要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)の No.18 と No.19 を中心に出題される「防災・消防設備・昇降機・設備の耐震」について、消火設備、警報・避難・排煙、昇降機、設備の耐震を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

防災・消防設備・昇降機・設備の耐震の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
防災・消防設備は毎年 No.18(令和7年は No.17 にも)に、昇降機と設備の耐震は No.19 に出ています。正答は、消火設備(消火栓の水平距離と種類・消防用水・連結送水管)が7回、警報・避難(受信機・感知器・ガス漏れ検知器・誘導灯)が4回、設備の耐震(免震構造の設計用震度・エキスパンションジョイント)が3回、昇降機(地震時管制運転)が2回です。
No.17・No.18・No.19 に出題(10年のうち10年・16問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(5問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は64肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の法令・基準や設計の資料でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🧯 消火設備
📖 消火設備の決まり
消火設備は、設備ごとの水平距離と、どんな場所に向くかが問われます。10年で7回正答になっています。
| 設備 | ポイント |
|---|---|
| 屋内消火栓 | 1号消火栓は、階ごとに各部分からホース接続口まで水平距離25m以下(消防法施行令 第11条第3項)。病院・ホテルは、少ない人数でも操作しやすい2号消火栓(又は易操作性1号消火栓)。2人以上で操作する1号消火栓は工場・倉庫など |
| 補助散水栓 | スプリンクラーヘッドで警戒しない部分に設け、各部分からホース接続口まで水平距離15m以下(消防法施行規則 第13条の6第4項第一号) |
| 屋外消火栓 | 建築物の各部分からホース接続口まで水平距離40m以下(消防法施行令 第19条第3項第一号)。主に1階・2階の火災の消火と、隣の建物への延焼の防止に使う |
| スプリンクラー設備 | 開放型は、一斉開放弁を開くと放水区域のすべてのヘッドから散水する(舞台部など)。予作動式は配管に圧縮空気を入れ、感知器が作動して初めて送水するので水損を防げる。床から天井まで10mを超えるロビーなどは放水型ヘッド。感度種別1種・有効散水半径2.6m以上は高感度型。一定の規模以下の特別養護老人ホームなどは、パッケージ型自動消火設備で代えられる |
| 泡・粉末・水噴霧・ドレンチャー | 泡は窒息・冷却で、駐車場・自動車整備場など液体燃料の火災に。粉末は負触媒(抑制)効果で、水を使わないので航空機の格納庫や寒冷地の駐車場に。水噴霧は冷却と水蒸気による窒息。ドレンチャーは水幕で外からの延焼を防ぎ、木造の重要文化財の社寺などに |
| 消防隊が使う設備・消防用水 | 連結送水管は、送水口から送水し、3階以上の階ごとに水平距離50m以下に設けた放水口にホースをつなぐ(消防法施行令 第29条)。地階の火災で天井の散水ヘッドから放水するのは連結散水設備。消防用水は消防ポンプ自動車で吸い上げる水源(防火水槽など)で、必要な水量は床面積(又は延べ面積)を建築物の区分に応じた面積で割った数に20㎥を掛けて求める。空調用の蓄熱槽の水も、必要な措置をとれば消防用水にできる |
✏️ 過去問:消火設備(10年で26肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋内消火栓設備において、1号消火栓については、階ごとに、その階の各部分から消火栓のホース接続口までの水平距離が25m以下となるように設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢1
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1号消火栓は、階ごとに、その階の各部分から一つのホース接続口までの水平距離が25m以下になるように設ける(消防法施行令 第11条第3項)。
問題:消火設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋内消火栓設備は、初期消火を目的とした消火設備であり、病院やホテルに設置する場合、一般に、1号消火栓を採用する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
病院やホテルは、夜間など少ない人数で初期消火をすることが多いので、一般に、1人でも操作しやすい2号消火栓(または易操作性1号消火栓)を採用する。2人以上で操作する1号消火栓は、工場・倉庫などで使う。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
補助散水栓を、スプリンクラー設備で警戒しない部分が補助散水栓を中心とした半径15mの円で包含できるように配置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢4
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補助散水栓は、スプリンクラーヘッドで警戒しない部分の各部分から、一つのホース接続口までの水平距離が15m以下となるように設ける(消防法施行規則 第13条の6第4項第一号)。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
スプリンクラー設備において、スプリンクラーヘッドが設けられていない部分に設ける補助散水栓については、階ごとに、その階の各部分からホース接続口までの水平距離が15m以下となるように設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢2
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スプリンクラーヘッドを設けない部分の補助散水栓は、階ごとに、その階の各部分からホース接続口までの水平距離が15m以下になるように設ける(消防法施行規則 第13条の6第4項第一号)。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
