要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)の No.5 で毎年出題される「防火・防災」について、煙の動きと排煙方式、火災の性状と延焼防止、避難計画を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

防火・防災(煙・避難)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
No.5 は、10年とも建築物の防火・防災の問題でした。正答は、煙の動きと排煙(煙の速さ・煙突効果・自然排煙の給気・排煙口の位置・ボイドの給気)が7回、火災の性状と延焼(開口面積と継続時間・窓の形)が2回、避難(居室内の歩行距離)が1回です。
毎年 No.5 に1問(10年で10問)。この記事で解説する選択肢は40肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の法令・基準や設計の資料でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
💨 煙の動き・排煙方式
📖 煙と排煙の決まり
煙の動きと排煙方式は、10年で7回正答になっている、いちばんよく出る内容です。煙の速さの数字と、排煙の効き方の条件を押さえます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 煙の速さ | 廊下などを水平に広がる速さは0.5〜1m/s程度(歩行速度とほぼ同じ)。階段室などの竪穴を上昇する速さは3〜5m/s程度(人が階段を上るより速い) |
| 煙突効果 | 冬に竪穴区画の中が屋外より暖かいと、中性帯より下の階では竪穴の中が負圧になり、火災階が下の階ほど竪穴に煙が多く入る |
| 自然排煙 | 効果は排煙口の位置・面積だけでなく、給気の経路にも左右される。煙の温度が低い・天井が低い(煙層が薄い)と効果が小さい。安全区画の排煙口は、避難方向と反対側に設ける |
| 吸引型の機械排煙 | 煙を吸い出すとともに火災室の圧力を下げ、ほかの空間への煙の広がりも防ぐ |
| 加圧防排煙 | 機械給気で圧力を高めて煙の侵入を防ぐ。階段・付室・共用廊下に用い、階段室の煙突効果による煙の拡散も防ぐ |
| 第二種排煙(押出型) | 機械で給気して煙を押し出す。所定の排煙量を得るには、排煙量より多い給気量が要る。出火のおそれが少ない階段付室・廊下などに用いる |
| ボイド空間(光庭) | 開放廊下を避難経路にするなら、ボイドの下層から十分に給気して上昇気流をつくり、煙を上へ抜く(給気を抑制しない) |
✏️ 過去問:煙の動き・排煙方式(10年で17肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全16枚)。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
火災室で発生した熱を伴った煙は、階段室に流入すると、一般に、1~2m/s程度の速さで上昇する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
熱をもった煙が階段室などの竪穴に入ると、浮力で速く上り、上昇の速さは3〜5m/s程度になる(人が階段を上る速さより速い)。1〜2m/s程度ではない(廊下などを水平に流れる速さは0.5〜1m/s程度)。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
火災室から廊下へ流出した煙の水平方向の流動速度は、3~5m/sである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢3
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火災室から廊下に出た煙が水平方向に流れる速さは0.5〜1m/s程度(人の歩く速さと同じくらい)。3〜5m/s は、階段室などの竪穴を上昇するときの速さ。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
火災時に空気と分離した煙が平面方向に広がる速さは、避難における歩行速度にほぼ等しい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢1
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火災のとき、空気と分離した煙が天井に沿って横に広がる速さは0.5〜1m/s程度で、避難のときの歩行速度とほぼ同じ。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地下階がない建築物において、竪穴区画内の温度が屋外より高くなる冬期には、火災階が下階であるほど、竪穴区画への煙の侵入量が減少する傾向にある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢3
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冬期に竪穴区画の中が屋外より暖かいと煙突効果が働き、中性帯より下の階では竪穴区画の中が負圧になって、煙が竪穴区画に引き込まれる。火災階が下階であるほど、竪穴区画への煙の侵入量は増える傾向にある。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
竪穴区画内の温度が屋外より高くなる冬期において、地下階がない建築物では、火災階が下階であるほど、竪穴区画への煙の侵入量が増える傾向にある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢3
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冬期に竪穴区画の中が屋外より暖かいと煙突効果が働き、中性帯より下の階では竪穴区画の中が負圧になる。火災階が下の階であるほど、竪穴区画に煙が多く入りやすい。
問題:火災時の煙制御に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
自然排煙方式は、空間の上部に排煙口を設けて発生した煙を外部に排出する方式であり、その効率は給気の経路によらず、排気を行う開口部の位置及び面積で決まる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢4
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自然排煙の効果は、排煙口の位置・面積だけでなく、給気の経路(給気口の位置・大きさ)にも左右される。給気が十分でないと、煙はうまく排出されない。
問題:火災時の煙制御に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
自然排煙方式の排煙の効率は、給気経路によらず、排気を行う開口部の位置及び面積で決まる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢1
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自然排煙の効率は、排煙口の位置・面積だけでなく、給気の経路(給気口の位置・大きさ)にも左右される。給気が十分でないと、煙はうまく排出されない。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
