要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅳ(建築構造)の No.20・No.21 で出題される「基礎・杭・擁壁」について、直接基礎、杭基礎、擁壁と地下外壁を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

基礎・杭・擁壁・地下外壁の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
基礎は、毎年 No.21 に出ていて、No.20 にも10年のうち6年出ています(令和4年は No.19 も)。正答は、杭(先端支持力・群杭・水平地盤反力係数・杭頭の固定度・斜面の近くの杭など)が9回、直接基礎・パイルド・ラフト基礎・異なる基礎の併用が4回、擁壁が3回です。
No.19・No.20・No.21 に出題(10年のうち10年・17問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(1問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は55肢、図・表・計算の問題は3問(問題ごとに掲載)です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の建築基準法・告示や日本建築学会の規準などでまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🏠 直接基礎
📖 直接基礎の決まり
直接基礎は、極限鉛直支持力と即時沈下の大小関係、パイルド・ラフト基礎、異なる基礎の併用が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 極限鉛直支持力 | 根入れが深いほど大きい(平成13年国土交通省告示第1113号の式に根入れ深さの項)。底面積だけでなく底面の形状にもよる |
| 即時沈下 | 同じ荷重度なら、基礎底面の幅が大きいほど大きい(地中の深い所まで応力が及ぶ)。粘性土・砂質土とも弾性体と仮定して計算してよい |
| 接地圧・根入れ深さ | 基礎スラブの部材応力算定用の接地圧では、基礎スラブの自重を考えなくてよい。根入れ深さ Df は隣接建築物の影響を考えて評価する |
| パイルド・ラフト基礎 | 直接基礎と杭で支え、平均沈下量と不同沈下量を減らせる。沈下量の検討は省略できない |
| 異なる基礎の併用 | 原則禁止で、構造計算で安全を確かめれば認められる(施行令 第38条第2項・第4項)。鉛直荷重時の不同沈下だけでなく、地震時の挙動の違いも検討する |
✏️ 過去問:直接基礎・パイルド・ラフト基礎・異なる基礎の併用(10年で11肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:地下外壁及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
直接基礎の極限鉛直支持力は、一般に、根入れ深さが深いほど小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢3
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直接基礎の極限鉛直支持力は、根入れが深いほど上にある土の重さ(押さえ)が大きくなるので、大きくなる(平成13年国土交通省告示第1113号の支持力の式でも、根入れ深さの項が加わる)。
問題:基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
同一の砂質地盤を支持層とする直接基礎において、極限鉛直支持力は、基礎の底面積のみならず、基礎底面の形状にも依存する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢2
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直接基礎の極限鉛直支持力は、底面積だけでなく、形状係数を通して底面の形状(正方形・長方形・円形など)にも左右される。
問題:基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
同一の砂質地盤において、正方形で剛な直接基礎の底面に単位面積当たり同じ荷重が作用する場合、一般に、基礎底面の幅が小さいほど、即時沈下量は大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢3
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同じ荷重度がかかる場合、即時沈下量は基礎底面の幅が大きいほど大きくなる(荷重の影響が地中の深い所まで及ぶため)。幅が小さいほど大きくなるのではない。
問題:地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
同一砂質地盤において、直接基礎の底面に単位面積当たり同じ荷重が作用する場合、一般に、基礎底面の幅が大きいほど、即時沈下量は大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.19 選択肢4
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問題:杭基礎及び直接基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
直接基礎の即時沈下の計算において、粘性土地盤及び砂質土地盤ともに、地盤の変形係数及びポアソン比を適切に設定した弾性体と仮定してもよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢4
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直接基礎の即時沈下は、粘性土・砂質土とも、変形係数とポアソン比を適切に設定した弾性体と仮定して計算してよい。
問題:直接基礎及び杭基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
直接基礎の即時沈下の計算において、粘性土地盤及び砂質土地盤ともにヤング率及びポアソン比を適切に設定した弾性体と仮定してもよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢1
