【過去問題】平成29年 一級建築士 建築計画 全20問【解答・解説付】※完全無料

平成29年|一級建築士 建築計画|年度別・解答解説付(資格教材キング)

📝 平成29年(2017年)一級建築士 学科Ⅰ
平成29年 一級建築士「建築計画」
全20問の解答・解説

平成29年(2017年7月23日実施)の一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)の全20問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。建築史・各種建築物の計画・都市計画・住まい・建築生産(契約・積算・マネジメント)などから出題されます。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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目次 表示

平成29年 一級建築士試験(学科)の概要

試験日
2017年7月23日(日)
平成29年・学科の試験
法令の基準日
平成29年1月1日
法令がからむ問題はこの日の法令
出題
20問・四肢択一
環境・設備と合わせて2時間
合格基準点
11点/20点
総得点87点以上も必要
学科の合格率
18.4%
実受験者26,923人・合格者4,946人
出題の範囲
建築計画・積算等
建築史・都市計画・建築生産なども
📌 出典と、この記事の読み方

問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。

解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は平成29年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。

分野ごとの問題一覧

🏯 技術者の倫理・保存と再生・建築史・都市の著書(No.1〜No.4)

No.1技術者の倫理等の用語(公益確保の責務・リスクマネジメント・モラルハザード・不遵守行為)

計画の考え方(技術者の倫理)最も不適当なもの

技術者の倫理等の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1「公益確保の責務」は、技術者の倫理的義務の一つであり、「公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮すること」をいう。
2「リスクマネジメント」は、危機事態が生じた後に速やかに実施するものであり、被害の最小化、被害の拡大防止、二次被害の防止等が目的となる。
3「モラルハザード」は、保険の領域から派生した概念で、近年では、一般に、「倫理観の欠如」と訳され、企業等が節度なく利益を追求する状態をいう。
4「不遵守行為」は、個人及び組織を含めて意図的に法令や条例等に従わない行為をいう。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.1

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
「公益確保の責務」は、技術者の倫理的義務の一つであり、「公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮すること」をいう。
設問は、適当である。

公益確保の責務は、技術者の倫理的な義務の一つで、公衆の安全・健康・福利を最優先に考えること(技術士法 第45条の2 にも「公共の安全、環境の保全その他の公益を害することのないよう努めなければならない」とある)。

2正答
「リスクマネジメント」は、危機事態が生じた後に速やかに実施するものであり、被害の最小化、被害の拡大防止、二次被害の防止等が目的となる。
設問は、最も不適当である。

リスクマネジメントは、危機が起きる前に、起こりうるリスクを洗い出して評価し、発生を防いだり影響を小さくしたりする取組み。危機事態が起きた後に、被害の最小化・拡大防止・二次被害の防止を図るのはクライシスマネジメント(危機管理)。

3
「モラルハザード」は、保険の領域から派生した概念で、近年では、一般に、「倫理観の欠如」と訳され、企業等が節度なく利益を追求する状態をいう。
設問は、適当である。

モラルハザードは、保険があることで注意を怠るようになる、という保険の分野から生まれた言葉で、近年は一般に「倫理観の欠如」と訳され、企業などが節度なく利益を追い求める状態をいう。

4
「不遵守行為」は、個人及び組織を含めて意図的に法令や条例等に従わない行為をいう。
設問は、適当である。

不遵守行為(ノンコンプライアンス)は、個人や組織が、意図的に法令や条例などに従わない行為のこと。

📖 根拠の法令・基準

技術士法 第45条の2(技術士等の公益確保の責務:公共の安全、環境の保全その他の公益を害することのないよう努める)

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No.2建築物の保存・再生の事例(犬島精錬所美術館・3331 Arts Chiyoda・カステルヴェッキオ美術館・リンゴット工場)

建築史(保存・再生)最も不適当なもの

建築物の保存・再生の事例に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1犬島精錬所美術館(岡山県)は、20世紀初頭に閉鎖された精錬所の遺構を活用し、自然エネルギーを積極的に利用した美術館として保存・再生させたものである。
23331 Arts Chiyoda(東京都)は、廃校になった中学校を、アートギャラリーを含む文化施設等として保存・再生させたものである。
3カステルヴェッキオ美術館(イタリアヴェローナ)は、14世紀に建設された歴史的建造物である城を、美術館等として保存・再生させたものである。
4リンゴット工場再開発計画(イタリアトリノ)は、20世紀初頭に建設された巨大な自動車工場を、現代美術館として保存・再生させたものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.2

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
犬島精錬所美術館(岡山県)は、20世紀初頭に閉鎖された精錬所の遺構を活用し、自然エネルギーを積極的に利用した美術館として保存・再生させたものである。
設問は、適当である。

犬島精錬所美術館(三分一博志)は、20世紀初頭に操業を止めた銅の精錬所の遺構を活かし、煙突や地中の熱など自然エネルギーを使う美術館として再生した。

2
3331 Arts Chiyoda(東京都)は、廃校になった中学校を、アートギャラリーを含む文化施設等として保存・再生させたものである。
設問は、適当である。

3331 Arts Chiyoda は、廃校になった旧練成中学校の校舎を、ギャラリーなどをもつ文化施設として再生した。

3
カステルヴェッキオ美術館(イタリアヴェローナ)は、14世紀に建設された歴史的建造物である城を、美術館等として保存・再生させたものである。
設問は、適当である。

カステルヴェッキオ美術館(カルロ・スカルパ)は、14世紀に建てられた城を、展示の動線や素材の扱いを工夫して美術館に改修した、保存・再生の代表例。

4正答
リンゴット工場再開発計画(イタリアトリノ)は、20世紀初頭に建設された巨大な自動車工場を、現代美術館として保存・再生させたものである。
設問は、最も不適当である。

リンゴット工場(トリノ)は、屋上にテストコースをもつフィアットの巨大な自動車工場を、レンゾ・ピアノの計画で、見本市会場・会議場・コンサートホール・ホテル・商業施設などの複合施設に再生したもの。現代美術館として再生したのではない。

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No.3西洋の建築物の年代順(テンピエット・ル・トロネ修道院・パンテオン・セント・ポール大聖堂)

建築史(西洋)正しいもの(年代順)

A~Dの建築物について、その建造された年代を古いものから新しいものへ並べた順序として、正しいものは、次のうちどれか。

A.ローマのテンピエット(イタリア)
B.ル・トロネ修道院(フランス)
C.ローマのパンテオン(イタリア)
D.ロンドンのセント・ポール大聖堂(イギリス)
1B → C → D → A
2B → C → A → D
3C → A → B → D
4C → B → A → D