スプリンクラー設備の設置が必要な店舗において、スプリンクラーヘッドが設けられていない部分に、補助散水栓をホース接続口からの水平距離が25m以内となるように設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢2
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スプリンクラーヘッドを設けない部分の補助散水栓は、各部分からホース接続口までの水平距離が15m以下になるように設ける(消防法施行規則 第13条の6第4項第一号)。25m以内では足りない(25mは1号消火栓の距離)。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋外消火栓を、建築物の各部分が屋外消火栓を中心とした半径50mの円で包含できるように配置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢3
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屋外消火栓は、建築物の各部分から一つのホース接続口までの水平距離が40m以下となるように設ける(消防法施行令 第19条第3項第一号)。半径50mの円では足りない。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋外消火栓設備については、建築物の各部分から屋外消火栓のホース接続口までの水平距離が50m以下となるように設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢3
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屋外消火栓は、建築物の各部分から一つのホース接続口までの水平距離が40m以下になるように設ける(消防法施行令 第19条第3項第一号)。50m以下では足りない。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋外消火栓設備は、防火対象物の外部に設置され、建築物の1階部分及び2階部分で発生した火災の消火や隣接する建築物への延焼防止を目的としている。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢3
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問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
開放型スプリンクラー設備は、火災の際、一斉開放弁を開くことにより、放水区域内の全てのスプリンクラーヘッドから散水する設備である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢1
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開放型スプリンクラー設備は、ヘッドが常に開いていて、火災のとき一斉開放弁を開くと、放水区域内のすべてのヘッドから一斉に散水する(舞台部などに使う)。
問題:消火設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
閉鎖型予作動式スプリンクラー設備は、予作動弁からヘッドまで圧縮空気を充塡しておき、火災感知器と連動して放水する方式であり、損傷等による水損事故を防止する目的で開発されたものである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢1
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予作動式スプリンクラー設備は、配管に圧縮空気を入れておき、火災感知器が作動して初めて水を送る方式。ヘッドが壊れても水が出ないので、水損事故を防げる(コンピューター室などに使う)。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
閉鎖型スプリンクラーヘッドの種別について、感度種別が1種で、かつ、有効散水半径が2.6m以上であるものは「高感度型」に分類される。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢1
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閉鎖型スプリンクラーヘッドのうち、感度種別が1種で、有効散水半径が2.6m以上のものは「高感度型」に分類される。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
スプリンクラー設備の設置が必要なホテルにおいて、床面から天井面までの高さが12mのロビーに、放水型ヘッドを使用したスプリンクラー設備を設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢2
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天井の高いロビーなど(床面から天井までが10mを超える部分)では、熱が天井に届きにくく閉鎖型ヘッドが作動しにくいので、放水型ヘッドを使ったスプリンクラー設備を設ける。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
スプリンクラー設備の設置が必要なホテルにおいて、床面から天井までの高さが12mのロビーに、放水型ヘッドを使用したスプリンクラー設備を設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢1
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天井の高いロビー(床から天井まで10mを超える部分)では、閉鎖型ヘッドが作動しにくいので、放水型ヘッドを使ったスプリンクラー設備を設ける。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
消火薬剤の放射により消火するパッケージ型自動消火設備を、スプリンクラー設備の代替設備として延べ面積1,500㎡の特別養護老人ホームに設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢1
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パッケージ型自動消火設備は、消火薬剤を放射して消火する設備で、一定の規模以下の特別養護老人ホームなどでは、スプリンクラー設備の代わりに設置できる。
