【過去問題】令和4年 一級建築士 建築計画 全20問【解答・解説付】※完全無料

令和4年|一級建築士 建築計画|年度別・解答解説付(資格教材キング)

📝 令和4年(2022年)一級建築士 学科Ⅰ
令和4年 一級建築士「建築計画」
全20問の解答・解説

令和4年(2022年7月24日実施)の一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)の全20問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。建築史・各種建築物の計画・都市計画・住まい・建築生産(契約・積算・マネジメント)などから出題されます。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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目次 表示

令和4年 一級建築士試験(学科)の概要

試験日
2022年7月24日(日)
令和4年・学科の試験
法令の基準日
令和4年1月1日
法令がからむ問題はこの日の法令
出題
20問・四肢択一
環境・設備と合わせて2時間
合格基準点
11点/20点
総得点91点以上も必要
学科の合格率
21.0%
実受験者30,007人・合格者6,289人
出題の範囲
建築計画・積算等
建築史・都市計画・建築生産なども
📌 出典と、この記事の読み方

問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。

解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は令和4年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。

分野ごとの問題一覧

🏯 建築士の業務・都市計画史・建築史(No.1〜No.3)

No.1建築士の業務・建築基準法の目的・カーボンニュートラル

建築士の業務・倫理最も不適当なもの

次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1建築士は、他人の求めに応じ報酬を得て、建築物の建築に関する法令に基づく手続きの代理を行う場合、建築士事務所に所属する必要がある。
2建築士は、設計契約を結んだ委任者に対し、法律に定められていない内容であっても、建築士として一般的に要求されるだけの注意を尽くす義務がある。
3建築基準法は、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、公共の福祉の増進に資することを目的として、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する平均的な基準を定めている。
4我が国において2050年までのカーボンニュートラルの実現のために、建築物においては、省エネルギー性能の確保や向上への取り組み、また、再生可能エネルギーの導入拡大等が求められている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.1

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
建築士は、他人の求めに応じ報酬を得て、建築物の建築に関する法令に基づく手続きの代理を行う場合、建築士事務所に所属する必要がある。
設問は、適当である。

建築士が、他人の求めに応じ報酬を得て、建築物の建築に関する法令に基づく手続きの代理などを業として行うには、登録を受けた建築士事務所で行わなければならない(建築士法 第23条第1項・第23条の10。設計等には法令に基づく手続の代理も含まれる)。

2
建築士は、設計契約を結んだ委任者に対し、法律に定められていない内容であっても、建築士として一般的に要求されるだけの注意を尽くす義務がある。
設問は、適当である。

設計の契約を結んだ建築士は、法律に定めのない事柄でも、専門家として一般に求められる程度の注意を尽くす義務(善良な管理者の注意義務)を負う。

3正答
建築基準法は、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、公共の福祉の増進に資することを目的として、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する平均的な基準を定めている。
設問は、最も不適当である。

建築基準法は、建築物の敷地・構造・設備・用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命・健康・財産の保護を図ることを目的としている(第1条)。「平均的な基準」ではない。

4
我が国において2050年までのカーボンニュートラルの実現のために、建築物においては、省エネルギー性能の確保や向上への取り組み、また、再生可能エネルギーの導入拡大等が求められている。
設問は、適当である。

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、建築物では省エネルギー性能の確保・向上や、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入拡大が求められている。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法 第1条(建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準)、建築士法 第23条第1項・第23条の10

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No.2都市計画の歴史(平安京・江戸・エンデ・ベックマンの計画・東京計画1960)

都市計画(歴史)最も不適当なもの

都市計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1平安京では、長方形の平面に対し、南北を通る朱雀大路を中心に右京と左京に分かれ、条(東西道路)と坊(南北道路)による格子の街路網をもつ条坊制が敷かれた。
2江戸では、16世紀末から17世紀にかけて江戸城を中核とする堀の開削や海岸線の埋め立てが行われ、山の手の尾根筋の土地に大名屋敷を配し、谷筋に町人地を設定するなど、起伏に富んだ地形に対応した開発が行われた。
3ドイツのエンデ・ベックマン建築事務所による「帝都復興計画」では、築地・日比谷・霞が関一帯を含む広大な敷地に中央停車場を置き、三角形に構成された大街路や広場を含んだ計画が提案された。
4丹下健三研究室による「東京計画1960」では、これまでの求心・放射型の都市構造の閉鎖性に対して、東京湾に造成した人工地盤に向かって都市の中枢機能の拡大を可能とする都市構造が提案された。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.2

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
平安京では、長方形の平面に対し、南北を通る朱雀大路を中心に右京と左京に分かれ、条(東西道路)と坊(南北道路)による格子の街路網をもつ条坊制が敷かれた。
設問は、適当である。

平安京は、中央を南北に通る朱雀大路を境に右京と左京に分かれ、東西の条と南北の坊による格子状の街路網(条坊制)をもつ。

2
江戸では、16世紀末から17世紀にかけて江戸城を中核とする堀の開削や海岸線の埋め立てが行われ、山の手の尾根筋の土地に大名屋敷を配し、谷筋に町人地を設定するなど、起伏に富んだ地形に対応した開発が行われた。
設問は、適当である。

江戸は、16世紀末から17世紀にかけて江戸城を中心に堀の開削や埋め立てが進められ、山の手の尾根筋に大名屋敷、谷筋に町人地を配するなど、起伏のある地形に合わせて開発された。

3正答
ドイツのエンデ・ベックマン建築事務所による「帝都復興計画」では、築地・日比谷・霞が関一帯を含む広大な敷地に中央停車場を置き、三角形に構成された大街路や広場を含んだ計画が提案された。
設問は、最も不適当である。

ドイツのエンデ・ベックマン建築事務所の計画は、明治時代(1886〜87年ごろ)に政府が依頼した官庁集中計画で、日比谷・霞が関一帯に官庁を集め、中央停車場や大きな街路・広場を配する案だった。「帝都復興計画」は、関東大震災(1923年)のあとに後藤新平らがまとめた復興の計画で、エンデ・ベックマンによるものではない。

4
丹下健三研究室による「東京計画1960」では、これまでの求心・放射型の都市構造の閉鎖性に対して、東京湾に造成した人工地盤に向かって都市の中枢機能の拡大を可能とする都市構造が提案された。
設問は、適当である。

丹下健三研究室の「東京計画1960」は、求心・放射型の都市構造の閉鎖性を否定し、東京湾の上に都市軸を延ばして、都市の中枢機能を線状に拡大できる構造を提案した。

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No.3建築物と形態・構造的特徴の組合せ(パンテオン・フィレンツェ大聖堂・TWAターミナルビル・ミレニアムドーム)