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3

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正答4正しいものは、4である。
解説
古いものから C → B → A → D の順で、正しいものは4である。

・C ローマのパンテオン(古代ローマ):2世紀前半
・B ル・トロネ修道院(ロマネスク・シトー会):12世紀後半
・A ローマのテンピエット(ルネサンス・ブラマンテ):16世紀初頭
・D ロンドンのセント・ポール大聖堂(バロック・クリストファー・レン):17世紀後半〜18世紀初頭
様式の移り変わり(古代ローマ→ロマネスク→ルネサンス→バロック)の順に並べると、そのまま年代順になる。

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No.4都市空間についての著書(錯乱のニューヨーク・パタン・ランゲージ・アメリカ大都市の死と生・都市のイメージ)

都市計画(理論・著書)最も不適当なもの

都市空間についての著書に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1レム・コールハースは、「錯乱のニューヨーク(Delirious New York)」において、主としてマンハッタンの超高層建築物がつくりだした「過密の文化」に着目し、「マンハッタニズム」と定義した。
2クリストファー・アレグザンダーは、「パタン・ランゲージ(A Pattern Language)」において、過去の事例から導きだされた都市や建築を形づくるための基本的な原則を示した。
3ジェイン・ジェイコブズは、「アメリカ大都市の死と生(The Death and Life of Great American Cities)」において、都市の街路や地区に多様性を生みだす四つの条件を示した。
4ケヴィン・リンチは、「都市のイメージ(The Image of the City)」において、ラスベガスの都市景観の多様な空間要素を記号論的な視点から分析した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.4

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
レム・コールハースは、「錯乱のニューヨーク(Delirious New York)」において、主としてマンハッタンの超高層建築物がつくりだした「過密の文化」に着目し、「マンハッタニズム」と定義した。
設問は、適当である。

レム・コールハースは「錯乱のニューヨーク」で、マンハッタンの超高層建築がつくり出した「過密の文化」に注目し、それを「マンハッタニズム」と名づけた。

2
クリストファー・アレグザンダーは、「パタン・ランゲージ(A Pattern Language)」において、過去の事例から導きだされた都市や建築を形づくるための基本的な原則を示した。
設問は、適当である。

クリストファー・アレグザンダーは「パタン・ランゲージ」で、過去の町や建物から導いた、都市や建築を形づくるための253のパタン(基本的な原則)を示した。

3
ジェイン・ジェイコブズは、「アメリカ大都市の死と生(The Death and Life of Great American Cities)」において、都市の街路や地区に多様性を生みだす四つの条件を示した。
設問は、適当である。

ジェイン・ジェイコブズは「アメリカ大都市の死と生」で、街路や地区に多様性を生む四つの条件(用途の混合・短い街区・古い建物の混在・十分な密度)を示した。

4正答
ケヴィン・リンチは、「都市のイメージ(The Image of the City)」において、ラスベガスの都市景観の多様な空間要素を記号論的な視点から分析した。
設問は、最も不適当である。

ケヴィン・リンチは「都市のイメージ」で、人々が描く都市のイメージを、パス・エッジ・ディストリクト・ノード・ランドマークの五つの要素で分析した(ボストンなどが対象)。ラスベガスの景観を記号論的に分析したのは、ロバート・ヴェンチューリらの「ラスベガス(Learning from Las Vegas)」。

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📐 周辺環境・各部の寸法・階段・便所(No.5〜No.9)

No.5建築物と周辺環境(D/H・長時間の日影・高日射反射率塗料・無落雪屋根)

計画の考え方(外部空間・環境)最も不適当なもの

わが国における建築物と周辺環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1建築物に囲まれた広場や街路等の幅員をD、建築物のファサードの高さをHとした場合、D/Hはその外部空間の開放感や閉塞感を表す指標となる。
2建築物が冬至の日において4時間以上の日影を周囲に及ぼす範囲は、一般に、建築物の東西方向の幅よりも建築物の高さに大きく影響される。
3都市部にある建築物の屋根及び屋上に高日射反射率塗料を塗ることにより、ヒートアイランド現象を抑制する効果が期待できる。
4多雪地域の市街地の建築物において、落雪の搬出の不便さと落雪による危険を避けるため、無落雪屋根を採用する場合がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.5

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
建築物に囲まれた広場や街路等の幅員をD、建築物のファサードの高さをHとした場合、D/Hはその外部空間の開放感や閉塞感を表す指標となる。
設問は、適当である。

広場や街路の幅員 D と、まわりの建物の高さ H の比 D/H は、外部空間の開放感・閉塞感の目安になる(芦原義信が示した考え方)。D/H が小さいほど囲まれ感が強い。

2正答
建築物が冬至の日において4時間以上の日影を周囲に及ぼす範囲は、一般に、建築物の東西方向の幅よりも建築物の高さに大きく影響される。
設問は、最も不適当である。

冬至の日に4時間以上のような長い時間の日影ができる範囲は、建物の高さを高くしてもあまり広がらず、建物の東西方向の幅に大きく影響される(東西に長い建物ほど、長時間の日影の範囲が北側に広がる)。高さに大きく影響されるのは、短い時間の日影の範囲。

3
都市部にある建築物の屋根及び屋上に高日射反射率塗料を塗ることにより、ヒートアイランド現象を抑制する効果が期待できる。
設問は、適当である。

屋根や屋上に日射をよく反射する高日射反射率塗料を塗ると、表面の温度の上昇が抑えられ、ヒートアイランド現象を和らげる効果が期待できる。

4
多雪地域の市街地の建築物において、落雪の搬出の不便さと落雪による危険を避けるため、無落雪屋根を採用する場合がある。
設問は、適当である。

多雪地域の市街地では、屋根から落ちた雪の片付けの手間や落雪の危険を避けるため、屋根の上で雪を処理する無落雪屋根(フラットルーフなど)が使われる。

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No.6建築物の各部の寸法(パーティションの高さ・幼稚園の手洗い場・教室の天井高・病室の面積)

各部の計画(寸法)最も不適当なもの

建築物の各部の寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1事務所ビルの事務室において、椅子に座った状態で室内の見通しをよくするためにパーティションの高さを床面から110cmとした。
2幼稚園において、子ども用足洗い場については床に5%程度の勾配をとり、子ども用手洗い場についてはその高さを床面から65cmとした。
3小学校において、居心地のよさや落着き感に考慮しつつ、教室の天井高さを2.7mとした。
4病院の4床室の病室において、隣り合うベッドとベッドの間に幅1m以上のスペースを確保するため、その床面積を患者一人につき8㎡とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.6

