要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅴ(建築施工)の No.15 で毎年出題される「木工事」について、材料と含水率・防腐、基礎・土台とアンカーボルト、軸組・耐力壁・仕口を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

木工事の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
No.15 は、10年とも木造軸組工法を中心とした木工事の問題でした。耐力壁(筋かい・構造用面材の釘打ち)が4回、仕口・火打梁・建方精度が3回正答になっています。
No.15・No.24 に出題(10年のうち10年・11問)。この記事で解説する選択肢は40肢、図・表・計算の問題は1問(問題ごとに掲載)です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版や日本建築学会の JASS など、今の基準でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🪵 材料・含水率・防腐
📖 木材と含水率・防腐
材料は、含水率の測り方と目安、防腐・防蟻の範囲、釘や木材の向きが問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 含水率の測定 | 1本の製材の異なる2面で、両木口(小口)から300mm以上離れた2か所と中央部1か所の計6か所の平均(木造 4.2.4) |
| 構造材の含水率 | 公共建築木造工事標準仕様書では特記による。構造材は20%以下が一般的な目安(15%以下はより乾いた材) |
| 造作材の含水率 | 特記がなければ A種15%以下(高周波水分計で測ってよい) |
| RC 造の内部の間仕切軸組 | 特記がなければ、製材は杉又は松 |
| 横架材の向き | 木材の背(反りの凸側)を上端にして使う |
| 敷居・鴨居の溝 | 木表に掘る |
| 防腐・防蟻の範囲 | 柱・筋かい・土台のうち、地面から1m以内の部分(建築基準法施行令第49条) |
| 防腐処理材を現場で加工した面 | 再度、防腐処理をする |
| 地面から1m以下の外周壁内・水まわりの壁内 | 柱・間柱・筋かい・構造用面材・胴縁に、特記がなければ表面処理用木材保存剤を塗る |
| FN くぎ | N くぎより胴部の径が細く、N くぎの代用品にしない |
| 木れんが | ヒノキなどを、木れんが用接着剤でコンクリート面に張り付ける |
木造は公共建築木造工事標準仕様書 令和7年版の節
✏️ この項目の過去問を解く(10年で11肢)↓✏️ 過去問:材料・含水率・防腐(10年で11肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
構造耐力上主要な部分に用いる製材の工事現場搬入時の含水率は、特記がなかったので、15%以下のものを合格とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢2
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構造耐力上主要な部分に使う製材の含水率は、公共建築木造工事標準仕様書では「特記による」とされ(5.2.2)、構造材では20%以下とするのが一般的な目安(製材の日本農林規格の乾燥材の区分は、仕上げ材が SD15(15%以下)・SD20(20%以下))。15%以下はそれより乾いた材を求めることになり、乾いた材ほど乾燥による縮み・反り・割れが少ないので、適当。なお、現場での測定は6か所の平均値で判定する(公共建築木造工事標準仕様書 4.1.5)。
問題:木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
現場における木材の含水率の測定に当たり、測定箇所については、1本の製材の異なる2面について、両小口から300mm以上離れた2箇所及び中央部1箇所とし、計6箇所とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
現場での木材の含水率は、1本の製材の異なる2面について、両小口から300mm以上離れた2か所と中央部1か所の計6か所で測る。
問題:木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリート造の建築物の内部工事において、造作材に使用する木材の含水率については、特記がなかったので、工事現場搬入時に高周波水分計により測定した含水率が15%以下であることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢2
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造作材の含水率は、特記がなければ A種の15%以下(公共建築工事標準仕様書 12.2.1)。高周波水分計で測ってよい。
問題:木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリート造の建築物の内部工事において、間仕切軸組として使用する木材の樹種については、特記がなかったので、杉とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢1
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問題:木造軸組工法における木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁などの横架材については、木材の背を上端にして使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢1
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問題:木造2階建て住宅の建築工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
敷居及び鴨居については、木表に建具用の溝を掘ったものを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢1
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問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
基礎の立上がりが地面から40cmである木造住宅において、木部に有効な防腐・防蟻措置を講ずる範囲は、地面から60cm以内の部分とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢3