安全区画を自然排煙とする場合、避難方向と同一の方向に排煙口を設けることが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢1
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安全区画(廊下など)を自然排煙とする場合、煙が避難する人と同じ方向へ流れないよう、排煙口は避難方向と反対側に設けるのが望ましい。避難方向と同じ方向に設けると、人が煙を追いかけて避難することになる。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
自然排煙の排煙量は、煙層の温度と厚さに依存し、煙層の温度が低いときや天井高が低いときにおいては排煙効果が小さい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢3
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自然排煙の排煙量は、煙の温度(浮力)と煙層の厚さで決まり、煙の温度が低いときや天井が低い(煙層が薄い)ときは排煙の効果が小さい。
問題:火災時の煙制御に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
吸引型の機械排煙方式は、機械を用いた吸引により煙を外部に排出する方式であり、火災室の圧力を低下させることで、ほかの空間への煙の拡散防止にも有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢1
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吸引型の機械排煙は、排煙機で煙を吸い出して外に出す方式。火災室の圧力が下がるので、ほかの空間への煙の広がりを抑えることにも役立つ。
問題:火災時の煙制御に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
吸引型の機械排煙方式は、発生した煙を外部に排出するとともに、煙が発生した室を減圧することにより、他の空間への煙の拡散防止にも有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢2
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問題:火災時の煙制御に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
加圧防排煙方式は、機械給気により圧力を高めて煙の侵入を防止する方式であり、階段や付室、共用廊下等の避難上重要な空間に用いられる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢2
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加圧防排煙は、機械で給気して圧力を高め、煙の侵入を防ぐ方式で、階段・付室・共用廊下など避難上重要な空間に用いる。
問題:火災時の煙制御に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
高層建築物の階段室に対する加圧防煙システムは、階段室への煙の流入防止とともに、階段室における煙突効果による煙の拡散防止にも有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢3
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高層建築物の階段室を加圧すると、階段室への煙の流入を防ぐとともに、階段室の煙突効果で煙が上へ広がるのも防げる。
問題:火災時の煙制御に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
第二種排煙は、給気を機械で行う押出型の排煙方式であり、火災室からの煙が侵入するおそれはあるが出火のおそれが少ない空間(階段付室や廊下等)に用いられる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢3
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第二種排煙(押出型)は、給気を機械で行い、空間の圧力を高めて煙を押し出す方式。火災室から煙が入るおそれはあるが、それ自体は出火のおそれが少ない階段付室や廊下などに用いる。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
第二種排煙は、押出型の機械排煙方式であり、所定の排煙量を確保するために、排煙量よりも多い給気量が必要となる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢1
同じ文:平成29年 No.5 選択肢4
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第二種排煙(押出型の機械排煙)は、機械で給気して圧力を上げ、煙を排煙口から押し出す方式で、所定の排煙量を得るには、排煙量より多い給気量が必要になる。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
超高層集合住宅の中央部に設けた屋根のないボイド空間(光庭)に面した開放廊下を避難経路とする場合には、開放廊下への煙の拡散を防ぐために、ボイド空間の下層部分からの給気を抑制する必要がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢3
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屋根のないボイド空間(光庭)に面した開放廊下を避難経路にする場合、煙をボイドの上へ抜けさせて開放廊下に広がらないようにするため、ボイドの下層部分から十分に給気して上昇気流をつくる必要がある。給気を抑制するのではない。
🔥 火災の性状・延焼防止
📖 火災の性状と延焼防止
火災の性状と延焼防止は、火盛り期の燃え方と、上の階への延焼の防ぎ方が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 火盛り期の燃え方 | 開口から入る空気の量で決まる(換気支配)。可燃物の量が同じなら、開口面積が大きいほど速く燃え、継続時間は短い(温度は高い) |
| フラッシュオーバー | 発生すると酸素濃度が急に下がる。内装材料を不燃化すると、発生までの時間を長くできる |
| 木材の温度 | 約260℃で引火しやすくなり(出火の危険温度)、約450℃で自然に発火する |
| 等価可燃物量 | 可燃物の発熱量を、同じ発熱量の木材の重さで表した値 |
| 上階への延焼 | 横長の窓のほうが火炎が外壁に沿って上がりやすく、危険性が高い(縦長の窓の火炎は外壁から離れやすい)。層間区画(床スラブ・スパンドレル)を確保し、バルコニーや庇で炎を外へ逃がす |
| 区画・防火扉 | 用途の異なる部分は原則として防火区画(異種用途区画)。防火扉は自動的に閉鎖する機構をもつ |
✏️ 過去問:火災の性状・延焼防止(10年で12肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
室内の可燃物量が同じ場合、一般に、外気が流入する開口面積が大きいほど火盛り期の火災継続時間が長くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢1