建築史(形態・構造)最も不適当なもの

建築物とその形態・構造的特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

建築物(所在地、設計者、建設年)形態・構造的特徴
1.パンテオン
(ローマ、不詳、2世紀)
直径約43mのドームは、コンクリートやレンガを用い、上方へいくほどドームの厚さが薄くなっている。
2.サンタ・マリア・デル・フィオーレ
[フィレンツェ大聖堂]
(フィレンツェ、F. ブルネレスキ、15世紀)
直径約31mの中央の大ドームは、その東西にある2つの半ドームと南北にある4つの巨大なバットレスで支えられている。
3.ジョン F. ケネディ国際空港
TWAターミナルビル
(ニューヨーク、E. サーリネン、1962年)
長さ約105mの屋根は、4本のY字柱脚に支えられた4枚の鉄筋コンクリート造によるシェルで構成されている。
4.ミレニアムドーム2000
(ロンドン、R. ロジャース、1999年)
直径約365m・最高高さ約50mの膜構造ドームは、12本のマストの頂部からケーブルで吊られている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.3

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
パンテオン(ローマ、不詳、2世紀)/直径約43mのドームは、コンクリートやレンガを用い、上方へいくほどドームの厚さが薄くなっている。
設問は、適当である。

パンテオンの直径約43mのドームは、コンクリートやれんがでつくられ、上へいくほど厚さが薄く、軽い骨材を使って重さを減らしている。

2正答
サンタ・マリア・デル・フィオーレ[フィレンツェ大聖堂](フィレンツェ、F. ブルネレスキ、15世紀)/直径約31mの中央の大ドームは、その東西にある2つの半ドームと南北にある4つの巨大なバットレスで支えられている。
設問は、最も不適当である。

フィレンツェ大聖堂のドーム(ブルネレスキ)は、直径約42〜45mの八角形の二重殻のドームで、仮枠を使わずに架けられた。直径約31mの大ドームを、東西の2つの半ドームと南北の4つの巨大なバットレスで支えるのは、ハギア・ソフィア大聖堂(イスタンブール)の特徴。

3
ジョン F. ケネディ国際空港TWAターミナルビル(ニューヨーク、E. サーリネン、1962年)/長さ約105mの屋根は、4本のY字柱脚に支えられた4枚の鉄筋コンクリート造によるシェルで構成されている。
設問は、適当である。

TWAターミナルビル(エーロ・サーリネン)は、鳥が翼を広げたような形の屋根で、4本のY字形の柱脚に支えられた4枚の鉄筋コンクリートのシェルでつくられている。

4
ミレニアムドーム2000(ロンドン、R. ロジャース、1999年)/直径約365m・最高高さ約50mの膜構造ドームは、12本のマストの頂部からケーブルで吊られている。
設問は、適当である。

ミレニアムドーム(リチャード・ロジャース)は、直径約365m・高さ約50mの膜構造のドームで、12本のマストの頂部からケーブルで膜屋根を吊っている。

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📐 各部の計画・材料・環境・寸法・バリアフリー(No.4〜No.9)

No.4特定の用途の建築物(博物館の収蔵庫・図書館のブラウジングコーナー・給食室のドライシステム・危険物貯蔵庫)

各種建築物の計画最も不適当なもの

特定の用途に供する建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1博物館の計画に当たり、一般収蔵庫のほかに、収蔵品の適正な保護のために低湿収蔵庫と高湿収蔵庫を設け、それぞれに前室としてならし室を設けた。
2図書館の計画に当たり、来館者が静かに本を閲覧・検索するためのブラウジングコーナーやレファレンスコーナーを閉架式書庫内に設けた。
3小学校の計画に当たり、細菌の繁殖や水はねによる汚染を防止するために、給食室の床を乾燥した状態に保つドライシステムを導入した。
4危険物貯蔵庫の計画に当たり、貯蔵物が爆発した際の周囲に対する安全性に考慮し、天井は設けずに軽量な不燃材料で屋根を葺いた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.4

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
博物館の計画に当たり、一般収蔵庫のほかに、収蔵品の適正な保護のために低湿収蔵庫と高湿収蔵庫を設け、それぞれに前室としてならし室を設けた。
設問は、適当である。

博物館では、資料に合った温湿度で保管するため、一般収蔵庫のほかに低湿・高湿の収蔵庫を設け、急な温湿度の変化を避けるための前室(ならし室)を設ける。

2正答
図書館の計画に当たり、来館者が静かに本を閲覧・検索するためのブラウジングコーナーやレファレンスコーナーを閉架式書庫内に設けた。
設問は、最も不適当である。

ブラウジングコーナーは、新聞・雑誌などを気軽に読む開架のくつろげるスペースで、入口の近くなどに設ける。レファレンスコーナー(調べものの相談を受ける所)も利用者が使う開架の区域に置く。利用者が入らない閉架式書庫の中に設けるのは不適当。

3
小学校の計画に当たり、細菌の繁殖や水はねによる汚染を防止するために、給食室の床を乾燥した状態に保つドライシステムを導入した。
設問は、適当である。

給食室のドライシステムは、床を乾いた状態で使う方式で、細菌の繁殖や水はねによる汚染を防ぎ、衛生的な調理環境にできる。

4
危険物貯蔵庫の計画に当たり、貯蔵物が爆発した際の周囲に対する安全性に考慮し、天井は設けずに軽量な不燃材料で屋根を葺いた。
設問は、適当である。

危険物の貯蔵庫は、万一爆発したときに爆風を上に逃がして周りへの被害を小さくするため、天井を設けず、軽量な不燃材料で屋根をふく。

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No.5木材等(屋外の木造の階段・炭素の貯蔵・乾燥収縮率・気乾密度)

各部の計画(材料)最も不適当なもの

木材等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1屋外に階段やバルコニーを木造で設置する場合、雨がかりが極力生じないような計画とすることや接合部に水分が常時滞留しないように配慮する。
2木材は炭素を貯蔵する特性があり、また、製材は鋼材に比べて製造時に使用するエネルギーが少ない材料である。
3木材の乾燥収縮率の大小関係は、年輪の半径方向>年輪の接線方向>繊維方向である。
4木材の種類による気乾密度の大小関係は、一般に、チーク>ヒノキ>キリである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.5

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
屋外に階段やバルコニーを木造で設置する場合、雨がかりが極力生じないような計画とすることや接合部に水分が常時滞留しないように配慮する。
設問は、適当である。

屋外の木造の階段やバルコニーは、雨がかかりにくい計画とし、接合部に水がたまらないようにして、腐朽を防ぐ。

2
木材は炭素を貯蔵する特性があり、また、製材は鋼材に比べて製造時に使用するエネルギーが少ない材料である。
設問は、適当である。

木材は成長の過程で吸収した炭素をためこんでおり、製材は鋼材などに比べて製造時のエネルギーが少ない材料。

3正答
木材の乾燥収縮率の大小関係は、年輪の半径方向>年輪の接線方向>繊維方向である。
設問は、最も不適当である。

木材の乾燥収縮率は、接線方向(年輪の方向)>半径方向>繊維方向の順に大きい(およそ 10:5:0.5 程度)。半径方向が接線方向より大きいとするのは逆。

4
木材の種類による気乾密度の大小関係は、一般に、チーク>ヒノキ>キリである。
設問は、適当である。

気乾密度は、チーク(約0.65)>ヒノキ(約0.41)>キリ(約0.29)の順。

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No.6環境振動と光環境(塔状の建物の振動・固体伝搬音・均斉度・タスク・アンビエント照明)

