【過去問題】平成29年 二級建築士 建築構造 全25問【解答・解説付】※完全無料

平成29年|二級建築士 建築構造|年度別・解答解説付(資格教材キング)

📝 平成29年(2017年)二級建築士 学科Ⅲ
平成29年 二級建築士「建築構造」
全25問の解答・解説

平成29年(2017年7月2日実施)の二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)全25問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。構造力学(計算問題)・荷重と外力・地盤と基礎・木造や鉄筋コンクリート造などの各種構造・建築材料の分野から出題されます。計算問題は、式と途中の数値を順に示しています。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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目次 表示

平成29年 二級建築士試験(学科)の概要

試験日
2017年7月2日(日)
平成29年・学科の試験
法令の基準日
平成29年1月1日
法令がからむ問題はこの日の法令
出題
25問・五肢択一
施工と合わせて3時間
合格基準点
13点/25点
総得点60点以上も必要
学科の合格率
36.6%
19,649人中7,197人が合格
出題の範囲
4つの分野
構造力学・荷重と地盤・各種構造・材料
📌 出典と、この記事の読み方

問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。

解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は平成29年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。

分野ごとの問題一覧

📐 構造力学(No.1〜No.6)

No.1逆T形の断面の図心の座標(断面一次モーメント)

構造力学(断面の性質)正しいもの(計算)

図のような断面において、図心の座標(x0,y0)の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、x0=Sy/A、y0=Sx/Aであり、Sx、SyはそれぞれX軸、Y軸まわりの断面一次モーメント、Aは全断面積を示すものとする。

下側の長方形(幅60mm・高さ20mm、X=0〜60)と、その上の縦の長方形(幅20mm・高さ60mm、X=10〜30・Y=20〜80)からなる断面
図を押すと大きく表示します
x0(mm)y0(mm)
1.1520
2.2020
3.2030
4.2530
5.2535

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.1

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正答4正しいものは、4である。
解説
正しいものは4(x0=25mm、y0=30mm)である。

断面を、下側の長方形①(60×20=1,200mm²・図心 x=30、y=10)と、縦の長方形②(20×60=1,200mm²・図心 x=10+10=20、y=20+30=50)に分ける。全断面積 A=2,400mm²
・Sy=1,200×30+1,200×20=60,000mm³ → x0=60,000/2,400=25mm
・Sx=1,200×10+1,200×50=72,000mm³ → y0=72,000/2,400=30mm

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No.2等分布荷重を受ける単純梁の中央の最大曲げ応力度

構造力学(応力度)正しいもの(計算)

図のような等分布荷重を受ける単純梁に断面100 mm×200 mmの部材を用いた場合、A点に生じる最大曲げ応力度として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、部材の断面は一様とし、自重は無視するものとする。

スパン4,000mmの単純梁に w=6N/mm の等分布荷重。A点は中央。部材断面は幅100mm・せい200mm
図を押すと大きく表示します
16 N/mm²
29 N/mm²
312 N/mm²
418 N/mm²
536 N/mm²

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.2

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正答4正しいものは、4である。
解説
正しいものは4(18N/mm²)である。

・A点(中央)の曲げモーメント:M=wL²/8=6×4,000²/8=12×10⁶N・mm
・断面係数:Z=bh²/6=100×200²/6≒666,667mm³
・最大曲げ応力度:σ=M/Z=12×10⁶/666,667=18N/mm²

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No.3斜めの集中荷重を受ける単純梁の曲げモーメントとせん断力

構造力学(静定梁)正しい組合せ(計算)

図のような荷重を受ける単純梁において、A点の曲げモーメントMAの大きさと、A-B間のせん断力QABの絶対値との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。

スパン6mの単純梁。左の支点(ピン)から4mの A点に、水平から30°の向きで30kN(左下向き)。B点(右端)はローラー
図を押すと大きく表示します
MAの大きさQABの絶対値
1.10 kN・m5 kN
2.20 kN・m5 kN
3.20 kN・m10 kN
4.40 kN・m10 kN
5.40 kN・m20 kN

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.3

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正答3正しいものは、3である。
解説
正しいものは3(MA=20kN・m、QAB=10kN)である。

・荷重の鉛直成分:30kN×sin30°=15kN(水平成分は左のピン支点が受け、梁の軸方向力になる)
・支点の鉛直反力:左 15×2/6=5kN、右(B)15×4/6=10kN
・A点の曲げモーメント:MA=5kN×4m=20kN・m
・A-B間のせん断力:B点の反力と同じ大きさで、QAB の絶対値=10kN

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No.43ヒンジラーメンの水平反力とせん断力(高さの違う支点)

構造力学(静定ラーメン)正しい組合せ(計算)

図のような外力を受ける3ヒンジラーメンにおいて、支点A、Bに生じる水平反力HA、HBの値と、C-D間のせん断力QCDの絶対値との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、水平反力の方向は、左向きを「+」とする。

左の柱は高さ8m(A点はピン)、右の柱は高さ4m(B点はピン)。梁は長さ6mで、左端Cから4mの D点がピン(ヒンジ)。C点に右向きの水平荷重12kN
図を押すと大きく表示します
HAHBQCDの絶対値
1.+3 kN+9 kN6 kN
2.+3 kN+9 kN8 kN
3.+4 kN+8 kN8 kN
4.+4 kN+8 kN12 kN
5.+6 kN+6 kN12 kN

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.4

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正答5正しいものは、5である。
解説
正しいものは5(HA=+6kN、HB=+6kN、QCD=12kN)である。

・水平方向のつり合い:HA+HB=12kN(どちらも左向き)
・右の部分(D〜B)の D点まわり:B点は D点から右へ2m・下へ4m。VB×2=HB×4 より VB=2HB
・左の部分(A〜C〜D)の D点まわり:12kN は D点と同じ高さで回転させない。A点は左へ4m・下へ8m。VA×4+HA×8=0 より VA=-2HA
・鉛直方向のつり合い:VA+VB=0 より HA=HB=6kN(VA=12kN 下向き、VB=12kN 上向き)
・C-D間のせん断力:梁には鉛直荷重がないので、鉛直反力と同じ大きさで、QCD の絶対値=12kN

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No.5静定トラスの軸方向力(縦材A・斜材B・縦材C)

構造力学(静定トラス)正しい組合せ(計算)

図のような外力を受ける静定トラスにおいて、部材A、B、Cに生じる軸方向力の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

幅3m・高さ6m(3m×2段)のトラス。左の上の節点に1kN、左の中段の節点に2kN(ともに右向き)。左下はピン、右下はローラー。A=左下の縦材、B=下段の斜材、C=右下の縦材
図を押すと大きく表示します
ABC
1.-4 kN+3√2 kN+1 kN
2.+4 kN+3√2 kN-1 kN
3.+4 kN-3√2 kN-1 kN
4.+8 kN-3√2 kN-1 kN
5.+8 kN+3√2 kN-2 kN

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.5

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正答3正しいものは、3である。
解説
正しいものは3(A=+4kN、B=-3√2kN、C=-1kN)である。

