【過去問題】令和元年 一級建築士 環境・設備 全20問【解答・解説付】※完全無料

令和元年|一級建築士 環境・設備|年度別・解答解説付(資格教材キング)

📝 令和元年(2019年)一級建築士 学科Ⅱ
令和元年 一級建築士「環境・設備」
全20問の解答・解説

令和元年(2019年7月28日実施)の一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)の全20問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。環境工学(熱・空気・光・音・色)と建築設備(空調・給排水・電気・防災)から出題されます。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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目次 表示

令和元年 一級建築士試験(学科)の概要

試験日
2019年7月28日(日)
令和元年・学科の試験
法令の基準日
平成31年1月1日
法令がからむ問題はこの日の法令
出題
20問・四肢択一
計画と合わせて2時間
合格基準点
11点/20点
総得点97点以上も必要
学科の合格率
22.8%
実受験者25,132人・合格者5,729人
出題の範囲
環境工学・建築設備
設備機器の概要を含む
📌 出典と、この記事の読み方

問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。

解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は平成31年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。

分野ごとの問題一覧

🌡️ 環境工学の用語・湿り空気・換気・伝熱・防火(No.1〜No.5)

No.1環境工学の用語(等価騒音レベル・プルキンエ現象・空気齢・作用温度)

環境工学(用語)最も不適当なもの

環境工学における用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1等価騒音レベルは、聴感補正された音圧レベルのエネルギー平均値であり、一般に、変動する騒音の評価に用いられる。
2プルキンエ現象は、視感度の相違によって、明所視に比べ暗所視において、赤が明るく、青が暗く見える現象である。
3空気齢は、流入口から室内に入った所定量の空気が、室内のある地点に到達するまでに経過する平均時間である。
4作用温度(OT)は、一般に、発汗の影響が小さい環境下における熱環境に関する指標として用いられ、空気温度と平均放射温度の重み付け平均で表される。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.1

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
等価騒音レベルは、聴感補正された音圧レベルのエネルギー平均値であり、一般に、変動する騒音の評価に用いられる。
設問は、適当である。

等価騒音レベルは、聴感補正(A特性)した音圧レベルを、ある時間のエネルギーで平均した値で、時間とともに変わる騒音の評価に使う。

2正答
プルキンエ現象は、視感度の相違によって、明所視に比べ暗所視において、赤が明るく、青が暗く見える現象である。
設問は、最も不適当である。

プルキンエ現象は、明るい所(明所視)から暗い所(暗所視)に移ると、視感度の最大の波長が短い波長へずれて、青が明るく、赤が暗く見える現象。説明は赤と青が逆。

3
空気齢は、流入口から室内に入った所定量の空気が、室内のある地点に到達するまでに経過する平均時間である。
設問は、適当である。

空気齢は、流入口から室に入った空気が、室内のある点に届くまでにかかる平均の時間。

4
作用温度(OT)は、一般に、発汗の影響が小さい環境下における熱環境に関する指標として用いられ、空気温度と平均放射温度の重み付け平均で表される。
設問は、適当である。

作用温度(OT)は、空気温度と平均放射温度の重み付け平均で表し、発汗の影響が小さい環境での熱環境の指標に使う。

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No.2水蒸気が発生する室の定常状態の絶対湿度(計算)

環境工学(湿り空気・計算)計算(最も適当なもの)

容積が100㎥の室において、室内の水蒸気発生量が0.6kg/h、換気回数が1.0回/hのとき、十分に時間が経過した後の室内空気の重量絶対湿度として、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、室内の水蒸気は室全体に一様に拡散するものとし、外気の重量絶対湿度を0.010kg/kg(DA)、空気の密度を1.2kg/㎥とする。なお、乾燥空気1kgを1kg(DA)と表す。

10.005kg/kg(DA)
20.010kg/kg(DA)
30.015kg/kg(DA)
40.020kg/kg(DA)

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2

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正答3最も適当なものは、3である。
1
0.005kg/kg(DA)
設問は、不適当である。

外気の絶対湿度(0.010)より低くなることはない。室内で水蒸気が発生しているので、外気より高くなる。

2
0.010kg/kg(DA)
設問は、不適当である。

0.010は外気と同じ値。室内で発生する水蒸気の分(0.005)を加える必要がある。

3正答
0.015kg/kg(DA)
設問は、最も適当である。

室内の絶対湿度=外気の絶対湿度+水蒸気発生量÷(空気の密度×換気量)
・換気量:1.0回/h×100㎥=100㎥/h
・換気で入れ替わる乾燥空気の質量:1.2kg/㎥×100㎥/h=120kg/h
・水蒸気による増加分:0.6÷120=0.005kg/kg(DA)
・室内の絶対湿度:0.010+0.005=0.015kg/kg(DA)

4
0.020kg/kg(DA)
設問は、不適当である。

0.020では大きすぎる。増加分は 0.6÷(1.2×100)=0.005 で、0.010に足すと0.015になる。

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No.3温度差換気の換気量の大小(開口面積と開口の中心間の距離)

環境工学(換気・計算)正しいもの(計算)

外気温度5℃、無風の条件の下で、図のような上下に開口部を有する断面の建築物A・B・Cがある。室内温度がいずれも18℃に保たれ、上下各々の開口面積がそれぞれ0.4㎡、0.6㎡、0.7㎡、開口部の中心間の距離がそれぞれ4m、2m、1mであるとき、建築物A・B・Cの換気量QA・QB・QCの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、いずれの開口部も流量係数は一定とし、中性帯は開口部の中心間の中央に位置するものとする。なお、√2≒1.4として計算するものとする。

