【過去問題】平成29年 二級建築士 建築計画 全25問【解答・解説付】※完全無料

平成29年|二級建築士 建築計画|年度別・解答解説付(資格教材キング)

📝 平成29年(2017年)二級建築士 学科Ⅰ
平成29年 二級建築士「建築計画」
全25問の解答・解説

平成29年(2017年7月2日実施)の二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)全25問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。建築史・環境工学・各種建築物の計画・建築設備の4つの分野から出題されます。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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目次 表示

平成29年 二級建築士試験(学科)の概要

試験日
2017年7月2日(日)
平成29年・学科の試験
法令の基準日
平成29年1月1日
法令がからむ問題はこの日の法令
出題
25問・五肢択一
法規と合わせて3時間
合格基準点
13点/25点
総得点60点以上も必要
学科の合格率
36.6%
19,649人中7,197人が合格
出題の範囲
4つの分野
建築史・環境工学・各種建築物・設備
📌 出典と、この記事の読み方

問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。

解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は平成29年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。

分野ごとの問題一覧

🏯 建築史(No.1〜No.2)

No.1日本の歴史的な建築物(厳島神社・東大寺南大門・出雲大社本殿・鹿苑寺金閣・中尊寺金色堂)

建築史(日本)最も不適当なもの

日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1厳島神社社殿(広島県)は、檜皮ひわだ葺きの殿堂を回廊で結び、海面に浮かんで見えるように配置した建築物である。
2東大寺南大門(奈良県)は、大仏様(天竺様)の建築様式であり、鎌倉時代に再建された建築物である。
3出雲大社本殿(島根県)は、神社本殿の一形式の大社造りであり、平入りの建築物である。
4鹿苑寺金閣(京都府)は、方形造りの舎利殿で、最上層を禅宗様仏堂風の形式とし、二層を和様仏堂風、一層を住宅風とした建築物である。
5中尊寺金色堂(岩手県)は、外観が総漆塗りの金箔ぱく押しで仕上げられた方三間の仏堂であり、平安時代に建てられた建築物である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.1

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
厳島神社社殿(広島県)は、檜皮ひわだ葺きの殿堂を回廊で結び、海面に浮かんで見えるように配置した建築物である。
設問は、適当である。

厳島神社の社殿は、檜皮葺きの殿堂を回廊で結び、満潮時には海面に浮かんで見えるように配置されている。

2
東大寺南大門(奈良県)は、大仏様(天竺様)の建築様式であり、鎌倉時代に再建された建築物である。
設問は、適当である。

東大寺南大門は、鎌倉時代に再建された大仏様(天竺様)の建築物。

3正答
出雲大社本殿(島根県)は、神社本殿の一形式の大社造りであり、平入りの建築物である。
設問は、最も不適当である。

出雲大社本殿は大社造りで、切妻屋根の妻側に入口がある妻入りの建築物。平入りではない。

4
鹿苑寺金閣(京都府)は、方形造りの舎利殿で、最上層を禅宗様仏堂風の形式とし、二層を和様仏堂風、一層を住宅風とした建築物である。
設問は、適当である。

鹿苑寺金閣は、方形造りの屋根をもつ舎利殿で、一層を住宅風(寝殿造り風)、二層を和様仏堂風、最上層を禅宗様仏堂風とした建築物。

5
中尊寺金色堂(岩手県)は、外観が総漆塗りの金箔ぱく押しで仕上げられた方三間の仏堂であり、平安時代に建てられた建築物である。
設問は、適当である。

中尊寺金色堂は、外観を総漆塗りの金箔押しで仕上げた方三間の仏堂で、平安時代(12世紀前半)に建てられた。

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No.2住宅作品と設計者の組合せ(ファンズワース邸・母の家・ロビー邸・サヴォア邸・シュレーダー邸)

建築史(建築家と作品)最も不適当なもの

住宅作品とその設計者との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1ファンズワース邸(アメリカ)ミース・ファン・デル・ローエ
2母の家(アメリカ)ロバート・ヴェンチューリ
3ロビー邸(アメリカ)フランク・ロイド・ライト
4サヴォア邸(フランス)ル・コルビュジエ
5シュレーダー邸(オランダ)ルイス・カーン

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.2

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
ファンズワース邸(アメリカ)ミース・ファン・デル・ローエ
設問は、適当である。

ファンズワース邸は、ミース・ファン・デル・ローエの設計。

2
母の家(アメリカ)ロバート・ヴェンチューリ
設問は、適当である。

母の家(アメリカ)は、ロバート・ヴェンチューリの設計。

3
ロビー邸(アメリカ)フランク・ロイド・ライト
設問は、適当である。

ロビー邸は、フランク・ロイド・ライトの設計。

4
サヴォア邸(フランス)ル・コルビュジエ
設問は、適当である。

サヴォア邸は、ル・コルビュジエの設計。

5正答
シュレーダー邸(オランダ)ルイス・カーン
設問は、最も不適当である。

シュレーダー邸(オランダ)は、デ・ステイルの建築家ヘリット・リートフェルトの設計。ルイス・カーンの住宅作品には、フィッシャー邸などがある。

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🌤️ 環境工学(No.3〜No.10)

No.3同じ単位で表すことのできる用語の組合せ(熱貫流率・代謝量・昼光率・照度・日射量・音の強さ)

環境工学(用語・単位)同じ単位で表すことのできるもの

建築環境工学に関する次の用語の組合せのうち、同じ単位で表すことのできるものはどれか。

1熱貫流率代謝量
2熱貫流率昼光率
3照度日射量
4照度音の強さ
5日射量音の強さ

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.3

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正答5同じ単位で表すことのできるものは、5である。
解説
同じ単位で表すことのできるものは日射量と音の強さ(どちらもW/㎡)で、答えは5である。

それぞれの単位は次のとおり。
・熱貫流率:W/(㎡・K)
・代謝量:met(W/㎡で表すこともある。1met=58.2W/㎡)
・昼光率:%
・照度:lx(lm/㎡)
・日射量:W/㎡
・音の強さ:W/㎡
熱貫流率は「温度差1K当たり」なのでKが入り、代謝量・日射量とは単位が違う。

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No.4室内の空気環境(全般換気・温度差換気・必要換気量・一酸化炭素の許容値・ホルムアルデヒドの等級)

環境工学(換気・空気環境)最も不適当なもの🔶 改正で答えが変わる

室内の空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1室における全般換気とは、一般に、室全体に対して換気を行い、その室における汚染質の濃度を薄めることをいう。
2温度差換気において、外気温度が室内温度よりも高い場合、中性帯よりも下方から外気が流入する。
3居室の必要換気量は、一般に、居室内の二酸化炭素濃度の許容値を基準にして算出する。
4居室において、一般に、一酸化炭素濃度の許容値は、0.001%(10 ppm)である。
5日本工業規格(JIS)及び日本農林規格(JAS)において定められているホルムアルデヒド放散量による等級区分の表示記号では、「F☆☆☆」より「F☆☆☆☆」のほうが放散量は小さい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.4

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
室における全般換気とは、一般に、室全体に対して換気を行い、その室における汚染質の濃度を薄めることをいう。
設問は、適当である。