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直接基礎の即時沈下は、粘性土・砂質土とも、ヤング率とポアソン比を適切に設定した弾性体と仮定して計算してよい。
問題:地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
直接基礎の基礎スラブの部材応力算定用の接地圧については、一般に、基礎スラブの自重を考慮しなくてよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.19 選択肢1
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基礎スラブの自重は、それによる接地圧と打ち消し合って基礎スラブに曲げを生じないので、部材応力の算定用の接地圧では考えなくてよい。
問題:地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
直接基礎の地盤の許容応力度の算定において、根入れ深さDfを評価する場合、隣接する建築物の影響を考慮する必要がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢1
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問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
直接基礎と杭基礎が複合して上部構造を支えるパイルド・ラフト基礎は、一般に、直接基礎に比べて基礎の平均沈下量及び不同沈下量の低減に効果がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢4
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パイルド・ラフト基礎は、直接基礎と杭が一緒に上部構造を支えるので、直接基礎だけの場合より平均沈下量と不同沈下量を減らせる。
問題:基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
直接基礎として支持力はあるが、基礎の沈下が過大となるおそれがある地盤に建つ建築物において、基礎の平均沈下量及び不同沈下量を低減するために、パイルド・ラフト基礎を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢1
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支持力はあるが沈下が過大になるおそれがある地盤では、パイルド・ラフト基礎で平均沈下量と不同沈下量を減らせる。
問題:基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
一つの建築物において、高層部には杭基礎、低層部には直接基礎を採用したので、鉛直荷重時の不同沈下の検討のみを行い、基礎及び上部構造に障害が生じないことを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢3
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異なる構造方法の基礎の併用は原則禁止で、構造計算で安全を確かめた場合に限り認められる(建築基準法施行令 第38条第2項・第4項)。鉛直荷重時の不同沈下だけでなく、地震時の挙動の違い(水平変位や応力の集中)なども検討する必要がある。
✏️ 過去問:土質柱状図と基礎の選び方(図の問題)(10年で1問)
支持層の下の粘性土層の圧密沈下、杭の負の摩擦力、液状化層の水平地盤反力係数を、柱状図から読み取ります。
平成30年 No.20土質柱状図の地盤に建つ3階建ての事務所の基礎(直接基礎・パイルド・ラフト基礎・負の摩擦力・液状化)
図に示す土質柱状図の地盤において、地階を有しない地上3階建ての鉄骨造の事務所を計画する場合、基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
図を押すと大きく表示します 1表土下部の細砂層を支持地盤とした直接基礎(べた基礎)とする場合は、細砂層の許容応力度及び即時沈下量の検討に加えて、粘性土層の許容応力度及び圧密沈下量の検討も行う。2粘性土層まで貫入させた摩擦杭と、直接基礎(べた基礎)からなるパイルド・ラフト基礎とする場合は、摩擦杭の効果により基礎の沈下を抑えられることから、沈下量の検討を省略できる。3砂礫層を支持地盤とした杭基礎とする場合は、粘性土層における負の摩擦力の検討を行う。4砂礫層を支持地盤とした杭基礎とする場合、細砂層が地震時に液状化するおそれがあると判定されたときは、液状化層の水平地盤反力係数を低減して杭の設計を行う。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20
▼ 解答・解説を見る(No.20)▲ 解答・解説を閉じる
細砂層を支持地盤とする直接基礎では、その下の厚い粘性土層にも応力が及ぶので、粘性土層の許容応力度と圧密沈下量も検討する。
パイルド・ラフト基礎は、摩擦杭と直接基礎を併用して沈下を抑える基礎で、その効果を確かめるためにも沈下量の検討は省略できない。
砂礫層を支持層とする杭基礎では、粘性土層の圧密沈下による負の摩擦力を検討する。
細砂層が液状化するおそれがある場合は、液状化層の水平地盤反力係数を低減して杭を設計する。
📍 杭基礎
📖 杭基礎の決まり
杭は、鉛直支持力(先端・周面)、水平抵抗(水平地盤反力係数・杭頭の固定度)、負の摩擦力が問われます。10年で9回正答になっている、いちばんよく出る内容です。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 鉛直支持力の発揮 | 先端支持力+周面抵抗力。沈下し始めると周面摩擦抵抗が先に、沈下が大きくなると先端抵抗が発揮される |
| 杭先端の地盤の許容応力度 | 打込み杭>セメントミルク工法の埋込み杭>場所打ちコンクリート杭(告示第1113号の係数 300・200・150)。N値は先端付近の平均で、60を超えるときは60 |
| 周面抵抗(砂質地盤) | 場所打ちコンクリート杭のほうが、打込み杭や杭周固定液を使った埋込み杭より大きい |
| 群杭 | 1本当たりの水平抵抗は単杭より小さい。1本当たりの荷重が同じでも、沈下量は群杭のほうが大きい |
