【過去問題】令和6年 一級建築士 環境・設備 全20問【解答・解説付】※完全無料

令和6年|一級建築士 環境・設備|年度別・解答解説付(資格教材キング)

📝 令和6年(2024年)一級建築士 学科Ⅱ
令和6年 一級建築士「環境・設備」
全20問の解答・解説

令和6年(2024年7月28日実施)の一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)の全20問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。環境工学(熱・空気・光・音・色)と建築設備(空調・給排水・電気・防災)から出題されます。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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目次 表示

令和6年 一級建築士試験(学科)の概要

試験日
2024年7月28日(日)
令和6年・学科の試験
法令の基準日
令和6年1月1日
法令がからむ問題はこの日の法令
出題
20問・四肢択一
計画と合わせて2時間
合格基準点
11点/20点
総得点92点以上も必要
学科の合格率
23.3%
実受験者28,067人・合格者6,531人
出題の範囲
環境工学・建築設備
設備機器の概要を含む
📌 出典と、この記事の読み方

問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。

解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は令和6年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。

分野ごとの問題一覧

🌡️ 環境工学の用語・温熱・換気・伝熱・防火(No.1〜No.5)

No.1環境工学の用語(クリモグラフ・自然室温・輝度・A特性)

環境工学(用語)最も不適当なもの

環境工学における用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1クリモグラフは、気温、相対湿度、降水量等の気候要素のうち2種類を座標軸にとり、一般に、月ごとの値をプロットして年間の推移を示した図であり、各地の気候特性を理解するために利用される。
2自然室温は、室内における空気温度と平均放射温度の重み付け平均で表される値であり、一般に、発汗の影響が小さい環境下における熱環境に関する指標として用いられる。
3輝度は、発光面の見かけの単位面積当たりの光度であり、ある点を見た際に眼に入る光の強さを表す。
4A特性は、音圧レベルの測定値に対し、等ラウドネス曲線の40phonの聴感曲線に対応した周波数感度補正を行うための特性であり、騒音レベルを算出する際に用いられる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.1

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
クリモグラフは、気温、相対湿度、降水量等の気候要素のうち2種類を座標軸にとり、一般に、月ごとの値をプロットして年間の推移を示した図であり、各地の気候特性を理解するために利用される。
設問は、適当である。

クリモグラフは、気温と湿度(または降水量)など2つの気候要素を縦軸・横軸にとり、月ごとの値を結んで1年の変化を示した図で、各地の気候の特徴をつかむのに使う。

2正答
自然室温は、室内における空気温度と平均放射温度の重み付け平均で表される値であり、一般に、発汗の影響が小さい環境下における熱環境に関する指標として用いられる。
設問は、最も不適当である。

空気温度と平均放射温度の重み付け平均で表し、発汗の影響が小さい環境での熱環境の指標に使うのは作用温度(OT)。自然室温は、冷房も暖房もしないときの室温のこと。

3
輝度は、発光面の見かけの単位面積当たりの光度であり、ある点を見た際に眼に入る光の強さを表す。
設問は、適当である。

輝度は、発光面(または反射面)をある方向から見たときの、見かけの単位面積当たりの光度で、目に入る光の強さ(まぶしさ)を表す。

4
A特性は、音圧レベルの測定値に対し、等ラウドネス曲線の40phonの聴感曲線に対応した周波数感度補正を行うための特性であり、騒音レベルを算出する際に用いられる。
設問は、適当である。

A特性は、40phon の等ラウドネス曲線をもとにした周波数の補正で、人の聞こえ方に近づけたもの。騒音レベル(dB(A))を求めるときに使う。

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No.2室内の温熱環境(放射の不均一性・SET*・室内のWBGT・床暖房の表面温度)

環境工学(温熱環境)最も不適当なもの

室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1冷たい窓面による不快感を生じさせないためには、放射の不均一性(放射温度の差)は10℃以内とすることが望ましい。
2SET*(標準新有効温度)が25℃の場合、温冷感は「快適、許容できる」ものの範囲内とされる。
3室内の暑さ指数(WBGT)は、湿球温度とグローブ温度から求められる。
4床暖房時の床表面温度は、一般に、人が触れたときに温かく感じられるよう、体温よりやや高めにすることが望ましい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
冷たい窓面による不快感を生じさせないためには、放射の不均一性(放射温度の差)は10℃以内とすることが望ましい。
設問は、適当である。

冷たい窓面による不快感(コールドドラフト・冷放射)を防ぐには、方向による放射温度の差(放射の不均一性)を10℃以内にするのが望ましい。

2
SET*(標準新有効温度)が25℃の場合、温冷感は「快適、許容できる」ものの範囲内とされる。
設問は、適当である。

SET*が22.2〜25.6℃程度の範囲は「快適、許容できる」とされる。25℃はその範囲内。

3
室内の暑さ指数(WBGT)は、湿球温度とグローブ温度から求められる。
設問は、適当である。

日射のない室内の暑さ指数(WBGT)は、湿球温度とグローブ温度(黒球温度)から求める(WBGT=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度)。

4正答
床暖房時の床表面温度は、一般に、人が触れたときに温かく感じられるよう、体温よりやや高めにすることが望ましい。
設問は、最も不適当である。

床暖房の床の表面温度は、低温やけどを防ぐため、体温より低い温度(一般に29℃程度以下)にする。体温より高くするのは不適当。

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No.3温度差換気の換気量の大小(開口面積と開口の中心間の距離)