全般換気は、室全体の空気を入れ替えて、室内の汚染質の濃度を薄める換気。汚染源の近くで汚染質を直接排出するのは局所換気。

2正答
温度差換気において、外気温度が室内温度よりも高い場合、中性帯よりも下方から外気が流入する。
設問は、最も不適当である。

外気温度が室内温度より高いときは、室内の空気のほうが重いので、室内の空気が中性帯より下方の開口から出ていき、外気は中性帯より上方から流入する。下方から外気が流入するのは、外気温度が室内温度より低いとき。

3
居室の必要換気量は、一般に、居室内の二酸化炭素濃度の許容値を基準にして算出する。
設問は、適当である。

居室の必要換気量は、一般に、在室者の呼吸で出る二酸化炭素の濃度が許容値(0.1%=1,000ppm)を超えないように算出する。

4
居室において、一般に、一酸化炭素濃度の許容値は、0.001%(10 ppm)である。
設問は、適当である。

居室の一酸化炭素濃度の許容値は、出題当時、0.001%(10ppm)とされていた(建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令第2条・建築基準法施行令第129条の2の6第3項の基準)。

5
日本工業規格(JIS)及び日本農林規格(JAS)において定められているホルムアルデヒド放散量による等級区分の表示記号では、「F☆☆☆」より「F☆☆☆☆」のほうが放散量は小さい。
設問は、適当である。

ホルムアルデヒド放散量の等級は、☆の数が多いほど放散量が小さい。「F☆☆☆☆」は「F☆☆☆」より放散量が小さい(日本工業規格〔JIS〕は、2019年7月1日から「日本産業規格」に名前が変わった)。

🔶 現在の基準では(答えが変わります)

一酸化炭素の含有率の基準は、建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令第2条が2022年4月1日から、建築基準法施行令第129条の2の5第3項(出題当時は第129条の2の6第3項)が2023年4月1日から、百万分の十(10ppm)から百万分の六(6ppm)以下に強化された。今の基準では、選択肢4の「一酸化炭素濃度の許容値は0.001%(10ppm)」も適当とはいえず、不適当なものは選択肢2と4の2つになる。

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No.5内断熱のコンクリート造の壁体の内部温度分布(図)

環境工学(伝熱)正しいもの(図)

図に示す内断熱を施したコンクリート造の壁体の内部温度分布として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、外気温は0℃、室温は25℃で、定常状態とする。

内断熱を施したコンクリート造の壁体(屋外側から、コンクリート100mm・密閉中空層20mm・断熱材20mm)
図を押すと大きく表示します
選択肢1~5の壁体の内部温度分布のグラフ(縦軸は0~25℃)
図を押すと大きく表示します
1(図の1.)
2(図の2.)
3(図の3.)
4(図の4.)
5(図の5.)

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5

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正答1正しいものは、1である。
解説
正しい温度分布は1である。

定常状態では、壁の中を流れる熱の量はどの層でも同じなので、各層の両側の温度差は、その層の熱抵抗に比例する。
・コンクリート(100mm):熱伝導率が大きく、熱抵抗は0.06㎡・K/W程度と小さい → 温度はほとんど変わらない(傾きが緩い)
・密閉中空層(20mm):熱抵抗は0.15㎡・K/W程度 → ある程度温度が上がる
・断熱材(20mm):熱伝導率が小さく、熱抵抗は0.5㎡・K/W程度と最も大きい → 温度が大きく上がる(傾きが急)
この順になっているのは図1。図2は密閉中空層で温度が変わっておらず(空気層にも熱抵抗がある)、図3は密閉中空層の温度差が断熱材より大きい。図4・5は、コンクリートの中で温度が大きく変わっている。

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No.6湿り空気線図(加熱・洗濯物の乾き・窓の結露・水蒸気量・混合)

環境工学(湿り空気)最も不適当なもの

図に示す湿り空気線図中のA点の湿り空気(乾球温度12℃、相対湿度60%)及びB点の湿り空気(乾球温度22℃、相対湿度60%)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

湿り空気線図(A点=乾球温度12℃・相対湿度60%、B点=乾球温度22℃・相対湿度60%)
図を押すと大きく表示します
1A点の空気を22℃まで加熱すると、相対湿度は約32%まで低下する。
2A点の空気中に洗濯物を干すよりも、B点の空気中に干すほうが、早く乾燥する。
3表面温度が10℃の窓面に、A点の空気が触れても窓表面で結露しないが、B点の空気が触れると窓表面で結露する。
4A点の空気に含まれる水蒸気量は、同じ量のB点の空気に含まれる水蒸気量とほぼ等しい。
5A点の空気とB点の空気を同じ量ずつ混合すると、混合した空気の相対湿度は約63%となる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
A点の空気を22℃まで加熱すると、相対湿度は約32%まで低下する。
設問は、適当である。

A点(絶対湿度 約5.2g/kg(DA))の空気を、絶対湿度を変えずに22℃まで加熱すると、線図上で右に水平移動し、相対湿度は約32%になる。

2
A点の空気中に洗濯物を干すよりも、B点の空気中に干すほうが、早く乾燥する。
設問は、適当である。

B点の空気は、飽和までに含むことのできる水蒸気の余裕がA点より大きく、水分が蒸発しやすいので、洗濯物は早く乾く。

3
表面温度が10℃の窓面に、A点の空気が触れても窓表面で結露しないが、B点の空気が触れると窓表面で結露する。
設問は、適当である。

A点の露点温度は約4.5℃なので、10℃の窓面では結露しない。B点の露点温度は約14℃なので、10℃の窓面では結露する。

4正答
A点の空気に含まれる水蒸気量は、同じ量のB点の空気に含まれる水蒸気量とほぼ等しい。
設問は、最も不適当である。

絶対湿度は、A点が約5.2g/kg(DA)、B点が約9.9g/kg(DA)で、B点の水蒸気量はA点の約2倍。相対湿度が同じでも、温度が高いほど含むことのできる水蒸気量が多いので、ほぼ等しくはならない。

5
A点の空気とB点の空気を同じ量ずつ混合すると、混合した空気の相対湿度は約63%となる。
設問は、適当である。

同じ量ずつ混合すると、乾球温度も絶対湿度も中間の値(約17℃・約7.6g/kg(DA))になる。線図上でA点とB点を結んだ線の中点で、相対湿度は約63%。

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No.7日照・日射(北向き鉛直面の直達日射・日射遮蔽係数・南面の日照時間・水平な庇・天空日射量)

環境工学(日照・日射)最も不適当なもの

日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1我が国においては、北向き鉛直面に直達日射を受けない。
2窓の日射遮蔽係数は、その値が大きいほど日射の遮蔽効果は低い。
3我が国において、南向き鉛直壁面の日照時間は、春分の日及び秋分の日が最も長い。
4我が国において、開口部に水平な庇ひさしを設ける場合、夏期における日射の遮蔽効果は、西面より南面のほうが高い。
5天空日射量は、一般に、大気透過率が高くなるほど減少する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.7

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
我が国においては、北向き鉛直面に直達日射を受けない。
設問は、最も不適当である。

