要点と過去問10年分
二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)の No.14 で毎年出題される「鉄筋コンクリート構造」について、壊れ方と靱性、断面算定と梁、柱・床スラブ・耐震壁の決まりを要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を選択肢ごとに解説します。配筋と継手は「鉄筋コンクリート造(配筋・継手)」の記事で解説します。

鉄筋コンクリート造(構造設計・部材)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
No.14 は、10年とも鉄筋コンクリート構造が1問出題されています。断面算定でコンクリートの引張りを無視すること(5回)、柱の軸力と靱性、曲げ破壊を先にすること、柱の小径1/15・主筋0.8%がくり返し出ます。
毎年 No.14 に1問(10年で10問)。この記事で解説する選択肢は50肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している二級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の建築基準法・告示や日本建築学会の規準などでまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
💥 壊れ方と靱性
📖 破壊の順番と靱性
鉄筋コンクリート造は、粘り(靱性)のある壊れ方をさせるのが基本です。せん断破壊より曲げ破壊を先にする、柱の軸力が大きいほど粘りがなくなる、がよく問われます。
| 項目 | 決まり |
|---|---|
| 破壊の順番 | せん断破壊は粘りのない脆性的な破壊なので、曲げ破壊が先に起きるように設計する |
| 柱の軸方向圧縮力 | 大きくなるほど、靱性(変形能力)は小さくなる |
| 閉鎖形帯筋・副帯筋・スパイラル筋 | コンクリートを拘束して、柱の靱性の確保に有効 |
| 帯筋・あばら筋の目的 | せん断ひび割れの後にせん断力を負担して、せん断破壊を防ぐ(せん断耐力・靱性の確保、ひび割れの伸展の防止)。ひび割れの発生を抑えるのが主な目的ではない |
| 曲げひび割れの幅 | 鉄筋の応力が同じなら、かぶり厚さが厚いほど、鉄筋径が太いほど大きい |
✏️ 過去問:壊れ方と靱性(10年で12肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全11枚)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱、梁のせん断破壊は、脆性的な破壊であり、建築物の崩壊につながるおそれがあるので、一般に、曲げ破壊よりも先行しないように設計する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢5
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せん断破壊は、粘りがなく急に壊れる脆性的な破壊なので、粘りのある曲げ破壊が先に起きるように(せん断破壊が先行しないように)設計する。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
部材の曲げ破壊は、脆性的な破壊であり、建築物の崩壊につながるおそれがあるので、せん断破壊よりも先行しないように設計する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢1
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脆性的な(粘りのない)破壊はせん断破壊。曲げ破壊は鉄筋が降伏して粘り強く変形するので、曲げ破壊がせん断破壊より先に起きるように設計する。設問は逆。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱は、一般に、負担している軸方向圧縮力が大きくなると、靱性が大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢4
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柱は、負担する軸方向圧縮力が大きくなるほど、曲げ変形のときにコンクリートが早く圧壊するので、靱性(粘り)は小さくなる。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱は、一般に、負担している軸方向圧縮力が大きくなると、変形能力は小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢2
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱は、一般に、負担している軸方向圧縮力が大きくなると、靱性が小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢1
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
溶接した閉鎖形帯筋を、柱の主筋を包含するように配置したり、副帯筋を使用したりすることは、柱の靱性の確保に有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢1
同じ文:令和4年 No.14 選択肢1
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溶接した閉鎖形帯筋で主筋を囲んだり、副帯筋を入れたりすると、コンクリートが拘束されて柱の靱性(粘り)が高まる。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地震時の柱の靱性を確保するために、帯筋としてスパイラル筋を用いることは有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢2
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
あばら筋は、一般に、梁の「ひび割れの伸展の防止」や「せん断終局強度及び靱性の確保」に有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢2
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
あばら筋は、一般に、梁のひび割れの伸展の防止や、部材のせん断終局強度及び靱性の確保に有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢4
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
帯筋・あばら筋は、一般に、せん断ひび割れの発生を抑制することを主な目的として設ける。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢5