環境工学(換気・計算)計算(最も適当なもの)

外気温度5℃、無風の条件の下で、図のような上下に開口部を有する断面の建築物A、B、Cがある。室内温度がいずれも18℃に保たれ、上下各々の開口面積がそれぞれ3㎡、2㎡、1㎡、開口部の中心間の距離がそれぞれ3m、6m、9mであるとき、建築物A、B、Cの換気量QA、QB、QCの大小関係として、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、いずれの開口部も流量係数は一定とし、中性帯は開口部の中心間の中央に位置するものとする。なお、√2は1.4、√3は1.7として計算する。

No.3の図
図を押すと大きく表示します
1QA = QB = QC
2QA > QB > QC
3QB > QA = QC
4QC > QB > QA

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.3

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正答2最も適当なものは、2である。
1
QA = QB = QC
設問は、不適当である。

換気量は開口面積と開口の高さの差の平方根で決まるので、3つは等しくない(QA:QB:QC=5.1:4.76:3)。

2正答
QA > QB > QC
設問は、最も適当である。

温度差換気の換気量は、流量係数×開口面積×√(2×重力加速度×開口の中心間の距離×内外の温度差÷絶対温度)で求める。条件のうち建物ごとに違うのは開口面積と中心間の距離だけなので、換気量は「開口面積×√(中心間の距離)」に比例する。
・QA:3×√3=3×1.7=5.1
・QB:2×√6=2×1.4×1.7=4.76
・QC:1×√9=3
大きい順に QA > QB > QC。

3
QB > QA = QC
設問は、不適当である。

QB(4.76)は QA(5.1)より小さく、QA と QC(3)も等しくない。

4
QC > QB > QA
設問は、不適当である。

中心間の距離が大きい C ほど換気量が大きいわけではない。開口面積が小さいので、QC が最も小さい。

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No.4熱伝導率・熱貫流率(グラスウール・発泡断熱材の気泡・外部の風速・断熱の位置)

環境工学(伝熱)最も不適当なもの

熱伝導率・熱貫流率に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1断熱材に用いられるグラスウールの熱伝導率は、一般に、板ガラスの1/10以下、アルミニウムの1/1,000以下である。
2同種の発泡系の断熱材で空隙率が同じ場合の熱伝導率は、一般に、断熱材内部の気泡寸法が大きいものほど大きくなる。
3屋外の風速が大きくなると、一般に、外壁の熱貫流率は大きくなる。
4外壁の熱貫流率は、外壁を構成する材料の種類や材厚が同じ条件の場合、一般に、躯体の屋外側で断熱するよりも、室内側で断熱するほうが大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.4

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
断熱材に用いられるグラスウールの熱伝導率は、一般に、板ガラスの1/10以下、アルミニウムの1/1,000以下である。
設問は、適当である。

グラスウールの熱伝導率は0.04W/(m・K)前後で、板ガラス(約1W/(m・K))の1/10以下、アルミニウム(約200W/(m・K))の1/1,000以下。

2
同種の発泡系の断熱材で空隙率が同じ場合の熱伝導率は、一般に、断熱材内部の気泡寸法が大きいものほど大きくなる。
設問は、適当である。

発泡系の断熱材は、空隙率が同じなら、気泡が大きいほど泡の中の対流や放射で熱が伝わりやすくなり、熱伝導率は大きくなる。

3
屋外の風速が大きくなると、一般に、外壁の熱貫流率は大きくなる。
設問は、適当である。

屋外の風速が大きいと、外壁の屋外側の表面の熱伝達率が大きくなるので、熱貫流率は大きくなる。

4正答
外壁の熱貫流率は、外壁を構成する材料の種類や材厚が同じ条件の場合、一般に、躯体の屋外側で断熱するよりも、室内側で断熱するほうが大きくなる。
設問は、最も不適当である。

熱貫流率は、構成する材料の熱抵抗の合計で決まるので、材料の種類と厚さが同じなら、外断熱でも内断熱でも同じになる。断熱の位置で変わるのは、熱容量の効き方(室温の変化の速さ)や結露のしやすさ。

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No.5建築物の防火・防災(照度と避難の歩行速度・フラッシュオーバー・階段室の煙の上昇速度・木材の引火)

環境工学(防火・防災)最も不適当なもの

建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1廊下を避難するときの歩行速度は、一般に、平均照度の低下に伴い遅くなり、1lx以下では顕著に遅くなる。
2フラッシュオーバーは、発生すると、一般に、酸素濃度が急激に低下する。
3火災室で発生した熱を伴った煙は、階段室に流入すると、一般に、1~2m/s程度の速さで上昇する。
4建築物に使用するアカマツ、ケヤキ等の木材は、一般に、温度が上昇すると可燃性ガスを発生し、260℃前後で引火しやすくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
廊下を避難するときの歩行速度は、一般に、平均照度の低下に伴い遅くなり、1lx以下では顕著に遅くなる。
設問は、適当である。

避難時の歩行速度は、照度が下がると遅くなり、1lx 以下では大きく落ちる。

2
フラッシュオーバーは、発生すると、一般に、酸素濃度が急激に低下する。
設問は、適当である。

フラッシュオーバーが起きると、室全体が一気に燃えて酸素が大量に使われるので、酸素濃度は急に下がる(一酸化炭素の濃度は上がる)。

3正答
火災室で発生した熱を伴った煙は、階段室に流入すると、一般に、1~2m/s程度の速さで上昇する。
設問は、最も不適当である。

熱をもった煙が階段室などの竪穴に入ると、浮力で速く上り、上昇の速さは3〜5m/s程度になる(人が階段を上る速さより速い)。1〜2m/s程度ではない(廊下などを水平に流れる速さは0.5〜1m/s程度)。