我が国でも、春分から秋分までの間は、日の出・日の入りの方位が真東・真西より北寄りになるので、北向き鉛直面も朝や夕方に直達日射を受ける。

2
窓の日射遮蔽係数は、その値が大きいほど日射の遮蔽効果は低い。
設問は、適当である。

日射遮蔽係数は、3mmの透明ガラスを1としたときの日射熱の入りやすさの割合で、大きいほど日射を遮る効果は低い。

3
我が国において、南向き鉛直壁面の日照時間は、春分の日及び秋分の日が最も長い。
設問は、適当である。

南向き鉛直面の日照時間は、春分・秋分の日が最も長い(約12時間)。夏至の頃は朝夕に太陽が北側にあるため、冬至の頃は昼が短いため、どちらも春分・秋分より短い。

4
我が国において、開口部に水平な庇ひさしを設ける場合、夏期における日射の遮蔽効果は、西面より南面のほうが高い。
設問は、適当である。

夏の南面は太陽高度が高いので、水平な庇で日射を遮りやすい。西面は太陽高度が低い日射が入るので、水平な庇では遮りにくい。

5
天空日射量は、一般に、大気透過率が高くなるほど減少する。
設問は、適当である。

大気透過率が高い(空気が澄んでいる)ほど、地表に直接届く直達日射量が多くなり、大気中で散乱されて届く天空日射量は少なくなる。

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No.8採光・照明(演色評価数・寝室の読書の照度・昼光率・全天空照度・タスク・アンビエント照明)

環境工学(採光・照明)最も不適当なもの

採光・照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1人工光源の演色性を表す演色評価数は、その数値が小さくなるほど、色の見え方に関する光源の特性が、自然光に近くなる。
2住宅の寝室における読書時の照度は、一般に、300~750 lx程度がよいとされている。
3昼光率は、室内の壁及び天井、周囲の建築物、樹木等の影響を受ける。
4全天空照度は、天候や時間によって変化する。
5タスク・アンビエント照明では、一般に、アンビエント照度をタスク照度の1/10以上確保することが望ましい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.8

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
人工光源の演色性を表す演色評価数は、その数値が小さくなるほど、色の見え方に関する光源の特性が、自然光に近くなる。
設問は、最も不適当である。

演色評価数は、基準の光で照らしたときとの色の見え方の違いを表す数値で、最大は100。数値が大きい(100に近い)ほど、色の見え方が自然光に近くなる。

2
住宅の寝室における読書時の照度は、一般に、300~750 lx程度がよいとされている。
設問は、適当である。

住宅の寝室で読書をするときの照度は、一般に300〜750lx程度がよいとされる。

3
昼光率は、室内の壁及び天井、周囲の建築物、樹木等の影響を受ける。
設問は、適当である。

昼光率は、室内の壁や天井での反射、周りの建築物や樹木による遮りの影響を受ける。

4
全天空照度は、天候や時間によって変化する。
設問は、適当である。

全天空照度は、天候(快晴・薄曇り・曇天など)や時間によって変化する。昼光率は全天空照度に対する割合なので、天候が変わっても一定。

5
タスク・アンビエント照明では、一般に、アンビエント照度をタスク照度の1/10以上確保することが望ましい。
設問は、適当である。

タスク・アンビエント照明では、周りとの明るさの差で目が疲れないように、アンビエント照度をタスク照度の1/10以上確保することが望ましい。

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No.9音(質量則・点音源の距離と音圧レベル・残響時間・多孔質材料・音速)

環境工学(音)最も不適当なもの

音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1同じ厚さの一重壁であれば、一般に、壁の単位面積当たりの質量が大きいものほど、透過損失が大きい。
2音が球面状に一様に広がる点音源の場合、音源からの距離が1/2になると音圧レベルは、約3 dB上昇する。
3残響時間は、音源から発生した音が停止してから、室内の平均音圧レベルが60 dB低下するまでの時間をいう。
4多孔質材料の吸音率は、一般に、低音域より高音域のほうが大きい。
5気温が高くなるほど、空気中の音速は速くなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.9

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
同じ厚さの一重壁であれば、一般に、壁の単位面積当たりの質量が大きいものほど、透過損失が大きい。
設問は、適当である。

同じ厚さの一重壁なら、単位面積当たりの質量が大きいほど透過損失が大きい(質量則)。

2正答
音が球面状に一様に広がる点音源の場合、音源からの距離が1/2になると音圧レベルは、約3 dB上昇する。
設問は、最も不適当である。

点音源からの音の強さは距離の2乗に反比例するので、距離が1/2になると音の強さは4倍になり、音圧レベルは約6dB上昇する。約3dBは、線音源の場合。

3
残響時間は、音源から発生した音が停止してから、室内の平均音圧レベルが60 dB低下するまでの時間をいう。
設問は、適当である。

残響時間は、音を止めてから室内の平均音圧レベルが60dB下がるまでの時間。

4
多孔質材料の吸音率は、一般に、低音域より高音域のほうが大きい。
設問は、適当である。

グラスウールなどの多孔質材料は、一般に、低音域より高音域の吸音率が大きい。

5
気温が高くなるほど、空気中の音速は速くなる。
設問は、適当である。

空気中の音速は、気温が1℃上がるごとに約0.6m/s速くなる(約331.5+0.6×気温 m/s)。

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No.10屋外気候等(絶対湿度の日変化・風速増加率・冷房デグリーデー・風配図・陸屋根の夜間の表面温度)

環境工学(屋外気候)最も不適当なもの

屋外気候等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1快晴日における屋外の絶対湿度は、一般に、1日の中ではあまり変化しない。
2風速増加率は、ビル風の影響を評価する際に用いられる指標で、その値が1.0の場合、建築物の建築前後で風速の変化がないことを表している。
3冷房デグリーデーは、その地域の気候条件を表す指標で、その値が大きいほど冷房負荷が大きくなる。
4ある地域の特定の季節・時刻に吹く風の風向発生頻度を円グラフで表した風配図は、円グラフの中心から遠いほど、その風向の風の発生頻度が高いことを表している。
5冬期の夜間において、断熱防水を施した陸ろく屋根の外気側表面温度は、外気温が同じであれば、曇天日より快晴日のほうが、高くなりやすい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.10

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
快晴日における屋外の絶対湿度は、一般に、1日の中ではあまり変化しない。
設問は、適当である。

快晴日の屋外の絶対湿度は、1日の中ではあまり変化しない(変化するのは相対湿度)。

2
風速増加率は、ビル風の影響を評価する際に用いられる指標で、その値が1.0の場合、建築物の建築前後で風速の変化がないことを表している。
設問は、適当である。

風速増加率は、建築物を建てた後の風速を建てる前の風速で割った値で、1.0なら風速が変わらないことを表す。ビル風の影響の評価に使う。

3
冷房デグリーデーは、その地域の気候条件を表す指標で、その値が大きいほど冷房負荷が大きくなる。
設問は、適当である。

冷房デグリーデーは、日平均外気温が冷房の基準の温度を上回る分を合計したもので、大きいほど冷房負荷が大きい地域であることを表す。

4
ある地域の特定の季節・時刻に吹く風の風向発生頻度を円グラフで表した風配図は、円グラフの中心から遠いほど、その風向の風の発生頻度が高いことを表している。
設問は、適当である。

