要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)の No.11〜No.13 で出題される「空気調和・換気設備」のうち、熱負荷と空調の計画、換気設備、中央管理室と排煙を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

換気設備・空調の計画・熱負荷の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
空気調和・換気は毎年 No.11〜No.13 の3問で、そのうち換気設備と空調の計画がこの記事の内容です。正答は、換気設備(厨房・駐車場・ボイラー室・クリーンルーム・劇場の換気量)が6回、熱負荷(劇場の負荷・人体の潜熱・部分負荷)と省エネ手法(外気冷房・フリークーリング)が3回ずつ、自動制御と排煙ダクトが1回ずつです。
No.11・No.12・No.13 に出題(10年のうち10年・16問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(1問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は54肢、図・表・計算の問題は1問(問題ごとに掲載)です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の法令・基準や設計の資料でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
📋 熱負荷・空調の計画・省エネ手法
📖 空調の計画と熱負荷
空調の計画は、熱負荷の性質と、外気を上手に使う省エネルギー手法の条件が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 建物の用途と負荷 | 劇場はピーク負荷が大きく予冷・予熱の時間が長い。百貨店は曜日・時間で大きく変わる。ビジネスホテルは夕方〜夜がピーク。データセンターは機器の顕熱が外皮・外気負荷より大きい |
| 負荷計算 | 定常計算法と非定常計算法を目的で使い分ける。TAC 温度は超過確率でまれな猛暑を除いた設計用の外気温度。人体の潜熱は室温が高いほど大きい。最大負荷計算では、室内発熱を冷房時は含め、暖房時は含めないことが多い。OA 機器は10〜20W/㎡程度 |
| 部分負荷 | 事務室の冷房負荷は変動が大きく、一年の大部分が部分負荷。熱源はピークだけでなく部分負荷の効率も考えて計画する |
| 外気冷房・ナイトパージ | 外気冷房は外気のエンタルピーが室内より「低い」ときに外気を取り入れる。ナイトパージは夜間の冷たい外気で建物を冷やし、翌日の立上げ負荷を減らす(昼間より低い外気温度まで使える) |
| 冷却塔フリークーリング | 外気温度が低い時期に冷凍機を止め、冷却塔(ファンは運転する)だけで冷水をつくる |
| 窓まわり | ペリメーターレス化は建築と設備の工夫で窓ぎわの負荷を減らすこと。ダブルスキン・エアフローウィンドウは二重ガラスの間の空気を換気・排気して熱を取り除く |
| 制御・計画 | ウォーミングアップ時は外気ダンパーを閉じ還気ダンパーを全開にする。VAV は室温で風量を、コイルは給気温度で流量を制御し、外気冷房(バイパス)の判断は外気と還気の温湿度で行う。配管シャフトは各階で同じ位置に。冷却塔は外気取入れ口から10m程度以上離す。超高層の冬は煙突効果で給排気のバランスが崩れやすい |
✏️ 過去問:熱負荷・空調の計画・省エネ手法・制御(10年で23肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築物とその空調負荷の一般的な特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
劇場 ―― ピーク負荷が小さく、予冷・予熱の時間が短い傾向にある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢1
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劇場は、公演のときに多数の観客が集まるのでピーク負荷が大きく、使わない時間が長く室容積も大きいので、予冷・予熱の時間が長い傾向にある。
問題:建築物とその空調負荷の一般的な特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
百貨店 ―― 休日と平日、一日の午前と夕方の時間帯等によって負荷が大きく異なる傾向にある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢2
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問題:建築物とその空調負荷の一般的な特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
ビジネスホテル ―― ピーク負荷が夕方から夜間にかけて発生する傾向にある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢3
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問題:建築物とその空調負荷の一般的な特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
データセンター ―― 外皮負荷や外気負荷より室内で発生する顕熱負荷のほうが大きい傾向にある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢4
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データセンターは、サーバーなどの機器からの発熱(顕熱)が非常に大きく、外皮負荷や外気負荷よりも室内の顕熱負荷のほうが大きい。
問題:空気調和設備の熱負荷計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
室内発熱負荷には、顕熱と潜熱があり、人体に起因する潜熱は、同一作業の場合、室温が高いほど小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢3
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人体からの潜熱(汗の蒸発による熱)は、同じ作業なら室温が高いほど大きくなる(暑いと汗をかく)。逆に顕熱は小さくなる。
問題:空気調和設備の熱負荷計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
熱負荷計算法には、一般に、定常計算法、非定常計算法等があり、計算の目的により使い分けられている。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢1
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熱負荷計算には、定常計算法(最大負荷を求める)や非定常計算法(時刻ごとの変化を求める)などがあり、目的に応じて使い分ける。
問題:空気調和設備の熱負荷計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
設計用外界条件に用いられるTAC温度は、気象データを統計処理して得られた値であり、所定の超過確率を設定して、稀にみられる猛暑等の要因を取り除いたものである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢2