No.3の図
図を押すと大きく表示します
1QA > QB > QC
2QB > QA > QC
3QB > QC > QA
4QC > QB > QA

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.3

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正答2正しいものは、2である。
解説
換気量の大きい順に QB > QA > QC で、正しいものは2である。

温度差換気の換気量は、流量係数×開口面積×√(2×重力加速度×開口の中心間の距離×内外の温度差÷絶対温度)で求める。条件のうち建物ごとに違うのは開口面積と中心間の距離なので、換気量は「開口面積×√(中心間の距離)」に比例する。
・QA:0.4×√4=0.4×2=0.8
・QB:0.6×√2≒0.6×1.4=0.84
・QC:0.7×√1=0.7

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No.4建築物の伝熱(熱橋の表面温度・真空の中空層・中空層の熱抵抗・総合熱伝達率)

環境工学(伝熱)最も不適当なもの

建築物の伝熱に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1外壁において、熱橋部分の室内側表面温度は、一般に、熱橋部分以外の部分の室内側表面温度に比べて、外気温度に近くなる。
2複層ガラスの中空層が完全な真空であると仮定すると、複層ガラスの熱貫流率は、0(ゼロ)となる。
3壁体内の密閉された中空層の熱抵抗は、中空層の厚さが100mmを超えるとほとんど変化しない。
4外壁面の外気側における総合熱伝達率は、外壁面が外気温度に等しい黒体で覆われていると仮定し、日射や夜間放射の影響がないものとみなした値である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.4

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
外壁において、熱橋部分の室内側表面温度は、一般に、熱橋部分以外の部分の室内側表面温度に比べて、外気温度に近くなる。
設問は、適当である。

熱橋(柱・梁などで断熱が途切れた所)は熱が流れやすいので、室内側の表面温度が外気温度に近く(冬は低く)なり、結露しやすい。

2正答
複層ガラスの中空層が完全な真空であると仮定すると、複層ガラスの熱貫流率は、0(ゼロ)となる。
設問は、最も不適当である。

中空層が完全な真空でも、ガラスどうしの間では放射による熱の移動があり、ガラスの表面での熱伝達もあるので、熱貫流率は0にはならない。

3
壁体内の密閉された中空層の熱抵抗は、中空層の厚さが100mmを超えるとほとんど変化しない。
設問は、適当である。

密閉された中空層の熱抵抗は、厚さが2〜3cm程度までは厚いほど増えるが、それ以上では中の対流が強くなってほとんど変わらない。100mmを超えればほとんど変化しない。

4
外壁面の外気側における総合熱伝達率は、外壁面が外気温度に等しい黒体で覆われていると仮定し、日射や夜間放射の影響がないものとみなした値である。
設問は、適当である。

外気側の総合熱伝達率は、外壁面が外気温度と同じ温度の黒体に囲まれていると仮定し、日射や夜間放射の影響がないものとして、対流と放射の熱伝達をまとめた値。

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No.5建築物の防火・防災(窓の形と上階延焼・籠城区画・避難出口の扉・階段室の出入口の幅)

環境工学(防火・防災)最も不適当なもの

建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1縦長の窓は、横長の窓に比べて噴出する火炎が外壁から離れにくいことから、上階への延焼の危険性が高い。
2病院の手術室、ICU、NICU等は、籠ろう城区画として計画することが望ましい。
3不特定多数の者が利用する大規模量販店等において、売場の避難出口の扉は、廊下等の有効幅員に配慮しつつ、外開きにすることが望ましい。
4避難時に利用する階段室への出入口の有効幅員は、一般に、流動係数を考慮し、階段の有効幅員よりも狭くする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.5

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
縦長の窓は、横長の窓に比べて噴出する火炎が外壁から離れにくいことから、上階への延焼の危険性が高い。
設問は、最も不適当である。

窓から噴き出す火炎は、横長の窓のほうが外壁に沿って上がりやすく、上の階への延焼の危険性が高い。縦長の窓の火炎は外壁から離れやすい。説明は逆。

2
病院の手術室、ICU、NICU等は、籠ろう城区画として計画することが望ましい。
設問は、適当である。

手術室・ICU・NICU など、患者をすぐに避難させられない室は、鎮火まで中にとどまれる籠城区画として計画するのが望ましい。

3
不特定多数の者が利用する大規模量販店等において、売場の避難出口の扉は、廊下等の有効幅員に配慮しつつ、外開きにすることが望ましい。
設問は、適当である。

不特定多数の人が使う大規模な量販店などの売場の避難出口の扉は、廊下などの有効幅員を妨げないよう配慮しながら、避難の方向に開く外開きにするのが望ましい。

4
避難時に利用する階段室への出入口の有効幅員は、一般に、流動係数を考慮し、階段の有効幅員よりも狭くする。
設問は、適当である。

階段は人の流れ(流動係数)が平らな所より小さいので、階段室の出入口の有効幅員を階段の有効幅員より狭くして、階段に流れ込む人の数を調整し、階段内の滞留や転倒を防ぐ。

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💡 日照・日射・照明・色彩・音(No.6〜No.10)

No.6日照・日射(ルーバーの向き・春分の終日日射量・直射日光の色温度・ライトシェルフ)