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
事務所ビルの事務室において、椅子に座った状態で室内の見通しをよくするためにパーティションの高さを床面から110cmとした。
設問は、適当である。

椅子に座った人の目の高さは床から115cm程度。パーティションを110cmにすると、座ったままでも室内を見通せる。

2正答
幼稚園において、子ども用足洗い場については床に5%程度の勾配をとり、子ども用手洗い場についてはその高さを床面から65cmとした。
設問は、最も不適当である。

幼稚園の子ども用の手洗い場の高さは、幼児の体格に合わせて床から50〜55cm程度とする。65cmでは高すぎる。足洗い場の床に5%程度の勾配をとって水はけをよくするのは適当。

3
小学校において、居心地のよさや落着き感に考慮しつつ、教室の天井高さを2.7mとした。
設問は、適当である。

教室の天井高は、居心地のよさや落ち着き感にも配慮して決める。2.7m程度は一般的で適当(建築基準法施行令にあった「学校の教室の天井高3m以上」の規定はすでに廃止され、いまは居室一般の2.1m以上)。

4
病院の4床室の病室において、隣り合うベッドとベッドの間に幅1m以上のスペースを確保するため、その床面積を患者一人につき8㎡とした。
設問は、適当である。

病院の病室の床面積は、内法で患者1人につき6.4㎡以上(医療法施行規則 第16条第1項第三号イ)。8㎡とすれば、隣り合うベッドの間に1m以上の介助のスペースをとりやすい。

📖 根拠の法令・基準

医療法施行規則 第16条第1項第三号イ(病院の病室の床面積は、内法で患者1人につき6.4㎡以上)

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No.7建築物の各部の寸法(エレベーターのかご・出入口の幅員・駐車場の車路の勾配・洗面器の間隔)

各部の計画(寸法)最も不適当なもの

建築物の各部の寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1乗用エレベーター(定員24人)は、かごの内法寸法が間口2,150mm×奥行1,600mmのものを採用した。
2建築物の主要な出入口の有効幅員を1,500mmとし、その他の出入口の有効幅員を1,000mmとした。
3自走式の立体駐車場における自動車の車路において、傾斜部の本勾配を1/5とし、傾斜部の始まりと終わりのそれぞれの長さ6mの部分の緩和勾配を1/10とした。
4多人数の成人が使用する洗面所において、隣り合う洗面器の中心間距離を850mmとした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.7

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
乗用エレベーター(定員24人)は、かごの内法寸法が間口2,150mm×奥行1,600mmのものを採用した。
設問は、適当である。

定員24人(積載量1,600kg)の乗用エレベーターには、かごの内法が間口2,150mm×奥行1,600mm程度のものがある(JIS の標準的な寸法)。

2
建築物の主要な出入口の有効幅員を1,500mmとし、その他の出入口の有効幅員を1,000mmとした。
設問は、適当である。

建築物移動等円滑化誘導基準では、直接地上へ通ずる主要な出入口の幅は120cm以上、その他の多数の者が利用する出入口の幅は90cm以上(同省令 第2条)。1,500mm・1,000mmはどちらも満たしていて適当。

3正答
自走式の立体駐車場における自動車の車路において、傾斜部の本勾配を1/5とし、傾斜部の始まりと終わりのそれぞれの長さ6mの部分の緩和勾配を1/10とした。
設問は、最も不適当である。

建築物である駐車場の車路の傾斜部の縦断勾配は、17%以下(駐車場法施行令 第8条第三号ハ)。1/5(20%)は急すぎる(1/6≒17%が上限の目安)。

4
多人数の成人が使用する洗面所において、隣り合う洗面器の中心間距離を850mmとした。
設問は、適当である。

多人数の成人が使う洗面所で、隣り合う洗面器の中心間の距離を850mmとすれば、肘を広げて使ってもぶつかりにくい。

📖 根拠の法令・基準

駐車場法施行令 第8条第三号ハ(建築物である路外駐車場の車路の傾斜部の縦断勾配は17%を超えないこと)、高齢者、障害者等が円滑に利用できるようにするために誘導すべき建築物特定施設の構造及び配置に関する基準を定める省令 第2条(出入口の幅は90cm以上・直接地上へ通ずる出入口のうち一以上は120cm以上)

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No.8建築設計標準による屋内階段(手すりの延長・二段手すり・蹴上げと踏面・視覚障害者誘導用ブロック)

各部の計画(バリアフリー)最も不適当なもの

屋内階段に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1階段の両側の壁に手すりを設けるに当たり、その手すりの端部は、階段の上端では水平に45cm延長させ、下端では斜め部分も含めて段鼻から45cm延長させた。
2階段に上下2本の手すりを設けるに当たり、その上段の手すりの高さを80cmとし、下段の手すりの高さを60cmとした。
3階段の蹴上げを15cm、踏面を32cm、蹴込みを1cmとした。
4階段上端部と連続する床については、視覚障がい者が段を認識できるように、段の手前5cmの位置に線状ブロックを敷設した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.8

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
階段の両側の壁に手すりを設けるに当たり、その手すりの端部は、階段の上端では水平に45cm延長させ、下端では斜め部分も含めて段鼻から45cm延長させた。
設問は、適当である。

手すりは、階段の上端では水平に45cm以上、下端では斜めの部分を含めて段鼻から45cm以上延長する。

2
階段に上下2本の手すりを設けるに当たり、その上段の手すりの高さを80cmとし、下段の手すりの高さを60cmとした。
設問は、適当である。

手すりを上下2段に設けるときは、上段を75〜85cm程度、下段を60〜65cm程度の高さにするのが一般的。

3
階段の蹴上げを15cm、踏面を32cm、蹴込みを1cmとした。
設問は、適当である。

蹴上げは16cm以下、踏面は30cm以上が目安。蹴込みはつまずかないよう2cm以下とする。15cm・32cm・1cmは適当。

4正答
階段上端部と連続する床については、視覚障がい者が段を認識できるように、段の手前5cmの位置に線状ブロックを敷設した。
設問は、最も不適当である。

階段の上端に近接する床には、段があることを知らせる点状ブロック等(警告ブロック)を、階段の手前30cm程度の位置に敷設する。線状ブロック(誘導ブロック)を段の手前5cmに敷くのは不適当。

📖 根拠の法令・基準

高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)の階段(令和3年3月版の 2.5 階段にも同じ記述)

