【2024年最新】一級・二級建築士おすすめ法令集ランキング!選び方のポイントを解説

建築士試験の法規の勉強を始める前に、まず準備する必要があるのが法令集です。しかし、どの法令集を買えばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、建築士試験におすすめの法令集を、ランキング形式で解説していきます。

2024年度版(令和6年度版)の法令集も予約受付が開始されたものから随時情報を更新し発信しています。

一級・二級建築士試験おすすめ法令集ランキング

1位:TACの法令集

出版社:TAC出版
発売日:2023/11/2

TACの法令集

法令集のサイズ
サイズの大きいB5判

法令の書方
横書き、2段組

関連条文等の記載
「引用・関連」条文を該当ページ付きで条文に併記

線引き見本の受け取り方
HP無料公開

掲載されている告示
試験に関係のある告示だけを厳選

TACの法令集は、1冊でも、2冊に分解しても使える「セパレート形式」を採用しています。
試験問題で参照頻度が最も高い建築基準法等を上巻に、その他関連法規を下巻に収録することで、法令の引きやすさは抜群です。

サイズが大きいB5判は、文字を大きく記載しながら、ページ内の収録情報の多さもあります。
一目で全体の内容がわかるように一覧性が非常に高いつくりになっています。

法令の書方は、「横書き・2段組」により条文の配置や読みやすさを追及しています。
ネットやメール、ライン文字などが横書きで普段の生活で触れる機会が多く、横書き文字は縦書き文字に比べ読みやすく感じる方が多いと思います。
試験問題も横書きで記載されていますので、試験用の法令集として準備するなら、絶対に横書きの法令集がおすすめです。
また、線引き等の法令集のセットアップもしやすいのも横書き文字のいいところです。

引きやすい「条文目次」を、各主要法令の冒頭に設置することで、探している条文がすぐに見つけられます。
内容の関係性がよくわかる「引用・関連」条文を該当ページ付きで条文に併記するなど、建築士試験に対応した様々な工夫がされています。

TACの法令集は、インデックスの貼り方や線引き見本をHPで無料公開していますので、法令集を購入したらすぐにセットアップの作業に入れます。

もちろん、最新の法改正に対応しており、「一級・二級建築士試験」試験会場に持ち込んで利用できます。

2位タイ:日建学院の法令集(オレンジ本)

出版社:建築資料研究社
発売日:2023/11/22

日建学院の法令集(オレンジ本)

法令集のサイズ
サイズの大きいB5判

法令の書方
横書き、法令ごとに1段組と2段組の構成を使い分け

関連条文等の記載
試験対応の関連条文が多く記載されている(傍注を本文の横に配置して使いやすさを重視)

線引き見本の受け取り方
ハガキで申込み

掲載されている告示
試験に関係のある告示だけを厳選

日建学院の法令集は、これまではA5サイズだったものが、令和3年からB5サイズの大判に変わり、非常に使いやすくなりました。
構成は、横書き、傍注付き、2色刷となっていて、試験対応の見やすい法令集となっています。
また、関係法令や告示は、試験に関係のあるものだけ厳選して収録しされています。

日建学院の法令集の特有な点としては、法令ごとに1段組と2段組の構成を使い分けているところにあります。
建築基準法等の主要な法令は、1段組で傍注を本文の横に配置して関連法令をすぐに検索できる構成としています。
一方で、その他の法令は、2段組で1行の文字量を抑えたレイアウトで構成し、とにかく読みやすさを重視するなど、試験での使いやすさを追求した法令集となっています。
好みにもよりますが、この法令集に慣れると、他が見づらく感じると思います。

総合資格学院や日建学院の法令集が、残念なところは、線引き見本が法令集を購入後にハガキで申込みをしないと手に入れられないところです。申込みの手間と、その後の営業の対応が気になります。

2位タイ:総合資格学院の法令集(B5判)

出版社:総合資格
発売日:2023/11/8

総合資格学院の建築関係法令集(B5判)