各部の計画(振動・光環境)最も不適当なもの

建築物の環境振動及び光環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1高層建築物に限らず、軽量化された建築物やアスペクト比(幅に対する高さの比)の大きい塔状の建築物では、振動の問題が起こりやすい。
2建築物内の躯体を伝わる固体伝搬音の対策として、スラブの短辺方向のスパンを小さくし、スラブを厚くすることが有効である。
3照明計画において、視対象面の明るさにむらがあると視覚疲労につながるので、作業領域の均斉度が低くならないようにする。
4タスク・アンビエント照明において、タスク照明の照度は、一般に、アンビエント照度より低く設定することで、全般照明よりも省エネルギー化が図れる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.6

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
高層建築物に限らず、軽量化された建築物やアスペクト比(幅に対する高さの比)の大きい塔状の建築物では、振動の問題が起こりやすい。
設問は、適当である。

軽い建物や、幅に比べて高さが大きい(アスペクト比が大きい)塔状の建物は、風や交通などで揺れやすく、高層の建物でなくても振動の問題が起こりやすい。

2
建築物内の躯体を伝わる固体伝搬音の対策として、スラブの短辺方向のスパンを小さくし、スラブを厚くすることが有効である。
設問は、適当である。

躯体を伝わる固体伝搬音(床衝撃音など)を減らすには、スラブを厚くして重く・かたくし、スパン(とくに短辺方向)を小さくするのが有効。

3
照明計画において、視対象面の明るさにむらがあると視覚疲労につながるので、作業領域の均斉度が低くならないようにする。
設問は、適当である。

作業する面の明るさにむらがあると目が疲れやすいので、作業領域の照度の均斉度(最小照度÷平均照度)が低くならないようにする。

4正答
タスク・アンビエント照明において、タスク照明の照度は、一般に、アンビエント照度より低く設定することで、全般照明よりも省エネルギー化が図れる。
設問は、最も不適当である。

タスク・アンビエント照明は、作業する所(タスク)を手元の照明で必要な照度にし、周りの全般の照明(アンビエント)を低めにする方式。タスク照明の照度はアンビエント照明の照度より高くするのが一般的で、低くするのは逆。

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No.7防犯計画(割れ窓理論・ジェイコブズ・CPTED・プルーイット・アイゴー)

計画の考え方(防犯)最も不適当なもの

防犯計画等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1割れ窓理論とは、建築物の窓が割られたまま放置されると、建築物を管理する人がいないと判断され、最終的にはその建築物の全ての窓が割られてしまうという比喩によって、犯罪発生のメカニズムを説明したものである。
2ジェイン・ジェイコブズは、著書「アメリカ大都市の死と生」において、頻繁に使われている街路は安全となる傾向にあり、街路には常に住民、通行人、店員などの多数の目を置く必要があるとしている。
3CPTED (防犯環境設計)とは、「周囲からの見通しを確保すること」、「コミュニティ形成を促進すること」、「犯罪企図者の接近を妨げること」、「部材や設備等を破壊されにくいものとすること」という手法による犯罪予防策である。
4プルーイット・アイゴー(アメリカ)は、1950年代に建設された低所得者向けの集合住宅群であり、開放的な低層住宅とすることにより、犯罪発生率の大幅な低下を実現した事例である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.7

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
割れ窓理論とは、建築物の窓が割られたまま放置されると、建築物を管理する人がいないと判断され、最終的にはその建築物の全ての窓が割られてしまうという比喩によって、犯罪発生のメカニズムを説明したものである。
設問は、適当である。

割れ窓理論(ケリングとウィルソン)は、割れた窓を放置すると管理されていないと思われ、ほかの窓も割られ、やがて地域の犯罪が増えるという考え方で、小さな乱れを放置しないことの大切さを示す。

2
ジェイン・ジェイコブズは、著書「アメリカ大都市の死と生」において、頻繁に使われている街路は安全となる傾向にあり、街路には常に住民、通行人、店員などの多数の目を置く必要があるとしている。
設問は、適当である。

ジェイン・ジェイコブズは『アメリカ大都市の死と生』で、よく使われる街路は安全になりやすく、街路には住民・通行人・店の人などの「たくさんの目」が必要だと述べた。

3
CPTED (防犯環境設計)とは、「周囲からの見通しを確保すること」、「コミュニティ形成を促進すること」、「犯罪企図者の接近を妨げること」、「部材や設備等を破壊されにくいものとすること」という手法による犯罪予防策である。
設問は、適当である。

CPTED(防犯環境設計)は、周りからの見通しの確保(監視性)、コミュニティの形成(領域性)、犯罪を企てる人の接近を妨げること(接近の制御)、部材・設備を壊されにくくすること(対象物の強化)で犯罪を防ぐ考え方。

4正答
プルーイット・アイゴー(アメリカ)は、1950年代に建設された低所得者向けの集合住宅群であり、開放的な低層住宅とすることにより、犯罪発生率の大幅な低下を実現した事例である。
設問は、最も不適当である。

プルーイット・アイゴー(アメリカ・セントルイス)は、1950年代に建てられた低所得者向けの11階建ての高層集合住宅群で、共用部分が人目につかず管理が行き届かなかったことなどから犯罪や荒廃が進み、1970年代に取り壊された。犯罪を大きく減らした開放的な低層住宅の事例ではない。

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No.8建築物の各部(小児専用の病室・小ホールの平土間形式・普通教室の大きさ・車椅子使用者用客室の出入口)

各部の計画(寸法)最も不適当なもの

建築物の各部の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1総合病院の改修計画において、一般病床の床面積が内法15㎡の2床室を、小児専用の4床室とした。
2市民ホールに設ける300席の小ホールの計画において、車椅子使用者用を含めて客席配置の自由度を高めるため、平土間形式とした。
3小学校の計画において、低学年の普通教室(35人)の平面形状は、情報端末や教科書等の教材の使用に配慮した机等のサイズ拡大を考慮し、流し台を含めて9 m ×9 mとした。
4ホテルの計画において、車椅子使用者用客室の出入口には、有効幅員が80cmの引戸を採用し、取っ手側に幅45cmの接近できるスペースを設けた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.8

▼ 解答・解説を見る(No.8)▲ 解答・解説を閉じる
正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
総合病院の改修計画において、一般病床の床面積が内法15㎡の2床室を、小児専用の4床室とした。
設問は、最も不適当である。

病院の病室の床面積は患者1人につき6.4㎡以上で、小児だけを入院させる病室はその2/3以上(約4.27㎡以上)とすることができる(医療法施行規則 第16条第1項第三号イ・第四号)。4床室なら約17.1㎡以上必要なので、内法15㎡では足りない。

2
市民ホールに設ける300席の小ホールの計画において、車椅子使用者用を含めて客席配置の自由度を高めるため、平土間形式とした。
設問は、適当である。

300席程度までの小ホールでは、平土間形式(床が平らで椅子を動かせる形式)や移動式の客席にすると、車椅子使用者の席を含めて客席の配置を自由に変えやすい。

3
小学校の計画において、低学年の普通教室(35人)の平面形状は、情報端末や教科書等の教材の使用に配慮した机等のサイズ拡大を考慮し、流し台を含めて9 m ×9 mとした。
設問は、適当である。

