要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅴ(建築施工)の No.3 などで毎年出題される「材料管理・品質管理」について、材料の保管、躯体と仕上げの品質管理、監理者の確認と材料の選定を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

品質管理・材料の保管の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
材料管理・品質管理は、毎年 No.3(平成29年は No.2)に出ています。材料の保管(ルーフィング・押出成形セメント板)が2回、仕上げの日数・試験・材料(せっこうボード・セルフレベリング材・タイル・バックアップ材)が4回、躯体(スランプの許容差・ガス圧接の外観試験・鉄骨製作工場のグレード)が3回、監理者の確認(杭の支持地盤、令和4年 No.2 の遣方)が2回正答になっています。
No.2・No.3 に出題(10年のうち10年・10問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(2問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は44肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版や日本建築学会の JASS など、今の基準でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
📦 材料の保管
📖 材料の保管のしかた
材料の保管は、置き方(平積み・縦置き・俵積み)と積む高さ・段数が問われます。
| 材料 | 保管のしかた |
|---|---|
| アスファルトルーフィング | 屋内の乾燥した場所に、たて積み(縦置き)。平積みにしない |
| 既製コンクリート杭 | 有害な応力が生じないよう支持し、やむを得ず積むときは同径のものを平置きで2段まで。荷降ろしは、両端から長さの1/5付近の2点で支持する |
| タイルカーペット | 平らな場所に5段積み程度まで |
| ロールカーペット | 横に倒して3段程度までの俵積み(縦置きにしない) |
| 押出成形セメント板 | 屋内の平坦で乾燥した場所に台木を置き、積置き高さ1.0m以下 |
| 硬質ポリ塩化ビニル管(屋外) | 通気性のよいシートで覆って直射日光を避け、角材の上に井げた積みで高さ1.5m以下 |
✏️ 過去問:材料の保管(10年で11肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
防水工事に用いるアスファルトルーフィングは、雨露や湿気の影響を受けにくい屋内の乾燥した場所に、平積みで保管した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢2
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アスファルトルーフィングは、屋内の乾燥した場所に立置き(縦置き)で保管する。平積みにすると、重みで巻きがつぶれたり、くっついたりする。
問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
防水工事において、アスファルトルーフィングの保管については、雨露や湿気の影響を受けにくい屋内の乾燥した場所に、たて積みとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢3
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問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地業工事に用いる既製コンクリート杭は、工事現場に仮置きするための場所が狭かったので、やむを得ず、有害な応力が生じないよう適切な処置をとったうえで、荷崩れしないように2段まで積み重ねて、現場に仮置きした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢1
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既製コンクリート杭を現場に仮置きするときは、地盤を整え、杭に有害な応力が生じないよう支持点を決め、やむを得ず積み重ねる場合も2段程度までとする。
問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事現場に仮置きする既製コンクリート杭については、仮置きするための場所が狭かったので、所定の措置を講じたうえで、同径のものを平置きで2段まで積み重ねる計画とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢1
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問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
既製コンクリート杭の荷降ろしに当たっては、杭の両端から杭の長さの1/5の位置付近の2点で支持しながら、杭に衝撃を与えないように行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢1
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既製コンクリート杭の荷降ろしは、杭の両端から杭の長さの1/5の位置付近の2点で支持し、衝撃を与えないように行う。
問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
内装工事に用いるタイルカーペットは、材料が荷崩れしないように、5段積みで保管した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢3
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問題:品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事現場に搬入されたロールカーペットの保管については、縦置きとせずに、横に倒して3段までの俵積みとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢2
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問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁工事に使用する押出成形セメント板の保管については、積置き場所を平坦で乾燥した屋内とし、台木を配置したうえで、積置き高さを最大で1.2mとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢3
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押出成形セメント板は、平坦で乾燥した屋内に台木を置いて保管し、積置き高さは 1.0m以下とする。1.2mは高すぎる(パネルの破損やたわみのおそれ)。
問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁工事に用いる押出成形セメント板は、屋内の平坦で乾燥した場所に、積置き高さを最大1mとして保管した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢4
