二級建築士は独学で合格できる!学科と製図の勉強方法を徹底解説

二級建築士試験を受験する方の中には、独学で合格を目指す方も多いのではないでしょうか。
しかし、独学合格を目指すにあたり

  • 独学で二級建築士は合格できるのか?
  • 独学合格に必要な勉強時間はどのくらいか?
  • 独学での学科と設計製図の勉強法はどうしたらいいの?

など、気になることが多いのではないでしょうか。
そんなあなたの疑問にお答えするために、二級建築士を独学で合格するための具体的な方法を徹底的に解説します。

独学で二級建築士に合格できるか?難易度と勉強時間、スケジュール

独学で合格できる人の特徴

二級建築士の独学での合格は可能です。
ただし、誰でも簡単に独学で合格できるというわけではありません。
二級建築士は、合格率25%程度の難関な国家資格であり、独学で合格を目指すのであれば覚悟を決めて人一倍努力をする必要があります。

二級建築士に独学で合格できる人の特徴
  • 建築に関する一定以上の知識を有する方
  • 合格できるまで何度も挑戦する方
  • 時間に余裕がある方
  • 自己管理ができる方

試験では、建築士として専門的な知識を求められ、一般的な方で500~1,000時間程度の勉強時間が必要と言われています。期間にすると、半年~1年間は継続して勉強を継続的にする必要があります。
また、試験は年に1度しか実施されませんので、もしも試験に落ちてしまうと再度挑戦するには、1年間待たなければなりません。
そのため、独学で勉強できるだけの建築に関する一定の基礎知識と時間があり、自己管理をして継続的に勉強が続けられる方でないと、独学で試験対策をすることはおすすめはできません。

また、学科試験と設計製図試験でも独学での合格の難易度は大きく異なります。

学科試験は、出題傾向が毎年同じであるため過去問を繰り返し行うことで、ある程度は独学で対策できます。

設計製図試験は、学科試験後からの対策期間が短いこと、事前発表の課題からいくつものパターンの図面を作成しなければならないこと、経験の少ない手書き図面の作成が求められること、作成した図面の善し悪しを判断するため第3者によるチェックが必要であることなど、独学で合格するための難易度が非常に高くなります。

しかし、諦める必要はありません。万全の準備と効率的な勉強方法で、しっかりと対策することで、独学でも二級建築士に合格することができます。

二級建築士試験の受験者数・合格率

二級建築士の試験の構成は、1次試験である「学科の試験」と、2次試験である「設計製図の試験」があります。
まずは、この「学科の試験」を合格しないことには、「設計製図の試験」を受験することすらできず、もちろん二級建築士になることはできません。

二級建築士試験の合格率は25%程度で、合格者数は毎年5,000人~6,000人程度で推移しています。
「学科の試験」のみの受験者数は、毎年20,000人弱で、合格率は40%程度です。

年度学科設計製図総合
受験者数合格者数合格率受験者数合格者数合格率
令和元年19,3898,14342.0%10,8845,03746.3%22.2%
令和2年18,2587,56541.4%11,2535,97953.1%26.4%
令和3年19,5968,21941.9%11,4505,55948.6%23.6%
令和4年18,8938,08842.8%10,7975,67052.5%25.0%

独学に必要な勉強時間とスケジュール

二級建築士の合格のための必要な勉強時間は、500時間から1,000時間程度が目安と言われています。

大学の建築学科を卒業された方や、設計・工事監理等の建築に関する実務経験がある方、何度も二級建築士を受験している方など、一定レベルの知識の土台がある受験生は、500時間程度の勉強時間で合格することもあります。

一般的に、独学で合格したほとんどの受験生は

  • 学科  :500時間程度
  • 設計製図:300時間程度

合計800時間以上の勉強をしています。
これは毎日2~3時間勉強しても1年間程度の期間が必要になります。

二級建築士の試験は1次試験の学科と2次試験の設計製図があります。
それぞれの試験日は、「学科:7月の第一日曜日」「設計製図:9月の第二日曜日」です。

毎日2~3時間のペースで学科試験までに500時間の勉強をしようと思ったら、前年の12月頃から学科の勉強を開始する必要があります。

試験申し込みが開始される4月頃から勉強を開始して合格するためには、毎日5時間の勉強時間を確保することが必要ですから、簡単ではありません。
できれば、前年の12月頃から計画的に少しずつ準備を進めるのが望ましいです。

