条文の要点と過去問10年分
二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)で毎年出題される「一般構造」の問題(一戸建て住宅などの計画、No.4 又は No.5)について、階段・天井と床の高さ・採光と換気・建築設備の要点を今の法令でまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を選択肢ごとに解説します。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の法令によります。

No.4 一般構造(住宅の計画・建築設備)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
一般構造は10年とも出題され、ほとんどが「木造2階建ての一戸建て住宅の計画で、建築基準法に適合しないものはどれか」の形です(令和3年は長屋の計画と建築設備の2問)。階段の数字、火を使う室の換気、必要有効換気量の計算、採光の隣地境界線が、くり返し出題されています。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している二級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「条文の要点」は今の法令でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の法令(各年の法令の基準日)によります。その後の改正で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の法令では」、条文の番号や言い方だけが変わった選択肢には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。
🪜 階段・踊場・手すり(令第23条〜第26条)
📖 階段の寸法と踊場・手すり
階段の問題は、令第23条の表の数字と、ただし書・第2項〜第4項の例外の組み合わせで出ます。一戸建て住宅の問題では、住宅の階段の例外(蹴上げ23cm以下・踏面15cm以上)がよく使われます。
| 階段の種類(令第23条第1項の表) | 幅(踊場も) | 蹴上げ | 踏面 |
|---|---|---|---|
| (一)小学校の児童用 | 140cm以上 | 16cm以下 | 26cm以上 |
| (二)中学校・高等学校の生徒用、物品販売業の店舗(1,500㎡超)・劇場・集会場などの客用 | 140cm以上 | 18cm以下 | 26cm以上 |
| (三)直上階の居室の床面積の合計が200㎡を超える地上階、居室の床面積の合計が100㎡を超える地階のもの | 120cm以上 | 20cm以下 | 24cm以上 |
| (四)(一)〜(三)以外のもの | 75cm以上 | 22cm以下 | 21cm以上 |
ただし書:屋外階段の幅は、直通階段は90cm以上、その他は60cm以上でよい。住宅の階段(共同住宅の共用の階段を除く)は、蹴上げ23cm以下・踏面15cm以上でよい。
✏️ 過去問:階段・踊場・手すり・傾斜路(10年で17肢)
建築基準法に適合するかどうかを考えてから開いてください。解説は出題当時の法令によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全15枚)。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
屋内の階段の片側にのみ幅12 cmの手すりを設けたので、階段の幅を76 cmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢3
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令第23条第1項の表の(四)より、住宅の階段の幅は75cm以上。同条第3項より、手すりは幅10cmを限度としてないものとみなすので、幅12cmの手すりは10cmを超える2cm分を階段の幅から差し引く。
76cm−(12cm−10cm)=74cm で、75cmに足りない。
階段の幅は、手すりの10cmを超える部分だけを差し引く(12cmなら2cm)。
問題:木造2階建て、延べ面積180㎡の長屋の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
階段の片側にのみ幅12㎝の手すりを設けたので、階段の幅は、77㎝とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢4
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令第23条第1項より、この長屋の階段(表の(4)の階段)の幅は75㎝以上。同条第3項より、手すり等が設けられた場合は、手すり等の幅が10㎝を限度としてないものとみなして階段の幅を算定する。
手すりの幅12㎝のうち10㎝はないものとみなし、残りの2㎝だけ幅が減るので、77㎝−(12㎝−10㎝)=75㎝ ≧ 75㎝ となり、適合する。
階段の手すりは幅10㎝までないものとみなすので、12㎝なら2㎝だけ幅が減る。
問題:鉄骨造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
階段(高さ3.0 mの屋内の直階段)の蹴上げの寸法を23 cm、踏面の寸法を15 cmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢3
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令第23条第1項ただし書より、住宅の階段(共同住宅の共用の階段を除く)は、蹴上げを23cm以下、踏面を15cm以上とすることができる。
問題:木造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
階段(直階段)の蹴上げの寸法を23㎝、踏面の寸法を15㎝とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢2
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令第23条第1項ただし書より、住宅の階段(共同住宅の共用の階段を除く。)の蹴上げは23㎝以下、踏面は15㎝以上とすることができる。
問題:木造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
回り階段の部分における踏面の寸法を、踏面の狭い方の端から30 cmの位置において、15 cmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢2