風配図は、風向ごとの発生頻度を、中心からの長さで表した図で、中心から遠いほどその風向の風がよく吹くことを表す。

5正答
冬期の夜間において、断熱防水を施した陸ろく屋根の外気側表面温度は、外気温が同じであれば、曇天日より快晴日のほうが、高くなりやすい。
設問は、最も不適当である。

冬期の快晴日の夜は、雲がないため地表から天空への夜間放射(放射冷却)が大きく、断熱防水を施した陸屋根の外気側の表面温度は、曇天日より低くなりやすい(外気温より低くなることもある)。

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🏫 各種建築物の計画・まちづくり(No.11〜No.18)

No.11住宅の計画(タウンハウス・コア型・パッシブデザイン・L型キッチン・引戸)

各種建築物(住宅)最も不適当なもの

住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1都市部の狭い敷地において、プライバシーを確保するため、建築物や塀で囲まれた中庭を設ける住宅形式を、タウンハウスという。
2コア型の住宅は、給排水衛生設備などを1箇所にまとめた形式であり、設備工事費の低減や動線の単純化を図り、外周部には居室を配置することができる。
3パッシブデザインは、建築物が受ける自然の熱、風及び光を活用して暖房効果、冷却効果、照明効果等を得る設計手法である。
4台所において、L型キッチンを採用することにより、車椅子使用者の調理作業の効率化を図ることができる。
5居住者の高齢化を考慮する場合、出入口の扉は引戸とすることが望ましい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.11

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
都市部の狭い敷地において、プライバシーを確保するため、建築物や塀で囲まれた中庭を設ける住宅形式を、タウンハウスという。
設問は、最も不適当である。

都市部の狭い敷地で、建築物や塀で囲んだ中庭を設け、プライバシーを確保する住宅形式はコートハウス。タウンハウスは、各戸の専用庭のほかに共用のオープンスペースをもつ、低層の連続住宅。

2
コア型の住宅は、給排水衛生設備などを1箇所にまとめた形式であり、設備工事費の低減や動線の単純化を図り、外周部には居室を配置することができる。
設問は、適当である。

コア型の住宅は、台所・浴室・便所などの水回りを1か所にまとめた形式で、設備工事費を減らし、動線を単純にでき、外周部に居室を配置できる。

3
パッシブデザインは、建築物が受ける自然の熱、風及び光を活用して暖房効果、冷却効果、照明効果等を得る設計手法である。
設問は、適当である。

パッシブデザインは、機械に頼らず、建築物が受ける自然の熱・風・光を生かして、暖房・冷却・照明の効果を得る設計手法。

4
台所において、L型キッチンを採用することにより、車椅子使用者の調理作業の効率化を図ることができる。
設問は、適当である。

L型キッチンは、車椅子で向きを少し変えるだけで流し・調理台・コンロを使えるので、車椅子使用者の調理作業の効率化を図れる。

5
居住者の高齢化を考慮する場合、出入口の扉は引戸とすることが望ましい。
設問は、適当である。

引戸は、開け閉めのときに体を前後に動かす必要が少なく、開けたままにもできるので、高齢者に適している。

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No.12集合住宅の住戸の形式(DK型・LDK型・L+D+K型・L+DK型・LD+K型)

各種建築物(集合住宅)最も不適当なもの

集合住宅の住戸平面計画において、L(居間)、D(食事室)、K(台所)を組み合せた形式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1DK型は、小規模な住戸に用いる場合、食寝分離は図られるが、団らんは就寝の場と重なる傾向にある。
2LDK型は、比較的狭い住戸に用いる場合、団らん・食事と私室を分離させることはできるが、充実した居間を確保しにくい傾向にある。
3L+D+K型は、比較的広い住戸で採用しないと、かえって生活を窮屈にする場合がある。
4L+DK型は、居間中心の生活を求めるのには適しているが、食事の準備や後片づけなどの家事労働の効率化は図りにくい。
5LD+K型は、食事を中心に団らんする生活に適しているが、LDの面積が十分に確保できない場合、LDの計画に工夫を要する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.12

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
DK型は、小規模な住戸に用いる場合、食寝分離は図られるが、団らんは就寝の場と重なる傾向にある。
設問は、適当である。

DK型は、食事の場と寝る場を分ける食寝分離はできるが、小規模な住戸では、団らんの場が寝る場と重なりやすい。

2
LDK型は、比較的狭い住戸に用いる場合、団らん・食事と私室を分離させることはできるが、充実した居間を確保しにくい傾向にある。
設問は、適当である。

LDK型は、団らん・食事と私室を分けられるが、比較的狭い住戸では、居間・食事・台所を1室にまとめるので、充実した居間を確保しにくい。

3
L+D+K型は、比較的広い住戸で採用しないと、かえって生活を窮屈にする場合がある。
設問は、適当である。

L+D+K型は、居間・食事室・台所をそれぞれ独立させるので、比較的広い住戸でないと、各室が狭くなり、かえって生活が窮屈になる。

4正答
L+DK型は、居間中心の生活を求めるのには適しているが、食事の準備や後片づけなどの家事労働の効率化は図りにくい。
設問は、最も不適当である。

L+DK型は、居間が独立しているので居間中心の生活に適し、台所と食事室が一体なので、食事の準備や後片づけの動線が短く、家事労働の効率化を図りやすい。

5
LD+K型は、食事を中心に団らんする生活に適しているが、LDの面積が十分に確保できない場合、LDの計画に工夫を要する。
設問は、適当である。

LD+K型は、居間と食事室が一体なので食事を中心に団らんする生活に適するが、LDの面積が十分でないと、家具の配置などの工夫が必要になる。

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No.13事務所ビル(駐車場の柱スパン・パーティションの高さ・フリーアドレス・ペリメーターゾーン・中央のコア)

各種建築物(事務所)最も不適当なもの

事務所ビルの計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1地下階に設ける駐車場において、各柱間に普通乗用車が並列に3台駐車できるように、柱スパンを7 mとした。
2事務室の執務空間と通路を仕切るパーティションは、通路側に人が立った状態で、執務空間を見通すことのできるように、高さを150 cmとした。
3事務室の在席率が50~60%と想定されたので、執務空間の効率的な活用を考慮し、フリーアドレス方式を採用した。
4事務室の空調設備は、室内をペリメーターゾーンとインテリアゾーンに分け、それぞれの負荷に応じて個別制御ができるように計画した。
5基準階床面積が比較的大きいので、構造計画上望ましい配置として、コアを基準階平面の中央部全体に配置したオープンコア形式を採用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.13

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
地下階に設ける駐車場において、各柱間に普通乗用車が並列に3台駐車できるように、柱スパンを7 mとした。
設問は、最も不適当である。

普通乗用車の駐車スペースの幅は1台2.3〜2.5m程度なので、3台並列に駐車するには、柱の幅も含めて柱スパンを8〜8.5m程度とする必要がある。7mでは狭い。

2
事務室の執務空間と通路を仕切るパーティションは、通路側に人が立った状態で、執務空間を見通すことのできるように、高さを150 cmとした。
設問は、適当である。