問題:消火設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
泡消火設備は、液体燃料等の火災に対して有効な消火設備であり、駐車場、自動車整備場、指定可燃物の貯蔵所等への設置に適している。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢3
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泡消火設備は、泡で燃焼面を覆って窒息・冷却により消火する。ガソリンなど液体燃料の火災に有効で、駐車場・自動車整備場・指定可燃物の貯蔵所などに適する。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
窒息効果と冷却効果により消火する泡消火設備を、地下駐車場に設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢2
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泡消火設備は、泡で燃焼面を覆う窒息効果と冷却効果で消火し、ガソリンの火災が考えられる地下駐車場などに設ける。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
粉末消火設備は、炭酸水素ナトリウム等の粉末を使用した負触媒効果により消火するものであり、航空機の格納庫や寒冷地の駐車場等に適している。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢2
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粉末消火設備は、炭酸水素ナトリウムなどの粉末の負触媒(抑制)効果で消火する。水を使わず凍結のおそれもないので、航空機の格納庫や寒冷地の駐車場などに向く。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
水噴霧消火設備は、噴霧水による冷却作用と噴霧水が火炎に触れて発生する水蒸気による窒息作用等により、火災の抑制・消火をする固定式の消火設備である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢1
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水噴霧消火設備は、霧状の水による冷却作用と、水が炎に触れて生じる水蒸気による窒息作用などで火災を抑えて消火する固定式の設備。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
水幕を張ることにより外部等からの延焼を防止するドレンチャー設備を、重要文化財の神社に設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢3
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ドレンチャー設備は、建物の外周などに水幕を張って、外からの延焼を防ぐ設備で、木造の重要文化財の社寺などに設ける。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
連結送水管は、公設消防隊の消火活動を行うための設備であり、1階の外壁又は外部に設置された送水口に消防ポンプ自動車で送水して使用する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢3
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連結送水管は、消防隊が使う設備で、1階の外壁などにある送水口に消防ポンプ自動車で送水し、上の階の放水口にホースをつないで消火する。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
事務所ビルの連結送水管の放水口については、3階以上の階ごとに、その階の各部分から水平距離が50m以下となるように設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢4
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連結送水管の放水口は、3階以上の階ごとに、その階の各部分から一つの放水口までの水平距離が50m以下になるように設ける(消防法施行令 第29条)。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
連結送水管は、地下階の火災の際、消火活動を容易にするために、消防ポンプ自動車から送水し、天井又は天井裏の散水ヘッドから放出することにより消火する設備である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢4
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地下階の火災で、消防ポンプ自動車から送水して天井などの散水ヘッドから放水するのは連結散水設備。連結送水管は、高層階などの消火活動のため、送水口から送水し、各階の放水口に消防隊がホースをつないで放水する設備。
問題:消火設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
連結散水設備は、地階の火災の際、消火活動を容易にするため、消防ポンプ車から送水して天井面等の散水ヘッドから放出し、消火する設備である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢2
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連結散水設備は、地階の火災で消火活動を助けるため、消防ポンプ車から送水口に送水し、天井の散水ヘッドから放水する設備。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
消防用水は、公設消防隊が消防ポンプ車によって水を吸い上げ、消火活動に使用する水源であり、敷地面積に耐火建築物等の建築物の区分に応じた係数を乗じた値が必要貯水量となる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢4