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令第23条第2項より、回り階段の部分における踏面の寸法は、踏面の狭い方の端から30cmの位置において測る。同条第1項ただし書より、住宅の階段(共同住宅の共用の階段を除く)の踏面は15cm以上とすることができるので、15cmは適合する。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
回り階段の部分における踏面の寸法を、踏面の狭い方の端から30㎝の位置において、15㎝とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢4
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令第23条第1項より、住宅の階段(共同住宅の共用の階段を除く。)の蹴上げは23㎝以下、踏面は15㎝以上とすることができる。
同条第2項より、回り階段の部分における踏面の寸法は、踏面の狭い方の端から30㎝の位置において測るものとする。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法及び国土交通大臣の認定は考慮しないものとする。
回り階段の部分における踏面の寸法を、踏面の狭い方の端から30㎝の位置において、15㎝とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢1
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令第23条第1項ただし書より、住宅の階段(共同住宅の共用の階段を除く)の踏面は15㎝以上とすることができる。同条第2項より、回り階段の部分の踏面の寸法は、踏面の狭い方の端から30㎝の位置で測る。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
階段(高さ3.0 mの屋内の直階段)の高さ1.5 mの位置に、踏幅1.0 mの踊場を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢1
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令第24条第1項より、住宅の階段(令第23条第1項の表の(四))で踊場が必要なのは、高さが4mを超えるもので、4m以内ごと。高さ3.0mの階段には踊場がいらないので、踏幅1.0mの踊場を設けても適合する(踏幅1.2m以上の決まり〔同条第2項〕は、第1項によって設ける直階段の踊場が対象)。
住宅の階段の踊場は、高さ4mを超えるときに必要。
問題:鉄骨造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
階段(高さ3.0 mの屋内の直階段)の高さ1.5 mの位置に、踏幅1.1 mの踊場を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢4
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令第24条第1項より、住宅の階段(同条の表の(1)(2)以外の階段)に踊場が必要なのは、高さが4mを超える場合(高さ4m以内ごと)。高さ3.0mの階段には踊場の設置義務がなく、同条第2項の「直階段の踊場の踏幅1.2m以上」は、第1項により設ける踊場に適用される。任意に設けた踊場なので、踏幅1.1mでもよい。
踊場の踏幅1.2m以上は、令第24条第1項で設けなければならない踊場だけに求められる。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
階段(高さ3.0 mの屋内の直階段)の高さ1.5mの位置に、踏幅1.1mの踊場を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢5
同じ文:平成29年 No.4 選択肢1
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令第24条第1項より、踊場が必要なのは、学校・劇場などの階段(第23条第1項の表の(一)(二))で高さ3mを超えるもの、その他の階段で高さ4mを超えるもの。住宅の階段(高さ3.0m)は踊場を設けなくてよい。
同条第2項の「直階段の踊場の踏幅は1.2m以上」は、第1項によって設ける踊場の決まりなので、設けなくてよい踊場を踏幅1.1mで設けても適合する。
踊場の踏幅1.2m以上は、設けなければならない踊場の決まり。
問題:木造2階建て、延べ面積200㎡の共同住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法は考慮しないものとする。
階段(高さ3.0 mの屋外の直階段)の高さ1.5 mの位置に、踏幅1.0 mの踊場を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢1
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令第24条第1項より、踊場が必要なのは、令第23条第1項の表の(1)・(2)の階段で高さが3mを超えるもの(3m以内ごと)と、その他の階段で高さが4mを超えるもの(4m以内ごと)。共同住宅のこの階段は(1)・(2)に当たらず、高さ3.0mなので、踊場を設ける義務はない。踏幅1.2m以上の決まり(同条第2項)は「前項の規定によって設ける」直階段の踊場のものなので、この踊場(踏幅1.0m)には当たらない。
踏幅1.2m以上は「設けなければならない踊場」の決まり。
問題:鉄骨造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
階段(高さ3.0 mの屋内の直階段)の両側に側壁を設けたので、手すりを設けなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢5
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令第25条第1項より、階段には手すりを設けなければならない。側壁は、同条第2項で、手すりが設けられた側を除く両側に設けるもので、側壁があっても手すりは省略できない。手すりが不要なのは、同条第4項の高さ1m以下の階段の部分だけ。
側壁を設けても手すりは省略できない(令第25条第1項)。
問題:木造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