下段を水平に切り、上側(荷重1kN・2kN を受ける部分)のつり合いを考える。切った部材は A(左の縦材)・B(斜材45°)・C(右の縦材)。
・水平方向:1+2=3kN(右向き)とつり合うのは B の水平成分だけ。NB/√2=-3 より NB=-3√2kN(圧縮)
・左の中段の節点まわりのモーメント:1kN×3m=3kN・m を C(腕の長さ3m)が受ける。NC=-1kN(圧縮)
・鉛直方向:A の引張りと、B(圧縮で上向きに3kN)・C(圧縮で上向きに1kN)がつり合う。NA=3+1=+4kN(引張り)

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No.6支持条件の異なる柱の座屈長さの大小(一端自由他端固定・両端ピン・両端固定)

構造力学(座屈)正しいもの

図のような材の長さ及び材端の支持条件が異なる柱A、B、Cの座屈長さをそれぞれlA、lB、lCとしたとき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。

A:長さ0.7l・一端自由他端固定。B:長さ2l・両端ピン(水平移動拘束)。C:長さ3l・両端固定(水平移動拘束)
図を押すと大きく表示します
1lA > lC > lB
2lA = lC > lB
3lB > lA = lC
4lB > lC > lA
5lC > lB > lA

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.6

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正答4正しいものは、4である。
解説
正しいものは4(lB > lC > lA)である。

・A(一端自由他端固定):lA=2.0×0.7l=1.4l
・B(両端ピン):lB=1.0×2l=2l
・C(両端固定):lC=0.5×3l=1.5l
したがって、lB(2l)> lC(1.5l)> lA(1.4l)

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⚖️ 荷重・外力と地盤・基礎(No.7〜No.9)

No.7荷重及び外力(売場と教室の積載荷重・不均等な積雪・屋根勾配と積雪・風力係数・速度圧)

荷重・外力最も不適当なもの

構造計算における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1床の単位面積当たりの積載荷重は、一般に、「百貨店又は店舗の売場」より「教室」のほうが小さい。
2屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合においては、その影響を考慮して積雪荷重を計算する。
3屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が45度を超える場合においては、零とすることができる。
4風圧力を計算する場合において、閉鎖型及び開放型の建築物の風力係数は、原則として、建築物の外圧係数から内圧係数を減じた数値とする。
5風圧力を計算する場合の速度圧は、その地方において定められた風速の2乗に比例する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.7

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
床の単位面積当たりの積載荷重は、一般に、「百貨店又は店舗の売場」より「教室」のほうが小さい。
設問は、適当である。

床の構造計算用の積載荷重は、百貨店又は店舗の売場が2,900N/㎡、教室が2,300N/㎡で、教室のほうが小さい(建築基準法施行令第85条第1項の表)。

2
屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合においては、その影響を考慮して積雪荷重を計算する。
設問は、適当である。

屋根面の積雪量が不均等となるおそれのある場合は、その影響を考慮して積雪荷重を計算する(同令第86条第5項)。

3正答
屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が45度を超える場合においては、零とすることができる。
設問は、最も不適当である。

屋根の積雪荷重は、雪止めがある場合を除き、勾配が60度を超える場合に零とすることができる(同令第86条第4項)。45度ではない(60度以下では屋根形状係数を乗じる)。

4
風圧力を計算する場合において、閉鎖型及び開放型の建築物の風力係数は、原則として、建築物の外圧係数から内圧係数を減じた数値とする。
設問は、適当である。

閉鎖型・開放型の建築物の風力係数は、外圧係数から内圧係数を引いた値とする(平成12年建設省告示第1454号 第3)。

5
風圧力を計算する場合の速度圧は、その地方において定められた風速の2乗に比例する。
設問は、適当である。

速度圧は q=0.6EV0² で、基準風速 V0 の2乗に比例する(同令第87条第2項)。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第85条第1項の表(積載荷重)・第86条第4項・第5項(積雪荷重)・第87条第2項(速度圧 q=0.6EV0²)、平成12年建設省告示第1454号 第3(風力係数)

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No.8設計用地震力(地上部分の地震力・Ci・軟弱地盤の C0・Rt・地震地域係数)

荷重・外力(地震力)最も不適当なもの

構造計算における設計用地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1建築物の地上部分の地震力は、多雪区域に指定された区域外においては、建築物の各部分の高さに応じて、当該高さの部分が支える固定荷重と積載荷重との和に、当該高さにおける地震層せん断力係数Ciを乗じて計算する。
2建築物の地上部分の各階における地震層せん断力係数Ciは、一般に、上階になるほど大きくなる。
3地盤が著しく軟弱な区域として指定された区域内における木造の建築物の標準せん断力係数C0は、原則として、0.2以上とする。
4振動特性係数Rtは、一般に、建築物の設計用一次固有周期が長くなるほど小さくなる。
5地震地域係数Zは、過去の震害の程度及び地震活動の状況などに応じて、各地域ごとに1.0から0.7までの範囲内において定められている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.8

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
建築物の地上部分の地震力は、多雪区域に指定された区域外においては、建築物の各部分の高さに応じて、当該高さの部分が支える固定荷重と積載荷重との和に、当該高さにおける地震層せん断力係数Ciを乗じて計算する。
設問は、適当である。

地上部分の地震力は、その高さの部分が支える固定荷重と積載荷重の和(多雪区域では積雪荷重も加える)に、地震層せん断力係数 Ci を乗じて計算する(建築基準法施行令第88条第1項)。

2
建築物の地上部分の各階における地震層せん断力係数Ciは、一般に、上階になるほど大きくなる。
設問は、適当である。

Ci=ZRtAiC0 で、Ai が上階ほど大きいので、Ci は上階ほど大きくなる。

3正答
地盤が著しく軟弱な区域として指定された区域内における木造の建築物の標準せん断力係数C0は、原則として、0.2以上とする。
設問は、最も不適当である。

標準せん断力係数は一般に0.2以上だが、著しく軟弱な地盤として指定された区域内の木造の建築物は0.3以上とする(同令第88条第2項ただし書)。

4
振動特性係数Rtは、一般に、建築物の設計用一次固有周期が長くなるほど小さくなる。
設問は、適当である。

振動特性係数 Rt は、固有周期が地盤の周期 Tc を超えると、固有周期が長いほど小さくなる(昭和55年建設省告示第1793号)。

5
地震地域係数Zは、過去の震害の程度及び地震活動の状況などに応じて、各地域ごとに1.0から0.7までの範囲内において定められている。
設問は、適当である。

地震地域係数 Z は、過去の震害の程度や地震活動の状況などに応じて、1.0〜0.7の範囲で地域ごとに定められている(同告示 第1)。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第88条第1項・第2項、昭和55年建設省告示第1793号(Z・Rt・Ai)

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No.9地盤及び基礎構造の用語(ボイリング・圧密・液状化・負の摩擦力・直接基礎)

地盤・基礎最も不適当なもの

地盤及び基礎構造に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1ボイリング砂中を上向きに流れる水流圧力によって、砂粒がかきまわされ湧き上がる現象
2圧密砂質土が、荷重の作用によって、長い時間をかけて排水しながら体積を減少させる現象
3液状化水で飽和した砂質土等が、振動・衝撃等による間隙水圧の上昇によって、せん断抵抗を失う現象
4負の摩擦力軟弱地盤等において、周囲の地盤が沈下することによって、杭の周面に下向きに作用する摩擦力
5直接基礎基礎スラブからの荷重を直接地盤に伝える形式の基礎