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消防用水の必要な水量は、敷地の広い大規模な建築物(施行令 第27条第1項第一号)では床面積を、高さ31m超・延べ面積2万5千㎡以上の建築物(同第二号)では延べ面積を、建築物の区分に応じた面積(第一号の耐火建築物は7,500㎡・準耐火建築物は5,000㎡・その他は2,500㎡、第二号の建築物は12,500㎡)で割った数(1未満は切り上げ)に、20㎥を掛けて求める(同第3項第一号)。敷地面積に係数を掛けるのではない。
問題:消防用設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
消防用水を、屋内消火栓設備やスプリンクラー設備等の初期消火設備のための専用水源として設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢4
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消防用水は、公設の消防隊が消防ポンプ自動車で吸い上げて使う水源(防火水槽など)。屋内消火栓設備やスプリンクラー設備などの初期消火設備の専用の水源ではない。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
空調用の蓄熱槽の水は、必要な措置が講じられている場合には、消防用水として使用することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢4
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🚨 警報・避難・排煙
📖 警報・避難・排煙の決まり
警報・避難・排煙は、感知器と受信機の性質と、誘導灯・非常用の照明・排煙口の数値が問われます。
| 設備 | ポイント |
|---|---|
| 感知器 | 炎感知器は、天井が高く熱や煙が届く前に薄まる場所に。差動式熱感知器は急な温度上昇で作動するので、厨房・ボイラー室・サウナ室には向かない(定温式熱感知器を設ける) |
| 受信機・地区音響装置 | R型受信機は固有の信号(アドレス)で伝送するので信号線が少ない。P型は火災信号を共通の信号として受けるので、警戒区域ごとに信号線を引く。区分鳴動は、出火階とその直上階など区分した階だけを先に鳴らしてパニックを防ぐ。予備電源を内蔵しない受信機と非常電源の間は耐火配線 |
| ガス漏れ検知器 | 空気より重いプロパンガスは、燃焼器から水平距離4m以内、検知器の上端が床面の上方0.3m以内(消防法施行規則 第24条の2の3)。水平距離8m以内・天井面から0.3m以内は、都市ガスなど空気より軽いガスの場合 |
| 誘導灯・非常用の照明・非常コンセント | 避難口誘導灯の A級・B級・C級は、表示面の縦寸法と明るさで区分する(消防法施行規則 第28条の3)。客席誘導灯は客席内の通路の床面で0.2lx以上。非常用の照明装置は床面で1lx以上(蛍光灯・LED ランプは2lx以上)。非常コンセントは単相交流100V・15A以上 |
| 排煙設備 | 排煙口は、防煙区画の各部分から水平距離30m以下(建築基準法施行令 第126条の3第1項第三号)。2以上の防煙区画を受け持つ排煙機は、毎分120㎥以上、かつ、最大の防煙区画の床面積1㎡につき毎分2㎥以上(同第九号)。排煙ダクトは鋼板をロックウールなどで被覆する。換気設備は、排煙の性能が確かめられれば兼用できることがある。特別避難階段の付室には所定の排煙設備 |
✏️ 過去問:警報・避難・排煙(10年で17肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:自動火災報知設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
炎感知器は、天井が高い空間のように、熱や煙が天井面に到達する以前に分散し、火災検出が困難な場所において使用される。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢1
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炎感知器は、炎の紫外線・赤外線を検出する感知器で、天井が高く、熱や煙が天井に届く前に薄まって検出しにくい場所に使う。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
自動火災報知設備において、差動式熱感知器は、一般に、厨房、ボイラー室又はサウナ室に設置する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢2
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差動式熱感知器は、温度が急に上がったときに作動するので、ふだんから温度が急に上がる厨房・ボイラー室・サウナ室には向かない(誤作動のおそれ)。これらの室には、一定の温度で作動する定温式熱感知器を設ける。
問題:自動火災報知設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
P型受信機は、R型受信機と異なり、固有信号による伝送方式であるので信号線を少なくすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢2
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固有の信号(アドレス)で伝送するので信号線を少なくできるのは、R型受信機。P型受信機は、火災信号を共通の信号として受けるので、警戒区域ごとに信号線を引くことになり、区域が多いと信号線が多くなる(受信機に係る技術上の規格を定める省令 第2条第八号・第九号)。
問題:自動火災報知設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地区音響装置における区分鳴動方式とは、火災時に一斉に鳴動させることでパニックを発生させないように、階の区分ごとに限定して鳴動させる方式のことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢3
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区分鳴動は、大規模な建物で一斉に鳴らすとパニックや避難の集中が起きるおそれがあるため、出火階とその直上階など、区分した階だけを先に鳴らす方式。
問題:自動火災報知設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