1人1台の情報端末や大きくなった机などに対応するため、普通教室を広くする傾向がある。流し台を含めて9m×9mとするのは適当。

4
ホテルの計画において、車椅子使用者用客室の出入口には、有効幅員が80cmの引戸を採用し、取っ手側に幅45cmの接近できるスペースを設けた。
設問は、適当である。

車椅子使用者用客室の出入口は有効幅員80cm以上とし、引戸などの取っ手側には、戸を開け閉めしやすいよう45cm程度以上の接近スペースを設ける(建築設計標準 2.9)。

📖 根拠の法令・基準

医療法施行規則 第16条第1項第三号イ(病院の病室は患者1人6.4㎡以上)・第四号(小児だけを入院させる病室は2/3以上とすることができる)、建築設計標準(令和3年3月)2.9 客室

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No.9建築設計標準による配慮(総合案内の誘導ブロック・色に頼らないサイン・店舗の通路・トイレの機能分散)

各部の計画(バリアフリー)最も不適当なもの

高齢者、障害者等の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1市庁舎の総合案内所において、ハイカウンターとローカウンターを併設し、視覚障害者誘導用ブロックをローカウンターに向かって敷設した。
2病院のサインの計画において、サインプレートを部門ごとに色分けし、色の違いだけに頼った情報伝達となっていないか、サイン案をそれぞれ白黒コピーして判別性を確認した。
3コンビニエンスストアにおいて、両側に商品棚のある通路の有効幅を120cmとし、レジ前には150 cm ×150 cmの車椅子の転回スペースを設けた。
4大規模量販店において、車椅子使用者用便房(大型ベッド付き)を男女が共用できる位置に設け、それとは別に、男女それぞれの便所内にオストメイト用設備を有する便房と乳幼児用設備を有する便房を分散配置した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.9

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
市庁舎の総合案内所において、ハイカウンターとローカウンターを併設し、視覚障害者誘導用ブロックをローカウンターに向かって敷設した。
設問は、最も不適当である。

建築設計標準は、視覚障害者誘導用ブロック等を敷設する場合はハイカウンター(立って使うカウンター)側に誘導するとしている(2.14 C カウンター)。ローカウンターは車椅子使用者などが座って使うためのもので、ブロックをそこへ向けるのは不適当。

2
病院のサインの計画において、サインプレートを部門ごとに色分けし、色の違いだけに頼った情報伝達となっていないか、サイン案をそれぞれ白黒コピーして判別性を確認した。
設問は、適当である。

色の見え方には個人差があるので、部門ごとの色分けだけに頼らず、文字や図記号も合わせて伝える。白黒にしても判別できるか確かめる方法は有効。

3
コンビニエンスストアにおいて、両側に商品棚のある通路の有効幅を120cmとし、レジ前には150 cm ×150 cmの車椅子の転回スペースを設けた。
設問は、適当である。

両側に商品棚のある通路は、車椅子使用者が通れて商品を取り出しやすい幅(建築設計標準 2.12:商品棚間120cm)とし、レジ前には車椅子が向きを変えられるスペース(150cm角程度)を設ける。

4
大規模量販店において、車椅子使用者用便房(大型ベッド付き)を男女が共用できる位置に設け、それとは別に、男女それぞれの便所内にオストメイト用設備を有する便房と乳幼児用設備を有する便房を分散配置した。
設問は、適当である。

トイレの機能は1か所に集中させず、大型ベッド付きの車椅子使用者用便房は男女共用の位置に、オストメイト用設備や乳幼児用設備のある便房は男女それぞれの便所内に分散して設けると、利用が集中しない。

📖 根拠の法令・基準

高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(令和3年3月)第2章 2.14 C カウンター(視覚障害者誘導用ブロック等はハイカウンター側に誘導する)・2.14 G 案内表示・2.12 店舗内部(商品棚間の通路120cm)・2.7 便所(機能の分散)

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🏙️ 都市計画・住まい(No.10〜No.13)

No.10都市公園(防災公園・広域公園・地区公園・街区公園)

都市計画(公園・緑地)最も不適当なもの

都市公園に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1防災公園は、地震災害時に復旧・復興拠点や生活物資等の中継基地等となる防災拠点、避難者を収容し保護する避難地等の機能を有するもので、地域防災計画等に位置づけられている。
2広域公園は、都市住民全般の休息、観賞、散歩、遊戯、運動等総合的な利用に供することを目的とし、都市規模に応じ1か所当たり面積10~40haを標準としている。
3地区公園は、主として徒歩圏内に居住する者の利用に供することを目的とし、誘致距離1kmの範囲内で1か所当たり面積4haを標準としている。
4街区公園は、もっぱら街区に居住する者の利用に供することを目的とし、誘致距離250mの範囲内で1か所当たり面積0.25haを標準としている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.10

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
防災公園は、地震災害時に復旧・復興拠点や生活物資等の中継基地等となる防災拠点、避難者を収容し保護する避難地等の機能を有するもので、地域防災計画等に位置づけられている。
設問は、適当である。

防災公園は、地震のときに救援・復旧の拠点や物資の中継基地になる防災拠点、避難者を受け入れる避難地などの機能をもつ公園で、地域防災計画などに位置づけられる。

2正答
広域公園は、都市住民全般の休息、観賞、散歩、遊戯、運動等総合的な利用に供することを目的とし、都市規模に応じ1か所当たり面積10~40haを標準としている。
設問は、最も不適当である。

広域公園は、一つの市町村の区域を超える広域のレクリエーション需要にこたえる公園で、1か所当たり面積50ha以上が標準(国土交通省「都市公園の種類」)。都市住民全般の総合的な利用のための、都市の規模に応じて10〜50haが標準の公園は総合公園。

3
地区公園は、主として徒歩圏内に居住する者の利用に供することを目的とし、誘致距離1kmの範囲内で1か所当たり面積4haを標準としている。
設問は、適当である。

地区公園は、主として徒歩圏内に住む人が利用する公園で、1か所当たりの面積は4haが標準(都市公園法施行令 第2条第1項第三号)。誘致距離1kmは、平成15年の施行令改正で数値の表示が廃止され、いまは国土交通省の都市公園法運用指針に従来の標準として参考に示されている値。

4
街区公園は、もっぱら街区に居住する者の利用に供することを目的とし、誘致距離250mの範囲内で1か所当たり面積0.25haを標準としている。
設問は、適当である。

街区公園は、もっぱら街区に住む人が利用する公園で、1か所当たりの面積は0.25haが標準(同第一号)。誘致距離250mも、運用指針に参考として示されている従来の標準。

📖 根拠の法令・基準

都市公園法施行令 第2条第1項(面積の標準:街区0.25ha・近隣2ha・地区4ha)、国土交通省「都市公園の種類」(広域公園は面積50ha以上、総合公園は10〜50ha)、都市公園法運用指針(誘致距離の数値は平成15年の施行令改正で廃止。従来の標準として街区250m・近隣500m・地区1kmを参考に示す)

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No.11まちづくり・都市の再生(道後温泉本館周辺・金山町・クリチバ・ハイライン)

