要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅳ(建築構造)の No.11〜No.14 で出題される「鉄筋コンクリート構造」のうち、配筋、定着・付着、部材寸法とひび割れを要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を図つきで解説します。

鉄筋コンクリート構造(配筋・定着・ひび割れ)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
鉄筋コンクリート構造は、毎年 No.11〜No.14 の4問です。この記事の内容では、配筋(継手の位置・性能・フック・あばら筋・定着の形)が7回、定着・付着割裂が6回、ひび割れの図が3回、部材寸法が1回正答になっています。
No.11・No.12・No.13 に出題(10年のうち10年・16問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(5問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は36肢、図・表・計算の問題は7問(問題ごとに掲載)です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の建築基準法・告示や日本建築学会の規準などでまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🔩 配筋
📖 配筋の決まり
配筋は、継手を「どこに」設けるかと、フックの決まりが中心です。継手は応力の小さい所、が基本です。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 主筋の継手の位置 | 応力の小さい所に設ける。大梁の上端筋はスパンの中央部、下端筋は端部側。柱は柱頭・柱脚を避けて中間部 |
| 重ね継手のずらし方 | 継手長さの約0.5倍ずらすか、1.5倍以上ずらす(継手長さLだけずらすと端部がそろって応力が集中する) |
| 継手の性能 | 継手位置の存在応力にかかわらず、母材の強度を伝えられるものとする(平成12年建設省告示第1463号) |
| あばら筋比・帯筋比 | それぞれ0.2%以上。柱梁接合部の帯筋比も0.2%以上 |
| 最小あばら筋比の目的 | せん断ひび割れの後にせん断耐力が急に失われる脆性的な破壊を防ぐ(曲げひび割れの剛性低下のためではない) |
| 梁の引張鉄筋の最小量 | 長期の正負最大曲げモーメントの部分は、引張鉄筋比0.4%となる量か、存在応力で必要な量の4/3倍のうち、小さいほう以上 |
| 帯筋・あばら筋の末端 | 独立柱の帯筋は135°フック(必要な溶接長さを満たせば片面溶接にできる。高強度せん断補強筋を除く)。あばら筋の90°フックは、両側にスラブが付く梁やスラブ側の末端など、スラブで拘束される所だけ |
| 柱梁接合部の定着 | 大梁の下端筋は接合部内で上向きに折り曲げる。最上階の外柱梁接合部(L形)の梁上端筋は柱内に折り曲げて定着する(機械式定着具は一般に用いない) |
| そのほかの配筋 | 打継ぎのある基礎梁のあばら筋は側面でフック付き重ね継手。完全スリットには面外変形を抑える鉄筋。短スパンの大梁は X形配筋で靱性を高める。長方形孔の上下に軸方向補強筋 |
✏️ 過去問:配筋(継手・フック・あばら筋)(10年で11肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
大梁の上端筋において、ガス圧接継手を梁端部から梁せいDの1/2離れた位置に設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
大梁の主筋の継手は、応力の小さい所に設ける。上端筋は、梁の端部で引張りの応力が大きくなるので、継手はスパンの中央部に設ける(下端筋は端部側)。梁端からD/2の位置は応力の大きい範囲で、不適当。
問題:鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
大梁の下端筋において、主筋相互の重ね継手位置を重ね継手長さの1/2ずつずらして配筋した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋のガス圧接継手については、母材の引張強度ではなく、継手位置の存在応力度を伝達できる継手とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
ガス圧接継手などの鉄筋の継手は、継手位置の存在応力にかかわらず、母材の引張強度を伝えられる継手とする。
問題:鉄筋コンクリート構造における付着、継手及び定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋の継手については、継手位置の存在応力にかかわらず、母材の強度を伝達できる継手とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢2
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問題:鉄筋コンクリート構造の梁に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
最小あばら筋比は、曲げひび割れの発生に伴う急激な剛性の低下を防ぐために規定されている。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