| 水平地盤反力係数(kh) | 杭径のおよそ−3/4乗に比例し、杭径が小さいほど大きい。大きいほど杭頭の水平変位も(回転拘束なら)杭頭の曲げモーメントも小さい。液状化のおそれがあれば低減する |
| 杭頭の固定度 | 固定度が高いほど杭頭の曲げモーメントは大きい |
| 地盤の変位・斜面・杭長 | 軟弱地盤では慣性力だけでなく地盤の水平変位による応力も考える(応答変位法)。斜面の近くの杭は負担せん断力が小さい(変形は大きい)。長さの違う杭は負担水平力が異なり(短い杭ほど大)、ねじれが生じやすい |
| 引抜き・浮力 | 長期・短期とも杭の有効自重(自重-浮力)を考えてよい。地下水位の高い敷地で低層建築物に地下室を設けると、浮力で杭の引抜きの検討が必要 |
| 負の摩擦力 | 地盤沈下のおそれのある敷地の支持杭は、負の摩擦力による支持力・沈下量を検討する。杭の表面に潤滑材を塗ると減らせる |
| そのほか | 根入れによる杭の水平力の低減は、地上部分が高いほど小さい。施工が確実な範囲の杭長なら長さ径比の低減は不要。塔状比の大きい1スパンの建築物は、圧縮側の杭の破壊が基礎全体の極限状態につながりやすい |
✏️ 過去問:杭基礎(10年で32肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉛直荷重が作用する杭の抵抗要素には、先端抵抗と周面摩擦抵抗があり、杭頭に作用する上部構造物の荷重による杭の沈下の発生とともに先端抵抗が先行して発揮され、杭の沈下が増加すると周面摩擦抵抗が発揮される。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢1
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杭が沈下し始めると、わずかな沈下で周面摩擦抵抗が先に発揮され、沈下が大きくなると先端抵抗が発揮される。設問は順序が逆。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地震時に液状化のおそれのない地盤において、杭の極限鉛直支持力は、杭の種類や施工法に応じた極限先端支持力と極限周面抵抗力との和として算定できる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢2
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問題:杭基礎等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭先端の地盤の許容応力度の大小関係は、一般に、「打込み杭」<「セメントミルク工法による埋込み杭」<「アースドリル工法等による場所打ちコンクリート杭」である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢3
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杭先端の地盤の許容応力度は、一般に「打込み杭」>「セメントミルク工法による埋込み杭」>「アースドリル工法等による場所打ちコンクリート杭」の順で、打込み杭が最も大きい(平成13年国土交通省告示第1113号の係数 300・200・150)。設問は大小が逆。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭先端の地盤の許容応力度を計算で求める場合に用いるN値は、杭先端付近のN値の平均値とし、その値が60を超えるときは60とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢4
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杭先端の地盤の許容応力度を計算で求める場合のN値は、杭先端付近の平均値とし、60を超えるときは60とする(平成13年国土交通省告示第1113号)。
問題:杭基礎等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
砂質地盤における杭の極限周面抵抗力度の大小関係は、一般に、「打込み杭」<「場所打ちコンクリート杭」である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢4
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砂質地盤の極限周面抵抗力度は、一般に、打込み杭より場所打ちコンクリート杭のほうが大きい(日本建築学会「建築基礎構造設計指針」の算定式。場所打ち杭は表面に凹凸があり、地盤とのかみ合いがよい)。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
砂質地盤における杭の極限周面摩擦力度は、杭周固定液を使用した埋込み杭より場所打ちコンクリート杭のほうが大きい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢1
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問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地盤条件や杭径などに応じて施工が確実に行える範囲で杭長を設定する場合、一般に、杭の長さ径比による杭体の許容圧縮力の低減はしなくてよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢1
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地盤条件や杭径に応じて施工が確実に行える範囲の杭長なら、長さ径比による杭体の許容圧縮力の低減はしなくてよい。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
複数の杭(群杭)が水平力を受けると、杭同士が地盤を介して影響し合うので、単杭と比較して群杭1本当たりの水平抵抗は大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢3
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群杭では、杭どうしが地盤を介して影響し合うので、1本当たりの水平抵抗は単杭より小さくなる(群杭効果)。
