一級建築士 建築計画【西洋・近代の建築史と建築家の作品】分野別過去問 要点解説※完全無料

西洋・ 近代の建築史と 建築家の作品|一級建築士 建築計画|分野別・要点と過去問(資格教材キング)

📝 一級建築士 学科Ⅰ(建築計画)|分野別の解説
西洋・近代の建築史と建築家の作品
要点と過去問10年分

一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)の No.3 と No.12・No.13 で出題される「西洋・近代の建築史と建築家の作品」について、西洋の歴史的建築物、近代建築と著作、住宅作品と設計者を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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10年分・32肢・5問
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目次 表示

西洋・近代の建築史と建築家の作品の出題の傾向(令和8年〜平成29年)

西洋の建築史は毎年のように No.3 に、住宅作品は No.12・No.13 にときどき出ています。組合せや年代順の問題も多いのが特徴です。正答は、西洋の歴史的建築物(クリアストーリー・鏡の間・サン・ピエトロ・年代順など)が5回、近代建築と著作が4回、住宅作品と設計者が4回です。

No.3・No.12・No.13 に出題(10年のうち9年・13問)。この記事で解説する選択肢は32肢、図・表・計算の問題は5問(問題ごとに掲載)です。

📌 出典と、この記事の読み方

過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。

「要点」は、今の法令・基準や設計の資料でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。

🏛️ 西洋の歴史的建築物

📖 西洋の様式と代表例

西洋の歴史的な建築物は、様式と代表例、ドームや平面の特徴が問われます。10年で5回正答になっています。

様式・時代特徴と代表例
古代ギリシア・ローマパルテノン神殿は外周にドリス式の円柱(クリアストーリーはない)。パンテオンは直径約43mのドームで、上ほど薄く、頂部の天窓から光を入れる(2世紀前半)
ビザンチン・集中式ハギア・ソフィア大聖堂はペンデンティヴで巨大なドームを支え、バシリカ式と集中式が融合(東西の半ドームと南北のバットレス)。サン・マルコ大聖堂はギリシア十字形に5つのドーム。アーヘンの宮廷礼拝堂は八角形を十六角形の周歩廊が囲む
ロマネスク・ゴシックシュパイヤー大聖堂はラテン十字形の三廊式バシリカ(ロマネスク)。ル・トロネ修道院は12世紀後半。パリのノートルダム大聖堂は五廊式で西正面にバラ窓と双塔(ゴシック)。内陣の周歩廊と放射状の祭室はゴシックの平面
ルネサンスフィレンツェ大聖堂のドーム(ブルネレスキ)は直径約42〜45mの八角形の二重殻で、仮枠を使わずに架けた。テンピエット(ブラマンテ)は16世紀初頭。サン・ピエトロ大聖堂はルネサンス〜バロック
バロックサン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ聖堂(ボッロミーニ)は楕円形のドームと湾曲したファサード。ヴェルサイユ宮殿は幾何学的庭園と鏡の間。セント・ポール大聖堂(レン)は17世紀後半〜18世紀初頭
そのほかコルドバの大モスクは紅白縞の2段アーチを載せた柱が林立し、キリスト教とイスラム教の文化が混在。ウェストミンスター宮殿は19世紀のゴシック・リバイバル。TWA ターミナルビル(サーリネン)は Y字の柱脚の RC シェル。ミレニアムドーム(ロジャース)は12本のマストから吊った膜構造
✅ チェックポイント
1ヴェルサイユは「鏡の間」、サン・ピエトロは「ルネサンス〜バロック」
パルテノン神殿にクリアストーリー(令和7年)、ウェストミンスター宮殿をバロックの鏡の間(令和6年)、サン・ピエトロ大聖堂をゴシック(令和元年)、フィレンツェ大聖堂を半ドームとバットレスで支える(令和4年)は誤り。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で12肢)↓

✏️ 過去問:西洋の歴史的建築物(10年で12肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。

古代・ビザンチン・集中式・イスラム
令和7年 No.3選択肢11 / 12

問題:西洋の歴史的な建築物(所在地)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

パルテノン神殿(アテネ)は、外周にドリス式の円柱が並び、クリアストーリーと呼ばれる高窓をとおして神室内に光を取り入れた、古代ギリシアの建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

パルテノン神殿は、外周にドリス式の円柱を並べた古代ギリシアの神殿だが、神室に光を入れるクリアストーリー(高窓)はない。クリアストーリーは、身廊の屋根を側廊より高くして、その間の壁に設けた高窓のことで、古代ローマのバシリカや中世の聖堂などに見られる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.3
令和7年 No.3選択肢22 / 12

問題:西洋の歴史的な建築物(所在地)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

パンテオン(ローマ)は、レンガとコンクリート等を用いて建造された直径約43mのドームが架けられ、その頂部にある天窓をとおして内部空間に光を取り入れる、古代ローマの建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