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TAC温度は、気象データを統計処理して、所定の超過確率(例:2.5%)を決め、まれな猛暑などを除いた設計用の外気温度。
問題:空気調和設備の熱負荷計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
最大負荷計算において、照明、人体、器具等による室内発熱負荷については、冷房時は計算に含めるが、暖房時は計算に含めないことが多い。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢4
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最大負荷計算では、照明・人体・器具などの室内発熱は、冷房時には負荷として含めるが、暖房時には暖房を助ける方向に働くので、安全側として含めないことが多い。
問題:事務所ビルの空気調和設備・換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冷房負荷の計算において、事務室の内部発生熱負荷のうち、OA機器による負荷を15W/㎡とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢2
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問題:事務所ビルの空気調和設備・換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
事務室の冷房負荷は、年間を通して安定しているので、部分負荷を考慮せずに、ピーク負荷によって熱源設備を計画した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢3
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事務室の冷房負荷は、季節や時刻・在室人数で大きく変わり、一年の大部分は部分負荷で運転される。熱源設備は、ピーク負荷だけでなく部分負荷での効率も考えて(台数分割など)計画する。
問題:空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外気冷房は、外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーよりも高い場合において、それらのエネルギーの差を冷房に利用できるので、省エネルギー化が図れる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢3
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外気冷房は、外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーより低いときに、外気を取り入れて冷房に使う手法。外気のエンタルピーが高いときに取り入れると、かえって冷房の負荷が増える。
問題:空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外気冷房は、外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーよりも高い場合に、それらのエネルギーの差を冷房に利用するものである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢3
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外気冷房は、外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーより低いときに、外気を取り入れて冷房に使う手法。外気のエンタルピーが高いときに取り入れると、冷房の負荷が増える。
問題:空気調和・換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冷却塔フリークーリングは、冷却塔ファンを動かすことなく、冷凍機の冷却水を冷やす省エネルギー手法である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢2
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冷却塔フリークーリングは、外気温度が低い時期に、冷却塔(ファンを運転する)で冷やした水を使って冷水をつくり、冷凍機を止める省エネの手法。冷却塔ファンを動かさずに冷凍機の冷却水を冷やす手法ではない。
問題:空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冷却塔フリークーリングは、外気温度が低いときに冷凍機を使用せず、冷却塔のみで冷水をつくり出す省エネルギー手法である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢2
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問題:空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ナイトパージは、夜間に外気導入を行い、翌日の空調開始時の冷房負荷を減らす省エネルギー手法であり、一般に、昼間の外気導入時よりも低い外気温度まで利用できる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢4
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ナイトパージは、夜間に冷たい外気を入れて建物の躯体などを冷やし、翌日の冷房負荷を減らす手法。人がいない夜間なので、昼間より低い外気温度まで使える。
問題:空気調和・換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ナイトパージは、夜間に外気導入を行い、翌日の空調立上げ負荷を減らす省エネルギー手法で、一般に、昼間の外気冷房よりも低い外気温度まで利用できる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢1
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ナイトパージは、夜間に冷たい外気を取り入れて建物を冷やし、翌朝の空調の立上げ負荷を減らす手法。人がいない夜間なので、昼間の外気冷房より低い外気温度まで使える。
問題:空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ペリメーターレス化は、ペリメーターゾーンにおける熱負荷を、建築的手法と設備的手法とを組み合わせて可能な限り減少させ、ペリメーターゾーンをインテリアゾーンに近い温熱環境とすることである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢1
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ペリメーターレス化は、建築の工夫(高断熱・日射遮蔽)と設備の工夫を組み合わせて窓ぎわの熱負荷をできるだけ減らし、ペリメーターゾーンをインテリアゾーンに近い温熱環境にすること。
