全25問の解答・解説
令和7年(2025年7月6日実施)の二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)全25問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。施工計画と法令・躯体工事・仕上げ工事・積算と契約などの分野から出題されます。令和7年は平均点が高かったため、施工の合格基準点が13点から14点に補正されました。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

令和7年 二級建築士試験(学科)の概要
問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。
解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は令和7年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。
分野ごとの問題一覧
施工の25問は、毎年ほぼ同じ順番で、分野ごとに出題されます。解きたい問題を押すと、その問題へ移動します。
📋 施工計画・法令(No.1〜No.5)
No.1ネットワーク工程表(最短日数・作業の前後関係・並行作業・延長と短縮)
下に示すネットワーク工程表に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
図を押すと大きく表示します 1この工事全体は、最短16日で終了する。2C作業及びE作業が終了しなければ、G作業は開始できない。3C作業、D作業及びE作業は、並行して行うことができる。4C作業の所要日数を1日延長すると、この工事全体の作業日数は、1日の延長となる。5G作業の所要日数を1日短縮すると、この工事全体の作業日数は、1日の短縮となる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.1
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各結合点の最早開始時刻を左から順に求めると、Aの後の結合点=4日、B・Eの間の結合点=4日(ダミーでAの終了を待つ)、Cの後=5日、Gの前=6日(Eの終了)、Gの後=10日、Jの前=10日(ダミーでGの終了を待つ)、Kの前=14日(J)、終了=16日。最短16日で終わる(クリティカルパスは A→ダミー→E→G→ダミー→J→K)。
G作業の前の結合点には、E作業と、C作業の後からのダミーが入っている。C作業とE作業がどちらも終わらないと、G作業は始められない。
C作業は0〜5日、D作業は4〜8日、E作業は4〜6日に行えるので、4〜5日目には3つの作業を並行して行える。
C作業の終了(5日)から、ダミーを通ってG作業の前の結合点(6日)までには1日の余裕がある。C作業を1日延ばしても6日で間に合うので、工事全体の日数(16日)は変わらない。
G作業はクリティカルパス上にある。Gを1日短くすると、Gの後の結合点が9日、Jの前が9日(Hの経路は7日)、Kの前が13日(F・Iの経路も13日)となり、全体は15日で1日短くなる。
No.2材料の保管(フラッシュ戸・板ガラス・ALCパネル・アスファルトルーフィング・ビニル床シート)
工事現場における材料の保管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1フラッシュ戸は、屋内に平積みにして保管した。2板ガラスは、屋内に立置きにして保管した。3ALCパネルは、屋内に台木を水平に置き、その上に平積みにして保管した。4アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に、平積みにして保管した。5ビニル床シートは、屋内の乾燥した場所に、直射日光を避けて立置きにして保管した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.2
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フラッシュ戸は、反りやねじれを防ぐため、屋内に平積みにして保管する。
板ガラスは、屋内に立置きにして保管する。
ALCパネルは、屋内に台木を水平に置き、その上に平積みにして保管する。
アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に立置き(縦置き)にして保管する。平積みにすると、重みで巻きがつぶれたり、くっついたりする。
ビニル床シートは、屋内の乾燥した場所に、直射日光を避けて立置きにして保管する。
No.3工事現場の安全確保(架設通路の手すり・スレート屋根の歩み板・単管足場の建地・地山の掘削・作業床の隙間)
工事現場の安全確保に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1架設通路において、墜落の危険のある箇所に、高さ90 cmの手摺及び高さ40 cmの中桟を設けた。2スレート葺の屋根の上で作業を行うに当たり、幅24 cmの歩み板を設け、防網を張った。3単管足場の建地の間隔を、桁行方向1.8 m、はり間方向1.5 mとした。4地山の掘削作業については、掘削面の高さが2 mであったので、作業主任者を選任した。5高さ3 mの位置に設ける足場の作業床において、床材間の隙間を2 cmとした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.3
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架設通路の墜落の危険のある箇所には、高さ85cm以上の手すりと、高さ35cm以上50cm以下の中桟などを設ける(労働安全衛生規則第552条第1項第四号)。90cmの手すりと40cmの中桟は満たしている。
スレート・木毛板などでふいた屋根の上で作業するときは、幅30cm以上の歩み板を設け、防網を張るなどする(労働安全衛生規則第524条)。24cmでは狭い。