パンテオンは、コンクリートなどでつくった直径約43mのドームを架け、頂部の天窓(オクルス)から光を取り入れる古代ローマの建築物。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.3
令和7年 No.3選択肢33 / 12

問題:西洋の歴史的な建築物(所在地)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

ハギア・ソフィア大聖堂(イスタンブール)は、ペンデンティヴと呼ばれる技術を用いた巨大なドームが架けられ、キリスト教会堂のバシリカ式と集中式が融合した内部空間をもつ、ビザンチン様式の建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

ハギア・ソフィア大聖堂は、四隅の球面三角形(ペンデンティヴ)で巨大なドームを支え、バシリカ式(長方形の平面)と集中式(ドームを中心とした平面)を融合させたビザンチン様式の建築物。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.3
令和6年 No.3選択肢14 / 12

問題:西洋の歴史的な建築物(所在地)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

サン・マルコ大聖堂(イタリア)は、ギリシア十字形の集中式の平面に、中央交差部及び十字の各腕(ベイ)の上部にドームをもつ、ビザンツ様式の建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

サン・マルコ大聖堂(ヴェネツィア)は、ギリシア十字形の集中式の平面で、中央の交差部と十字の各腕の上に計5つのドームをもつビザンツ様式の建築物。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.3
令和元年 No.3選択肢25 / 12

問題:歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

アーヘンの宮廷礼拝堂(ドイツ)は、平面が八角形の身廊とそれを囲む十六角形の周歩廊があり、身廊の上部にはドーム状のヴォールトをもつ集中式の建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

アーヘンの宮廷礼拝堂(カール大帝)は、八角形の中心部を十六角形の周歩廊が囲み、上部にドーム状のヴォールトをもつ集中式の建築物。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.3
令和元年 No.3選択肢46 / 12

問題:歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

コルドバの大モスク(スペイン)は、紅白縞文様の2段のアーチを伴って林立する柱による内部空間をもち、現在はキリスト教文化とイスラム教文化とが混在している建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

コルドバの大モスク(メスキータ)は、赤と白の縞模様の2段アーチが林立する柱の空間をもち、のちに内部にキリスト教の大聖堂が建てられ、2つの文化が混在している。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.3
ロマネスク・ゴシック・ルネサンス・バロック
令和6年 No.3選択肢27 / 12

問題:西洋の歴史的な建築物(所在地)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

シュパイヤー大聖堂(ドイツ)は、内陣の前に袖廊(トランセプト)を配したラテン十字形の三廊式バシリカの平面に、西面の中央と両端、身廊・側廊と袖廊との交差部、内陣の両側に塔をもつ、ロマネスク様式の建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

シュパイヤー大聖堂は、袖廊をもつラテン十字形の三廊式バシリカで、西正面・交差部・内陣の両側などに塔をもつ、ロマネスク様式の代表例。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.3
令和6年 No.3選択肢38 / 12

問題:西洋の歴史的な建築物(所在地)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

パリのノートルダム大聖堂(フランス)は、二重周歩廊をめぐらした内陣と階上廊を有する側廊が設けられた五廊式バシリカの平面に、バラ窓や双塔を西面にもつ、ゴシック様式の建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

パリのノートルダム大聖堂は、二重の周歩廊をめぐらした内陣と、階上廊のある側廊をもつ五廊式バシリカで、西正面にバラ窓と双塔をもつゴシック様式の建築物。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.3
令和元年 No.3選択肢19 / 12

問題:歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン)は、身廊部と袖廊部がともに三廊式であり、内陣には周歩廊と放射状に並ぶ複数の祭室とをもつゴシック建築である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン)は、ブラマンテ・ミケランジェロらが手がけたルネサンス〜バロックの建築物で、大ドームを中心とする平面に、のちに身廊を延ばしてラテン十字形とした。身廊と袖廊が三廊式で、内陣に周歩廊と放射状に並ぶ祭室をもつのは、シャルトル大聖堂などのゴシック建築の平面の特徴。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.3
令和7年 No.3選択肢410 / 12

問題:西洋の歴史的な建築物(所在地)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

サン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ聖堂(ローマ)は、凹凸の湾曲面や曲線が使用されたファサードをもち、内部には楕円形平面のドームが架けられた、バロック様式の建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

サン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ聖堂(ボッロミーニ)は、凹凸のある湾曲したファサードと楕円形の平面のドームをもつ、バロック様式の代表作。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.3
令和元年 No.3選択肢311 / 12

問題:歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

サン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ聖堂(イタリア)は、楕円形のドームと、凹凸の湾曲面や曲線が使用されたファサードをもつバロック建築である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

