要点と過去問10年分
二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)の No.18 で毎年出題される「左官・タイル・石工事」について、モルタル塗り・せっこうプラスター・セルフレベリング材、タイルの張り方と検査、石の取付け工法と取付け代を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を選択肢ごとに解説します。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。

左官・タイル・石工事の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
No.18 は、10年とも左官・タイル・石工事(令和5年はタイル・石、平成30年は左官・タイル)が1問出題されています。タイルの張り方と検査がいちばん多く、モルタル塗りの塗厚・順序、セルフレベリング材の養生、石の取付け代がくり返し出ます。
毎年 No.18 に1問(10年で10問)。この記事で解説する選択肢は50肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している二級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版や日本建築学会の JASS など、今の基準でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🧱 左官工事
📖 モルタル塗り・せっこうプラスター・セルフレベリング材
左官工事では、モルタル塗りの塗厚・調合・塗る順序と、せっこうプラスター・セルフレベリング材の養生がよく問われます。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 1回の塗厚 | 7mm以下(床を除く) | 標準仕様書 15.3.3 |
| 全塗厚 | 25mm以下(タイル張りは張付けモルタルを含む) | 15.3.3 |
| 調合 | 下塗りはセメント1:砂2.5、むら直し・中塗り・上塗りはセメント1:砂3(上塗りは下塗りより貧調合) | 表15.3.3 |
| 塗る順序 | 下塗り → むら直し → 中塗り → 上塗り(むら直しは下塗りのむらを直す工程) | 15.3.5 |
| 壁の下塗りの後 | 14日以上放置して、ひび割れを十分に出させてから次を塗る | 15.3.5 |
| コンクリート床面へのモルタル塗り | コンクリート硬化後、可能な限り早い時期に塗る | 15.3.4 |
| 練混ぜ | 原則として機械練り。1回の練混ぜ量は可使時間内に使い切れる量(令和2年の出題当時は60分以内) | 15.3.3 |
| せっこうプラスター | 硬化するまでは通風を避け、硬化した後は適度な通風で乾燥させる。上塗りは、中塗りの乾燥後に吸水調整材を塗り、その乾燥後に下付け・上付けで仕上げる | 15.8.5・15.8.6 |
| セルフレベリング材 | 硬化するまで窓や開口部をふさいで通風を避ける。養生期間は7日以上(低温の場合は14日以上)。硬化後、打継ぎ部や気泡跡の突起はサンダーで削り取る | 15.5.5 |
「標準仕様書」は公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版。
✏️ 過去問:左官工事(10年で15肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全14枚)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート下地外壁へのセメントモルタル塗りにおいて、1 回の塗厚は 6 mmとし、全塗厚は 18 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
モルタルの1回の塗厚は7mm以下、全塗厚は25mm以下とする(公共建築工事標準仕様書 15.3.3)。6mm・18mmは満たしている。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート外壁面へのモルタル塗りにおいて、各層の 1 回当たりの塗り厚は 7 mm以下とし、全塗厚は 25 mm以下とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、上塗りには、下塗りよりも貧調合のモルタルを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢1
同じ文:平成30年 No.18 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
モルタル塗りの調合は、下塗りがセメント1:砂2.5、むら直し・中塗り・上塗りがセメント1:砂3で、上塗りは下塗りより貧調合とする(公共建築工事標準仕様書 表15.3.3)。
問題:左官工事及びタイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、下塗り → 中塗り → むら直し → 上塗りの順で行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
モルタル塗りは、下塗り → むら直し → 中塗り → 上塗りの順に行う(公共建築工事標準仕様書 15.2.5)。むら直しは、下塗りのむら(凹凸)を直す工程なので、中塗りの前に行う。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁モルタル塗り工事において、下塗りの塗付け後、14 日以上放置してひび割れを十分に発生させてから、次の塗付けを行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
外壁のモルタル塗りは、下塗りの後14日以上放置して、ひび割れを十分に出させてから次の塗付けを行う(公共建築工事標準仕様書 15.3.5)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート床面へのセメントモルタルの塗付けは、コンクリート硬化後、なるべく早い時期に行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