最小あばら筋比(0.2%)は、せん断ひび割れが生じた後に、せん断耐力が急に失われる脆性的な破壊を防ぐために規定されている。曲げひび割れによる剛性の低下を防ぐためではない。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁のあばら筋比及び柱の帯筋比は、それぞれ0.2%以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢1
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梁のあばら筋比・柱の帯筋比は、それぞれ0.2%以上とする(柱の帯筋比は建築基準法施行令 第77条第四号にもある)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁において、長期荷重時に正負最大曲げモーメントを受ける部分の引張鉄筋断面積は、引張鉄筋比で0.4%以上となる面積、又は、存在応力によって必要とされる量の4/3倍のうち、小さいほうの数値以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
長期荷重で正負最大の曲げモーメントを受ける部分の引張鉄筋は、0.004bd(引張鉄筋比0.4%)以上となる量か、存在応力で必要な量の4/3倍のうち、小さいほう以上とする(日本建築学会 RC規準)。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の帯筋は、高強度せん断補強筋を除き、135度フックを設ける代わりに、必要溶接長さを満たせば、帯筋相互を片面溶接とすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
柱の帯筋は、135°フックの代わりに、必要な溶接長さ(片面溶接で10d以上)を満たせば、帯筋相互を片面溶接とすることができる(高強度せん断補強筋を除く)。
問題:鉄筋コンクリート構造における付着、継手及び定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
独立柱の帯筋の端部(隅角部)に135度フックを設け、定着させた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱梁接合部内の応力伝達を考慮し、大梁の下端筋を上向きに折り曲げて定着させた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
基礎梁せいが大きかったので、基礎梁に水平な打継ぎ部を設け、打継ぎ部のあばら筋はフック付き重ね継手とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
せいの大きい基礎梁は、水平な打継ぎ部を設けて2回に分けて打つことがあり、打継ぎ部のあばら筋はフック付きの重ね継手とする。
✏️ 過去問:配筋の正誤(図の問題)(10年で4問)
継手の位置・フックの角度・定着の方法を、図ごとに「応力の小さい所か」「拘束されているか」で確かめてから「解答・解説を見る」を開いてください。
令和8年 No.11鉄筋コンクリート構造の配筋(副あばら筋のフック・柱主筋の継手位置・スラブ上端筋の定着・完全スリットの鉄筋)
鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の図と記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、図に記載のない鉄筋は適切に配筋されているものとする。
図を押すと大きく表示します 図を押すと大きく表示します 1両側にスラブが取り付いた梁の副あばら筋において、必要な余長を確保したうえで、副あばら筋の上側の末端を90度フックとした。2柱主筋の配筋において、同一断面内に継手が重ならないように相互にずらして、ガス圧接継手を柱頭部に設けた。3両側スラブの配筋において、梁端からの必要な定着長さを確保したうえで、スラブの上端筋を直線定着した。4柱と壁との間に設けた完全スリットにおいて、面外変形を抑えるための鉄筋を設けた。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11
▼ 解答・解説を見る(No.11)▲ 解答・解説を閉じる
両側にスラブが付く梁の副あばら筋は、スラブで拘束されるので、必要な余長をとれば上側の末端を90°フックとしてよい。
柱主筋の継手は、応力の大きい柱頭・柱脚(梁との接合部の近く)を避け、応力の小さい柱の中間部(梁上端から500mm以上離れた位置など)に設ける。同一断面に集中させないことは正しいが、柱頭部に設けるのは不適当。
両側にスラブがある場合のスラブの上端筋は、梁端から必要な定着長さを確保すれば直線定着としてよい。
完全スリットでは、柱と壁が切り離されて壁の面外への倒れが心配になるので、防錆処理をした鉄筋(振れ止め筋)を設けて面外変形を抑える。
令和4年 No.11鉄筋コンクリート構造の配筋(基礎梁の打継ぎとあばら筋・片側スラブ付き梁のあばら筋のフック・短スパン梁の X形配筋・柱梁接合部の帯筋)
図に示す鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、図に記載のない鉄筋は適切に配筋されているものとする。