環境工学(日照・日射)最も不適当なもの

日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1窓面における日照・日射の調整のために設けるルーバーは、一般に、南向き窓面には水平のものが、西向き窓面には垂直のものが有効である。
2北緯35度のある地点における春分・秋分の日の終日日射量は、終日快晴の場合、どの向きの鉛直面よりも水平面のほうが大きい。
3直射日光の色温度は、正午頃より日没前頃のほうが高い。
4ライトシェルフは、その上面で反射した昼光を室内の奥に導くことから、室内照度の均斉度を高めることができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
窓面における日照・日射の調整のために設けるルーバーは、一般に、南向き窓面には水平のものが、西向き窓面には垂直のものが有効である。
設問は、適当である。

南の窓は太陽高度が高い時間に日射を受けるので水平ルーバー、西の窓は太陽高度が低い西日を受けるので垂直ルーバーが有効。

2
北緯35度のある地点における春分・秋分の日の終日日射量は、終日快晴の場合、どの向きの鉛直面よりも水平面のほうが大きい。
設問は、適当である。

北緯35度の春分・秋分の日(終日快晴)の終日日射量は、太陽が一日中当たる水平面が、どの向きの鉛直面よりも大きい。

3正答
直射日光の色温度は、正午頃より日没前頃のほうが高い。
設問は、最も不適当である。

日の出・日没に近い時間は、太陽光が大気中を長く通るので青い光が散乱して減り、赤みを帯びる。直射日光の色温度は、正午頃のほうが高く、日没前は低い。

4
ライトシェルフは、その上面で反射した昼光を室内の奥に導くことから、室内照度の均斉度を高めることができる。
設問は、適当である。

ライトシェルフは、窓の中ほどに設けた庇状の板で、上面で反射した昼光を天井に当てて室の奥まで導き、窓ぎわの直射は遮るので、室内の照度の均斉度を高められる。

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No.7点光源による水平面照度(光度・距離・入射角の組合せ)

環境工学(照明・計算)最も不適当なもの

図のような点光源に照らされた水平な受照面上の点Pにおいて、I(点光源の光度)、r(点光源から点Pまでの距離)、θ(点光源から点Pへの入射角)及び点Pにおける水平面照度の組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、点光源の配光特性は一様なものとする。

No.7の図
図を押すと大きく表示します
I
(単位:cd)
r
(単位:m)
θ
(単位:度)
点Pにおける
水平面照度
(単位:lx)
1.1002025
2.10016050
3.250.50100
4.500.560200

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.7

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
100/2/0/25
設問は、適当である。

水平面照度=光度×cos(入射角)÷距離²。100×cos0°÷2²=100÷4=25lx で正しい。

2
100/1/60/50
設問は、適当である。

100×cos60°÷1²=100×0.5=50lx で正しい。

3
25/0.5/0/100
設問は、適当である。

25×cos0°÷0.5²=25÷0.25=100lx で正しい。

4正答
50/0.5/60/200
設問は、最も不適当である。

50×cos60°÷0.5²=50×0.5÷0.25=100lx。200lx ではない(入射角60°の cos60°=0.5 を掛け忘れると200lx になる)。

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No.8色彩(減法混色の三原色・同化現象・JIS の系統色名・照度と色温度)

環境工学(色彩)最も不適当なもの

色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1減法混色の三原色は、一般に、シアン、マゼンタ及びイエローである。
2同化現象は、囲まれた色や挟まれた色が周囲の色に近づいて見えることをいう。
3JISの物体色の色名における有彩色の系統色名は、基本色名に「明度に関する修飾語」、「彩度に関する修飾語」及び「色相に関する修飾語」の3種類の語を付記して色を表示する。
4照度と色温度の関係において、一般に、低照度では色温度の低い光色が好まれ、高照度では色温度の高い光色が好まれる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.8

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
減法混色の三原色は、一般に、シアン、マゼンタ及びイエローである。
設問は、適当である。

減法混色(絵の具・インクなど)の三原色は、シアン・マゼンタ・イエロー。

2
同化現象は、囲まれた色や挟まれた色が周囲の色に近づいて見えることをいう。
設問は、適当である。

同化現象は、囲まれた色や挟まれた色が、周りの色に近づいて見える現象(対比と逆の効果)。

3正答
JISの物体色の色名における有彩色の系統色名は、基本色名に「明度に関する修飾語」、「彩度に関する修飾語」及び「色相に関する修飾語」の3種類の語を付記して色を表示する。
設問は、最も不適当である。

JIS の有彩色の系統色名は、基本色名に「明度及び彩度に関する修飾語」(明るい・くすんだ・こい など)と「色相に関する修飾語」(赤みの・黄みの など)の2種類を付けて表す(例:明るい黄みの緑)。明度と彩度の修飾語は別々ではなく一つにまとまっている。

4
照度と色温度の関係において、一般に、低照度では色温度の低い光色が好まれ、高照度では色温度の高い光色が好まれる。
設問は、適当である。

照度が低いときは色温度の低い暖かい光色が、照度が高いときは色温度の高い涼しい光色が好まれる傾向がある(クルイトフの快適範囲)。

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No.9音響(マスキング・カラレーション・ホールとオペラハウスの最適残響時間・教室の平均吸音率)