サン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ聖堂(ボッロミーニ)は、楕円形のドームと、凹凸の湾曲したファサードをもつバロック建築の代表例。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.3
令和6年 No.3選択肢412 / 12

問題:西洋の歴史的な建築物(所在地)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

ウェストミンスター宮殿(イギリス)は、広大かつ整然とした幾何学的庭園をもち、宮殿内は「鏡の間」に代表される豪華な室内装飾が随所に施された、バロック様式の建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

広大な幾何学的庭園と「鏡の間」に代表される豪華な室内装飾をもつバロック様式の宮殿は、ヴェルサイユ宮殿(フランス)。ウェストミンスター宮殿(ロンドンの国会議事堂)は、19世紀に再建されたゴシック・リバイバルの建築物。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.3

✏️ 過去問:建築物の構造の特徴・年代順(組合せ・並べ替えの問題)(10年で2問)

様式の移り変わり(古代ローマ→ロマネスク→ルネサンス→バロック)の順に並べると、年代順になります。

令和4年 No.3建築物と形態・構造的特徴の組合せ(パンテオン・フィレンツェ大聖堂・TWAターミナルビル・ミレニアムドーム)

建築史(形態・構造)最も不適当なもの

建築物とその形態・構造的特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

建築物(所在地、設計者、建設年)形態・構造的特徴
1.パンテオン
(ローマ、不詳、2世紀)
直径約43mのドームは、コンクリートやレンガを用い、上方へいくほどドームの厚さが薄くなっている。
2.サンタ・マリア・デル・フィオーレ
[フィレンツェ大聖堂]
(フィレンツェ、F. ブルネレスキ、15世紀)
直径約31mの中央の大ドームは、その東西にある2つの半ドームと南北にある4つの巨大なバットレスで支えられている。
3.ジョン F. ケネディ国際空港
TWAターミナルビル
(ニューヨーク、E. サーリネン、1962年)
長さ約105mの屋根は、4本のY字柱脚に支えられた4枚の鉄筋コンクリート造によるシェルで構成されている。
4.ミレニアムドーム2000
(ロンドン、R. ロジャース、1999年)
直径約365m・最高高さ約50mの膜構造ドームは、12本のマストの頂部からケーブルで吊られている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3

▼ 解答・解説を見る(No.3)▲ 解答・解説を閉じる
正答2最も不適当なものは、2である。
解説
設問は、適当である。

パンテオンの直径約43mのドームは、コンクリートやれんがでつくられ、上へいくほど厚さが薄く、軽い骨材を使って重さを減らしている。

解説
設問は、不適当である。

フィレンツェ大聖堂のドーム(ブルネレスキ)は、直径約42〜45mの八角形の二重殻のドームで、仮枠を使わずに架けられた。直径約31mの大ドームを、東西の2つの半ドームと南北の4つの巨大なバットレスで支えるのは、ハギア・ソフィア大聖堂(イスタンブール)の特徴。

解説
設問は、適当である。

TWAターミナルビル(エーロ・サーリネン)は、鳥が翼を広げたような形の屋根で、4本のY字形の柱脚に支えられた4枚の鉄筋コンクリートのシェルでつくられている。

解説
設問は、適当である。

ミレニアムドーム(リチャード・ロジャース)は、直径約365m・高さ約50mの膜構造のドームで、12本のマストの頂部からケーブルで膜屋根を吊っている。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和4年 No.3

平成29年 No.3西洋の建築物の年代順(テンピエット・ル・トロネ修道院・パンテオン・セント・ポール大聖堂)

建築史(西洋)正しいもの(年代順)

A~Dの建築物について、その建造された年代を古いものから新しいものへ並べた順序として、正しいものは、次のうちどれか。

A.ローマのテンピエット(イタリア)
B.ル・トロネ修道院(フランス)
C.ローマのパンテオン(イタリア)
D.ロンドンのセント・ポール大聖堂(イギリス)
1B → C → D → A
2B → C → A → D
3C → A → B → D
4C → B → A → D

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3

▼ 解答・解説を見る(No.3)▲ 解答・解説を閉じる
正答4正しいものは、4である。
解説
古いものから C → B → A → D の順で、正しいものは4である。

・C ローマのパンテオン(古代ローマ):2世紀前半
・B ル・トロネ修道院(ロマネスク・シトー会):12世紀後半
・A ローマのテンピエット(ルネサンス・ブラマンテ):16世紀初頭
・D ロンドンのセント・ポール大聖堂(バロック・クリストファー・レン):17世紀後半〜18世紀初頭
様式の移り変わり(古代ローマ→ロマネスク→ルネサンス→バロック)の順に並べると、そのまま年代順になる。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:平成29年 No.3