図を押すと大きく表示します 1断面内に打継ぎ部を設ける必要がある基礎梁において、必要な定着長さを確保したうえで、基礎梁の側面にあばら筋のフック付き重ね継手を設けた。2片側にスラブが取り付いた梁のあばら筋において、必要な余長を確保したうえで、あばら筋の末端の一端を90度フックとした。3スパンが短い大梁の主筋の配筋において、梁断面の四隅以外の主筋を部材の全長にわたって対角線上に配置した。4柱梁接合部において、せん断補強筋比が0.3%相当となるように帯筋を配筋した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11
▼ 解答・解説を見る(No.11)▲ 解答・解説を閉じる
断面内に打継ぎ部を設ける基礎梁では、必要な定着長さを確保して、あばら筋を基礎梁の側面でフック付き重ね継手とすることができる。
あばら筋の末端を90°フックにできるのは、両側にスラブが付く梁の上端など、末端がスラブのコンクリートで拘束される場合。片側だけにスラブが付く梁では、スラブのない側の末端は135°フック(またはこれと同等の方法)とする。
スパンが短い大梁は、主筋の一部を対角線状に配置(X形配筋)すると、せん断破壊を防ぎ、靱性を高められる。
柱梁接合部の帯筋比は0.2%以上とするので、0.3%は適当。
令和3年 No.12鉄筋コンクリート構造の配筋(梁上端筋の継手位置・最上階の L形接合部の定着・スラブ下端筋・完全スリット)
図に示す鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、図に記載のない鉄筋は適切に配筋されているものとする。
図を押すと大きく表示します 1梁上端筋の配筋において、ガス圧接継手をスパンの中央部に設けた。2最上階の外柱梁接合部(L形接合部)の配筋において、梁上端筋を機械式定着具で定着した。3スラブの配筋において、スラブの下端筋を梁内に直線定着した。4柱と壁の間に設けた完全スリットにおいて、面外変形を抑えるための鉄筋を設けた。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12
▼ 解答・解説を見る(No.12)▲ 解答・解説を閉じる
梁の上端筋は端部で引張りが大きいので、継手は応力の小さいスパンの中央部に設ける。
最上階の外柱梁接合部(L形接合部)は、上からの拘束がなく定着部のコンクリートが割れやすいので、梁上端筋は柱内に折り曲げて定着する(U字形など)。機械式定着具による定着は一般に用いない。
スラブの下端筋は、梁内に直線定着してよい。
完全スリットでは、壁の面外への倒れを防ぐため、防錆処理をした鉄筋で柱と壁をつなぐ。
令和元年 No.13鉄筋コンクリート構造の配筋(基礎梁の打継ぎとあばら筋・片側スラブ付き梁のフック・下端筋の重ね継手のずらし方・長方形孔の補強)
鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、図に記載のない鉄筋は適切に配筋されているものとする。
図を押すと大きく表示します 1断面内に打継ぎ部を有する基礎梁において、必要な定着長さが確保されていたので、図-1に示すように、基礎梁の側面にあばら筋の重ね継手を設けた。2片側に床スラブが取り付いた梁のあばら筋において、必要な余長が確保されていたので、図-2に示すように、あばら筋の末端の一端を90度フックとした。3梁下端主筋において、必要な重ね継手長さを確保したうえで、応力集中を避けるために、図-3に示すように、継手位置をずらして配筋した。4長方形孔を有する梁において、あばら筋に加え、図-4に示すように、軸方向補強筋を長方形孔の上下に配筋した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13
▼ 解答・解説を見る(No.13)▲ 解答・解説を閉じる
断面内に打継ぎ部がある基礎梁では、必要な定着長さを確保して、あばら筋を基礎梁の側面で重ね継手とすることができる。
片側に床スラブが付く梁では、図-2のようにスラブ側の末端(スラブのコンクリートで拘束される側)なら、必要な余長を確保して90°フックとできる。
重ね継手の位置は、継手長さの約0.5倍ずらすか、1.5倍以上ずらす。図-3のように継手長さLだけずらすと、隣り合う継手の端部が同じ位置にそろい、応力が集中する。
長方形孔を設ける梁では、孔の周りにあばら筋(補強筋)を設け、孔の上下に軸方向補強筋を配筋する。
🪝 定着・付着
📖 定着と付着の決まり
定着と付着は、必要定着長さが長くなる・短くなる条件と、付着割裂破壊の起きやすさが問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 必要定着長さ | コンクリートの設計基準強度が高いほど短い。横補強筋で拘束されたコア内なら短い。強度の高い鉄筋(SD390 など)ほど長い。フックの折曲げ角度(90°・135°・180°)では変わらない |
| 標準フックの余長 | 180°は4d以上、135°は6d以上、90°は8d以上(角度が小さいほど長い) |
| U字形の折曲げ定着 | 最上階以外の梁で上端筋と下端筋を柱内で連続させるときは、90°フックの規定を準用してよい |
| 通し配筋の梁主筋 | 梁主筋の引張強度が高いほど付着の負担が大きいので、柱せいを大きくして定着の性能を確保する |
| 付着割裂破壊 | 主筋間のあきが大きいほど付着割裂強度は大きい。太径の主筋・断面の隅角部・引張鉄筋比の大きい柱ほど起きやすい(防ぐには細い鉄筋を多く・かぶりを大きく・横補強筋を増やす) |