試験等の日程と理想的な勉強スケジュールは、下表のとおりです。

月日試験等の日程(令和5年参考)勉強スケジュール
12月最新法令集の準備
法令集の初期セットアップ作業
1月法規(法令集に慣れる)
2月構造計算対策
3月試験日程の発表学科全科目対策
4月受験申込み
(4/3(月)から2週間程度)
5月
6月設計製図の課題発表
(6/7(水))
学科の試験(7/2(日))
7月設計製図対策
8月学科合格発表
(8/21(月))
設計製図の試験(9/10(日))
12月合格発表(12/7(木))

平日、休日でそれぞれ勉強時間をしっかり確保し、自己管理をしながら合格に向けて取り組むことが大切です。

独学での二級建築士「学科の試験」勉強方法

学科試験の問題の出題傾向は大きく変わらず、毎年同じような問題が出題されます。
過去問題を繰り返し解くことが、学科試験の1番の対策であり、これをどれだけやれるかが得点に直結します。
過去問題集やテキストは、市販の教材が多く出ていますんで、自分に合った教材を見つけてこれをひたすらやりこむことで、独学でも学科は合格することは可能です。

学科の試験構成

「学科の試験」の出題科目
  • 建築計画
  • 建築法規
  • 建築構造
  • 建築施工

出題数は各25問で合計100問の問題が出題され、これを6時間以内で解きます。
合格基準点は、各科目25点満点中13点、総合点は100点満点中60点と設定されています。

科目出題数合格基準点
建築計画25問13点
建築法規25問13点
建築構造25問13点
建築施工25問13点
総合100問60点

ただ、平均点が例年に比べて著しく高い又は低い場合はで、そのことが試験問題の難易度の差に起因すると認められた場合は、13点から±1点(12点または14点)の基準点の補正が行われます。

もし総合点で、60点の合格基準点を獲得していても、どれか1つの科目でも合格基準点を獲得できなければ不合格となってしまいます。

学科の試験は徹底的に過去問対策

学科試験の問題の出題傾向は大きく変わらず、毎年同じような問題が出題されます。

実際に問題の9割が過去に出題された問題や、類似の問題で、新傾向の問題は1割程度に過ぎません。
過去問題を繰り返しやること「学科の試験」の最も効果的な試験対策になります。

学科の勉強方法のポイント
  • 始めにテキストで出題範囲を確認する。
  • 過去問題は解説を読み込む。
  • 過去問題に直接書込み、線引きする。
  • 過去問題は、5年分を5回は繰り返す。

まずは、テキストにより、出題範囲を確認してください。
始めに図解や重要箇所が強調されたテキストを確認することで、その後の過去問での演習を効率的に行うことができます。

テキストでさらっと問題の概略が確認できたら、ここからは過去問を繰り返し解きます。
過去問を繰り返し解く際は、すぐに解答と解説を見てください。問題を考えている時間がムダです。
解答と解説を見ながら繰り返し過去問題を解くことで、出題頻度が高い問題は自然と覚えていきますし、問題の傾向が分かり、効率的に勉強を進めることができます。

過去問対策でのポイントは、「解説を読み込むこと」「問題集に直接書込みや線引きを行くこと」です。
解説を読むことで問題の理解が深まり、類似問題に対応できるようになります。
また、問題集がノートのかわりして直接書込みや線引きをすることで、効率的に勉強をすることができます。繰り返し問題を解くなかで何度も間違える問題には印をつけることで苦手な問題を可視化でき、試験直前には印の付いた問題を集中的に見直すなど、効果的な試験対策ができます。

5年分の過去問題を5回程度繰り返し解くことで、合格レベルに到達します。
問題と答えを暗記するくらいまでなれれば、確実に合格レベルに達しています。

自分に合った教材選びのポイントについての詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。

【2024年最新】二級建築士学科と製図試験のおすすめ教材を一挙紹介!独学合格するためのテキストや過去問題集 【2024年最新】一級建築士のテキスト・問題集まとめ!独学におすすめの教材を一挙紹介

独学で合格するための効率的な勉強順番

学科試験の出題科目は、4つもあり学習範囲は非常に広く、独学で合格するためには、自分自身で計画的に試験に向け対策する必要があります。
限られた時間で計画的に対策するためには、勉強する順番を考えて効率的に試験対策をすることが重要です。

学科の効率的な勉強の順番
  1. 最初に建築法規に取りかかる
  2. 次に建築構造の計算問題
  3. 全科目を過去問で対策(後半に暗記系を詰め込む)