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.9

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
ボイリング砂中を上向きに流れる水流圧力によって、砂粒がかきまわされ湧き上がる現象
設問は、適当である。

ボイリングは、砂中を上向きに流れる水の圧力で、砂粒がかきまわされて湧き上がる現象。

2正答
圧密砂質土が、荷重の作用によって、長い時間をかけて排水しながら体積を減少させる現象
設問は、最も不適当である。

圧密は、透水性の低い粘性土が荷重を受け、間隙水を少しずつ排出しながら、長い時間をかけて体積が減少する現象。砂質土は透水性が高く、圧密沈下は問題になりにくい。

3
液状化水で飽和した砂質土等が、振動・衝撃等による間隙水圧の上昇によって、せん断抵抗を失う現象
設問は、適当である。

液状化は、水で飽和したゆるい砂質土が、振動で間隙水圧が上昇し、せん断抵抗を失う現象。

4
負の摩擦力軟弱地盤等において、周囲の地盤が沈下することによって、杭の周面に下向きに作用する摩擦力
設問は、適当である。

負の摩擦力(ネガティブフリクション)は、周囲の地盤が沈下するとき、杭の周面に下向きに作用する摩擦力。

5
直接基礎基礎スラブからの荷重を直接地盤に伝える形式の基礎
設問は、適当である。

直接基礎は、基礎スラブからの荷重を、杭を介さずに直接地盤に伝える形式の基礎。

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🏠 各種構造・構造計画(No.10〜No.19)

No.10木造の部材と説明(飛び梁・面戸板・真束・方立・ぞうきんずり)

木造(部材)最も不適当なもの

木造建築物の部材の名称とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1飛び梁寄棟などの小屋組において、隅木を受ける母屋もやの出隅交差部を支える小屋束づかを立てるために、軒桁と小屋梁の間に架け渡す横架材
2面戸板垂木と垂木の間において、野地板と軒桁との間にできる隙間をふさぐために用いる板材
3真束づか小屋組(洋小屋)において、中央で棟木、合掌を受ける部材又は陸ろく梁を吊つる部材
4方立柱と横架材の交点の入隅部分において、柱と横架材を斜めに結んで隅を固める部材
5ぞうきんずり床の間の地板と三方の壁とが接する部分に用いる細い部材

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.10

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
飛び梁寄棟などの小屋組において、隅木を受ける母屋もやの出隅交差部を支える小屋束づかを立てるために、軒桁と小屋梁の間に架け渡す横架材
設問は、適当である。

飛び梁は、寄棟などの小屋組で、隅木を受ける母屋の出隅交差部を支える小屋束を立てるため、軒桁と小屋梁の間に架け渡す横架材。

2
面戸板垂木と垂木の間において、野地板と軒桁との間にできる隙間をふさぐために用いる板材
設問は、適当である。

面戸板は、垂木と垂木の間で、野地板と軒桁の間にできる隙間をふさぐ板。

3
真束づか小屋組(洋小屋)において、中央で棟木、合掌を受ける部材又は陸ろく梁を吊つる部材
設問は、適当である。

真束は、洋小屋(トラス)の中央に立てて、棟木や合掌を受け、陸梁を吊る部材。

4正答
方立柱と横架材の交点の入隅部分において、柱と横架材を斜めに結んで隅を固める部材
設問は、最も不適当である。

柱と横架材の交点の入隅部分に、斜めに入れて隅を固める部材は方づえ。方立は、窓や出入口などの開口部で、柱と柱の間に立てて建具の枠を取り付ける縦の材。

5
ぞうきんずり床の間の地板と三方の壁とが接する部分に用いる細い部材
設問は、適当である。

ぞうきんずりは、床の間の地板と三方の壁が接する部分に取り付ける細い部材。

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No.11木造平家建ての耐力壁の配置計画(壁量と四分割法)

木造(構造設計)最も不適当なものℹ️ 条文が変わった(答えは同じ)

木造軸組工法による平家建ての建築物(屋根は日本瓦葺きとする。)において、図に示す平面の耐力壁(図中の太線)の配置計画として、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、全ての耐力壁の倍率は1とする。

10.8m(1.8m×6)×7.2m(1.8m×4)の平家建て。屋根は日本瓦葺き、耐力壁(太線)の倍率はすべて1。選択肢1〜5の平面図
図を押すと大きく表示します
1(図の1.)
2(図の2.)
3(図の3.)
4(図の4.)
5(図の5.)

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.11

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
(図の1.)
設問は、適当である。

X方向・Y方向とも、1.8mの耐力壁が7か所(12.6m)あり、必要な11.66m以上。両端の1/4の部分の壁量充足率も、どちらの方向も1を超えている。

2
(図の2.)
設問は、適当である。

X方向・Y方向とも、耐力壁は7か所(12.6m)で11.66m以上。両端の1/4の部分の壁量充足率も、どちらの方向も1を超えている。

3
(図の3.)
設問は、適当である。

X方向・Y方向とも、耐力壁は7か所(12.6m)で11.66m以上。両端の1/4の部分の壁量充足率も、どちらの方向も1を超えている。

4正答
(図の4.)
設問は、最も不適当である。

壁の量は X方向8か所・Y方向7か所で、必要な11.66m(15cm/㎡×77.76㎡)以上ある。しかし、Y方向の壁は、左端の1/4の部分(幅2.7m)に1か所(1.8m)しかなく、右端の1/4の部分には4か所(7.2m)ある。
・側端部分の必要壁量:15cm/㎡×(2.7m×7.2m)≒292cm=2.92m
・壁量充足率:左 1.8/2.92≒0.62、右 7.2/2.92≒2.47(左は1を超えない)
・壁率比:0.62/2.47≒0.25で、0.5未満
四分割法の条件を満たさず、ねじれが生じやすい配置なので、最も不適当である。

5
(図の5.)
設問は、適当である。

X方向7か所・Y方向8か所で、どちらも11.66m以上。両端の1/4の部分の壁量充足率も、どちらの方向も1を超えている。

ℹ️ その後の改正(答えは同じ)

令和7年4月1日施行の改正で、建築基準法施行令第46条第4項の「床面積に乗ずる数値」の表はなくなり、建築物の荷重の実況に応じて必要壁量を算定する方法(昭和56年建設省告示第1100号)に変わった。四分割法を定めていた平成12年建設省告示第1352号も廃止され、同じ内容が第1100号に移った。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第43条第1項の表(三)(瓦葺きなど)・第46条第4項の表2(階数が一の建築物で15cm/㎡)、平成12年建設省告示第1352号(四分割法)

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No.12木質構造(アンカーボルトの位置・羽子板ボルト・含水率と低減・圧縮筋かい・柱の浮き上がり軸力)

