【過去問題】令和4年 一級建築士 建築構造 全30問【解答・解説付】※完全無料

令和4年|一級建築士 建築構造|年度別・解答解説付(資格教材キング)

📝 令和4年(2022年)一級建築士 学科Ⅳ
令和4年 一級建築士「建築構造」
全30問の解答・解説

令和4年(2022年7月24日実施)の一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)の全30問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。構造力学(計算)・荷重と外力・各種構造(木造・RC・S・SRC・基礎)・建築材料から出題されます。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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目次 表示

令和4年 一級建築士試験(学科)の概要

試験日
2022年7月24日(日)
令和4年・学科の試験
法令の基準日
令和4年1月1日
法令がからむ問題はこの日の法令
出題
30問・四肢択一
施工と合わせて2時間45分
合格基準点
16点/30点
総得点91点以上も必要
学科の合格率
21.0%
実受験者30,007人・合格者6,289人
出題の範囲
構造力学・一般構造・材料
計算問題もある
📌 出典と、この記事の読み方

問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。

解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は令和4年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。

分野ごとの問題一覧

📐 構造力学(全塑性・たわみ・骨組・崩壊機構・トラス・せん断力図・固有周期)(No.1〜No.7)

No.1全塑性状態の中空長方形断面に作用する軸力と曲げモーメント

構造力学(全塑性)正しいもの(計算)

図-1のような等質な材料からなる部材の断面が、図-2に示す垂直応力度分布となって全塑性状態に達している。このとき、断面の図心に作用する圧縮軸力Nと曲げモーメントMとの組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、降伏応力度はσyとする。

No.1の図
図を押すと大きく表示します
NM
1.8a²σy42a³σy
2.8a²σy52a³σy
3.12a²σy42a³σy
4.12a²σy52a³σy

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.1

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正答2正しいものは、2である。
解説
正しいものは2(N=8a²σy、M=52a³σy)である。

図-2より、上から6aが圧縮、下の2aが引張りで、中立軸は図心(中央)より2a下にある。断面は、幅6a・厚さaのフランジと、厚さa×2のウェブ(幅2a)でできている。
・圧縮側の面積:ウェブ 2a×5a=10a²、上のフランジ 6a²、合計16a²
・引張側の面積:下のフランジ 6a²、ウェブ 2a×a=2a²、合計8a²
・N=(16-8)a²×σy=8a²σy
・M(図心まわり):圧縮側は、ウェブ(図心から下へ2a〜上へ3a)が 2a×(9a²-4a²)/2=5a³、上のフランジ(3a〜4a)が 6a×(16a²-9a²)/2=21a³で、合計26a³。引張側も、下のフランジ21a³+ウェブ5a³=26a³ で同じ向きのモーメント。M=(26+26)a³×σy=52a³σy

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No.2重ね梁・並べた梁など断面の異なる単純梁の中央たわみの大小

構造力学(たわみ)正しいもの(計算)

図のように、材料とスパンが同じで、断面が異なる単純梁A、B及びCの中央に集中荷重Pが作用したとき、それぞれの梁の曲げによる中央たわみδA、δB及びδCの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、それぞれの梁は全長にわたって等質等断面の弾性部材とし、自重は無視する。また、梁を構成する部材の接触面の摩擦及び接着はないものとする。

No.2の図
図を押すと大きく表示します
1δA<δB=δC
2δA=δB<δC
3δB=δC<δA
4δC<δA=δB

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.2

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正答4正しいものは、4である。
解説
正しいものは4(δC<δA=δB)である。

中央たわみは δ=P(2l)³/(48EI) で、断面二次モーメントIに反比例する。部材の接触面に摩擦・接着がないので、重ねた梁は1本ずつが別々に曲がり、Iは各部材の和になる。
・梁A:幅2a・せいaが3枚 → I=3×2a×a³/12=a⁴/2
・梁B:幅3a・せいaが2枚 → I=2×3a×a³/12=a⁴/2
・梁C:幅(3/2)a・せい2aが横に2本 → I=2×(3/2)a×(2a)³/12=2a⁴
梁CのIが最も大きく、A と B は等しいので、δC<δA=δB。

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No.3固定端に曲げモーメントが生じない等分布荷重と水平荷重の比

構造力学(静定骨組)正しいもの(計算)

図のような鉛直方向に等分布荷重wと水平方向に集中荷重Pが作用する骨組において、固定端A点に曲げモーメントが生じない場合の荷重wlと荷重Pの比として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、全ての部材は弾性部材とし、自重は無視する。

No.3の図
図を押すと大きく表示します
wl : P
1.1 : 1
2.1 : 2
3.2 : 1
4.3 : 1

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.3

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正答3正しいものは、3である。
解説
正しいものは3(wl:P=2:1)である。

片持ちの骨組なので、A点の曲げモーメントは、A点まわりの荷重のモーメントの和。
・等分布荷重:合力wlが、A点から水平にl/2の位置に下向きに働く → wl×l/2(時計回り)
・水平荷重P:A点からの高さは 3l/2-l/2=l、向きは左 → P×l(反時計回り)
・0になる条件:wl×l/2=P×l → wl:P=2:1

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No.4梁端部に塑性ヒンジを生じる山形ラーメンの崩壊荷重・柱の軸力・頂部の曲げモーメント・鉛直反力

構造力学(塑性解析)最も不適当なもの

図-1のような水平荷重Pを受ける山形ラーメンにおいて、Pを増大させたとき、その山形ラーメンは、図-2のような梁端部に塑性ヒンジを生じる崩壊機構を示した。山形ラーメンの崩壊荷重がPuであるとき、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、梁の全塑性モーメントはMpとする。

No.4の図
図を押すと大きく表示します
1水平荷重Puは2Mp/lである。
2柱ABの軸力はMp/lの引張力である。
3C点の曲げモーメントは0である。
4E点の鉛直反力VEはMp/lである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.4

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
水平荷重Puは2Mp/lである。
設問は、適当である。

崩壊機構では、柱が回転角θで傾き、梁の部分(B〜C〜D)は横に平行移動する。B・D のヒンジの回転角はどちらもθ。仮想仕事の式 Pu×lθ=Mpθ×2 から、Pu=2Mp/l。

2
柱ABの軸力はMp/lの引張力である。
設問は、適当である。

全体のつり合い(A点まわり):Pu×l=VE×2l → VE=Mp/l(上向き)。A点の鉛直反力は下向きにMp/lなので、柱ABの軸力はMp/lの引張力。

3正答
C点の曲げモーメントは0である。
設問は、最も不適当である。

D点のヒンジの曲げモーメントMpから、E点の水平反力は Mp/l(柱の高さl)。C点(E点から水平にl・高さ7l/4)の曲げモーメントは、VE×l-HE×7l/4=Mp-7Mp/4 で、大きさは3Mp/4。0ではない。

4
E点の鉛直反力VEはMp/lである。
設問は、適当である。

選択肢2で求めたとおり、VE=Mp/l(Pu/2)。

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No.5張出し部をもつトラスの部材の軸方向力の大小

構造力学(トラス)正しいもの(計算)

図のような荷重が作用するトラスにおいて、部材A、B及びCに生じる軸方向力をそれぞれNA、NB及びNCとするとき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、全ての部材は弾性部材とし、自重は無視する。また、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
1NA<NB<NC
2NB<NA<NC
3NC<NA<NB
4NC<NB<NA

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答1正しいものは、1である。
解説
正しいものは1(NA<NB<NC)である。

・反力:左の支点まわりのモーメントで、右の支点の反力=P×(0+1+2+3+4)l÷2l=5P。荷重の合計も5Pなので、左の支点の鉛直反力は0。
・斜材B:左から1番目のパネルで切る。左側の部分に働く鉛直の力は、上の節点の荷重Pだけ(反力0)なので、斜材Bの鉛直成分がPを受ける → NB=+√2P(引張り)
・斜材C:2番目のパネルで切る。左側の荷重は2P → NC=+2√2P(引張り)
・上弦材A(2番目のパネル):同じ切断で、斜材Cと下弦材が交わる下の節点まわりのモーメント:P×l(左端の荷重)=NA×l → NA=+P(引張り)
よって NA<NB<NC。