高さ150cm程度のパーティションは、座った人の視線は遮り、通路側に立った人は執務空間を見通すことができる。

3
事務室の在席率が50~60%と想定されたので、執務空間の効率的な活用を考慮し、フリーアドレス方式を採用した。
設問は、適当である。

在席率が50〜60%程度と低い場合は、個人専用の座席を設けず、在籍者が座席を共用するフリーアドレス方式で、執務空間を効率よく使える。

4
事務室の空調設備は、室内をペリメーターゾーンとインテリアゾーンに分け、それぞれの負荷に応じて個別制御ができるように計画した。
設問は、適当である。

外壁に近いペリメーターゾーンは日射や外気温の影響で負荷が大きく変わり、インテリアゾーンは人や機器の発熱が主な負荷なので、分けて個別に制御する。

5
基準階床面積が比較的大きいので、構造計画上望ましい配置として、コアを基準階平面の中央部全体に配置したオープンコア形式を採用した。
設問は、適当である。

基準階の床面積が比較的大きい場合、コアを平面の中央部に置くと、平面上の釣り合いがよく、構造計画上(耐震上)望ましい配置になる。

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No.14教育施設等(図書館のレファレンスコーナー・保育室・幼稚園の保育室・多目的スペース・開架式)

各種建築物(図書館・学校・保育所)最も不適当なもの

教育施設等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1地域図書館において、新聞や雑誌などを気軽に読む空間として、レファレンスコーナーを設けた。
2保育所の保育室において、昼寝の場と食事の場とを分けて設けた。
3幼稚園の保育室において、1人当たりの床面積は、5歳児学級用より3歳児学級用のほうを広くした。
4小学校において、多様化する学習形態に合せたワークスペースとして、多目的スペースを普通教室に隣接して設けた。
5中学校において、図書室の出納システムは、開架式とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.14

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
地域図書館において、新聞や雑誌などを気軽に読む空間として、レファレンスコーナーを設けた。
設問は、最も不適当である。

新聞や雑誌などを気軽に読む空間はブラウジングコーナー。レファレンスコーナーは、参考図書をそろえ、利用者の調べものの相談に応じる所。

2
保育所の保育室において、昼寝の場と食事の場とを分けて設けた。
設問は、適当である。

保育所では、衛生面や生活のリズムを考えて、昼寝の場と食事の場を分けて設ける(食寝分離)のが望ましい。

3
幼稚園の保育室において、1人当たりの床面積は、5歳児学級用より3歳児学級用のほうを広くした。
設問は、適当である。

年齢の低い幼児ほど、動きまわる広さや個別の対応が必要なので、1人当たりの床面積は3歳児学級用のほうを広くする。

4
小学校において、多様化する学習形態に合せたワークスペースとして、多目的スペースを普通教室に隣接して設けた。
設問は、適当である。

普通教室に隣接して多目的スペース(オープンスペース)を設けると、少人数学習やグループ学習など、多様な学習形態に対応できる。

5
中学校において、図書室の出納システムは、開架式とした。
設問は、適当である。

開架式は、利用者が書架から直接本を取り出して選べる方式で、中学校の図書室に適している。

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No.15建築物の計画(手術室の空調・プロセニアムアーチ・洋画の照度・燻蒸室・アリーナ型)

各種建築物(病院・劇場・美術館・博物館)最も不適当なもの

建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1病院の手術室の空気調和設備は、単独に設け、室内の気圧を室外の気圧よりも高くする。
2劇場における舞台と客席との間に設けられる額縁状のものを、プロセニアムアーチという。
3美術館において、洋画の展示壁面の照度を、500 lx程度とする。
4博物館の荷解室及び収蔵庫は、収蔵品に付着した害虫等を駆除するための燻くん蒸室からできるだけ離して配置する。
5コンサートホールにおいて、アリーナ型は、客席がステージを取り囲むように配置されているので、演奏者と聴衆の一体感が得られやすい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.15

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
病院の手術室の空気調和設備は、単独に設け、室内の気圧を室外の気圧よりも高くする。
設問は、適当である。

手術室の空気調和設備は、清浄度を保つために単独の系統とし、周りから汚れた空気が入らないように、室内の気圧を室外より高く(正圧に)する。

2
劇場における舞台と客席との間に設けられる額縁状のものを、プロセニアムアーチという。
設問は、適当である。

劇場で、舞台と客席の境に設ける額縁状の枠をプロセニアムアーチという。

3
美術館において、洋画の展示壁面の照度を、500 lx程度とする。
設問は、適当である。

美術館の洋画の展示壁面の照度は、500lx程度とする(日本画など光に弱いものは、もっと低くする)。

4正答
博物館の荷解室及び収蔵庫は、収蔵品に付着した害虫等を駆除するための燻くん蒸室からできるだけ離して配置する。
設問は、最も不適当である。

燻蒸室は、搬入した収蔵品に付いた害虫などを、収蔵庫に入れる前に駆除するための室なので、荷解室や収蔵庫に近接させて配置する。離して配置するのではない。

5
コンサートホールにおいて、アリーナ型は、客席がステージを取り囲むように配置されているので、演奏者と聴衆の一体感が得られやすい。
設問は、適当である。

アリーナ型(ヴィンヤード型)のコンサートホールは、客席がステージを取り囲むので、演奏者と聴衆の一体感が得られやすい。

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No.16各部寸法・床面積(食卓と椅子・駐輪スペース・駐車場の斜路・療養病床の病室・夫婦寝室)

各種建築物(各部寸法)最も不適当なもの

建築計画における各部寸法及び床面積に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1食卓の高さが床面から700 mmであったので、大人用椅子は座面の高さが床面から400 mmのもの、子ども用椅子は座面の高さが床面から500 mmのものを採用した。
2駐輪場において、自転車1台当たりの駐輪スペースを、700 mm×1,900 mmとした。
3自走式屋内駐車場の自動車用斜路の本勾配を、1/5とした。
4診療所の療養病床の病室において、4床室の内法寸法を、幅6 m、奥行5.4 mとした。
5住宅において、ツインベッドを用いる夫婦寝室の床面積を、収納家具を置くスペースも含めて16㎡とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.16

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
食卓の高さが床面から700 mmであったので、大人用椅子は座面の高さが床面から400 mmのもの、子ども用椅子は座面の高さが床面から500 mmのものを採用した。
設問は、適当である。

食卓と椅子の座面の高さの差(差尺)は、270〜300mm程度が使いやすい。食卓700mmなら、大人用は座面400mm、子ども用は座の高い500mmの椅子が適当。

2
駐輪場において、自転車1台当たりの駐輪スペースを、700 mm×1,900 mmとした。
設問は、適当である。

自転車1台当たりの駐輪スペースは、幅600mm×奥行1,900mm程度以上必要で、700mm×1,900mmは適当。

3正答
自走式屋内駐車場の自動車用斜路の本勾配を、1/5とした。
設問は、最も不適当である。

建築物である路外駐車場の車路の傾斜部の縦断勾配は17%以下(駐車場法施行令第8条第三号ハ)。1/5は20%で、急すぎる。

4
診療所の療養病床の病室において、4床室の内法寸法を、幅6 m、奥行5.4 mとした。
設問は、適当である。

療養病床の病室の床面積は、内法で患者1人につき6.4㎡以上(医療法施行規則第16条第1項第三号イ)。4床室なら25.6㎡以上必要で、6m×5.4m=32.4㎡は満たしている。