木造(接合)最も不適当なもの

木質構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1土台継手の下木の端部に、アンカーボルトを設置した。
2軒桁と小屋梁の仕口を、羽子板ボルトで緊結した。
3ドリフトピン接合において、施工時の木材の含水率が20%以上であったので、接合部の許容せん断耐力を低減した。
4圧縮力を負担する筋かいに、厚さ3 cm、幅9 cmの木材を使用した。
5水平力が作用した場合に生じる柱の浮き上がり軸力は、柱の位置に応じて、水平力時の柱軸力を低減して算定した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.12

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
土台継手の下木の端部に、アンカーボルトを設置した。
設問は、最も不適当である。

土台の継手付近では、継手の上木(上側の材)の端部にアンカーボルトを設ける。上木を押さえれば下木も押さえられるが、下木の端部に設けると上木が浮き上がる。

2
軒桁と小屋梁の仕口を、羽子板ボルトで緊結した。
設問は、適当である。

軒桁と小屋梁の仕口は、羽子板ボルトなどの金物で緊結する。

3
ドリフトピン接合において、施工時の木材の含水率が20%以上であったので、接合部の許容せん断耐力を低減した。
設問は、適当である。

施工時の木材の含水率が20%以上の場合は、乾燥によるゆるみなどを考慮して、ドリフトピン接合の許容せん断耐力を低減する。

4
圧縮力を負担する筋かいに、厚さ3 cm、幅9 cmの木材を使用した。
設問は、適当である。

圧縮力を負担する筋かいは、厚さ3cm以上で幅9cm以上の木材を使用する(建築基準法施行令第45条第2項)。

5
水平力が作用した場合に生じる柱の浮き上がり軸力は、柱の位置に応じて、水平力時の柱軸力を低減して算定した。
設問は、適当である。

柱の浮き上がり軸力は、柱の位置(出隅かどうかなど)に応じた周囲の部材の押さえの効果を見込んで、水平力時の柱軸力を低減して算定する。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第45条第2項(圧縮力を負担する筋かいは厚さ3cm以上・幅9cm以上の木材)

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No.13壁式鉄筋コンクリート造2階建ての住宅(壁量算定用床面積・耐力壁の厚さ・壁梁のあばら筋比・設計基準強度・耐力壁の実長)

壁式鉄筋コンクリート造最も不適当なもの

壁式鉄筋コンクリート造2階建ての住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造ではないものとする。

12階にバルコニーを計画したので、1階の地震力に対する壁量算定用床面積は、1階の外周の耐力壁の中心線で囲まれる面積に、当該バルコニーの床面積の1/2を加えたものとした。
2各階の階高を3 mとしたので、耐力壁の厚さを12 cmとした。
32階の壁梁のあばら筋比を、0.2%とした。
4構造耐力上主要な部分のコンクリートの設計基準強度を、18 N/mm²とした。
5耐力壁の実長を、45 cm以上、かつ、同一の実長を有する部分の高さの30%以上とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.13

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
2階にバルコニーを計画したので、1階の地震力に対する壁量算定用床面積は、1階の外周の耐力壁の中心線で囲まれる面積に、当該バルコニーの床面積の1/2を加えたものとした。
設問は、適当である。

地震力に対する壁量算定用の床面積は、外周の耐力壁の中心線で囲まれた面積に、バルコニーなどの床面積の1/2を加えたものとする。

2正答
各階の階高を3 mとしたので、耐力壁の厚さを12 cmとした。
設問は、最も不適当である。

地階を除く階数が2の建築物の地上階の耐力壁の厚さは、15cm以上とする(平成13年国土交通省告示第1026号 第六第五号イの表一)。12cmで足りるのは平家建て(階数が1)の場合。

3
2階の壁梁のあばら筋比を、0.2%とした。
設問は、適当である。

壁梁のあばら筋比は、0.15%以上とする(同告示 第七第四号)。0.2%は満たしている。

4
構造耐力上主要な部分のコンクリートの設計基準強度を、18 N/mm²とした。
設問は、適当である。

構造耐力上主要な部分のコンクリートの設計基準強度は、18N/mm²以上とする(同告示 第二第一号)。

5
耐力壁の実長を、45 cm以上、かつ、同一の実長を有する部分の高さの30%以上とした。
設問は、適当である。

耐力壁の実長は、45cm以上、かつ、同一の実長を有する部分の高さの30%以上とする。

📖 根拠の法令・基準

平成13年国土交通省告示第1026号(壁式鉄筋コンクリート造・平成19年改正後)第二第一号(設計基準強度18N/mm²以上)・第六第五号イの表一(耐力壁の厚さ)・第七第四号(壁ばりのあばら筋比0.15%以上)

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No.14鉄筋コンクリート構造(断面算定・開口のある壁の低減率・T形梁・柱梁接合部の帯筋比・帯筋の間隔)

鉄筋コンクリート造最も不適当なもの

鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1部材の曲げモーメントに対する断面算定においては、一般に、コンクリートの引張応力度を無視する。
2開口のある壁部材の許容せん断力は、壁部材に所定の開口補強がされている場合、開口のない壁部材の許容せん断力に、開口の幅、高さ及び見付面積に応じて定まる低減率を乗じて算定する。
3梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性については、一般に、梁のスパン長さ等に応じたスラブの有効幅を考慮したT形梁として計算する。
4柱梁接合部における帯筋比は、一般に、0.2%以上とする。
5柱の帯筋の間隔は、一般に、柱の上下端付近より中央部を密にする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
部材の曲げモーメントに対する断面算定においては、一般に、コンクリートの引張応力度を無視する。
設問は、適当である。

曲げモーメントに対する断面算定では、一般に、コンクリートの引張応力度を無視する(引張りは鉄筋が負担する)。

2
開口のある壁部材の許容せん断力は、壁部材に所定の開口補強がされている場合、開口のない壁部材の許容せん断力に、開口の幅、高さ及び見付面積に応じて定まる低減率を乗じて算定する。
設問は、適当である。

所定の開口補強をした壁の許容せん断力は、開口のない壁の許容せん断力に、開口の幅・高さ・見付面積から決まる低減率を乗じて算定する。

3
梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性については、一般に、梁のスパン長さ等に応じたスラブの有効幅を考慮したT形梁として計算する。
設問は、適当である。

梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性は、スパン長さなどに応じたスラブの有効幅を考慮したT形梁として計算する。

4
柱梁接合部における帯筋比は、一般に、0.2%以上とする。
設問は、適当である。

柱梁接合部の帯筋比は、一般に、0.2%以上とする。

5正答
柱の帯筋の間隔は、一般に、柱の上下端付近より中央部を密にする。
設問は、最も不適当である。

地震時には柱の上下端付近に大きなせん断力と曲げモーメントが生じるので、帯筋の間隔は、上下端付近を密にする(横架材から柱の小径の2倍以内の部分は10cm以下、その他の部分は15cm以下=建築基準法施行令第77条第三号)。中央部を密にするのではない。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第77条第三号(帯筋の間隔は15cm以下、横架材から柱の小径の2倍以内の部分は10cm以下)

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No.15大梁と柱の主筋の重ね継手の位置

鉄筋コンクリート造(配筋)最も適当な組合せ

鉄筋コンクリート構造において、図-1のような大梁及び図-2のような柱における主筋の重ね継手の位置ア~キの組合せとして、最も適当なものは、次のうちどれか。なお、図中の○印は、継手の中心位置を示す。