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No.6斜材で支えられた張出し梁のせん断力図

構造力学(せん断力図)正しいもの(図)

図-1のような構造物に鉛直荷重Pが作用したときのせん断力図として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、全ての部材は弾性部材とし、自重は無視する。また、せん断力の符号は図-2に示した向きを「+」とする。

No.6の図
図を押すと大きく表示します
1図の1
2図の2
3図の3
4図の4

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.6

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正答4正しいものは、4である。
解説
正しいものは4である。

斜材は両端ピンなので軸力だけを伝え、梁を位置2aで支える。
・梁の左端(ピン)まわりのモーメント:P×3a=(斜材の鉛直成分)×2a → 斜材は梁を上向きに3P/2で支える
・鉛直のつり合い:梁の左端の鉛直反力は P-3P/2=-P/2(下向きにP/2)
・せん断力:左端〜2aは、左側の力が下向きP/2 なので「-」で大きさP/2。2a〜3aは、-P/2+3P/2=+P
左側が小さい「-」、右側が大きい「+」となる図の4が正しい。

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No.7柱の剛性・高さ・質量が異なるラーメン架構の固有周期の大小

構造力学(振動)正しいもの(計算)

図のようなラーメン架構A、B及びCの水平方向の固有周期をそれぞれTA、TB及びTCとしたとき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、柱の曲げ剛性は図中に示すEIあるいは2EIとし、梁は剛体とする。また、柱の質量は考慮しないものとする。

No.7の図
図を押すと大きく表示します
1TA<TB=TC
2TB<TA<TC
3TB=TC<TA
4TC<TA<TB

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.7

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正答1正しいものは、1である。
解説
正しいものは1(TA<TB=TC)である。

固有周期 T=2π√(m/k)。梁は剛体で柱脚は固定なので、柱1本の水平剛性は 12EI/h³。
・A:k=2×12EI/h³=24EI/h³、m=2M → m/k=Mh³/(12EI)
・B:k=3×12EI/h³=36EI/h³、m=6M → 6M/(36EI/h³)=Mh³/(6EI)
・C:k=2×12×2EI/(2h)³=6EI/h³、m=M → M/(6EI/h³)=Mh³/(6EI)
よって TA<TB=TC。

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🌬️ 荷重・外力・木造(No.8〜No.10)

No.8建築基準法における積雪荷重(不均等な積雪・雪下ろしと表示・積雪後の降雨・多雪区域の基準)

荷重・外力(積雪荷重)最も不適当なもの

建築基準法における建築物に作用する積雪荷重に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合においては、その影響を考慮して積雪荷重を計算しなければならない。
2垂直積雪量が1mを超える場合、雪下ろしの実況に応じて垂直積雪量を1mまで減らして積雪荷重を計算した建築物については、その出入口、主要な居室又はその他の見やすい場所に、その軽減の実況その他必要な事項を表示しなければならない。
3多雪区域以外の区域における大スパン等の一定の条件を満たす緩勾配屋根を有する建築物では、屋根版の構造種別によっては、構造計算において用いる積雪荷重に積雪後の降雨を考慮した割増係数を乗じることが求められる場合がある。
4多雪区域を指定する基準において、積雪の初終間日数の平年値が30日以上の区域であっても、垂直積雪量が1m未満の場合は、多雪区域とはならない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.8

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合においては、その影響を考慮して積雪荷重を計算しなければならない。
設問は、適当である。

屋根面の積雪量が不均等となるおそれのある場合は、その影響を考えて積雪荷重を計算する(建築基準法施行令 第86条第5項)。

2
垂直積雪量が1mを超える場合、雪下ろしの実況に応じて垂直積雪量を1mまで減らして積雪荷重を計算した建築物については、その出入口、主要な居室又はその他の見やすい場所に、その軽減の実況その他必要な事項を表示しなければならない。
設問は、適当である。

雪下ろしの実況に応じて垂直積雪量を1mまで減らして計算した建築物は、出入口・主要な居室などの見やすい場所に、軽減の実況などを表示する(建築基準法施行令 第86条第6項・第7項)。

3
多雪区域以外の区域における大スパン等の一定の条件を満たす緩勾配屋根を有する建築物では、屋根版の構造種別によっては、構造計算において用いる積雪荷重に積雪後の降雨を考慮した割増係数を乗じることが求められる場合がある。
設問は、適当である。

多雪区域以外で、大スパン・緩勾配屋根などの条件を満たす建築物は、屋根版の構造によっては、積雪後の降雨を考えた割増係数を積雪荷重に乗じる(平成19年国土交通省告示第594号 第2第三号。平成31年1月15日施行)。

4正答
多雪区域を指定する基準において、積雪の初終間日数の平年値が30日以上の区域であっても、垂直積雪量が1m未満の場合は、多雪区域とはならない。
設問は、最も不適当である。

多雪区域は、垂直積雪量が1m以上の区域、又は積雪の初終間日数の平年値が30日以上の区域(平成12年建設省告示第1455号 第一)。初終間日数が30日以上なら、垂直積雪量が1m未満でも多雪区域になる。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第86条第5項(積雪量が不均等となるおそれのある場合)・第6項・第7項(雪下ろしによる1mまでの低減と表示)、平成12年建設省告示第1455号 第一(多雪区域の基準:垂直積雪量1m以上の区域、又は積雪の初終間日数の平年値30日以上の区域)、平成19年国土交通省告示第594号 第2第三号(積雪後の降雨の割増し)

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No.9木造軸組工法による地上2階建ての建築物(壁率比・出隅の通し柱の仕口・隅柱を通し柱としない場合・筋かいと間柱)

木構造最も不適当なもの

木造軸組工法による地上2階建ての建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1地震時等におけるねじれによる被害を防ぐために、壁率比が0.5以上となるように壁や筋かいを配置した。
2建築物の出隅にある通し柱と胴差との仕口部分を、かど金物を用いて接合した。
3隅柱を通し柱としなかったので、1階と2階の管柱相互を通し柱と同等以上の耐力を有するように、金物により補強した。
4筋かいが間柱と交差する部分は、間柱を欠き取り、筋かいは欠込みをせずに通すようにした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.9

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
地震時等におけるねじれによる被害を防ぐために、壁率比が0.5以上となるように壁や筋かいを配置した。
設問は、適当である。

四分割法で壁率比を0.5以上とするのは、壁の配置の偏りによるねじれの被害を防ぐため。

2正答
建築物の出隅にある通し柱と胴差との仕口部分を、かど金物を用いて接合した。
設問は、最も不適当である。

出隅にある通し柱と胴差の仕口は、胴差が通し柱から抜け出さないよう、かね折り金物や羽子板ボルトなどで緊結する(木造住宅工事仕様書などの仕様。平成12年建設省告示第1460号 第三号は「存在応力を伝えるように緊結」と定める)。かど金物は、柱の柱頭・柱脚を土台や横架材に留める L字型・T字型の金物(同告示 表三(ろ)(は))で、通し柱と胴差の仕口に用いるものではない。

3
隅柱を通し柱としなかったので、1階と2階の管柱相互を通し柱と同等以上の耐力を有するように、金物により補強した。
設問は、適当である。

隅柱は通し柱とするが、1階と2階の管柱の接合部を通し柱と同等以上の耐力をもつように金物で補強すれば、通し柱としなくてよい(建築基準法施行令 第43条第5項)。

4
筋かいが間柱と交差する部分は、間柱を欠き取り、筋かいは欠込みをせずに通すようにした。
設問は、適当である。

筋かいには欠込みをしてはならない(建築基準法施行令 第45条第4項)ので、交差する間柱のほうを欠き取る。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第43条第5項(すみ柱は通し柱。接合部を通し柱と同等以上に補強した場合は除く)・第45条第4項(筋かいには欠込みをしてはならない)

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No.10木造軸組工法による地上2階建ての建築物の壁量の計算(壁量充足率・壁倍率の和の上限・地震力の必要壁量・風圧力の係数)