予備電源が内蔵されていない受信機と非常電源間の配線には、火災時に異常なく動作させるために、耐火配線を使用する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢4
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問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プロパンガスを使用する厨房において、ガス漏れ警報器の検知部を、燃焼機器から検知部までの水平距離が8m以内、かつ、天井面から検知部下端までの高さが0.3m以内となるように設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢3
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プロパンガスは空気より重いので、ガス漏れ検知器は燃焼器から水平距離4m以内、検知器の上端が床面の上方0.3m以内の位置に設ける(消防法施行規則 第24条の2の3)。水平距離8m以内・天井面から0.3m以内は、都市ガスなど空気より軽いガスの場合。
問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
避難口誘導灯は、避難口の位置を明示するものであり、停電時においても点灯が継続可能な時間(予備電源の最低容量)により、A級、B級、C級に区分される。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢1
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避難口誘導灯の A級・B級・C級は、表示面の縦寸法と表示面の明るさで区分される(消防法施行規則 第28条の3)。予備電源が停電時に点灯を続けられる時間で区分されるのではない。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
劇場において、客席誘導灯を、客席内の通路の床面における水平面照度が0.2lx以上となるように設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢4
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問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
劇場の客席誘導灯を、客席内の通路の床面における水平面照度が、0.2lx以上となるように設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢4
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問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
非常用の照明装置は、常温下で床面において水平面照度で1lx(蛍光灯又はLEDランプを用いる場合には2lx)以上を確保する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢3
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非常用の照明装置は、常温の床面で水平面照度1lx以上(蛍光灯や LED ランプでは2lx以上)を確保する。
問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
非常コンセント設備は、消防隊が有効に消火活動を行えるよう、単相交流100V、15A以上の電気を供給できるものとする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢2
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非常コンセント設備は、単相交流100Vで15A以上の電気を供給できるものとする(消防法施行令 第29条の2第2項第二号)。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
排煙設備の設置が必要な百貨店において、排煙設備の排煙口を、防煙区画のそれぞれについて、当該防煙区画の各部分から排煙口のいずれかに至る水平距離が30m以下となるように設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢1
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排煙口は、防煙区画のそれぞれについて、区画の各部分から排煙口のいずれかまでの水平距離が30m以下になるように設ける(建築基準法施行令 第126条の3第1項第三号)。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
排煙設備の排煙口は、原則として、防煙区画のそれぞれについて、当該防煙区画部分の各部分から排煙口のいずれかに至る水平距離が30m以下となるように設ける。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢4
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排煙口は、防煙区画のそれぞれについて、区画の各部分から排煙口のいずれかまでの水平距離が30m以下になるように設ける(建築基準法施行令 第126条の3第1項第三号)。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
複数の防煙区画を対象とする排煙ファンの容量を、最大防煙区画の必要排煙量の2倍以上、かつ、120㎥/min以上とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢1
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2以上の防煙区画を受け持つ排煙機は、毎分120㎥以上で、かつ、最大の防煙区画の床面積1㎡につき毎分2㎥以上の能力とする(建築基準法施行令 第126条の3第1項第九号)。必要排煙量(1㎡につき1㎥)の2倍以上、かつ、120㎥/min以上とするのは適当。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