コンクリート床面へのモルタル塗りは、コンクリート硬化後、可能な限り早い時期に行う(公共建築工事標準仕様書 15.3.4)。時間がたつと付着が悪くなるため。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントモルタル塗りにおいて、練り混ぜは機械練りとし、1 回に練り混ぜる量は 60 分以内に使い切れる量とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
モルタルの練混ぜは原則として機械練りとし、1回の練混ぜ量は60分以内に使い切れる量とする(公共建築工事標準仕様書 15.3.3)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
せっこうプラスター塗りにおいて、上塗りに使用するプラスターは、加水後 1 時間以内に使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
せっこうプラスターは、上塗りには加水後1.5時間以上経過したものを使わない(公共建築工事標準仕様書 15.8.5)。1時間以内は満たしている。
公共建築工事標準仕様書は令和4年版から、加水後の時間を「下塗り及び中塗りは、加水した後、可使時間以内に施工する」とだけ定めていて、出題当時の「上塗りには、1.5時間以上経過したものを使用しない」という決まりはなくなっています(令和7年版 15.8.5(2))。加水後1時間以内に使うこの選択肢の答えは変わりません。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ラス下地面へのせっこうプラスター塗りにおいて、上塗りは中塗りが半乾燥の状態のうちに行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
せっこうプラスターの上塗りは、中塗りの水引き具合を見計らって(中塗りが半乾燥の状態のうちに)行う(公共建築工事標準仕様書 15.7.5)。
公共建築工事標準仕様書は令和4年版から、せっこうプラスターの上塗りを、中塗りの乾燥後に吸水調整材を全面に塗り、その乾燥後に下付けと上付けの2工程で仕上げるとしています(令和7年版 15.8.5(5)(ア)(イ))。今の基準では、中塗りが半乾燥のうちに上塗りをするのは不適当です。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋内のせっこうプラスター塗りにおいて、施工後、せっこうが硬化したので、適度な通風を与えて塗り面の乾燥を図った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
せっこうプラスター塗りは、せっこうが硬化するまでは著しい通風を避け、硬化した後は適度な通風を与えて乾燥を図る(公共建築工事標準仕様書 15.8.6)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート床面へのセルフレベリング材塗りにおいて、低温の場合の養生期間は 7 日とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
セルフレベリング材塗り後の養生期間は7日以上、低温の場合は14日以上とする(公共建築工事標準仕様書 15.5.5)。低温で7日では短い。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋内のセルフレベリング材塗りにおいて、材料が硬化するまでの間は、通風を避けるために窓や開口部をふさいだ。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
セルフレベリング材は、塗った後、硬化するまでは窓や開口部をふさいで通風を避ける(公共建築工事標準仕様書 15.5.5)。風が当たると、表面にしわやひび割れができる。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋内の床面のセルフレベリング材塗りにおいて、材料が硬化するまでの間は、窓や出入口を開けて通風を確保した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
セルフレベリング材は、塗った後、硬化するまでは窓や開口部をふさぎ、通風を避ける(公共建築工事標準仕様書 15.4.5)。風が当たると、表面にしわやひび割れが生じる。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セルフレベリング材塗りにおいて、セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部及び気泡跡周辺の突起をサンダーで削り取った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
🔲 タイル工事
📖 張り方と検査
タイル工事では、張付けモルタルの練混ぜ量と塗厚、工法ごとの張り方、接着剤張りの下地、張った後の検査がよく問われます。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 張付けモルタルの練混ぜ | 原則として機械練り。1回の量は60分以内に張り終える量 | 標準仕様書 11.2.5 |
| 下地の水湿し(セメントモルタル張り) | タイル張りに先立ち、下地モルタルに適度の水湿し(又は吸水調整材の塗布)をする。屋外で乾燥が著しければ前日に散水する | 11.2.6 |
| 密着張り | 張付けモルタルの塗厚は5〜8mm。2層に分けて塗り、1層目はこて圧をかける。塗った後直ちにタイルを押し当て、振動機で張る。上部から下部へ、一段置きに張ってから間を埋める | 表11.2.3・11.2.6 |