木構造(壁量)最も不適当なもの

木造軸組工法による地上2階建ての建築物の壁量の計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1壁量充足率は、各側端部分のそれぞれについて、存在壁量を必要壁量で除して求める。
2筋かいを入れた壁倍率1.5の軸組の片面に、壁倍率3.7の仕様で構造用合板を釘打ち張りした耐力壁は、壁倍率5.2として存在壁量を算定する。
3平面が長方形の建築物において、張り間方向と桁行方向ともに必要壁量が地震力により決定される場合、張り間方向と桁行方向の同一階の必要壁量は同じ値である。
4風圧力に対する必要壁量を求める場合、見付面積に乗ずる数値は、1階部分と2階部分で同じ値を用いる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.10

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
壁量充足率は、各側端部分のそれぞれについて、存在壁量を必要壁量で除して求める。
設問は、適当である。

壁量充足率は、各側端部分ごとに、存在壁量÷必要壁量で求める。

2正答
筋かいを入れた壁倍率1.5の軸組の片面に、壁倍率3.7の仕様で構造用合板を釘打ち張りした耐力壁は、壁倍率5.2として存在壁量を算定する。
設問は、最も不適当である。

筋かいと面材を併用した軸組の倍率は、それぞれの倍率の和とするが、5を超える場合は5とする(昭和56年建設省告示第1100号)。1.5+3.7=5.2 でも、存在壁量の算定には5を用いる。

3
平面が長方形の建築物において、張り間方向と桁行方向ともに必要壁量が地震力により決定される場合、張り間方向と桁行方向の同一階の必要壁量は同じ値である。
設問は、適当である。

地震力に対する必要壁量は、床面積に係数を乗じて求めるので、張り間方向と桁行方向で同じ値になる。

4
風圧力に対する必要壁量を求める場合、見付面積に乗ずる数値は、1階部分と2階部分で同じ値を用いる。
設問は、適当である。

風圧力に対する必要壁量で見付面積に乗じる数値(一般の区域で50cm/㎡)は、1階・2階で同じ(建築基準法施行令 第46条第4項 表3)。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第46条第4項(表1:軸組の倍率・表2:地震力に対する床面積当たりの数値・表3:風圧力に対する見付面積当たりの数値 50cm/㎡)

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🏢 鉄筋コンクリート構造(No.11〜No.14)

No.11鉄筋コンクリート構造の配筋(基礎梁の打継ぎとあばら筋・片側スラブ付き梁のあばら筋のフック・短スパン梁の X形配筋・柱梁接合部の帯筋)

鉄筋コンクリート構造(配筋)最も不適当なもの

図に示す鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、図に記載のない鉄筋は適切に配筋されているものとする。

No.11の図
図を押すと大きく表示します
1断面内に打継ぎ部を設ける必要がある基礎梁において、必要な定着長さを確保したうえで、基礎梁の側面にあばら筋のフック付き重ね継手を設けた。
2片側にスラブが取り付いた梁のあばら筋において、必要な余長を確保したうえで、あばら筋の末端の一端を90度フックとした。
3スパンが短い大梁の主筋の配筋において、梁断面の四隅以外の主筋を部材の全長にわたって対角線上に配置した。
4柱梁接合部において、せん断補強筋比が0.3%相当となるように帯筋を配筋した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
断面内に打継ぎ部を設ける必要がある基礎梁において、必要な定着長さを確保したうえで、基礎梁の側面にあばら筋のフック付き重ね継手を設けた。
設問は、適当である。

断面内に打継ぎ部を設ける基礎梁では、必要な定着長さを確保して、あばら筋を基礎梁の側面でフック付き重ね継手とすることができる。

2正答
片側にスラブが取り付いた梁のあばら筋において、必要な余長を確保したうえで、あばら筋の末端の一端を90度フックとした。
設問は、最も不適当である。

あばら筋の末端を90°フックにできるのは、両側にスラブが付く梁の上端など、末端がスラブのコンクリートで拘束される場合。片側だけにスラブが付く梁では、スラブのない側の末端は135°フック(またはこれと同等の方法)とする。

3
スパンが短い大梁の主筋の配筋において、梁断面の四隅以外の主筋を部材の全長にわたって対角線上に配置した。
設問は、適当である。

スパンが短い大梁は、主筋の一部を対角線状に配置(X形配筋)すると、せん断破壊を防ぎ、靱性を高められる。

4
柱梁接合部において、せん断補強筋比が0.3%相当となるように帯筋を配筋した。
設問は、適当である。

柱梁接合部の帯筋比は0.2%以上とするので、0.3%は適当。

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No.12鉄筋コンクリート構造(梁幅と靱性・圧縮鉄筋とクリープたわみ・耐力壁の付着割裂・フィーレンディール架構)

鉄筋コンクリート構造最も不適当なもの

鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1曲げ降伏する梁部材の靱性を高めるために、梁せい及び引張側の鉄筋量を変えることなく、梁幅を大きくした。
2梁部材のクリープによるたわみを減らすために、引張側の鉄筋量を変えることなく、圧縮側の鉄筋量を減らした。
3耐力壁は、一般に、付着割裂破壊が発生しにくいことから、付着割裂破壊の検討を省略した。
4下階の柱抜けによりフィーレンディール架構が形成されるので、剛床仮定を設けず、上下弦材となる梁では軸方向力を考慮した断面算定を行った。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
曲げ降伏する梁部材の靱性を高めるために、梁せい及び引張側の鉄筋量を変えることなく、梁幅を大きくした。
設問は、適当である。

梁幅を大きくすると、圧縮側のコンクリートの負担が減って中立軸が浅くなり、曲げ降伏する梁の靱性は高まる。

2正答
梁部材のクリープによるたわみを減らすために、引張側の鉄筋量を変えることなく、圧縮側の鉄筋量を減らした。
設問は、最も不適当である。

圧縮側の鉄筋は、コンクリートのクリープによる圧縮側の縮みを抑えるので、クリープによるたわみを減らすには圧縮側の鉄筋量を増やす。減らすとたわみは大きくなる。

3
耐力壁は、一般に、付着割裂破壊が発生しにくいことから、付着割裂破壊の検討を省略した。
設問は、適当である。

耐力壁は、壁筋が細く付着割裂破壊が起きにくいので、付着割裂破壊の検討は一般に省略できる。

4
下階の柱抜けによりフィーレンディール架構が形成されるので、剛床仮定を設けず、上下弦材となる梁では軸方向力を考慮した断面算定を行った。
設問は、適当である。

柱抜けでフィーレンディール架構ができる場合は、上下弦材となる梁に軸方向力が生じるので、剛床仮定を設けずに軸方向力を考えた断面算定を行う。

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No.13鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算(片持ちバルコニーの鉛直震度・引張鉄筋の鋼種・上端筋の許容付着応力度・耐力壁の短期許容せん断力)

鉄筋コンクリート構造(設計)最も不適当なもの

鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1建築物の外壁から突出する部分の長さが2m以下の片持ちのバルコニーについては、鉛直方向の振動の励起が生じにくいものとして、鉛直震度による突出部分に作用する応力の割増しを行わなかった。
2梁の引張鉄筋比が釣合い鉄筋比以下であったので、短期許容曲げモーメントを大きくするために、引張鉄筋をSD345から同一径のSD390に変更した。
3梁の上端筋のコンクリートに対する許容付着応力度は、下端筋よりも大きい値を用いた。
4耐力壁の短期許容せん断力を、「壁板の許容せん断力」と「側柱の許容せん断力」の和とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
建築物の外壁から突出する部分の長さが2m以下の片持ちのバルコニーについては、鉛直方向の振動の励起が生じにくいものとして、鉛直震度による突出部分に作用する応力の割増しを行わなかった。
設問は、適当である。

鉛直震度の割増しが必要なのは、外壁から2mを超えて突出する片持ちのバルコニーなど(平成19年国土交通省告示第594号)。2m以下なら行わなくてよい。

2
梁の引張鉄筋比が釣合い鉄筋比以下であったので、短期許容曲げモーメントを大きくするために、引張鉄筋をSD345から同一径のSD390に変更した。
設問は、適当である。