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No.9建築設計標準による便所・洗面所(オストメイト用の水栓・手荷物置き台・鏡・手すりの高さ)

各部の計画(バリアフリー)最も不適当なもの

便所・洗面所に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1オストメイト用設備を有する便房の汚物流しに設ける水栓は、湯温調整付きレバーハンドル型混合水栓とした。
2オストメイト用設備を有する便房には、ストーマ装具や関連の小物等を置くことができる手荷物置き台(カウンター)を設置した。
3車いす使用者用便房に設置する洗面器の鏡は、幅35cm×高さ45cmの大きさとし、車いす使用者の利用に配慮し傾斜させて設置した。
4車いす使用者用便房に設置する手すりは、便器の側壁側にL型手すりを設けるとともに、他方には可動手すりを設け、それらの水平部はいずれも便座の座面から25cmの高さとした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.9

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
オストメイト用設備を有する便房の汚物流しに設ける水栓は、湯温調整付きレバーハンドル型混合水栓とした。
設問は、適当である。

オストメイト(人工肛門・人工膀胱をもつ人)は、ストーマ装具の交換のときに腹部を洗うことがあるので、汚物流しの水栓は温水の出る混合水栓とし、操作しやすいレバーハンドル型などにする。

2
オストメイト用設備を有する便房には、ストーマ装具や関連の小物等を置くことができる手荷物置き台(カウンター)を設置した。
設問は、適当である。

オストメイト用設備のある便房には、ストーマ装具や小物を置ける手荷物置き台(カウンター)を設ける。

3正答
車いす使用者用便房に設置する洗面器の鏡は、幅35cm×高さ45cmの大きさとし、車いす使用者の利用に配慮し傾斜させて設置した。
設問は、最も不適当である。

鏡は傾けずに、下端を洗面器にできる限り近い低い位置にし、上端は洗面器から100cm程度以上の高さにする(車椅子使用者も立位の人も使える)。傾斜式の小さな鏡は、車椅子使用者の座高がさまざまなため使いにくい。

4
車いす使用者用便房に設置する手すりは、便器の側壁側にL型手すりを設けるとともに、他方には可動手すりを設け、それらの水平部はいずれも便座の座面から25cmの高さとした。
設問は、適当である。

車椅子使用者用便房では、壁側にL型手すり、反対側に可動手すりを設け、水平部分は便座の座面から20〜25cm程度の高さにする。25cmは適当。

📖 根拠の法令・基準

高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)の便所・洗面所(令和3年3月版の 2.7 便所・洗面所にも同じ記述)

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🏙️ 都市計画・住まい(No.10〜No.13)

No.10都市計画・都市デザイン(帝都復興事業・ヴォワザン計画・東京計画1960・グラン・プロジェ)

都市計画(歴史・事例)最も不適当なもの

都市計画・都市デザインに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1後藤新平らが主導した関東大震災からの「帝都復興事業」においては、鉄筋コンクリート造により不燃化・耐震化した復興小学校を建設し、隣接して小公園を整備した。
2ル・コルビュジエの「パリのヴォワザン計画」においては、一部の歴史的建造物を保存しつつ、古い街区や建築物を大規模に取り壊し、幹線道路等を整備したうえで、超高層ビルに建て替える提案をした。
3丹下健三の「東京計画1960」においては、人口の過剰集中による諸問題に対し、東京湾を全面的に埋め立て、放射状の都市構造をつくりだす提案をした。
4フランソワ・ミッテランらが主導したパリの都市計画である「グラン・プロジェ」においては、フランス革命200年を記念して、ルーブル美術館の大改修やオルセー駅舎の美術館への転用等、拠点整備による都市の再生を進めた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.10

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
後藤新平らが主導した関東大震災からの「帝都復興事業」においては、鉄筋コンクリート造により不燃化・耐震化した復興小学校を建設し、隣接して小公園を整備した。
設問は、適当である。

関東大震災の帝都復興事業(後藤新平ら)では、鉄筋コンクリート造の復興小学校をつくり、隣に小公園を設けて、防災と地域の拠点とした。

2
ル・コルビュジエの「パリのヴォワザン計画」においては、一部の歴史的建造物を保存しつつ、古い街区や建築物を大規模に取り壊し、幹線道路等を整備したうえで、超高層ビルに建て替える提案をした。
設問は、適当である。

ル・コルビュジエのヴォワザン計画(1925年)は、パリの都心の古い街区を大規模に取り壊し、幹線道路と超高層ビル群に建て替える提案(一部の歴史的建造物は残す)。

3正答
丹下健三の「東京計画1960」においては、人口の過剰集中による諸問題に対し、東京湾を全面的に埋め立て、放射状の都市構造をつくりだす提案をした。
設問は、最も不適当である。

丹下健三の東京計画1960は、都心から東京湾を横切って延びる線状の都市軸(海上に伸びる都市)をつくる提案。東京湾を全面的に埋め立てて放射状の都市構造をつくる提案ではない。

4
フランソワ・ミッテランらが主導したパリの都市計画である「グラン・プロジェ」においては、フランス革命200年を記念して、ルーブル美術館の大改修やオルセー駅舎の美術館への転用等、拠点整備による都市の再生を進めた。
設問は、適当である。

ミッテラン大統領らのグラン・プロジェでは、フランス革命200年を記念して、ルーブル美術館の大改修(ガラスのピラミッド)、オルセー駅舎の美術館への転用などの拠点整備を進めた。

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No.11都市計画等(連担建築物設計制度・地区計画・登録有形文化財・緑化地域)

都市計画(制度)最も不適当なもの

都市計画等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1建築基準法に基づく、いわゆる「連担建築物設計制度」は、都市機能の更新や、優れた都市空間の形成・保全を図ることを目的に、都市計画法と建築基準法による制限の一部を適用せず、街区単位に都市計画を定め、建築物等を個々に認定する制度である。
2都市計画法に基づく「地区計画」は、地区の課題や特徴を踏まえ、住民と市町村とが連携しながら、地区の目指すべき将来像を設定し、その実現に向けて「まちづくり」を進めていく手法である。
3文化財保護法に基づく「登録有形文化財登録基準」の建造物の部では、原則として、建設後50年を経過し、かつ、一定の基準に該当する建築物、土木構造物及びその他の工作物が、文化財登録原簿への登録の対象となる。
4都市緑地法に基づく「緑化地域」は、緑地が不足している市街地等において、一定規模以上の建築物の新築や増築を行う場合に、敷地面積の一定割合以上の緑化が義務付けられる地域である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.11