| 改良圧着張り | 下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗る(塗厚は下地側4〜6mm・タイル側1〜3mm) | 表11.2.3 |
| マスク張り | ユニット裏面全面にマスクで張付けモルタルを塗り、目地部分からはみ出すまでたたき締める | 11.2.6 |
| モザイクタイルの表張り紙 | 時期を見計らい、水湿しをしてからはがす | 11.2.6 |
| 目地詰め | タイルを張った後、24時間以上たってから | 11.2.6 |
| 伸縮調整目地 | 下地のひび割れ誘発目地・打継ぎ目地・構造スリットの位置に設ける | 11.1.3・表11.1.1 |
| 有機系接着剤張り | 下地を清掃し、十分に乾燥させる。水湿し・吸水調整材の塗布はしない | 11.3.5 |
| 打診 | 屋外や屋内の吹抜け部分などのタイル張りは、モルタル(接着剤張りは接着剤)の硬化後、全面にわたり打診する | 11.1.7 |
| 引張接着試験 | 試験体は100m²ごと及びその端数につき1個以上、かつ、全体で3個以上 | 11.1.7 |
✏️ 過去問:タイル工事(10年で23肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全22枚)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
タイル工事において、張付けモルタルの練り混ぜは機械練りとし、1 回に練り混ぜる量は 120 分以内に張り終える量とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
張付けモルタルは原則として機械練りとし、1回の練混ぜ量は60分以内に張り終える量とする(公共建築工事標準仕様書 11.2.5)。120分では長すぎ、張付けまでに硬化が進む。
問題:タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
タイル工事において、張付けモルタルの練混ぜは機械練りとし、1 回に練り混ぜる量は 60 分以内に張り終える量とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
張付けモルタルは機械練りとし、1回の練混ぜ量は60分以内に張り終える量とする(公共建築工事標準仕様書 11.2.5)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁のセメントモルタルによるタイル張りにおいて、下地セメントモルタルの乾燥が著しかったので、前日に散水し、十分に吸水させた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
下地モルタルが乾きすぎていると、張付けモルタルの水分が吸われて付着が悪くなるので、前日に散水して吸水させておく。
問題:タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントモルタルによるタイル張りにおいて、タイル張りに先立ち、下地モルタルに水湿しを行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事及びタイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋内の床面へのモザイクタイル張りにおいて、あらかじめ下地となるモルタル面に水湿しを行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁の二丁掛けタイルの密着張りにおいて、張付けモルタルの塗り厚は、15 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
密着張りの張付けモルタルの塗厚は5〜8mm(公共建築工事標準仕様書 表11.2.3)。15mmでは厚すぎる。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
密着張りによるタイル張りにおいて、張付けモルタルはこて圧をかけずに 1 層で塗り付けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
密着張りの張付けモルタルは2層に分けて塗り付け、1層目はこて圧をかけて塗り付ける(公共建築工事標準仕様書 11.2.7)。こて圧をかけずに1層で塗ると、下地との接着が弱くなる。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
壁タイル張りの密着張りにおいて、張付けモルタルの塗付け後、直ちにタイルを押し当て、タイル張り用振動機を用い、タイル表面に振動を与えながら張り付けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事及びタイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
内壁タイルの密着張りにおいて、タイルは、上部から下部へ、一段置きに水糸に合わせて張った後、それらの間を埋めるように張り進めた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントモルタルによる改良圧着張りにおいて、張付けセメントモルタルの厚さは、下地側を 5 mm、タイル側を 2 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
改良圧着張りは、下地側とタイル裏面の両方に張付けモルタルを塗って張る工法で、下地側5mm・タイル側2mm程度の厚さは適当。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
壁のタイルの改良圧着張りにおいて、タイル下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗り付けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢3
同じ文:平成29年 No.18 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