🏙️ 近代建築・建築家と著作

📖 近代建築と著作

近代建築と建築家・著作は、建築物と背景の運動、著作と主張の組合せが問われます。10年で4回正答になっています。

運動・建築家特徴と代表例
新古典主義・アール・ヌーヴォー大英博物館は古代ギリシアに倣った新古典主義。タッセル邸(オルタ)は植物の曲線を鉄とガラスで表したアール・ヌーヴォー
アーツ・アンド・クラフツとウィーンアーツ・アンド・クラフツは機械生産を否定し中世の手工芸に芸術性を求めた運動(モリスの赤い家)。ウィーン郵便貯金局(オットー・ワーグナー)は鉄・ガラス・アルミニウムを合理的に使った近代建築
デ・ステイル・プレーリー・ハウスシュレーダー邸(リートフェルト)は水平・垂直の線と面、三原色と無彩色で構成し、可動の間仕切りで2階を一つの広い空間としても、小さく区切っても使える。ロビー邸(ライト)は深い軒で水平線を強調したプレーリー・ハウス
近代建築の巨匠ピロティ・屋上庭園・自由な平面・水平連続窓・自由な立面はル・コルビュジエの近代建築の五原則(サヴォア邸)。ユニテ・ダビタシオンは店舗・ホテル・屋上庭園をもつ高層集合住宅。バウハウス校舎(グロピウス)は棟を非対称に配置しガラスのカーテンウォール。バルセロナ・パヴィリオン(ミース)は十字形断面の鉄骨柱で屋根を支え、壁を自由に置いた
集合住宅・工業化ヴァイセンホーフ・ジードルングはミースが全体計画をまとめた住宅展。ムードンの住宅(プルーヴェ)はアルミなど工業製品の部材を使う。パリのフランクリン街のアパートはオーギュスト・ペレの設計で、RC 造の初期の集合住宅(サリヴァンはシカゴ派の高層事務所建築)
著作ジッテ『広場の造形』は中世の広場を再評価。ロース『装飾と犯罪』は表面的な装飾を不要とした。ギーディオン『空間・時間・建築』は近代建築を建築史の流れに位置づけた。ロッシ『都市の建築』は類型と都市の記憶。曖昧さや複雑さの魅力を説いたのはヴェンチューリ『建築の多様性と対立性』
✅ チェックポイント
1五原則は「ル・コルビュジエ」、フランクリン街は「ペレ」
シュレーダー邸を五原則で説明(令和8年)、ウィーン郵便貯金局をアーツ・アンド・クラフツ(令和2年)、ロッシ『都市の建築』をヴェンチューリの主張(令和5年)、フランクリン街のアパートをサリヴァン(平成30年)は誤り。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で4肢)↓

✏️ 過去問:近代の住宅・集合住宅(10年で4肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。

平成30年 No.3選択肢11 / 4

問題:住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

マルセイユのユニテ・ダビタシオンは、ル・コルビュジエによって設計されたピロティのある高層の集合住宅であり、建築物内には住戸に加えて、店舗、ホテル、屋上庭園等の機能がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

マルセイユのユニテ・ダビタシオン(ル・コルビュジエ)は、ピロティで持ち上げた高層の集合住宅で、住戸のほか、中層階の商店街・ホテル、屋上庭園などをもつ「垂直の都市」。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.3
平成30年 No.3選択肢22 / 4

問題:住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

ヴァイセンホーフ・ジードルングは、ミース・ファン・デル・ローエが全体計画を行った実験住宅展で建築された住宅団地であり、「インターナショナル・スタイル」の成立に影響を与えたものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

ヴァイセンホーフ・ジードルング(シュトゥットガルト)は、ドイツ工作連盟の住宅展でミース・ファン・デル・ローエが全体計画をまとめ、各国の建築家が設計した実験住宅群。インターナショナル・スタイルの成立に影響を与えた。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.3
平成30年 No.3選択肢33 / 4

問題:住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

ムードンの住宅は、ジャン・プルーヴェによって設計されたものであり、アルミニウム等の材料が用いられている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

ムードンの住宅は、ジャン・プルーヴェが設計した、鉄やアルミニウムなどの工業製品の部材を使ったプレファブ式の住宅群。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.3
平成30年 No.3選択肢44 / 4

問題:住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

フランクリン街のアパートは、ルイス・サリヴァンによって設計された集合住宅であり、構造を鉄筋コンクリート造とした初期の集合住宅とされている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

パリのフランクリン街のアパートは、オーギュスト・ペレの設計で、鉄筋コンクリート造の初期の集合住宅とされる。ルイス・サリヴァンは、シカゴ派の高層の事務所建築(ギャランティ・ビルなど)で知られる建築家。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.3

✏️ 過去問:近代建築と背景・著作(組合せの問題)(10年で3問)