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押出成形セメント板は、屋内の平坦で乾燥した場所に、台木を使って積み重ねて保管する。積置きの高さは1m程度までとする。
問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁工事に用いる押出成形セメント板の保管については、屋内の平坦で乾燥した場所に、台木の上に積置きで、その高さが1.0m以下であることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.2 選択肢3
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問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
呼び径150mm以下の硬質ポリ塩化ビニル管の屋外での保管については、ビニル管の反りや変形防止のため、通気性のよいシートで覆い直射日光を避けた平坦な場所に、角材の上に井げた積みで、その高さが1.5m以下であることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.2 選択肢1
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硬質ポリ塩化ビニル管を屋外で保管するときは、通気性のよいシートで覆って直射日光を避け、平坦な場所に角材を敷いて井げた積みとし、高さ1.5m以下とする。
🧱 躯体の品質管理
📖 躯体の品質管理の基準
躯体の品質管理は、試験の判定基準と検査の数(全数か抜取りか)が問われます。
| 項目 | 基準・確認のしかた |
|---|---|
| 調合管理強度の判定 | 3回の試験で、1回の平均値が調合管理強度の85%以上、かつ3回の総平均値が調合管理強度以上(6.9.4) |
| スランプの許容差 | スランプ21cmは±1.5cm、呼び強度27以上で高性能AE減水剤を使う場合は±2cm。±2.5cmはスランプ8〜18cmの場合(6.5.2) |
| 寒い時期の養生 | 打込み後5日間以上(早強ポルトランドセメントは3日間以上)、コンクリートの温度を2℃以上に保つ(6.7.1) |
| 練混ぜ水 | 計画供用期間の級が標準なら、JIS に適合する回収水を使ってよい |
| ガス圧接部の外観試験 | 全数。1ロットから30か所を抜き取るのは超音波探傷試験(5.4.10) |
| 異形鉄筋の圧延マーク | SD295 はなし(出題の SD295A は、2020年の JIS の改正で SD295 になった)、SD345 は突起の数1個(・) |
| 鉄筋の錆 | 浮いていない赤錆程度は、付着を妨げないので除去しなくてよい |
| 鉄骨製作工場のグレード | 400N・490N級の炭素鋼で板厚60mmは H グレード以上(M グレードは板厚40mm以下) |
| 仮ボルト | 本接合と同軸径の普通ボルトで、1群の1/3以上かつ2本以上をバランスよく配置(7.10.5) |
| 木材の含水率の測定 | 1本の製材の異なる2面で、両木口から300mm以上離れた2か所と中央部1か所の計6か所の平均(木造 4.2.4)。造作材は特記がなければ A種15%以下(12.2.1) |
| 耐火被覆の確認ピン | 吹付けロックウールの厚さの確認ピンは、施工後もそのまま存置する |
( )内の番号は公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版の節。木造は公共建築木造工事標準仕様書 令和7年版
✏️ この項目の過去問を解く(10年で13肢)↓✏️ 過去問:躯体の品質管理(10年で13肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
調合管理強度36N/mm²、スランプ21cmの高性能AE減水剤を使用したJIS規格品のコンクリートについては、スランプの変動幅が大きくなるため、スランプの許容差が±2.5cmであることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.2 選択肢2
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スランプ21cmの許容差はふつう±1.5cmで、調合管理強度27N/mm²以上で高性能AE減水剤を使う場合は ±2cm(公共建築工事標準仕様書 表6.5.1・JIS A 5308)。±2.5cmは、スランプ8cm以上18cm以下の場合の許容差。
問題:品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋の手動ガス圧接継手の外観検査については、1検査ロット(1組の作業班が1日に施工した圧接箇所の数量)から無作為に抜き取った30か所を対象とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢4
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ガス圧接部の外観試験は、全ての圧接部について行う(公共建築工事標準仕様書 5.4.10)。1ロット(1組の作業班が1日に行った圧接箇所)から30か所を無作為に抜き取るのは、超音波探傷試験の場合。
問題:品質管理における確認・検査の方法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート工事における調合管理強度の判定は、3回の試験で行い、1回の試験における圧縮強度の平均値が調合管理強度の85%以上、かつ、3回の試験における圧縮強度の総平均値が調合管理強度以上であったので、合格とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢1
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調合管理強度の判定は3回の試験で行い、1回の試験の圧縮強度の平均値が調合管理強度の85%以上、かつ、3回の試験の総平均値が調合管理強度以上なら合格(公共建築工事標準仕様書 6.9.4)。
問題:品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外気温の低い時期における普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの養生は、コンクリートを寒気から保護し、打込み後5日間以上、コンクリートの温度が2℃以上に保たれるようにした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢3
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問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート工事において、計画供用期間の級が「標準」のコンクリートの練混ぜ水として、レディーミクストコンクリート工場で発生するコンクリートの洗浄排水を処理して得られる回収水で、JISに適合することが確認されたものを用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢2
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計画供用期間の級が標準のコンクリートの練混ぜ水には、JIS に適合することを確かめた回収水(洗浄排水を処理した水)を使ってよい。