| 付着割裂の検討 | 帯筋・あばら筋・中子筋の効果を考慮してよい。端部にせん断ひび割れが生じる部材は、主筋の引張応力度を一定とみなす範囲を除いて設計用付着応力度を求める。耐力壁は付着割裂破壊が起きにくいので、検討を省略できる |
✏️ 過去問:定着・付着(10年で19肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全18枚)。
問題:鉄筋コンクリート構造の鉄筋の定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁主筋の柱への必要定着長さは、柱のコンクリートの設計基準強度が高いほど長くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢1
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問題:鉄筋コンクリート構造の鉄筋の定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
引張鉄筋の必要定着長さは、フックの折曲げ角度を90度とする場合に比べて、180度とする場合のほうが短い。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢2
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フック付き定着の必要定着長さは、フックの折曲げ角度(90°・135°・180°)によって変わらない(日本建築学会 RC規準)。
問題:鉄筋コンクリート構造の鉄筋の定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁主筋の柱への必要定着長さは、柱のコンクリートの設計基準強度が高いほど短くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢1
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問題:鉄筋コンクリート構造の鉄筋の定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
引張鉄筋の必要定着長さは、横補強筋で拘束されていない部分に定着する場合に比べて、横補強筋で拘束されたコア内に定着する場合のほうが短い。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造の鉄筋の定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
引張鉄筋の必要定着長さは、横補強筋で拘束されたコア内に定着する場合より、横補強筋で拘束されていない部分に定着する場合のほうが長くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造における付着、継手及び定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱に定着する梁の引張鉄筋の定着長さにおいて、SD295Aの鉄筋を同一径のSD390の鉄筋に変更したので、定着長さを長くした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造の鉄筋の定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
折曲げ定着筋の標準フックの必要余長は、折曲げ角度が小さいほど長くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢2
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標準フックの余長は、180°で4d以上、135°で6d以上、90°で8d以上で、折曲げ角度が小さいほど長い。
問題:鉄筋コンクリート構造の鉄筋の定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
最上階以外の梁で、上端筋と下端筋を柱内で連続させてU字形の折曲げ定着とする場合、その定着長さの取り方は折曲げ角度90度のフックを準用してもよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢4
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最上階以外の梁で上端筋と下端筋を柱内でU字形に連続させる場合、定着長さの取り方は90°フックの規定を準用してよい。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
純ラーメン架構の柱梁接合部内に、通し配筋定着する梁については、地震時に梁端に曲げヒンジを想定し、梁主筋の引張強度を高くしたので、定着性能を確保するために、柱せいを大きくした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢1
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柱梁接合部を通し配筋する梁主筋は、引張強度を高くすると付着の負担が増えるので、柱せいを大きくして定着の性能を確保する。
問題:鉄筋コンクリート構造の鉄筋の定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