建築物は「どの運動の中で生まれたか」、著作は「何を批判し、何を主張したか」で見分けます。

令和8年 No.3西洋の近代建築と説明の組合せ(ロビー邸・シュレーダー邸・バウハウス校舎・バルセロナ・パヴィリオン)

建築史(西洋・近代)最も不適当なもの

西洋の歴史的建築物とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

歴史的建築物(設計者、所在地)説明
1.ロビー邸
(フランク・ロイド・ライト、アメリカ)
外観において煙突が垂直性を見せる一方で、軒を深く出して水平線を強調し、アメリカの草原地帯と融和するようなプレーリー・ハウス(草原住宅)の代表例となった。
2.シュレーダー邸
(ヘリット・トーマス・リートフェルト、オランダ)
ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面の五つの要素を採り入れることで、デ・ステイルの造形原理を具現化した。
3.デッサウのバウハウス校舎
(ヴァルター・グロピウス、ドイツ)
工房、教室、寮といった異なる機能をもつ直方体状の棟を非対称に配置し、ファサードでは新技術であるガラスのカーテンウォールを実現させた。
4.バルセロナ・パヴィリオン
(ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、スペイン)
屋根スラブを支える鉄骨柱の間に大理石等の非構造壁を配置し、ガラスで内外の空間の関係を曖昧にすることで、基壇と屋根の間に開放的で自由度の高い空間をつくり出した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3

▼ 解答・解説を見る(No.3)▲ 解答・解説を閉じる
正答2最も不適当なものは、2である。
解説
設問は、適当である。

ロビー邸(シカゴ)は、低く深い軒で水平線を強調したプレーリー・ハウス(草原住宅)の代表作。中央の煙突が垂直の要素になっている。

解説
設問は、不適当である。

ピロティ・屋上庭園・自由な平面・水平連続窓・自由な立面は、ル・コルビュジエの「近代建築の五原則」(代表作はサヴォア邸)。シュレーダー邸は、直交する面と線、原色を使ったデ・ステイルの造形の住宅で、可動の間仕切りで2階を一つの広い空間としても、小さく区切っても使える。五原則で説明するのは誤り。

解説
設問は、適当である。

デッサウのバウハウス校舎は、工房・教室・寮などの棟を風車のように非対称に配置し、工房棟の外壁を全面ガラスのカーテンウォールとした。

解説
設問は、適当である。

バルセロナ・パヴィリオン(1929年のバルセロナ万国博覧会のドイツ館)は、十字形断面の鉄骨柱で屋根スラブを支え、大理石やガラスの壁を構造から切り離して自由に置いた、流れるような空間の建築。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和8年 No.3

令和2年 No.3西洋の建築物と背景の組合せ(大英博物館・タッセル邸・ウィーン郵便貯金局・シュレーダー邸)

建築史(西洋・近代)最も不適当なもの

西洋の歴史的な建築物とその背景との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

建築物(所在地、建設年)背景
1.大英博物館
(イギリス、1824-47年)
考古学の成果に基づく古代ギリシアや古代ローマ建築の研究及び正確な理解を通じ、その造形原理の復興を試みた新古典主義を背景としている。
2.タッセル邸
(ベルギー、1893年)
植物の茎や葉、長い髪などの自然物をモチーフとした非対称な曲線や曲面を造形に用いたアール・ヌーヴォーを背景としている。
3.ウィーン郵便貯金局
(オーストリア、1906年)
機械生産による低品質な製品を否定し、工業化社会における芸術性を中世的な手工芸に求めたアーツ・アンド・クラフツ運動を背景としている。
4.シュレーダー邸
(オランダ、1924年)
対象を幾何学によって客観的かつ普遍的に表現するために、要素を水平・垂直の線や面で構成し、三原色と無彩色を使用するデ・ステイルを背景としている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3

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正答3最も不適当なものは、3である。
解説
設問は、適当である。

大英博物館(ロバート・スマーク)は、古代ギリシアの神殿のようなイオニア式の列柱をもつ、新古典主義(グリーク・リバイバル)の代表例。

解説
設問は、適当である。

タッセル邸(ヴィクトール・オルタ・ブリュッセル)は、植物の曲線を鉄やガラスで表した、アール・ヌーヴォーの代表例。

解説
設問は、不適当である。

ウィーン郵便貯金局はオットー・ワーグナーの設計で、ウィーンの分離派・近代建築の流れの中にあり、鉄・ガラス・アルミニウムなどの新しい材料を合理的に使った建築物。機械生産を否定し、中世の手工芸に芸術性を求めたアーツ・アンド・クラフツ運動は、19世紀後半のイギリスのウィリアム・モリスらの運動(代表作は赤い家)で、背景が合わない。