高さ1mの階段の部分には、手すりを設けなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢5
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令第25条第4項より、階段の手すりの規定(同条第1項〜第3項)は、高さ1m以下の階段の部分には適用しない。
問題:木造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
高さ1 m以下の階段の部分には、手すりを設けなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢3
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令第25条第4項より、階段の手すりなどの規定(同条第1項〜第3項)は、高さ1m以下の階段の部分には適用しない。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
階段に代わる高さ1.2 mの傾斜路に幅10㎝の手すりを設けたので、当該傾斜路の幅の算定に当たっては、手すりはないものとみなした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢2
同じ文:平成29年 No.4 選択肢5
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令第23条第3項より、階段及びその踊場に手すり及び階段の昇降を安全に行うための設備でその高さが50㎝以下のものが設けられた場合における階段及びその踊場の幅は、手すり等の幅が10㎝を限度として、ないものとみなして算定する。
また、令第26条第2項より、この規定は傾斜路に準用する。
📏 居室の天井の高さ・床の高さ(令第21条・第22条)
📖 天井の高さと床の高さ
| 決まり | 内容 | 条文 |
|---|---|---|
| 居室の天井の高さ | 2.1m以上。一室で高さが違うときは平均の高さ。居室でない便所・納戸・クロゼットには決まりがない | 令第21条 |
| 最下階の居室の床の高さ(床が木造のとき) | 直下の地面から床の上面まで45cm以上。外壁の床下部分に、壁の長さ5m以下ごとに300㎠以上の換気孔(ねずみの侵入を防ぐ設備つき) | 令第22条 |
| 床の高さの例外 | 床下をコンクリート・たたきなどで覆う場合、又は国土交通大臣の認定を受けた床の構造の場合は、上の決まりがかからない | 令第22条ただし書 |
✏️ 過去問:天井の高さ・床の高さ(10年で9肢)
建築基準法に適合するかどうかを考えてから開いてください。解説は出題当時の法令によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全8枚)。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
居間の天井の高さを2.4 mとし、便所の天井の高さを2.0 mとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢2
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令第21条第1項より、居室の天井の高さは2.1m以上。居間は2.4mで適合する。便所は居室ではないので、天井の高さの決まりはない。
問題:木造2階建て、延べ面積180㎡の長屋の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
居間の天井の高さを2.3 mとし、便所の天井の高さを2.0 mとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢3
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令第21条第1項より、居室の天井の高さは、2.1m以上でなければならない。
法第2条第四号より、居間は居室であるが、便所は居室ではない。
問題:木造2階建て、延べ面積200㎡の共同住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法は考慮しないものとする。
寝室の天井の高さを2.4 mとし、便所の天井の高さを2.0 mとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢5
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法第2条第四号より、寝室は居室であり、便所は居室ではない。
令第21条第1項より、居室の天井の高さは、2.1m以上でなければならない。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
子ども部屋のクロゼット(収納スペース)の天井の高さを、2.0mとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢3
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令第21条第1項より、天井の高さを2.1m以上としなければならないのは居室。クロゼット(収納スペース)は居室(法第2条第四号=居住、執務などのために継続的に使用する室)ではないので、天井の高さの制限はない。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
1階の居室の床下をコンクリートで覆ったので、床の高さを、直下の地面からその床の上面まで40 cmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢5
同じ文:令和5年 No.5 選択肢5
問題:木造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
1階の居室の床下をコンクリートで覆ったので、床の高さを、直下の地面からその床の上面まで40㎝とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢4
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令第22条より、最下階の居室の床が木造の場合、床の高さは直下の地面からその床の上面まで45㎝以上とする。ただし、床下をコンクリート、たたきその他これらに類する材料で覆う場合は、この限りでない(45㎝未満でもよい)。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