図-1:内法スパン L<sub>0</sub>・せい D の大梁。上端筋の継手の候補ア(端部から L<sub>0</sub>/4 以内)・イ(中央)、下端筋の候補ウ(端部から D 以内)・エ(D〜L<sub>0</sub>/4 の範囲)・オ(中央)” width=”1020″ height=”395″ loading=”lazy” class=”wp-image-23254″ srcset=”https://kenchikukijyunhou.com/wp-content/uploads/2026/10/H29.kouzou.No15a.png 1020w, https://kenchikukijyunhou.com/wp-content/uploads/2026/10/H29.kouzou.No15a-300×116.png 300w, https://kenchikukijyunhou.com/wp-content/uploads/2026/10/H29.kouzou.No15a-768×297.png 768w, https://kenchikukijyunhou.com/wp-content/uploads/2026/10/H29.kouzou.No15a-940×364.png 940w” sizes=”auto, (max-width: 1020px) 100vw, 1020px”></a><figcaption>図を押すと大きく表示します</figcaption></figure><figure class=図-2:内法高さ H<sub>0</sub> の柱。柱主筋の継手の候補カ(中央部)・キ(下端から H<sub>0</sub>/4 以内)” width=”570″ height=”780″ loading=”lazy” class=”wp-image-23255″ srcset=”https://kenchikukijyunhou.com/wp-content/uploads/2026/10/H29.kouzou.No15b.png 570w, https://kenchikukijyunhou.com/wp-content/uploads/2026/10/H29.kouzou.No15b-219×300.png 219w” sizes=”auto, (max-width: 570px) 100vw, 570px”></a><figcaption>図を押すと大きく表示します</figcaption></figure><div class=
大梁主筋の継手位置柱主筋の継手位置
上端筋下端筋
1.アウキ
2.アエカ
3.アオキ
4.イエカ
5.イオカ

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15

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No.16鉄骨構造(梁のたわみの制限・横座屈と許容曲げ応力度・根巻き柱脚の高さ・幅厚比・ガセットプレートのせん断)

鉄骨造最も不適当なもの

鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1長期に作用する荷重に対する梁材のたわみは、通常の場合ではスパンの1/300以下とし、片持ち梁の場合ではスパンの1/250以下とする。
2H形断面を有する梁が、強軸まわりに曲げを受ける場合、梁の細長比が大きいほど許容曲げ応力度が小さくなる。
3根巻形式の柱脚においては、一般に、柱下部の根巻き鉄筋コンクリートの高さは、柱せいの1.5倍以上とする。
4形鋼の許容応力度設計において、板要素の幅厚比が制限値を超える場合は、制限値を超える部分を無効とした断面で検討する。
5許容応力度設計において、ガセットプレートのように、細長い長方形断面のみでせん断力を負担する場合には、平均せん断応力度の1.5倍が許容せん断応力度以下であることを確かめる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
長期に作用する荷重に対する梁材のたわみは、通常の場合ではスパンの1/300以下とし、片持ち梁の場合ではスパンの1/250以下とする。
設問は、適当である。

長期の荷重に対する梁のたわみは、通常はスパンの1/300以下、片持ち梁は1/250以下とする。

2
H形断面を有する梁が、強軸まわりに曲げを受ける場合、梁の細長比が大きいほど許容曲げ応力度が小さくなる。
設問は、適当である。

強軸まわりに曲げを受けるH形断面の梁は、細長比が大きい(横補剛の間隔が長い)ほど横座屈しやすく、許容曲げ応力度は小さくなる。

3正答
根巻形式の柱脚においては、一般に、柱下部の根巻き鉄筋コンクリートの高さは、柱せいの1.5倍以上とする。
設問は、最も不適当である。

根巻き形式の柱脚の根巻き鉄筋コンクリートの高さは、柱幅(柱の見付け幅の大きいほう)の2.5倍以上とする(平成12年建設省告示第1456号 第二号)。1.5倍では足りない。

4
形鋼の許容応力度設計において、板要素の幅厚比が制限値を超える場合は、制限値を超える部分を無効とした断面で検討する。
設問は、適当である。

板要素の幅厚比が制限値を超える場合は、制限値を超える部分を無効とした断面で許容応力度設計を行う。

5
許容応力度設計において、ガセットプレートのように、細長い長方形断面のみでせん断力を負担する場合には、平均せん断応力度の1.5倍が許容せん断応力度以下であることを確かめる。
設問は、適当である。

長方形断面の最大せん断応力度は平均せん断応力度の1.5倍になるので、ガセットプレートのように長方形断面だけでせん断力を負担する場合は、平均せん断応力度の1.5倍が許容せん断応力度以下であることを確かめる。

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No.17鉄骨構造の接合(摩擦接合の力の伝わり方・フィラープレート・溶接との併用・有効のど厚・隅肉溶接の有効長さ)

鉄骨造(接合)最も不適当なもの

鉄骨構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1高力ボルト摩擦接合部の許容応力度は、締め付けられる鋼材間の摩擦力と高力ボルトのせん断力との和として応力が伝達されるものとして計算する。
2高力ボルト摩擦接合において、両面とも摩擦面としての処理を行ったフィラープレートは、接合する母材の鋼種にかかわらず、400 N/mm²級の鋼材でよい。
3一つの継手に高力ボルト摩擦接合と溶接接合とを併用する場合において、高力ボルト摩擦接合が溶接接合より先に施工されるときは、高力ボルト摩擦接合部と溶接継目に応力を分担させることができる。
4構造計算に用いる隅肉溶接の溶接部の有効のど厚は、一般に、隅肉サイズの0.7倍である。
5応力を伝達する隅肉溶接の有効長さは、一般に、隅肉サイズの10倍以上で、かつ、40 mm以上とする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.17

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
高力ボルト摩擦接合部の許容応力度は、締め付けられる鋼材間の摩擦力と高力ボルトのせん断力との和として応力が伝達されるものとして計算する。
設問は、最も不適当である。

高力ボルト摩擦接合は、ボルトの締付け力で鋼材どうしを圧着し、その摩擦力だけで応力を伝えるものとして許容応力度を計算する。摩擦力と高力ボルトのせん断力との和ではない(すべりが生じた後のボルトのせん断は見込まない)。

2
高力ボルト摩擦接合において、両面とも摩擦面としての処理を行ったフィラープレートは、接合する母材の鋼種にかかわらず、400 N/mm²級の鋼材でよい。
設問は、適当である。

両面とも摩擦面の処理をしたフィラープレートは、母材の鋼種にかかわらず、400N/mm²級の鋼材でよい。

3
一つの継手に高力ボルト摩擦接合と溶接接合とを併用する場合において、高力ボルト摩擦接合が溶接接合より先に施工されるときは、高力ボルト摩擦接合部と溶接継目に応力を分担させることができる。
設問は、適当である。