引張鉄筋比が釣合い鉄筋比以下なら、許容曲げモーメントは atftj で決まるので、SD345 から SD390 に変えるとftが大きくなり、短期許容曲げモーメントも大きくなる。

3正答
梁の上端筋のコンクリートに対する許容付着応力度は、下端筋よりも大きい値を用いた。
設問は、最も不適当である。

上端筋(その下に300mm以上のコンクリートが打ち込まれる水平の鉄筋)は、ブリーディングの影響で付着が弱くなるので、許容付着応力度は下端筋より小さい値を用いる。

4
耐力壁の短期許容せん断力を、「壁板の許容せん断力」と「側柱の許容せん断力」の和とした。
設問は、適当である。

耐力壁の短期許容せん断力は、壁板の許容せん断力と側柱の許容せん断力の和とできる(日本建築学会 RC規準)。

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No.14鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算(スラブ筋と大梁の曲げ終局モーメント・せん断スパン比・柱の軸力とせん断終局耐力・柱梁接合部)

鉄筋コンクリート構造(保有水平耐力)最も不適当なもの

鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1引張側にスラブが取り付く大梁の曲げ終局モーメントは、一般に、スラブの有効幅内のスラブ筋量が多いほど大きくなる。
2大梁のせん断終局耐力は、一般に、有効せいに対するせん断スパンの比が小さいほど大きくなる。
3柱のせん断終局耐力は、一般に、軸方向圧縮応力度が小さいほど大きくなる。
4柱梁接合部のせん断終局耐力は、一般に、取り付く大梁の幅が大きいほど大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
引張側にスラブが取り付く大梁の曲げ終局モーメントは、一般に、スラブの有効幅内のスラブ筋量が多いほど大きくなる。
設問は、適当である。

引張側にスラブが付く大梁は、有効幅内のスラブ筋も引張鉄筋として働くので、スラブ筋が多いほど曲げ終局モーメントは大きい。

2
大梁のせん断終局耐力は、一般に、有効せいに対するせん断スパンの比が小さいほど大きくなる。
設問は、適当である。

せん断スパン比が小さい(短い)大梁ほど、アーチ機構が働いてせん断終局耐力は大きい。

3正答
柱のせん断終局耐力は、一般に、軸方向圧縮応力度が小さいほど大きくなる。
設問は、最も不適当である。

柱のせん断終局耐力は、一定の範囲(軸方向応力度が設計基準強度の0.4倍程度まで)では、軸方向圧縮応力度が大きいほど大きくなる。

4
柱梁接合部のせん断終局耐力は、一般に、取り付く大梁の幅が大きいほど大きくなる。
設問は、適当である。

柱梁接合部のせん断終局耐力は、接合部の有効幅に比例するので、取り付く大梁の幅が大きいほど大きくなる。

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🔩 鉄骨構造(No.15〜No.18)

No.15鉄骨構造の設計(梁のせいとたわみの確認・埋込み型柱脚・ルート1-1 の冷間成形角形鋼管柱・梁端の塑性変形能力)

鉄骨構造(設計)最も不適当なもの

鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1鉄骨梁のせいがスパンの1/15以下であったので、固定荷重及び積載荷重によるたわみの最大値を有効長さで除した値が所定の数値以下であることを確認することにより、建築物の使用上の支障が起こらないことを確かめた。
2埋込み型柱脚において、鉄骨の曲げモーメントとせん断力は、コンクリートに埋め込まれた部分の上部と下部の支圧により、基礎に伝達する設計とした。
3冷間成形角形鋼管柱を用いた建築物の「ルート1-1」の計算において、標準せん断力係数C0を0.3以上とするとともに、柱の設計用応力を割増して検討した。
4地震時に梁端部が塑性化するH形鋼梁について、一次設計時に許容曲げ応力度を圧縮フランジの支点間距離を用いて算定したことにより、十分な塑性変形能力が確保されているものと判断した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.15

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
鉄骨梁のせいがスパンの1/15以下であったので、固定荷重及び積載荷重によるたわみの最大値を有効長さで除した値が所定の数値以下であることを確認することにより、建築物の使用上の支障が起こらないことを確かめた。
設問は、適当である。

鉄骨梁のせいがスパンの1/15以下の場合は、固定荷重と積載荷重によるたわみを有効長さで除した値が所定の数値(1/250)以下であることを確かめて、使用上の支障がないことを確認する(平成12年建設省告示第1459号)。

2
埋込み型柱脚において、鉄骨の曲げモーメントとせん断力は、コンクリートに埋め込まれた部分の上部と下部の支圧により、基礎に伝達する設計とした。
設問は、適当である。

埋込み型柱脚は、鉄骨の曲げモーメントとせん断力を、埋め込まれた部分の上部と下部のコンクリートの支圧で基礎に伝える。

3
冷間成形角形鋼管柱を用いた建築物の「ルート1-1」の計算において、標準せん断力係数C0を0.3以上とするとともに、柱の設計用応力を割増して検討した。
設問は、適当である。

冷間成形角形鋼管柱を用いたルート1-1 では、標準せん断力係数C0を0.3以上とし、柱の設計用応力を割り増して検討する。

4正答
地震時に梁端部が塑性化するH形鋼梁について、一次設計時に許容曲げ応力度を圧縮フランジの支点間距離を用いて算定したことにより、十分な塑性変形能力が確保されているものと判断した。
設問は、最も不適当である。

一次設計で横座屈を考えた許容曲げ応力度を用いても、大地震時に梁端が塑性化したときの変形能力までは確保されない。十分な塑性変形能力を確保するには、保有耐力横補剛などを設ける必要がある。

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No.16鉄骨構造の設計(限界細長比と F・床の固有振動数・断面二次半径と許容圧縮応力度・弱軸曲げ)

鉄骨構造(設計)最も不適当なもの

鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1柱の限界細長比は、基準強度Fが大きいほど小さくなる。
2振動障害の検討に用いる、床の鉛直方向の固有振動数は、梁の水平軸まわりの断面二次モーメントを小さくするほど高くなる。
3圧縮材の許容圧縮応力度は、鋼材及び部材の座屈長さが同じ場合、座屈軸まわりの断面二次半径が小さいほど小さくなる。
4弱軸まわりに曲げを受けるH形鋼の許容曲げ応力度は、幅厚比の制限に従う場合、許容引張応力度と同じ値とすることができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.16

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
柱の限界細長比は、基準強度Fが大きいほど小さくなる。
設問は、適当である。

限界細長比 Λ=1500/√(F/1.5) なので、基準強度Fが大きいほど小さくなる。

2正答
振動障害の検討に用いる、床の鉛直方向の固有振動数は、梁の水平軸まわりの断面二次モーメントを小さくするほど高くなる。
設問は、最も不適当である。

床の鉛直方向の固有振動数は、梁の曲げ剛性EIが大きいほど高くなる。断面二次モーメントを小さくすると、固有振動数は低くなる(揺れやすくなる)。

3
圧縮材の許容圧縮応力度は、鋼材及び部材の座屈長さが同じ場合、座屈軸まわりの断面二次半径が小さいほど小さくなる。
設問は、適当である。

座屈長さが同じなら、断面二次半径が小さいほど細長比が大きくなり、許容圧縮応力度は小さくなる。

4
弱軸まわりに曲げを受けるH形鋼の許容曲げ応力度は、幅厚比の制限に従う場合、許容引張応力度と同じ値とすることができる。
設問は、適当である。

弱軸まわりの曲げでは横座屈が起きないので、幅厚比の制限に従えば、許容曲げ応力度を許容引張応力度と同じ値にできる。

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No.17鉄骨構造の設計(フランジ幅と横補剛の箇所数・軽量な建築物の暴風時・筋かいの細長比と挙動・角形鋼管柱への筋かいの取付け)