問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
JISに適合する異形鉄筋の種類の確認において、SD295Aについては圧延マークによる表示がないことを、SD345については圧延マークによる表示が「突起の数1個(・)」であることを、目視により行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢2
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問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋工事において、鉄筋の表面に発生した錆のうち、浮いていない赤錆程度のものについては、コンクリートとの付着を阻害することがないので、除去しなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢2
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問題:材料管理及び品質管理に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
鉄筋工事に用いる鉄筋については、有害な曲がりや損傷のあるものは使用せず、設計図書に従い、寸法及び形状に合わせて常温で加工し、組立てを行っていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢3
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問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨工事において、鉄骨溶接構造の400N及び490N級炭素鋼で板厚が60mmであったので、認定グレードMの鉄骨製作工場が選定されていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢1
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400N・490N級の炭素鋼で板厚60mmの鉄骨溶接構造は、Mグレード(板厚40mm以下)では対応できず、Hグレード(板厚60mm以下)以上の工場を選ぶ。
問題:品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨の建方における高力ボルト継手の仮ボルトについては、本接合のボルトと同軸径の普通ボルトで損傷のないものを使用し、1群に対して1/3以上、かつ、2本以上をバランス良く配置して締め付けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢2
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高力ボルト継手の仮ボルトは、本接合のボルトと同じ軸径の普通ボルトなどで損傷のないものを使い、1群のボルトの数の1/3以上、かつ、2本以上をバランスよく配置して締め付ける(公共建築工事標準仕様書 7.10.5)。
問題:品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事現場における木材の含水率は、1本の製材の異なる2面について、両木口から300mm以上離れた2か所及び中央部1か所の計6か所を測定した値の平均とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢1
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工事現場で木材の含水率を測るときは、1本の製材の異なる2面について、両木口から300mm以上離れた2か所と中央部1か所の計6か所の平均とする(公共建築木造工事標準仕様書 4.1.5)。
問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木工事に用いる造作材の工事現場搬入時の含水率は、特記がなかったので、15%以下であることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢4
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問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨工事における吹付けロックウールの耐火被覆の施工において、吹付け厚さの確認に用いる確認ピンについては、施工後もそのまま存置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢4
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🎨 仕上げの品質管理
📖 仕上げの品質管理の基準
仕上げの品質管理は、試験の合格基準と、仕上げや次の工程までの日数がよく出ます。
| 項目 | 基準・確認のしかた |
|---|---|
| タイルの引張接着試験 | セメントモルタル張りは、全て0.4N/mm²以上、かつコンクリート下地の接着界面の破壊率50%以下(11.1.7) |
| タイルの打診 | 屋外・屋内の吹抜けなどは、モルタルや接着剤の硬化後に全面にわたり行う(11.1.7) |
| 外壁乾式工法の石材 | 矩形で1枚の面積0.8㎡以下、幅・高さ1,200mm以下、重量70kg以下(10.2.1) |
| せっこう系直張り用接着材のボード | 仕上げまで、通気性のある仕上げで7日以上、通気性のない仕上げで20日以上放置(19.7.3) |
| セルフレベリング材 | 養生期間7日以上、低温なら14日以上(15.5.5) |
| バックアップ材 | シーリング材に悪影響がなく、シーリング材と接着しないもの(三面接着を避ける)(9.7.2) |
| 押出成形セメント板の孔あけ | 振動ドリルを使わず、電気ドリルを使う |
| あと施工アンカーの引張試験 | 合格したものをそのまま使うなら、試験荷重は設計用引張強度まで |
| 錆止め塗料(現場) | 膜厚を測りにくいので、塗付け量は使用量から推定する |
| 塗料の沈殿物・皮ばり | かくはんしても再分散しないものは、こし分けて取り除く |
| GRC パネル | 辺長の寸法許容差は、特記がなければ±3mm |
( )内の番号は公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版の節
✏️ 過去問:仕上げの品質管理(10年で11肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:品質管理における確認・検査の方法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
内装工事に使用するせっこうボードのせっこう系直張り用接着材による直張り工法において、通気性のある壁紙を使用するので、せっこうボード張付け後5日間放置してから仕上げが行われることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢4