都市計画(まちづくり)最も不適当なもの

まちづくりや都市の再生に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1松山市道後温泉本館周辺地区(愛媛県)は、シンボル性・公共性が高い歴史的建築物の周辺を、道路の付け替えを行うことで歩行者のための空間とし、軌道で使われていた手加工の敷石を舗装に再利用することで歴史的建築物と調和した景観づくりが行われた。
2最上郡金山町金山地区(山形県)は、町の基幹産業である木材を活用した住宅の表彰制度や、建築物の屋根や外壁に関する景観条例の制定、教育施設等の公共施設の建て替え、歴史的建築物の改修による景観づくりが行われた。
3クリチバ(Curitiba、ブラジル)は、バスを優先する幹線道路と、その両側に平行する支線道路等、道路の構造を都市計画的に再編し、連結されたバス車両や、プラットホームのある停留所による交通システムが構築された。
4ハイライン(New York、アメリカ)は、建築物の高密化と老朽化に伴いスラム化した市街地において、建築物を減築し、病院を図書館へ改築するなどの文化施設の整備により都市再生が行われた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.11

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
松山市道後温泉本館周辺地区(愛媛県)は、シンボル性・公共性が高い歴史的建築物の周辺を、道路の付け替えを行うことで歩行者のための空間とし、軌道で使われていた手加工の敷石を舗装に再利用することで歴史的建築物と調和した景観づくりが行われた。
設問は、適当である。

松山市の道後温泉本館周辺では、道路を付け替えて本館前を歩行者のための広場とし、路面電車の軌道に使われていた手加工の敷石を舗装に再利用して、歴史的建築物と調和した景観をつくった。

2
最上郡金山町金山地区(山形県)は、町の基幹産業である木材を活用した住宅の表彰制度や、建築物の屋根や外壁に関する景観条例の制定、教育施設等の公共施設の建て替え、歴史的建築物の改修による景観づくりが行われた。
設問は、適当である。

山形県金山町では、地元の木材を使った「金山型住宅」の表彰制度や、屋根・外壁の景観条例、公共施設の木造化、歴史的建築物の改修などによる景観づくりが進められた。

3
クリチバ(Curitiba、ブラジル)は、バスを優先する幹線道路と、その両側に平行する支線道路等、道路の構造を都市計画的に再編し、連結されたバス車両や、プラットホームのある停留所による交通システムが構築された。
設問は、適当である。

ブラジルのクリチバでは、バス専用の幹線道路と両側の支線道路を組み合わせて道路の構造を再編し、連節バスとチューブ状の停留所(プラットホーム)による交通システム(BRT)をつくった。

4正答
ハイライン(New York、アメリカ)は、建築物の高密化と老朽化に伴いスラム化した市街地において、建築物を減築し、病院を図書館へ改築するなどの文化施設の整備により都市再生が行われた。
設問は、最も不適当である。

ハイライン(ニューヨーク)は、使われなくなった高架の貨物鉄道の跡を空中の公園に再生したもので、周辺の再開発にもつながった。スラム化した市街地の建物の減築や、病院を図書館に改築するなどの文化施設の整備による都市再生ではない。

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No.12住宅の計画(高齢者等配慮対策等級・特定寝室・住宅セーフティネット制度・シェアハウスの登録)

住まいの計画最も不適当なもの

住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1新築の一戸建て住宅において、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「日本住宅性能表示基準」に規定される「高齢者等配慮対策等級」は、等級5~1で評価している。
2新築の一戸建て住宅において、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「日本住宅性能表示基準」に規定される「高齢者等配慮対策等級」における「特定寝室」とは、高齢者の利用を想定する主たる寝室のことである。
3住宅セーフティネット制度とは、民間の空き家・空き室を活用した、住宅確保要配慮者(高齢者、障害者、子育て世帯等)の入居を拒まない賃貸住宅の登録制度のことである。
4住宅セーフティネット制度において、規模や構造等について一定の登録基準を満たしていても、シェアハウス(共同居住型賃貸住宅)では登録できない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.12

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
新築の一戸建て住宅において、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「日本住宅性能表示基準」に規定される「高齢者等配慮対策等級」は、等級5~1で評価している。
設問は、適当である。

住宅性能表示制度の高齢者等配慮対策等級(専用部分)は、等級5〜1の5段階で評価する(評価方法基準 9-1)。

2
新築の一戸建て住宅において、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「日本住宅性能表示基準」に規定される「高齢者等配慮対策等級」における「特定寝室」とは、高齢者の利用を想定する主たる寝室のことである。
設問は、適当である。

特定寝室は、高齢者などの利用を想定する一の主たる寝室のこと(評価方法基準 9-1)。

3
住宅セーフティネット制度とは、民間の空き家・空き室を活用した、住宅確保要配慮者(高齢者、障害者、子育て世帯等)の入居を拒まない賃貸住宅の登録制度のことである。
設問は、適当である。

住宅セーフティネット制度は、民間の空き家・空き室を活用し、高齢者・障害者・子育て世帯などの住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅を登録する制度。

4正答
住宅セーフティネット制度において、規模や構造等について一定の登録基準を満たしていても、シェアハウス(共同居住型賃貸住宅)では登録できない。
設問は、最も不適当である。

住宅セーフティネット制度では、規模・設備などの登録基準を満たせば、シェアハウス(共同居住型住宅)も登録できる。シェアハウスでは登録できない、とするのは誤り。

📖 根拠の法令・基準

評価方法基準(平成13年国土交通省告示第1347号)9-1(高齢者等配慮対策等級の等級5〜1・特定寝室の定義)、住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律(住宅セーフティネット法)

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No.13住宅作品(増沢邸・斎藤助教授の家・ヴィッラ・クゥクゥ・正面のない家-H)

建築史(住宅作品)最も不適当なもの

住宅の作品名(設計者、建設年)とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1増沢邸[自邸](増沢洵、1952年)は、3間 ×3間の9坪の平面プランをもつ2階建ての計画であり、3坪の吹抜けに面して設けた南面大開口部の障子を通して、柔らかな光を室内に取り込んだ住宅である。
2斎藤助教授の家(清家清、1952年)は、テラス、廊下、居間が連続する開放的な平面に、移動畳等を配置し、場面に応じて空間を設える「舗設ほせつ」の概念を具現化した住宅である。
3ヴィッラ・クゥクゥ(吉阪隆正、1957年)は、コンクリートの特性を生かした形態と彫りの深い開口をもち、外部に対して閉じることにより「閉鎖性」をつくり出したワンルーム形式の住宅である。
4正面のない家-H (坂倉準三建築研究所、1962年)は、襖ふすまを開くことでワンルームとなる正方形平面に方形屋根を架け、傘の骨のように組まれた木材を内部に現した住宅である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.13

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
増沢邸[自邸](増沢洵、1952年)は、3間 ×3間の9坪の平面プランをもつ2階建ての計画であり、3坪の吹抜けに面して設けた南面大開口部の障子を通して、柔らかな光を室内に取り込んだ住宅である。
設問は、適当である。

増沢邸(増沢洵の自邸)は、3間×3間の9坪の平面の2階建てで、3坪の吹抜けに面した南面の大きな開口部の障子から柔らかな光を取り入れた、最小限住宅の代表例。

2
斎藤助教授の家(清家清、1952年)は、テラス、廊下、居間が連続する開放的な平面に、移動畳等を配置し、場面に応じて空間を設える「舗設ほせつ」の概念を具現化した住宅である。
設問は、適当である。