4
建築物に使用するアカマツ、ケヤキ等の木材は、一般に、温度が上昇すると可燃性ガスを発生し、260℃前後で引火しやすくなる。
設問は、適当である。

木材は温度が上がると熱分解して可燃性ガスを出し、260℃前後で引火しやすくなる(出火の危険温度)。

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💡 日照・日射・照明・色彩・音(No.6〜No.10)

No.6日照・日射・採光(大気透過率・夏至の鉛直面の日射量・曇天空の鉛直面照度・春分の日影曲線)

環境工学(日照・日射・採光)最も不適当なもの

日照・日射・採光に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1大気透過率は、直射日光と天空光が大気を通過する場合の透過の程度を示す値である。
2北緯35度の地点において、快晴の夏至の日における単位面積当たりの終日直達日射量は、南向き鉛直面よりも東向き鉛直面のほうが大きい。
3輝度が一様な曇天空下で、測定点での窓の立体角が等しい場合、南面のみに側窓がある室内よりも天窓のみがある室内のほうが、測定点から南面向きに測定した鉛直面照度が低くなる。
4春分・秋分の日において、水平面上に立てた鉛直棒の直射日光による影の先端の軌跡は、ほぼ直線となる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
大気透過率は、直射日光と天空光が大気を通過する場合の透過の程度を示す値である。
設問は、最も不適当である。

大気透過率は、直射日光(直達日射)が大気を通るときの透過の程度を表す値(地表の法線面直達日射量÷大気圏外の日射量など)。天空光は含まない。

2
北緯35度の地点において、快晴の夏至の日における単位面積当たりの終日直達日射量は、南向き鉛直面よりも東向き鉛直面のほうが大きい。
設問は、適当である。

夏至の日は太陽高度が高く、南向きの鉛直面には日射が浅い角度でしか当たらない。日の出から朝の日射を受ける東向きの鉛直面のほうが、終日の直達日射量は大きい。

3
輝度が一様な曇天空下で、測定点での窓の立体角が等しい場合、南面のみに側窓がある室内よりも天窓のみがある室内のほうが、測定点から南面向きに測定した鉛直面照度が低くなる。
設問は、適当である。

輝度が一様な曇天空では、天窓は主に真上の天空から光を受けるので、南向きの鉛直面の照度は、南面の側窓からの光より低くなる。

4
春分・秋分の日において、水平面上に立てた鉛直棒の直射日光による影の先端の軌跡は、ほぼ直線となる。
設問は、適当である。

春分・秋分の日は太陽が真東から上り真西に沈むので、水平面に立てた棒の影の先端の軌跡は、ほぼ直線(東西方向)になる。

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No.7照明(光束・照度と輝度・CIE標準晴天空・UGR)

環境工学(照明)最も不適当なもの

照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1光束は、放射束に対して比視感度で重みづけし、可視光範囲で積分した量である。
2照度は、受照面が均等拡散面の場合、輝度と反射率の積に比例する。
3CIE標準晴天空の輝度は、太陽周辺で最も高く、天頂を挟んで太陽から約90°離れた部分で最も低くなる。
4UGR(屋内統一グレア評価値)は、人工照明のまぶしさを評価するための指標で、一般に、面積の広い窓面のグレアには適用しない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.7

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
光束は、放射束に対して比視感度で重みづけし、可視光範囲で積分した量である。
設問は、適当である。

光束は、放射束(光のエネルギー)を、人の目の感度(比視感度)で重みづけし、可視光の範囲で積分した量。

2正答
照度は、受照面が均等拡散面の場合、輝度と反射率の積に比例する。
設問は、最も不適当である。

均等拡散面では、輝度=反射率×照度÷π の関係がある。照度は輝度に比例し、反射率に反比例する。輝度と反射率の積に比例するのではない。

3
CIE標準晴天空の輝度は、太陽周辺で最も高く、天頂を挟んで太陽から約90°離れた部分で最も低くなる。
設問は、適当である。

CIE標準晴天空の輝度は、太陽のまわりで最も高く、天頂を挟んで太陽から約90°離れた所で最も低くなる。

4
UGR(屋内統一グレア評価値)は、人工照明のまぶしさを評価するための指標で、一般に、面積の広い窓面のグレアには適用しない。
設問は、適当である。

UGR(屋内統一グレア評価値)は、照明器具の不快グレアを評価する指標で、面積の大きい窓のグレアの評価には使わない。

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No.8色彩(オストワルト表色系・マンセルの彩度・加法混色の三原色・明所視の明るさ)

環境工学(色彩)最も不適当なもの

色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1オストワルト表色系では、理想的な黒、理想的な白及びオストワルト純色を定義しているが、明度の属性がない。
2マンセル表色系における彩度の最大値は、色相によって異なり、10を超えることもある。
3加法混色の三原色は、シアン、マゼンタ及びイエローである。
4明所視において、ある面からの放射エネルギーが同じ場合、一般に、赤よりも緑のほうが明るく感じられる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.8

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
オストワルト表色系では、理想的な黒、理想的な白及びオストワルト純色を定義しているが、明度の属性がない。
設問は、適当である。