1階の居室の床下をコンクリートで覆ったので、床の高さを、直下の地面からその床の上面まで30㎝とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢2
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令第22条ただし書より、床下をコンクリート、たたきその他これらに類する材料で覆う場合は、最下階の居室の床の高さを直下の地面から45㎝以上とする規定(第一号)は適用されない。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
1階に設ける納戸について、床を木造とし、直下の地面からその床の上面までを40㎝とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢3
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令第22条より、最下階の居室の床が木造の場合、床の高さは直下の地面から45㎝以上としなければならない。
法第2条第四号より、納戸は居室ではないため、この規定は適用されない。
納戸は居室ではないので、床の高さ45㎝の規定はかからない。
🪟 採光・換気・シックハウス(法第28条・第28条の2)
📖 採光・換気・シックハウスの決まり
採光は居室の種類ごとの割合、換気は1/20と火を使う室の決まり、シックハウスは換気量の計算がよく出ます。
| 決まり | 内容 | 条文 |
|---|---|---|
| 採光 | 住宅の居住のための居室は床面積の1/7以上(国土交通大臣の基準による照明設備の設置などの措置をすれば、1/10までの範囲で国土交通大臣が定める割合)。幼稚園・小中学校などの教室は1/5以上 | 法第28条第1項・令第19条第3項 |
| 採光の隣地境界線 | 採光関係比率の水平距離は、開口部が道に面するときは道の反対側の境界線まで。公園・広場・川などに面するときは、その幅の1/2だけ隣地境界線の外側にある線まで | 令第20条第2項 |
| 換気 | 居室の換気に有効な部分の面積は床面積の1/20以上(技術的基準による換気設備を設ければ不要)。ふすま・障子などで仕切られた2室は1室とみなす | 法第28条第2項・第4項 |
| 火を使う室の換気設備 | 調理室・浴室など火を使う設備・器具を設けた室には換気設備が必要 | 法第28条第3項 |
| 換気設備がいらない室 | ①密閉式燃焼器具等だけを設けた室②床面積の合計100㎡以内の住宅・住戸の調理室で、発熱量の合計12kW以下、床面積の1/10(0.8㎡未満なら0.8㎡)以上の有効開口面積の窓などがあるもの③発熱量の合計6kW以下の調理室以外の室で、換気上有効な開口部があるもの | 令第20条の3第1項 |
| シックハウス(建築材料) | 石綿などを添加しない。クロルピリホスを添加した建築材料を使わない。ホルムアルデヒドを発散する建築材料は使う面積を制限する(常時開放された開口部で通気が確保される廊下なども居室に含める) | 法第28条の2・令第20条の6・第20条の7 |
| シックハウス(換気設備) | 機械換気設備の有効換気量は、必要有効換気量 Vr=nAh 以上(n:住宅等の居室0.5、その他の居室0.3A:床面積h:天井の高さ) | 令第20条の8第1項第一号 |
✏️ 過去問:採光・換気・シックハウス(10年で16肢)
建築基準法に適合するかどうかを考えてから開いてください。解説は出題当時の法令によります。
問題:木造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
居室に設ける開口部で、公園に面するものについて、採光に有効な部分の面積を算定するに当たり、その公園の反対側の境界線を隣地境界線とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢4
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令第20条第2項第一号より、採光関係比率の水平距離をとる隣地境界線は、開口部が道に面する場合はその道の反対側の境界線とするが、公園、広場、川その他これらに類する空地又は水面に面する場合は、その幅の1/2だけ隣地境界線の外側にある線とする。公園の反対側の境界線を隣地境界線とすることはできない。
採光で「反対側の境界線」をとるのは道に面する場合。公園・広場・川などに面する場合は、その幅の1/2だけ外側の線。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
居室に設ける開口部で、公園に面するものについて、採光に有効な部分の面積を算定するに当たり、その公園の反対側の境界線を隣地境界線とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢2
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令第20条第2項第一号のかっこ書き(採光関係比率を求めるときの隣地境界線の扱い)より、開口部が公園・広場・川などの空地や水面に面する場合は、その幅の1/2だけ隣地境界線の外側にある線を隣地境界線とする。公園の反対側の境界線(幅の全部)とするのは誤り(第二号・第三号の地域でも、同じ採光関係比率を使う)。
公園などに面する開口部は、隣地境界線を「公園などの幅の1/2」だけ外側にとる(反対側の境界線ではない)。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法及び国土交通大臣の認定は考慮しないものとする。
居室に設ける開口部で、川に面するものについて、採光に有効な部分の面積を算定する場合、当該川の反対側の境界線を隣地境界線とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢5
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令第20条第2項第一号より、採光補正係数を計算するときの隣地境界線は、開口部が公園、広場、川その他これらに類する空地又は水面に面する場合、その幅の1/2だけ隣地境界線の外側にある線とする。川の反対側の境界線とするのではない(反対側の境界線とするのは、開口部が道に面する場合)。
川・公園などに面する開口部は、その幅の1/2だけ外側の線を隣地境界線とする(反対側の境界線ではない)。反対側の境界線とするのは、道に面する場合。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