問題:杭基礎等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭1本当たりの鉛直荷重が等しい場合、杭の沈下量の大小関係は、一般に、「単杭」<「群杭」である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢2
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問題:直接基礎及び杭基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭の水平抵抗の検討に用いる水平方向地盤反力係数Kh(kN/㎥)は、一様な地盤においては杭径が大きくなるほど大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢4
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問題:基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
一様な地盤において、杭の水平抵抗の検討に用いる水平地盤反力係数(単位 kN/㎥)は、杭径が小さいほど大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢1
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問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
長い杭において、杭の曲げ剛性、杭幅及び杭に作用する水平力が同じであれば、水平地盤反力係数が大きいほど杭頭の水平変位は大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢3
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水平地盤反力係数が大きい(地盤が硬い)ほど、地盤が杭を強く支えるので、杭頭の水平変位は小さくなる。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
長い杭において、杭頭が回転拘束の場合、杭の曲げ剛性、杭幅及び杭に作用する水平力が同じであれば、水平地盤反力係数が大きいほど杭頭の曲げモーメントは小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢2
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杭頭を回転拘束した長い杭では、杭頭の曲げモーメントは Q/(2β)、β=(khB/(4EI))1/4。水平地盤反力係数khが大きいほどβが大きくなり、曲げモーメントは小さくなる。
問題:地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭の長さが長い場合、杭頭の固定度が大きくなるほど、杭頭の曲げモーメントは小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢2
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長い杭では、杭頭の固定度が大きいほど杭頭の回転が拘束されて、杭頭の曲げモーメントは大きくなる。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
同一地盤に埋設される長い杭において、杭に作用する水平力、杭の種類及び杭径が同じ場合、杭頭の固定度が高いほど、杭頭の曲げモーメントは大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢4
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杭頭の固定度が高いほど、杭頭に大きな曲げモーメントが生じる(固定度が低いと杭頭の曲げは小さく、地中部の曲げが大きくなる)。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
弾性支承梁理論の適用条件は、地震時の地盤変位が小さく、かつ、杭変形に影響を与える範囲の地盤がほぼ均一とみなせることである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢1
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弾性支承梁理論(地盤をばねとみなす方法)は、地震時の地盤の変位が小さく、杭の変形に影響する範囲の地盤がほぼ均一とみなせることが条件。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
軟弱地盤における杭基礎の設計では、上部構造や基礎構造に作用する慣性力に対して検討しているので、地盤の水平変位により生じる応力を考慮しなくてもよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢3
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軟弱地盤では、地震時に地盤そのものが大きく水平に変位し、杭に大きな応力を生じさせる。上部構造などの慣性力だけでなく、地盤の水平変位による応力も考える必要がある(応答変位法など)。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
応答変位法は、地震時の杭頭に作用する水平力と地盤変位を考慮して杭応力等を計算する方法であり、地震時に液状化しやすい軟弱地盤における杭の検討にも適用できる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢4
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応答変位法は、杭頭の水平力に加えて、地震時の地盤の変位を杭に与えて応力を求める方法で、液状化しやすい軟弱地盤の杭の検討にも使える。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地震時に液状化のおそれのある地盤において、杭の水平抵抗を検討する場合には、水平地盤反力係数(単位kN/m³)の値を低減しなければならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢2
