一級建築士 環境・設備【電気設備(電気方式・受変電・配線)】分野別過去問 要点解説※完全無料

電気設備|電気方式・受変電・配線 一級建築士 環境・設備|分野別・要点と過去問(資格教材キング)

📝 一級建築士 学科Ⅱ(環境・設備)|分野別の解説
電気設備(電気方式・受変電・配線)
要点と過去問10年分

一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)の No.16・No.17 で出題される「電気設備」のうち、電気方式・受変電・配線と、保護・接地・雷を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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📖 電気方式の要点から読む

電気設備(電気方式・受変電・配線)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)

電気は毎年 No.16・No.17 の2問で、そのうち電気方式・受変電・保護がこの記事の内容です(照明・発電は別の記事)。正答は、電気方式と受変電(電圧の種別・力率・電線の太さ・始動方式・バスダクト・電圧降下)が6回、保護・接地・雷が4回、配線用図記号が1回です。

No.16・No.17 に出題(10年のうち8年・11問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(1問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は36肢、図・表・計算の問題は2問(問題ごとに掲載)です。

📌 出典と、この記事の読み方

過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。

「要点」は、今の法令・基準や設計の資料でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。

⚡ 電気方式・受変電・配線

📖 電気方式と受変電

電気方式と受変電は、電気の基本の量(力率・需要率など)の定義と、電圧・始動方式・受電方式の性質が問われます。10年で6回正答になっています。

項目ポイント
電圧の種別低圧は交流600V以下・直流750V以下(電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条)
力率・需要率・負荷率・不等率力率=有効電力÷皮相電力。需要率=最大需要電力÷負荷設備容量の合計。負荷率=平均需要電力÷最大需要電力。不等率=個々の最大需要電力の合計÷系統の最大需要電力(1以上)
進相コンデンサ負荷設備の力率を改善する
電圧と電線の太さ同じ容量なら電圧が高いほど電流が小さく、400Vのほうが200Vより細い電線を使える
スターデルタ始動始動時にスター結線で電圧を下げ、始動電流を全電圧始動(直入れ)の約1/3にする
受電方式・幹線信頼性を高めるなら2回線受電やスポットネットワーク受電。中小規模の事務所の照明・コンセント幹線は単相3線式100V/200V。バスダクトは大容量向きで、プラグインで分岐でき増設にも対応しやすい
UPS・非常用照明の電源・地中電線路UPS は整流器・蓄電池・インバータで瞬時の電圧低下や停電でも電力を供給する。大規模な商業施設の非常用の照明装置は、経済性・保守性から電源別置型が一般的。車両の通る所の直接埋設は、原則として土被り1.2m以上
✅ チェックポイント
1力率は「有効÷皮相」、低圧は「交流600V以下」
皮相電力÷有効電力(令和5年)、交流750V以下(令和6年)、200Vのほうが細い電線(令和5年)、スターデルタ始動のほうが始動電流が大きい(平成30年)、バスダクトは小容量に限る(令和元年)は誤り。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で20肢)↓

✏️ 過去問:電気方式・受変電・配線(10年で20肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。

電圧・力率・需要率
令和6年 No.17選択肢11 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

電圧の種別において、交流の750V以下のものは、低圧に区分される。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

低圧は、交流600V以下、直流750V以下(電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条)。交流の750V以下ではない。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.17
令和元年 No.16選択肢12 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

電圧の種別において、交流で600V以下のものは、低圧に区分される。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

電圧の種別で、交流600V以下(直流750V以下)は低圧(電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.16
令和5年 No.16選択肢13 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

力率は、交流回路に電力を供給する際における、「皮相電力」を「有効電力」で除したものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

力率は、有効電力を皮相電力で割った値(有効電力÷皮相電力)。皮相電力を有効電力で割るのではない。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.16
令和元年 No.16選択肢24 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

力率は、交流回路に電力を供給する際の「皮相電力(電圧と電流との積)」に対する「有効電力」の比率である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