単管足場の建地の間隔は、けた行方向1.85m以下、はり間方向1.5m以下(労働安全衛生規則第571条第1項第一号)。
掘削面の高さが2m以上となる地山の掘削作業は、地山の掘削作業主任者を選任する(労働安全衛生法施行令第6条第九号)。
高さ2m以上の作業床では、床材間の隙間を3cm以下とする(労働安全衛生規則第563条第1項第三号ロ)。2cmは満たしている。
労働安全衛生規則 第524条(スレート屋根の上の作業)・第552条第1項第四号(架設通路の手すり等)・第563条第1項第三号ロ(作業床の隙間)・第571条第1項第一号(単管足場の建地の間隔)、労働安全衛生法施行令 第6条第九号(地山の掘削作業主任者)
No.4工事現場の廃棄物(発泡プラスチック系断熱材・木製建具・杭頭のコンクリート破片・灯油類の廃油・アスファルトの残さ)
建築等の工事現場から排出される廃棄物に関する次の記述のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に照らして、最も不適当なものはどれか。
1建築物の新築工事に伴って生じた発泡プラスチック系断熱材の廃材は、産業廃棄物に該当する。2建築物の改装工事に伴って取り外した木製の建具は、産業廃棄物に該当する。3場所打ちコンクリート杭の杭頭処理に伴って生じたコンクリートの破片は、産業廃棄物に該当する。4建築物の解体工事に伴って生じた灯油類の廃油は、特別管理産業廃棄物に該当する。5建築物の防水工事に伴って生じたアスファルトの使用残さは、特別管理産業廃棄物に該当する。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.4
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発泡プラスチック系断熱材の廃材は廃プラスチック類で、産業廃棄物。
改装工事で取り外した木製の建具は、建設業に係る木くずで、産業廃棄物(廃棄物処理法施行令第2条第二号)。
杭頭処理で出たコンクリートの破片は、工作物の新築などに伴って生じたコンクリートの破片で、産業廃棄物(同施行令第2条第九号)。
灯油類の廃油は、燃えやすい廃油として特別管理産業廃棄物に当たる(同施行令第2条の4第一号・同施行規則第1条の2第1項)。
アスファルトの使用残さは、燃えにくいタールピッチ類の廃油で、特別管理産業廃棄物から除かれている(同施行規則第1条の2第1項第一号)。ふつうの産業廃棄物として処理する。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令 第2条第二号・第九号・第2条の4第一号、同法施行規則 第1条の2第1項
No.5仮設工事(単管足場の壁つなぎ・くさび緊結式足場の積載荷重・架設通路の勾配・枠組足場の水平材・はしご道)
仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1単管足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向5.0 m、水平方向5.5 mとした。2くさび緊結式足場については、建地の間隔を1.8 mとし、建地間の最大積載荷重を500 kgと表示した。3架設通路を設けるに当たって、勾配が30度を超えるので、階段を設置した。4枠組足場の水平材を、最上層及び5層以内ごとに設けた。5はしご道のはしごの上端を、床から80 cm突出させた。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.5
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単管足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向5m以下、水平方向5.5m以下(労働安全衛生規則第570条第1項第五号)。
建地間の積載荷重は400kgが限度(労働安全衛生規則第571条第1項第四号)。くさび緊結式足場も、建地の間隔1.8mで最大積載荷重は400kgとして表示する。500kgは超えている。
架設通路の勾配は30度以下とし、30度を超える場合は階段を設ける(労働安全衛生規則第552条第1項第二号)。
枠組足場では、最上層及び5層以内ごとに水平材を設ける(労働安全衛生規則第571条第1項第五号)。
はしご道のはしごの上端は、床から60cm以上突き出させる(労働安全衛生規則第556条第1項第五号)。80cmは満たしている。
労働安全衛生規則 第552条第1項第二号(架設通路の勾配)・第556条第1項第五号(はしご道)・第570条第1項第五号(壁つなぎの間隔)・第571条第1項第四号・第五号(建地間の積載荷重・枠組足場の水平材)
🏗️ 地盤・躯体工事(No.6〜No.14)
No.6木造住宅の基礎(ねこ土台の換気孔・アンカーボルトの位置・布基礎の底盤・天端ならし・防湿コンクリート)
木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1ねこ土台を使用するべた基礎の床下防湿措置として、外周部の土台の全周にわたって、1 m当たり有効面積50 cm² 以上の換気孔を設けた。2アンカーボルトの埋設に当たり、土台継手及び土台仕口箇所の埋設位置は、上木側とした。3布基礎の底盤については、厚さを150 mmとし、幅を450 mmとした。4布基礎の天端ならしは、遣方を基準にして陸墨を出し、セメント、砂の調合が容積比にして1:3のセメントモルタルを水平に塗り付けた。5布基礎の床下防湿措置を行うに当たり、床下地面は盛土し、十分に突き固めた後、床下地面全面に厚さ60 mmのコンクリートを打設した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6
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ねこ土台(基礎と土台の間にすき間をつくる部材)を使って床下を換気する場合は、外周部の土台の全周にわたって、1m当たり有効面積75cm²以上の換気孔を設ける(公共建築木造工事標準仕様書 4.3.4)。50cm²では足りない。