法令集のサイズ
サイズの大きいB5判

法令の書方
横書き、2段組

関連条文等の記載
試験対応の関連条文が多く記載されている

線引き見本の受け取り方
ハガキで申込み

掲載されている告示
試験に関係のある告示だけを厳選

総合資格学院の法令集は、大きいサイズのB5判とSサイズのA5判の2種類あります。
おすすめは、サイズの大きいB5判です。
法令集は大きい方が、条文の文字が大きくなりながら、1ページに記載されている情報量が多くなるため、試験用の法令集はB5判が圧倒的に使いやすいです。

また、横書きで2段組のため、読みやすく、条文からキーワードが探しやすい構成になっています。他にも試験対応の関連条文が多く記載されているなど、大手資格学校の法令集だけあって、試験用に特化した様々な工夫がされています。

総合資格学院や日建学院の法令集が、残念なところは、線引き見本が法令集を購入後にハガキで申込みをしないと手に入れられないところです。申込みの手間と、その後の営業の対応が気になります。

4位:総合資格学院の法令集Sサイズ(A5判)

出版社:総合資格
発売日:2023/11/8

総合資格学院の建築関係法令集Sサイズ(A5判)

法令集のサイズ
A5判

法令の書方
横書き、2段組

関連条文等の記載
試験対応の関連条文が多く記載されている

線引き見本の受け取り方
ハガキで申込み

掲載されている告示
試験に関係のある告示だけを厳選

総合資格学院のSサイズ法令集の特徴は、大きいサイズB5判の法令集と同じです。
持ち運びが多い方や、A5判の法令集に使い慣れている方など、理由があればSサイズ判を選ぶのもいいと思います。

5位:井上建築関係法令集(黄色本)

出版社:井上書院
発売日:2024/1/24 ※予約販売受付中です。

井上建築関係法令集(黄色本)

法令集のサイズ
A5判

法令の書方
横書き、1段組

関連条文等の記載
試験対応の関連条文が多く記載されている

線引き見本の受け取り方
付属のCD-ROM付き

掲載されている告示
主要な告示はほとんど掲載され試験には多少オーバースペック

井上建築関係法令集(黄色本)は、横書きで、試験対応の関連条文が多く記載されています。
また、線引き見本は、法令集購入時に付属のCD-ROMとして付いてきますので、申込み等の手間はありません。

法令集のサイズはA5判で小さく、他の法令集に比べると文字が小さめで、1段組の構成です。
また、告示は、試験に関係しないものまで掲載されているため、法令集が分厚く扱いも難しいです。
試験には多少オーバースペックで、どちらかと言えば実務向けの法令集といえます。

6位:基本建築関係法令集法令編(青本)

出版社:井上書院
発売日:2024/1/29 ※予約販売受付中です。

基本建築関係法令集法令編(青本)

法令集のサイズ
A5判

法令の書方
縦書き、1段組

関連条文等の記載
関連条文はあるが試験対応ではない

線引き見本の受け取り方
なし

掲載されている告示
ほぼ全ての告示が掲載され試験にはオーバースペック

基本建築関係法令集法令編(青本)の特徴は、A5判、縦書き、1段組となっています。
文字も小さく、関連条文の記載はあるが、試験に特別対応したものではありません。
告示編が別冊で、ほぼ全ての告示が掲載されています。
建築士試験には、オーバースペックなで、完全に実務向けの法令集です。
線引き見本等もありません。

ちなみに私が実務で使っているのがこの法令集です。

法令集の選び方のポイント

二級建築士試験での法令集を選ぶときのポイントは、以下の6つが掲げられます。

法令集選びの6つのポイント
  1. 法令集のサイズ「A5サイズ」or「B5サイズ」
  2. 文章の書方その1「タテ書き」or「ヨコ書き」
  3. 文章の書方その2「1段組」or「2段組」
  4. 関連条文の記載
  5. 線引き見本の受け取り方
  6. 記載されている告示数