環境工学(音)最も不適当なもの

音響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1聴覚のマスキングは、マスカー(マスクする音)の周波数に近い音ほどマスクされやすく、マスカーの周波数に比べ、低い音のほうが高い音よりもマスクされやすい。
2カラレーションは、「直接音」と「短い遅れ時間の反射音」の干渉によって、音色の変化等が知覚される現象をいう。
3室容積が同じ場合であっても、一般に、西洋音楽のためのコンサートホールとオペラハウスとでは、最適残響時間が異なる。
4学校の普通教室においては、平均吸音率が0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.9

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
聴覚のマスキングは、マスカー(マスクする音)の周波数に近い音ほどマスクされやすく、マスカーの周波数に比べ、低い音のほうが高い音よりもマスクされやすい。
設問は、最も不適当である。

マスキングは、マスカーの周波数に近い音ほどマスクされやすく、マスカーより高い音のほうが低い音よりマスクされやすい。説明は逆。

2
カラレーションは、「直接音」と「短い遅れ時間の反射音」の干渉によって、音色の変化等が知覚される現象をいう。
設問は、適当である。

カラレーションは、直接音と、少し遅れて届く反射音が干渉して、音色の変化などが知覚される現象。

3
室容積が同じ場合であっても、一般に、西洋音楽のためのコンサートホールとオペラハウスとでは、最適残響時間が異なる。
設問は、適当である。

同じ室容積でも、豊かな響きが求められるコンサートホールと、歌詞やせりふの明瞭さが求められるオペラハウスでは、最適残響時間が違う(オペラハウスのほうが短め)。

4
学校の普通教室においては、平均吸音率が0.2程度となるように、吸音対策を施すことが望ましい。
設問は、適当である。

学校の普通教室は、残響を抑えて話を聞き取りやすくするため、平均吸音率を0.2程度にするのが望ましい。

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No.10吸音・遮音(孔あき板の固有周波数・公共施設の吸音処理・乾式二重床・透過損失と透過率)

環境工学(音)最も不適当なもの

吸音・遮音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1孔あき板と剛壁との間に空気層を設けた吸音構造の固有周波数は、空気層の厚みを大きくすると低周波数域に移動する。
2駅、空港、ショッピングモール等の公共施設においては、放送音声の聞こえやすさを確保するため、一般に、吸音処理を避けることが望ましい。
3乾式二重床を採用する場合は、床板とスラブとの間の空気層をバネとする共振系が形成されることから、低周波数域において床衝撃音の遮断性能が低下することがある。
4壁の音響透過損失を10dB増加させるためには、壁の音響透過率を現状の1/10にする必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.10

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
孔あき板と剛壁との間に空気層を設けた吸音構造の固有周波数は、空気層の厚みを大きくすると低周波数域に移動する。
設問は、適当である。

孔あき板の吸音構造の固有(共鳴)周波数は、背後の空気層を厚くすると低い周波数へ移る。

2正答
駅、空港、ショッピングモール等の公共施設においては、放送音声の聞こえやすさを確保するため、一般に、吸音処理を避けることが望ましい。
設問は、最も不適当である。

駅・空港・ショッピングモールなどの大空間は、響きが長いと放送が聞き取りにくいので、吸音処理をして残響を抑えることが望ましい。吸音処理を避けるのではない。

3
乾式二重床を採用する場合は、床板とスラブとの間の空気層をバネとする共振系が形成されることから、低周波数域において床衝撃音の遮断性能が低下することがある。
設問は、適当である。

乾式二重床は、床板とスラブの間の空気層がばねになって共振するので、低い周波数で床衝撃音の遮断性能が下がることがある。

4
壁の音響透過損失を10dB増加させるためには、壁の音響透過率を現状の1/10にする必要がある。
設問は、適当である。

透過損失=10log(1/音響透過率)なので、透過損失を10dB増やすには、音響透過率を 1/10 にする。

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🌀 空気調和・換気設備(No.11〜No.13)

No.11空気調和設備(ペリメーターレス化・変風量方式・外気冷房・ダブルスキン)

建築設備(空気調和)最も不適当なもの

空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1ペリメーターレス化は、ペリメーターゾーンにおける熱負荷を、建築的手法と設備的手法とを組み合わせて可能な限り減少させ、ペリメーターゾーンをインテリアゾーンに近い温熱環境とすることである。
2熱負荷に応じて送風量を調整する変風量(VAV)方式は、VAVユニットを部屋ごと又はゾーンごとに配置することから、個別の温度制御が可能である。
3外気冷房は、外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーよりも高い場合に、それらのエネルギーの差を冷房に利用するものである。
4ダブルスキンは、外壁の一部又は全てをガラスの二重構造とし、その中間の空気の換気等による熱負荷低減、及び室内の窓際の環境改善を図ったものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
ペリメーターレス化は、ペリメーターゾーンにおける熱負荷を、建築的手法と設備的手法とを組み合わせて可能な限り減少させ、ペリメーターゾーンをインテリアゾーンに近い温熱環境とすることである。
設問は、適当である。

ペリメーターレス化は、建築の工夫(高断熱・日射遮蔽)と設備の工夫を組み合わせて窓ぎわの熱負荷をできるだけ減らし、ペリメーターゾーンをインテリアゾーンに近い温熱環境にすること。

2
熱負荷に応じて送風量を調整する変風量(VAV)方式は、VAVユニットを部屋ごと又はゾーンごとに配置することから、個別の温度制御が可能である。
設問は、適当である。