鉄骨構造(設計)最も不適当なもの

鉄骨構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1H形鋼を用いた梁の全長にわたって均等間隔で横補剛を設ける場合、梁のせい、断面積及びウェブ厚さが同一であれば、フランジ幅が大きい梁ほど必要な横補剛の箇所数は多くなる。
2工場や体育館等の軽量な建築物の柱継手・柱脚の断面算定においては、暴風時の応力の組合せとして、積載荷重を無視した場合についても検討する。
3一般に、細長比の大きな筋かいは強度抵抗型であり、細長比の小さな筋かいはエネルギー吸収型であるといえるが、これらの中間領域にある筋かいは不安定な挙動を示すことが多い。
4冷間成形角形鋼管柱に筋かいを取り付ける場合、鋼管柱に局部的な変形が生じないように補強を行う必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.17

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
H形鋼を用いた梁の全長にわたって均等間隔で横補剛を設ける場合、梁のせい、断面積及びウェブ厚さが同一であれば、フランジ幅が大きい梁ほど必要な横補剛の箇所数は多くなる。
設問は、最も不適当である。

横補剛の箇所数は、弱軸まわりの細長比λyで決まる。フランジ幅が大きいほど弱軸まわりの断面二次半径が大きくなり、λyが小さくなるので、必要な箇所数は少なくなる。

2
工場や体育館等の軽量な建築物の柱継手・柱脚の断面算定においては、暴風時の応力の組合せとして、積載荷重を無視した場合についても検討する。
設問は、適当である。

工場・体育館など軽量な建築物では、暴風時に柱脚などに引抜きが生じやすいので、積載荷重を無視した組合せでも検討する(建築基準法施行令 第82条の表の備考)。

3
一般に、細長比の大きな筋かいは強度抵抗型であり、細長比の小さな筋かいはエネルギー吸収型であるといえるが、これらの中間領域にある筋かいは不安定な挙動を示すことが多い。
設問は、適当である。

細長比の大きな筋かいは引張側で強度により抵抗する強度抵抗型、細長比の小さな筋かいは圧縮側でも降伏してエネルギーを吸収する型で、その中間の筋かいは座屈後に耐力が大きく下がる不安定な挙動を示しやすい。

4
冷間成形角形鋼管柱に筋かいを取り付ける場合、鋼管柱に局部的な変形が生じないように補強を行う必要がある。
設問は、適当である。

冷間成形角形鋼管柱に筋かいを取り付けると、鋼管の板が局部的に変形しやすいので、ダイアフラムなどで補強する。

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No.18鉄骨構造の接合部(入熱量とパス間温度・ノンスカラップ工法・せん断と引張を受ける高力ボルト・山形鋼の筋かいの有効断面積)

鉄骨構造(接合部)最も不適当なもの

鉄骨構造の接合部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1溶接するに当たっては、溶接部の強度を低下させないために、入熱量及びパス間温度が規定値より小さくなるように管理する。
2柱梁接合部の梁端部フランジの溶接接合においては、梁ウェブにスカラップを設けないノンスカラップ工法を用いることにより、塑性変形能力の向上が期待できる。
3高力ボルト摩擦接合部にせん断力と引張力が同時に作用する場合、引張応力度に応じて高力ボルト摩擦接合部の許容せん断耐力を低減する。
4山形鋼を用いた筋かい材を、ガセットプレートの片側に高力ボルト摩擦接合により接合する場合、降伏引張耐力の算定において筋かい材の有効断面積は、筋かい材全断面積からボルト孔による欠損分を除いた値とする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.18

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
溶接するに当たっては、溶接部の強度を低下させないために、入熱量及びパス間温度が規定値より小さくなるように管理する。
設問は、適当である。

入熱量やパス間温度が大きすぎると溶接部の強度・靱性が下がるので、規定値以下になるように管理する。

2
柱梁接合部の梁端部フランジの溶接接合においては、梁ウェブにスカラップを設けないノンスカラップ工法を用いることにより、塑性変形能力の向上が期待できる。
設問は、適当である。

ノンスカラップ工法は、スカラップ底からの破断を防ぐので、塑性変形能力の向上が期待できる。

3
高力ボルト摩擦接合部にせん断力と引張力が同時に作用する場合、引張応力度に応じて高力ボルト摩擦接合部の許容せん断耐力を低減する。
設問は、適当である。

引張力とせん断力を同時に受ける高力ボルト摩擦接合部は、引張応力度に応じて許容せん断耐力を低減する(建築基準法施行令 第92条の2第2項)。

4正答
山形鋼を用いた筋かい材を、ガセットプレートの片側に高力ボルト摩擦接合により接合する場合、降伏引張耐力の算定において筋かい材の有効断面積は、筋かい材全断面積からボルト孔による欠損分を除いた値とする。
設問は、最も不適当である。

山形鋼をガセットプレートの片側だけに接合する場合は、偏心のため突出脚の一部が有効に働かないので、有効断面積は、全断面積からボルト孔の欠損分に加えて突出脚の無効部分も除いた値とする。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第92条の2第2項(引張力とせん断力を同時に受ける高力ボルトの許容せん断応力度 fst=fso(1-σt/T₀))

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🪨 地盤・基礎(No.19〜No.21)

No.19地盤及び基礎(基礎スラブの自重と接地圧・受働土圧・液状化のおそれのある地盤の許容応力度・基礎の幅と即時沈下)

地盤・基礎最も不適当なもの

地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1直接基礎の基礎スラブの部材応力算定用の接地圧については、一般に、基礎スラブの自重を考慮しなくてよい。
2受働土圧は、地下外壁や擁壁が地盤を押す方向に変位するときに、最終的に一定値に落ち着いた状態で発揮される土圧である。
3地震時に液状化のおそれがある砂質地盤の許容応力度は、建築基準法施行令に規定された表の数値を用いてよい。
4同一砂質地盤において、直接基礎の底面に単位面積当たり同じ荷重が作用する場合、一般に、基礎底面の幅が大きいほど、即時沈下量は大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.19

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
直接基礎の基礎スラブの部材応力算定用の接地圧については、一般に、基礎スラブの自重を考慮しなくてよい。
設問は、適当である。

基礎スラブの自重は、それによる接地圧と打ち消し合って基礎スラブに曲げを生じないので、部材応力の算定用の接地圧では考えなくてよい。

2
受働土圧は、地下外壁や擁壁が地盤を押す方向に変位するときに、最終的に一定値に落ち着いた状態で発揮される土圧である。
設問は、適当である。

受働土圧は、壁が地盤を押す向きに動いたとき、最終的に一定値に落ち着いた状態の土圧(主働土圧・静止土圧より大きい)。

3正答
地震時に液状化のおそれがある砂質地盤の許容応力度は、建築基準法施行令に規定された表の数値を用いてよい。
設問は、最も不適当である。

建築基準法施行令 第93条の表の数値は、地盤調査をしないで使える簡便な値で、地震時に液状化のおそれのある地盤には使えない。地盤調査の結果に基づき、液状化の影響を考えて許容応力度を定める(平成13年国土交通省告示第1113号)。

4
同一砂質地盤において、直接基礎の底面に単位面積当たり同じ荷重が作用する場合、一般に、基礎底面の幅が大きいほど、即時沈下量は大きくなる。
設問は、適当である。

同じ荷重度なら、基礎底面の幅が大きいほど地中の深い所まで応力が及ぶので、即時沈下量は大きくなる。

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No.20土質及び地盤調査(杭先端より下のボーリング・砂質土の圧密試験・孔内水平載荷試験・液状化判定の粒度試験)

地盤調査最も不適当なもの

土質及び地盤調査に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1杭の支持力等を検討するために、杭先端の支持力度を考慮して杭先端から下方に必要な深さまでボーリング調査を行った。
2直接基礎が想定される地盤で、支持層の下部に位置する砂質土層の沈下量や沈下速度等を推定するために、圧密試験を行った。
3地震時の杭の水平抵抗を検討するために、地盤の変形係数は、ボーリング孔の孔壁を用いた孔内水平載荷試験によって推定した。
4土の液状化判定のための粒度試験には、標準貫入試験用サンプラーより採取した乱した試料を用いた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
杭の支持力等を検討するために、杭先端の支持力度を考慮して杭先端から下方に必要な深さまでボーリング調査を行った。
設問は、適当である。