純ラーメン架構の柱梁接合部内に通し配筋定着する梁については、地震時に梁端に曲げヒンジを想定する場合、梁主筋の引張強度が高いほど、定着性能を確保するために必要となる柱せいは大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢4
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柱梁接合部を通し配筋する梁主筋は、引張強度が高いほど付着の負担が大きくなるので、必要な柱せいは大きくなる。
問題:鉄筋コンクリート構造の柱及び梁における付着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
主筋間のあきが大きくなると、付着割裂強度は小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢1
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主筋間のあきが大きいほど、主筋に沿って割れるコンクリートの部分が大きくなるので、付着割裂強度は大きくなる。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
主筋間のあきが大きくなるほど、一般に、付着割裂強度は小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢4
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主筋間のあきが大きいほど、主筋に沿って割れるコンクリートの部分が大きくなるので、付着割裂強度は大きくなる。
問題:鉄筋コンクリート構造における付着、継手及び定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の付着割裂破壊を防止するために、柱の断面の隅角部の主筋には太径の鉄筋を用いることとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢1
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太径の鉄筋ほど付着割裂破壊が起きやすいので、柱の隅角部の主筋には太径の鉄筋を避ける(細い鉄筋を多く使う、かぶりを大きくするなど)。
問題:鉄筋コンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の付着割裂破壊を防止するために、柱の引張鉄筋比を大きくした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
引張鉄筋比を大きくすると、鉄筋1本当たりの付着の負担や鉄筋の密集が増え、付着割裂破壊は起きやすくなる。防ぐには、鉄筋を細くして本数を増やす、かぶりを大きくする、横補強筋を増やすなどとする。
問題:鉄筋コンクリート構造の柱及び梁における付着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
細径の主筋を用いる場合よりも、太径の主筋を用いる場合のほうが、断面の隅角部に付着割裂破壊を生じやすい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢2
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問題:鉄筋コンクリート構造の柱及び梁における付着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
付着割裂破壊に対する安全性の検討を行う場合、帯筋、あばら筋及び中子筋の効果を考慮して、付着割裂強度を算定してもよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造の柱及び梁における付着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
部材端部にせん断ひび割れが生じる部材では、主筋の引張応力度を一定とみなす範囲を除いたうえで、設計用付着応力度を算定する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢4
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部材端部にせん断ひび割れが生じる部材では、主筋の引張応力度を一定とみなす範囲を除いて、設計用付着応力度を算定する。
問題:鉄筋コンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐力壁は、一般に、付着割裂破壊が発生しにくいことから、付着割裂破壊の検討を省略した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢1
同じ文:令和4年 No.12 選択肢3
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⚡ 部材寸法・ひび割れ
📖 部材寸法とひび割れ
部材寸法は建築基準法施行令と RC規準の目安、ひび割れは図の向きが問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 耐力壁の厚さ | 12cm以上(施行令 第78条の2)。RC規準では階高の1/30以上なども目安 |
| 柱の小径 | 支点間距離の1/15以上(施行令 第77条第五号) |