タイルのマスク張りにおいて、ユニットタイル用マスクを用い、ユニット裏面全面に張付けモルタルを塗り付け、タイル周辺から張付けモルタルがはみ出すまでたたき締めた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
マスク張りは、ユニットタイル用マスクを使ってユニット裏面全面に張付けモルタルを塗り付け、目地部分からモルタルがはみ出すまでたたき締める(公共建築工事標準仕様書 11.2.7)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
壁のモザイクタイル張りにおいて、表張り紙の紙はがしは、張付け後に時期を見計らい、表面に水湿しをしてから行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
密着張りのタイル工事において、タイル張付け後、24 時間以上経過したのち、張付けモルタルの硬化を見計らって、目地詰めを行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
密着張りなどの目地詰めは、タイル張付け後24時間以上たってから、張付けモルタルの硬化を見計らって行う(公共建築工事標準仕様書 11.2.6)。
問題:タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
タイル工事において、下地のひび割れ誘発目地、打継ぎ目地及び構造スリットの位置には、伸縮調整目地を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
下地のひび割れ誘発目地・打継ぎ目地・構造スリットの位置には、タイルの伸縮調整目地を設ける(公共建築工事標準仕様書 表11.1.1)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート外壁へのタイル張りにおいて、下地のひび割れ誘発目地及び各階の水平打継ぎ部の目地の位置に、タイル面の伸縮調整目地を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
下地のひび割れ誘発目地・打継ぎ目地などの位置には、タイル面の伸縮調整目地を設ける(公共建築工事標準仕様書 11.1.3)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
有機質系接着剤による外装タイル張り工事において、下地が乾燥していたので、接着剤を塗布する前に水湿しを行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
有機系接着剤によるタイル張りでは、下地面を清掃し、十分に乾燥させてから接着剤を塗る(公共建築工事標準仕様書 11.3.5)。水湿しをすると接着不良の原因になる。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
内壁タイルの接着剤張りにおいて、タイルの張付けに当たり、下地面に吸水調整材を塗布した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
有機系接着剤によるタイル張りでは、タイルの張付けに当たり、下地への水湿し及び吸水調整材の塗布は行わない(公共建築工事標準仕様書 11.3.7)。吸水調整材を塗ると、接着剤の接着を妨げるおそれがある。
問題:左官工事及びタイル工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
内壁への接着剤を用いた陶器質タイルの張付けにおいて、あらかじめ下地となるモルタル面が十分に乾燥していることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁のセメントモルタルによるタイル張りにおいて、セメントモルタルの硬化後、全面にわたり打診を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
屋外のタイル張りは、モルタルの硬化後、全面にわたり打診を行い、浮きなどを確かめる(公共建築工事標準仕様書 11.1.7)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋外のセメントモルタルによるタイル張りにおいて、セメントモルタルの硬化後、全面にわたり打診を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁のタイル張りにおいて、タイルの引張接着強度を確認する試験体の数は、100 ㎡ごと及びその端数につき 1 個以上、かつ、全体で 3 個以上とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
引張接着試験の試験体の個数は、100㎡ごと及びその端数につき1個以上、かつ、全体で3個以上(公共建築工事標準仕様書 11.1.7)。
🪨 石工事
📖 取付け代と石材
石工事は、取付けの工法(外壁湿式・内壁空積・外壁乾式)ごとの取付け代(石の裏面とコンクリート面の間隔)の違いがよく問われます。
| 工法 | 取付け代 | 根拠 |
|---|---|---|
| 外壁湿式工法 | 40mm程度(間に裏込めモルタルを充填する) | 標準仕様書 10.3.3 |
| 内壁空積工法 | 40mm程度(湿式工法と同じ) | 10.4.3 |
| 外壁乾式工法 | 70mm程度 | 10.5.3 |
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 乾式工法の石材 | 厚さ30mm以上。1枚の面積0.8m²以下、幅・高さ1,200mm以下 | 10.5.2・10.2.1 |
| 乾式工法の目地 | シーリング材の目地の幅・深さは8mm以上 | 10.5.3 |
| 金物用の穴あけ・道切り・座掘り | 据付け前に加工しておく | 10.1.3 |
| 石の割付け | 躯体の水平打継ぎ部・異種下地の取合い部に、1枚の石材がまたがらないようにする | |