問題:空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ダブルスキンは、外壁の一部又は全てをガラスの二重構造とし、その中間の空気の換気等による熱負荷低減、及び室内の窓際の環境改善を図ったものである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢4
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ダブルスキンは、外壁の一部や全部をガラスの二重構造にし、間の空気を換気するなどして、熱負荷を減らし、窓ぎわの環境をよくする方法。
問題:事務所ビルの空気調和設備・換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
事務室の窓回りの温熱環境に配慮し、窓下部より室内空気を吸い込み、窓上部から天井内に排気する、エアフローウィンドウを採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢1
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エアフローウィンドウは、二重のガラスの間に室内の空気を窓下から吸い込んで上から天井内に排気し、窓まわりの熱を取り除いて、窓ぎわの温熱環境をよくする。
問題:空気調和・換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
空調機のウォーミングアップ制御は、一般に、外気ダンパーを全閉にするとともに還気ダンパーを全開にする制御等を行い、空調の立ち上がり時間を短縮する方法である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢3
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ウォーミングアップ制御は、空調の立ち上げのときに外気ダンパーを閉じ、還気ダンパーを全開にして外気負荷をなくし、立ち上がりの時間を短くする方法。
問題:事務所ビルの空気調和設備等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
空調配管用のシャフトは、配管からの漏水時の修繕やメンテナンス性の確保のほか、天井裏に余分なスペースが生じるのを防ぐため、各階で同じ位置とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢2
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空調配管のシャフトを各階で同じ位置にそろえると、配管を真っすぐ通せて、漏水時の修繕やメンテナンスがしやすく、天井裏の横引きも少なくてすむ。
問題:事務所ビルの空気調和設備等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冷却塔と事務室の外気取入れ口との離隔距離は、10mとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢4
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冷却塔の飛散水(レジオネラ属菌のおそれ)を取り込まないよう、冷却塔は外気取入れ口から十分に離す。10m程度以上離すのが目安。
問題:空気調和設備・換気設備・排煙設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
超高層ビルでは、冬期において、低層部から外気が流入し、高層部で外気が流出する傾向が強くなり、空調換気システムの給気と排気のバランスが崩れやすい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢3
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超高層ビルの冬期は煙突効果が強く、低層部から外気が入り、高層部から出ていく流れができるので、空調の給気と排気のバランスが崩れやすい。
✏️ 過去問:空調・換気設備の自動制御(略図の問題)(10年で1問)
各センサーが「どこの空気」を測っているかを図で確かめ、外気冷房の判断は外気と還気を比べることを押さえます。
令和8年 No.12空気調和・換気設備の略図(VAVの風量制御・冷温水コイル・加湿器・全熱交換器のバイパス)
図は、事務所ビルの事務室での空気調和・換気設備の略図である。この図における建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
図を押すと大きく表示します 1省エネルギー化を図るため、温度センサーT①で計測した温度が設定値となるように、VAVユニットの給気風量制御を行った。2事務室内の温度調整をするため、温度センサーT②で計測した温度が設定値となるように、冷温水コイルの流量制御を行った。3事務室内の湿度調整をするため、温湿度センサーTH①で計測した湿度が設定値となるように、加湿器の制御を行った。4全熱交換器を用いずに外気を直接利用するバイパス運転を行うため、温湿度センサーTH②と温湿度センサーTH③で計測した温度・湿度を用いて、ダンパー①とダンパー②の開閉制御を行った。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12
▼ 解答・解説を見る(No.12)▲ 解答・解説を閉じる
室内の温度センサーT①の温度が設定値になるように、VAVユニットで給気の風量を変える(変風量方式)と、負荷に応じて風量を減らせるので送風の動力を節約できる。
空調機の出口(給気)の温度センサーT②の温度が設定値になるように、冷温水コイルの流量を制御して、給気の温度を調整する。
還気の温湿度センサーTH①(室内の空気の状態を表す)の湿度が設定値になるように、加湿器を制御する。
全熱交換器を通さずに外気を直接使うバイパス運転(外気冷房など)にするかどうかは、外気(TH③)と室内からの還気(TH①)の温度・湿度(エンタルピー)を比べて判断する。TH②は全熱交換器を出た後の排気の状態で、比べる対象にならない。
🌀 換気設備
📖 換気設備の決まり
換気設備は、室を正圧・負圧のどちらにするか、法令の換気量の式が問われます。10年で6回正答になっています。
| 室・設備 | ポイント |
|---|---|
| 営業用厨房 | 臭いや熱が客席に流れないよう、排気量を給気量よりやや多くして負圧に(正圧ではない)。コンロのある厨房の排気は他の室と兼用しない |
| 屋内駐車場 | 排気ガスが周りに漏れないよう、第三種(又は排気の多い第一種)で負圧に。床面積1㎡につき毎時14㎥以上(駐車場法施行令 第12条)。地下の自走式は誘引誘導方式も使われる |
| ボイラー室 | 燃焼用の空気が要るので第一種(又は第二種)。給気量は燃焼に必要な量+発熱を除く換気量。第三種は不適当 |
| 清浄な室・汚染の多い室 | クリーンルームは正圧に保ち、清浄度クラスは値が小さいほど清浄。RI 施設は全量排気のオールフレッシュ空調。実験室はドラフトチャンバー(排気量=開口面積×制御風速)やフードで局所排気。喫煙室は境界の気流を喫煙室向きに0.2m/s以上 |
| 居室の換気量 | 建築基準法施行令 第20条の2:V=20×床面積÷1人当たりの占有面積(1人当たり20㎥/h。500㎡・400席の劇場の客席なら8,000㎥/h) |