土台の継手・仕口の箇所のアンカーボルトは、上木(上に載る側の材)を押さえられる位置に埋め込む。
布基礎の底盤の厚さは15cm以上(平成12年建設省告示第1347号)。幅は地盤の許容応力度などで決まり、450mmはふつうの値。
布基礎の天端ならしは、遣方から陸墨(水平の基準の墨)を出し、セメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付ける。
床下の防湿措置として、盛土して突き固めた床下の地面全面に、厚さ60mm程度のコンクリートを打つ。
平成12年建設省告示第1347号 第1第4項(布基礎の底盤の厚さ)
No.7土工事・地業工事(割栗地業・水締め・スクリューウエイト貫入試験・砂利地業・親杭横矢板工法の順序)
土工事及び地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1割栗地業の根切り深さは、割栗石の沈み寸法を見込んで決めた。2埋戻しにおける締固めは、透水性のよい山砂を用いたので、水締めとした。3スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)による地盤調査を実施し、計測は建築物の四隅付近を含め4点以上で調査を行った。4比較的良好な地盤に、切込み砂利を用いて砂利地業を行った。5山留めを親杭横矢板工法としたので、基礎工事までの作業順序は、根切り → 砂利地業 → 山留め → 基礎の順で行った。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7
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割栗石は突き固めると沈むので、根切りの深さは、その沈み寸法を見込んで決める。
透水性のよい山砂は、水締めで締め固められる(公共建築工事標準仕様書 表3.2.1:山砂の類は水締め・機器による締固め)。
スクリューウエイト貫入試験で住宅などの地盤を調べるときは、建築物の四隅付近を含めて4点以上で調査する。
比較的良好な地盤では、切込み砂利などを敷いて締め固める砂利地業とする。
親杭横矢板工法は、先に親杭(H形鋼など)を打ち込み、根切りを進めながら親杭の間に横矢板を入れていく山留め。順序は山留め(親杭)→ 根切り → 砂利地業 → 基礎で、根切りの後に山留めをするのではない。
No.8鉄筋工事①(切断と折曲げ・結束線・ガス圧接の径の差・かぶり厚さの測り方・加工のかぶり厚さ)
鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1鉄筋の加工については、切断は直角切断機で行い、折曲げは手動鉄筋折曲げ機で行った。2鉄筋の重ね継手部分及び交差部分の要所を、径0.8 mmのなまし鉄線を用いて結束した。3SD345のD22とD32との継手については、手動ガス圧接とした。4梁の鉄筋のかぶり厚さは、あばら筋の外側から測定した。5柱の帯筋を加工するに当たり、見込んでおくべきかぶり厚さは、施工誤差を考慮して、必要な最小かぶり厚さに10 mmを加えた数値とした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.8
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鉄筋の切断は直角切断機など、折曲げは手動または自動の鉄筋折曲げ機で、常温で行う。
重ね継手部分や交差部分の要所は、径0.8mm以上のなまし鉄線で結束する。
鉄筋の種類が異なる場合や、径の差が7mmを超える場合は、ガス圧接を行わない(公共建築工事標準仕様書 5.4.5)。D32とD22は径の差が10mmなので、ガス圧接にできない。
かぶり厚さは、コンクリートの表面から最も外側の鉄筋(梁ではあばら筋)の外側までの距離で測る。
柱・梁などの鉄筋の加工に用いるかぶり厚さは、最小かぶり厚さに10mmを加えた数値を標準とする(公共建築工事標準仕様書 5.3.5)。
No.9鉄筋工事②(スペーサー・歩み板・ガス圧接の外観検査・捨てコンクリートとかぶり厚さ・ふくらみの直径)
鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1スラブ及び梁の底部のスペーサーは、特記がなかったので、かぶり厚さの範囲に防錆処理が行われている鋼製のものを使用した。2鉄筋の組立て後、直接、鉄筋の上を歩かないように、スラブや梁に歩み板を置き渡した。3ガス圧接継手の外観検査は、圧接箇所の全数について実施した。4基礎の鉄筋の組立てに当たって、鉄筋のかぶり厚さには、捨てコンクリート部分の厚さを含めなかった。5鉄筋径が異なるガス圧接継手において、圧接部のふくらみの直径を、細いほうの鉄筋径の1.2倍とした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.9
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鋼製のスペーサーは、型枠に接する部分(かぶり厚さの範囲)に防錆処理を行ったものとする(公共建築工事標準仕様書 5.3.3)。
組み立てた鉄筋の上を直接歩くと、鉄筋が動いたり曲がったりするので、歩み板を置き渡す。
ガス圧接部の外観試験は、全数について行う(公共建築工事標準仕様書 5.4.10)。
基礎の鉄筋のかぶり厚さには、捨てコンクリートの厚さを含めない(公共建築工事標準仕様書 表5.3.6の注)。
ガス圧接部のふくらみの直径は、鉄筋径(径の異なる場合は細い方の鉄筋径)の1.4倍以上(公共建築工事標準仕様書 5.4.4)。1.2倍では足りない。
No.10型枠工事(建込みの検査・紙チューブのスリーブ・せき板の保管・上下階の支柱・側圧)