力率は、皮相電力(電圧×電流)に対する有効電力の比率(有効電力÷皮相電力)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.16
令和5年 No.16選択肢25 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

需要率は、ある電力系統における、「接続された負荷の最大需要電力」を「負荷設備容量の総和」で除したものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

需要率=最大需要電力÷負荷設備容量の合計。設備のうち、実際に同時に使われる割合を表す。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.16
令和5年 No.16選択肢36 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

負荷率は、ある期間における、「平均需要電力」を「最大需要電力」で除したものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

負荷率=ある期間の平均需要電力÷最大需要電力。設備がどれだけ平均して使われているかを表す。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.16
令和5年 No.16選択肢47 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

不等率は、「ある系統に接続されている個々の負荷の最大需要電力の合計」を「その系統の最大需要電力」で除したものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

不等率=個々の負荷の最大需要電力の合計÷系統全体の最大需要電力。最大需要が起きる時刻のずれを表し、1以上になる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.16
令和6年 No.17選択肢28 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

進相コンデンサは、負荷設備の力率を改善するために用いられる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

進相コンデンサは、モーターなどの遅れ力率を打ち消して、負荷設備の力率を改善する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.17
平成30年 No.16選択肢39 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

受変電設備における進相コンデンサは、主に、力率を改善するために用いられる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

受変電設備の進相コンデンサは、主に力率を改善するために用いる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.16
電線・電動機・受電方式・幹線・電源
令和5年 No.17選択肢210 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

同一容量の負荷設備に電力を供給する場合における電線の断面積は、同じ種類の電線であれば、配電電圧が400Vよりも200Vのほうが、小さいものを使用することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢2

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

同じ容量の負荷に電力を送るとき、電圧が高いほど流れる電流は小さくなる。電線の断面積は、400Vのほうが200Vより小さくできる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.17
平成30年 No.16選択肢111 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

同一容量の負荷設備に電力を供給する場合、同じ種別の電線であれば、配電電圧が200Vより400Vのほうが、電線は細いものを使用することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

同じ容量の負荷に電力を送るとき、電圧が高いほど電流が小さくなるので、400Vのほうが200Vより細い電線を使える。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.16
平成30年 No.16選択肢212 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

かご形三相誘導電動機の始動電流は、全電圧始動方式よりもスターデルタ始動方式のほうが大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

スターデルタ始動は、始動時に巻線をスター結線にして電圧を下げる方式で、始動電流は全電圧始動の約1/3に小さくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.16
令和5年 No.17選択肢313 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

かご形三相誘導電動機の始動電流は、全電圧始動方式(直入れ始動)よりもスターデルタ始動方式のほうが小さくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

スターデルタ始動は、始動時に巻線をスター結線にして電圧を下げる方式で、始動電流を全電圧始動(直入れ始動)の約1/3にできる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.17
令和6年 No.16選択肢114 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

特別高圧受電となる超高層ビルにおいて、電力供給の信頼度を高めたい場合には、一般に、2回線受電方式やスポットネットワーク方式を採用する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

特別高圧で受電する超高層ビルで電力供給の信頼性を高めるには、2回線受電方式やスポットネットワーク方式を採用する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.16
平成30年 No.16選択肢415 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

受電方式には、1回線受電方式の他に、電力供給の信頼性に重点をおいたスポットネットワーク受電方式等がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

受電方式には、1回線受電のほか、供給の信頼性を重視した2回線受電やスポットネットワーク受電などがある。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.16
令和6年 No.16選択肢316 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

中小規模の事務所ビルにおいて、照明・コンセント用幹線の配電方式には、一般に、単相3線式100V/200Vを採用する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

中小規模の事務所ビルの照明・コンセントの幹線には、100Vと200Vを取り出せる単相3線式100V/200Vを使うのが一般的。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.16
令和元年 No.16選択肢317 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

幹線に使用する配線方式において、バスダクト方式は、負荷の増設に対応しにくいことから、小容量の電力供給に限られている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢3