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
建築基準法に基づく、いわゆる「連担建築物設計制度」は、都市機能の更新や、優れた都市空間の形成・保全を図ることを目的に、都市計画法と建築基準法による制限の一部を適用せず、街区単位に都市計画を定め、建築物等を個々に認定する制度である。
設問は、最も不適当である。

連担建築物設計制度は、すでにある建築物の位置・構造を前提に、複数の敷地を一つの敷地とみなして接道・容積率などの規定を適用する制度で、特定行政庁が認定する(建築基準法 第86条第2項)。都市計画を定める制度ではない。説明の「都市計画法と建築基準法の制限の一部を適用せず、街区単位に都市計画を定める」は、特定街区などの都市計画の制度の考え方。

2
都市計画法に基づく「地区計画」は、地区の課題や特徴を踏まえ、住民と市町村とが連携しながら、地区の目指すべき将来像を設定し、その実現に向けて「まちづくり」を進めていく手法である。
設問は、適当である。

地区計画は、地区の課題や特徴を踏まえて、住民と市町村が連携しながら地区の将来像を定め、その実現に向けてまちづくりを進める、都市計画法に基づく手法。

3
文化財保護法に基づく「登録有形文化財登録基準」の建造物の部では、原則として、建設後50年を経過し、かつ、一定の基準に該当する建築物、土木構造物及びその他の工作物が、文化財登録原簿への登録の対象となる。
設問は、適当である。

登録有形文化財(建造物)は、原則として建設後50年を経過し、国土の歴史的景観に寄与しているなどの基準に当たる建築物・土木構造物・その他の工作物が、文化財登録原簿に登録される。

4
都市緑地法に基づく「緑化地域」は、緑地が不足している市街地等において、一定規模以上の建築物の新築や増築を行う場合に、敷地面積の一定割合以上の緑化が義務付けられる地域である。
設問は、適当である。

緑化地域は、緑地が不足している用途地域内に定める都市計画で、一定規模以上の建築物の新築・増築では、敷地面積に対する緑化率の最低限度を守ることが義務づけられる(都市緑地法 第34条など)。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法 第86条第2項(既存の建築物を前提に、一団の土地の区域を一の敷地とみなす=連担建築物設計制度)、都市緑地法 第34条(緑化地域・緑化率の最低限度)

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No.12住宅の作品と設計者(ファンズワース邸・シュレーダー邸・前川自邸・原自邸)

建築史(住宅作品)最も不適当なもの

住宅の作品(設計者)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)は、広大な敷地に建つ週末住宅であり、H形鋼の柱に溶接された梁を介して屋根スラブ及び床スラブを取り付けた構造に特徴がある。
2シュレーダー邸(ヘリット・トーマス・リートフェルト)は、建具や家具による住空間づくりに特徴があり、2階は一つの広い空間として使用することも、また可動の間仕切りにより、小さく区分けすることもできる。
3前川自邸(前川國男)は、都市部の約20㎡の狭小な敷地に、住空間を機能別に積層し構成した住宅である。
4原自邸(原広司)は、玄関から吹抜けを通過してバルコニーまで降りてゆく廊下の両側に居室を配置し、トップライトから自然光を取り入れた住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)は、広大な敷地に建つ週末住宅であり、H形鋼の柱に溶接された梁を介して屋根スラブ及び床スラブを取り付けた構造に特徴がある。
設問は、適当である。

ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)は、広い敷地に建つ週末住宅で、H形鋼の柱に梁を溶接し、屋根と床のスラブを宙に浮かせたような構成が特徴。

2
シュレーダー邸(ヘリット・トーマス・リートフェルト)は、建具や家具による住空間づくりに特徴があり、2階は一つの広い空間として使用することも、また可動の間仕切りにより、小さく区分けすることもできる。
設問は、適当である。

シュレーダー邸(リートフェルト)は、デ・ステイルの住宅で、2階は可動の間仕切りで一つの広い空間にも、小さく区切ることもできる。

3正答
前川自邸(前川國男)は、都市部の約20㎡の狭小な敷地に、住空間を機能別に積層し構成した住宅である。
設問は、最も不適当である。

前川國男の自邸(1942年)は、木造の切妻屋根の住宅で、中央に吹抜けの居間をもつ。都市部の約20㎡の狭小な敷地に住空間を積み重ねたのは、東孝光の「塔の家」。

4
原自邸(原広司)は、玄関から吹抜けを通過してバルコニーまで降りてゆく廊下の両側に居室を配置し、トップライトから自然光を取り入れた住宅である。
設問は、適当である。

原広司の自邸(反射性住居)は、玄関から吹抜けを通ってバルコニーへ下りていく廊下の両側に部屋を並べ、トップライトから光を取り入れている。

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No.13住宅の事例(かんかん森・SHARE yaraicho・泉北ニュータウン・求道學舎)

住宅の計画(事例)最も不適当なもの

住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1かんかん森(東京都)は、各住戸の独立性を保ちつつ、居住者が共同で使用することができる居間や台所等を設置して、コモンミールや掃除等、生活の一部を共同化している、コレクティブハウスである。
2SHARE yaraicho(東京都)は、道路に面する部分は巨大な半透明のテント膜で覆われ、内部は吹抜け空間を介して個室7室とコモンスペースが計画された、シェアハウスである。
3泉北ニュータウン(大阪府)は、空き住戸を活用したサポート付き共同住宅や戸建て住宅を活用した多世代型シェアハウス等の試みが行われている、大規模なニュータウンである。
4求道學舎(東京都)は、居住者が共同生活をすることに重点を置き、居間や浴室等のコモンスペースの充実を図った、テラスハウスである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.13

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
かんかん森(東京都)は、各住戸の独立性を保ちつつ、居住者が共同で使用することができる居間や台所等を設置して、コモンミールや掃除等、生活の一部を共同化している、コレクティブハウスである。
設問は、適当である。

かんかん森(東京都荒川区)は、各住戸の独立性を保ちつつ、共同の居間・台所などを設け、コモンミール(共同の食事)や掃除などを共同で行うコレクティブハウス。

2
SHARE yaraicho(東京都)は、道路に面する部分は巨大な半透明のテント膜で覆われ、内部は吹抜け空間を介して個室7室とコモンスペースが計画された、シェアハウスである。
設問は、適当である。

SHARE yaraicho(東京都新宿区)は、道路側を大きな半透明のテント膜で覆い、内部は吹抜けを介して7つの個室とコモンスペースをつないだシェアハウス。

3
泉北ニュータウン(大阪府)は、空き住戸を活用したサポート付き共同住宅や戸建て住宅を活用した多世代型シェアハウス等の試みが行われている、大規模なニュータウンである。
設問は、適当である。