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問題:基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地震時に液状化のおそれのある地盤であったので、杭の水平抵抗を検討する際に、水平地盤反力係数(単位kN/㎥)の値を低減した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢2
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問題:杭基礎及び直接基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
斜面上部の水平面に建つ建築物を支持する杭基礎に地震力等の水平力が作用した場合、斜面近傍の杭は斜面から離れた杭に比べて、負担せん断力は大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢2
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斜面の近くの杭は、斜面側の地盤の抵抗が小さく水平剛性が低いので、同じ水平変位なら斜面から離れた杭より負担するせん断力は小さくなる(そのぶん変形が大きくなる)。
問題:地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
支持層が傾斜している地盤に杭基礎を採用する場合、長い杭と短い杭を混用すると、各杭の負担水平荷重の差異やねじれが生じやすい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢3
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支持層が傾斜していて長い杭と短い杭を混用すると、杭の水平剛性が違うので、負担水平荷重に差が出たり、ねじれが生じたりしやすい。
問題:杭基礎及び直接基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地震時に杭に作用する水平力は、基礎スラブの根入れ深さに応じて一定の範囲で低減できるが、建築物の地上部分の高さが大きいほど、この低減の度合いは小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢3
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地震時に杭に作用する水平力は、基礎スラブの根入れ深さに応じて一定の範囲で低減できるが、地上部分の高さが大きいほど低減の度合いは小さくなる。
問題:直接基礎及び杭基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭基礎を有する建築物において、杭に作用する水平力は、建築物の地上部分の高さ及び基礎スラブの根入れ深さに応じて、一定の範囲で低減することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢3
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問題:基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1スパンで、幅に対する高さの比が大きい建築物では、一般に、圧縮側の杭の破壊が、直ちに杭基礎全体の極限状態につながりやすい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢4
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1スパンで塔状比の大きい建築物は、転倒モーメントで圧縮側の杭に力が集中するので、圧縮側の杭の破壊が杭基礎全体の極限状態につながりやすい。
問題:杭基礎等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
重要な建築物等の基礎の設計においては、法令上の要求のほかに大地震後の継続使用性等を目標とする場合、液状化などの地盤変動の可能性を考慮して、必要に応じ、終局時の状況を想定した検討を行う。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢1
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重要な建築物で大地震後の継続使用性なども目標とする場合は、液状化などの地盤変動を考えて、必要に応じて終局時の状況を想定した検討を行う。
問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭の引抜き方向の許容支持力の計算において、長期及び短期ともに、杭の有効自重(自重から浮力を減じた値)を考慮することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢2
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問題:直接基礎及び杭基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭の引抜き抵抗力の計算において、長期及び短期ともに杭の有効自重(自重から浮力を減じた値)を引抜き抵抗力として考慮することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢2
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問題:杭基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地下水位の高い敷地に計画する低層建築物に地下室を設ける場合には、浮力が作用するので、杭の引抜き抵抗力の検討が必要となる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢3
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問題:地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地盤沈下のおそれのある敷地において、支持杭を採用する場合には、負の摩擦力による杭の支持力、杭の沈下量等を検討しなければならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢4