斎藤助教授の家(清家清)は、テラス・廊下・居間が連続する開放的な平面に移動畳などを置き、場面に応じて空間をしつらえる「舗設」の考え方を形にした住宅。

3
ヴィッラ・クゥクゥ(吉阪隆正、1957年)は、コンクリートの特性を生かした形態と彫りの深い開口をもち、外部に対して閉じることにより「閉鎖性」をつくり出したワンルーム形式の住宅である。
設問は、適当である。

ヴィッラ・クゥクゥ(吉阪隆正)は、コンクリートの造形を生かした形と、彫りの深い小さな開口をもち、外に対して閉じたワンルーム形式の住宅。

4正答
正面のない家-H (坂倉準三建築研究所、1962年)は、襖ふすまを開くことでワンルームとなる正方形平面に方形屋根を架け、傘の骨のように組まれた木材を内部に現した住宅である。
設問は、最も不適当である。

正面のない家-H(西澤文隆・坂倉準三建築研究所)は、塀で敷地を囲んで中庭(コート)を取り込んだコートハウスで、外に対して閉じ、中庭に開く住宅。襖を開けるとワンルームになる正方形の平面に方形屋根を架け、傘の骨のような木組みを見せたのは、篠原一男の「から傘の家」の特徴。

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🏫 各種建築物の計画(No.14〜No.17)

No.14用語と説明の組合せ(BEMS・POE・OPAC・BDS)

各種建築物の計画(用語)最も不適当なもの

用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

用語説明
1.BEMS
(Building and Energy Management System)
二重のガラス間にブラインド等の遮光装置を設置し、空調空気を通すことで、ペリメーターゾーンの熱負荷を軽減するシステムのことである。
2.POE
(Post Occupancy Evaluation)
建築物が建設され、その施設の使用者が入居してある程度の時間が経過した後、その施設を評価する、入居後評価のことである。
3.OPAC
(Online Public Access Catalog)
電子情報化された蔵書目録であり、利用者が目的の書籍の収蔵場所等をパソコン上で検索できるシステムのことである。
4.BDS
(Book Detection System)
図書館の出入口等に設置し、書籍等の館外への不正な持ち出し等を防ぐための資料管理システムのことである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.14

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
BEMS(Building and Energy Management System)/二重のガラス間にブラインド等の遮光装置を設置し、空調空気を通すことで、ペリメーターゾーンの熱負荷を軽減するシステムのことである。
設問は、最も不適当である。

BEMS(ビル・エネルギー管理システム)は、建物のエネルギーの使われ方を計測・監視し、空調・照明などの設備を制御してエネルギーを効率よく使うための管理システム。二重のガラスの間にブラインドを入れ、空調の空気を通してペリメーターゾーンの熱負荷を減らすのは、エアフローウィンドウなどの説明。

2
POE(Post Occupancy Evaluation)/建築物が建設され、その施設の使用者が入居してある程度の時間が経過した後、その施設を評価する、入居後評価のことである。
設問は、適当である。

POE(入居後評価)は、建物ができて利用者が入居してしばらくたってから、その建物の使われ方や満足度などを評価すること。次の計画に生かす。

3
OPAC(Online Public Access Catalog)/電子情報化された蔵書目録であり、利用者が目的の書籍の収蔵場所等をパソコン上で検索できるシステムのことである。
設問は、適当である。

OPAC は、オンラインで公開された蔵書目録で、利用者がパソコンなどで本を検索し、収蔵場所などを調べられる。

4
BDS(Book Detection System)/図書館の出入口等に設置し、書籍等の館外への不正な持ち出し等を防ぐための資料管理システムのことである。
設問は、適当である。

BDS(ブックディテクションシステム)は、図書館の出入口などに設置し、貸出の手続きをしていない本の持ち出しを防ぐ装置。

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No.15公立小学校・中学校の計画(教師コーナー・特別支援学級・オープンプランの準備室・教科教室型)

各種建築物の計画(学校)最も不適当なもの

公立小学校・中学校の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1小学校の計画において、職員室とは別に設けた教師コーナーは児童の見守りやすさを重視し、教師コーナーを取り囲むように普通教室を配置した。
2小学校の計画において、特別支援学級では、聴覚に過敏性をもつ児童に対応するため、遮音性の高い小規模な空間を設けた。
3中学校の計画において、片廊下幅を広くして教室との仕切りをなくしたオープンプラン教室配置とすることから、隣接する教室相互の間に準備室を設け、音の伝搬を抑制した。
4中学校の計画において、教室の稼働率を高めるために、普通教科はクラスルームで行い、実験や実習の授業は特別教室で行う教科教室型を採用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.15

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
小学校の計画において、職員室とは別に設けた教師コーナーは児童の見守りやすさを重視し、教師コーナーを取り囲むように普通教室を配置した。
設問は、適当である。

職員室とは別に、普通教室に近い所に教師コーナーを設け、そのまわりに教室を配置すると、児童を見守りやすい。

2
小学校の計画において、特別支援学級では、聴覚に過敏性をもつ児童に対応するため、遮音性の高い小規模な空間を設けた。
設問は、適当である。

特別支援学級では、音に敏感な児童が落ち着けるよう、遮音性の高い小さな空間(クールダウンの部屋など)を設ける。

3
中学校の計画において、片廊下幅を広くして教室との仕切りをなくしたオープンプラン教室配置とすることから、隣接する教室相互の間に準備室を設け、音の伝搬を抑制した。
設問は、適当である。

教室と廊下の仕切りをなくしたオープンプランでは、隣の教室の音が伝わりやすいので、教室どうしの間に準備室などを挟んで音が伝わるのを抑える。

4正答
中学校の計画において、教室の稼働率を高めるために、普通教科はクラスルームで行い、実験や実習の授業は特別教室で行う教科教室型を採用した。
設問は、最も不適当である。

普通教科はクラスルーム(普通教室)で行い、実験・実習などだけを特別教室で行うのは特別教室型。教科教室型は、すべての教科をそれぞれの教科の専用教室で行う方式で、生徒が授業ごとに教室を移動する(教室の稼働率を高めやすい)。

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No.16高齢者福祉施設・病院・保育所の火災対策(蓄煙・防煙区画・病棟の防火区画・保育所の付室)

各種建築物の計画(防災)最も不適当なもの

高齢者福祉施設、病院及び保育所の火災対策に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1平家建ての特別養護老人ホームにおいて、共同生活室の天井を高くして蓄煙空間とするとともに、採光のためのトップライトを開くようにして、排煙口の役割を果たすように計画した。
2介護老人保健施設において、煙の拡散を遅らせるために、防煙垂れ壁を増やし、防煙区画を小さくする計画とした。
3病院の病棟階(1層2看護単位)において、防火扉を多く設けると避難の妨げとなるので、階段やエレベーターシャフト等の竪穴区画以外には防火区画を設けない計画とした。
43階に保育室のある保育所において、幼児数人ごとに保育士等が引率して避難することを想定し、屋内避難階段に隣接した位置に付室を設け、待避スペースとした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.16