| 床版の厚さ | 8cm以上、かつ、短辺方向の有効張り間長さの1/40以上(施行令 第77条の2) |
| 片持ちスラブの厚さ | はね出し長さの1/10以上が目安(2mなら200mm以上) |
| せん断ひび割れの向き | 斜めの圧縮の帯に沿って生じる(引っ張られる対角線と直交する向き)。柱梁接合部・片持ち梁・開口のある耐力壁の図は、荷重の向きから圧縮の帯を描いて判断する |
| そのほかのひび割れ | 柱の曲げひび割れは柱頭・柱脚。周辺固定のスラブは上面の周辺。独立基礎のはね出し部分は下面から。耐力壁の乾燥収縮は中央付近の縦方向。壁筋の間隔を小さくするとひび割れが分散する |
✏️ 過去問:部材寸法・ひび割れ(10年で6肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:地上4階建て、階高4m、スパン6mの普通コンクリートを使用した鉄筋コンクリート造の建築物における部材寸法の設定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、特別な調査・研究によらないものとする。
バルコニーに用いるはね出し長さ2mの片持ちスラブの支持端の厚さを、はね出し長さの1/15以上などを満たすように、150mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢4
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片持ちスラブの厚さは、はね出し長さの1/10以上を目安とする(これより薄いと、たわみの検討が必要=平成12年建設省告示第1459号)。はね出し2m なら200mm 以上で、150mm では足りない。
問題:地上4階建て、階高4m、スパン6mの普通コンクリートを使用した鉄筋コンクリート造の建築物における部材寸法の設定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、特別な調査・研究によらないものとする。
耐力壁の厚さを、階高の1/30以上などを満たすように、150mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢1
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耐力壁の厚さは12cm以上(建築基準法施行令 第78条の2)で、日本建築学会 RC規準では、壁板の厚さを、原則として120mm以上、かつ、壁板の内法高さの1/30以上とする。内法高さは階高より小さいので、階高で計算した 4000/30≒133mm を満たす150mm は、内法高さの1/30も満たしている。
問題:地上4階建て、階高4m、スパン6mの普通コンクリートを使用した鉄筋コンクリート造の建築物における部材寸法の設定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、特別な調査・研究によらないものとする。
正方形断面柱の一辺の長さを、階高の1/10以上などを満たすように、600mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢2
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柱の小径は支点間距離の1/15以上(建築基準法施行令 第77条第五号)。階高の1/10(4000/10=400mm)も満たす600mm は適当。
問題:地上4階建て、階高4m、スパン6mの普通コンクリートを使用した鉄筋コンクリート造の建築物における部材寸法の設定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、特別な調査・研究によらないものとする。
短辺4mの長方形床スラブの厚さを、スラブ短辺方向の内法長さの1/40以上などを満たすように、150mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢3
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床版の厚さは8cm以上、かつ、短辺方向の有効張り間長さの1/40以上(建築基準法施行令 第77条の2)。内法長さは4m より短いので1/40 は100mm以下で、150mm は満たしている。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地震時に水平力を受けるラーメン架構の柱の曲げひび割れは、一般に、柱頭及び柱脚に発生しやすい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢1
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地震時に水平力を受けるラーメンの柱は、柱頭と柱脚の曲げモーメントが大きいので、曲げひび割れはそこに発生しやすい。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐力壁の壁筋の間隔を小さくすると、一般に、耐力壁のひび割れの進展を抑制できる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢3
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✏️ 過去問:ひび割れの図(10年で3問)