変風量(VAV)方式は、部屋やゾーンごとに VAV ユニットを置いて風量を変えるので、個別の温度制御ができる。

3正答
外気冷房は、外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーよりも高い場合に、それらのエネルギーの差を冷房に利用するものである。
設問は、最も不適当である。

外気冷房は、外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーより低いときに、外気を取り入れて冷房に使う手法。外気のエンタルピーが高いときに取り入れると、冷房の負荷が増える。

4
ダブルスキンは、外壁の一部又は全てをガラスの二重構造とし、その中間の空気の換気等による熱負荷低減、及び室内の窓際の環境改善を図ったものである。
設問は、適当である。

ダブルスキンは、外壁の一部や全部をガラスの二重構造にし、間の空気を換気するなどして、熱負荷を減らし、窓ぎわの環境をよくする方法。

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No.12空気調和・換気設備(シックハウス対策の換気回数・クリーンルームの正圧・ウォーミングアップ制御・中央熱源とパーソナル空調)

建築設備(空気調和・換気)最も不適当なもの

空気調和・換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1シックハウス対策のための居室の換気を機械換気方式で行う場合、必要有効換気量を求める際の換気回数は、当該居室の天井の高さによっては、その天井の高さの区分に応じて低減することができる。
2半導体や液晶を製造する工場のクリーンルームにおいては、一般に、清浄度を保つために周囲の空間に対して正圧となるように制御を行い、塵埃じんあいの流入を防止する。
3空調機のウォーミングアップ制御は、一般に、外気ダンパーを全閉にするとともに還気ダンパーを全開にする制御等を行い、空調の立ち上がり時間を短縮する方法である。
4中央熱源空調方式は、在館者それぞれの要望に対応することができないことから、パーソナル空調方式としては採用されない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
シックハウス対策のための居室の換気を機械換気方式で行う場合、必要有効換気量を求める際の換気回数は、当該居室の天井の高さによっては、その天井の高さの区分に応じて低減することができる。
設問は、適当である。

シックハウス対策の機械換気(居室の換気回数0.5回/h以上など)は、天井が高い居室では、天井高の区分に応じて必要な換気回数を下げることができる(国土交通省の告示)。

2
半導体や液晶を製造する工場のクリーンルームにおいては、一般に、清浄度を保つために周囲の空間に対して正圧となるように制御を行い、塵埃じんあいの流入を防止する。
設問は、適当である。

半導体などの工場のクリーンルームは、周りの空間に対して正圧に保ち、塵埃が入ってくるのを防ぐ。

3
空調機のウォーミングアップ制御は、一般に、外気ダンパーを全閉にするとともに還気ダンパーを全開にする制御等を行い、空調の立ち上がり時間を短縮する方法である。
設問は、適当である。

ウォーミングアップ制御は、空調の立ち上げのときに外気ダンパーを閉じ、還気ダンパーを全開にして外気負荷をなくし、立ち上がりの時間を短くする方法。

4正答
中央熱源空調方式は、在館者それぞれの要望に対応することができないことから、パーソナル空調方式としては採用されない。
設問は、最も不適当である。

中央熱源空調方式でも、床吹出し空調や席ごとの吹出口・端末機器などと組み合わせれば、パーソナル空調に対応できる。中央熱源方式だから採用されない、ということはない。

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No.13空気調和・換気設備(ダクトのアスペクト比・高圧ダクト・吹出し口の風速・水蓄熱槽の温度成層)

建築設備(空気調和)最も不適当なもの

空気調和・換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1長方形ダクトの断面のアスペクト比を、6:1とした。
2セントラルダクト方式を採用した高層建築物において、低圧ダクトではダクトスペースが建築面積に対して大きな割合となることから、高圧ダクトとした。
3天井から下向きに軸流吹出し口を設置する事務室の計画に当たり、居住域の上面における風速が0.5m/s以下となるようにした。
4水蓄熱槽の性能を十分に発揮させるために、槽内の高温水と低温水とを可能な限り分離させた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
長方形ダクトの断面のアスペクト比を、6:1とした。
設問は、最も不適当である。

長方形ダクトのアスペクト比(長辺÷短辺)が大きいと、同じ断面積でも周長が長くなって摩擦損失が増え、騒音も出やすい。アスペクト比は4:1程度以下にするのが望ましく、6:1は大きすぎる。

2
セントラルダクト方式を採用した高層建築物において、低圧ダクトではダクトスペースが建築面積に対して大きな割合となることから、高圧ダクトとした。
設問は、適当である。

セントラルダクト方式の高層建築物では、低圧ダクトだとダクトが太くなってスペースが大きくなるので、風速を上げて細くできる高圧ダクトにする。

3
天井から下向きに軸流吹出し口を設置する事務室の計画に当たり、居住域の上面における風速が0.5m/s以下となるようにした。
設問は、適当である。

天井から下向きに吹き出す場合、居住域の上の面の風速を0.5m/s以下にすると、ドラフト(不快な気流)を感じにくい。

4
水蓄熱槽の性能を十分に発揮させるために、槽内の高温水と低温水とを可能な限り分離させた。
設問は、適当である。

水蓄熱槽は、槽内の温かい水と冷たい水が混ざると、使える温度差が小さくなって性能が落ちる。高温水と低温水をできるだけ分けて(温度成層)蓄える。

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🚰 給水・給排水・電気・照明設備(No.14〜No.17)

No.14給水方式(水道直結直圧方式・高置水槽方式・水道直結増圧方式・ポンプ直送方式)