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室内の火災の火盛り期は、開口から入る空気の量で燃え方が決まる(換気支配)。可燃物の量が同じなら、開口面積が大きいほど空気がよく入って速く燃えるので、火災の継続時間は短くなる(温度は高くなる)。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
フラッシュオーバーは、発生すると、一般に、酸素濃度が急激に低下する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢2
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フラッシュオーバーが起きると、室全体が一気に燃えて酸素が大量に使われるので、酸素濃度は急に下がる(一酸化炭素の濃度は上がる)。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
天井、壁等の内装材料を不燃化することは、火災時にフラッシュオーバーに至るまでの時間を長くするための対策として有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢4
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天井・壁の内装材料を不燃化すると、燃え広がりが遅くなり、フラッシュオーバーに至るまでの時間を長くできる(避難の時間を確保できる)。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物に使用するアカマツ、ケヤキ等の木材は、一般に、温度が上昇すると可燃性ガスを発生し、260℃前後で引火しやすくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢4
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問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物に使用するアカマツ、ケヤキ等の木材は、一般に、約260℃に達すると引火し、約450℃に達すると自然に発火する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢4
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問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
等価可燃物量は、対象となる可燃物の発熱量を、発熱量が等価な木材の重量で表現した値である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢4
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問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
縦長の窓は、横長の窓に比べて噴出する火炎が外壁から離れにくいことから、上階への延焼の危険性が高い。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢1
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窓から噴き出す火炎は、横長の窓のほうが外壁に沿って上がりやすく、上の階への延焼の危険性が高い。縦長の窓の火炎は外壁から離れやすい。説明は逆。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
高層建築物の上階への延焼防止のためには、層間区画を十分に確保する必要があり、ファサードデザインに応じてバルコニーや庇等により対応する方法がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢1
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高層建築物では、外壁の開口部から上の階への延焼を防ぐため、層間の区画(スパンドレル)を確保し、バルコニーや庇で炎を外へ逃がす方法もある。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の上階への延焼防止のためには、層間区画を十分に確保する必要があり、ファサードデザインに応じてバルコニーや庇等により対応する方法がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢2
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上の階への延焼を防ぐには、外壁の開口部の間の層間区画(スパンドレル)を確保し、ファサードに応じてバルコニーや庇で炎を外へ逃がす方法もある。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
「層間区画」は、上下階の延焼拡大を防止するために、耐火構造や準耐火構造の、スラブ等の水平方向の部材や外壁のスパンドレル等の垂直方向の部材により形成するものである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢2
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層間区画は、上下の階への延焼を防ぐため、耐火構造などの床スラブ(水平の部材)や、外壁のスパンドレル(垂直の部材)でつくる区画。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の用途が異なる部分に設けられる異種用途区画については、原則として、異なる用途部分への延焼を防止するために防火区画とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢4
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建築物の用途の違う部分の間には、管理の形態や使う時間が違い、火災の影響が広がりやすいので、原則として防火区画(異種用途区画)を設ける。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
防火扉は、火災や煙の伝播・拡大を防ぐために、自動的に閉鎖する機構を有する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢1
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🚪 避難計画
📖 避難計画の決まり
避難計画は、避難の速さの数字と、すぐに避難できない人のための空間が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 歩行速度 | 群集が階段を下りる速さは0.6m/秒程度で想定(水平は1.0m/秒程度)。照度が下がると遅くなり、1lx以下で大きく落ちる |
| 居室内の歩行距離 | 出口から最も遠い地点から、家具の配置を考えた実際に歩く経路で求める(直線距離ではない) |
| 一時待避(滞留)空間 | 超高層建築物や医療福祉施設では、避難経路の途中や途中階に一時的に待避できる空間を設ける |
| 籠城区画・水平避難 | 手術室・ICU・NICU は、鎮火まで中にとどまれる籠城区画に。病院では、隣の防火区画へ水平に移して時間の余裕をつくる水平避難方式を用いる |