オストワルト表色系は、理想的な黒・白と純色の混合の割合で色を表す体系で、マンセル表色系のような明度の属性はない。

2
マンセル表色系における彩度の最大値は、色相によって異なり、10を超えることもある。
設問は、適当である。

マンセル表色系の彩度の最大値は色相によって違い、赤や黄などでは10を超えるものもある。

3正答
加法混色の三原色は、シアン、マゼンタ及びイエローである。
設問は、最も不適当である。

加法混色(光の混色)の三原色は赤(R)・緑(G)・青(B)。シアン・マゼンタ・イエローは、絵の具やインクの減法混色の三原色。

4
明所視において、ある面からの放射エネルギーが同じ場合、一般に、赤よりも緑のほうが明るく感じられる。
設問は、適当である。

明るい所(明所視)では、目は約555nmの黄緑の光に最も感度が高いので、同じ放射エネルギーなら、赤より緑のほうが明るく感じる。

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No.9音響(障壁の回折減衰・線音源の距離減衰・平均吸音率と音圧レベル・教室の平均吸音率)

環境工学(音)最も不適当なもの

音響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1障壁において生ずる回折による音の減衰効果は、一般に、高音域よりも低音域のほうが高い。
2交通量の多い道路を無限に長い線音源と想定した場合には、受音点までの距離が2倍になるごとに、音圧レベルは約3dBずつ減衰する。
3拡散音場とみなせる室においては、音響パワーが一定の音源がある場合、室の平均吸音率が2倍になると、室内の音圧レベルは約3dB減少する。
4学校の普通教室においては、平均吸音率が0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.9

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
障壁において生ずる回折による音の減衰効果は、一般に、高音域よりも低音域のほうが高い。
設問は、最も不適当である。

低い音(波長が長い音)ほど障壁の裏側に回り込みやすい(回折しやすい)。障壁による減衰の効果は、低音域より高音域のほうが大きい。

2
交通量の多い道路を無限に長い線音源と想定した場合には、受音点までの距離が2倍になるごとに、音圧レベルは約3dBずつ減衰する。
設問は、適当である。

無限に長い線音源では、音は円筒状に広がるので、距離が2倍になるごとに音圧レベルは約3dB下がる(点音源は約6dB)。

3
拡散音場とみなせる室においては、音響パワーが一定の音源がある場合、室の平均吸音率が2倍になると、室内の音圧レベルは約3dB減少する。
設問は、適当である。

拡散音場の音圧レベルは、室の吸音力が大きいほど下がる。平均吸音率が2倍になって吸音力が2倍になると、10log2 で約3dB下がる。

4
学校の普通教室においては、平均吸音率が0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましい。
設問は、適当である。

学校の普通教室は、残響を抑えて話を聞き取りやすくするため、平均吸音率を0.2程度にする吸音の対策をするのが望ましい。

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No.10吸音・遮音(開放窓・多孔質材料の被覆・音の入射角と遮音・コルクタイル)

環境工学(音)最も不適当なもの

吸音・遮音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1開放窓は音波が全て透過するので、音響透過率も、吸音率も1になる。
2多孔質吸音材料の表面を通気性の低い材料によって被覆すると、高周波数域の吸音率が低下する。
3単層壁への平面波入射において、一般に、垂直に入射する場合が最も遮音性能が高く、入射方向が斜めになるに従い、遮音性能は低下する。
4床にコルクタイルを敷くことによって、一般に、重量床衝撃音の低減を図ることができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.10

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
開放窓は音波が全て透過するので、音響透過率も、吸音率も1になる。
設問は、適当である。

開いた窓に入った音は、すべてそのまま通り抜けて戻ってこないので、音響透過率も吸音率も1とみなす。

2
多孔質吸音材料の表面を通気性の低い材料によって被覆すると、高周波数域の吸音率が低下する。
設問は、適当である。

グラスウールなどの多孔質吸音材料の表面を、ビニルなど通気性の低い材料で覆うと、音が材料の中に入りにくくなり、高い周波数の吸音率が下がる。

3
単層壁への平面波入射において、一般に、垂直に入射する場合が最も遮音性能が高く、入射方向が斜めになるに従い、遮音性能は低下する。
設問は、適当である。

一重の壁では、音が垂直に入射するときに遮音性能が最も高く、斜めに入射するほど(コインシデンス効果などで)遮音性能は下がる。

4正答
床にコルクタイルを敷くことによって、一般に、重量床衝撃音の低減を図ることができる。
設問は、最も不適当である。

コルクタイルのような柔らかい床仕上げは、靴音や物を落とした音などの軽量床衝撃音を減らす効果がある。子どもが跳びはねる音などの重量床衝撃音は、床スラブを厚く重くするなど、床の構造で減らす。

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🌀 空気調和・換気・排煙設備(No.11〜No.13)

No.11空気調和設備の方式A・B(変風量・低負荷時の外気量・湿度の調整・外気冷房)

建築設備(空気調和)最も不適当なもの

図のような空気調和設備の方式A及びBに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、空調機、外調機及びターミナル空調機には、それぞれ、冷温水コイルは1つのみ設置されている。