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帯筋・あばら筋は、せん断ひび割れが生じた後に、せん断力を負担してせん断破壊を防ぐ(せん断耐力と靱性を確保する)ために設ける。せん断ひび割れの発生の抑制が主な目的ではない。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリートの曲げひび割れ幅は、一般に、鉄筋応力が一定であれば、コンクリートのかぶり厚が厚いほど、また、鉄筋径が太いほど大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢1
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📏 断面算定・梁
📖 断面算定と梁
梁の断面算定は、コンクリートの引張りを無視することと、釣合鉄筋比との関係がよく問われます。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 曲げに対する断面算定 | コンクリートの引張応力度は無視する(引張りは鉄筋が負担)。平面保持と、圧縮応力度が中立軸からの距離に比例するという仮定で行う | |
| 釣合鉄筋比 | 引張鉄筋比が釣合鉄筋比以下なら、許容曲げモーメントは引張鉄筋の断面積にほぼ比例する(釣合鉄筋比より高いと比例しない) | |
| T形梁 | 梁とスラブを一体に打ち込むと、スラブの有効幅を考えたT形梁として剛性を計算する。スラブが圧縮側なら、許容曲げモーメントにもスラブの効果を入れてよい | |
| 梁の圧縮鉄筋 | 長期荷重によるクリープたわみの抑制と、地震時の靱性の確保に有効 | |
| 定着の検定・付着の検定 | 主筋が柱(定着部分)から引き抜けないか=定着の検定。梁の中でコンクリートから引き抜けないか=付着の検定 | |
| 使用上の支障の確認が要らない寸法 | 梁のせいが有効長さの1/10を超える、片持ちスラブの厚さが出の長さの1/10を超える、四周を支持したスラブの厚さが短辺の有効張り間長さの1/30を超える | 告示1459 |
「告示1459」は平成12年建設省告示第1459号。
✏️ 過去問:断面算定・梁(10年で19肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全16枚)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
部材の曲げモーメントに対する断面算定においては、一般に、コンクリートの引張応力度を考慮しない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢2
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曲げモーメントに対する断面算定では、コンクリートの引張応力度は無視し、引張力はすべて鉄筋が負担すると考える。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
部材の曲げモーメントに対する断面算定においては、一般に、コンクリートの引張応力度を考慮する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢4
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曲げモーメントに対する断面算定では、一般に、コンクリートの引張応力度は考慮しない。コンクリートは引張りに弱く、ひび割れるので、引張力はすべて鉄筋が負担すると考える。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
部材の曲げモーメントに対する断面算定においては、一般に、コンクリートの引張応力度を考慮する必要がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢3
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曲げモーメントに対する断面算定では、コンクリートの引張応力度は考慮しない(引張りはすべて鉄筋が負担すると考える)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
部材の曲げモーメントに対する断面算定においては、一般に、コンクリートの引張応力度を無視する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢5
同じ文:平成29年 No.14 選択肢1
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曲げモーメントに対する断面算定では、一般に、コンクリートの引張応力度を無視する(引張りは鉄筋が負担する)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリート造部材の曲げモーメントに対する断面算定は、一般に、曲げ材の各断面が材の湾曲後も平面を保ち、コンクリートの圧縮応力度が中立軸からの距離に比例するとの仮定に基づいて行う。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢5
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曲げに対する断面算定は、平面保持(断面は曲がっても平面のまま)と、コンクリートの圧縮応力度が中立軸からの距離に比例するという仮定で行う。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の引張鉄筋比が、釣合鉄筋比より高い場合、梁の許容曲げモーメントは、引張鉄筋の断面積にほぼ比例する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢5
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引張鉄筋比が釣合鉄筋比以下なら、引張鉄筋が先に許容応力度に達するので、許容曲げモーメントは引張鉄筋の断面積にほぼ比例する(M=atftj)。釣合鉄筋比より高いと、コンクリートの圧縮側で決まるので、鉄筋を増やしても比例して大きくはならない。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の引張鉄筋比が、釣り合い鉄筋比以下の場合、梁の許容曲げモーメントは、引張鉄筋の断面積にほぼ比例する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢4
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引張鉄筋比が釣合鉄筋比以下なら、引張鉄筋が先に許容応力度に達するので、許容曲げモーメントは引張鉄筋の断面積にほぼ比例する。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
長方形梁とスラブが一体となった構造とみなされるT形梁において、スラブが圧縮側になる場合、スラブの効果を取り入れて許容曲げモーメントを算定してよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢2