厚さ1.6mmの鉄板ダクトに厚さ25mmのロックウール(密度120kg/㎥)を被覆した耐火仕様ダクトを、排煙ダクトに使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢2
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排煙ダクトは高温の煙が通るので、鋼板のダクトをロックウールなどの断熱材で被覆して、まわりへの熱の影響を抑える(公共建築工事標準仕様書〔機械設備工事編〕も、排煙ダクトは亜鉛鉄板製又は1.5mm以上の鋼板製とし、保温の厚さなどは特記によるとしている)。厚さ1.6mmの鉄板に厚さ25mmのロックウールを被覆したダクトを排煙ダクトに使うのは適当。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
排煙設備は、専用の設備として設けることが原則であるが、換気設備が排煙設備としての性能を有していることが確認された場合には、兼用が認められることがある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢2
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排煙設備は専用とするのが原則だが、換気設備が排煙設備としての性能をもつことが確かめられれば、兼用が認められることがある。
問題:防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
特別避難階段の付室に、所定の機械排煙設備を設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18 選択肢3
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🛗 昇降機
📖 昇降機の決まり
昇降機は、非常用エレベーターの決まりと、地震時・火災時の運転のしかたが問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 非常用エレベーター | 籠の戸を開いたまま籠を昇降させる装置を設ける(建築基準法施行令 第129条の13の3第9項)。籠の定格速度は毎分60m以上(同第11項)。2台以上は、避難上・消火上有効な間隔を保って配置する(同第2項) |
| 機械室 | 床面積は昇降路の水平投影面積の2倍以上。ただし、機械の配置と管理に支障がなければこの限りでない(同 第129条の9第一号) |
| 地震時管制運転 | 地震を感知したら、籠を最寄りの階(昇降路の出入口の戸の位置)に停止させて戸を開く(同 第129条の10第3項第二号)。避難階まで運ぶのではない |
| 火災時管制運転・常用エレベーター | 火災の信号を受けたら、乗用エレベーターを避難階に帰着させて乗客を降ろし、運転を休止する。常用エレベーターは、閉じ込めを避けるため、災害時の利用を想定していない |
| 台数計画・群管理 | 事務所ビルは、出勤時のピーク5分間の交通量で台数・仕様を決める。貸事務所ビルで2台以上なら、平均運転間隔40秒以下が望ましい。群管理方式は、省エネルギーとサービス(待ち時間の短縮)を両立できる |
| エスカレーター | 一端を固定し他端を非固定とした場合、非固定側は、地震の層間変位に対応できるすき間とかかり代の長さを確保する |
✏️ 過去問:昇降機(10年で13肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
非常用エレベーターには、火災時に籠の戸を開いたまま、籠を昇降させることができる装置を設けなければならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢3
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非常用エレベーターには、火災時に消防隊が使えるよう、籠の戸を開いたまま籠を昇降させることができる装置を設ける(建築基準法施行令 第129条の13の3第9項)。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
非常用エレベーターの籠の定格速度は、60m/分以上としなければならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢2
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非常用エレベーターの籠の定格速度は、毎分60m以上とする(建築基準法施行令 第129条の13の3第11項)。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
非常用エレベーターを複数台設置する必要がある場合は、避難上及び消火上、有効な間隔を保って配置する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢4
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非常用エレベーターを2台以上設けるときは、避難上・消火上有効な間隔を保って配置する(建築基準法施行令 第129条の13の3第2項)。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
非常用エレベーターの機械室の床面積は、機械の配置及び管理に支障がない場合においては、昇降路の水平投影面積の2倍以上としなくてもよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢1
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エレベーターの機械室の床面積は、昇降路の水平投影面積の2倍以上とするが、機械の配置と管理に支障がない場合はこの限りでない(建築基準法施行令 第129条の9第一号)。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
高層建築物の乗用エレベーターは、地震発生時の乗客の避難を図るため、地震感知器の作動により、速やかに避難階に帰着させて乗客を避難させる計画とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢1
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地震時管制運転では、地震を感知したら、籠を最寄りの階(昇降路の出入口の戸の位置)に停止させて戸を開き、乗客を降ろす(建築基準法施行令 第129条の10第3項第二号)。避難階まで運んで避難させるのではない。