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問題:杭基礎及び直接基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地盤沈下が生じている埋立て地盤において、杭に負の摩擦力が生じる可能性がある場合、杭の表面に潤滑材を塗布することは杭の摩擦力低減に効果がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢1
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杭の表面に潤滑材(瀝青材など)を塗ると、周りの地盤との摩擦が小さくなり、負の摩擦力を減らす効果がある(すべり層付きの杭)。
問題:基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地盤沈下が生じている埋立て地盤において、杭に負の摩擦力が生じるおそれがあったので、杭の表面に潤滑材を塗布することで対応した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢4
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✏️ 過去問:傾斜した支持層の長さの異なる杭(図の問題)(10年で1問)
杭の水平抵抗は杭頭に近い浅い地盤で決まること、短い杭ほど水平剛性が高く多く負担することから考えます。
令和元年 No.20傾斜した支持層に打つ長さの異なる杭の基礎の設計(液状化・地盤沈下・杭の水平力の負担・孔内水平載荷試験の位置)
図のような杭基礎の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
図を押すと大きく表示します 1上部地盤が砂質土で地震時に液状化するおそれがある場合、各杭の水平抵抗力が低下しないよう地盤改良等の対策を行う。2上部地盤が粘性土で将来にわたって地盤沈下するおそれがある場合、各杭が地盤から突出する影響を考慮して杭の水平抵抗の検討を行う。3各杭の径が同じ場合、地震時に各杭が負担する水平力は杭長に応じて異なるものとして、杭の設計を行う。4各杭の長さが異なるので、地震時の杭の水平抵抗の検討のために、支持層の近傍で孔内水平載荷試験を行う。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20
▼ 解答・解説を見る(No.20)▲ 解答・解説を閉じる
上部地盤が液状化するおそれがある場合は、杭の水平抵抗が下がらないよう、地盤改良などの対策を行う。
上部地盤が沈下するおそれがある場合は、杭が地盤から突き出る影響を考えて、水平抵抗を検討する。
杭の長さが違うと杭頭の水平剛性が違うので、地震時に各杭が負担する水平力は杭長に応じて異なるものとして設計する(短い杭ほど剛性が高く、負担が大きい)。
杭の水平抵抗は、主に杭頭に近い浅い部分の地盤で決まるので、孔内水平載荷試験は杭頭付近(上部地盤の浅い位置)で行う。支持層の近くで行っても水平抵抗の検討に使える値は得られない。
🧱 擁壁・地下外壁
📖 擁壁と地下外壁の決まり
擁壁と地下外壁は、土圧の種類と大小、上載荷重・水圧、転倒・滑動の抵抗が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 土圧の大小 | 主働土圧(壁が地盤から離れる向きに動いたとき)<静止土圧<受働土圧(壁が地盤を押す向きに動いたとき)。擁壁に常時働くのは主働土圧 |
| 内部摩擦角と土圧 | 背面土の内部摩擦角が大きいほど、土圧は小さい |
| 上載荷重 | 地表面の荷重による増加分(荷重度×土圧係数)を土圧に加える(考慮しない、は誤り) |
| 地下外壁 | 地下水位以深は静止土圧と水圧(地下水位からの三角形分布)。静止土圧係数は、信頼できる試験値がなければ0.5 |
| 転倒・滑動 | L型擁壁の底版の上の土の重量は、転倒・滑動の抵抗として考える。底面の摩擦係数は土質に応じて定める。底版の突起は滑動抵抗を大きくする。滑動抵抗を土圧などの水平成分の1.5倍以上にすれば、使用限界状態の変形の検討は省略できる |
✏️ 過去問:擁壁・地下外壁・土圧(10年で12肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:鉄筋コンクリート造の擁壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
擁壁に常時作用する土圧は、一般に、受働土圧に比べて主働土圧のほうが小さい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢2
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問題:土質及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
主働土圧は、地下壁や擁壁が地盤から離れる方向に変位するときに、最終的に一定値に落ち着いた状態で発揮される土圧である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.19 選択肢4
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主働土圧は、壁が地盤から離れる向きに動いたとき、土圧が下がって一定値に落ち着いた状態の土圧(静止土圧より小さい)。
問題:地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
受働土圧は、地下外壁や擁壁が地盤を押す方向に変位するときに、最終的に一定値に落ち着いた状態で発揮される土圧である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.19 選択肢2
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受働土圧は、壁が地盤を押す向きに動いたとき、最終的に一定値に落ち着いた状態の土圧(主働土圧・静止土圧より大きい)。
問題:鉄筋コンクリート造の擁壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
擁壁に常時作用する土圧は、一般に、背面土の内部摩擦角が大きくなるほど小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢3