型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1型枠の建込み位置・精度の検査は、スケール、トータルステーション及びレベルで測定し、型枠計画図及び工作図と合致することを確認した。2型枠に設ける配管用スリーブは、径が200 mmで、柱及び梁以外の箇所であり、かつ、開口補強が不要であったので、紙チューブを用いた。3せき板に用いる木材は、コンクリート表面の硬化不良を防止するために、長期間、直射日光にさらして、乾燥させたものを使用した。4上下階の支柱は、平面上において同一位置となるように、垂直に立てた。5壁に用いるセパレーターの間隔を求めるに当たって、コンクリートの単位体積重量にコンクリートの打込み高さを乗じて、コンクリートの側圧を算出した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.10
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型枠の建込みの位置・精度は、スケール・トータルステーション・レベルなどで測り、型枠計画図・工作図と合っているかを確かめる。
柱・梁以外の箇所で、開口補強が不要で、スリーブ径が200mm以下の部分は、紙チューブにできる(公共建築工事標準仕様書 6.8.2)。
せき板に使う木材を長く直射日光にさらすと、木材に含まれる糖分などの成分が表面に出て、かえってコンクリート表面の硬化不良の原因になる。直射日光を避けて保管する。
支柱は垂直に立て、上下階の支柱は、可能な限り平面上の同一位置とする(公共建築工事標準仕様書 6.8.3)。
コンクリートの側圧は、液圧として、コンクリートの単位体積重量×打込み高さで求めることができる。
No.11コンクリート工事(基礎のスランプ・空気量の許容差・打継ぎの位置・打込み後の作業・高炉セメントB種の養生期間)
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1基礎に打ち込むレディーミクストコンクリートの荷卸ろし地点におけるスランプは、特記がなかったので、15 cmとした。2レディーミクストコンクリートの受入検査において、指定した空気量の値に対して、-1.3%であったので許容した。3スラブにおけるコンクリートの鉛直打継ぎの位置は、特記がなかったので、そのスパンの端から1/4付近とした。4床スラブのコンクリート打込み後、24時間が経過したので、振動を与えないように注意して、床スラブ上において墨出し作業を行った。5高炉セメントB種を用いたコンクリートの打込み後の湿潤養生期間を、5日間とした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.11
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荷卸し地点のスランプは、特記がなければ、基礎・基礎梁・土間スラブは15cmまたは18cm(公共建築工事標準仕様書 表6.2.2)。
空気量の許容差は±1.5%(公共建築工事標準仕様書 6.5.3)。-1.3%は範囲内。
梁・スラブの鉛直打継ぎの位置は、特記がなければ、スパンの中央または端から1/4の付近とする(公共建築工事標準仕様書 6.6.4)。
コンクリートの打込み後、少なくとも1日間は、その上を歩いたり作業したりしない(公共建築工事標準仕様書 6.7.3)。24時間たってから、振動を与えないよう注意して墨出しをするのは適当。
湿潤養生の期間は、普通ポルトランドセメントで5日以上、早強ポルトランドセメントで3日以上、高炉セメントB種で7日以上(公共建築工事標準仕様書 表6.7.1)。5日間では足りない。
No.12鉄骨工事①(ナット回転法・ボルト孔のずれ・建入れ直し・柱の倒れ・建逃げ方式)
鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1ナット回転法によるM12(ねじの呼び径)の高力六角ボルトの本締めは、特記がなかったので、一次締付け完了後を起点としてナットを120度回転させて行った。2高力ボルト接合による組立て後、ボルト孔心が一致せずボルトが挿入できないものは、スプライスプレートを取り替えた。3建方の本接合に先立ち、ひずみを修正し、建入れ直しを行った。4高さ5 mの柱の倒れの建方精度については、特記がなかったので、管理許容差が5 mm以下であることを確認した。5敷地が狭く部材の搬入経路が一方向となるので、建方は建逃げ方式を採用した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.12
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ナット回転法の本締めは、一次締め完了後を起点としてナットを120°回転させるが、M12は60°とする(公共建築工事標準仕様書 7.4.7)。M12を120°回すのは誤り。
組立後、ボルト孔心が一致せずボルトが挿入できないときは、添え板(スプライスプレート)などを取り替える(公共建築工事標準仕様書 7.4.6)。
本接合に先立ち、ひずみを修正し、建入れ直しを行う(公共建築工事標準仕様書 7.10.5)。
柱の倒れの管理許容差は、柱の高さHに対して H/1,000+3mm(かつ10mm以下)が目安で、高さ5mなら8mm。5mm以下であることを確かめたのは適当。
建逃げ方式は、敷地の奥から手前に向かって建て、建て終わった所から順にクレーンが後退していく方式で、搬入経路が一方向の狭い敷地に向く。
No.13鉄骨工事②(エンドタブの組立溶接・溶接棒の再乾燥・初層の溶込み・スタッドの仕上り・低温時の加熱)
鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1柱梁接合部において、鋼製エンドタブの取付けは、裏当て金に組立溶接を行った。2吸湿の疑いのある溶接棒は、再乾燥させてから使用した。3完全溶込み溶接において、初層の溶接で継手部と裏当て金が十分に溶け込むようにした。4スタッド溶接完了後の検査において、仕上り高さが指定寸法の-3 mm、傾きが6度であったので、合格とした。5作業場所の気温が3℃であったので、溶接線から100 mmまでの範囲の母材部分を加熱して、溶接を行った。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.13