問題:エレベーターに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
高層建築物の乗用エレベーターは、地震時にできるだけ早く安全な避難階に停止させ、乗客がかごから降りた後に、運転を中止する計画とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢4
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地震時管制運転では、地震を感知したら、籠を最寄りの階(昇降路の出入口の戸の位置)に停止させて戸を開き、乗客を降ろす(建築基準法施行令 第129条の10第3項第二号)。避難階まで運ぶのではない。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
乗用エレベーターは、火災発生時にエレベーター内の乗客を速やかに避難階に帰着させた後、運転を休止させる計画とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢3
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火災時管制運転では、火災の信号を受けたら、乗用エレベーターを避難階に帰着させて乗客を降ろし、その後は運転を休止する。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
常用エレベーターは、利用者の人命確保と閉込めの回避を最優先するために、一般に、災害時における利用は想定されていない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢3
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常用エレベーターは、閉じ込めを避けて利用者の安全を守るため、一般に災害時の利用は想定していない(地震時・火災時は管制運転で停止させる)。
問題:エレベーターに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
事務所ビルの乗用エレベーターについては、一般に、出勤時のピーク5分間に発生する交通量に基づき、台数及び仕様を計画する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢2
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事務所ビルの乗用エレベーターは、一般に、出勤時のピークの5分間に発生する交通量をもとに、台数や仕様を決める。
問題:エレベーターに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
貸事務所ビルの乗用エレベーターのサービス水準については、エレベーターが2台以上ある場合、平均運転間隔を40秒以下となるように計画することが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢1
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貸事務所ビルの乗用エレベーターが2台以上ある場合、サービスの水準として、平均運転間隔を40秒以下にするのが望ましい。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
大規模建築物に設置する多数台のエレベーターの運転管理において、群管理方式とすることで、省エネルギーとサービス向上の両立ができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢4
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多数台のエレベーターを群管理方式にすると、呼びに応じて最適な号機を割り当てるので、待ち時間の短縮(サービス向上)と、無駄な運転を減らす省エネルギーを両立できる。
問題:設備計画における省エネルギーに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
大規模な建築物に設置する多数台のエレベーターの管理において、省エネルギーとサービス性の向上との両立を図るため、群管理方式を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢4
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多数台のエレベーターを群管理方式にすると、呼びに応じて最適な号機を割り当てるので、省エネルギーとサービス(待ち時間の短縮)を両立できる。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
エスカレーターの落下防止のため、エスカレーターの一端を梁等の支持材に堅固に固定し、他端は非固定とした場合の非固定部分は、一般に、隙間及びかかり代長さを確保する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢2
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エスカレーターの脱落防止では、一端を梁などに固定し、他端を非固定とした場合、非固定側は地震の層間変位に対応できるよう、すき間とかかり代の長さを確保する。
🏢 設備の耐震
📖 設備の耐震の決まり
設備の耐震は、設計用標準震度の考え方と、免震構造の建物での扱いが問われます。10年で3回正答になっています。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 設計用標準震度の適用階 | 高層建築物の1階の天井から吊った機器は、上の階の床から支持されるので、中間階の値を使う |
| 免震構造 | 基礎免震では上部の建物がほぼ一様に揺れるので、エレベーターの設計用水平標準震度は高さに関係なく全ての階で同じ。免震は主に水平の揺れを小さくするもので、設備機器の設計用鉛直震度は小さくしない |
| 免震でない建物のエレベーター | 設計用水平標準震度は、建物の高さが60mを超えると、60m以下の場合と大きく違う値(上の階ほど大きい)になる |
| 耐震ストッパ・耐震支持 | 防振架台の上の機器の耐震ストッパは、運転中に接触しない範囲で、すき間をできるだけ小さくする。横引き配管・ダクト・ケーブルラックの末端付近は、耐震クラスによらず原則として耐震支持を設ける |