| 火気使用室 | 排気フードⅠ型の換気扇は V=30KQ(フードなし40KQ・Ⅱ型20KQ)。電化厨房は義務はないが、不快感・結露防止に換気設備を設けるのが望ましい |
| そのほか | 置換換気は床近くから低速で給気し、暖かく軽い汚染物質を上へ押し上げて排気する。ソーラーチムニーは温度差換気を活用。シックハウス対策の換気回数は天井の高い居室で下げられる。エアフィルターの捕集率は測定方法で値が違う。外気冷房が効く中間期は全熱交換器をバイパスする |
✏️ 過去問:換気設備(10年で27肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
営業用厨房は、一般に、厨房内へ客席の臭気等が流入しないように、厨房側を客席側よりも正圧に保つ。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢1
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営業用厨房は、臭いや熱・水蒸気が客席側へ流れ出ないよう、排気量を給気量より多くして、厨房側を客席側より負圧に保つ。
問題:換気設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
営業用厨房の換気計画において、一般に、排気量は給気量に比べてやや大きくする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢1
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営業用厨房は、臭いや熱・水蒸気がほかの室へ流れ出ないよう、排気量を給気量よりやや大きくして、室を負圧にする。
問題:換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
会議室の排気と会議室に隣接したコンロ設備を設けた厨房の排気は、排気のメインダクトを兼用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢2
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コンロのある厨房の排気は、廃ガスや油煙・臭いを含み、火災のときに火や煙がダクトを通って広がるおそれもある。厨房の排気はほかの室の排気と兼用せず、単独の系統とする(施行令 第20条の3第2項第三号は、排気筒などが廃ガスを他の室に漏らさない構造であることを求めている)。
問題:換気設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋内駐車場の換気方式においては、一般に、周辺諸室への排気ガスの流出を防ぐために、第二種機械換気方式を採用する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢3
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屋内駐車場は、排気ガスが周りの室に漏れないよう、室を負圧にする第三種機械換気(または排気量を多くした第一種機械換気)とする。給気だけを機械で行う第二種は室が正圧になり、排気ガスが周りに流れ出る。
問題:事務所ビルの空気調和設備・換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地下に設けた自走式駐車場の換気設備は、経済性及び設置スペースを考慮して、誘引誘導方式を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢4
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地下の自走式駐車場では、ダクトを使わずに天井のジェットファンなどで排気口まで空気を送る誘引誘導方式にすると、ダクトのスペースや費用を減らせる。
問題:機械換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1,000㎡の自走式屋内地下駐車場の換気量を、14,000㎥/hとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢4
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建築物である駐車場は、床面積1㎡につき毎時14㎥以上の換気能力が必要(駐車場法施行令 第12条)。1,000㎡なら14,000㎥/h で、基準を満たしている。
問題:換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ボイラー室において、燃料の燃焼に伴う発熱を制御するため、第3種換気方式とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢4
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ボイラー室は、燃焼に多くの空気が必要で、発熱も多い。排気だけを機械で行う第3種換気では室が負圧になり、燃焼用の空気が不足するので、給気を機械で行う第1種換気(または第2種換気)とする。
問題:換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ボイラー室の給気量は、「燃焼に必要な空気量」に「室内発熱を除去するための換気量」を加えた量とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢2
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問題:換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
電化厨房機器は、換気設備の設置の義務はないが、不快感や結露発生を防止するために換気設備を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢1
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火を使用する設備のない電化厨房には、建築基準法の火気使用室の換気設備(施行令 第20条の3)の義務はないが、調理の熱・湿気・臭いによる不快感や結露を防ぐため、換気設備を設けるのが望ましい。
問題:換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
火気使用室において、排気フードⅠ型を設けた換気扇の有効換気量Ⅴは、V=30KQ(K:燃料の単位燃焼量当たりの理論廃ガス量、Q:火を使用する設備又は器具の実状に応じた燃料消費量)により算出した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢3
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排気フードⅠ型を設けた換気扇の有効換気量は、V=30KQ で求める(フードなしは40KQ、排気フードⅡ型は20KQ。昭和45年建設省告示第1826号)。
問題:換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
JISにおけるクリーンルームの空気清浄度は、清浄度クラスの値が大きいほど高くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢4