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柱梁接合部の鋼製エンドタブは、梁フランジなどの母材ではなく、裏当て金に組立溶接して取り付ける。
吸湿した溶接棒を使うと溶接欠陥の原因になるので、吸湿の疑いがあるときは再乾燥させてから使う。
裏当て金を用いる完全溶込み溶接では、初層で継手部と裏当て金が十分に溶け込むようにする。
スタッドの仕上り高さは、所定の高さの-2mmから+2mmまでの範囲、傾きは5°以内(公共建築工事標準仕様書 7.7.3)。-3mm・6°では不合格。
作業場所の気温が-5℃以上5℃以下のときは、溶接線から100mm程度の範囲を加熱して溶接する(公共建築工事標準仕様書 7.6.8)。-5℃未満では溶接しない。
No.14押出成形セメント板工事(縦張り・横張りの取付け金物・目地幅・伸縮目地・軽微な損傷の補修)
押出成形セメント板工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1外壁パネルを縦張り工法で取り付けるに当たり、取付け金物は、パネルの上下端部に、ロッキングできるように取り付けた。2外壁パネルを横張り工法で取り付けるに当たり、取付け金物は、パネルの左右端部に、スライドできるように取り付けた。3外壁パネルを縦張り工法で取り付けるに当たり、パネル相互の目地幅は、特記がなかったので、長辺の目地幅を15 mm、短辺の目地幅を10 mmとした。4出隅及び入隅のパネル接合目地は伸縮目地とし、シーリング材を充塡した。5パネルに損傷があったが、パネルの構造耐力や防水性能などに影響のない軽微なものであったので、補修して使用した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.14
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縦張り工法では、取付け金物をパネルの上下端部に、ロッキングできるように取り付ける。
横張り工法では、取付け金物をパネルの左右端部に、スライドできるように取り付ける。
パネル相互の目地幅は、パネル幅900mm以下なら長辺10mm以上、短辺15mm以上(公共建築工事標準仕様書 8.5.3)。短辺10mmでは足りない。
出隅・入隅のパネル接合目地は伸縮目地とし、シーリング材を充塡する(公共建築工事標準仕様書 8.5.3)。
構造耐力や防水性能などに影響のない軽微な損傷は、補修して使ってよい。
🔨 木工事・仕上げ工事(No.15〜No.20)
No.15木工事①(敷居の埋め木・垂木の継手・大引の継手・構造用製材・畳床の根太間隔)
木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1敷居の溝の底には、堅木を埋め木した。2垂木の継手の位置は、母屋上端で乱に配置した。3大引の継手は、床束心で突付け継ぎとした。4構造材に用いる製材の品質は、JASに適合する構造用製材を使用した。5和室の畳床において、根太の間隔を455 mmとした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.15
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敷居の溝の底には、すり減りを防ぐため、堅木を埋め木する。
垂木の継手は、母屋の上で乱に(位置をずらして)配置する。
大引の継手は、床束心から150mm程度持ち出した位置に設ける(公共建築木造工事標準仕様書 5.8.1)。床束心で突付け継ぎにはしない。
構造材に使う製材は、JAS(製材の日本農林規格)に適合する構造用製材とする。
畳下の床板の根太間隔は450mm程度(公共建築工事標準仕様書 12.6.2)。455mmは適当。
No.16木造軸組工法の接合金物と用途(短ざく金物・折曲げ金物・ひねり金物・くら金物・ホールダウン金物)
木造軸組工法における接合金物とその用途との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1短ざく金物胴差相互の接合2折曲げ金物通し柱と胴差の接合3ひねり金物垂木と軒桁の接合4くら金物垂木と母屋の接合5ホールダウン金物(引寄せ金物)上下階の柱相互の接合出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.16
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短ざく金物は、胴差相互や、上下階の柱相互などの接合に使う。
折曲げ金物は、ひねり金物・くら金物と同じく、垂木と軒桁・母屋の接合に使う金物(Zマーク表示金物。公共建築数量積算基準(令和5年改定)は、ひねり金物・折曲げ金物・くら金物を「垂木止め金物」としている)。通し柱と胴差の接合には、かね折り金物や羽子板ボルトを使う。
ひねり金物は、垂木と軒桁(または母屋)の接合に使う。
くら金物は、垂木と母屋(または軒桁)の接合に使う。
ホールダウン金物(引寄せ金物)は、柱と土台・基礎や、上下階の柱相互を緊結し、柱が引き抜かれるのを防ぐ。
No.17陸屋根の防水工事(ルーフドレン・増張り・ルーフィングの重ね幅・合成高分子系の入隅・ウレタンの塗継ぎ)
鉄筋コンクリート造建築物の陸屋根防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1鋳鉄製ルーフドレンは、コンクリートに打込みとし、水はけよく、床面より下げた位置とした。2アスファルト防水工事において、一般部分のルーフィング類の張付けに先立ち、出隅、入隅、下地目地部等の増張りを行った。3アスファルト防水工事において、アスファルトルーフィング類の継目の重ね幅については、幅方向、長手方向ともに、100 mm重ね合わせて張り付けた。4合成高分子系シート防水工事において、防水下地の屋根スラブとパラペットとが交差する入隅部分は、通りよく直角とした。5ウレタンゴム系高伸長形塗膜防水工法(密着工法)において、防水材の塗継ぎの重ね幅については50 mmとした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.17