解説
設問は、適当である。

シュレーダー邸(リートフェルト)は、水平・垂直の線と面、三原色と無彩色で構成するデ・ステイルの造形原理を具体化した住宅。

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令和5年 No.3建築・都市の著作物と説明の組合せ(広場の造形・装飾と犯罪・空間・時間・建築・都市の建築)

建築史(著作)最も不適当なもの

建築や都市に関する著作物とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

著作物(著作者、発行年)説明
1.『広場の造形(芸術的原理に基づく都市計画)』
(カミロ・ジッテ、1889年)
ヨーロッパ各地の歴史的な広場を分析することで、中世の街並みに起源をもつ自然発生的な都市空間の構成を再評価し、そのスケール感や空間感覚を学ぶことの重要性を主張した。
2.『装飾と犯罪(装飾と罪悪)』
(アドルフ・ロース、1908年)
建築の快適性や有用性といった実用的側面を重視し、文化としての生活との有機的関連性を欠き、実用に資することのない表面的な装飾が不要であることを主張した。
3.『空間・時間・建築』
(ジークフリート・ギーディオン、1941年)
「空間」という概念を前面に押し出し、近代建築を西欧の建築の歴史的な流れの中にあらためて位置づけることを試み、近代建築のもつ特徴や理論の正当性を主張した。
4.『都市の建築』
(アルド・ロッシ、1966年)
歴史上の建築を例に、曖昧さや複雑さのある建築の魅力を伝え、不整合性をもつ多様な建築表現の有効性を示し、単純化・抽象化されすぎた近代建築が建築の唯一の解でないことを主張した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3

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正答4最も不適当なものは、4である。
解説
設問は、適当である。

カミロ・ジッテ『広場の造形』は、ヨーロッパの歴史的な広場を分析し、中世の自然発生的な都市空間の構成と、そのスケール感を学ぶことの大切さを説いた。

解説
設問は、適当である。

アドルフ・ロース『装飾と犯罪』は、実用に役立たない表面的な装飾は不要だと主張し、装飾を排した近代建築の考え方に大きな影響を与えた。

解説
設問は、適当である。

ジークフリート・ギーディオン『空間・時間・建築』は、「空間」の概念を軸に、近代建築を西欧の建築史の流れの中に位置づけ、その正当性を主張した。

解説
設問は、不適当である。

曖昧さや複雑さ・不整合性をもつ建築の魅力を説き、単純化された近代建築を批判したのは、ロバート・ヴェンチューリ『建築の多様性と対立性』(1966年)。アルド・ロッシ『都市の建築』は、都市を歴史の中でつくられてきた建築の集まりとしてとらえ、建築の類型(タイプ)や都市の記憶の大切さを説いた著作。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和5年 No.3

🏠 住宅作品と設計者

📖 住宅作品と設計者

住宅作品は、作品名・設計者・空間の特徴の組合せが問われます。10年で4回正答になっています。

作品(設計者)特徴
増沢邸・斎藤助教授の家増沢邸(増沢洵)は3間×3間の9坪の2階建てで、吹抜けに面した南の障子から光を入れる最小限住宅。斎藤助教授の家(清家清)は移動畳などで場面に応じて空間をしつらえる「舗設」
前川自邸・塔の家・から傘の家前川國男の自邸は木造の切妻屋根で中央に吹抜けの居間。約20㎡の狭小な敷地に積層したのは東孝光の塔の家。正方形平面に方形屋根を架け、傘の骨のような木組みを見せたのは篠原一男のから傘の家
コートハウス正面のない家-H(西澤文隆・坂倉準三建築研究所)は塀で囲み中庭に開く。まつかわぼっくす(宮脇檀)は RC の箱の内側に木造の架構をおさめた中庭型。住吉の長屋(安藤忠雄)は道路側に玄関以外の開口部がない。中野本町の家(伊東豊雄)は U字形の RC の壁で中庭を囲む(RC の柱に鉄骨フレームを架けアルミやテントで覆ったのはシルバーハット)
そのほかの国内作品ヴィッラ・クゥクゥ(吉阪隆正)は彫りの深い開口の閉じたワンルーム。原自邸(原広司)は吹抜けを下る廊下の両側に部屋を並べトップライトから採光。私たちの家(林昌二・林雅子)は CB 造の住宅を増改築した自邸
海外の作品ファンズワース邸(ミース)は H形鋼の柱に梁を溶接しスラブを浮かせた週末住宅。ガラスの家(フィリップ・ジョンソン)は四周が透明ガラスで中央にれんがの円筒(ガラスブロックの壁はパリのメゾン・ド・ヴェール)。バラガン自邸は庭と結びつく内部空間。夏の家(アスプルンド)は2棟の切妻をずらして配置。バワ自邸は4軒長屋を改築し坪庭を連ねる
✅ チェックポイント
1塔の家は「東孝光」、から傘の家は「篠原一男」
前川自邸を約20㎡の狭小住宅(平成29年)、正面のない家-H を方形屋根の傘の木組み(令和4年)、ジョンソンのガラスの家をガラスブロックの壁(令和5年)、中野本町の家をシルバーハットの説明(令和6年)は誤り。
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✏️ 過去問:住宅作品と設計者(10年で16肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。