建築設備(給水)最も不適当なもの

給水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1水道直結直圧方式は、水道本管の圧力を利用して建築物内の必要箇所に給水する方式であり、一般に、3階建て以下の建築物で小規模なものに適用することができる。
2高置水槽方式は、水道本管からの水を受水槽へ貯水した後に、屋上等に設置した高置水槽へ揚水し、そこから重力を利用して建築物内の必要箇所に給水する方式であり、一般に、大規模な建築物にも適用することができる。
3水道直結増圧方式は、水道本管の圧力に加えて増圧ポンプによって建築物内の必要箇所に給水する方式であり、一般に、水道本管への逆流について考慮する必要はない。
4ポンプ直送方式は、水道本管からの水を受水槽へ貯水した後に、給水ポンプによって建築物内の必要箇所に給水する方式であり、一般に、建築物が停電した際は給水することができない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.14

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
水道直結直圧方式は、水道本管の圧力を利用して建築物内の必要箇所に給水する方式であり、一般に、3階建て以下の建築物で小規模なものに適用することができる。
設問は、適当である。

水道直結直圧方式は、水道本管の圧力だけで給水する方式で、一般に3階建て以下の小規模な建物に使える。

2
高置水槽方式は、水道本管からの水を受水槽へ貯水した後に、屋上等に設置した高置水槽へ揚水し、そこから重力を利用して建築物内の必要箇所に給水する方式であり、一般に、大規模な建築物にも適用することができる。
設問は、適当である。

高置水槽方式は、受水槽から屋上などの高置水槽に揚水し、重力で各所に給水する方式で、大規模な建物にも使える。

3正答
水道直結増圧方式は、水道本管の圧力に加えて増圧ポンプによって建築物内の必要箇所に給水する方式であり、一般に、水道本管への逆流について考慮する必要はない。
設問は、最も不適当である。

水道直結増圧方式は、水道本管に直接つないで増圧ポンプで加圧する方式なので、建物側の水が本管へ逆流しないよう、逆流防止器(減圧式逆流防止器など)を設けて逆流に配慮する必要がある。

4
ポンプ直送方式は、水道本管からの水を受水槽へ貯水した後に、給水ポンプによって建築物内の必要箇所に給水する方式であり、一般に、建築物が停電した際は給水することができない。
設問は、適当である。

ポンプ直送方式は、受水槽の水を給水ポンプで直接各所に送る方式で、停電するとポンプが止まって給水できない(非常用電源がない場合)。

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No.15給排水衛生設備(受水槽の緊急遮断弁・合流式の雨水と汚水・貯湯温度・伸頂通気管の管径)

建築設備(給水・排水)最も不適当なもの

給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1災害応急対策活動に必要な医療施設において、地震災害時に使用できる水を確保するために、受水槽に地震の感知により作動する緊急給水遮断弁を設けた。
2雨水排水管と汚水排水管とを別系統で配管した建築物において、公共下水道が合流式であったことから、雨水排水と汚水排水とを屋外の排水ますで同一系統とした。
3循環式の中央式給湯設備において、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐために、貯湯槽内の湯の温度を60℃以上に保つこととした。
4伸頂通気方式の排水通気配管において、通気流速を高めるために、伸頂通気管の管径を排水立て管の管径よりも1サイズ小さいものとした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.15

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
災害応急対策活動に必要な医療施設において、地震災害時に使用できる水を確保するために、受水槽に地震の感知により作動する緊急給水遮断弁を設けた。
設問は、適当である。

災害応急対策に必要な医療施設では、地震で配管が壊れて受水槽の水が流れ出ないよう、地震を感知して閉じる緊急遮断弁を受水槽に設けて水を確保する。

2
雨水排水管と汚水排水管とを別系統で配管した建築物において、公共下水道が合流式であったことから、雨水排水と汚水排水とを屋外の排水ますで同一系統とした。
設問は、適当である。

建物内で雨水と汚水を別の系統で配管していても、公共下水道が合流式なら、屋外の排水ます(トラップますなど)で同じ系統にまとめて流す。

3
循環式の中央式給湯設備において、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐために、貯湯槽内の湯の温度を60℃以上に保つこととした。
設問は、適当である。

中央式給湯設備でレジオネラ属菌の繁殖を防ぐには、貯湯槽の湯を60℃以上に保つ。

4正答
伸頂通気方式の排水通気配管において、通気流速を高めるために、伸頂通気管の管径を排水立て管の管径よりも1サイズ小さいものとした。
設問は、最も不適当である。

伸頂通気管の管径は、排水立て管の管径より小さくしない。細くすると空気が十分に流れず、トラップの封水が破られやすくなる。

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No.16電気設備(電圧の種別・力率・バスダクト方式・無停電電源装置)

建築設備(電気)最も不適当なもの

電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1電圧の種別において、交流で600V以下のものは、低圧に区分される。
2力率は、交流回路に電力を供給する際の「皮相電力(電圧と電流との積)」に対する「有効電力」の比率である。
3幹線に使用する配線方式において、バスダクト方式は、負荷の増設に対応しにくいことから、小容量の電力供給に限られている。
4無停電電源装置(UPS)は、整流器、蓄電池、インバータ等により構成され、瞬間的な電圧降下時や停電時においても安定した電力供給を維持するためのものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
電圧の種別において、交流で600V以下のものは、低圧に区分される。
設問は、適当である。