5
住宅において、ツインベッドを用いる夫婦寝室の床面積を、収納家具を置くスペースも含めて16㎡とした。
設問は、適当である。

ツインベッドを置く夫婦寝室は、収納家具のスペースを含めて16㎡程度あれば計画できる。

📖 根拠の法令・基準

駐車場法施行令 第8条第三号ハ(車路の傾斜部の縦断勾配)、医療法施行規則 第16条第1項第三号イ(病室の床面積)

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No.17高齢者等に配慮した計画(照度・受付カウンターの高さ・階段の手すりの端部・傾斜路の踊場・ノンスリップ)

各種建築物(バリアフリー)最も不適当なもの

高齢者等に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1居室の作業領域の照度を、日本工業規格(JIS)における照明基準の2倍とした。
2車椅子使用者に配慮し、記帳などを行う受付カウンターの上端の高さを、床面から720 mmとした。
3屋内階段の手摺すりの端部は、上下階でそれぞれ水平に450 mm延ばし、壁面側に曲げた。
4車椅子使用者が利用する屋内傾斜路には、高さ900 mmごとに踊場を設けた。
5階段のノンスリップ(滑り止め)は、踏面と同一面とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.17

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
居室の作業領域の照度を、日本工業規格(JIS)における照明基準の2倍とした。
設問は、適当である。

高齢者は視力が低下するので、居室の作業領域の照度を、JISの照明基準の2倍程度とするのは適当(日本工業規格〔JIS〕は、2019年7月1日から「日本産業規格」に名前が変わった)。

2
車椅子使用者に配慮し、記帳などを行う受付カウンターの上端の高さを、床面から720 mmとした。
設問は、適当である。

車椅子使用者が記帳などをする受付カウンターの上端の高さは、700〜750mm程度とし、下部に膝が入る空間を設ける。

3
屋内階段の手摺すりの端部は、上下階でそれぞれ水平に450 mm延ばし、壁面側に曲げた。
設問は、適当である。

階段の手すりは、上の端では水平に45cm以上、下の端では斜めの部分を含めて段鼻から45cm以上延ばすことが望ましい(国土交通省の建築設計標準)。端部を壁面側に曲げると、衣服などが引っかかりにくい。上下階でそれぞれ水平に450mm延ばし、壁面側に曲げるのは適当。

4正答
車椅子使用者が利用する屋内傾斜路には、高さ900 mmごとに踊場を設けた。
設問は、最も不適当である。

傾斜路は、高さ75cm以内ごとに踏幅150cm以上の踊場を設ける(バリアフリー法施行令第18条第2項第四号ハ)。高さ90cmごとでは基準を満たさない。

5
階段のノンスリップ(滑り止め)は、踏面と同一面とした。
設問は、適当である。

階段のノンスリップ(滑り止め)は、つまずかないように、踏面と同一面(段差を付けない)とする。

📖 根拠の法令・基準

バリアフリー法施行令 第18条第2項第四号ハ(傾斜路の踊場)

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No.18まちづくり(パタン・ランゲージ・ラドバーン方式・景観法・ボンエルフ・共同建替)

まちづくり最も不適当なもの

まちづくりに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1クリストファー・アレグザンダーが提唱したパタン・ランゲージは、建築や環境の合理的な設計手法で、住民参加のまちづくりや建築を目指したものである。
2ラドバーン方式は、中心市街地への自動車の流入を減らすため、周辺の駅に整備された駐車場まで自動車で行き、そこから公共交通機関を利用して中心市街地へ移動する手法である。
3景観法の特色の一つは、住民等による景観計画の策定・提案ができることである。
4ボンエルフは、住宅地の道路において、歩行者と自動車の共存を図るための手法である。
5都市部において街区全体の防災性能を高める方法として、個々の建築物の建替に際しての、共同建替、協調建替がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.18

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
クリストファー・アレグザンダーが提唱したパタン・ランゲージは、建築や環境の合理的な設計手法で、住民参加のまちづくりや建築を目指したものである。
設問は、適当である。

パタン・ランゲージは、クリストファー・アレグザンダーが提唱した、建築や町を形づくる要素をパタンとして示した設計手法で、住民参加のまちづくりや建築を目指したもの。

2正答
ラドバーン方式は、中心市街地への自動車の流入を減らすため、周辺の駅に整備された駐車場まで自動車で行き、そこから公共交通機関を利用して中心市街地へ移動する手法である。
設問は、最も不適当である。

周辺の駅の駐車場まで自動車で行き、公共交通機関に乗り換えて中心市街地へ向かう手法はパークアンドライド。ラドバーン方式は、通過交通を排除した袋小路と歩行者専用の緑道などで、歩行者と自動車の動線を分離する住宅地の計画手法。

3
景観法の特色の一つは、住民等による景観計画の策定・提案ができることである。
設問は、適当である。

景観法では、土地の所有者やまちづくりのNPO法人などの住民等が、景観計画の策定や変更を提案できる(景観法第11条)。

4
ボンエルフは、住宅地の道路において、歩行者と自動車の共存を図るための手法である。
設問は、適当である。

ボンエルフは、住宅地の道路を蛇行させたり、ハンプを設けたりして自動車の速度を落とさせ、歩行者と自動車の共存を図る手法。

5
都市部において街区全体の防災性能を高める方法として、個々の建築物の建替に際しての、共同建替、協調建替がある。
設問は、適当である。

老朽化した木造建築物が密集する街区などでは、隣り合う建築物をまとめて建て替える共同建替や、ルールを決めてそろえて建て替える協調建替で、街区全体の防災性能を高められる。

📖 根拠の法令・基準

景観法 第11条(住民等による景観計画の策定・変更の提案)

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🔧 建築設備(No.19〜No.25)

No.19建築設備の用語の組合せ(ウォールウォッシャ・ストレーナ・ロータンク・ミキシングバルブ・キュービクル)

建築設備(用語)最も関係の少ないもの

建築設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。

1照明設備ウォールウォッシャ
2換気設備ストレーナ
3衛生設備ロータンク
4給湯設備ミキシングバルブ
5電気設備キュービクル

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.19

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正答2最も関係の少ないものは、2である。
1
照明設備ウォールウォッシャ
設問は、適当である。

ウォールウォッシャは、壁面を均一に明るく照らす照明の手法(器具)で、照明設備の用語。

2正答
換気設備ストレーナ
設問は、最も不適当である。

ストレーナは、配管の途中(ポンプや弁の手前など)に設けて、水の中のごみや異物を取り除くろ過器で、給水・給湯・冷温水などの配管設備の用語。換気設備とは関係が少ない。