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せっこう系直張り用接着材によるせっこうボード張りに仕上げをする場合は、張付け後、仕上材に通気性がある場合で7日以上、通気性のない場合で20日以上放置し、接着材が乾燥してから仕上げる(公共建築工事標準仕様書 19.7.3)。5日では短い。
問題:品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ビニル床シート張りの下地において、セルフレベリング材塗りの養生期間は、特記がなかったので、5日間とし、低温の場合は10日間とする計画とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢3
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セルフレベリング材塗り後の養生期間は、7日以上、低温の場合は14日以上とする(公共建築工事標準仕様書 15.5.5)。5日・10日では短すぎる。
問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
有機系接着剤によるタイル後張り工法において、屋内の吹抜け部分の壁面に張り付けたタイルについては、接着剤の硬化前に全面にわたり打診による確認を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢4
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屋外や屋内の吹抜け部分などのタイル張りの打診は、モルタルや接着剤の硬化後に全面にわたり行う(公共建築工事標準仕様書 11.1.7)。接着剤の硬化前では浮きの有無を正しく判断できない。
問題:品質管理における確認・検査の方法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントモルタルによる外壁タイル後張り工法における引張接着試験については、引張接着強度の全ての結果が0.4N/mm²以上、かつ、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下であったので、合格とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢3
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セメントモルタルによるタイル張りの引張接着試験は、引張接着強度が全て0.4N/mm²以上、かつ、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下なら合格(公共建築工事標準仕様書 11.1.7・表11.1.2)。
問題:品質管理における確認・検査の方法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁乾式工法による張り石工事において、石材の形状と寸法については、形状が矩形であること、その幅及び高さが1,200mm以下、かつ、1枚の面積が0.8㎡以下であることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢2
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石材の形状は矩形で、1枚の面積は0.8㎡以下。外壁乾式工法の場合は、幅・高さ1,200mm以下、重量70kg以下とする(公共建築工事標準仕様書 10.2.1)。
問題:材料管理及び品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
シーリング工事で用いるバックアップ材は、合成樹脂製でシーリング材に変色等の悪影響を及ぼさず、かつ、シーリング材との接着性がよいものを用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢3
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バックアップ材は、合成樹脂または合成ゴム製で、シーリング材に変色などの悪影響を及ぼさず、かつ、シーリング材と接着しないものとする(公共建築工事標準仕様書 9.7.2)。目地底に接着すると三面接着になり、目地の動きに追従できない。
問題:品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
押出成形セメント板への現場での孔あけは、振動ドリルを用いず、電気ドリルを用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢1
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押出成形セメント板に現場で孔をあけるときは、振動でパネルが割れたり欠けたりしないよう、振動ドリルではなく電気ドリルを使う。
問題:品質管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
あと施工アンカーの施工において、引抜き耐力の引張試験に合格したものは、そのまま工事に採用するので、試験荷重は設計用引張強度までとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢4
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あと施工アンカーの引張試験に合格したものをそのまま工事に使う場合は、アンカーや母材を傷めないよう、試験荷重を設計用引張強度までとする。
問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事現場における錆止め塗料塗りにおいて、塗装面の単位面積当たりの塗付け量の確認については、膜厚測定が困難であるので、使用量から推定することにした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢3
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問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
塗料については、使用直前に撹拌したところ、撹拌しても再分散しない沈殿物、皮ばり、凝集等の現象が生じていたので、こしわけによりこれらを取り除いて使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢4
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問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁工事に用いるGRC(ガラス繊維補強セメント)パネルについては、特記がなかったので、パネルの辺長の寸法許容差が±3mmであることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.2 選択肢4
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🔍 監理者の確認・材料の選定
📖 監理者の確認
監理者の確認と材料の選び方は、「省略できるもの」「全数で確かめるもの」の区別が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 材料の検査 | 立会い検査に合格した材料と同じ種別のものは、以後は証明書類で確かめ、状況に応じて抽出の立会い検査とする |