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ルーフドレンは、コンクリートに打ち込み、水はけよく、床面より下げた位置に取り付ける。
出隅・入隅・下地目地部などは、一般部分の張付けに先立ち、増張りを行う(公共建築工事標準仕様書 9.2.4)。
アスファルトルーフィング類の継目は、幅方向・長手方向とも100mm以上重ね合わせる。
合成高分子系シート防水の下地は、入隅を通りよく直角とする。
ウレタンゴム系塗膜防水の塗継ぎの重ね幅は100mm以上とし、補強布の重ね幅は50mm以上とする(公共建築工事標準仕様書 9.5.4)。塗継ぎで50mmは足りない。
No.18左官・タイル・石工事(モルタルの塗厚・張付けモルタルの練混ぜ量・引張接着試験・改良圧着張り・乾式工法の石の厚さ)
左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1コンクリート下地外壁へのセメントモルタル塗りにおいて、1回の塗厚は6 mmとし、全塗厚は18 mmとした。2タイル工事において、張付けモルタルの練り混ぜは機械練りとし、1回に練り混ぜる量は120分以内に張り終える量とした。3外壁のタイル張りにおいて、タイルの引張接着強度を確認する試験体の数は、100㎡ごと及びその端数につき1個以上、かつ、全体で3個以上とした。4セメントモルタルによる改良圧着張りにおいて、張付けセメントモルタルの厚さは、下地側を5 mm、タイル側を2 mmとした。5外壁乾式工法の石工事において、特記がなかったので、厚さ30 mmの石材を用いた。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18
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モルタルの1回の塗厚は7mm以下、全塗厚は25mm以下とする(公共建築工事標準仕様書 15.3.3)。6mm・18mmは満たしている。
張付けモルタルは原則として機械練りとし、1回の練混ぜ量は60分以内に張り終える量とする(公共建築工事標準仕様書 11.2.5)。120分では長すぎ、張付けまでに硬化が進む。
引張接着試験の試験体の個数は、100㎡ごと及びその端数につき1個以上、かつ、全体で3個以上(公共建築工事標準仕様書 11.1.7)。
改良圧着張りは、下地側とタイル裏面の両方に張付けモルタルを塗って張る工法で、下地側5mm・タイル側2mm程度の厚さは適当。
外壁乾式工法の石材の厚さは30mm以上とする(公共建築工事標準仕様書 表10.2.4の注)。
No.19塗装工事(クリヤラッカー塗りの下塗り・オイルステイン・アクリルシリコン樹脂エナメル・合成樹脂エマルションペイント・素地の乾燥期間)
塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ジンクリッチプライマーを用いた。2オイルステイン塗りの色調の調整は、所定のシンナーによって行った。3屋外の鉄鋼面における中塗り及び上塗りは、アクリルシリコン樹脂エナメル塗りとした。4屋内のせっこうボード面における中塗り及び上塗りは、合成樹脂エマルションペイント塗りとした。5冬期におけるコンクリート面への塗装において、コンクリート素地の材齢による乾燥期間の目安を、28日間とした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.19
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木部のクリヤラッカー塗りの下塗りにはウッドシーラーを用いる(公共建築工事標準仕様書 表18.5.1)。ジンクリッチプライマーは、亜鉛末を含む鉄鋼面の錆止め塗料で、木部には使わない。
オイルステインの色の濃さの調整は、所定のシンナーで薄めて行う。
アクリルシリコン樹脂エナメルは耐候性がよく、屋外の鉄鋼面の中塗り・上塗りに使える。
合成樹脂エマルションペイントは、屋内のせっこうボード面などの中塗り・上塗りに使う。
コンクリート面の塗装は素地を十分に乾燥させてから行う。冬期は材齢28日程度が乾燥期間の目安。
No.20建具・ガラス・内装工事(アルミ製建具のくさび・網入りガラスの小口処理・ガラスブロックの目地・タイルカーペット・せっこうボードの直張り)
建具工事、ガラス工事及び内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1鉄筋コンクリート造建築物の屋外の雨掛り部分に面するアルミニウム製建具枠の取付けにおいて、仮留め用のくさびを残したまま、躯体と枠との間にセメントモルタルを密実に充塡した。2外部に面する網入り板ガラスの小口処理については、下辺小口及び縦小口下端から1/4の高さまで、防錆テープによる防錆処理を行った。3ガラスブロック積みの目地仕上げにおいて、目地モルタルをガラスブロック表面から10~12 mmの位置に目地押えを行い、化粧目地モルタルを隙間なく平滑に充塡した。4全面接着工法によるタイルカーペット敷きにおいて、接着剤を下地面に均一に塗布し、接着剤が乾燥し、十分に粘着性がでた後、隙間なく張り付けた。5直張り工法でせっこうボードを張付けた後、仕上材に通気性がなかったので、21日間放置し、直張り用接着材が乾燥し、仕上げに支障がないことを確認してから、施工した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.20