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問題:擁壁及び地下外壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
擁壁背面側の地表面に、等分布荷重が加わることとしたので、鉛直応力の増加分に土圧係数を乗じた値を、主働土圧に加えた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢2
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問題:地下外壁及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地下外壁に作用する土圧は、地表面全面に等しく荷重度が作用する場合、一般に、「地表面荷重がない場合の土圧」に「地表面の荷重度に静止土圧係数を乗じた値」を加えたものとする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢2
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問題:地下外壁及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地下外壁の設計において、地下水以深の部分は、一般に、静止土圧と水圧を考慮する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.20 選択肢1
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問題:擁壁及び地下外壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
常時作用する荷重として、地下外壁に作用する水圧を、地下水位からの三角形分布として求めた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢3
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問題:擁壁及び地下外壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地下外壁の断面設計に用いる静止土圧係数を、土質試験により信頼性の高い結果が得られなかったので、土質にかかわらず0.5とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢4
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問題:鉄筋コンクリート造の擁壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
L型擁壁における底版の直上にある土の重量は、一般に、擁壁の転倒に対する抵抗要素として考慮できない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢1
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L型擁壁の底版の上にある土の重量は、擁壁と一体となって働くので、転倒や滑動に対する抵抗要素として考慮できる。
問題:擁壁及び地下外壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
擁壁の滑動に対する検討において、フーチング底面と支持地盤との間の摩擦係数を、土質にかかわらず一定とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢1
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フーチング底面と支持地盤の間の摩擦係数は、土質によって異なる(砂質土と粘性土で違う)ので、土質に応じて定める。
問題:鉄筋コンクリート造の擁壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
擁壁の滑動抵抗を大きくするために、擁壁底版の底面に突起を設けることは有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21 選択肢4
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✏️ 過去問:擁壁の設計(図の問題)(10年で1問)
上載荷重は土圧に加え、底版の上の土は抵抗に数える、が判断のポイントです。
平成30年 No.21鉄筋コンクリート造の擁壁の設計(地表面の上載荷重・底版の上の土の重量・滑動抵抗と変形・底版の突起)
図に示す鉄筋コンクリート造の擁壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
図を押すと大きく表示します 1地表面に作用する上載荷重は、擁壁背面側に作用する土圧として考慮しない。2擁壁底版の直上の土の重量は、擁壁の転倒に対する抵抗要素として考慮する。3擁壁底版とその直下の地盤との間に生じる滑動抵抗力を、擁壁背面側に作用する土圧等の水平成分の1.5倍以上となるように設計すれば、使用限界状態での擁壁の変形等の検討は省略できる。4擁壁の滑動抵抗を大きくするために、擁壁底版の底面に突起を設けることもある。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.21
▼ 解答・解説を見る(No.21)▲ 解答・解説を閉じる
地表面に上載荷重が作用する場合は、それによる土圧の増加分(上載荷重×土圧係数)を、擁壁背面の土圧に加えて考慮する。
擁壁底版の直上の土の重量は、擁壁と一体になって働くので、転倒に対する抵抗要素として考慮する。
底版と地盤の間の滑動抵抗力を、土圧などの水平成分の1.5倍以上とするように設計すれば、使用限界状態での変形などの検討は省略できる。
底版の底面に突起を設けると、滑動抵抗を大きくできる。
まとめ:基礎・杭・擁壁・地下外壁で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
ほかの分野の解説・年度別の過去問
一級建築士 建築構造の分野別の解説(26分野)の一覧です。
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