3
衛生設備ロータンク
設問は、適当である。

ロータンクは、大便器を洗浄する水をためておく低い位置のタンクで、衛生設備の用語。

4
給湯設備ミキシングバルブ
設問は、適当である。

ミキシングバルブ(混合弁)は、湯と水を混ぜて適温にする弁で、給湯設備の用語。

5
電気設備キュービクル
設問は、適当である。

キュービクルは、変圧器や遮断器などの受変電設備を収めた金属製の箱で、電気設備の用語。

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No.20空気調和設備等(熱源装置・全熱交換器・誘引ユニット・床暖房・定風量単一ダクト方式)

建築設備(空調)最も不適当なもの

空気調和設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1冷水、蒸気、温水などの熱媒をつくる装置を熱源装置という。
2全熱交換器は、室内の換気の際に排出する空気がもつ顕熱と潜熱を回収する装置である。
3誘引ユニットは、空調機で処理した一次空気の噴出により、室内の空気を誘引し吹き出す機構をもつものである。
4床暖房は、一般に、室内における上下の温度差が少なくなる。
5定風量単一ダクト方式は、熱負荷特性の異なる室におけるそれぞれの負荷変動に対応することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.20

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
冷水、蒸気、温水などの熱媒をつくる装置を熱源装置という。
設問は、適当である。

冷水・蒸気・温水などの熱媒をつくる冷凍機やボイラーなどを、熱源装置という。

2
全熱交換器は、室内の換気の際に排出する空気がもつ顕熱と潜熱を回収する装置である。
設問は、適当である。

全熱交換器は、換気で排出する空気の顕熱(温度)と潜熱(湿度)を回収して、取り入れる外気に移す装置。

3
誘引ユニットは、空調機で処理した一次空気の噴出により、室内の空気を誘引し吹き出す機構をもつものである。
設問は、適当である。

誘引ユニットは、空調機で処理した一次空気をノズルから噴き出し、その勢いで室内の空気を誘引して混ぜて吹き出す機構をもつ。

4
床暖房は、一般に、室内における上下の温度差が少なくなる。
設問は、適当である。

床暖房は、床から放射と対流で暖めるので、温風暖房に比べて、室内の上下の温度差が少なくなる。

5正答
定風量単一ダクト方式は、熱負荷特性の異なる室におけるそれぞれの負荷変動に対応することができる。
設問は、最も不適当である。

定風量単一ダクト方式は、1台の空調機から全室に同じ温度の空気を一定の風量で送る方式なので、熱負荷の特性が違う室の、それぞれの負荷変動には対応しにくい。

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No.21空気調和設備(気化式加湿器・床吹出し空調・ルームエアコンの暖房能力・ファンコイルユニット・二重ダクト方式)

建築設備(空調)最も不適当なもの

空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1気化式加湿器は、一般に、加湿素子を水で濡らし、これに空気を接触させ、空気のもつ顕熱により水を蒸発させて加湿を行うものである。
2床吹出し空調方式は、通常の天井吹出しよりも冷房時の給気温度を上げる必要がある。
3空気熱源ヒートポンプ方式のルームエアコンの暖房能力は、外気の温度が低くなるほど向上する。
4ファンコイルユニット方式は、ユニットごとに風量を調節することができる。
5二重ダクト空調方式は、冷風と温風の2系統のダクトによる給気を混合させて温度制御を行うので、個別制御性は高いが、エネルギー損失は大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.21

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
気化式加湿器は、一般に、加湿素子を水で濡らし、これに空気を接触させ、空気のもつ顕熱により水を蒸発させて加湿を行うものである。
設問は、適当である。

気化式加湿器は、水で濡らした加湿素子に空気を通し、空気のもつ顕熱で水を蒸発させて加湿する(加湿した空気の温度は下がる)。

2
床吹出し空調方式は、通常の天井吹出しよりも冷房時の給気温度を上げる必要がある。
設問は、適当である。

床吹出し空調方式は、居住域に近い床から直接吹き出すので、冷房時の給気温度を天井吹出しより高めにして、冷えすぎや不快感を防ぐ。

3正答
空気熱源ヒートポンプ方式のルームエアコンの暖房能力は、外気の温度が低くなるほど向上する。
設問は、最も不適当である。

空気熱源ヒートポンプは、外気から熱をくみ上げて暖房するので、外気の温度が低くなるほど暖房能力は低下する。

4
ファンコイルユニット方式は、ユニットごとに風量を調節することができる。
設問は、適当である。

ファンコイルユニット方式は、ユニットごとに送風機の風量を調節できる。

5
二重ダクト空調方式は、冷風と温風の2系統のダクトによる給気を混合させて温度制御を行うので、個別制御性は高いが、エネルギー損失は大きい。
設問は、適当である。

二重ダクト方式は、冷風と温風を室ごとに混ぜて温度を調整するので、個別制御性は高いが、冷やした空気と暖めた空気を混ぜるため、エネルギーの損失が大きい。

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No.22給排水衛生設備(直結直圧方式の必要圧力・レジオネラ属菌・エアチャンバー・給湯管の線膨張・通気管の防虫網)

建築設備(給排水衛生)最も不適当なもの

給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1給水設備における水道直結直圧方式の必要圧力の算定においては、水道本管から給水する上で最も不利な状態にある水栓又は器具までの摩擦損失についても考慮する。
2深夜電力温水器において、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐためには、貯湯槽内の湯の温度を40℃程度に保つ必要がある。
3シングルレバー水栓や全自動洗濯機への配管において、ウォーターハンマーの発生を防止するためには、エアチャンバーの設置が有効である。
4給湯配管において、直線部の配管長をやむを得ず長くする場合は、配管の線膨張に対する配慮が必要である。
5排水管のトラップの破封防止や円滑な排水のために設ける通気管の大気開口部においては、害虫などが侵入しないように防虫網を設ける必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.22

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
給水設備における水道直結直圧方式の必要圧力の算定においては、水道本管から給水する上で最も不利な状態にある水栓又は器具までの摩擦損失についても考慮する。
設問は、適当である。

水道直結直圧方式の必要圧力は、最も不利な(高い・遠い)水栓や器具までの高さ、配管の摩擦損失、器具に必要な圧力を合わせて算定する。

2正答
深夜電力温水器において、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐためには、貯湯槽内の湯の温度を40℃程度に保つ必要がある。
設問は、最も不適当である。

レジオネラ属菌は20〜50℃程度でよく繁殖するので、貯湯槽内の湯は60℃以上に保つ必要がある。40℃程度では、かえって繁殖しやすい。

3
シングルレバー水栓や全自動洗濯機への配管において、ウォーターハンマーの発生を防止するためには、エアチャンバーの設置が有効である。
設問は、適当である。

シングルレバー水栓や全自動洗濯機の電磁弁は、急に水を止めるのでウォーターハンマーが起きやすく、エアチャンバー(水撃防止器)の設置が有効。

4
給湯配管において、直線部の配管長をやむを得ず長くする場合は、配管の線膨張に対する配慮が必要である。
設問は、適当である。

給湯配管は、湯の温度で伸び縮み(線膨張)するので、直線部が長い場合は、伸縮継手などで伸縮を吸収できるようにする。

5
排水管のトラップの破封防止や円滑な排水のために設ける通気管の大気開口部においては、害虫などが侵入しないように防虫網を設ける必要がある。
設問は、適当である。

通気管の大気開口部には、害虫などが入らないように防虫網を設ける。

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No.23電気設備(電線の許容電流・インバータ制御・幹線の電圧降下・受電電圧・配電電圧と電力)