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
平家建ての特別養護老人ホームにおいて、共同生活室の天井を高くして蓄煙空間とするとともに、採光のためのトップライトを開くようにして、排煙口の役割を果たすように計画した。
設問は、適当である。

平家建ての施設で共同生活室の天井を高くすると、煙をためる空間(蓄煙)ができて避難の時間をかせげる。開けられるトップライトは排煙口の役割も果たす。

2
介護老人保健施設において、煙の拡散を遅らせるために、防煙垂れ壁を増やし、防煙区画を小さくする計画とした。
設問は、適当である。

防煙垂れ壁を増やして防煙区画を小さくすると、煙が広がるのを遅らせることができ、自力で避難しにくい入所者の避難の時間を確保しやすい。

3正答
病院の病棟階(1層2看護単位)において、防火扉を多く設けると避難の妨げとなるので、階段やエレベーターシャフト等の竪穴区画以外には防火区画を設けない計画とした。
設問は、最も不適当である。

病棟では、自力で避難しにくい患者が多いので、階段を使わずに隣の区画へ逃げられるよう、同じ階を防火区画で2つ以上の区画に分けて水平避難できるようにする(1層2看護単位なら看護単位ごとに区画するのが基本)。竪穴区画以外に防火区画を設けないのは不適当。

4
3階に保育室のある保育所において、幼児数人ごとに保育士等が引率して避難することを想定し、屋内避難階段に隣接した位置に付室を設け、待避スペースとした。
設問は、適当である。

3階に保育室のある保育所では、保育士が数人の幼児を連れて避難することを想定し、屋内避難階段の近くに付室を設けて一時的に待てる場所(待避スペース)とするのは有効。

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No.17図書館(国際子ども図書館・まちとしょテラソ・フランス国立図書館・デンマーク王立図書館)

各種建築物の計画(図書館)最も不適当なもの

図書館(所在地、建設年)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1国際子ども図書館(東京都、2002年)は、敷地の余剰容積を他の敷地に移転できる制度を活用して、大正時代に竣工した鉄骨レンガ造の歴史的建造物を再生・利活用している。
2まちとしょテラソ[小布施町立図書館](長野県、2009年)は、間仕切りを必要最小限に抑えることで大空間を実現させ、三角形平面プランの中央に開架書庫を配置し、3つの辺に沿って緩やかに分けられたスペースがつくられている。
3フランス国立図書館(パリ、1995年)は、緑豊かな中庭をもつロの字型の基壇部と、その四隅に配置されたL字型の高層棟により構成されている。
4デンマーク王立図書館(コペンハーゲン、1999年)は、既存の王立図書館(旧館)に対し、道路を挟んだ運河側に黒色のガラス張りの新館が増築され、メインエントランスは新館に設けられている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.17

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
国際子ども図書館(東京都、2002年)は、敷地の余剰容積を他の敷地に移転できる制度を活用して、大正時代に竣工した鉄骨レンガ造の歴史的建造物を再生・利活用している。
設問は、最も不適当である。

国際子ども図書館(東京都上野)は、明治時代(1906年)に竣工した旧帝国図書館の建物を保存・再生し、ガラスの箱を挿入するなどして2002年に開館した図書館(改修は安藤忠雄ほか)。敷地の余剰容積をほかの敷地に移す制度(特例容積率適用地区)を使って、大正時代に竣工した鉄骨れんが造の建物を保存・再生したのは、東京駅丸の内駅舎の説明。

2
まちとしょテラソ[小布施町立図書館](長野県、2009年)は、間仕切りを必要最小限に抑えることで大空間を実現させ、三角形平面プランの中央に開架書庫を配置し、3つの辺に沿って緩やかに分けられたスペースがつくられている。
設問は、適当である。

まちとしょテラソ(小布施町立図書館・古谷誠章)は、間仕切りを最小限にした大空間で、三角形の平面の中央に開架書架を置き、3つの辺に沿ってゆるやかに分けたスペースをもつ。

3
フランス国立図書館(パリ、1995年)は、緑豊かな中庭をもつロの字型の基壇部と、その四隅に配置されたL字型の高層棟により構成されている。
設問は、適当である。

フランス国立図書館(ドミニク・ペロー)は、中庭の森をもつロの字形の基壇と、その四隅に開いた本のようなL字形の高層棟で構成されている。

4
デンマーク王立図書館(コペンハーゲン、1999年)は、既存の王立図書館(旧館)に対し、道路を挟んだ運河側に黒色のガラス張りの新館が増築され、メインエントランスは新館に設けられている。
設問は、適当である。

デンマーク王立図書館の新館(ブラック・ダイヤモンド)は、道路を挟んだ運河側に増築された黒いガラス張りの建物で、メインエントランスは新館にある。

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📋 建築生産(契約・積算・マネジメント)(No.18〜No.20)

No.18報酬の基準(平成31年国土交通省告示第98号)の業務(直接人件費・工事監理の標準業務・その他の標準業務)

建築生産(業務)最も不適当なもの

設計・監理業務等に関する次の記述のうち、建築士法第25条の規定に基づく「建築士事務所の開設者がその業務に関して請求することのできる報酬の基準(平成31年国土交通省告示第98号)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1直接人件費は、設計等の業務に直接従事する者のそれぞれについての当該業務に関して必要となる給与、諸手当、賞与、退職給与、法定保険料等の人件費の1日当たりの額に当該業務に従事する延べ日数を乗じて得た額の合計とする。
2工事監理に関する標準業務には、設計図書の定めにより、工事施工者が作成し提出した施工図と工事を照合し、それが施工図のとおりに実施されているかを確認するために行う業務が含まれる。
3工事監理に関する標準業務には、工事施工者から工事に関する質疑書が提出された場合、設計図書に定められた品質(形状、寸法、仕上がり、機能、性能等を含む。)確保の観点から技術的に検討し、必要に応じて建築主を通じて設計者に確認の上、回答を工事施工者に通知する業務が含まれる。
4工事監理に関する標準業務と一体となって行われるその他の標準業務には、工事請負契約の定めにより工事施工者が作成し、提出する工程表について、工事請負契約に定められた工期及び設計図書に定められた品質が確保できないおそれがあるかについて検討し、確保できないおそれがあると判断するときは、その旨を建築主に報告する業務が含まれる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.18

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
直接人件費は、設計等の業務に直接従事する者のそれぞれについての当該業務に関して必要となる給与、諸手当、賞与、退職給与、法定保険料等の人件費の1日当たりの額に当該業務に従事する延べ日数を乗じて得た額の合計とする。
設問は、適当である。

直接人件費は、業務に直接従事する人の給与・諸手当・賞与・退職給与・法定保険料などの1日当たりの額に、従事する延べ日数をかけた額の合計(告示 第二)。

2正答
工事監理に関する標準業務には、設計図書の定めにより、工事施工者が作成し提出した施工図と工事を照合し、それが施工図のとおりに実施されているかを確認するために行う業務が含まれる。
設問は、最も不適当である。

工事監理の標準業務は、工事を設計図書と照合し、設計図書のとおりに実施されているか確認すること。工事施工者が出す施工図については、施工図などが設計図書の内容に適合しているかを検討し、建築主に報告する業務とされている。工事が施工図のとおりかを確かめる業務は、工事監理の標準業務ではない。