発熱量の合計が12 kWの火を使用する器具(「密閉式燃焼器具等又は煙突を設けた器具」ではない。)のみを設けた調理室(床面積7.0㎡)に、0.8㎡の有効開口面積を有する開口部を換気上有効に設けたので、その他の換気設備を設けなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢4
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令第20条の3第1項第二号より、床面積の合計が100㎡以内の住宅の調理室で、発熱量の合計が12kW以下の火を使用する器具を設けたものは、床面積の1/10(0.8㎡未満のときは0.8㎡)以上の有効開口面積の開口部を換気上有効に設ければ、換気設備を設けなくてよい。7.0㎡×1/10=0.7㎡なので0.8㎡以上が必要で、0.8㎡は適合する。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
発熱量の合計が12㎾の火を使用する器具(「密閉式燃焼器具等又は煙突を設けた器具」ではない。)のみを設けた調理室(床面積7㎡)に、0.7㎡の有効開口面積を有する開口部を換気上有効に設けたので、その他の換気設備を設けなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢4
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法第28条第3項より、火を使用する設備・器具を設けた調理室などには、換気設備を設けなければならない。
ただし、令第20条の3第1項第二号より、床面積の合計が100㎡以内の住宅の調理室で、発熱量の合計が12kW以下の器具を設け、調理室の床面積の1/10(0.8㎡未満のときは0.8㎡)以上の有効開口面積の窓などを換気上有効に設けたものは、換気設備を設けなくてよい。
設問の調理室は床面積7㎡×1/10=0.7㎡で、0.8㎡未満なので0.8㎡以上が必要。0.7㎡では足りないため、換気設備を設けなければならない。
調理室の開口部は「床面積の1/10」だが、最低でも0.8㎡。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
発熱量の合計が12㎾の火を使用する器具(「密閉式燃焼器具等又は煙突を設けた器具」ではない。)のみを設けた調理室(床面積10㎡)に、0.9㎡の有効開口面積を有する開口部を換気上有効に設けたので、その他の換気設備を設けなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢4
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法第28条第3項・令第20条の3第1項第二号より、換気設備を設けなくてよいのは、床面積の合計が100㎡以内の住宅の調理室で、発熱量の合計12kW以下の火を使用する設備・器具を設け、調理室の床面積の1/10(0.8㎡未満のときは0.8㎡)以上の有効開口面積の開口部を換気上有効に設けたもの。床面積10㎡の調理室では1㎡以上が必要なので、0.9㎡では換気設備を設けなければならない。
調理室の換気設備を省略できる開口部は、床面積の1/10以上(0.8㎡未満なら0.8㎡)。床面積10㎡なら1㎡が必要。
問題:木造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
発熱量の合計が10 kWの火を使用する器具(「密閉式燃焼器具等又は煙突を設けた器具」ではない。)のみを設けた調理室(床面積8㎡)に、1㎡の有効開口面積を有する開口部を換気上有効に設けたので、換気設備を設けなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢1
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法第28条第3項より、火を使用する設備・器具を設けた調理室には換気設備が必要。令第20条の3第1項第二号より、換気設備を設けなくてよいのは、床面積の合計が100㎡以内の住宅又は住戸の調理室で、発熱量の合計が12kW以下の火を使用する設備・器具を設け、調理室の床面積の1/10(0.8㎡未満のときは0.8㎡)以上の有効開口面積の開口部を換気上有効に設けたもの。延べ面積120㎡の住宅は100㎡を超えるため、換気設備を設けなければならない。
調理室の換気設備を省略できるのは、床面積の合計が100㎡以内の住宅などで、発熱量12kW以下・有効開口面積が床面積の1/10(0.8㎡未満なら0.8㎡)以上の場合。延べ面積120㎡の住宅は当たらない。
問題:木造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
浴室(常時開放された開口部はないものとする。)に、密閉式燃焼器具のみを設けたので、換気設備を設けなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢3
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法第28条第3項・令第20条の3第1項第一号より、火を使用する設備又は器具で密閉式燃焼器具等のみを設けた室は、換気設備を設けなくてよい室とされている。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
住宅の浴室(常時開放された開口部はないものとする。)において、密閉式燃焼器具のみを設けた場合には、換気設備を設けなくてもよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢4
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法第28条第3項より、火を使用する設備又は器具を設けた室には換気設備を設けなければならない。ただし令第20条の3第1項第一号より、密閉式燃焼器具等(室内の空気を汚染するおそれがないもの)以外の火を使用する設備・器具を設けていない室は除かれる。密閉式燃焼器具のみを設けた浴室には、換気設備を設けなくてよい。
問題:木造2階建て、延べ面積200㎡の共同住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法は考慮しないものとする。
居室以外の室において、密閉式燃焼器具のみを設けたので、換気設備を設けなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢3