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アルミニウム製建具の取付けでは、仮留めのくさびを撤去してから、躯体と枠の間にモルタルを密実に充塡する。くさびを残したまま充塡できるのは、屋内で水掛り部分以外の場合だけ(公共建築工事標準仕様書 16.2.5)。
外部に面する網入り板ガラスの下辺小口と縦小口下端から1/4の高さまでは、防錆塗料または防錆テープで防錆処置を行う(公共建築工事標準仕様書 16.14.4)。
ガラスブロック積みの目地は、表面から10〜12mmの位置に目地押えをし、化粧目地モルタルを隙間なく平滑に充塡する(公共建築工事標準仕様書 16.14.5)。
全面接着工法のタイルカーペットは、接着剤を均一に塗り、乾燥して粘着性が出てから張り付ける(粘着はく離形の接着剤)。
直張りしたせっこうボードの上に仕上げをするときは、仕上材に通気性がなければ20日以上、通気性があれば7日以上放置し、接着材の乾燥を確かめてから仕上げる(公共建築工事標準仕様書 19.7.3)。21日間は満たしている。
📐 設備・改修・工法・積算・契約(No.21〜No.25)
No.21住宅の設備工事(通信ケーブルの接続・スイッチボックスの絶縁・Pトラップの封水深・床暖房の樹脂管・給湯管の伸縮)
住宅における設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1湿気のある場所に敷設する通信用ケーブル相互の接続箇所には、黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープを使用した。2メタルラス張りの壁に金属製のスイッチボックスを設置するに当たり、スイッチボックスがメタルラスに接しないように木板を用いて絶縁した。3手洗器の排水管にPトラップを設け、封水深を40 mmとした。4温水床暖房に用いる埋設方式の放熱管を樹脂管としたので、管の接合は、メカニカル継手とした。5給湯管は、管の伸縮を妨げないように配管した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.21
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湿気のある場所の通信用ケーブルの接続箇所には、防湿性のある黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープを使う。
メタルラス張りの壁に金属製のボックスを付けるときは、漏電を防ぐため、ボックスがメタルラスに接しないよう絶縁する。
排水トラップの封水深は50mm以上(100mm以下)とする(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.7.1:封水深さ50mm以上)。40mmでは、蒸発や自己サイホン作用で破封しやすい。
埋設方式の床暖房に使う樹脂管は、メカニカル継手などの専用の継手で接合する。
給湯管は、温度変化による伸び縮みを妨げないように配管する。
No.22改修工事(露出防水層の上のシート防水・挙動のあるひび割れ・そで壁端部の補強・目透し工法のボード・ボードの二重張り)
改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1屋上の防水改修において、既存の露出アスファルト防水層の上に、合成高分子系ルーフィングシートを施工した。2コンクリート打放し仕上げの外壁改修において、幅1.2 mmの挙動のあるひび割れについては、Uカットシール材充塡工法を採用した。3軽量鉄骨壁下地におけるそで壁端部の補強は、開口部の垂直方向の補強材と同材を用いて行った。4せっこうボードを用いた壁面の目地を見せる目透し工法による内装の改修において、テーパー付きせっこうボードを用いた。5せっこうボード下地に仕上げ用のせっこうボードを張り付けるに当たって、接着剤を主とし、タッカーによるステープルを併用した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.22
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既存の露出アスファルト防水層を撤去せず、その上に合成高分子系ルーフィングシートを施工する改修工法がある。
挙動のある(動く)幅の広いひび割れは、Uカットしてシーリング材などを充塡するUカットシール材充塡工法で改修する。
軽量鉄骨壁下地のそで壁の端部は、開口部の縦の補強材と同材をスタッドに添えて補強する(公共建築工事標準仕様書 14.5.4)。
目地を見せる目透し工法には、ベベルエッジやスクェアエッジのせっこうボードを使う。テーパーエッジは、ジョイントコンパウンドとテープで目地を平らに埋める継目処理工法用(公共建築改修工事標準仕様書 表6.13.5)。
せっこうボードの下地に仕上げ用のせっこうボードを張るときは、接着剤を主とし、ステープルを併用して張る。
No.23建築工事と工法・施工機械(トーチ工法・かま場工法・密着張り・リバース工法・ノンスカラップ工法)
建築工事とそれに用いる工法及び施工機械・器具の組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
建築工事 工法 施工機械・器具 1. 防水工事 トーチ工法 ガスバーナー 2. 根切り工事 かま場工法 水中ポンプ 3. タイル工事 密着張り工法 ヴィブラート 4. 場所打ちコンクリート杭地業工事 リバース工法 トレミー管 5. 鉄筋工事 ノンスカラップ工法 シヤーカッター 出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23
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トーチ工法は、改質アスファルトシートの裏面をガスバーナー(トーチバーナー)であぶって張り付ける防水工法。
かま場工法は、根切り底に集水ます(かま場)を設け、たまった水を水中ポンプでくみ出す排水工法。
密着張りは、張付けモルタルにタイルを押し付け、ヴィブラート(タイル張り用振動工具)で振動を与えて張る工法。