3
工事監理に関する標準業務には、工事施工者から工事に関する質疑書が提出された場合、設計図書に定められた品質(形状、寸法、仕上がり、機能、性能等を含む。)確保の観点から技術的に検討し、必要に応じて建築主を通じて設計者に確認の上、回答を工事施工者に通知する業務が含まれる。
設問は、適当である。

工事施工者から質疑書が出されたときは、設計図書に定めた品質の確保の観点から技術的に検討し、必要に応じて建築主を通じて設計者に確認したうえで、回答を工事施工者に通知する業務が、工事監理の標準業務に含まれる。

4
工事監理に関する標準業務と一体となって行われるその他の標準業務には、工事請負契約の定めにより工事施工者が作成し、提出する工程表について、工事請負契約に定められた工期及び設計図書に定められた品質が確保できないおそれがあるかについて検討し、確保できないおそれがあると判断するときは、その旨を建築主に報告する業務が含まれる。
設問は、適当である。

工事施工者が出す工程表について、工期と品質が確保できないおそれがないかを検討し、そのおそれがあるときは建築主に報告する業務が、工事監理に関するその他の標準業務に含まれる。

📖 根拠の法令・基準

建築士事務所の開設者がその業務に関して請求することのできる報酬の基準(平成31年国土交通省告示第98号。令和6年1月に令和6年国土交通省告示第8号に改められた)第二・別添一

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No.19建築数量積算基準(アンカーボルト・石材の欠除・シート防水の重ね代・純工事費)

建築生産(積算)最も不適当なもの

建築積算に関する次の記述のうち、建築工事建築数量積算研究会「建築数量積算基準・同解説」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1鉄骨材料の所要数量において、アンカーボルトについては設計数量に対する割増しは行わない。
2石材の主仕上げの所要数量において、1か所当たりの面積が0.1㎡以下の開口部による石材の欠除については、原則として、ないものとして計測・計算する。
3防水層等の所要数量において、シート防水のシートの重ね代は、計測数量に5%の割増しをすることを標準とする。
4純工事費は、直接工事費と共通仮設費を合わせたものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.19

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
鉄骨材料の所要数量において、アンカーボルトについては設計数量に対する割増しは行わない。
設問は、適当である。

鉄骨材料の所要数量は、形鋼・鋼板・ボルト類などの設計数量に割増しをして求めるが、アンカーボルトは設計数量のまま(割増しをしない)とする。

2
石材の主仕上げの所要数量において、1か所当たりの面積が0.1㎡以下の開口部による石材の欠除については、原則として、ないものとして計測・計算する。
設問は、適当である。

石材の主仕上では、梁の小口などで1か所当たり0.1㎡以下の部分の欠除は、原則としてないものとして計測・計算する。

3正答
防水層等の所要数量において、シート防水のシートの重ね代は、計測数量に5%の割増しをすることを標準とする。
設問は、最も不適当である。

シート防水などの重ね代は、計測の対象としない(公共建築数量積算基準 第5編 第2章)。防水層は躯体などの設計寸法による面積で計測し、重ね代のために5%の割増しをするのではない。

4
純工事費は、直接工事費と共通仮設費を合わせたものである。
設問は、適当である。

純工事費=直接工事費+共通仮設費(公共建築工事積算基準 第3)。

📖 根拠の法令・基準

公共建築数量積算基準(防水層:シート防水等の重ね代は計測の対象としない/石材の主仕上:1か所当たり0.1㎡以下の欠除はないものとする)、公共建築工事積算基準 第3(純工事費=直接工事費+共通仮設費)

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No.20建築のマネジメント(設計VE・アセットマネジメント・コストオン方式・SPC)

建築生産(マネジメント)最も不適当なもの

建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1設計VEとは、ライフサイクルコストを考慮した経済性を追求しつつ、設計段階において施設の機能を検討・分析し、必要な機能を確実に達成することを目指す取り組みのことである。
2不動産分野におけるアセットマネジメントとは、不動産を取得する際に、適正な投資価値を算出するために、物件の将来の収支の正確な予測を行うことを目的とする多角的な調査のことである。
3コストオン方式とは、一般に、建築主が専門工事業者を選定し工事費を決定したうえで、その工事費に元請の管理経費を加えて建築の元請会社に工事を発注する方式のことである。
4PFI事業におけるSPCとは、ある特定の事業を実施することを目的として設立される会社で、PFI事業以外の投資は行わず、PFIの契約期間が終了すれば解散する会社のことである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
設計VEとは、ライフサイクルコストを考慮した経済性を追求しつつ、設計段階において施設の機能を検討・分析し、必要な機能を確実に達成することを目指す取り組みのことである。
設問は、適当である。

設計VEは、設計の段階で施設の機能を検討・分析し、ライフサイクルコストを考えた経済性を追求しながら、必要な機能を確実に達成する取組み。

2正答
不動産分野におけるアセットマネジメントとは、不動産を取得する際に、適正な投資価値を算出するために、物件の将来の収支の正確な予測を行うことを目的とする多角的な調査のことである。
設問は、最も不適当である。

不動産のアセットマネジメントは、投資家・所有者に代わって、不動産などの資産の運用・管理を行い、資産の価値や収益を高める業務。不動産を取得するときに、投資価値を出すため物件の将来の収支などを多角的に調べるのは、デューデリジェンス。

3
コストオン方式とは、一般に、建築主が専門工事業者を選定し工事費を決定したうえで、その工事費に元請の管理経費を加えて建築の元請会社に工事を発注する方式のことである。
設問は、適当である。

コストオン方式は、建築主が専門工事業者を選んで工事費を決め、その工事費に元請の管理経費を上乗せして、元請会社に発注する方式。

4
PFI事業におけるSPCとは、ある特定の事業を実施することを目的として設立される会社で、PFI事業以外の投資は行わず、PFIの契約期間が終了すれば解散する会社のことである。
設問は、適当である。

SPC(特別目的会社)は、特定の PFI 事業を行うためだけに設立される会社で、ほかの事業には投資せず、事業期間が終われば解散する。

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令和4年の合格基準点(学科の試験)

配点は各問題1点(学科Ⅰ・Ⅱは各20点、学科Ⅲ・Ⅳは各30点、学科Ⅴは25点、合計125点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。

学科Ⅰ
計画
学科Ⅱ
環境・設備
学科Ⅲ
法規
学科Ⅳ
構造
学科Ⅴ
施工
総得点
合格基準点11点11点16点16点13点91点

※ 合格基準点は、各科目は過半の得点、総得点はおおむね90点程度を基本的な水準として想定し、令和4年は総じて難易度が低かったことから、総得点の基準点が91点とされました。

出典:建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」

💡 計画は何点を目指すか

令和4年の計画の基準点は11点(20点中)でした。計画は法令集を使えない科目で、20問と問題数が少ないぶん1問の重みが大きく、建築史・各種建築物の計画・都市計画・建築生産と範囲も広いので、過去問で正誤の理由まで説明できるようにしておくと安心です。

ほかの年度・ほかの科目の過去問

この記事の問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和4年 一級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。

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