泉北ニュータウン(大阪府)では、空き住戸を使ったサポート付きの住宅や、戸建て住宅を使った多世代型のシェアハウスなど、団地の再生の試みが行われている。

4正答
求道學舎(東京都)は、居住者が共同生活をすることに重点を置き、居間や浴室等のコモンスペースの充実を図った、テラスハウスである。
設問は、最も不適当である。

求道學舎(東京都文京区)は、大正時代の学生寮を再生した集合住宅(コーポラティブ方式・定期借地権を使った分譲)。各住戸は独立した住まいで、居間・浴室などのコモンスペースを中心に共同生活をするテラスハウスではない。

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🏫 各種建築物の計画(防災・災害・医療福祉・図書館)(No.14〜No.17)

No.14高層の事務所ビルの防災計画(非常用エレベーターの乗降ロビー・片寄せコア・区画・緊急離着陸場)

各種建築物の計画(防災)最も不適当なもの

大規模で高層の事務所ビルの防災計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1非常用エレベーターの乗降ロビーは、消防隊が消火活動拠点として利用するため、その面積は、非常用エレベーター1台につき15㎡以上と定められている。
2エレベーター、階段等を含むコアの配置のうち片寄せタイプについては、一般に、避難上不利な点が多く、その採用に当たっては、シミュレーションや実験等により安全性を確認することが望ましい。
3火災の拡大を防止するためには、出火の可能性が高いエリア(部分)に、防火上有効な区画を設けるとともに、初期消火設備の設置や不燃性のある建築材料を使用することが求められる。
4屋上に緊急離着陸場を設けた場合、そのスペースは、在館者の救助に使用されるとともに消防隊の突入時にも利用される。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.14

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
非常用エレベーターの乗降ロビーは、消防隊が消火活動拠点として利用するため、その面積は、非常用エレベーター1台につき15㎡以上と定められている。
設問は、最も不適当である。

非常用エレベーターの乗降ロビーの床面積は、非常用エレベーター1基について10㎡以上(建築基準法施行令 第129条の13の3第3項第七号)。15㎡以上ではない。

2
エレベーター、階段等を含むコアの配置のうち片寄せタイプについては、一般に、避難上不利な点が多く、その採用に当たっては、シミュレーションや実験等により安全性を確認することが望ましい。
設問は、適当である。

コアを片側に寄せた片寄せタイプは、避難の方向が偏り二方向避難がとりにくいなど避難上不利な点が多いので、採用するときはシミュレーションなどで安全性を確かめるのが望ましい。

3
火災の拡大を防止するためには、出火の可能性が高いエリア(部分)に、防火上有効な区画を設けるとともに、初期消火設備の設置や不燃性のある建築材料を使用することが求められる。
設問は、適当である。

火災の拡大を防ぐには、出火の危険が高い部分を防火上有効に区画し、初期消火の設備を設け、燃えにくい建築材料を使う。

4
屋上に緊急離着陸場を設けた場合、そのスペースは、在館者の救助に使用されるとともに消防隊の突入時にも利用される。
設問は、適当である。

屋上の緊急離着陸場(ヘリコプター)は、在館者の救助に使うとともに、消防隊が上から進入するときにも使われる。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第129条の13の3第3項第七号(乗降ロビーの床面積は、非常用エレベーター1基について10㎡以上)

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No.15災害に関連した建築物等(指定緊急避難場所・基幹災害拠点病院・借上型仮設住宅・建設型仮設住宅)

各種建築物の計画(防災)最も不適当なもの

災害に関連した建築物等の整備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1「指定緊急避難場所」としての施設は、災害が発生した場合、又は発生するおそれがある場合にその危険から逃れるための避難場所であり、洪水等に係るものについては、想定される洪水等の水位以上の高さに避難スペースを配置する必要がある。
2「基幹災害拠点病院」には、病院機能を維持するために必要な全ての施設が地震等に対して安全な構造を有すること、敷地内にヘリポートを有すること等が求められている。
3「応急仮設住宅」のうち「借上型仮設住宅」は、地方自治体が民間賃貸住宅を借り上げて供与することをいい、東日本大震災以降は「みなし仮設住宅」とも呼ばれているものである。
4「応急仮設住宅」のうち「建設型仮設住宅」は、災害発生後に速やかに建設され、恒久的に供与されるものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.15

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
「指定緊急避難場所」としての施設は、災害が発生した場合、又は発生するおそれがある場合にその危険から逃れるための避難場所であり、洪水等に係るものについては、想定される洪水等の水位以上の高さに避難スペースを配置する必要がある。
設問は、適当である。

指定緊急避難場所は、災害が起きたとき・起きるおそれがあるときに、危険から逃れるための場所。洪水等のための施設では、想定される水位以上の高さに受入れの部分を配置する(災害対策基本法施行令 第20条の3)。

2
「基幹災害拠点病院」には、病院機能を維持するために必要な全ての施設が地震等に対して安全な構造を有すること、敷地内にヘリポートを有すること等が求められている。
設問は、適当である。

基幹災害拠点病院には、病院の機能を維持するのに必要なすべての施設が耐震構造であること、敷地内にヘリポートがあることなどが求められる。

3
「応急仮設住宅」のうち「借上型仮設住宅」は、地方自治体が民間賃貸住宅を借り上げて供与することをいい、東日本大震災以降は「みなし仮設住宅」とも呼ばれているものである。
設問は、適当である。

借上型仮設住宅は、自治体が民間の賃貸住宅を借り上げて被災者に提供するもので、東日本大震災以降は「みなし仮設住宅」とも呼ばれる。

4正答
「応急仮設住宅」のうち「建設型仮設住宅」は、災害発生後に速やかに建設され、恒久的に供与されるものである。
設問は、最も不適当である。

建設型の応急仮設住宅は、災害の後に速やかに建設し、住まいを失った人に一時的に(原則として2年以内)提供するもの。恒久的に提供するものではない(恒久的な住まいは災害公営住宅など)。

📖 根拠の法令・基準

災害対策基本法施行令 第20条の3第二号ロ(洪水等の指定緊急避難場所は、想定される洪水等の水位以上の高さに受入れの部分を配置)

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No.16医療・福祉等の用語(介護老人保健施設・急性期リハビリテーション・放課後等デイサービス・日本版CCRC)