最初に建築法規に取りかかりましょう。
建築法規は、法令集の初期セットアップ作業や、法令集の使い方に慣れることが必要で、他の科目より試験対策に時間が必要です。しかし、しっかりと時間をかけて対策をすれば、他の科目より安定的に得点がとれる科目となります。
法令集は、必ず試験年の最新版を準備して、できれば前年の内に初期セットアップ作業を完了させるのが望ましいです。始めの1ヶ月はひたすら法規の対策をして、法令集の使い方に慣れてください。

ある程度まで、法規を対策できれば、次に取りかかるのは建築構造の構造計算の問題です。
構造計算の問題は、始めは意味が全く理解できないと思います。
まずは、なにも考えずに過去問題の解説や計算方法を読み込み、繰り返し問題を解きましょう。
出題される問題のパターンは同じなので、何度か過去問の解説を見ながら問題を解いてみれば、構造計算のしかたが分かり、必ず解けるようになります。

こうして、対策に時間がかかる、法規と構造の計算問題を対策した後に、全科目を順番に対策していき、暗記系の問題を詰め込んで行きましょう。
過去問を繰り返しているうちに、出題頻度が高い問題は自然と覚えていきます。
ここでのポイントが、建築計画の建築史(歴史的な建築物や建築家)の問題は、出題範囲が広すぎて過去問だけでは対策できません。
建築史の問題を完全に対策しようと思うと時間がかかり、非常に効率が悪いため、試験前に過去問をさらっとする程度で、時間をかけないようにしましょう。

独学で合格したければ、法規対策を最優先

学科試験でつまずく人が最も多い科目が建築法規です。
「建築法規」は、他の科目と違い、法令集の持ち込みが認められた科目であるが故に、建築基準法を中心に建築に関する法律についてかなり専門的(マニアック)な問題が出題されます。
普段から法律に触れる機会が少ない方には、学習のハードルが非常に高く、つまずく受験生が多い傾向にあります。
また、独学で試験対策をするとなると、つまずいても自分自身の力だけで立ち上がらなくてはなりません。

しかし、早めに対策に取りかかることで、他の科目より安定的に高得点がとれる科目でもあります。

法規を最初に勉強する4つの理由
  • 法令集の初期セットアップに時間がかかる
  • 法令集に慣れるのに時間がかかる
  • 学科試験の全体像をつかむことができる
  • 安定的に高得点がとれる

法令集の初期セットアップに時間がかかる

試験に持ち込める法令集には、認められる範囲内で線引きや書込み、インデックスの貼付け等が可能です。
この初期セットアップ作業は、意外と時間がかかり、目安としては、1週間(15時間)程度は必要です。
この作業が完了しないと法規の勉強に取りかかることもできませんので、早めの準備を行いましょう。できれば前年の内に初期セットアップ作業を完了させましょう。

法令集に慣れるのに時間がかかる

法規は、問題の選択肢の内容が正しいか、誤っているかを、建築基準法が掲載された「法令集」で調べて解答します。
法令集を普段から使う機会がない方にとって、問題の該当箇所が法令集のどこに書いてあるかを探し出すのは、非常に難しい作業で、1つ問題を解くのに始めはかなり時間がかかります。
問題の該当箇所を法令集から探し出す作業に慣れるためには、法令集を引きながら繰り返し問題を解き、訓練するしかありません。
何度も演習を繰り返すうちに、問題の出題傾向が分かり、法令集の該当箇所がすぐに見つかるようになります。

学科試験の全体像をつかむことができる

建築法規は、建築基準法を中心に建築に関する法律について問題が出題されます。
この建築基準法は、他の科目「建築計画」「建築構造」「建築施工」の科目にも関係する部分が多くあります。
例えば、建築計画の問題で出題される換気計算や階段や廊下幅等の規定、建築構造の問題で出題される構造計算、建築施工の問題で出題される構造仕様などです。
こうした規定は、建築基準法で定められていますので、建築法規を始めに勉強することで、他の科目についての理解が深まり、学科試験の全体像をつかむことができます。

安定的に高得点がとれる

建築法規は、出題される問題の範囲がかなり限られるため、法令集の使い方に慣れさえすれば、他の科目より安定的に得点がとれる科目です。
二級建築士の建築法規の問題は出題のパターンが限定的で、毎年同じような問題が出題されています。
問題の出題範囲は限られていて、自分オリジナルに線引きや書き込み等のセットアップ作業した法令集を試験に持ち込めるのですから、しっかりと対策をすることで建築法規は、他の科目より確実に高得点がとれるようになります。

法規攻略で学科は確実に合格できる!!