高力ボルト摩擦接合を溶接より先に施工する場合は、高力ボルトと溶接継目に応力を分担させることができる。

4
構造計算に用いる隅肉溶接の溶接部の有効のど厚は、一般に、隅肉サイズの0.7倍である。
設問は、適当である。

隅肉溶接の有効のど厚は、一般に、隅肉サイズの0.7倍とする。

5
応力を伝達する隅肉溶接の有効長さは、一般に、隅肉サイズの10倍以上で、かつ、40 mm以上とする。
設問は、適当である。

応力を伝える隅肉溶接の有効長さは、一般に、隅肉サイズの10倍以上、かつ、40mm以上とする。

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No.18構造計画(ルート2の筋かいの割増し・木造の筋かいの向き・耐震スリット・SWS試験・片持ちバルコニー)

構造計画最も不適当なもの

建築物の構造計画等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1鉄骨造の建築物において、筋かいによって地震力に抵抗する計画とした場合、耐震計算ルート2では、筋かいの水平力分担率の値に応じて、地震時応力を割り増す必要がある。
2木造建築物において、同じ構面内の同種の筋かいは、一般に、傾きの方向が同じ向きとなるように配置する。
3鉄筋コンクリート造の建築物において、柱と腰壁との間に耐震スリットを設けることは、柱の脆ぜい性破壊の防止に有効である。
4スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)は、載荷したロッドを回転して地盤に貫入する簡便な地盤調査方法であり、手動式の場合、適用深度は10 m程度である。
5建築物の外壁から突出する部分の長さが2 mを超える片持ちのバルコニーを設ける場合、当該部分の鉛直震度に基づき計算した地震力に対して安全であることを確かめる必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.18

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
鉄骨造の建築物において、筋かいによって地震力に抵抗する計画とした場合、耐震計算ルート2では、筋かいの水平力分担率の値に応じて、地震時応力を割り増す必要がある。
設問は、適当である。

鉄骨造でルート2により筋かいで地震力に抵抗させる場合は、筋かいの水平力分担率に応じて、地震時の応力を割り増す。

2正答
木造建築物において、同じ構面内の同種の筋かいは、一般に、傾きの方向が同じ向きとなるように配置する。
設問は、最も不適当である。

筋かいは、引張りと圧縮で耐力が異なるので、同じ構面内の同種の筋かいは、傾きの向きが交互(左右対称)になるように配置する。同じ向きにそろえると、地震力や風圧力の向きによって耐力が偏る。

3
鉄筋コンクリート造の建築物において、柱と腰壁との間に耐震スリットを設けることは、柱の脆ぜい性破壊の防止に有効である。
設問は、適当である。

柱と腰壁の間に耐震スリットを設けると、柱が短柱にならず、せん断破壊(脆性破壊)の防止に有効。

4
スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)は、載荷したロッドを回転して地盤に貫入する簡便な地盤調査方法であり、手動式の場合、適用深度は10 m程度である。
設問は、適当である。

スウェーデン式サウンディング試験は、おもりを載せたロッドを回転させて地盤に貫入させる簡便な調査で、手動式の適用深度は10m程度。

5
建築物の外壁から突出する部分の長さが2 mを超える片持ちのバルコニーを設ける場合、当該部分の鉛直震度に基づき計算した地震力に対して安全であることを確かめる必要がある。
設問は、適当である。

外壁から2mを超えて突出する片持ちのバルコニーは、上下方向の揺れの影響が大きいので、鉛直震度に基づく地震力に対して安全であることを確かめる。

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No.19耐震設計(剛性率・偏心率・強度と靱性・一次設計と二次設計・杭基礎の水平力の低減)

耐震設計最も不適当なもの

建築物の耐震設計等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1建築物の剛性率は、計算しようとする方向について、各階の層間変形角を建築物全体の層間変形角の平均値で除した値である。
2建築物の偏心率は、計算しようとする方向について、各階の偏心距離を当該階の弾力半径で除した値である。
3建築物の耐震性は、一般に、強度と靱じん性によって評価されるが、靱じん性が乏しい場合には、強度を十分に高くする必要がある。
4建築物の耐震設計は、まれに発生する地震(中程度の地震)に対して損傷による性能の低下を生じないことを確かめる一次設計と、極めてまれに発生する地震(最大級の地震)に対して崩壊・倒壊等しないことを確かめる二次設計から構成される。
5杭基礎において、根入れの深さが2 m以上の場合、基礎スラブ底面における地震による水平力を低減することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.19

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
建築物の剛性率は、計算しようとする方向について、各階の層間変形角を建築物全体の層間変形角の平均値で除した値である。
設問は、最も不適当である。

剛性率は、各階の層間変形角の逆数を、その建築物全体の層間変形角の逆数の相加平均で割った値(建築基準法施行令第82条の6第二号イ)。層間変形角そのものを平均値で割るのではない。

2
建築物の偏心率は、計算しようとする方向について、各階の偏心距離を当該階の弾力半径で除した値である。
設問は、適当である。

偏心率は、各階の偏心距離を、その階の弾力半径で割った値(同号ロ)。

3
建築物の耐震性は、一般に、強度と靱じん性によって評価されるが、靱じん性が乏しい場合には、強度を十分に高くする必要がある。
設問は、適当である。

耐震性は強度と靱性で評価され、靱性が乏しい場合は強度を十分に高くする。

4
建築物の耐震設計は、まれに発生する地震(中程度の地震)に対して損傷による性能の低下を生じないことを確かめる一次設計と、極めてまれに発生する地震(最大級の地震)に対して崩壊・倒壊等しないことを確かめる二次設計から構成される。
設問は、適当である。

耐震設計は、まれに発生する中程度の地震で損傷しないことを確かめる一次設計と、極めてまれに発生する最大級の地震で崩壊・倒壊しないことを確かめる二次設計からなる。

5
杭基礎において、根入れの深さが2 m以上の場合、基礎スラブ底面における地震による水平力を低減することができる。
設問は、適当である。

杭基礎で根入れの深さが2m以上の場合は、周囲の地盤の抵抗を見込んで、基礎スラブ底面の地震による水平力を低減できる。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第82条の6第二号イ(剛性率 Rs=rs/r̄s、rs=層間変形角の逆数)・ロ(偏心率)

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🧱 建築材料(No.20〜No.25)

No.20木材・木質材料(繊維飽和点と気乾状態・収縮率の方向・心材と辺材・異方性・繊維板の分類)

建築材料(木材)最も不適当なもの

建築材料として使用される木材及び木質材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1木材を大気中で十分に乾燥させ、木材中の結合水と大気中の湿度が平衡に達した状態を、繊維飽和点という。
2木材の乾燥収縮率は、年輪の接線方向より繊維方向のほうが小さい。
3心材は、辺材よりもシロアリの食害を受けにくい。
4構造用集成材や合板は、繊維方向、積層方向等によって強度性能上の異方性を有している。
5日本工業規格(JIS)において、繊維板は、密度・用途・製法によってインシュレーションボード、MDF及びハードボードに分類される。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.20

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
木材を大気中で十分に乾燥させ、木材中の結合水と大気中の湿度が平衡に達した状態を、繊維飽和点という。
設問は、最も不適当である。

