要点と過去問10年分
二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)の No.5・No.6 で出題される「湿り空気・結露」について、湿り空気の用語と性質、湿り空気線図の読み方、結露の原因と対策を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

湿り空気・結露の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
湿り空気・結露は、10年のうち9年出ています(令和8年は出題なし)。乾球温度と湿球温度の差と相対湿度の関係が3回正答になり、湿り空気線図の読み取りも3回出ています。結露は、防湿層の位置と非暖房室がねらわれます。
No.5・No.6 に出題(10年のうち9年・10問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(1問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は31肢、図・表・計算の問題は4問(問題ごとに掲載)です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している二級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の法令・基準や設計の資料でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
💧 湿り空気の用語と性質
📖 湿り空気の用語
湿り空気は、絶対湿度と相対湿度の違いと、乾球温度と湿球温度の差の意味が問われます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 絶対湿度 | 乾燥空気1kgと一緒にある水蒸気の質量(kg/kg(DA))。水蒸気の出入りがなければ、加熱・冷却しても変わらない |
| 相対湿度 | 空気に含まれる水蒸気の量が、同じ温度の飽和状態に対してどれくらいかを表す割合(%) |
| 水蒸気分圧 | 湿り空気の中の水蒸気だけが、その容積を占めたと考えたときの圧力 |
| 湿球温度 | 温度計の感温部を湿った布で包んで測った温度。水の蒸発で冷やされ、乾球温度より高くなることはない |
| 露点温度 | 空気に含まれる水蒸気の量(絶対湿度)で決まる。露点温度以下の物体に触れると、表面に露(0℃以下なら霜)ができる |
| 湿り空気の質量 | 乾燥空気の質量+水蒸気の質量 |
✏️ 過去問:湿り空気の用語と性質(10年で20肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全18枚)。
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
絶対湿度は、乾燥空気 1 kgに含まれている水蒸気の重量であり、湿り空気の温度によって変化する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5 選択肢1
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絶対湿度は、乾燥空気1kgと一緒にある水蒸気の質量で、加熱や冷却で温度が変わっても、水蒸気の出入りがなければ変化しない(変わるのは相対湿度)。
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
絶対湿度は、湿り空気中の乾燥空気 1 kgと混合している水蒸気の質量である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢2
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問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
相対湿度は、湿り空気の絶対湿度と、同じ温度における飽和絶対湿度との比である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢1
同じ文:令和4年 No.5 選択肢3
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
水蒸気分圧は、湿り空気中の水蒸気のみで、湿り空気が占めている容積を占有したときの水蒸気の圧力である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢3
同じ文:令和4年 No.5 選択肢2
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
湿り空気の質量は、乾燥空気の質量と水蒸気の質量との和である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢1
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問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
乾球温度が同じであれば、相対湿度が高くなると、絶対湿度も高くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢4
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問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
湿球温度が同じであれば、乾球温度と湿球温度との差が大きいほうが、相対湿度は高い。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢4
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乾球温度と湿球温度の差が大きいほど、湿球から水がよく蒸発している=空気が乾いているということで、相対湿度は低い。
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
乾球温度が同じであれば、乾球温度と湿球温度との差が大きいほうが、相対湿度は高い。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢2
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乾球温度と湿球温度の差が大きいほど、湿球から水がよく蒸発している=空気が乾いているということで、相対湿度は低い。
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