国内の住宅作品
令和4年 No.13選択肢11 / 16

問題:住宅の作品名(設計者、建設年)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

増沢邸[自邸](増沢洵、1952年)は、3 間 × 3 間の9坪の平面プランをもつ2階建ての計画であり、3坪の吹抜けに面して設けた南面大開口部の障子を通して、柔らかな光を室内に取り込んだ住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.13 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

増沢邸(増沢洵の自邸)は、3間×3間の9坪の平面の2階建てで、3坪の吹抜けに面した南面の大きな開口部の障子から柔らかな光を取り入れた、最小限住宅の代表例。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.13
令和4年 No.13選択肢22 / 16

問題:住宅の作品名(設計者、建設年)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

斎藤助教授の家(清家清、1952年)は、テラス、廊下、居間が連続する開放的な平面に、移動畳等を配置し、場面に応じて空間を設える「舗設ほせつ」の概念を具現化した住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.13 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

斎藤助教授の家(清家清)は、テラス・廊下・居間が連続する開放的な平面に移動畳などを置き、場面に応じて空間をしつらえる「舗設」の考え方を形にした住宅。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.13
平成29年 No.12選択肢33 / 16

問題:住宅の作品(設計者)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

前川自邸(前川 國男)は、都市部の約20㎡の狭小な敷地に、住空間を機能別に積層し構成した住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢3

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

前川國男の自邸(1942年)は、木造の切妻屋根の住宅で、中央に吹抜けの居間をもつ。都市部の約20㎡の狭小な敷地に住空間を積み重ねたのは、東孝光の「塔の家」。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.12
令和4年 No.13選択肢44 / 16

問題:住宅の作品名(設計者、建設年)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

正面のない家-H (坂倉準三建築研究所、1962年)は、襖ふすまを開くことでワンルームとなる正方形平面に方形屋根を架け、傘の骨のように組まれた木材を内部に現した住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.13 選択肢4

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

正面のない家-H(西澤文隆・坂倉準三建築研究所)は、塀で敷地を囲んで中庭(コート)を取り込んだコートハウスで、外に対して閉じ、中庭に開く住宅。襖を開けるとワンルームになる正方形の平面に方形屋根を架け、傘の骨のような木組みを見せたのは、篠原一男の「から傘の家」の特徴。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.13
令和6年 No.12選択肢15 / 16

問題:住宅の作品名(設計者)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

まつかわぼっくす(宮脇檀)は、鉄筋コンクリート造の内側に木構造をおさめた混構造で、中庭のあるコートハウス形式の住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

まつかわぼっくす(宮脇檀)は、鉄筋コンクリート造の箱の内側に木造の架構をおさめた混構造で、中庭をもつコートハウス形式の住宅。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.12
令和6年 No.12選択肢26 / 16

問題:住宅の作品名(設計者)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

住吉の長屋(安藤忠雄)は、ファサードに玄関以外の開口部がなく、中央部に中庭を設けた住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

住吉の長屋(安藤忠雄)は、道路側に玄関以外の開口部がない打放しコンクリートの箱で、中央に中庭を設けた住宅。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.12
令和6年 No.12選択肢37 / 16

問題:住宅の作品名(設計者)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

中野本町の家(伊東豊雄)は、鉄筋コンクリートの柱の上に鉄骨フレームを架け、上部をアルミやテントで覆った住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢3

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

鉄筋コンクリートの柱の上に鉄骨のフレームを架け、上部をアルミやテントで覆った軽やかな住宅は、伊東豊雄の自邸シルバーハット。中野本町の家(伊東豊雄)は、外に閉じたU字形の鉄筋コンクリートの壁で中庭を囲んだ住宅。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.12
令和4年 No.13選択肢38 / 16

問題:住宅の作品名(設計者、建設年)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

ヴィッラ・クゥクゥ(吉阪隆正、1957年)は、コンクリートの特性を生かした形態と彫りの深い開口をもち、外部に対して閉じることにより「閉鎖性」をつくり出したワンルーム形式の住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.13 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

ヴィッラ・クゥクゥ(吉阪隆正)は、コンクリートの造形を生かした形と、彫りの深い小さな開口をもち、外に対して閉じたワンルーム形式の住宅。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.13
平成29年 No.12選択肢49 / 16

問題:住宅の作品(設計者)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

原自邸(原 広司)は、玄関から吹抜けを通過してバルコニーまで降りてゆく廊下の両側に居室を配置し、トップライトから自然光を取り入れた住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