| JIS・JAS のマーク表示品 | 品質・性能を証明する資料の提出・確認を省略できる(1.4.2) |
| 複数指定された製品 | 設計図書に複数の製品名・製造所があれば、その中から工事施工者が選ぶ |
| 不合格の材料 | 監理者の指示がなくても、施工者が速やかに工事現場の外へ搬出する |
| 品質計画 | 使用予定の材料・仕上げの程度・性能・精度などの目標と、品質管理・管理の体制を具体的に書き、監理者が妥当であることを確かめる |
| 杭の支持地盤の確認 | セメントミルク工法では、掘削深さ・駆動用電動機の電流値または積分電流値などから、全ての杭で行う |
| 遣方・墨出し | 監理者は、施工者と異なる方法(順序)で確かめる。2階より上の基準墨は、四隅の床の小さな穴から下げ振りで上げる |
✏️ 過去問:監理者の確認・材料の選定(10年で9肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:材料管理及び品質管理に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
工事現場に搬入した材料の検査において、立会い検査に合格した材料と同じ種別の材料については、以後の検査を、必要な証明書類により確認することとし、状況に応じて、抽出による立会い検査とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢1
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立会い検査に合格した材料と同じ種別の材料は、以後は証明書類で確認し、状況に応じて抽出による立会い検査とすることができる。
問題:材料管理及び品質管理に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
設計図書においてJIS又はJASによると指定された材料で、かつ、JIS又はJASのマーク表示があるものが使用されていたので、設計図書に定める品質及び性能を有することの証明となる書類等の確認を省略した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢2
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設計図書に定める JIS・JAS の材料で、マーク表示のあるものは、品質・性能を証明する書類の確認を省略できる(公共建築工事標準仕様書 1.4.2)。
問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事施工者は、設計図書においてJIS又はJASの指定のある材料について、それぞれのマーク表示のあるものを使用することとしたので、当該工事の監理者への「設計図書に定める品質及び性能を有することの証明となる資料」の提出を省略した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢2
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設計図書に定める JIS・JAS の材料で、マーク表示のあるものを使う場合は、品質・性能を証明する資料の提出を省略できる(公共建築工事標準仕様書 1.4.2)。
問題:材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事用材料について、設計図書に製品名及び製造所が3種類指定されていたので、その中から工事施工者が選定した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢1
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問題:工事現場の管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
施工計画書の一部である品質計画は、工事において使用予定の材料、仕上げの程度、性能、精度等の施工の目標、品質管理及び管理の体制について具体的に記載したものであり、一般に、監理者が当該工事に相応して妥当であることを確認する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.2 選択肢2
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品質計画は、使用予定の材料、仕上げの程度、性能、精度などの施工の目標と、品質管理・管理の体制を具体的に書いたもので、監理者がその工事にふさわしく妥当であることを確認する。
問題:工事現場の管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
設計図書において監理者の検査を受けて使用すべきと指定された工事材料のうち、その検査で不合格となったものは、監理者の指示がなくても、工事施工者が速やかに工事現場外に搬出する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.2 選択肢3
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問題:材料管理及び品質管理に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、「アースオーガーの掘削深さ」、「アースオーガーの駆動用電動機の電流値又は積分電流値」等から行う支持地盤の確認については、施工する本杭のうち、工事施工者が過半の杭について行っていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.3 選択肢4
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セメントミルク工法の支持地盤の確認(掘削深さ、駆動用電動機の電流値または積分電流値など)は、施工する全ての杭について行う。過半の杭だけでは、支持層に達していない杭を見落とすおそれがある。
問題:工事現場の管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
遣方の検査において、当該工事の監理者は、墨出しの順序と同じ順序で確認するなど、できる限り工事施工者が行った方法と同じ方法で確認する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.2 選択肢2
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監理者が遣方を確認するときは、工事施工者と同じ方法では同じ誤りを見逃しやすいので、工事施工者が行った方法とは異なる方法(順序)で確かめる。
問題:工事現場の管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリート造建築物の墨出しにおいて、2階より上階については、一般に、建築物の四隅の床に小さな穴を開けておき、下げ振り等により下階から上階に基準墨を上げる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.2 選択肢1
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まとめ:品質管理・材料の保管で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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