杭の支持力を検討するには、杭先端から下方の必要な深さまでボーリング調査を行い、支持層の厚さや性状を確かめる。

2正答
直接基礎が想定される地盤で、支持層の下部に位置する砂質土層の沈下量や沈下速度等を推定するために、圧密試験を行った。
設問は、最も不適当である。

圧密試験は、粘性土の圧密沈下量や沈下速度を求める試験。砂質土は透水性が高く、圧密沈下ではなく即時沈下が問題になるので、圧密試験の対象ではない。

3
地震時の杭の水平抵抗を検討するために、地盤の変形係数は、ボーリング孔の孔壁を用いた孔内水平載荷試験によって推定した。
設問は、適当である。

杭の水平抵抗の検討に用いる地盤の変形係数は、孔内水平載荷試験で推定できる。

4
土の液状化判定のための粒度試験には、標準貫入試験用サンプラーより採取した乱した試料を用いた。
設問は、適当である。

液状化判定のための粒度試験には、標準貫入試験のサンプラーで採取した乱した試料を用いてよい。

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No.21杭基礎(砂質地盤の周面摩擦力度・引抜きの許容支持力と有効自重・地盤の水平変位・杭頭の固定度)

基礎(杭)最も不適当なもの

杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1砂質地盤における杭の極限周面摩擦力度は、杭周固定液を使用した埋込み杭より場所打ちコンクリート杭のほうが大きい。
2杭の引抜き方向の許容支持力の計算において、長期及び短期ともに、杭の有効自重(自重から浮力を減じた値)を考慮することができる。
3軟弱地盤における杭基礎の設計では、上部構造や基礎構造に作用する慣性力に対して検討しているので、地盤の水平変位により生じる応力を考慮しなくてもよい。
4同一地盤に埋設される長い杭において、杭に作用する水平力、杭の種類及び杭径が同じ場合、杭頭の固定度が高いほど、杭頭の曲げモーメントは大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
砂質地盤における杭の極限周面摩擦力度は、杭周固定液を使用した埋込み杭より場所打ちコンクリート杭のほうが大きい。
設問は、適当である。

砂質地盤の極限周面摩擦力度は、杭周固定液を使った埋込み杭より場所打ちコンクリート杭のほうが大きい。

2
杭の引抜き方向の許容支持力の計算において、長期及び短期ともに、杭の有効自重(自重から浮力を減じた値)を考慮することができる。
設問は、適当である。

杭の引抜き方向の許容支持力では、長期・短期とも、杭の有効自重(自重から浮力を引いた値)を考えてよい。

3正答
軟弱地盤における杭基礎の設計では、上部構造や基礎構造に作用する慣性力に対して検討しているので、地盤の水平変位により生じる応力を考慮しなくてもよい。
設問は、最も不適当である。

軟弱地盤では、地震時に地盤そのものが大きく水平に変位し、杭に大きな応力を生じさせる。上部構造などの慣性力だけでなく、地盤の水平変位による応力も考える必要がある(応答変位法など)。

4
同一地盤に埋設される長い杭において、杭に作用する水平力、杭の種類及び杭径が同じ場合、杭頭の固定度が高いほど、杭頭の曲げモーメントは大きくなる。
設問は、適当である。

杭頭の固定度が高いほど、杭頭に大きな曲げモーメントが生じる(固定度が低いと杭頭の曲げは小さく、地中部の曲げが大きくなる)。

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🧱 各種構造・耐震・構造計画・材料(No.22〜No.30)

No.22プレストレストコンクリート構造(防食性・減衰特性・圧着接合部のせん断耐力・アンボンド緊張材とグラウト)

プレストレストコンクリート構造最も不適当なもの

プレストレストコンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1プレストレストコンクリート構造は、一般に、鉄筋コンクリート構造と比べて長スパンに適しており、ひび割れが発生する可能性が低いことから、鋼材の防食性は高い。
2建築物の安全限界時の各部材の減衰特性を表す数値は、一般に、プレストレストコンクリート造の部材のほうが、鉄筋コンクリート造の部材と比べて小さい。
3プレキャストプレストレストコンクリート造の梁をPC鋼材の緊張により柱と圧着接合する場合において、圧着部のせん断耐力は、一般に、PC鋼材の有効プレストレス力に摩擦係数を乗じることにより求められる。
4ポストテンション方式によるプレストレストコンクリート造の床版において、一般に、防錆せい材により被覆された緊張材を使用する場合であっても、緊張材が配置されたシース内にグラウト材を注入しなければならない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.22

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
プレストレストコンクリート構造は、一般に、鉄筋コンクリート構造と比べて長スパンに適しており、ひび割れが発生する可能性が低いことから、鋼材の防食性は高い。
設問は、適当である。

プレストレストコンクリートは、長スパンに適し、ひび割れが生じにくいので、鋼材の防食性が高い。

2
建築物の安全限界時の各部材の減衰特性を表す数値は、一般に、プレストレストコンクリート造の部材のほうが、鉄筋コンクリート造の部材と比べて小さい。
設問は、適当である。

プレストレストコンクリートの部材は、ひび割れが閉じて元に戻りやすくエネルギー吸収が少ないので、減衰特性を表す数値は鉄筋コンクリート造より小さい。

3
プレキャストプレストレストコンクリート造の梁をPC鋼材の緊張により柱と圧着接合する場合において、圧着部のせん断耐力は、一般に、PC鋼材の有効プレストレス力に摩擦係数を乗じることにより求められる。
設問は、適当である。

PC鋼材の緊張で梁を柱に圧着接合する場合、圧着部のせん断耐力は、有効プレストレス力に摩擦係数を乗じて求める。

4正答
ポストテンション方式によるプレストレストコンクリート造の床版において、一般に、防錆せい材により被覆された緊張材を使用する場合であっても、緊張材が配置されたシース内にグラウト材を注入しなければならない。
設問は、最も不適当である。

防錆材で被覆した緊張材(アンボンド PC鋼材)を使う場合は、シース内にグラウトを注入しなくてよい。グラウトを注入するのは、ボンドタイプ(付着のある)の場合。

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No.23各種建築構造(SRC 柱の短期のせん断・柱梁接合部の帯筋の貫通・壁式RCの特徴・階高が規定値を超える壁式RC)

各種構造最も不適当なもの

各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1鉄骨鉄筋コンクリート造の柱の短期荷重時のせん断力に対する検討において、「鉄骨部分の許容せん断力」と「鉄筋コンクリート部分の許容せん断力」の和が、設計用せん断力を下回らないものとする。
2鉄骨鉄筋コンクリート造の柱梁接合部において、梁の鉄骨ウェブに帯筋を貫通させて配筋してよい。
3壁式鉄筋コンクリート構造は、鉄筋コンクリートラーメン構造とは異なり、一般に、耐震強度は大きい反面、優れた靱性は期待できない。
4壁式鉄筋コンクリート造の建築物では、階高が規定値を超える場合、「層間変形角が制限値以下であること」及び「保有水平耐力が必要保有水平耐力以上であること」を確認する必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱の短期荷重時のせん断力に対する検討において、「鉄骨部分の許容せん断力」と「鉄筋コンクリート部分の許容せん断力」の和が、設計用せん断力を下回らないものとする。
設問は、最も不適当である。

SRC 柱の短期のせん断の検討は、設計用せん断力を鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分に(曲げの負担割合などに応じて)分け、それぞれの部分ごとに許容せん断力以下であることを確かめる。両者の許容せん断力の和だけで判断するのではない(日本建築学会 SRC規準)。

2
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱梁接合部において、梁の鉄骨ウェブに帯筋を貫通させて配筋してよい。
設問は、適当である。

SRC造の柱梁接合部では、梁の鉄骨ウェブに孔をあけて帯筋を貫通させて配筋してよい。

3
壁式鉄筋コンクリート構造は、鉄筋コンクリートラーメン構造とは異なり、一般に、耐震強度は大きい反面、優れた靱性は期待できない。
設問は、適当である。

壁式鉄筋コンクリート構造は、壁が多いので耐震強度は大きいが、ラーメン構造のような優れた靱性は期待できない(強度で抵抗する構造)。

4
壁式鉄筋コンクリート造の建築物では、階高が規定値を超える場合、「層間変形角が制限値以下であること」及び「保有水平耐力が必要保有水平耐力以上であること」を確認する必要がある。
設問は、適当である。