大気中で十分に乾燥させ、木材の含水率が大気の湿度と平衡に達した状態は気乾状態(含水率15%程度)。繊維飽和点は、細胞内の自由水がなくなり、細胞壁の結合水だけが飽和している状態(含水率約30%)。

2
木材の乾燥収縮率は、年輪の接線方向より繊維方向のほうが小さい。
設問は、適当である。

乾燥収縮率は、接線方向>半径方向>繊維方向の順で、繊維方向が最も小さい。

3
心材は、辺材よりもシロアリの食害を受けにくい。
設問は、適当である。

心材は、辺材よりも抽出成分が多く、腐朽やシロアリの食害を受けにくい。

4
構造用集成材や合板は、繊維方向、積層方向等によって強度性能上の異方性を有している。
設問は、適当である。

構造用集成材や合板は、繊維方向や積層方向によって強度性能が異なる(異方性がある)。

5
日本工業規格(JIS)において、繊維板は、密度・用途・製法によってインシュレーションボード、MDF及びハードボードに分類される。
設問は、適当である。

JIS(A 5905)で、繊維板は密度・用途・製法により、インシュレーションボード、MDF(中密度繊維板)、ハードボードに分類される(日本工業規格〔JIS〕は、2019年7月1日から「日本産業規格」に名前が変わった)。

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No.21コンクリート(養生温度と強度・沈みひび割れ・高炉セメントB種の養生・クリープ・コールドジョイント)

建築材料(コンクリート)最も不適当なもの

コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1コンクリートの養生期間中の温度が高いほど、一般に、初期材齢の強度発現は妨げられるが、長期材齢の強度増進は大きくなる。
2単位水量が大きくブリーディングが多いコンクリートは、一般に、コンクリートの打込み後、数時間の間に、水平鉄筋に沿った沈みひび割れを誘発することがある。
3高炉セメントB種を用いたコンクリートは、圧縮強度が同程度の普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートに比べて、長期の湿潤養生期間が必要となる。
4クリープは、一定の外力が継続して作用したときに、時間の経過とともにひずみが増大する現象である。
5コールドジョイントを防止するためには、先に打ち込まれたコンクリートの凝結が始まる前に、次のコンクリートを打ち重ねる必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.21

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
コンクリートの養生期間中の温度が高いほど、一般に、初期材齢の強度発現は妨げられるが、長期材齢の強度増進は大きくなる。
設問は、最も不適当である。

養生期間中の温度が高いほど、水和反応が速く進むので、初期材齢の強度発現は早くなる。一方、長期材齢の強度の伸び(強度増進)は小さくなる。設問は逆。

2
単位水量が大きくブリーディングが多いコンクリートは、一般に、コンクリートの打込み後、数時間の間に、水平鉄筋に沿った沈みひび割れを誘発することがある。
設問は、適当である。

単位水量が大きくブリーディングの多いコンクリートは、打込み後数時間の間に、沈下が鉄筋で妨げられて、水平鉄筋に沿った沈みひび割れが生じることがある。

3
高炉セメントB種を用いたコンクリートは、圧縮強度が同程度の普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートに比べて、長期の湿潤養生期間が必要となる。
設問は、適当である。

高炉セメントB種を用いたコンクリートは、初期の強度発現が遅いので、普通ポルトランドセメントより長い湿潤養生期間が必要。

4
クリープは、一定の外力が継続して作用したときに、時間の経過とともにひずみが増大する現象である。
設問は、適当である。

クリープは、一定の力が継続して作用したとき、時間とともにひずみが増大する現象。

5
コールドジョイントを防止するためには、先に打ち込まれたコンクリートの凝結が始まる前に、次のコンクリートを打ち重ねる必要がある。
設問は、適当である。

コールドジョイントを防ぐには、先に打ち込んだコンクリートが凝結し始める前に、次のコンクリートを打ち重ねる。

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No.22コンクリートの性質(水セメント比と強度・ヤング係数・中性化・線膨張係数・長期許容圧縮応力度)

建築材料(コンクリート)最も不適当なもの

コンクリートの一般的な性質等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1圧縮強度は、水セメント比が小さいものほど高い。
2ヤング係数は、圧縮強度が高いものほど大きい。
3中性化速度は、圧縮強度が高いものほど小さい。
4線膨張係数は、常温時には、鉄筋の線膨張係数とほぼ等しい。
5長期許容圧縮応力度は、設計基準強度に2/3を乗じた値である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.22

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
圧縮強度は、水セメント比が小さいものほど高い。
設問は、適当である。

水セメント比が小さいほど、圧縮強度は高くなる。

2
ヤング係数は、圧縮強度が高いものほど大きい。
設問は、適当である。

ヤング係数は、圧縮強度が高いほど(単位容積質量が大きいほど)大きい。

3
中性化速度は、圧縮強度が高いものほど小さい。
設問は、適当である。

圧縮強度が高い(緻密な)コンクリートほど、中性化速度は小さい。

4
線膨張係数は、常温時には、鉄筋の線膨張係数とほぼ等しい。
設問は、適当である。

コンクリートの線膨張係数は、常温では約1×10⁻⁵/℃で、鉄筋とほぼ等しい(だから鉄筋コンクリートが成り立つ)。

5正答
長期許容圧縮応力度は、設計基準強度に2/3を乗じた値である。
設問は、最も不適当である。

コンクリートの長期許容圧縮応力度は、設計基準強度 F の1/3(建築基準法施行令第91条第1項の表)。F の2/3は、短期許容圧縮応力度(長期の2倍)。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第91条第1項の表(長期の圧縮は F/3、短期は長期の2倍)

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No.23鋼材(炭素量と引張強さ・高温での降伏点・FR鋼・脆性破壊・黒皮)

建築材料(鋼材)最も不適当なもの

建築物の構造材として用いられる鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1鋼材は、炭素含有量が多くなると、硬質になり、引張強さが大きくなる。
2鋼材の降伏点は、温度が300~400℃程度で最大となり、それ以上の温度になると急激に低下する。
3建築構造用耐火鋼(FR鋼)は、一般の鋼材よりも高温時の強度を向上させ、600℃における降伏点が常温規格値の2/3以上あることを保証した鋼材である。
4鋼材は、通常、伸びと絞りを伴って破断(延性破壊)するが、低温状態や鋼材に切欠きがある場合に衝撃力がかかると脆ぜい性破壊しやすくなる。
5鋼を熱間圧延して製造するときに生じる黒い錆さび(黒皮)は、鋼の表面に被膜を形成するので防食効果がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.23

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
鋼材は、炭素含有量が多くなると、硬質になり、引張強さが大きくなる。
設問は、適当である。

鋼材は、炭素含有量が多くなると硬くなり、引張強さが大きくなる(伸びや溶接性は低下する)。

2正答
鋼材の降伏点は、温度が300~400℃程度で最大となり、それ以上の温度になると急激に低下する。
設問は、最も不適当である。

鋼材の降伏点は、温度が上がるにつれて低下する(300〜400℃で最大になるのではない)。200〜300℃程度で最大となり、それ以上で急激に低下するのは引張強さ。

3
建築構造用耐火鋼(FR鋼)は、一般の鋼材よりも高温時の強度を向上させ、600℃における降伏点が常温規格値の2/3以上あることを保証した鋼材である。
設問は、適当である。