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

バスダクト方式は、銅やアルミの導体を金属のケースに収めた幹線で、大容量の電力供給に適し、途中にプラグインで分岐を取り出せるので、負荷の増設にも対応しやすい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.16
令和元年 No.16選択肢418 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

無停電電源装置(UPS)は、整流器、蓄電池、インバータ等により構成され、瞬間的な電圧降下時や停電時においても安定した電力供給を維持するためのものである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

無停電電源装置(UPS)は、整流器・蓄電池・インバータなどで構成され、瞬時の電圧低下や停電のときにも、安定した電力を供給し続ける。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.16
令和6年 No.16選択肢219 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

大規模な商業施設において、非常用の照明装置の予備電源には、経済性や保守性に配慮する場合、一般に、電源別置型を採用する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

大規模な商業施設の非常用の照明装置は、器具ごとに電池を入れる内蔵型より、蓄電池をまとめて置く電源別置型のほうが、経済性・保守性に優れる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.16
令和6年 No.17選択肢420 / 20

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

車両が通行する場所に、地中電線路を直接埋設式により施設する場合、原則として、土被りは120cm以上とする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

車両の通る場所に地中電線路を直接埋設する場合、重さに耐えるよう、土被りは原則として1.2m以上とする(電気設備の技術基準の解釈)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.17

✏️ 過去問:電気方式の電圧降下・配線用図記号(問題ごとのカード)(10年で2問)

電圧降下は単相2線式が最も大きく単相3線式が最も小さい、図記号は JIS C 0303 の形で見分けます。

令和2年 No.16電気方式(単相2線式・単相3線式・三相3線式)の電圧降下の大小

建築設備(電気)正しいもの(大小関係)

電気設備に関する以下のA~Cの電気方式について、電圧降下(電線に電流が流れると損失が発生し、受電端の電圧が送電端の電圧よりも低くなること)の大きさの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、負荷電流、こう長(電線上の2点間の長さ)及び電線の断面積は同じとし、いずれも200V配電とする。

A:単相2線式
B:単相3線式
C:三相3線式
1A>B>C
2A>C>B
3C>A>B
4C>B>A

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16

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正答2正しいものは、2である。
解説
電圧降下の大きい順に A(単相2線式)>C(三相3線式)>B(単相3線式) で、正しいものは2である。

負荷電流 I・こう長・電線の断面積(電線1本の抵抗 R)が同じとき、電圧降下はおよそ次のようになる。
・A 単相2線式:往きと帰りの2本の電線で電圧が下がる=2IR
・C 三相3線式:√3IR(約1.7IR)
・B 単相3線式:負荷が平衡していれば中性線に電流が流れないので、電圧線1本分=IR
電線の太さを決める式(電圧降下 e=係数×こう長×電流÷断面積)の係数も、単相2線式35.6・三相3線式30.8・単相3線式17.8 の順になる。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和2年 No.16

令和4年 No.16JISの配線用図記号(壁付コンセント(接地端子付)・煙感知器・分電盤・配電盤)

建築設備(電気)最も不適当なもの

JISにおける構内電気設備の名称とその配線用図記号との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

No.16の図
図を押すと大きく表示します
1壁付コンセント(接地端子付)
2煙感知器
3分電盤
4配電盤

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16

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正答2最も不適当なものは、2である。
解説
設問は、適当である。

図の1.は、壁付コンセントの記号(壁側を黒く塗った円)に、接地端子付を表す ET を添えた記号で、正しい。

解説
設問は、不適当である。

図の2.は、熱感知器(差動式スポット型感知器)の図記号。煙感知器の図記号は、四角の中に Sを書いた記号(JIS C 0303)。

解説
設問は、適当である。

図の3.は、四角の対角線の片側を黒く塗った分電盤の記号で、正しい。

解説
設問は、適当である。

図の4.は、四角に対角線を2本引いた(×を書いた)配電盤の記号で、正しい。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和4年 No.16