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梁とスラブが一体に打ち込まれたT形梁では、スラブが圧縮側になるとき(梁の中央部など)、スラブの一部を圧縮側の断面に含めて許容曲げモーメントを算定してよい。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁とスラブのコンクリートを一体に打ち込む場合、両側にスラブが付く梁の剛性については、一般に、スラブの有効幅を考慮したT形梁として計算する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢2
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性については、一般に、梁のスパン長さ等に応じたスラブの有効幅を考慮したT形梁として計算する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢3
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梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性は、スパン長さなどに応じたスラブの有効幅を考慮したT形梁として計算する。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の圧縮鉄筋は、長期荷重によるクリープたわみの抑制や地震時における靱性の確保に有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢2
同じ文:平成30年 No.14 選択肢1
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁端部の主筋に生じる引張力に対し、梁から梁主筋が引き抜けないことの確認を定着の検定、柱から梁主筋が引き抜けないことの確認を付着の検定という。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢3
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梁端部の主筋が、柱(定着している部分)から引き抜けないことの確認が定着の検定。梁の中で主筋がコンクリートから引き抜けない(付着が切れない)ことの確認が付着の検定。設問は、梁と柱が逆。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁のせいは、建築物に変形又は振動による使用上の支障が起こらないことを計算によって確かめた場合を除き、梁の有効長さの 1/10 を超える値とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢4
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鉄筋コンクリート造の梁は、せいが有効長さの1/10を超える場合を除き、変形・振動による使用上の支障が起こらないことを計算で確かめる(平成12年建設省告示第1459号 第1の表)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁せいは、建築物に変形又は振動による使用上の支障が起こらないことを計算によって確かめた場合を除き、梁の有効長さの 1/10 を超える値とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢4
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鉄筋コンクリート造の梁は、せいが有効長さの1/10を超える場合を除き、使用上の支障が起こらないことを計算で確かめる(平成12年建設省告示第1459号 第1の表)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
普通コンクリートを用いた片持ちスラブの厚さは、建築物の使用上の支障が起こらないことを計算によって確かめた場合を除き、片持ちスラブの出の長さの 1/10 を超える値とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢4
同じ文:令和4年 No.14 選択肢5
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鉄筋コンクリート造の片持ちの床版は、厚さが出の長さの1/10を超える場合を除き、たわみなどで使用上の支障が起こらないことを計算で確かめる(平成12年建設省告示第1459号 第1の表)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
四周を梁で支持されている床スラブの厚さが、短辺方向における有効張り間長さの 1/30 以下の場合、建築物の使用上の支障が起こらないことについて確かめる必要がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢2
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四周を梁で支持された床スラブは、厚さが短辺方向の有効張り間長さの1/30を超える場合を除き、使用上の支障が起こらないことを確かめる(平成12年建設省告示第1459号 第1の表)。
🏛️ 柱・床スラブ・耐震壁
📖 柱・床スラブ・耐震壁の数字
柱・床スラブ・耐震壁の決まりは、政令や規準の数字(1/15・0.8%・0.2%・0.3%)が問われます。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 柱の小径 | 構造耐力上主要な支点間の距離の1/15以上 | 令 第77条第五号 |
| 柱の主筋 | 断面積の和はコンクリートの断面積の0.8%以上 | 令 第77条第六号 |
| 柱の帯筋の間隔 | 上下端(横架材から柱の小径の2倍以内)は10cm以下、その他は15cm以下(上下端を密に) | 令 第77条第三号 |
| 袖壁付きの柱 | せん断補強筋比0.3%以上 | 日本建築学会の規準 |
| 柱梁接合部 | 帯筋比0.2%以上。帯筋の間隔は150mm以下、かつ、隣接する柱の帯筋の間隔の1.5倍以下 | |
| 床スラブ | 各方向の全幅で、鉄筋の全断面積はコンクリートの全断面積の0.2%以上。梁と一体で水平構面をつくり、水平力を柱・耐震壁に伝える(耐震壁や吹抜けの周りは、面内せん断力を伝えられる厚さに) | |
| 耐震壁の壁板 | 厚さ120mm以上、かつ、内法高さの1/30以上。せん断補強筋比は直交する各方向に0.25%以上。厚さ200mm以上は複配筋。開口の周囲・壁端部の補強筋はD13以上 | 日本建築学会の規準 |
| 耐震壁の許容せん断力 | 短期許容せん断力は、ひび割れが生じない条件の値と、ひび割れ後に壁の鉄筋と柱が負担できる値の大きい方。所定の開口補強をした開口のある壁は、開口のない壁の値に、開口の幅・高さ・見付面積による低減率を掛ける |
「令」は建築基準法施行令。
✏️ 過去問:柱・床スラブ・耐震壁(10年で19肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全18枚)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