| エキスパンションジョイント | 原則として給水管を通さない。やむを得ず通すなら、変位の小さい低層部で、変位を吸収できる継手を使う |
✏️ 過去問:設備の耐震(10年で8肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
基礎免震構造の事務所ビルに設置するエレベーターの設計用水平震度は、建築物の高さが高くなるほど、大きい値を採用する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢2
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基礎免震構造では、免震層が地震の揺れを吸収するので、上部の建物は全体がゆっくり、ほぼ一様に揺れ、上の階ほど揺れが大きくなる通常の耐震構造の建物とは違う。エレベーターの設計用水平標準震度は、建物の高さに関係なくすべての階で同じ値を使い、高さが高くなるほど大きくするものではない(令和5年 No.19 選択肢2 も同じ内容が「適当」)。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
基礎免震構造の建築物において、エレベーターの設計用水平地震力を算定する場合、設計用水平標準震度は、建築物の高さに関係なく全ての階で同じ値を用いる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢2
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基礎免震構造では、免震層より上の建物はほぼ一様に揺れるので、エレベーターの設計用水平標準震度は、建物の高さに関係なくすべての階で同じ値を使う。
問題:エレベーターに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
エレベーターの設計用水平標準震度は、基礎免震構造を採用しない建築物の場合、建築物の高さが60mを超えると、高さ60m以下の場合に比べて、大きく異なった値となる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢3
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免震構造でない建物では、エレベーターの設計用水平標準震度は、建物の高さが60mを超えると、60m以下の場合と大きく違う値(上の階ほど大きな値)になる。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築設備の耐震設計において、一般に、建築物を耐震構造から免震構造とすることで鉛直震度は低減されるので、耐震構造の場合よりも設備機器類の設計用鉛直震度の値を小さくする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢3
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免震構造は、主に水平方向の揺れを小さくする構造で、上下方向(鉛直方向)の揺れは小さくならない。設備機器の設計用鉛直震度は、免震構造でも耐震構造の場合と同じように考え、小さくしない。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
高層建築物において、1階の天井内に吊り支持された設備機器の設計用地震力を算定する場合、設計用標準震度は、適用階の区分を中間階とし、耐震クラスに応じた値を用いる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢1
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高層建築物の1階の天井から吊った設備機器は、1階の床ではなく上の階の床(天井スラブ)から支持されるので、設計用標準震度の適用階の区分は中間階とし、耐震クラスに応じた値を使う。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
防振架台上に設置される設備機器に対して設ける耐震ストッパは、設備機器の運転中に接触しない範囲で、設備機器との間が、極力小さな隙間となるように設置する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢4
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防振架台の上の機器の耐震ストッパは、運転中の振動では接触しない範囲で、機器とのすき間をできるだけ小さくして、地震のときの機器の移動や転倒を防ぐ。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
横引き配管等の耐震支持の適用に際し、配管、ダクト、電気配線、ケーブルラックの末端付近では、原則として、耐震クラスによらず、耐震支持を設ける。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢4
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横引き配管などの耐震支持では、配管・ダクト・電気配線・ケーブルラックの末端付近は、揺れが大きくなりやすいので、耐震クラスにかかわらず原則として耐震支持を設ける(建築設備耐震設計・施工指針)。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
エキスパンションジョイント部分には、原則として、給水管を通過させてはならないが、やむを得ず通過させる場合は、低層部を避け、できるだけ高層部に配管する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢4
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エキスパンションジョイント部は、地震のとき両側の建物が別々に揺れて変位が大きいので、原則として給水管を通さない。やむを得ず通す場合は、変位の小さい低層部で、変位を吸収できる継手を使って通す。高層部ほど変位が大きいので避ける。
まとめ:防災・消防設備・昇降機・設備の耐震で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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