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法第28条第3項より、火を使用する設備又は器具を設けた室には換気設備を設けなければならないが、令第20条の3第1項第一号より、密閉式燃焼器具等以外の火を使用する設備・器具を設けていない室は除かれる。居室以外の室に密閉式燃焼器具のみを設けた場合は、換気設備を設けなくてよい。
問題:木造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
居間(床面積20㎡、天井の高さ2.4 m)に機械換気設備を設けるに当たり、「居室を有する建築物の換気設備についてのホルムアルデヒドに関する技術的基準」による有効換気量を、25㎥/hとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢1
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令第20条の8第1項第一号イ(1)より、必要有効換気量 Vr=nAh(住宅等の居室は n=0.5)。
0.5×20㎡×2.4m=24㎥/h で、有効換気量25㎥/hは必要有効換気量以上なので適合する。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
居間(床面積16㎡、天井の高さ2.5m)に機械換気設備を設けるに当たり、「居室を有する建築物の換気設備についてのホルムアルデヒドに関する技術的基準」による有効換気量を、20㎥/hとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢3
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令第20条の8第1項第一号イ(1)より、必要有効換気量 Vr=nAh(n:住宅等の居室は0.5、その他の居室は0.3/A:居室の床面積/h:天井の高さ)。居間は住宅の居室なので n=0.5
Vr=0.5×16㎡×2.5m=20㎥/h
有効換気量20㎥/hは必要有効換気量(20㎥/h)以上なので、適合する。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法及び国土交通大臣の認定は考慮しないものとする。
居間(床面積16㎡、天井の高さ2.5m)に機械換気設備を設けるに当たり、「居室を有する建築物の換気設備についてのホルムアルデヒドに関する技術的基準」による有効換気量を、20㎥/hとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢4
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令第20条の8第1項第一号イ(1)より、必要有効換気量 Vr=nAh(住宅等の居室は n=0.5、A:床面積、h:天井の高さ)。
Vr=0.5×16㎡×2.5m=20㎥/h
有効換気量20㎥/hは必要有効換気量以上なので、適合する。
問題:木造2階建て、延べ面積200㎡の共同住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法は考慮しないものとする。
居間(床面積20㎡、天井の高さ2.4 m)に機械換気設備を設けるに当たり、「居室を有する建築物の換気設備についてのホルムアルデヒドに関する技術的基準」による有効換気量を、20㎥/hとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢4
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令第20条の8第1項第一号イ(1)より、機械換気設備の有効換気量は、必要有効換気量 Vr=nAh 以上としなければならない(住宅等の居室は n=0.5)。
Vr=0.5×20㎡×2.4m=24㎥/h
有効換気量20㎥/h<必要有効換気量24㎥/h なので、適合しない。
ホルムアルデヒド対策の必要有効換気量は Vr=nAh(住宅等の居室は n=0.5)。0.5×20×2.4=24㎥/h なので、20㎥/h では足りない。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法及び国土交通大臣の認定は考慮しないものとする。
「居室を有する建築物の建築材料についてのホルムアルデヒドに関する技術的基準」において、寝室と廊下が常時開放された開口部を通じて相互に通気が確保されていたので、廊下に所定の機械換気設備を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢3
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令第20条の7第1項第一号より、居室には、常時開放された開口部を通じてこれと相互に通気が確保される廊下その他の建築物の部分を含むため、寝室と廊下が常時開放された開口部を通じて相互に通気が確保されていたので、廊下に所定の機械換気設備を設けてもよい。
問題:木造2階建て、延べ面積180㎡の長屋の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
建築材料には、クロルピリホスを添加しなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢1
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🚰 敷地・界壁・便所・建築設備
📖 敷地・界壁・便所・配管設備の決まり
| 決まり | 内容 | 条文 |
|---|---|---|
| 敷地の高さ | 建築物の敷地は接する道の境より高く、地盤面は周囲の土地より高くする。敷地内の排水に支障がない場合、用途により防湿の必要がない場合は除く | 法第19条第1項 |
| 長屋・共同住宅の界壁(遮音) | 各戸の界壁は遮音性能の基準に適合し、小屋裏又は天井裏に達するものとする。天井の構造が遮音性能の基準に適合すれば、小屋裏・天井裏まで達しなくてよい | 法第30条 |
| 便所 | 下水道法の処理区域内では、汚水管を公共下水道に連結した水洗便所にする。便所には採光・換気のため直接外気に接する窓(水洗便所はこれに代わる設備でもよい) | 法第31条第1項・令第28条 |
| 排水の配管設備 | 末端は公共下水道・都市下水路その他の排水施設に排水上有効に連結。汚水に接する部分は不浸透質の耐水材料で造る | 令第129条の2の4第3項 |
| 風道を不燃材料にする建築物 | 地階を除く階数3以上、地階に居室がある、又は延べ面積3,000㎡超の建築物の換気・暖房・冷房の風道、ダストシュートなど | 令第129条の2の4第1項第六号 |