乾球温度が同じであれば、乾球温度と湿球温度との差が小さいほど、相対湿度は低くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢3
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湿球温度は、湿った布から水が蒸発して熱が奪われる分だけ乾球温度より低くなる。空気が乾いているほど蒸発しやすく、差が大きくなる。乾球温度と湿球温度の差が小さいほど、相対湿度は高い。
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
湿球温度は、温度計の感温部を湿った布などで覆って測定した温度である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5 選択肢4
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問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
湿球温度は、乾球温度よりも高くなることはない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢5
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問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
絶対湿度を変えずに、空気を加熱すると、その空気の相対湿度は低くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢3
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問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
絶対湿度が同じであれば、空気を冷却すると、相対湿度は高くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢2
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絶対湿度が同じまま冷却すると、その温度で含むことができる水蒸気の量(飽和水蒸気量)が減るので、相対湿度は高くなる。
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
絶対湿度を変えずに、空気を加熱・冷却しても、その空気の水蒸気圧は変化しない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢4
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問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
絶対湿度を変えずに、空気を冷却しても露点温度は変化しない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢5
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露点温度は、空気に含まれる水蒸気の量(絶対湿度)で決まる。絶対湿度を変えずに冷やしても、露点温度は変わらない。
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
絶対湿度が同じであれば、空気を加熱しても、露点温度は変化しない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢1
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露点温度は、空気に含まれる水蒸気の量(絶対湿度)で決まる。絶対湿度が同じなら、加熱しても露点温度は変わらない。
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ある空気を露点温度以下に冷却した後、元の温度に加熱すると、相対湿度は低くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢5
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露点温度以下に冷却すると、水蒸気の一部が結露して空気から除かれる(絶対湿度が下がる)。元の温度に加熱すると、水蒸気の量が減った分だけ、相対湿度は元より低くなる。
問題:湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
湿り空気は、露点温度以下の物体に触れると、物体の表面に露又は霜が生じる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5 選択肢5
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📈 湿り空気線図
📖 線図の読み方
湿り空気線図の問題は、線図の上の点の動かし方がわかれば解けます。
| 操作 | 線図の上の動き |
|---|---|
| 加熱・冷却(水蒸気の出入りなし) | 絶対湿度が一定なので、真横に移動する。加熱すると相対湿度は下がる |
| 露点温度 | 真横に左へ移動して、相対湿度100%の線と交わる温度。これより低い面に触れると結露する |
| 水蒸気量の比べ方 | 縦軸の絶対湿度で比べる。相対湿度が同じでも、温度が高いほど水蒸気量は多い |
| 同じ量ずつ混合 | 2点を結んだ直線の中点(乾球温度も絶対湿度も中間の値) |
| 加湿量 | 2点の絶対湿度の差(乾燥空気1kg当たりのg) |
✏️ 過去問:湿り空気線図の読み取り(10年で3問)
A点を加熱したときの相対湿度、A点とB点の水蒸気量の比べ方、壁や窓の結露、同じ量ずつ混合した空気の4つが毎回の選択肢です。令和5年・令和2年は加湿量、平成29年は洗濯物の乾きやすさも問われています。
令和5年 No.6湿り空気線図(加熱・水蒸気量・結露・加湿量・混合)
図に示す湿り空気線図中のA点の湿り空気(乾球温度15℃、相対湿度40%)及びB点の湿り空気(乾球温度30℃、相対湿度50%)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
図を押すと大きく表示します 1A点の空気を乾球温度30℃まで加熱すると、相対湿度は約16%となる。2A点の空気に含まれる水蒸気量は、B点の空気に含まれる水蒸気量の約30%である。3B点の空気が15℃の壁面に接触すると、壁の表面に結露が発生する。4A点の空気をB点の空気と同様な状態にするには、加熱及び乾燥空気1 kg当たり9 g程度の加湿が必要となる。5A点の空気とB点の空気を同じ量だけ混合すると、「乾球温度22.5℃、相対湿度約45%」の空気となる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6