No.11の図
図を押すと大きく表示します
1方式A、方式Bともに、負荷に応じて風量を調整することができ、搬送動力の低減が可能である。
2方式A、方式Bともに、低負荷時に導入外気量が不足することがある。
3方式Aでは、室内湿度の微調整が難しいが、方式Bは、室内湿度の微調整が可能である。
4方式Aでは、外気冷房はできないが、方式Bは、外気冷房が可能である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
方式A、方式Bともに、負荷に応じて風量を調整することができ、搬送動力の低減が可能である。
設問は、適当である。

方式A・Bとも、各ゾーンの給気ダクトに変風量装置があるので、負荷に応じて風量を変え、送風(搬送)の動力を減らせる。

2
方式A、方式Bともに、低負荷時に導入外気量が不足することがある。
設問は、適当である。

変風量方式では、負荷が小さいときに給気量を絞るので、それに合わせて取り入れる外気の量も減り、必要な外気量が不足することがある。

3
方式Aでは、室内湿度の微調整が難しいが、方式Bは、室内湿度の微調整が可能である。
設問は、適当である。

方式Aは各空調機の1つのコイルで温度と湿度を同時に処理するので、湿度の細かな調整は難しい。方式Bは外調機で外気の湿度を処理してから送るので、湿度の微調整がしやすい。

4正答
方式Aでは、外気冷房はできないが、方式Bは、外気冷房が可能である。
設問は、最も不適当である。

方式Aでも、各空調機が外気ダクト(OA)から外気を取り入れているので、外気の量を増やして外気冷房ができる。外気冷房ができないとするのは誤り。

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No.12空気調和・換気・排煙設備(中央熱源とパーソナル空調・外気取入れガラリ・煙突効果・自然排煙と機械排煙)

建築設備(空気調和・換気・排煙)最も不適当なもの

空気調和設備・換気設備・排煙設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1中央熱源空調方式は、在館者の要望に対して個別に対応できないので、パーソナル空調には適さない。
2同風量の外気取入れガラリと排気ガラリを比べると、外気取入れガラリのほうが、一般に、通過風速を遅くするので、必要な正面面積は大きくなる。
3超高層ビルでは、冬期において、低層部から外気が流入し、高層部で外気が流出する傾向が強くなり、空調換気システムの給気と排気のバランスが崩れやすい。
4隣接した2つの防煙区画において、一般に、防煙垂れ壁を介して一方の区画を自然排煙、他方の区画を機械排煙とすることはできない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
中央熱源空調方式は、在館者の要望に対して個別に対応できないので、パーソナル空調には適さない。
設問は、最も不適当である。

中央熱源方式でも、床吹出し空調や席ごとの吹出口・小型の端末機器などと組み合わせれば、在館者ごとに調整できるパーソナル空調に対応できる。中央熱源方式だから適さない、ということはない。

2
同風量の外気取入れガラリと排気ガラリを比べると、外気取入れガラリのほうが、一般に、通過風速を遅くするので、必要な正面面積は大きくなる。
設問は、適当である。

外気取入れガラリは、雨水の吸い込みを防ぐため、排気ガラリより通過風速を遅く(例:3m/s程度以下)するので、同じ風量でも必要な正面面積は大きくなる。

3
超高層ビルでは、冬期において、低層部から外気が流入し、高層部で外気が流出する傾向が強くなり、空調換気システムの給気と排気のバランスが崩れやすい。
設問は、適当である。

超高層ビルの冬期は煙突効果が強く、低層部から外気が入り、高層部から出ていく流れができるので、空調の給気と排気のバランスが崩れやすい。

4
隣接した2つの防煙区画において、一般に、防煙垂れ壁を介して一方の区画を自然排煙、他方の区画を機械排煙とすることはできない。
設問は、適当である。

防煙垂れ壁だけで仕切った隣り合う防煙区画で、一方を自然排煙、他方を機械排煙とすると、機械排煙の区画に自然排煙の区画から空気や煙が引き込まれて排煙がうまくいかないので、一般にはできない。

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No.13事務所ビルの空気調和・換気設備の計画(エアフローウィンドウ・OA機器の負荷・部分負荷・駐車場の換気)

建築設備(空気調和・換気)最も不適当なもの

事務所ビルの空気調和設備・換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1事務室の窓回りの温熱環境に配慮し、窓下部より室内空気を吸い込み、窓上部から天井内に排気する、エアフローウィンドウを採用した。
2冷房負荷の計算において、事務室の内部発生熱負荷のうち、OA機器による負荷を15W/㎡とした。
3事務室の冷房負荷は、年間を通して安定しているので、部分負荷を考慮せずに、ピーク負荷によって熱源設備を計画した。
4地下に設けた自走式駐車場の換気設備は、経済性及び設置スペースを考慮して、誘引誘導方式を採用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
事務室の窓回りの温熱環境に配慮し、窓下部より室内空気を吸い込み、窓上部から天井内に排気する、エアフローウィンドウを採用した。
設問は、適当である。

エアフローウィンドウは、二重のガラスの間に室内の空気を窓下から吸い込んで上から天井内に排気し、窓まわりの熱を取り除いて、窓ぎわの温熱環境をよくする。

2
冷房負荷の計算において、事務室の内部発生熱負荷のうち、OA機器による負荷を15W/㎡とした。
設問は、適当である。

事務室の OA 機器による内部発熱は、一般に10〜20W/㎡程度で見込む。15W/㎡は適当。

3正答
事務室の冷房負荷は、年間を通して安定しているので、部分負荷を考慮せずに、ピーク負荷によって熱源設備を計画した。
設問は、最も不適当である。

事務室の冷房負荷は、季節や時刻・在室人数で大きく変わり、一年の大部分は部分負荷で運転される。熱源設備は、ピーク負荷だけでなく部分負荷での効率も考えて(台数分割など)計画する。