| 自然換気設備 | 給気口は居室の天井の高さの1/2以下の位置に設け、常時外気に開放された構造とする。排気口は給気口より高い位置 | 令第129条の2の5第1項 |
✏️ 過去問:敷地・界壁・便所・建築設備(10年で13肢)
建築基準法に適合するかどうかを考えてから開いてください。解説は出題当時の法令によります。
問題:鉄骨造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
敷地内の排水に支障がなかったので、建築物の敷地は、これに接する道の境よりも低くした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢1
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法第19条第1項より、建築物の敷地は接する道の境より高くなければならないが、敷地内の排水に支障がない場合は、この限りでない。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
敷地内の排水に支障がなかったので、建築物の敷地は、これに接する道の境よりも低くした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢1
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法第19条第1項より、建築物の敷地は、これに接する道の境より高くなければならず、建築物の地盤面は、これに接する周囲の土地より高くなければならない。ただし、敷地内の排水に支障がない場合又は建築物の用途により防湿の必要がない場合においては、この限りでない。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法及び国土交通大臣の認定は考慮しないものとする。
敷地内の排水に支障がなかったので、建築物の敷地は、これに接する道の境よりも低くした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢2
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法第19条第1項より、建築物の敷地は、これに接する道の境より高くなければならず、建築物の地盤面は、これに接する周囲の土地より高くなければならない。ただし、敷地内の排水に支障がない場合又は建築物の用途により防湿の必要がない場合においては、この限りでない。
問題:木造2階建て、延べ面積180㎡の長屋の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
各戸の界壁を小屋裏又は天井裏に達するものとしなかったので、遮音性能については、天井の構造を天井に必要とされる技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるものとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢2
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法第30条第1項より、長屋又は共同住宅の各戸の界壁は、遮音性能の技術的基準に適合し、かつ、小屋裏又は天井裏に達するものとしなければならない。ただし同条第2項より、天井の構造が令第22条の3(天井の遮音性能)の技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は大臣の認定を受けたものである場合は、界壁を小屋裏又は天井裏に達するものとしなくてよい。
問題:木造2階建て、延べ面積200㎡の共同住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。ただし、国土交通大臣が定めた構造方法は考慮しないものとする。
各戸の界壁は、その構造を界壁に必要とされる遮音性能に関して政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣の認定を受けたものとし、かつ、小屋裏又は天井裏に達するものとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢2
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法第30条第1項より、長屋又は共同住宅の各戸の界壁は、遮音性能の技術的基準(令第22条の3)に適合する国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は大臣の認定を受けたもので、かつ、小屋裏又は天井裏に達するものとしなければならない。設問はこの両方を満たしている。
問題:木造2階建て、延べ面積100㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
下水道法第2条第八号に規定する処理区域内であったので、便所については、水洗便所とし、その汚水管を下水道法第2条第三号に規定する公共下水道に連結した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢1
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法第31条第1項より、下水道法第2条第八号に規定する処理区域内においては、便所は、水洗便所とし、汚水管が公共下水道に連結されたものに限られている。
問題:木造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
下水道法第2条第八号に規定する処理区域内であったので、便所については、水洗便所とし、その汚水管を下水道法第2条第三号に規定する公共下水道に連結した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢5
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法第31条第1項より、下水道法第2条第八号に規定する処理区域内においては、便所は、水洗便所とし、汚水管が公共下水道に連結されたものに限られている。
問題:木造2階建て、延べ面積180㎡の長屋の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
下水道法第2条第八号に規定する処理区域内であったので、便所を水洗便所とし、その汚水管を合併処理浄化槽に連結させ、便所から排出する汚物を公共下水道以外に放流した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢5