▼ 解答・解説を見る(No.6)▲ 解答・解説を閉じる
加熱しても水蒸気の量(絶対湿度 約4.2g/kg(DA))は変わらないので、A点から真横に30℃まで移動する。その点の相対湿度は約16%。
線図の縦軸(絶対湿度)を読むと、A点は約4.2g/kg(DA)、B点は約13.3g/kg(DA)。4.2÷13.3≒約30%。
B点から真横(絶対湿度一定)に左へ移動して相対湿度100%の線と交わる温度が露点温度で、約18℃。15℃の壁面は露点温度より低いので、表面に結露が発生する。
A点からB点へは、加熱して乾球温度を15℃から30℃に上げ、絶対湿度を約4.2から約13.3g/kg(DA)へ、乾燥空気1kg当たり約9g加湿する必要がある。
同じ量を混合した空気は、線図上でA点とB点を結んだ直線の中点になる。乾球温度は22.5℃、絶対湿度は(4.2+13.3)÷2≒8.8g/kg(DA)で、相対湿度は約50%。約45%にはならない。
令和2年 No.6湿り空気線図(加熱・結露・水蒸気量・加湿量・混合)
図に示す湿り空気線図中のA点の湿り空気(乾球温度20℃、相対湿度30%)及びB点の湿り空気(乾球温度30℃、相対湿度60%)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
図を押すと大きく表示します 1A点の空気を乾球温度30℃まで加熱すると、相対湿度は約17%まで低下する。2B点の空気が15℃の壁面に触れると、壁の表面に結露が発生する。3A点の空気に含まれる水蒸気量は、B点の空気に含まれる水蒸気量の約50%である。4A点の空気をB点の空気と同様な状態にするには、加熱と同時に乾燥空気1 kg当たり約12 gの加湿が必要となる。5A点の空気とB点の空気とを同じ量だけ混合すると、「乾球温度約25℃、相対湿度約50%」の空気となる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6
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加熱しても水蒸気の量(絶対湿度 約4.3g/kg(DA))は変わらないので、A点から真横に30℃まで移動する。その点の相対湿度は約17%。
B点から真横に左へ移動して相対湿度100%の線と交わる温度(露点温度)は約21℃。15℃の壁面は露点温度より低いので、表面に結露が発生する。
線図の縦軸(絶対湿度)を読むと、A点は約4.3g/kg(DA)、B点は約16g/kg(DA)。4.3÷16≒約27%で、約50%ではない。
A点からB点へは、加熱して20℃から30℃にし、絶対湿度を約4.3から約16g/kg(DA)へ、乾燥空気1kg当たり約12g加湿する。
同じ量を混合した空気は、A点とB点を結んだ直線の中点になる。乾球温度は約25℃、絶対湿度は(4.3+16)÷2≒10.2g/kg(DA)で、相対湿度は約50%。
平成29年 No.6湿り空気線図(加熱・洗濯物の乾き・窓の結露・水蒸気量・混合)
図に示す湿り空気線図中のA点の湿り空気(乾球温度12℃、相対湿度60%)及びB点の湿り空気(乾球温度22℃、相対湿度60%)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
図を押すと大きく表示します 1A点の空気を22℃まで加熱すると、相対湿度は約32%まで低下する。2A点の空気中に洗濯物を干すよりも、B点の空気中に干すほうが、早く乾燥する。3表面温度が10℃の窓面に、A点の空気が触れても窓表面で結露しないが、B点の空気が触れると窓表面で結露する。4A点の空気に含まれる水蒸気量は、同じ量のB点の空気に含まれる水蒸気量とほぼ等しい。5A点の空気とB点の空気を同じ量ずつ混合すると、混合した空気の相対湿度は約63%となる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6
▼ 解答・解説を見る(No.6)▲ 解答・解説を閉じる
A点(絶対湿度 約5.2g/kg(DA))の空気を、絶対湿度を変えずに22℃まで加熱すると、線図上で右に水平移動し、相対湿度は約32%になる。
B点の空気は、飽和までに含むことのできる水蒸気の余裕がA点より大きく、水分が蒸発しやすいので、洗濯物は早く乾く。
A点の露点温度は約4.5℃なので、10℃の窓面では結露しない。B点の露点温度は約14℃なので、10℃の窓面では結露する。
絶対湿度は、A点が約5.2g/kg(DA)、B点が約9.9g/kg(DA)で、B点の水蒸気量はA点の約2倍。相対湿度が同じでも、温度が高いほど含むことのできる水蒸気量が多いので、ほぼ等しくはならない。
同じ量ずつ混合すると、乾球温度も絶対湿度も中間の値(約17℃・約7.6g/kg(DA))になる。線図上でA点とB点を結んだ線の中点で、相対湿度は約63%。
🪟 結露の防止
📖 結露の原因と対策
結露は、表面結露と内部結露で対策が違います。防湿層を断熱材の室内側に設けることがくり返し出ます。
| 結露 | 原因と対策 |
|---|---|
| 表面結露(冬の外壁の室内側) | 表面温度が室内の空気の露点温度より下がると起こる。断熱を強化して表面温度を上げる。家具などで気流を妨げない |
| 内部結露 | 室内の水蒸気が壁の中に入って起こる。防湿層を断熱材(断熱層)の室内側に設ける |
| 二重サッシの間 | 室内の湿った空気が入り込んで起こる。室内側のサッシの気密性を高くする |
| 非暖房室 | 室温・壁の表面温度が低く、暖房室より結露しやすい |
| 小屋裏 | 冬の夜は放射冷却で外気温より低くなることがある。天井面で防湿し、小屋裏換気口を十分に設ける |
| 床下 | 室内から入った水蒸気や、地盤からの水蒸気が冷たい床板に触れて起こる |
| 夏の地下室 | 壁や床の温度が低いので、高温多湿の外気を換気で入れると、結露が増えることがある |
✏️ 過去問:結露の防止(10年で11肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全10枚)。
問題:住宅の結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冬期において、非暖房室に隣接する暖房室がある場合、一般に、非暖房室は、暖房室に比べて結露を生じにくい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢3
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非暖房室は、室温や壁の表面温度が低いので、暖房室より結露を生じやすい。暖房室から湿った空気が流れ込むと、さらに起きやすくなる。