普通コンクリートを用いた柱の小径は、原則として、その構造耐力上主要な支点間の距離の 1/30 以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢1
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鉄筋コンクリート造の柱の小径は、構造耐力上主要な支点間の距離の1/15以上とする(建築基準法施行令第77条第五号。構造計算で安全を確かめた場合を除く)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
普通コンクリートを用いた柱の小径は、一般に、その構造耐力上主要な支点間の距離の 1/15 以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合は、一般に、0.4 %以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢1
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柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.8%以上とする(建築基準法施行令第77条第六号)。0.4%では少ない。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合は、一般に、0.8 %以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢1
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の帯筋の間隔は、一般に、柱の上下端付近より中央部を密にする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢5
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地震時には柱の上下端付近に大きなせん断力と曲げモーメントが生じるので、帯筋の間隔は、上下端付近を密にする(横架材から柱の小径の2倍以内の部分は10cm以下、その他の部分は15cm以下=建築基準法施行令第77条第三号)。中央部を密にするのではない。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
袖壁付き柱のせん断補強筋比は、原則として、0.3 %以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢4
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
袖壁付きの柱のせん断補強筋比は、原則として、0.3 %以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢4
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱梁接合部において、その接合部に隣接する柱の帯筋間隔が 10 cmの場合、接合部内の帯筋の間隔を 15 cm以下、帯筋比を 0.2 %以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢2
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱梁接合部における帯筋比は、一般に、0.2 %以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢5
同じ文:平成29年 No.14 選択肢4
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
床スラブ各方向の全幅について、コンクリート全断面積に対する鉄筋全断面積の割合は、0.2 %以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
床スラブは、梁と一体となり建築物の水平面を構成する役割をもち、地震力などの水平力を柱や耐震壁に伝える働きがある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐震壁周辺のスラブや吹抜け部周囲のスラブなどは、地震時の面内せん断力が伝達可能なスラブ厚とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢5
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐震壁の短期許容せん断力は、「壁にせん断ひび割れが生じないという条件から求めたせん断力」と「壁のせん断ひび割れの発生以降に壁と柱が負担しうるせん断力」のうち、大きいほうとすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢3
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耐震壁の短期許容せん断力は、①せん断ひび割れが生じないという条件から求めた値と、②ひび割れ後に壁の鉄筋と柱が負担できる値の、大きいほうとすることができる。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐震壁の壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向に関して、それぞれ 0.25 %以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
壁板の厚さは、原則として、120 mm以上、かつ、壁板の内法高さの 1/30 以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
壁板における開口部周囲及び壁端部の補強筋は、一般に、D13 以上の異形鉄筋を用いる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
壁板の厚さが 200 mm以上の壁部材の壁筋は、複配筋(ダブル配筋)とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢5
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
開口のある壁部材の許容せん断力は、壁部材に所定の開口補強がされている場合、開口のない壁部材の許容せん断力に、開口の幅、高さ及び見付面積に応じて定まる低減率を乗じて算定する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14 選択肢2
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所定の開口補強をした壁の許容せん断力は、開口のない壁の許容せん断力に、開口の幅・高さ・見付面積から決まる低減率を乗じて算定する。
まとめ:鉄筋コンクリート造(構造設計・部材)で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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