電圧の種別で、交流600V以下(直流750V以下)は低圧(電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条)。

2
力率は、交流回路に電力を供給する際の「皮相電力(電圧と電流との積)」に対する「有効電力」の比率である。
設問は、適当である。

力率は、皮相電力(電圧×電流)に対する有効電力の比率(有効電力÷皮相電力)。

3正答
幹線に使用する配線方式において、バスダクト方式は、負荷の増設に対応しにくいことから、小容量の電力供給に限られている。
設問は、最も不適当である。

バスダクト方式は、銅やアルミの導体を金属のケースに収めた幹線で、大容量の電力供給に適し、途中にプラグインで分岐を取り出せるので、負荷の増設にも対応しやすい。

4
無停電電源装置(UPS)は、整流器、蓄電池、インバータ等により構成され、瞬間的な電圧降下時や停電時においても安定した電力供給を維持するためのものである。
設問は、適当である。

無停電電源装置(UPS)は、整流器・蓄電池・インバータなどで構成され、瞬時の電圧低下や停電のときにも、安定した電力を供給し続ける。

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No.17照明設備(手術室・診察室の演色性・間接照明のLED・高輝度LEDのグレア・昼光利用の制御)

建築設備(照明)最も不適当なもの

照明設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1病院の手術室及び診察室の照明設備において、事務室に使用する光源に比べて演色性の低い光源を使用した。
2住宅のリビングの間接照明において、熱放射が少なく、ランプ交換等のメンテナンス頻度が少ないLEDランプを使用した。
3事務室の照明計画において、ランプのサイズが小さく高輝度のLEDランプを使用するに当たり、グレアに配慮して、光源が直接目に入らないようにした。
4事務室の照明計画において、ブラインドの自動制御により昼光を利用し、かつ、照度センサーを用いた照明の制御も併せて行うことにより、消費電力が少なくなるようにした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
病院の手術室及び診察室の照明設備において、事務室に使用する光源に比べて演色性の低い光源を使用した。
設問は、最も不適当である。

病院の手術室や診察室では、患者の顔色や患部の色を正しく見分ける必要があるので、事務室より演色性の高い光源(平均演色評価数の高いもの)を使う。

2
住宅のリビングの間接照明において、熱放射が少なく、ランプ交換等のメンテナンス頻度が少ないLEDランプを使用した。
設問は、適当である。

LED ランプは熱放射が少なく寿命が長いので、ランプ交換などのメンテナンスが少なくてすみ、住宅の間接照明にも適する。

3
事務室の照明計画において、ランプのサイズが小さく高輝度のLEDランプを使用するに当たり、グレアに配慮して、光源が直接目に入らないようにした。
設問は、適当である。

LED は小さく高輝度なので、光源が直接目に入るとまぶしい。グレアに配慮して、光源が直接見えないようにする。

4
事務室の照明計画において、ブラインドの自動制御により昼光を利用し、かつ、照度センサーを用いた照明の制御も併せて行うことにより、消費電力が少なくなるようにした。
設問は、適当である。

ブラインドの自動制御で昼光を取り入れ、照度センサーで照明を調光すると、必要な照度を保ちながら消費電力を減らせる。

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🔥 防災設備・建築設備・環境と設備(No.18〜No.20)

No.18防災設備(水噴霧消火設備・排煙設備と換気設備の兼用・屋外消火栓・連結送水管)

建築設備(防災)最も不適当なもの

防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1水噴霧消火設備は、噴霧水による冷却作用と噴霧水が火炎に触れて発生する水蒸気による窒息作用等により、火災の抑制・消火をする固定式の消火設備である。
2排煙設備は、専用の設備として設けることが原則であるが、換気設備が排煙設備としての性能を有していることが確認された場合には、兼用が認められることがある。
3屋外消火栓設備は、防火対象物の外部に設置され、建築物の1階部分及び2階部分で発生した火災の消火や隣接する建築物への延焼防止を目的としている。
4連結送水管は、地下階の火災の際、消火活動を容易にするために、消防ポンプ自動車から送水し、天井又は天井裏の散水ヘッドから放出することにより消火する設備である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.18

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
水噴霧消火設備は、噴霧水による冷却作用と噴霧水が火炎に触れて発生する水蒸気による窒息作用等により、火災の抑制・消火をする固定式の消火設備である。
設問は、適当である。

水噴霧消火設備は、霧状の水による冷却作用と、水が炎に触れて生じる水蒸気による窒息作用などで火災を抑えて消火する固定式の設備。

2
排煙設備は、専用の設備として設けることが原則であるが、換気設備が排煙設備としての性能を有していることが確認された場合には、兼用が認められることがある。
設問は、適当である。

排煙設備は専用とするのが原則だが、換気設備が排煙設備としての性能をもつことが確かめられれば、兼用が認められることがある。

3
屋外消火栓設備は、防火対象物の外部に設置され、建築物の1階部分及び2階部分で発生した火災の消火や隣接する建築物への延焼防止を目的としている。
設問は、適当である。

屋外消火栓設備は、建物の外に設け、主に1階・2階の火災の消火や、隣の建物への延焼の防止に使う。

4正答
連結送水管は、地下階の火災の際、消火活動を容易にするために、消防ポンプ自動車から送水し、天井又は天井裏の散水ヘッドから放出することにより消火する設備である。
設問は、最も不適当である。