「建築法規」は、過去問題の出題傾向を分析し、出題パターンを理解し効率的に学習を行うことで、25点満点中20点(8割)以上の得点を必ず誰でも、安定的に獲得できる科目です。

建築法規が安定的に高得点をとれる理由
  • 法令集の持ち込みが認められている
  • 出題される問題の範囲が限られている

建築法規は、法令集の持ち込みが認められた唯一の科目です。
しかも、この法令集は、認められた範囲内で、「書き込み」や「アンダーライン」「インデックスシールの貼付」ができます。
建築法規の問題は、必ずこの法令集に書かれてあるものからしか出題されません。
問題の答えが書いてある法令集を持ち込めるのですから、出題される問題が事前に分かってしまえば、確実に得点が獲得できます。

「建築法規」の科目で、25点満点中20点(8割)以上の得点を獲得できるのであれば、残りの科目は、基準点ギリギリの得点さえ獲得できれば、総合点の合格基準点である60点を獲得できます。

下の表のとおり、「建築法規」で20点以上その他の科目で14点以上の得点を目標点と設定すれば、総合点は62点となり、過去の合格基準点から1次試験「学科の試験」は、確実に合格することができます。

科目出題数合格基準点目標点
建築計画25問13点14点
建築法規25問13点20点
建築構造25問13点14点
建築施工25問13点14点
総合100問60点62点

「建築法規」を攻略することが、二級建築士試験「学科の試験」合格の確実で最短のルートなのです。

建築法規の特徴と勉強方法は、こちらの記事をご覧ください。

二級建築士「建築法規」の特徴と勉強方法!法規攻略が「学科の試験」合格のための確実で最短のルート 【2024年最新】プロの建築士が実務で使う法規の参考書!確認申請に役立つおすすめ本も紹介

また、自分に合った法令集選びのポイントは、こちらの記事をご覧ください。

【2024年最新】一級・二級建築士おすすめ法令集ランキング!選び方のポイントを解説

独学での二級建築士「設計製図の試験」勉強方法

独学で設計製図試験を合格することは不可能ではありませが、試験の性質上、独学での対策が難しく、実際に合格している方のほとんどが通信講座等を活用し、対策をしているのが実態です。

設計製図の試験課題は毎年変わり6月頃に発表されます。
事前に発表されるのは課題名と要求図書のみで、詳細は分からないため、いくつものパターンを想定し図面を書く練習をしなければなりません。
しかし、課題発表が試験日の約3ヶ月前ですので、これに対応した市販の教材はほとんどありません。

それ以外にも、学科試験後からの対策期間が短いこと、経験の少ない手書き図面の作成が求められること、作成した図面の善し悪しを判断するため第3者によるチェックが必要であることなど、独学で合格するためのハードルが非常に高くなります。

設計製図の試験構成

試験時間

「設計製図の試験」は、課題で求められた建築物の要求図書を、試験時間5時間以内に手書きで書き上げる試験です。
試験中は休憩時間がありません。

採点方法

設計製図の採点基準は次のとおりの4ランクに分かれています。

設計製図の採点基準
  • ランクⅠ:「知識及び技能」を有するもの
  • ランクⅡ:「知識及び技能」が不足しているもの
  • ランクⅢ:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
  • ランクⅣ:設計条件・要求図書に対する重要な不適合に該当するもの

ランクⅠ:「知識及び技能」を有するもののみが合格となります。

試験課題

令和4年二級建築士試験「設計製図の試験」の課題は6月8日に発表され、課題名は「保育所(木造)」です。
要求図書として【1階平面図兼配置図、各階平面図、床伏図兼小屋伏図、立面図、矩計図、面積表、計画の要点等】が求められています。

設計製図を書き上げる手順は、次の4ステップです。

設計製図の手順
  • 【ステップ1】課題内容から設計条件を整理する。(30分程度)
  • 【ステップ2】設計条件からエスキス図面を作成する。(60分程度)
  • 【ステップ3】エスキス図面から要求図書を作成する。(3時間20分程度)
  • 【ステップ4】見直しをする。(10分程度)

試験中は時間管理をして、5時間以内で要求図書を全て完成させなければなりません。

合格できない受験生のほとんどが、課題内容から設計条件を整理できず、「設計条件の違反」があったり、計画がまとまらずエスキス図面を作成するのに時間を費やして「未完成」であることが原因です。

模範解答をひたすらトレースし図面作成に慣れることで、作図スピードを上げることは独学でも可能ですが、始めの設計条件整理やエスキス図面作成でつまずいてしまっては、設計製図試験を合格することはできません。