壁式鉄筋コンクリート造で階高が規定値(3.5m)を超える場合は、層間変形角が制限値以下であることと、保有水平耐力が必要保有水平耐力以上であることを確かめる(平成13年国土交通省告示第1026号)。

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No.24免震構造・制振構造及び耐震改修(積層ゴムの一次形状係数と座屈・制振による改修の考え方・ダンパー取付け部・減築)

制振構造・免震構造・耐震改修最も不適当なもの

免震構造、制振構造及び耐震改修に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1免震構造において、積層ゴムアイソレータの座屈応力度は一次形状係数S1(ゴム1層の側面積に対するゴムの受圧面積の比)が大きいほど大きくなる。
2制振構造による耐震改修は、制振装置を既存建築物に設置し、建築物の固有周期を長くすることにより、建築物に作用する地震力を低減し、耐震性の向上を図るものである。
3制振ダンパーによるエネルギー吸収機構を適用した建築物のモデル化においては、制振ダンパーの取付け部周辺の変形を適切に評価しなければならない。
4耐震改修には強度補強、靱性補強、損傷集中の回避等のほかに、減築等により建築物に作用する地震力を低減する方法がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.24

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
免震構造において、積層ゴムアイソレータの座屈応力度は一次形状係数S1(ゴム1層の側面積に対するゴムの受圧面積の比)が大きいほど大きくなる。
設問は、適当である。

一次形状係数S1が大きいほど、ゴム1層が薄く鉛直剛性が高くなり、積層ゴムの座屈応力度は大きくなる。

2正答
制振構造による耐震改修は、制振装置を既存建築物に設置し、建築物の固有周期を長くすることにより、建築物に作用する地震力を低減し、耐震性の向上を図るものである。
設問は、最も不適当である。

制振構造による耐震改修は、ダンパーで建築物に減衰(エネルギー吸収)を加えて、揺れ(応答)を小さくする方法。建築物の固有周期を長くして地震力を低減するのは免震構造の考え方。

3
制振ダンパーによるエネルギー吸収機構を適用した建築物のモデル化においては、制振ダンパーの取付け部周辺の変形を適切に評価しなければならない。
設問は、適当である。

制振ダンパーを使う建築物のモデル化では、ダンパーの取付け部周辺の変形でダンパーの効果が下がるので、その変形を適切に評価する。

4
耐震改修には強度補強、靱性補強、損傷集中の回避等のほかに、減築等により建築物に作用する地震力を低減する方法がある。
設問は、適当である。

耐震改修には、強度補強・靱性補強・損傷集中の回避のほか、減築などで地震力そのものを小さくする方法もある。

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No.25建築物の耐震設計(Ai・方向別の耐震計算ルート・形状係数 Fes の算出・限界耐力計算と仕様規定)

耐震設計最も不適当なもの

建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を表す係数Aiは、一般に、建築物の上階になるほど、また、建築物の設計用一次固有周期Tが長くなるほど、大きくなる。
2鉄骨造の建築物において、張り間方向を純ラーメン構造、桁行方向をブレース構造とする場合、方向別に異なる耐震計算ルートを適用してよい。
3保有水平耐力計算における必要保有水平耐力の算定では、形状特性を表す係数Fesは、各階の剛性率及び偏心率のうち、それぞれの最大値を用いて、全階共通の一つの値として算出する。
4限界耐力計算により建築物の構造計算を行う場合、耐久性等関係規定以外の構造強度に関する仕様規定は適用しなくてよい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.25

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を表す係数Aiは、一般に、建築物の上階になるほど、また、建築物の設計用一次固有周期Tが長くなるほど、大きくなる。
設問は、適当である。

Aiは、上の階ほど、また設計用一次固有周期Tが長いほど大きくなる(昭和55年建設省告示第1793号)。

2
鉄骨造の建築物において、張り間方向を純ラーメン構造、桁行方向をブレース構造とする場合、方向別に異なる耐震計算ルートを適用してよい。
設問は、適当である。

張り間方向を純ラーメン、桁行方向をブレース構造とするなど、方向別に異なる耐震計算ルートを適用してよい。

3正答
保有水平耐力計算における必要保有水平耐力の算定では、形状特性を表す係数Fesは、各階の剛性率及び偏心率のうち、それぞれの最大値を用いて、全階共通の一つの値として算出する。
設問は、最も不適当である。

形状係数Fesは、各階ごとに、その階の剛性率から求めたFsと偏心率から求めたFeを乗じて算出する。全階の最大値を使って一つの値にするのではない。

4
限界耐力計算により建築物の構造計算を行う場合、耐久性等関係規定以外の構造強度に関する仕様規定は適用しなくてよい。
設問は、適当である。

限界耐力計算を行う場合は、耐久性等関係規定以外の構造強度に関する仕様規定は適用しなくてよい(建築基準法施行令 第36条第2項第二号)。

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No.26建築物の構造計画(床スラブと鉄骨梁の緊結・境界梁の効果・構造種別が異なる建築物・構造特性係数 Ds)

構造計画最も不適当なもの

建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1鉄骨造の多層骨組の建築物において、床を鉄筋コンクリートスラブとした場合には、一般に、各骨組に水平力を伝達するために、床スラブとこれを支持する鉄骨梁をシアコネクター等で緊結する必要がある。
2細長い連層耐力壁に接続する梁(境界梁)は、耐力壁の回転による基礎の浮き上がりを抑える効果がある。
3平面的に構造種別が異なる建築物は、構造種別ごとにエキスパンションジョイントにより分離して個々に設計することが原則であるが、力の伝達等を十分に考慮し、一体として設計することもできる。
4構造特性係数Dsは、一般に、架構が靱性に富むほど大きくすることができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
鉄骨造の多層骨組の建築物において、床を鉄筋コンクリートスラブとした場合には、一般に、各骨組に水平力を伝達するために、床スラブとこれを支持する鉄骨梁をシアコネクター等で緊結する必要がある。
設問は、適当である。

鉄骨造で床を鉄筋コンクリートスラブとした場合、各骨組に水平力を伝えるため、スラブと鉄骨梁をシアコネクター(頭付きスタッドなど)で緊結する。

2
細長い連層耐力壁に接続する梁(境界梁)は、耐力壁の回転による基礎の浮き上がりを抑える効果がある。
設問は、適当である。

連層耐力壁に取り付く境界梁は、耐力壁の回転を拘束するので、基礎の浮き上がりを抑える効果がある。

3
平面的に構造種別が異なる建築物は、構造種別ごとにエキスパンションジョイントにより分離して個々に設計することが原則であるが、力の伝達等を十分に考慮し、一体として設計することもできる。
設問は、適当である。

平面的に構造種別が異なる建築物は、エキスパンションジョイントで分けて設計するのが原則だが、力の伝達などを十分に考えれば一体として設計することもできる。

4正答
構造特性係数Dsは、一般に、架構が靱性に富むほど大きくすることができる。
設問は、最も不適当である。

構造特性係数Dsは、架構が靱性に富むほど小さくできる(必要保有水平耐力を低減できる)。

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No.27木材(含水率と弾性係数・積雪時の短期許容応力度・熱伝導率・腐朽の条件)

材料(木材)最も不適当なもの

木材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1木材の弾性係数は、一般に、含水率が繊維飽和点から気乾状態に達するまでは、含水率が小さくなるに従って小さくなる。
2積雪時の許容応力度計算をする場合、木材の繊維方向の短期許容応力度は、通常の短期許容応力度を所定の割合で減じた数値とする。
3木材の熱伝導率は、普通コンクリートに比べて小さい。
4木材の腐朽は、木材腐朽菌の繁殖条件である酸素・温度・水分・栄養源のうち、いずれか一つでも欠くことによって防止することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.27

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
木材の弾性係数は、一般に、含水率が繊維飽和点から気乾状態に達するまでは、含水率が小さくなるに従って小さくなる。
設問は、最も不適当である。