荷重の向きから、どこが引っ張られるか(せん断なら圧縮の帯の向き)を考えてから図を見比べます。
令和6年 No.11鉄筋コンクリート造のひび割れの図と説明(柱梁接合部のせん断ひび割れ・梁上端筋の定着部・開口のある耐力壁・2本杭の基礎スラブ)
鉄筋コンクリート造の建築物において、「躯体に発生したコンクリートのひび割れの状況を示す図」と「その説明」として、最も不適当なものは、次のうちどれか。
図を押すと大きく表示します 図を押すと大きく表示します 1矢印方向に荷重を受ける場合の「柱梁接合部のせん断ひび割れ」2柱梁接合部内に定着された梁上端筋が矢印方向に引張力を受ける場合の「柱梁接合部及び柱のひび割れ」3矢印方向に水平力を受ける場合の「開口を有する耐力壁のせん断ひび割れ」4矢印方向に柱の圧縮軸力及び杭の鉛直支持力を受ける場合の「2本杭の基礎スラブのひび割れ」出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11
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矢印の向きの荷重では、左の梁は下端、右の梁は上端の主筋が引張りになり、柱梁接合部は上側で右向き、下側で左向きの大きなせん断力を受ける。接合部は左下から右上への対角線の方向に引っ張られるので、せん断ひび割れは左上から右下に向かう向き(\)に生じる。図の1は向きが逆(/)で、不適当。
外柱の柱梁接合部に定着した梁上端筋が引っ張られると、折り曲げ部の内側のコンクリートが押されて、図のように折り曲げ部のまわりから柱にかけてひび割れが生じる。
左上から右向き、右下から左向きの水平力を受ける耐力壁は、左上から右下に向かう圧縮の帯ができ、それに沿った斜めのせん断ひび割れが開口の隅を通って生じる。
柱の圧縮力と2本の杭の反力を受ける基礎スラブは、柱から杭へ斜めに圧縮力が流れ、下側が引っ張られるので、下面から斜め上に向かうひび割れが生じる。
令和2年 No.12鉄筋コンクリート造のひび割れの図と説明(片持ち梁のせん断ひび割れ・付着割裂・梁上端筋の定着部・柱梁接合部)
鉄筋コンクリート造の建築物において、「躯体に発生したコンクリートのひび割れの状況を示す図」と「その説明」として、最も不適当なものは、次のうちどれか。
図を押すと大きく表示します 1矢印方向に荷重を受けた場合の、「片持ち梁のせん断ひび割れ」2下端筋に沿って付着割裂した場合の、「梁のひび割れ」3柱梁接合部内に定着された梁上端筋が矢印方向に引張力を受けた場合の、「柱梁接合部及び柱のひび割れ」4矢印方向に荷重を受けた場合の、「柱梁接合部のひび割れ」出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12
▼ 解答・解説を見る(No.12)▲ 解答・解説を閉じる
先端に下向きの荷重を受ける片持ち梁では、荷重は斜めの圧縮の帯となって、先端側の上部から固定端側の下部(圧縮側)へ流れる。せん断ひび割れはこれに沿って、固定端側の下から先端側の上へ向かう向き(/)に生じる。図の1は向きが逆(\)で、不適当。
下端筋に沿って付着割裂すると、図のように下端筋に沿ったひび割れが生じる。
柱梁接合部に定着した梁上端筋が引っ張られると、折り曲げ部のまわりのコンクリートが押されて、図のように接合部から柱にかけてひび割れが生じる。
矢印の向きの荷重では、左の梁は上端、右の梁は下端の主筋が引張りになり、接合部は上側で左向き、下側で右向きのせん断力を受ける。接合部は左上から右下の対角線の方向に引っ張られるので、ひび割れは図のように左下から右上に向かう向き(/)に生じる。
平成29年 No.11鉄筋コンクリート造のひび割れの図と原因(最上階の柱梁接合部・独立基礎のはね出し部分・スラブ上面・耐力壁の乾燥収縮)
鉄筋コンクリート造の建築物において、「躯体に発生したコンクリートのひび割れの状況を示す図」と「その原因の説明」として、最も不適当なものは、次のうちどれか。
図を押すと大きく表示します 1最上階の柱梁接合部が、矢印の方向に曲げモーメントを受けた場合のひび割れ2独立基礎フーチングのはね出し部分が、矢印の方向に地盤からの接地圧を受けた場合のひび割れ3周辺が梁で固定されたスラブが、鉛直荷重を受けた場合のスラブ上面のひび割れ4耐力壁に、乾燥収縮が生じた場合のひび割れ出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11
▼ 解答・解説を見る(No.11)▲ 解答・解説を閉じる
最上階の柱梁接合部(L形)が、隅を閉じる向きの曲げモーメントを受けると、接合部の外側の隅から内側へ向かう斜めのひび割れが生じる。図はこれを示している。
フーチングのはね出し部分が下から接地圧を受けると、柱の面の付近で下面が引っ張られるので、ひび割れは下面から上へ向かって生じる。図のように上面(柱の付け根の上側)から生じるのではない。
周辺が梁で固定されたスラブに鉛直荷重がかかると、周辺の固定端では上面が引っ張られるので、スラブ上面の周辺に沿ってひび割れが生じる。
耐力壁は周りの柱・梁に拘束されているので、乾燥収縮が生じると、図のような縦方向(中央付近)のひび割れが生じる。
まとめ:鉄筋コンクリート構造(配筋・定着・ひび割れ)で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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