🌩️ 保護・接地・雷

📖 保護・接地・雷の決まり

保護・接地・雷は、どの機器で何を防ぐか、接地の種類と場所、雷保護の保護レベルが問われます。

項目ポイント
漏電と過電流地絡電流(漏電)による感電・火災には漏電遮断器。過電流遮断器は過負荷・短絡の保護
高調波・ノイズインバータ機器の高調波電流はアクティブフィルタで抑える。信号線の静電誘導ノイズはシールドケーブルで防ぐ
接地低圧の戸建て住宅のコンセントの接地は D種接地工事(A種は高圧・特別高圧の機器)。接地線に過電流遮断器を入れてはならない。接地には外部雷保護用・保安用・機能用がある。接地極は水気があり、腐食しない場所に埋める
雷保護保護レベルはⅠが最も高く、重要度の高い建物はⅠ(又はⅡ)。保護角法・回転球体法・メッシュ法を選ぶ。鉄骨造は構造体の鉄骨を引下げ導線にできる。SPD は雷サージから機器を守り、内部雷保護(等電位ボンディングなど)で火花放電を防ぐ
航空障害灯原則として高さ60m以上の物件に設ける(航空法 第51条)
✅ チェックポイント
1保護レベルは「Ⅰが最高」、接地極は「水気のある場所」
重要な建物を保護レベルⅣ(令和7年)、住宅のコンセントに A種接地(令和6年)、地絡を過電流遮断器で防ぐ(令和4年)、接地極を水気の少ない場所に(平成29年)は誤り。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で16肢)↓

✏️ 過去問:保護・接地・雷(10年で16肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。

漏電・高調波・ノイズ
令和4年 No.17選択肢21 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

幹線設備における地絡電流による感電、火災、設備の破損等を防止するために、過電流遮断器を設置した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

地絡電流(漏電)による感電・火災・設備の破損を防ぐには、漏電遮断器(地絡遮断器)を設ける。過電流遮断器は、過負荷や短絡による過電流から回路を守るもので、地絡の保護には向かない。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.17
令和8年 No.17選択肢12 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

インバータ機器から発生する高調波電流を抑制するために、アクティブフィルタを設置する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

アクティブフィルタは、インバータ機器などが出す高調波電流と逆の電流を流して打ち消し、高調波を抑える装置。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.17
令和4年 No.17選択肢13 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

インバータ機器から発生する高調波電流を抑制するために、アクティブフィルタを設置した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

アクティブフィルタは、インバータ機器などが出す高調波電流を打ち消して抑える装置。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.17
令和4年 No.17選択肢34 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

伝送系の信号線が電源関係ケーブルからの静電誘導によるノイズの影響を受けないようにするために、その信号線には、シールドケーブルを使用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

伝送系の信号線が電源ケーブルからの静電誘導でノイズを受けないよう、信号線にはシールドケーブルを使う。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.17
接地
令和6年 No.16選択肢45 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

低圧受電となる戸建て住宅において、接地端子付きのコンセントの接地工事には、一般に、A種接地工事を採用する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢4

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

低圧の戸建て住宅のコンセントの接地極(300V以下の低圧の機器の接地)には、D種接地工事を施す。A種接地工事は、高圧・特別高圧の機器の外箱などに施すもの。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.16
平成29年 No.16選択肢46 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

埋設接地極は、酸等で腐食するおそれがなく、水気の少ない場所を選定して地中に埋設することが望ましい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢4

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

埋設する接地極は、接地抵抗を小さくするため、酸などで腐食するおそれがなく、水気のある(湿った)場所を選んで埋める。水気の少ない場所では接地抵抗が大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.16
令和7年 No.16選択肢17 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

埋設又は打込み接地極の種類には、銅板、銅被覆板等があり、地中に埋設又は打込む際は、なるべく水気があり、かつ、酸などで腐食するおそれがない場所を選ぶことが望ましい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

接地極には銅板・銅被覆鋼棒などがあり、接地抵抗を小さくするため、なるべく湿気があり、酸などで腐食するおそれのない場所に埋設・打ち込む。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.16
平成29年 No.16選択肢38 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