建築構造用耐火鋼(FR鋼)は、高温時の強度を高め、600℃における降伏点が常温の規格値の2/3以上あることを保証した鋼材。

4
鋼材は、通常、伸びと絞りを伴って破断(延性破壊)するが、低温状態や鋼材に切欠きがある場合に衝撃力がかかると脆ぜい性破壊しやすくなる。
設問は、適当である。

鋼材は通常、伸びと絞りを伴って延性破壊するが、低温の状態や切欠きのある部分に衝撃力がかかると、脆性破壊しやすくなる。

5
鋼を熱間圧延して製造するときに生じる黒い錆さび(黒皮)は、鋼の表面に被膜を形成するので防食効果がある。
設問は、適当である。

熱間圧延のときに生じる黒皮(ミルスケール)は、鋼の表面の被膜となり、一定の防食効果がある。

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No.24ガラス(Low-E複層ガラス・線入り板ガラス・合わせガラス・強化ガラス・型板ガラス)

建築材料(ガラス)最も不適当なもの

ガラスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1Low-E複層ガラスは、2枚の板ガラスの片方の中空層側表面に低放射の特殊金属膜をコーティングしたガラスであり、日射制御機能と高い断熱性を有する。
2線入り板ガラスは、板ガラスの中に金属線を封入したガラスであり、割れても破片が落ちにくいので、防火戸に用いるガラスとして使用される。
3合わせガラスは、2枚の板ガラスを透明で強靱じんな中間膜で張り合わせたガラスであり、割れても破片の飛散を防ぐことができる。
4強化ガラスは、フロート板ガラスの3~5倍の強度を有する加工ガラスであり、割れても破片が鋭角状にならない。
5型板ガラスは、ガラスの片側表面に型模様を付けたガラスであり、光を拡散し、視線を遮ることができるので、住宅の窓ガラスなどに使用される。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.24

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
Low-E複層ガラスは、2枚の板ガラスの片方の中空層側表面に低放射の特殊金属膜をコーティングしたガラスであり、日射制御機能と高い断熱性を有する。
設問は、適当である。

Low-E複層ガラスは、2枚の板ガラスの中空層側の片方の表面に低放射の金属膜をコーティングしたガラスで、日射制御機能と高い断熱性をもつ。

2正答
線入り板ガラスは、板ガラスの中に金属線を封入したガラスであり、割れても破片が落ちにくいので、防火戸に用いるガラスとして使用される。
設問は、最も不適当である。

線入り板ガラスは、金属線を平行に封入したガラスで、割れても破片が落ちにくいが、防火設備(防火戸)のガラスとしては使えない。防火戸に使えるのは網入り板ガラス(や耐熱強化ガラスなど)。

3
合わせガラスは、2枚の板ガラスを透明で強靱じんな中間膜で張り合わせたガラスであり、割れても破片の飛散を防ぐことができる。
設問は、適当である。

合わせガラスは、2枚の板ガラスを強靱な中間膜で張り合わせたガラスで、割れても破片が飛び散りにくい。

4
強化ガラスは、フロート板ガラスの3~5倍の強度を有する加工ガラスであり、割れても破片が鋭角状にならない。
設問は、適当である。

強化ガラスは、フロート板ガラスの3〜5倍の強度をもつ加工ガラスで、割れると細かい粒状になり、破片が鋭角状にならない。

5
型板ガラスは、ガラスの片側表面に型模様を付けたガラスであり、光を拡散し、視線を遮ることができるので、住宅の窓ガラスなどに使用される。
設問は、適当である。

型板ガラスは、片側の表面に型模様を付けたガラスで、光を拡散し視線を遮るので、住宅の窓などに使われる。

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No.25建築材料(せっこうボード・窯業系サイディング・ALC・GRCパネル・木片セメント板)

建築材料(仕上げ)最も不適当なもの

建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1せっこうボードは、火災時にはせっこうに含まれる結晶水が分解されるまで、温度上昇を防ぐので、優れた防火性を有している。
2窯業系サイディングは、セメント質原料及び繊維質原料を成形したものであり、外装材として用いられる。
3ALCは、原料を発泡させて高温高圧蒸気養生した材料であり、1 mm程度の独立気泡を多く含むので、優れた耐火性・断熱性を有している。
4ガラス繊維混入セメント板(GRCパネル)は、セメント系材料にガラス繊維を混入したものであり、曲げ強度が高く薄肉化が可能なので、内外装パネルとして用いられる。
5木片セメント板は、細長く削り出した木毛とセメントを混合し加圧成型したものであり、加工性が良いので、天井の下地材に用いられる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.25

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
せっこうボードは、火災時にはせっこうに含まれる結晶水が分解されるまで、温度上昇を防ぐので、優れた防火性を有している。
設問は、適当である。

せっこうボードは、火災時にせっこうの結晶水が分解・蒸発する間、温度上昇を抑えるので、防火性に優れる。

2
窯業系サイディングは、セメント質原料及び繊維質原料を成形したものであり、外装材として用いられる。
設問は、適当である。

窯業系サイディングは、セメント質原料と繊維質原料を成形した板で、外装材に用いられる。

3
ALCは、原料を発泡させて高温高圧蒸気養生した材料であり、1 mm程度の独立気泡を多く含むので、優れた耐火性・断熱性を有している。
設問は、適当である。

ALCは、原料を発泡させて高温高圧蒸気養生(オートクレーブ養生)したもので、1mm程度の独立気泡を多く含み、耐火性・断熱性に優れる。

4
ガラス繊維混入セメント板(GRCパネル)は、セメント系材料にガラス繊維を混入したものであり、曲げ強度が高く薄肉化が可能なので、内外装パネルとして用いられる。
設問は、適当である。

GRCパネル(ガラス繊維補強セメント)は、セメント系材料にガラス繊維を混入したもので、曲げ強度が高く薄くできるので、内外装パネルに用いられる。

5正答
木片セメント板は、細長く削り出した木毛とセメントを混合し加圧成型したものであり、加工性が良いので、天井の下地材に用いられる。
設問は、最も不適当である。

細長く削り出した木毛とセメントを混合して加圧成形するのは木毛セメント板。木片セメント板は、木片(チップ)とセメントを混合して圧縮成形した板で、屋根や床の下地などに用いられる。

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平成29年の合格基準点(学科の試験)

配点は各問題1点(各科目25点・合計100点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。

学科Ⅰ
計画
学科Ⅱ
法規
学科Ⅲ
構造
学科Ⅳ
施工
総得点
合格基準点13点13点13点13点60点

出典:建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」

💡 構造は何点を目指すか

平成29年の構造の基準点は13点でした。構造は法令集を使えない科目で、前半の構造力学(断面の性質・応力・反力・トラス・座屈など)は毎年同じ形の計算問題が出ます。計算問題を確実に解けるようにし、後半の各種構造と材料は、建築基準法施行令や告示の数値と材料の性質をセットで覚えておくと安心です。

ほかの年度・ほかの科目の過去問

この記事の問題文と図は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している平成29年 二級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。

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