各種建築物の計画(医療・福祉)最も不適当なもの

医療・福祉等の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1「介護老人保健施設」は、医療ケアを必要とする要介護者に対し、看護や医学的管理下における介護及び機能訓練等並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者が自立した日常生活を営むことや居宅における生活への復帰を目指す施設である。
2「急性期リハビリテーション」は、疾患に応じ90日から180日をかけて身体の機能や日常生活動作(ADL)の改善を目指すことであり、専門リハビリテーション医療機能をもつ医療施設で行われている。
3「放課後等デイサービス事業所」は、就学中の障がい児に対して、放課後や夏休み等の長期休暇中において、生活能力の向上のための訓練や支援等を継続的に提供するもので、指導訓練室や支援に必要な設備・備品等を備えることが求められている。
4「日本版CCRC(Continuing Care Retirement Community)」は、大都市に在住する高齢者が健康な段階から地方へ移住し、地域活動に積極的に参加することをとおして、地域社会に溶け込み、多世代と交流・共働する居住が基本となっている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.16

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
「介護老人保健施設」は、医療ケアを必要とする要介護者に対し、看護や医学的管理下における介護及び機能訓練等並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者が自立した日常生活を営むことや居宅における生活への復帰を目指す施設である。
設問は、適当である。

介護老人保健施設は、医療ケアの必要な要介護者に、看護・医学的管理のもとでの介護、機能訓練、日常生活の世話を行い、自立した生活や在宅への復帰を目指す施設。

2正答
「急性期リハビリテーション」は、疾患に応じ90日から180日をかけて身体の機能や日常生活動作(ADL)の改善を目指すことであり、専門リハビリテーション医療機能をもつ医療施設で行われている。
設問は、最も不適当である。

急性期リハビリテーションは、病気やけがの発症直後から、急性期の病院でベッドサイドなどで早く始めるリハビリ。疾患に応じて90〜180日程度をかけ、専門の病棟で日常生活動作(ADL)の改善を目指すのは、回復期リハビリテーション。

3
「放課後等デイサービス事業所」は、就学中の障がい児に対して、放課後や夏休み等の長期休暇中において、生活能力の向上のための訓練や支援等を継続的に提供するもので、指導訓練室や支援に必要な設備・備品等を備えることが求められている。
設問は、適当である。

放課後等デイサービスは、学校に通う障がい児に、放課後や夏休みなどに、生活能力の向上のための訓練などを続けて提供するもので、指導訓練室などを備える。

4
「日本版CCRC(Continuing Care Retirement Community)」は、大都市に在住する高齢者が健康な段階から地方へ移住し、地域活動に積極的に参加することをとおして、地域社会に溶け込み、多世代と交流・共働する居住が基本となっている。
設問は、適当である。

日本版CCRCは、大都市の高齢者が元気なうちに地方へ移り住み、地域活動に参加しながら、多世代と交流して暮らすことを基本とする構想。

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No.17図書館と設計者(ベルリン自由大学図書館・フランス国立図書館・シアトル中央図書館・ストックホルム市立図書館)

各種建築物の計画(図書館)最も不適当なもの

図書館(設計者等)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1ベルリン自由大学図書館(フォスター・アンド・パートナーズ)は、傾斜した巨大な円盤状の屋根構造をもち、外壁には世界各地・各時代の文字が彫り込まれている。
2フランス国立図書館(ドミニク・ペロー)は、緑豊かな中庭をもつロの字型の基壇部と、その四隅に配置されたL字型の高層タワーから構成されている。
3シアトル中央図書館(OMA)は、外観全体が格子状の鉄骨とガラスで構成され、室内空間に外光を導いている。
4ストックホルム市立図書館(エーリック・グンナール・アスプルンド)は、円筒と直方体が組み合わされた外観をもち、巨大な円筒の内部には、壁に沿って書架があり、中央にサービスデスクが設けられている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.17

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
ベルリン自由大学図書館(フォスター・アンド・パートナーズ)は、傾斜した巨大な円盤状の屋根構造をもち、外壁には世界各地・各時代の文字が彫り込まれている。
設問は、最も不適当である。

ベルリン自由大学の文献学図書館(フォスター・アンド・パートナーズ)は、人の脳の形のようなドーム状の二重の外皮で包まれた図書館(「ベルリンの脳」)。傾いた巨大な円盤状の屋根と、世界の文字を彫り込んだ外壁をもつのは、エジプトのアレクサンドリア図書館(スノヘッタ)。

2
フランス国立図書館(ドミニク・ペロー)は、緑豊かな中庭をもつロの字型の基壇部と、その四隅に配置されたL字型の高層タワーから構成されている。
設問は、適当である。

フランス国立図書館(ドミニク・ペロー)は、中庭に森をもつ基壇の四隅に、開いた本を立てたようなL字型のガラスの高層タワーを置いた構成。

3
シアトル中央図書館(OMA)は、外観全体が格子状の鉄骨とガラスで構成され、室内空間に外光を導いている。
設問は、適当である。

シアトル中央図書館(OMA)は、建物全体を格子状の鉄骨とガラスのスキンで包み、内部に外の光を導いている。

4
ストックホルム市立図書館(エーリック・グンナール・アスプルンド)は、円筒と直方体が組み合わされた外観をもち、巨大な円筒の内部には、壁に沿って書架があり、中央にサービスデスクが設けられている。
設問は、適当である。

ストックホルム市立図書館(アスプルンド)は、直方体の上に巨大な円筒がのった外観で、円筒の内部の壁に沿って書架を巡らせ、中央にサービスデスクがある。

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📋 建築生産(工事監理・積算・マネジメント)(No.18〜No.20)

No.18工事監理等(建築士の独占業務・工事監理の方法・監理業務の範囲・建築士の講習)

建築生産(工事監理)最も不適当なもの

工事監理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1「工事監理」、「工事と設計図書との照合及び確認の結果報告等」及び「工事監理の結果報告」は、建築士法における、いわゆる「建築士の独占業務」に該当する。
2工事監理の具体的で詳細な実施方法(工事と設計図書との照合及び確認の具体的な対象、方法や業務の範囲)は、建築士法では定められていない。
3建築士事務所が行う監理業務には、一般に、「工事請負契約の目的物の引渡しの立会い」と「工事費支払いの審査」が含まれる。
4工事監理を行う一級建築士は、所定の登録講習機関が実施する監理技術者講習を受講しなければならない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.18

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
「工事監理」、「工事と設計図書との照合及び確認の結果報告等」及び「工事監理の結果報告」は、建築士法における、いわゆる「建築士の独占業務」に該当する。
設問は、適当である。