地下階の火災で、消防ポンプ自動車から送水して天井などの散水ヘッドから放水するのは連結散水設備。連結送水管は、高層階などの消火活動のため、送水口から送水し、各階の放水口に消防隊がホースをつないで放水する設備。

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No.19建築設備(冷却塔の位置・リバースリターン方式・分流式の雨水トラップ・蓄熱槽の水と消防用水)

建築設備(空調・排水・消防)最も不適当なもの

建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1冷却塔は、冷却水の蒸発による冷却作用を有効に利用するため、建築物の外気取入れ口に近い位置に計画することが望ましい。
2リバースリターン方式は、往き管と還り管の流量が等しい循環配管系には適しているが、給湯管と返湯管で流量が大きく異なる場合には適さない。
3分流式下水道の区域において、雨水管の敷地境界部には、下水道本管からの害虫等の侵入防止を目的として、雨水トラップを設ける必要がある。
4空調用の蓄熱槽の水は、必要な措置が講じられている場合には、消防用水として使用することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
冷却塔は、冷却水の蒸発による冷却作用を有効に利用するため、建築物の外気取入れ口に近い位置に計画することが望ましい。
設問は、最も不適当である。

冷却塔から飛散する水滴(レジオネラ属菌のおそれ)や湿った排気を吸い込まないよう、冷却塔は建物の外気取入れ口から十分に離して計画する。近い位置にするのは不適当。

2
リバースリターン方式は、往き管と還り管の流量が等しい循環配管系には適しているが、給湯管と返湯管で流量が大きく異なる場合には適さない。
設問は、適当である。

リバースリターン方式は、往き管と還り管の長さの合計をそろえて流量を均等にする方式で、流量がほぼ同じ循環配管に適し、給湯管と返湯管のように流量が大きく違う場合には適さない。

3
分流式下水道の区域において、雨水管の敷地境界部には、下水道本管からの害虫等の侵入防止を目的として、雨水トラップを設ける必要がある。
設問は、適当である。

分流式下水道の区域でも、雨水管の敷地境界の部分に雨水トラップ(トラップます)を設けて、下水道の本管から害虫などが入るのを防ぐ。

4
空調用の蓄熱槽の水は、必要な措置が講じられている場合には、消防用水として使用することができる。
設問は、適当である。

空調用の蓄熱槽の水は、取水口の構造などの必要な措置をとれば、消防用水として使うことができる。

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No.20環境・設備(微気候・バスタブ曲線・代替フロン・CASBEE の BEE)

建築設備(環境・保全)最も不適当なもの

環境・設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1微気候は、一般に、建築物や人体への影響が大きい地表面近くの気候、室内環境における建築部材付近や人体の皮膚付近の気候等をいう。
2バスタブ曲線は、グラフの縦軸を故障率、横軸を時間とし、設備の信頼性や保全性の概念を示したものである。
3冷凍機に使用される代替冷媒のフロン(HFC)は、オゾン破壊係数は0(ゼロ)であるが、地球温暖化係数が高い温室効果ガスの一種である。
4CASBEEの評価においては、BEEの値が小さいほど建築物の環境性能が高いと判断される。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.20

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
微気候は、一般に、建築物や人体への影響が大きい地表面近くの気候、室内環境における建築部材付近や人体の皮膚付近の気候等をいう。
設問は、適当である。

微気候は、地表面の近くの気候や、建築部材のそば・皮膚の近くの気候など、狭い範囲の気候で、建物や人体への影響が大きい。

2
バスタブ曲線は、グラフの縦軸を故障率、横軸を時間とし、設備の信頼性や保全性の概念を示したものである。
設問は、適当である。

バスタブ曲線は、縦軸を故障率、横軸を時間とし、初期故障期・偶発故障期・摩耗故障期の変化を示した曲線で、設備の信頼性や保全の考え方を表す。

3
冷凍機に使用される代替冷媒のフロン(HFC)は、オゾン破壊係数は0(ゼロ)であるが、地球温暖化係数が高い温室効果ガスの一種である。
設問は、適当である。

代替フロンの HFC は、オゾン破壊係数は0だが、地球温暖化係数が高い温室効果ガスの一種。

4正答
CASBEEの評価においては、BEEの値が小さいほど建築物の環境性能が高いと判断される。
設問は、最も不適当である。

CASBEE の BEE(環境性能効率)は、環境品質(Q)÷環境負荷(L)で、値が大きいほど環境性能が高いと評価される(S・A・B+・B−・C のランク)。

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令和元年の合格基準点(学科の試験)

配点は各問題1点(学科Ⅰ・Ⅱは各20点、学科Ⅲ・Ⅳは各30点、学科Ⅴは25点、合計125点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。

学科Ⅰ
計画
学科Ⅱ
環境・設備
学科Ⅲ
法規
学科Ⅳ
構造
学科Ⅴ
施工
総得点
合格基準点11点11点16点16点13点97点

※ 合格基準点は、各科目は過半の得点、総得点はおおむね90点程度を基本的な水準として想定し、令和元年は総じて難易度が低かったことから、総得点の基準点が97点とされました。

出典:建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」

💡 環境・設備は何点を目指すか

令和元年の環境・設備の基準点は11点(20点中)でした。環境・設備は計算問題もある科目で、20問と問題数が少ないぶん1問の重みが大きいので、用語と式の意味を過去問で正誤の理由まで説明できるようにしておくと安心です。

ほかの年度・ほかの科目の過去問

この記事の問題文と図は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和元年 一級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。

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