問題:住宅の結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冬期において、外壁の室内側表面結露を防止するためには、断熱強化により、外壁の室内側壁面温度を上昇させることが有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢1
同じ文:令和3年 No.5 選択肢1
問題:住宅の結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冬期において、二重サッシの間の結露を防止するためには、屋外側よりも室内側のサッシの気密性能を高くするとよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢2
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二重サッシの間の結露は、室内の湿った空気が入り込んで冷やされて起きるので、室内側のサッシの気密性を高くするとよい。
問題:結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁の内部結露を防止させるためには、防湿層を断熱材の外気側に配置することが有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5 選択肢2
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内部結露を防ぐには、室内の水蒸気が壁の中に入らないよう、防湿層を断熱材の室内側に設ける。外気側に設けると、壁の中に入った水蒸気が逃げずに結露しやすい。
問題:伝熱・断熱に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木造の建築物において、防湿層を外壁の断熱層の室内側に設けることは、外壁の内部結露の防止に効果的である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5 選択肢5
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木造の外壁では、断熱層の室内側に防湿層を設けて、室内の水蒸気が壁の中に入らないようにすると、内部結露を防げる。
問題:住宅の結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冬期において、木造住宅の小屋裏では、夜間の放射冷却の影響を受けて、外気温よりも低温になることがあり、結露が生じやすくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢4
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問題:結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
小屋裏結露を防止するためには、天井面での防湿を行い、小屋裏換気を促進するために十分な換気口を確保することが有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5 選択肢5
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問題:結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
床下結露には、室内から侵入した水蒸気が結露するものや、地盤からの水蒸気が非暖房室の冷たい床板に触れて結露するものなどがある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5 選択肢4
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問題:住宅の結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
夏期において、地下室に生じる結露は、換気をすることによって増加する場合がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6 選択肢5
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問題:結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地下室において、夏期に生じる結露は、換気をすることによって増加する場合がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5 選択肢3
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✏️ 過去問:表面結露の防止に有効な対策(組合せ)(10年で1問)
ア~オの対策を1つずつ、壁の室内側の表面温度が上がるかどうかで確かめてから「解答・解説を見る」を開いてください。
平成30年 No.5外壁の室内側表面結露の防止に有効な対策の組合せ
図に示す外壁におけるア~オの対策について、冬期の室内側表面結露を防止するうえで有効なもののみの組合せは、次のうちどれか。
図を押すと大きく表示します ア密閉空気層の厚さを、10 mmから20 mmにする。イ断熱材を、熱伝導率の小さいものに変更する。ウ密閉空気層の位置を、断熱材とコンクリートの間に変更する。エ室内側の壁付近に、気流を妨げる物を置かないようにする。オ断熱材の室内側に、防湿フィルムを設置する。1ア、イ、ウ2ア、イ、エ3ア、イ、オ4イ、エ、オ5ウ、エ、オ出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5
▼ 解答・解説を見る(No.5)▲ 解答・解説を閉じる
室内側の表面結露は、壁の室内側の表面温度が、室内の空気の露点温度より下がると起こる。表面温度を上げる対策が有効。
・ア 有効:密閉空気層を10mmから20mmに厚くすると、空気層の熱抵抗が大きくなり、壁の断熱性が上がる
・イ 有効:熱伝導率の小さい断熱材にすると、壁の断熱性が上がる
・ウ 有効でない:密閉空気層の位置を変えても、壁全体の熱抵抗(熱貫流率)は変わらず、室内側の表面温度はほとんど変わらない
・エ 有効:壁の近くに家具などを置いて気流を妨げると、壁の表面が暖まりにくくなる。気流を妨げないようにすると表面温度が下がりにくい
・オ 有効でない:断熱材の室内側の防湿フィルムは、水蒸気が壁の中に入るのを防ぐ内部結露の対策で、表面結露の防止には効果がない
まとめ:湿り空気・結露で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
ほかの分野の解説・年度別の過去問
二級建築士 建築計画の分野別の解説(23分野)の一覧です。
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