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法第31条第1項より、下水道法第2条第八号に規定する処理区域内では、便所は水洗便所(汚水管が公共下水道に連結されたものに限る。)以外の便所としてはならない。汚水管を合併処理浄化槽に連結し、公共下水道以外に放流することはできない。
処理区域内の便所は、水洗便所にするだけでなく、汚水管を公共下水道に連結しなければならない(浄化槽で処理して公共下水道以外に放流するのは不可)。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
水洗便所には、採光及び換気のため直接外気に接する窓を設け、又はこれに代わる設備をしなければならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢1
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令第28条より、便所には、採光及び換気のため直接外気に接する窓を設けなければならない。ただし、水洗便所で、これに代わる設備をした場合においては、この限りでない。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
建築物に設ける排水のための配管設備の末端は、公共下水道、都市下水路その他の排水施設に排水上有効に連結しなければならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢2
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令第129条の2の4第3項第三号より、配管設備の末端は、公共下水道、都市下水路その他の排水施設に排水上有効に連結しなければならない。
問題:鉄骨造2階建て、延べ面積120㎡の一戸建て住宅の計画に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはどれか。
排水のための配管設備の汚水に接する部分は、不浸透質の耐水材料で造った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.4 選択肢2
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令第129条の2の4第3項第四号より、排水のための配管設備の汚水に接する部分は、不浸透質の耐水材料で造らなければならない。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
建築物(換気設備を設けるべき調理室等を除く。)に設ける自然換気設備の給気口は、居室の天井の高さの1/2以下の高さの位置に設け、常時外気に開放された構造としなければならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢3
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令第129条の2の5第1項第二号より、自然換気設備の給気口は、居室の天井の高さの 1/2 以下の高さの位置に設け、常時外気に開放された構造としなければならない。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
地上2階建て、延べ面積1,000㎡の建築物に設ける換気設備の風道は、不燃材料で造らなければならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅱ(建築法規)」No.5 選択肢5
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令第129条の2の4第1項第六号より、地階を除く階数が3以上である建築物、地階に居室を有する建築物又は延べ面積が3,000㎡を超える建築物に設ける換気、暖房又は冷房の設備の風道及びダストシュート、メールシュート、リネンシュートその他これらに類するもの(屋外に面する部分その他防火上支障がないものとして国土交通大臣が定める部分を除く。)は、不燃材料で造らなければならない。
設問の建築物の規模は、これに該当しない。
風道を不燃材料で造らなければならないのは、地階を除く階数が3以上・地階に居室がある・延べ面積が3,000㎡を超える建築物。2階建て・延べ面積1,000㎡は当たらない。
法令集で開く条文
No.4 の一般構造の問題は、主に次の条文から出題されます。
| 条文 | 内容 |
|---|---|
| 法第19条 | 敷地の衛生及び安全 |
| 法第28条・令第19条・令第20条 | 居室の採光・換気 |
| 令第20条の2・第20条の3 | 換気設備・火を使う室の換気 |
| 法第28条の2・令第20条の5〜第20条の9 | シックハウス(石綿・クロルピリホス・ホルムアルデヒド) |
| 法第30条 | 長屋・共同住宅の界壁の遮音 |
| 法第31条・令第28条 | 便所 |
| 令第21条・第22条 | 居室の天井の高さ・床の高さ |
| 令第23条〜第27条 | 階段・踊場・手すり・傾斜路 |
| 令第129条の2の4・第129条の2の5 | 配管設備・換気設備 |
試験に持ち込む法令集に認められている書き込みは、次の4つだけです。
- 目次・見出し・関連する条文の指示(法令名・章・節・条などの名称、番号、ページまで)
- 改正年月日
- アンダーライン(二重線・囲み枠を含む)
- ○・△・×の記号
言葉の書き足しや、表・図・計算式の書き込み・貼り付けは「解説」「早見表」にあたり、認められません。紛らわしい書き込みがあると、確認が終わるまで法令集なしで受験することになる場合もあります。
どこに線を引き、どこにインデックスを貼るかは、文章で読むより見本を見るほうが確実です。法令集の出版社や資格学校が出している「線引き見本」を見ながら進めてください。
✏️法令集の線引き・インデックスの進め方「二級建築士 建築法規 攻略ガイド」の「STEP 2:法令集の初期セットアップ」で、見本の入手から作業の手順まで紹介しています›出典:建築技術教育普及センター「使用が認められる法令集について」(試験当日の注意事項のページから)
まとめ:No.4 一般構造(住宅の計画・建築設備)で覚えておく数字
試験の前に見直す数字を、章ごとにまとめました。数字の右の説明が「何の数字か」です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
ほかの分野の解説・年度別の過去問
分野別の解説(No.1〜No.20)の一覧です。
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