設計製図を独学で勉強するためのポイント

独学勉強のポイント
  • エスキス図面を早くまとめる
  • 作図のスピードを上げる

エスキスを早くまとめる

課題内容から設計条件を整理し、エスキスをどれだけ早くまとめられるかが、この試験の最も難しいところです。
目安としては、1時間程度となります。

始めは、設計条件を読み込んだ上で、模範解答の図面からエスキスを作成する練習を繰り返し行います。
この練習を数回繰り返せば、要求室等の条件から必要室面積や配置計画をする考え方が自分の中で整理できます。
後は、できるだけ多くの課題で何度もエスキスを作成し問題に慣れていくしかありません。
練習の初期は、課題内容から設計条件を整理ができず、エスキスを1つ作成するのに3時間以上かかると思いますが、繰り返し練習することで、少しずつ早くなります。

ここで気をつけることは、焦らず正確に設計条件を整理することです。
図面を書き始めてから、要求室の欠落などの設計条件・要求図書に対する重要な不適合に気がついてしまうと、そこからエスキスに戻り計画を考え直す時間はありません。
試験本番でこうしたミスをおこさないように、練習のときからしっかりと設計条件を読み込んでからエスキスをするよう心がけましょう。

作図スピードを上げる

設計製図の試験は、5時間以内で要求図書を全て完成させなければなりません。1つでも未完成の図書があれば不合格になります。
作図スピードを上げるには、ひたすら図面を書いて練習するしかありません。
要求される図書の種類は、例年ほぼ同じですので、まずは、過去の標準解答例をひたすらトレースし時間内に作図できるようになることが重要です。
時間内で作図できるようになったら、次に自分の作成したエスキス図面から要求図書を作成する練習をしましょう。

そして、作図後は必ず課題内容をチェックして、要求事項に漏れがないか等の確認を行います。
独学で勉強するのであれば、自分自身でこの添削作業をしなければなりません。
もし建築士が身近にいればその方に添削をお願いするのもおすすめです。第3者からの意見を聞くことは試験対策に非常に効果的です。

また、断面線と見えかかり線等の線の太さを調整して作図できるようになると、見やすくキレイな図面となり採点時にもよい印象を与えれます。

作図の練習は、最低10回以上は繰り返し行い試験に挑みましょう。

「設計製図の試験」の独学は難しい!通信講座の利用がおすすめ

設計製図は独学で対策するのが難しい理由
  • 学科試験後からの対策期間が短い
  • 経験の少ない手書き図面の作成が求められる
  • 作成した図面の善し悪しを判断するため第3者によるチェックが必要である
  • その年の課題に対応した市販の教材がほとんどない
  • 課題の条件整理や計画をまとめるためのポイントを学ぶのが難しい

独学で設計製図試験を合格することは不可能ではありませが、設計製図は独学で対策するのが非常に難しいのが実情です。

特に、1年で学科から設計製図まで合格するためには、学科試験後の7月初旬から9月までの約2ヶ月間で設計製図の試験対策をしなければなりません。

学科は独学でチャレンジして、設計製図は通信講座を利用するというのも、おすすめする試験対策の1つです。

設計製図にのみに特化した高品質な講座を低コストで提供している会社もありますので、こうした通信講座の活用もご検討ください。

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二級建築士に独学で合格するための勉強方法まとめ

独学で合格するための勉強方法
  • 二級建築士は、独学で合格できるが、学科試験と設計製図試験で難易度が大きく異なる。
  • 独学合格に必要な勉強時間は、500時間から1,000時間!試験の前の年から計画的に準備するのがおすすめ。
  • 学科対策は、過去問題を繰り返し行うことが効果的!最初に法規対策に取りかかること。
  • 設計製図は、試験の性質上、独学での対策が困難!通信講座を利用するのがおすすめ。

二級建築士の学科試験は、建築法規を最優先に対策し、過去問題を繰り返し行うことが、合格するための確実な方法です。

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二級建築士は、独学でも合格することは可能ですが、非常に難易度は高く、誰でも独学で合格できるという訳ではありません。
通信講座を活用し、試験対策を知り尽くした講師や効率的に学習できるカリキュラム、教材により勉強することで、合格する確率はグッと高くなります。

特に設計製図は、試験の性質上、独学での対策が難しく、実際に合格している方のほとんどが通信講座等を活用し、対策をしているのが実態です。
学科は独学でチャレンジして、設計製図は通信講座を活用するというのも、おすすめする試験対策の1つです。

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