では、それぞれのポイントについて確認していきましょう。

【ポイント①】
法令集のサイズ「A5サイズ」or「B5サイズ」

サイズの大きいB5がおすすめです。
B5サイズがページをめくる回数が減り、法令集を引く時間の短縮になります。
また、文字サイズも大きくなり見やすくなります。

【ポイント②】
文章の書方その1「タテ書き」or「ヨコ書き」

線引きがしやすいヨコ書きがおすすめです。
セットアップして見やすい法令集が作れます。
また、試験問題もヨコ書きですので、ストレスがありません。

【ポイント③】
文章の書方その2「1段組」or「2段組」

2段組は、1行の文字量を抑えたレイアウトでの構成となりおすすめです。
文章が短く区切られていることで、情報が取りやすくキーワードが探しやすいです。

【ポイント④】
関連条文の記載

試験に対応した内容でより多く記載されているのがおすすめです。
傍注を本文の横に配置して使いやすさを重視する等の工夫があればなおいいです。

【ポイント⑤】
線引き見本の受け取り方

無料公開や法令集の附属で付いてるものがおすすめです。
購入後にすぐに法令集のセットアップ作業に取りかかれます。
また、ハガキ申込やHP申込は手間がかかり、その後の営業電話の対応が大変です。

【ポイント⑥】
記載されている告示数

試験対応の厳選した告示のみ掲載しているものがおすすめです。
なお、二級建築士の法規で告示から出題される問題はほとんどありません。

一級・二級建築士試験おすすめ法令集まとめ

建築士試験用法令集のおすすめランキングは、以下のとおりです。

  • 1位:TACの法令集
  • 2位タイ:日建学院の法令集(オレンジ本)
  • 2位タイ:総合資格学院の法令集(B5判)
  • 4位:総合資格学院の法令集Sサイズ(A5判)
  • 5位:井上建築関係法令集(黄色本)
  • 6位:基本建築関係法令集法令編(青本)

1位から4位までは、大手資格学校が手がけた法令集で、どれも見やすい書方の工夫や、試験問題の出題傾向を押さえた関連条文の記載、線引き見本など試験に十分対応された法令集です。

個人的なおすすめでランキング1位はTACの法令集です。
法令集のサイズや法令の書方はもちろんのこと、条文目次の設置の仕方や関連条文等の併記など、細かな部分までこだわり、試験対策用の法令集として、使いやすい工夫がされています。
また、線引き見本を無料公開しており、法令集を購入したらすぐにセットアップの作業に入れます。

出版社:TAC出版
発売日:2023/11/2

総合資格学院や日建学院の法令集の残念なところは、線引き見本をハガキ申込みです。
申込む手間や、その後の営業電話の対応が私は気になりますが、そこが気にならない方は、総合資格学院や日建学院の法令集も試験に対応した素晴らしい法令集のため、検討してみてはいかがでしょうか。

出版社:建築資料研究社
発売日:2023/11/22

出版社:総合資格
発売日:2023/11/8

また、井上建築関係法令集(黄色本)や基本建築関係法令集法令編(青本)がよくないと言っているわけではありません。
この2つの法令集は、建築士試験で使用するには、情報量が多くオーバースペックであることを理由に、おすすめしていません。
しかし、普段から実務や学業でこちらの法令集を使用しているということであれば、それがあなたにとって1番使いやすい法令集だと思います。自分に合った法令集で試験に挑みましょう。

法令集は毎年更新され、最新版が毎年11月から12月に各社出版されます。
法令集を選ぶ際の参考にしていただければと思います。

一級・二級建築士の教材は、こちらを参考にしてください。

【2024年最新】一級建築士のテキスト・問題集まとめ!独学におすすめの教材を一挙紹介 【2024年最新】二級建築士学科と製図試験のおすすめ教材を一挙紹介!独学合格するためのテキストや過去問題集