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JIS(ISO)のクリーンルームの空気清浄度クラスは、空気1㎥中の粒子の数の上限で決まり、クラスの値が小さいほど清浄度が高い。
問題:空気調和・換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
半導体や液晶を製造する工場のクリーンルームにおいては、一般に、清浄度を保つために周囲の空間に対して正圧となるように制御を行い、塵埃の流入を防止する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢2
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問題:換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
RI(ラジオアイソトープ)施設では、一般に、室内への給気を全て排気するオールフレッシュ空調方式が用いられる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢1
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RI(ラジオアイソトープ)施設では、放射性物質で汚れた空気を再循環させないよう、給気をすべて排気するオールフレッシュ空調方式を用いる。
問題:換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
化学処理や実験等に用いられる作業台と排気フードが組み合わされたドラフトチャンバーの排気風量は、作業用開口部の面積と制御風速によって決定される。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢2
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ドラフトチャンバーの排気風量は、作業用の開口部の面積×制御風速(開口部で汚染物質を外に出さないための風速)で決まる。
問題:換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
熱・ガス及びじんあいの発生が多い実験室に、ドラフトチャンバーやフードによる局所排気設備を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢4
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熱・ガス・じんあいが多く出る実験室では、発生源の近くで吸い込むドラフトチャンバーやフードによる局所排気設備を設ける。
問題:換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
喫煙室において、非喫煙場所との境界の開口部における気流の風速は、喫煙室に向かって0.2m/s以上とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢1
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喫煙室では、たばこの煙が外に漏れないよう、非喫煙場所との境界の開口部で、喫煙室に向かう気流を0.2m/s以上にする(受動喫煙防止の技術的基準)。
問題:換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
換気用エアフィルターの粉じん捕集率は、同一のエアフィルターに対して、質量法や計数法等の測定方法によって異なる値となる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢3
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問題:機械換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
500㎡の劇場の客席(400席)の換気量を、6,000㎥/hとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢3
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劇場の客席(特殊建築物の居室):N=500÷400=1.25㎡ なので、V=20×500÷1.25=8,000㎥/hが必要(1人当たり20㎥/h)。6,000㎥/h では足りない。
問題:機械換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
200㎡の一般的な事務室(40席)の換気量を、1,200㎥/hとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢1
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事務室:1人当たりの占有面積 N=200÷40=5㎡ なので、必要な有効換気量は V=20×200÷5=800㎥/h(建築基準法施行令 第20条の2)。1,200㎥/h(1人当たり30㎥/h)は足りている。
問題:機械換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
100㎡の喫茶店の客席(40席)の換気量を、1,200㎥/hとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢2
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喫茶店(特殊建築物の居室):N=100÷40=2.5㎡ なので、V=20×100÷2.5=800㎥/h。1,200㎥/h は足りている。
問題:空気調和・換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
シックハウス対策のための居室の換気を機械換気方式で行う場合、必要有効換気量を求める際の換気回数は、当該居室の天井の高さによっては、その天井の高さの区分に応じて低減することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢1
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シックハウス対策の機械換気(居室の換気回数0.5回/h以上など)は、天井が高い居室では、天井高の区分に応じて必要な換気回数を下げることができる(国土交通省の告示)。
問題:換気設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ディスプレイスメント・ベンチレーション(置換換気)は、工場等において、汚染物質が周囲空気より高温又は軽量な場合に有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢2
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置換換気(ディスプレイスメント・ベンチレーション)は、床近くから低速で給気し、暖かく軽い汚染物質を上へ押し上げて天井近くで排気する方式で、汚染物質が周囲より高温・軽量な工場などに有効。
問題:換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