4
地下に設けた自走式駐車場の換気設備は、経済性及び設置スペースを考慮して、誘引誘導方式を採用した。
設問は、適当である。

地下の自走式駐車場では、ダクトを使わずに天井のジェットファンなどで排気口まで空気を送る誘引誘導方式にすると、ダクトのスペースや費用を減らせる。

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🚰 給水・給湯・排水・電気設備(No.14〜No.17)

No.14給水・給湯設備(事務所の給水量・飲用水と雑用水の比率・ガス給湯機の号数・貯湯温度)

建築設備(給水・給湯)最も不適当なもの

給水・給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1事務所ビルにおいて、節水器具を使用した場合、一般に、在勤者1人当たりの設計用の1日の給水量を120~150 l 程度で計画する。
2事務所ビルにおいて、給水系統を飲用水と雑用水に分ける場合、一般に、飲用水30~40%、雑用水60~70%程度の使用水量の比率で計画する。
3ガス瞬間式給湯機の給湯能力は、1 l の水の温度を1分間に25℃上昇させる能力を1号として表示される。
4循環式の中央式給湯設備において、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐためには、貯湯槽内の湯の温度を60℃以上に維持する必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.14

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
事務所ビルにおいて、節水器具を使用した場合、一般に、在勤者1人当たりの設計用の1日の給水量を120~150 l 程度で計画する。
設問は、最も不適当である。

事務所ビルの設計用の給水量は、在勤者1人1日当たり60〜100L程度が目安で、節水器具を使えばさらに少なくなる。120〜150Lは多すぎる。

2
事務所ビルにおいて、給水系統を飲用水と雑用水に分ける場合、一般に、飲用水30~40%、雑用水60~70%程度の使用水量の比率で計画する。
設問は、適当である。

事務所ビルの使用水量は、便器の洗浄水などの雑用水のほうが多く、飲用水30〜40%・雑用水60〜70%程度で計画する。

3
ガス瞬間式給湯機の給湯能力は、1 l の水の温度を1分間に25℃上昇させる能力を1号として表示される。
設問は、適当である。

ガス瞬間式給湯機の1号は、1分間に1Lの水の温度を25℃上げる能力(約1.74kW)。

4
循環式の中央式給湯設備において、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐためには、貯湯槽内の湯の温度を60℃以上に維持する必要がある。
設問は、適当である。

中央式給湯設備でレジオネラ属菌の繁殖を防ぐには、貯湯槽の湯を60℃以上に保ち、給湯の末端でも55℃以上になるようにする。

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No.15排水設備等(排水再利用水の原水・排水槽の底部の勾配・マンホール・雨水の量水器)

建築設備(排水)最も不適当なもの

排水設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1排水再利用水の原水に、手洗い・洗面器及び給湯室からの排水のほか、厨房からの排水も利用した。
2排水槽において、排水の滞留及び汚泥ができるだけ生じないように底部に吸込みピットを設け、底部の勾配を1/5以上とした。
3排水槽において、定期的に清掃及び保守点検を行うため、有効内径60cmの防臭密閉型マンホールを2か所設けた。
4雨水を便器洗浄水等で再利用した排水が下水道料金の対象となる地域において、雨水使用量を計測する量水器を設置した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.15

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
排水再利用水の原水に、手洗い・洗面器及び給湯室からの排水のほか、厨房からの排水も利用した。
設問は、適当である。

排水再利用水の原水には、手洗い・洗面・給湯室の排水のほか、適切に処理すれば厨房の排水も使える。

2正答
排水槽において、排水の滞留及び汚泥ができるだけ生じないように底部に吸込みピットを設け、底部の勾配を1/5以上とした。
設問は、最も不適当である。

排水槽の底は、汚泥がたまらないよう吸込みピットに向かって勾配をとるが、その勾配は1/15以上1/10以下が一般的。1/5以上は急すぎて、清掃などの作業がしにくい。

3
排水槽において、定期的に清掃及び保守点検を行うため、有効内径60cmの防臭密閉型マンホールを2か所設けた。
設問は、適当である。

排水槽には、清掃や点検のため、有効内径60cm以上のマンホールを設ける。臭いが漏れないよう、防臭密閉型にする。

4
雨水を便器洗浄水等で再利用した排水が下水道料金の対象となる地域において、雨水使用量を計測する量水器を設置した。
設問は、適当である。

雨水を便器の洗浄水などに使って下水道に流す場合、その水量が下水道料金の対象になる地域では、雨水の使用量を測る量水器を設ける。

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No.16電気設備(2回線受電・非常用の照明装置の電源・単相3線式・コンセントの接地工事)

建築設備(電気)最も不適当なもの

電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1特別高圧受電となる超高層ビルにおいて、電力供給の信頼度を高めたい場合には、一般に、2回線受電方式やスポットネットワーク方式を採用する。
2大規模な商業施設において、非常用の照明装置の予備電源には、経済性や保守性に配慮する場合、一般に、電源別置型を採用する。
3中小規模の事務所ビルにおいて、照明・コンセント用幹線の配電方式には、一般に、単相3線式100V/200Vを採用する。
4低圧受電となる戸建て住宅において、接地端子付きのコンセントの接地工事には、一般に、A種接地工事を採用する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
特別高圧受電となる超高層ビルにおいて、電力供給の信頼度を高めたい場合には、一般に、2回線受電方式やスポットネットワーク方式を採用する。
設問は、適当である。