原広司の自邸(反射性住居)は、玄関から吹抜けを通ってバルコニーへ下りていく廊下の両側に部屋を並べ、トップライトから光を取り入れている。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.12
令和6年 No.12選択肢410 / 16

問題:住宅の作品名(設計者)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

私たちの家(林昌二・林雅子)は、庭と居間とが面する関係を保ちつつ、コンクリートブロック造の住宅を増改築することで、夫婦2人の住まいとした住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

私たちの家(林昌二・林雅子)は、庭と居間が向き合う関係を保ちながら、コンクリートブロック造の住宅を増改築して夫婦2人の住まいとした自邸。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.12
海外の住宅作品
平成29年 No.12選択肢111 / 16

問題:住宅の作品(設計者)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)は、広大な敷地に建つ週末住宅であり、H形鋼の柱に溶接された梁を介して屋根スラブ及び床スラブを取り付けた構造に特徴がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)は、広い敷地に建つ週末住宅で、H形鋼の柱に梁を溶接し、屋根と床のスラブを宙に浮かせたような構成が特徴。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.12
平成29年 No.12選択肢212 / 16

問題:住宅の作品(設計者)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

シュレーダー邸(ヘリット・トーマス・リートフェルト)は、建具や家具による住空間づくりに特徴があり、2階は一つの広い空間として使用することも、また可動の間仕切りにより、小さく区分けすることもできる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

シュレーダー邸(リートフェルト)は、デ・ステイルの住宅で、2階は可動の間仕切りで一つの広い空間にも、小さく区切ることもできる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.12
令和5年 No.12選択肢313 / 16

問題:住宅の作品名(設計者、建設地)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

ガラスの家(フィリップ・ジョンソン、アメリカ)は、南北全面を半透明のガラスブロック壁とし、間仕切り壁にガラスやパンチングメタルを使うことで、内部まで明るい一塊の空間とした住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢3

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

フィリップ・ジョンソンのガラスの家(アメリカ・コネチカット州)は、四周の壁を全面透明なガラスとし、中央にれんがの円筒(浴室・暖炉)を置いた住宅。南北の壁を半透明のガラスブロックとし、間仕切りにガラスやパンチングメタルを使ったのは、パリのピエール・シャローらの「ガラスの家(メゾン・ド・ヴェール)」の特徴。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.12
令和5年 No.12選択肢114 / 16

問題:住宅の作品名(設計者、建設地)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

バラガン自邸(ルイス・バラガン、メキシコ)は、庭と分かち難く結びついた内部空間をもち、居間の奥には庭に面して大きな窓を設け、積極的に外部を内部に取り込んだ住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

バラガン自邸(メキシコシティ)は、庭と強く結びついた内部空間をもち、居間の奥の大きな窓から庭を室内に取り込んでいる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.12
令和5年 No.12選択肢215 / 16

問題:住宅の作品名(設計者、建設地)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

夏の家(E. G. アスプルンド、スウェーデン)は、切妻屋根の2棟が組み合わさった形状であり、主棟に対し、居間棟をずらして配置することで、主棟にあるホール(食堂)からも海を見渡せるようにした住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

アスプルンドの夏の家(スウェーデン)は、切妻屋根の2棟を組み合わせ、居間棟を主棟に対して少し振って配置して、食堂のあるホールからも海を眺められるようにしている。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.12
令和5年 No.12選択肢416 / 16

問題:住宅の作品名(設計者、建設地)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

バワ自邸[Number 11](ジェフリー・バワ、スリランカ)は、4軒長屋を改造・改築することにより、路地を長い回廊に置き換え、アプローチから建築物の深部に至るまでに坪庭が随所に設けられた住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

バワ自邸(Number 11・コロンボ)は、4軒の長屋をつなげて改築した住宅で、路地を長い回廊に置き換え、奥へ進む途中に坪庭がいくつも設けられている。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.12

まとめ:西洋・近代の建築史と建築家の作品で覚えておくこと

試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。

🏛️ 西洋
西洋の歴史的建築要点 ›
鏡の間ヴェルサイユ宮殿ペンデンティヴハギア・ソフィア年代順古代→ロマネスク→ゴシック→ルネサンス→バロック
🏙️ 近代
近代建築・著作要点 ›
五原則ル・コルビュジエフランクリン街ペレ多様性と対立性ヴェンチューリ
🏠 住宅作品
住宅作品要点 ›
塔の家東孝光から傘の家篠原一男シルバーハット伊東豊雄
💡 建築史の作品の問題は、説明そのものは別の作品の正しい説明になっていることが多くあります。「この説明はどの作品のものか」まで言えるように、似た作品を対で覚えます(ジョンソンのガラスの家とメゾン・ド・ヴェール、中野本町の家とシルバーハット)。

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