| 出入口・扉・階段の配置 | 階段室の出入口の有効幅員は、流動係数を考えて階段の有効幅員より狭くする。量販店の売場の避難出口の扉は外開き。面積区画ごとの避難時間と扉幅当たりの人数がほぼ均等になるよう階段を配置する |
✏️ 過去問:避難計画(10年で11肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
居室内避難における歩行距離は、一般に、家具の配置にかかわらず、出口に最も遠い地点から出口までの直線距離とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢4
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居室内の歩行距離は、出口から最も遠い地点から出口までを、家具などの配置を考えて実際に歩く経路で求める(直線距離では短く見積もってしまう)。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
劇場の防災計画において、階段を下りる速度は、一般に、0.6m/秒で想定する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢2
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劇場など群集が階段を下りる速度は、避難計算では一般に0.6m/秒程度で想定する(水平の歩行は1.0m/秒程度)。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
廊下を避難するときの歩行速度は、一般に、平均照度の低下に伴い遅くなり、1lx以下では顕著に遅くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢1
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問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
超高層建築物や医療福祉施設では、災害時に速やかに外部まで避難することが困難な場合が想定されるので、避難経路の途中又は途中階に一時的に待避できる空間を確保することが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢2
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超高層建築物や医療福祉施設では、すぐに外まで避難するのが難しいので、避難経路の途中や途中階に、一時的に待避できる安全な空間を設けるのが望ましい。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
超高層建築物や医療福祉施設では、災害時に一気に外部まで避難することが困難な場合が想定されるので、避難経路の途中又は途中階に一時的に滞留できる空間を確保することが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
超高層建築物や医療福祉施設では、すぐに外まで避難するのが難しいので、避難経路の途中や途中階に一時的に滞留できる安全な空間を設けるのが望ましい。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
籠城区画は、病院の手術室やICU等の患者を避難させることが困難な室において、内部からの出火を防止するとともに、外からの火災の影響を受けない構造にして、鎮火までたてこもることができるようにした区画のことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢2
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籠城区画は、手術室や ICU のように患者をすぐに避難させられない室を、内部からの出火を防ぎ、外の火災の影響も受けない構造にして、鎮火まで中にとどまれるようにした区画。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
病院の手術室、ICU、NICU等は、籠城区画として計画することが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢2
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手術室・ICU・NICU など、患者をすぐに避難させられない室は、鎮火まで中にとどまれる籠城区画として計画するのが望ましい。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
病院等で採用される水平避難方式は、階段での自力避難が困難な者などを出火したエリアから隣接する防火区画されたエリアへ移動させ、避難時間の余裕を生み出したうえで、介助避難させる方法である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢4
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水平避難方式は、階段で自力避難が難しい人を、出火したエリアから隣の防火区画のエリアへ水平に移して、時間の余裕をつくってから介助避難する方法で、病院などで用いる。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
避難時に利用する階段室への出入口の有効幅員は、一般に、流動係数を考慮し、階段の有効幅員よりも狭くする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢4
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階段は人の流れ(流動係数)が平らな所より小さいので、階段室の出入口の有効幅員を階段の有効幅員より狭くして、階段に流れ込む人の数を調整し、階段内の滞留や転倒を防ぐ。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
不特定多数の者が利用する大規模量販店等において、売場の避難出口の扉は、廊下等の有効幅員に配慮しつつ、外開きにすることが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
不特定多数の人が使う大規模な量販店などの売場の避難出口の扉は、廊下などの有効幅員を妨げないよう配慮しながら、避難の方向に開く外開きにするのが望ましい。
問題:建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
大規模店舗の売場内に防火区画(面積区画)を設ける場合の階段配置について、防火区画された売場ごとの避難時間と避難扉幅当たりの避難者人数が概ね均等になるように計画することが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5 選択肢2
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大規模店舗の売場を防火区画(面積区画)に分けるときは、区画ごとの避難時間や、避難扉の幅当たりの避難者数がほぼ均等になるよう、階段を配置するのが望ましい。
まとめ:防火・防災(煙・避難)で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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