リバース工法は場所打ちコンクリート杭の工法で、コンクリートはトレミー管で孔底から打ち込む。
ノンスカラップ工法は、鉄骨工事で梁端の溶接部にスカラップ(切欠き)を設けない工法で、鉄筋工事の工法ではない。シヤーカッターは鉄筋を切断する機械。
No.24建築積算(工事種別・共通費の区分・現場環境改善費・直接工事費と直接仮設・処分費と現場管理費)
建築積算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1工事費の積算は、建築工事、電気設備工事、機械設備工事及び昇降機設備工事等の工事種別ごとに行う。2共通仮設費及び現場管理費は、新営工事と改修工事に区分して算定する。3現場環境改善費は、共通仮設費率に含まれないため、設計図書等に基づき積み上げにより共通仮設費を算定する。4直接工事費には、直接仮設の費用は含まれない。5建設発生土処分費及び発生材処分費を含めて発注する場合は、これらの費用の現場管理費は算定しない。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.24
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工事費の積算は、建築工事・電気設備工事・機械設備工事・昇降機設備工事等の工事種別ごとに行う(公共建築工事積算基準 第2)。
共通仮設費率・現場管理費率は、新営工事と改修工事で別の表が定められていて、区分して算定する(公共建築工事共通費積算基準)。
現場環境改善費は共通仮設費率に含まれないので、設計図書などに基づき、積み上げで算定して加える(公共建築工事共通費積算基準)。
直接工事費は、工事目的物をつくるために直接必要な費用で、直接仮設に要する費用を含む(公共建築工事積算基準 第5)。
現場管理費率で算定するときの純工事費には、建設発生土・発生材の処分費を含めない(公共建築工事共通費積算基準)。これらの費用の分の現場管理費は算定しない。
公共建築工事積算基準(国土交通省)第2・第5、公共建築工事共通費積算基準(国土交通省)
No.25請負契約(民間建設工事標準請負契約約款(甲)の発注者と監理者の役割)
請負契約に関する次の記述のうち、中央建設業審議会「民間建設工事標準請負契約約款(甲)」(令和4年9月改正)に照らして、最も不適当なものはどれか。
1発注者は、受注者の求め又は設計図書の作成者の求めにより、設計図書の作成者が行う設計意図を正確に伝えるための質疑応答又は説明の内容を受注者及び監理者に通知する。2監理者は、設計内容を伝えるため受注者と打ち合わせ、適宜、工事を円滑に遂行するため、必要な時期に説明用図書を受注者に交付する。3監理者は、工事が設計図書等のとおりに実施されていないと認めるときは、直ちに受注者に対してその旨を指摘し、工事を設計図書等のとおりに実施するよう求めるとともに発注者に報告する。4監理者は、設計図書等の定めにより受注者が作成、提出する施工計画について、設計図書等に定められた工期及び品質が確保できないおそれがあると明らかに認められる場合には、発注者に対して助言し、その旨を受注者に報告する。5監理者は、受注者が契約に定められた指示、検査、試験、立会い、確認、審査、承認、助言、協議等を求めたときは、速やかにこれに応じる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.25
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発注者は、受注者または設計図書の作成者の求めにより、設計図書の作成者が行う設計意図を伝えるための質疑応答・説明の内容を、受注者と監理者に通知する(約款 第1条第6項)。
監理者は、設計内容を伝えるため受注者と打ち合わせ、必要な時期に説明用図書を受注者に交付する(約款 第9条第1項)。
監理者は、工事が設計図書等のとおりに実施されていないと認めるときは、直ちに受注者に指摘して是正を求め、発注者に報告する(同)。
監理者は、施工計画について工期・品質が確保できないおそれが明らかなときは、受注者に対して助言し、その旨を発注者に報告する(同)。助言の相手と報告の相手が逆。
受注者が、契約に定められた指示・検査・試験・立会い・確認・審査・承認・助言・協議などを求めたときは、速やかに応じる(同)。
民間建設工事標準請負契約約款(甲)(令和4年9月改正)第1条第6項・第9条第1項(監理者の業務)
令和7年の合格基準点(学科の試験)
配点は各問題1点(各科目25点・合計100点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。
| 学科Ⅰ 計画 | 学科Ⅱ 法規 | 学科Ⅲ 構造 | 学科Ⅳ 施工 | 総得点 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格基準点 | 13点 | 13点 | 13点 | 14点※ | 60点 |
※ 令和7年は、学科Ⅳ(建築施工)の平均点が例年に比べて著しく高く、試験問題の難易度の差によると認められたため、学科Ⅳの基準点が13点から14点に補正されました。
出典:建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」
令和7年の施工の基準点は14点(原則の13点から補正)でした。施工は法令集を使えない科目で、公共建築工事標準仕様書などにある工事の数値(継手や定着の長さ・養生の温度や期間・目地の幅など)がくり返し問われます。毎年ほぼ同じ順番で出る工事ごとに、数値と理由をセットで覚えておくと安心です。
ほかの年度・ほかの科目の過去問
この記事の問題文と図は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和7年 二級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。
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