特別高圧で受電する超高層ビルで電力供給の信頼性を高めるには、2回線受電方式やスポットネットワーク方式を採用する。

2
大規模な商業施設において、非常用の照明装置の予備電源には、経済性や保守性に配慮する場合、一般に、電源別置型を採用する。
設問は、適当である。

大規模な商業施設の非常用の照明装置は、器具ごとに電池を入れる内蔵型より、蓄電池をまとめて置く電源別置型のほうが、経済性・保守性に優れる。

3
中小規模の事務所ビルにおいて、照明・コンセント用幹線の配電方式には、一般に、単相3線式100V/200Vを採用する。
設問は、適当である。

中小規模の事務所ビルの照明・コンセントの幹線には、100Vと200Vを取り出せる単相3線式100V/200Vを使うのが一般的。

4正答
低圧受電となる戸建て住宅において、接地端子付きのコンセントの接地工事には、一般に、A種接地工事を採用する。
設問は、最も不適当である。

低圧の戸建て住宅のコンセントの接地極(300V以下の低圧の機器の接地)には、D種接地工事を施す。A種接地工事は、高圧・特別高圧の機器の外箱などに施すもの。

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No.17電気設備(電圧の種別・進相コンデンサ・ガスタービン発電機・地中電線路の土被り)

建築設備(電気)最も不適当なもの

電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1電圧の種別において、交流の750V以下のものは、低圧に区分される。
2進相コンデンサは、負荷設備の力率を改善するために用いられる。
3ガスタービンによる発電設備は、同一出力のディーゼル機関によるものと比べて、振動及び設置面積は小さくなるが、必要な燃焼用空気量は多くなる。
4車両が通行する場所に、地中電線路を直接埋設式により施設する場合、原則として、土被りは120cm以上とする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
電圧の種別において、交流の750V以下のものは、低圧に区分される。
設問は、最も不適当である。

低圧は、交流600V以下、直流750V以下(電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条)。交流の750V以下ではない。

2
進相コンデンサは、負荷設備の力率を改善するために用いられる。
設問は、適当である。

進相コンデンサは、モーターなどの遅れ力率を打ち消して、負荷設備の力率を改善する。

3
ガスタービンによる発電設備は、同一出力のディーゼル機関によるものと比べて、振動及び設置面積は小さくなるが、必要な燃焼用空気量は多くなる。
設問は、適当である。

ガスタービン発電機は、同じ出力のディーゼル機関に比べて振動が小さく、小型で設置面積も小さいが、燃焼に多くの空気が必要で、給排気のダクトが大きくなる。

4
車両が通行する場所に、地中電線路を直接埋設式により施設する場合、原則として、土被りは120cm以上とする。
設問は、適当である。

車両の通る場所に地中電線路を直接埋設する場合、重さに耐えるよう、土被りは原則として1.2m以上とする(電気設備の技術基準の解釈)。

📖 根拠の法令・基準

電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条第1項(低圧は、直流750V以下・交流600V以下)

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🔥 消火設備・建築設備・環境性能の評価(No.18〜No.20)

No.18消火設備(予作動式スプリンクラー・連結散水設備・泡消火設備・屋内消火栓)

建築設備(消防)最も不適当なもの

消火設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1閉鎖型予作動式スプリンクラー設備は、予作動弁からヘッドまで圧縮空気を充塡しておき、火災感知器と連動して放水する方式であり、損傷等による水損事故を防止する目的で開発されたものである。
2連結散水設備は、地階の火災の際、消火活動を容易にするため、消防ポンプ車から送水して天井面等の散水ヘッドから放出し、消火する設備である。
3泡消火設備は、液体燃料等の火災に対して有効な消火設備であり、駐車場、自動車整備場、指定可燃物の貯蔵所等への設置に適している。
4屋内消火栓設備は、初期消火を目的とした消火設備であり、病院やホテルに設置する場合、一般に、1号消火栓を採用する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
閉鎖型予作動式スプリンクラー設備は、予作動弁からヘッドまで圧縮空気を充塡しておき、火災感知器と連動して放水する方式であり、損傷等による水損事故を防止する目的で開発されたものである。
設問は、適当である。

予作動式スプリンクラー設備は、配管に圧縮空気を入れておき、火災感知器が作動して初めて水を送る方式。ヘッドが壊れても水が出ないので、水損事故を防げる(コンピューター室などに使う)。

2
連結散水設備は、地階の火災の際、消火活動を容易にするため、消防ポンプ車から送水して天井面等の散水ヘッドから放出し、消火する設備である。
設問は、適当である。

連結散水設備は、地階の火災で消火活動を助けるため、消防ポンプ車から送水口に送水し、天井の散水ヘッドから放水する設備。

3
泡消火設備は、液体燃料等の火災に対して有効な消火設備であり、駐車場、自動車整備場、指定可燃物の貯蔵所等への設置に適している。
設問は、適当である。

泡消火設備は、泡で燃焼面を覆って窒息・冷却により消火する。ガソリンなど液体燃料の火災に有効で、駐車場・自動車整備場・指定可燃物の貯蔵所などに適する。

4正答
屋内消火栓設備は、初期消火を目的とした消火設備であり、病院やホテルに設置する場合、一般に、1号消火栓を採用する。
設問は、最も不適当である。

病院やホテルは、夜間など少ない人数で初期消火をすることが多いので、一般に、1人でも操作しやすい2号消火栓(または易操作性1号消火栓)を採用する。2人以上で操作する1号消火栓は、工場・倉庫などで使う。