繊維飽和点から気乾状態までは、含水率が小さくなるほど、木材の弾性係数や強度は大きくなる。

2
積雪時の許容応力度計算をする場合、木材の繊維方向の短期許容応力度は、通常の短期許容応力度を所定の割合で減じた数値とする。
設問は、適当である。

積雪時の構造計算では、木材の繊維方向の短期許容応力度は、通常の値に0.8を乗じた数値とする(建築基準法施行令 第89条第1項)。

3
木材の熱伝導率は、普通コンクリートに比べて小さい。
設問は、適当である。

木材の熱伝導率は、普通コンクリートに比べて小さい(断熱性が高い)。

4
木材の腐朽は、木材腐朽菌の繁殖条件である酸素・温度・水分・栄養源のうち、いずれか一つでも欠くことによって防止することができる。
設問は、適当である。

木材腐朽菌は、酸素・温度・水分・栄養源がそろうと繁殖するので、いずれか一つを欠けば腐朽を防げる。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第89条第1項(積雪時の構造計算では、長期は1.3倍、短期は0.8倍)

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No.28コンクリート(引張強度・中性化速度・単位水量と乾燥収縮・単位セメント量とひび割れ)

材料(コンクリート)最も不適当なもの

コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1コンクリートの引張強度は、一般に、圧縮強度が大きいほど大きい。
2コンクリートの中性化速度は、一般に、圧縮強度が大きいほど遅い。
3乾燥収縮によるコンクリートのひび割れは、一般に、単位水量が大きいほど発生しやすい。
4水和熱及び乾燥収縮によるコンクリートのひび割れは、一般に、単位セメント量が小さいほど発生しやすい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.28

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
コンクリートの引張強度は、一般に、圧縮強度が大きいほど大きい。
設問は、適当である。

コンクリートの引張強度は、圧縮強度が大きいほど大きい。

2
コンクリートの中性化速度は、一般に、圧縮強度が大きいほど遅い。
設問は、適当である。

圧縮強度が大きい(緻密な)コンクリートほど、二酸化炭素が入りにくく、中性化速度は遅い。

3
乾燥収縮によるコンクリートのひび割れは、一般に、単位水量が大きいほど発生しやすい。
設問は、適当である。

単位水量が大きいほど、乾燥収縮が大きくなり、ひび割れが発生しやすい。

4正答
水和熱及び乾燥収縮によるコンクリートのひび割れは、一般に、単位セメント量が小さいほど発生しやすい。
設問は、最も不適当である。

単位セメント量が大きいほど、水和熱による温度上昇や乾燥収縮が大きくなり、ひび割れが発生しやすい。

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No.29鋼材(硫黄の含有量・冷間曲げ加工・SN材 C種の絞り値・SN400A の用途)

材料(鋼材)最も不適当なもの

鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1炭素鋼は、硫黄の含有量が少ないほど、シャルピー吸収エネルギー及び板厚方向の絞り値が大きくなる。
2鋼材は、板厚に対し極端に小さな曲げ半径で冷間曲げ加工を行うと、加工前に比べて強度が上昇し、変形性能が低下する。
3角形鋼管柱の通しダイアフラム等に用いられている、建築構造用圧延鋼材(SN材)C種には、板厚方向の絞り値の制限がない。
4建築構造用圧延鋼材SN400Aは、降伏点の下限のみが規定された鋼材であり、降伏後の十分な変形性能が保証された鋼材ではないので、一般に、弾性範囲で使用する部位に用いる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.29

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
炭素鋼は、硫黄の含有量が少ないほど、シャルピー吸収エネルギー及び板厚方向の絞り値が大きくなる。
設問は、適当である。

硫黄(S)の含有量が少ないほど、シャルピー吸収エネルギーと板厚方向の絞り値は大きくなる。

2
鋼材は、板厚に対し極端に小さな曲げ半径で冷間曲げ加工を行うと、加工前に比べて強度が上昇し、変形性能が低下する。
設問は、適当である。

板厚に対して極端に小さな曲げ半径で冷間曲げ加工をすると、加工硬化で強度は上がるが、変形性能は下がる。

3正答
角形鋼管柱の通しダイアフラム等に用いられている、建築構造用圧延鋼材(SN材)C種には、板厚方向の絞り値の制限がない。
設問は、最も不適当である。

SN材 C種は、ダイアフラムなど板厚方向に引張りを受ける部材に使うため、板厚方向の絞り値(25%以上)が規定されている。

4
建築構造用圧延鋼材SN400Aは、降伏点の下限のみが規定された鋼材であり、降伏後の十分な変形性能が保証された鋼材ではないので、一般に、弾性範囲で使用する部位に用いる。
設問は、適当である。

SN400A は降伏点の下限だけが規定され、降伏後の十分な変形性能は保証されていないので、弾性範囲で使う部位に用いる。

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No.30建築物等の構造計画及び構造設計(完全スリットと腰壁・地球環境・補強コンクリートブロック造の塀・特定天井)

構造計画最も不適当なもの

建築物等の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1鉄筋コンクリート造の腰壁と柱の間に完全スリットを設けた場合には、梁剛性の算定に当たっては、腰壁部分が梁剛性に与える影響を考慮しなくてよい。
2木質構造の採用や、ハーフPC床版利用による型枠用合板の使用量低減等、地球環境との共生に寄与した設計が求められている。
3高さ1.2mを超える補強コンクリートブロック造の塀は、原則として、所定の数値以下の間隔で控壁を設けるとともに、必要な根入れ深さ等を確保した基礎としなければならない。
4特定天井の構造方法には、壁等と天井面との間に隙間を設ける方法と設けない方法がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
鉄筋コンクリート造の腰壁と柱の間に完全スリットを設けた場合には、梁剛性の算定に当たっては、腰壁部分が梁剛性に与える影響を考慮しなくてよい。
設問は、最も不適当である。

腰壁と柱の間に完全スリットを設けても、腰壁は梁と一体なので、梁剛性の算定では腰壁の影響を考慮する必要がある。

2
木質構造の採用や、ハーフPC床版利用による型枠用合板の使用量低減等、地球環境との共生に寄与した設計が求められている。
設問は、適当である。

木質構造の採用や、ハーフPC床版で型枠用合板の使用量を減らすなど、地球環境との共生に寄与する設計が求められている。

3
高さ1.2mを超える補強コンクリートブロック造の塀は、原則として、所定の数値以下の間隔で控壁を設けるとともに、必要な根入れ深さ等を確保した基礎としなければならない。
設問は、適当である。

高さ1.2mを超える補強コンクリートブロック造の塀は、3.4m以下ごとに控壁を設け、基礎の丈35cm以上・根入れの深さ30cm以上とする(建築基準法施行令 第62条の8)。

4
特定天井の構造方法には、壁等と天井面との間に隙間を設ける方法と設けない方法がある。
設問は、適当である。

特定天井の構造方法には、壁などと天井面との間に隙間を設ける方法と、隙間を設けない方法がある。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第62条の8(補強コンクリートブロック造の塀:高さ1.2mを超えるものは、3.4m以下ごとに控壁、基礎の丈35cm以上・根入れの深さ30cm以上)

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令和4年の合格基準点(学科の試験)

配点は各問題1点(学科Ⅰ・Ⅱは各20点、学科Ⅲ・Ⅳは各30点、学科Ⅴは25点、合計125点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。

学科Ⅰ
計画
学科Ⅱ
環境・設備
学科Ⅲ
法規
学科Ⅳ
構造
学科Ⅴ
施工
総得点
合格基準点11点11点16点16点13点91点

※ 合格基準点は、各科目は過半の得点、総得点はおおむね90点程度を基本的な水準として想定し、令和4年は総じて難易度が低かったことから、総得点の基準点が91点とされました。

出典:建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」

💡 構造は何点を目指すか

令和4年の構造の基準点は16点(30点中)でした。構造は前半に計算問題がまとまって出る科目です。計算問題は解き方の型を身につければ確実に得点でき、後半の各種構造・材料は過去問のくり返しが効きます。

ほかの年度・ほかの科目の過去問

この記事の問題文と図は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和4年 一級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。

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