工事監理(工事と設計図書との照合・確認、その結果の報告などを含む)は、一定の建築物について建築士でなければ行えない、いわゆる独占業務に当たる。

2
工事監理の具体的で詳細な実施方法(工事と設計図書との照合及び確認の具体的な対象、方法や業務の範囲)は、建築士法では定められていない。
設問は、適当である。

工事と設計図書との照合・確認の具体的な対象・方法・業務の範囲などは、建築士法では定められていない(国土交通省の告示の標準業務などで示されている)。

3
建築士事務所が行う監理業務には、一般に、「工事請負契約の目的物の引渡しの立会い」と「工事費支払いの審査」が含まれる。
設問は、適当である。

建築士事務所が行う監理業務には、工事監理のほか、一般に、工事請負契約の目的物の引渡しの立会いや、工事費の支払いの審査なども含まれる。

4正答
工事監理を行う一級建築士は、所定の登録講習機関が実施する監理技術者講習を受講しなければならない。
設問は、最も不適当である。

建築士事務所に属する一級建築士が受けなければならないのは、登録講習機関が行う定期講習(3年ごと・建築士法 第22条の2)。監理技術者講習は、建設業法の監理技術者(工事を請け負った建設業者の技術者)のための講習。

📖 根拠の法令・基準

建築士法 第22条の2(建築士事務所に属する一級建築士は、登録講習機関が行う講習〔定期講習〕を国土交通省令で定める期間ごとに受ける)

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No.19建築数量積算基準による根切りの作業上のゆとり幅と山留めの余幅

建築生産(積算)正しいもの(組合せ)

図のような根切りについて、建築工事建築数量積算研究会「建築数量積算基準(平成23年版)」に照らして、「法付け工法における作業上のゆとり幅」と「山留め工法における余幅」との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。なお、図は略図とする。

No.19の図
図を押すと大きく表示します
作業上のゆとり幅
(法付け工法の場合)
余幅
(山留め工法の場合)
1.0.1 m0.5 m
2.0.3 m0.5 m
3.0.5 m1.0 m
4.1.0 m1.0 m

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.19

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正答3正しいものは、3である。
解説
法付け工法の作業上のゆとり幅は 0.5 m、山留め工法の余幅は 1.0 m で、正しいものは3である。

建築数量積算基準では、根切りの余幅は、作業上のゆとり幅に、土質と根切り深さに応じた法幅の1/2を加えた幅とする(公共建築数量積算基準 第3編 土工・地業にも同じ定め)。
・作業上のゆとり幅:0.5 mを標準とする(土間・犬走りなどは0.1m)
・山留め壁と躯体の間の余幅:1.0 mを標準とする
0.1mは土間・犬走りなどのゆとり幅。0.3は、根切り深さ1.5m以上5.0m未満の普通土の法幅の係数で、ゆとり幅ではない。

📖 根拠の法令・基準

公共建築数量積算基準(根切りの作業上のゆとり幅は0.5mを標準〔土間・犬走り等は0.1m〕・山留め壁と躯体間の余幅は1.0mを標準)

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No.20建築のマネジメント(アセットマネジメント・デザインビルド・BOT・LCM)

建築生産(マネジメント)最も不適当なもの

建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1不動産分野におけるアセットマネジメントは、不動産の所有者や投資家を代行して、テナント対応や建築物の維持管理、運営までを含めた一連の不動産業務を行うことである。
2デザインビルドは、建築物の企画から、設計、施工、維持管理までの業務について、コストや工期、品質情報等の全てのデータを統合した三次元モデルを活用して行う手法である。
3BOTは、公共サービスに関わる建築物を民間が建設して一定期間運営し、期間満了後に行政に移管する仕組みのことである。
4LCMは、建築物の機能や効用の維持・向上を、通常、建築物の企画から解体・廃棄処分まで、適切なコストのもとで管理・実行することをいい、LCCの低減を行うことが目的の一つである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
不動産分野におけるアセットマネジメントは、不動産の所有者や投資家を代行して、テナント対応や建築物の維持管理、運営までを含めた一連の不動産業務を行うことである。
設問は、適当である。

不動産のアセットマネジメントは、所有者や投資家に代わって、資産の価値が高まるように不動産を運用する業務で、テナント対応・維持管理・運営までを含めた一連の業務として行われる。

2正答
デザインビルドは、建築物の企画から、設計、施工、維持管理までの業務について、コストや工期、品質情報等の全てのデータを統合した三次元モデルを活用して行う手法である。
設問は、最も不適当である。

デザインビルドは、設計と施工を一つの事業者にまとめて発注する方式(設計施工一括発注方式)。企画から設計・施工・維持管理までの情報(コスト・工期・品質など)を統合した三次元モデルを活用する手法は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)。

3
BOTは、公共サービスに関わる建築物を民間が建設して一定期間運営し、期間満了後に行政に移管する仕組みのことである。
設問は、適当である。

BOT(Build Operate Transfer)は、公共サービスに関わる施設を民間が建設して一定期間運営し、期間が終わったら行政に移管する方式。

4
LCMは、建築物の機能や効用の維持・向上を、通常、建築物の企画から解体・廃棄処分まで、適切なコストのもとで管理・実行することをいい、LCCの低減を行うことが目的の一つである。
設問は、適当である。

LCM(ライフサイクルマネジメント)は、建物の企画から解体・廃棄までの間、機能や効用を適切なコストで維持・向上させる管理で、LCC(ライフサイクルコスト)を減らすことが目的の一つ。

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平成29年の合格基準点(学科の試験)

配点は各問題1点(学科Ⅰ・Ⅱは各20点、学科Ⅲ・Ⅳは各30点、学科Ⅴは25点、合計125点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。

学科Ⅰ
計画
学科Ⅱ
環境・設備
学科Ⅲ
法規
学科Ⅳ
構造
学科Ⅴ
施工
総得点
合格基準点11点11点16点16点13点87点

※ 平成29年の合格基準点は、各科目が計画11点・環境設備11点・法規16点・構造16点・施工13点、総得点が87点でした。

出典:建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験『学科の試験』の合格者基準点等について」

💡 計画は何点を目指すか

平成29年の計画の基準点は11点(20点中)でした。計画は法令集を使えない科目で、20問と問題数が少ないぶん1問の重みが大きく、建築史・各種建築物の計画・都市計画・建築生産と範囲も広いので、過去問で正誤の理由まで説明できるようにしておくと安心です。

ほかの年度・ほかの科目の過去問

この記事の問題文と図は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している平成29年 一級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。

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