置換換気は、空間上部の高温(汚染)領域と空間下部の低温(新鮮)領域との空気密度差によって生じる、空気の浮力を利用した換気方式である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢4
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置換換気は、空間の上部の高温(汚れた)領域と、下部の低温(新鮮な)領域の空気の密度差による浮力を利用して、汚れた空気を上へ押し上げて排気する方式。
問題:換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
事務所ビルにおいて、執務室の中央南面に縦シャフトを通し、その頂部を延長したソーラーチムニー方式を採用することで温度差換気を積極的に活用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢2
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問題:換気設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
空調機の外気取入れに全熱交換器を使用することにより、一般に、熱源装置の容量を小さくすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢4
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外気を取り入れるときに全熱交換器で排気から熱と湿気を回収すると、外気負荷が減るので、熱源装置の容量を小さくできる。
問題:換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外気取入れ経路に全熱交換器が設置されている場合、中間期等の外気冷房が効果的な状況においては、一般に、バイパスを設けて熱交換を行わないほうが省エネルギー上有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.11 選択肢3
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中間期など外気で冷房したいときは、全熱交換器で熱交換すると、取り入れた冷たい外気がわざわざ温められてしまう。バイパスで熱交換をしないほうが省エネルギーになる。
問題:換気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
屋内避難階段の階段室を、やむを得ず通過する換気ダクトについては、耐火構造の壁で囲った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.13 選択肢3
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屋内の避難階段の階段室は、避難の安全のため耐火構造の壁で囲む。やむを得ず換気ダクトが階段室を通る場合は、ダクトを耐火構造の壁で囲って、階段室の安全を保つ。
🚨 中央管理室・排煙
📖 空調まわりの防災
空調・換気に関係する防災設備では、中央管理室の位置と排煙ダクトの扱いが問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 中央管理室 | 中央管理方式の空気調和設備の制御・監視を行う室で、避難階又はその直上階・直下階に設ける(建築基準法施行令 第20条の2第二号) |
| 排煙ダクト | 排煙の竪ダクトが各階の床を貫通する部分には、煙を出し続ける必要があるので、防火ダンパー(FD)を設けない(排煙ダクトに防火ダンパーを付ける場合は、温度ヒューズの作動温度を280℃とする) |
| 防煙区画 | 防煙垂れ壁だけで仕切った隣り合う区画を、一方は自然排煙、他方は機械排煙とすることは一般にできない |
✏️ 過去問:中央管理室・排煙(10年で4肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:事務所ビルの空気調和設備等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
排煙ファンに接続された排煙主ダクト(竪ダクト)が各階の床を貫通する部分に、防火ダンパー(FD)を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢3
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排煙ファンにつながる排煙主ダクト(竪ダクト)が各階の床を貫通する部分には、火災のときに煙を外へ出し続ける必要があるので、防火ダンパー(FD)を設けない(温度で閉じると排煙ができなくなる)。排煙ダクトは不燃材料で造り、断熱などの耐火の仕様とする。なお、排煙ダクトに防火ダンパーを付ける場合は、温度ヒューズの作動温度を280℃とする(公共建築工事標準仕様書〔機械設備工事編〕1.15.7)。
問題:事務所ビルの空気調和設備等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
中央管理方式の空気調和設備の採用に当たり、その制御及び作動状態の監視等を行うための中央管理室を避難階に設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢1
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中央管理方式の空気調和設備の制御と作動状態の監視は、中央管理室で行えるようにする。中央管理室は、避難階またはその直上階・直下階に設ける(建築基準法施行令 第20条の2第二号)。
問題:建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
中央管理室は、超高層建築物において、中央管理方式の空気調和設備の制御及び作動状態の監視等を行うための室として、避難階又はその直上階若しくは直下階に設ける。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.19 選択肢2
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中央管理方式の空気調和設備の制御・監視を行う中央管理室は、避難階またはその直上階・直下階に設ける(建築基準法施行令 第20条の2第二号)。
問題:空気調和設備・換気設備・排煙設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
隣接した2つの防煙区画において、一般に、防煙垂れ壁を介して一方の区画を自然排煙、他方の区画を機械排煙とすることはできない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.12 選択肢4
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防煙垂れ壁だけで仕切った隣り合う防煙区画で、一方を自然排煙、他方を機械排煙とすると、機械排煙の区画に自然排煙の区画から空気や煙が引き込まれて排煙がうまくいかないので、一般にはできない。
まとめ:換気設備・空調の計画・熱負荷で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
ほかの分野の解説・年度別の過去問
一級建築士 環境・設備の分野別の解説(18分野)の一覧です。
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