| 引金物用の穴(外壁湿式) | 石材の上端の横目地合端に2か所、両端から100mm程度の位置 | 10.3.2 |
| モルタルの調合 | 裏込めモルタルはセメント1:砂3、床の敷モルタルは1:4 | 表10.2.5 |
✏️ 過去問:石工事(10年で12肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁湿式工法による石材の取付けにおいて、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を 40 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
外壁湿式工法の石材は、石の裏面とコンクリート躯体の間隔(取付け代)を40mmを標準とし(公共建築工事標準仕様書 10.3.3)、その間に裏込めモルタルを充塡する。
問題:タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
内壁の石張りにおいて、石材を空積工法で取り付ける際に、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を 15 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
内壁空積工法の取付け代(石材の裏面とコンクリート面の間隔)は、湿式工法と同じ40mm程度(公共建築工事標準仕様書 10.4.3・10.3.3)。15mmでは狭い。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁乾式工法による石工事において、取付け代については、石材の裏面と躯体コンクリート面との間隔を 40 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
外壁乾式工法の取付け代(石材の裏面とコンクリート面の間隔)は70mm程度(公共建築工事標準仕様書 10.5.3)。40mm程度は外壁湿式工法の値(同 10.3.3)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁乾式工法の石工事において、特記がなかったので、厚さ 30 mmの石材を用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
乾式工法による石張りにおいて、石材は、特記がなかったので、形状は正方形に近い矩形で、1 枚の面積は 0.8 ㎡以下のものを用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
乾式工法の石材は、形状を矩形とし、幅・高さは1,200mm以下、面積は0.8㎡以下とする(公共建築工事標準仕様書 表10.2.4の注)。
問題:タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁乾式工法による石材の取付けにおいて、特記がなかったので、石材間の目地幅を 10 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁乾式工法による石材の取付けにおいて、特記がなかったので、石材間の目地幅を 8 mmとし、シーリング材を充填した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
石工事において、使用する石材の金物用の穴あけ、道切り及び座掘りは工場加工とし、加工後の石材を現場で取り付けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
石材の金物用の穴あけ・道切り・座掘りなどは、据付け前に加工しておく(公共建築工事標準仕様書 10.1.3)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
石工事において、躯体コンクリートの水平打継ぎ部、異種下地の取合い部等には、1 枚の石材がまたがらないように割り付けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
躯体の水平打継ぎ部や異種下地の取合い部などには、ひび割れの影響を受けないよう、1枚の石材がまたがらないように割り付ける。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁湿式工法の石張り工事において、引金物用の穴を石材の上端の横目地合端の 2 箇所に、両端から 100 mm程度の位置に設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
外壁湿式工法の引金物用の穴は、石材の上端の横目地合端に2か所、両端から100mm程度の位置に設ける(公共建築工事標準仕様書 10.3.2)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁に湿式工法で石材を取り付けるに当たり、裏込めモルタルの調合は、容積比でセメント 1:砂 3 とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
外壁湿式工法の裏込めモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂3とする(公共建築工事標準仕様書 表10.2.5)。
問題:左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋内の床の石張りにおいて、敷きモルタルの調合は、容積比でセメント 1:砂 4 とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
まとめ:左官・タイル・石工事で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
ほかの分野の解説・年度別の過去問
二級建築士 建築施工の分野別の解説(25分野)の一覧です。
関連記事
二級建築士の過去問の一覧や、学科の教材・勉強の進め方は次の記事で紹介しています。