接地工事の接地線には、過電流遮断器を施設してはならない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

接地線に過電流遮断器(ヒューズなど)を入れると、遮断したときに接地が切れて危険になるので、接地線には過電流遮断器を設けてはならない。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.16
平成29年 No.16選択肢29 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

接地には、外部雷保護用接地、電位上昇による感電等を防ぐ保安用接地、電位変動による電子機器の機能障害を防ぐ機能用接地等がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

接地には、雷電流を大地に流す外部雷保護用接地、感電などを防ぐ保安用接地、電位の変動による電子機器の障害を防ぐ機能用接地などがある。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.16
雷保護・航空障害灯
令和7年 No.16選択肢210 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

外部雷保護システムは、保護レベルに応じて、保護角法、回転球体法、メッシュ法のいずれかを選択し、重要度の高い建築物は保護レベルⅣで計画する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢2

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

外部雷保護システムの保護レベルはⅠが最も高く、Ⅳが最も低い。重要度の高い建築物や危険物を扱う建物は、保護レベルⅠ(またはⅡ)で計画する。保護角法・回転球体法・メッシュ法を保護レベルに応じて選ぶのは正しい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.16
令和8年 No.17選択肢311 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄骨造の建築物における雷保護システムの引き下げ導線は、地上部の構造体の鉄骨を利用することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

鉄骨造の建築物では、構造体の鉄骨を雷保護システムの引下げ導線として利用できる(JIS A 4201 の構造体利用)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.17
令和5年 No.17選択肢412 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄骨造の建築物における雷保護システムの引き下げ導線は、地上部分の構造体の鉄骨を利用することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

鉄骨造の建築物では、構造体の鉄骨を雷保護システムの引下げ導線として利用できる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.17
平成29年 No.16選択肢113 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄骨造の建築物においては、雷保護システムの引下げ導線に、地上部分の構造体の鉄骨を利用することが望ましい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

鉄骨造の建物では、構造体の鉄骨を雷保護システムの引下げ導線に利用するのが望ましい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.16
令和5年 No.17選択肢114 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

雷保護システムにおけるSPD(サージ防護デバイス)は、建築物に対する直撃雷・近傍雷による雷害から、電気・電子機器を守るために設置する装置のことである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

SPD(サージ防護デバイス)は、直撃雷や近くの落雷で電源線・通信線に入る過電圧(雷サージ)から、電気・電子機器を守る装置。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.17
令和4年 No.17選択肢415 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

外部雷保護システム(受雷部、引下げ導線及び接地極システム)及び建築物等の導電性部材に流れる雷電流による危険な火花放電の発生を防止するために、内部雷保護システムを構築した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.17 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

外部雷保護システムや建物の導電性の部材を流れる雷電流で、危険な火花放電が起きないよう、等電位ボンディングや SPD などの内部雷保護システムを構築する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.17
令和7年 No.16選択肢316 / 16

問題:電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

航空障害灯設備は、原則として、高さ60m以上の建築物等に設置が義務づけられており、建築物等の形状等により航空障害灯の種類、設置箇所、設置個数が異なる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.16 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

航空障害灯は、原則として地表から60m以上の高さの物件に設置する(航空法 第51条)。種類・位置・数は、建物の形などで変わる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.16

まとめ:電気設備(電気方式・受変電・配線)で覚えておくこと

試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。

⚡ 電気方式
電気方式・受変電要点 ›
低圧交流600V以下力率有効÷皮相スターデルタ始動電流約1/3
🌩️ 保護・接地
保護・接地・雷要点 ›
漏電漏電遮断器住宅の接地D種雷保護レベルⅠが最も高い
💡 電気の定義は、「分母と分子」を入れ替えた選択肢が正答になったことがあります(令和5年の力率)。力率・需要率・負荷率は、どれも「小さいほう÷大きいほう」で1以下、不等率だけ「個々の最大の合計÷全体の最大」で1以上と覚えます。

ほかの分野の解説・年度別の過去問

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