建築設備(電気)最も不適当なもの

電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1同一電線管に収める電線本数が多くなると、1本当たりの電線の許容電流は小さくなる。
2インバータ制御は、省エネルギー性に優れているが、電源系にノイズを発生させる原因となる場合がある。
3幹線の電圧降下は、実負荷から電流を算出し、その電流値を用いて計算する。
4受電電圧は、一般に、契約電力により決定される。
5電線の太さと長さが同一の場合、配電電圧が小さいほうが大きな電力を供給できる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.23

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
同一電線管に収める電線本数が多くなると、1本当たりの電線の許容電流は小さくなる。
設問は、適当である。

同じ電線管に収める電線が多いと、熱がこもりやすいので、1本当たりの許容電流は小さくなる(電流減少係数をかける)。

2
インバータ制御は、省エネルギー性に優れているが、電源系にノイズを発生させる原因となる場合がある。
設問は、適当である。

インバータ制御は、モーターなどの回転数を変えて省エネルギーになるが、高調波などのノイズを電源系に出す原因になる場合がある。

3
幹線の電圧降下は、実負荷から電流を算出し、その電流値を用いて計算する。
設問は、適当である。

幹線の電圧降下は、実際の負荷から電流を算出し、その電流と電線の長さ・太さから計算する。

4
受電電圧は、一般に、契約電力により決定される。
設問は、適当である。

受電電圧は、一般に、契約電力で決まる(50kW未満は低圧、50kW以上2,000kW未満は高圧、2,000kW以上は特別高圧が目安)。

5正答
電線の太さと長さが同一の場合、配電電圧が小さいほうが大きな電力を供給できる。
設問は、最も不適当である。

電線の太さと長さが同じなら、流せる電流(許容電流)は同じなので、電力(電圧×電流)は、配電電圧が大きいほど大きくなる。電圧を高くすると、同じ電力を送るときの電流が小さくなり、電力損失も減る。

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No.24照明(グレアと輝度分布・逆2乗の法則・色温度・昼光利用制御・光束法の設計照度)

建築設備(照明)最も不適当なもの

照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1目の疲労の軽減策の一つとして、グレアを低減させ、視野内の輝度分布が、ある程度均一となるようにすることがあげられる。
2点光源による直接照度は、光源からの距離の2乗に反比例する。
3色温度の高い光源の照明器具を用いた場合、一般に、暖かみのある雰囲気となる。
4昼光利用制御では、設計照度を得るために、室内に入る自然光に応じて、照明器具を調光する。
5光束法によって全般照明の照明計画を行う場合、設置直後の照度は、設計照度以上となる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.24

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
目の疲労の軽減策の一つとして、グレアを低減させ、視野内の輝度分布が、ある程度均一となるようにすることがあげられる。
設問は、適当である。

グレア(まぶしさ)を減らし、視野内の輝度の差を小さくすると、目の疲労を軽くできる。

2
点光源による直接照度は、光源からの距離の2乗に反比例する。
設問は、適当である。

点光源による直接照度は、光源からの距離の2乗に反比例する(逆2乗の法則)。

3正答
色温度の高い光源の照明器具を用いた場合、一般に、暖かみのある雰囲気となる。
設問は、最も不適当である。

色温度の低い光源(電球色など)は赤みがかった光で、暖かみのある雰囲気になる。色温度の高い光源(昼光色など)は青白い光で、涼しく活動的な雰囲気になる。

4
昼光利用制御では、設計照度を得るために、室内に入る自然光に応じて、照明器具を調光する。
設問は、適当である。

昼光利用制御は、窓から入る自然光に応じて照明器具を調光し、必要な照度(設計照度)を保ちながら電力を減らす制御。

5
光束法によって全般照明の照明計画を行う場合、設置直後の照度は、設計照度以上となる。
設問は、適当である。

光束法では、時間とともに照度が下がることを保守率で見込み、明るめに計画するので、設置直後の照度は設計照度以上になる。

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No.25環境・省エネルギーに配慮した計画(局所空調・天井チャンバー・排水再利用・窓の方位・COP)

建築設備(省エネルギー)最も不適当なもの

我が国における環境・省エネルギーに配慮した建築・設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1大空間や高天井の室において、居住域を中心とした局所空調を用いた。
2空気搬送の圧力損失を低減するため、天井チャンバー方式を用いた。
3排水再利用設備において、洗面・手洗い排水を浄化して再利用水として使用した。
4夏期の最大冷房負荷を抑制するため、建築物の主たる窓面を東西面に配置した。
5空気熱源マルチパッケージ型空調機は、成績係数(COP)の大きい機器を採用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.25

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
大空間や高天井の室において、居住域を中心とした局所空調を用いた。
設問は、適当である。

大空間や天井の高い室では、人のいる居住域を中心に空調する局所空調で、空調エネルギーを減らせる。

2
空気搬送の圧力損失を低減するため、天井チャンバー方式を用いた。
設問は、適当である。

天井チャンバー方式は、天井内の空間を還気の通り道にする方式で、還気ダクトを省けるので、空気搬送の圧力損失を減らせる。

3
排水再利用設備において、洗面・手洗い排水を浄化して再利用水として使用した。
設問は、適当である。

洗面・手洗いの排水は比較的きれいなので、浄化して便器の洗浄水などの再利用水(雑用水)として使える。

4正答
夏期の最大冷房負荷を抑制するため、建築物の主たる窓面を東西面に配置した。
設問は、最も不適当である。

東西面の窓は、太陽高度の低い朝夕の日射が水平な庇などでは遮りにくく、室内の奥まで入るので、冷房負荷が大きくなる。夏期の最大冷房負荷を抑えるには、主な窓面を南面(または北面)に配置する。

5
空気熱源マルチパッケージ型空調機は、成績係数(COP)の大きい機器を採用した。
設問は、適当である。

成績係数(COP)は、消費エネルギーに対する冷暖房能力の比で、大きいほど効率がよい。COPの大きい機器を採用するのは省エネルギーになる。

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平成29年の合格基準点(学科の試験)

配点は各問題1点(各科目25点・合計100点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。

学科Ⅰ
計画
学科Ⅱ
法規
学科Ⅲ
構造
学科Ⅳ
施工
総得点
合格基準点13点13点13点13点60点

出典:建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」

💡 計画は何点を目指すか

平成29年の計画の基準点は13点でした。計画は法令集を使えない科目で、建築史・環境工学・各種建築物の計画・建築設備と範囲が広いので、毎年ほぼ同じ順番で出る分野ごとに、過去問で正誤の理由まで説明できるようにしておくと安心です。

ほかの年度・ほかの科目の過去問

この記事の問題文と図は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している平成29年 二級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。

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