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No.19建築設備(地震時のエレベーター・非常用エレベーターの速度・自然冷媒・耐震ストッパ)

建築設備(昇降機・冷媒・耐震)最も不適当なもの

建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1高層建築物の乗用エレベーターは、地震発生時の乗客の避難を図るため、地震感知器の作動により、速やかに避難階に帰着させて乗客を避難させる計画とする。
2非常用エレベーターの籠の定格速度は、60m/分以上としなければならない。
3ノンフロン化を目指して空調用冷凍機等に用いられる自然冷媒には、アンモニア、二酸化炭素、水等がある。
4防振架台上に設置される設備機器に対して設ける耐震ストッパは、設備機器の運転中に接触しない範囲で、設備機器との間が、極力小さな隙間となるように設置する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
高層建築物の乗用エレベーターは、地震発生時の乗客の避難を図るため、地震感知器の作動により、速やかに避難階に帰着させて乗客を避難させる計画とする。
設問は、最も不適当である。

地震時管制運転では、地震を感知したら、籠を最寄りの階(昇降路の出入口の戸の位置)に停止させて戸を開き、乗客を降ろす(建築基準法施行令 第129条の10第3項第二号)。避難階まで運んで避難させるのではない。

2
非常用エレベーターの籠の定格速度は、60m/分以上としなければならない。
設問は、適当である。

非常用エレベーターの籠の定格速度は、毎分60m以上とする(建築基準法施行令 第129条の13の3第11項)。

3
ノンフロン化を目指して空調用冷凍機等に用いられる自然冷媒には、アンモニア、二酸化炭素、水等がある。
設問は、適当である。

フロン類を使わない自然冷媒には、アンモニア・二酸化炭素・水・空気・炭化水素などがある。

4
防振架台上に設置される設備機器に対して設ける耐震ストッパは、設備機器の運転中に接触しない範囲で、設備機器との間が、極力小さな隙間となるように設置する。
設問は、適当である。

防振架台の上の機器の耐震ストッパは、運転中の振動では接触しない範囲で、機器とのすき間をできるだけ小さくして、地震のときの機器の移動や転倒を防ぐ。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第129条の10第3項第二号(地震の加速度を検知して、籠を昇降路の出入口の戸の位置に停止させ、戸を開く装置)・第129条の13の3第11項(非常用エレベーターの籠の定格速度は60m以上)

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No.20環境・設備(BELS・CASBEE・LEED・デマンドレスポンス)

建築設備(省エネルギー・環境)最も不適当なもの

環境・設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1BELSは、新築及び既存建築物を対象として、エネルギー消費性能を第三者評価機関が評価し認証する制度である。
2CASBEEは、建築物や街区、都市などに係わる環境性能を総合的に評価するためのツールである。
3LEEDは、人の健康やウェルネスに着目した、建築物や街区の環境性能評価システムである。
4DR(デマンドレスポンス)は、電力需要側が供給状況に応じて電力消費パターンを変化させて、電力需給バランスを調整する仕組みである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.20

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
BELSは、新築及び既存建築物を対象として、エネルギー消費性能を第三者評価機関が評価し認証する制度である。
設問は、適当である。

BELS は、新築・既存の建築物の省エネルギー性能を、第三者機関が評価して表示する制度。

2
CASBEEは、建築物や街区、都市などに係わる環境性能を総合的に評価するためのツールである。
設問は、適当である。

CASBEE は、建築物や街区・都市などの環境性能を、環境品質と環境負荷の両面から総合的に評価する手法。

3正答
LEEDは、人の健康やウェルネスに着目した、建築物や街区の環境性能評価システムである。
設問は、最も不適当である。

LEED は、エネルギー・水・材料・敷地・室内環境など、建物の環境性能を総合的に評価する米国発の認証システム。人の健康やウェルネスに着目した評価は、WELL 認証など。

4
DR(デマンドレスポンス)は、電力需要側が供給状況に応じて電力消費パターンを変化させて、電力需給バランスを調整する仕組みである。
設問は、適当である。

DR(デマンドレスポンス)は、電力の供給の状況に合わせて、需要側が電気の使い方を変え、電力の需給のバランスをとる仕組み。

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令和6年の合格基準点(学科の試験)

配点は各問題1点(学科Ⅰ・Ⅱは各20点、学科Ⅲ・Ⅳは各30点、学科Ⅴは25点、合計125点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。

学科Ⅰ
計画
学科Ⅱ
環境・設備
学科Ⅲ
法規
学科Ⅳ
構造
学科Ⅴ
施工
総得点
合格基準点11点11点16点16点13点92点

※ 合格基準点は、各科目は過半の得点、総得点はおおむね90点程度を基本的な水準として想定し、令和6年は総じて難度が低かったことから、総得点の基準点が92点とされました。

出典:建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」

💡 環境・設備は何点を目指すか

令和6年の環境・設備の基準点は11点(20点中)でした。環境・設備は計算問題もある科目で、20問と問題数が少ないぶん1問の重みが大きいので、用語と式の意味を過去問で正誤の理由まで説明できるようにしておくと安心です。

ほかの年度・ほかの科目の過去問

この記事の問題文と図は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和6年 一級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。

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