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構造耐力上主要な部分である柱・筋かい・土台のうち、地面から1m以内の部分には、有効な防腐措置と、必要に応じて防蟻措置を講じる(建築基準法施行令 第49条第2項)。地面から60cm以内では範囲が足りない。
問題:木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
造作材に使用するJISによる「Nくぎ」の代用品として、「FNくぎ」を使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢1
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FNくぎは、同じ長さの Nくぎより胴部の径が細く、せん断耐力などが劣るので、Nくぎの代用品として使ってはならない。
問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地表面から高さ1m以下の外周壁内及び水まわり部分に接する壁内における柱、間柱、筋かい、構造用面材及び胴縁類には、特記がなかったので、JIS規格品の表面処理用木材保存剤を塗布した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢4
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地面から高さ1m以下の外周壁内や水まわりに接する壁内の柱・間柱・筋かい・構造用面材・胴縁には、特記がなければ JIS の表面処理用木材保存剤を塗る。
問題:木造軸組工法における木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
防腐剤が加圧注入されている防腐処理材を用いた土台を、工事現場でやむを得ず加工した面については、再度、防腐処理をして使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢2
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問題:木工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
鉄筋コンクリート造の建築物において、建具枠や間仕切壁下地を留め付けるための「木れんが」については、樹種がヒノキで、「木れんが用接着剤」によりコンクリート面に張り付けられていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢2
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✏️ 過去問:木質材料などの用語(No.24 の用語の表の問題)(10年で1問)
CLT(直交集成板)は、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した厚いパネルです。単板を繊維方向をほぼ平行にして積層接着するのは LVL(単板積層材)です。
令和2年 No.24建築工事に関する用語(CLT・粉体塗装・ミルシート・溶接ゲージ)
建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
用語 説明 1. CLT 切削機械により切削した単板を、主としてその繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着した木質材料 2. 粉体塗装 アルミニウム建材等に使用される塗装方法で、溶剤などの溶媒を含まず、VOC(揮発性有機化合物)の低減が図れる粉体塗料を用いて塗膜を形成させる塗装方法 3. ミルシート 製鋼所で発行する鋼材の化学成分、機械的性質などが記されている試験成績書で、その材料がJIS等に適合していることを保証する規格品証明書 4. 溶接ゲージ 隅肉溶接ののど厚、脚長やビード幅、アンダーカット深度等を測定する器具 出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.24
▼ 解答・解説を見る(No.24)▲ 解答・解説を閉じる
CLT(直交集成板)は、ひき板(ラミナ)を繊維方向が直交するように積層接着した厚いパネル。説明文は、単板を繊維方向をほぼ平行にして積層接着した LVL(単板積層材)のこと。
粉体塗装は、溶剤を含まない粉体塗料で塗膜をつくる塗装方法で、VOC を減らせる。
ミルシートは、製鋼所が発行する鋼材の規格品証明書(化学成分・機械的性質などの試験成績)。
溶接ゲージは、隅肉溶接ののど厚・脚長、ビード幅、アンダーカットの深さなどを測る器具。
🔩 基礎・土台・アンカーボルト
📖 基礎・土台の決まり
基礎・土台は、アンカーボルトの位置・径・埋込み長さが問われます。土台継手の「上木」か「下木」かに注意します。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| アンカーボルトの位置 | 耐力壁の両端の柱の下部付近と、土台継手の上木の端部付近(下木ではない)。枠組壁工法は、隅角部付近・継手付近、その他は間隔2.0m以内 |
| アンカーボルトの径・埋込み長さ | 径12mm以上、基礎天端から250mm程度以上。ホールダウン金物(20kN)用は360mm以上 |
| 埋込み位置の許容誤差 | ±5mm程度 |
| 土台の継手 | 柱や床下換気口の位置を避ける |
| ねこ土台の換気孔 | 床下をコンクリートで覆わないときは、外周部の土台の全周に、1m当たり有効面積75cm²以上 |
| RC 造の内部の床組の土台 | 位置や埋込み深さを正確にできる、あと施工アンカーを使ってよい |
✏️ 過去問:基礎・土台・アンカーボルト(10年で9肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木造軸組工法において、基礎と土台とを緊結するアンカーボルトについては、耐力壁の両端の柱の下部付近及び土台継手の下木の端部付近に設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢4
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アンカーボルトは、耐力壁の両端の柱の下部付近と、土台継手の上木の端部付近に設ける。下木の端部では、上木が浮き上がるのを押さえられない。
問題:木造軸組工法による地上2階建て住宅の建築工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
基礎工事において、アンカーボルトを、耐力壁の両端の柱の下部付近及び土台継手の上木の端部付近に設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢1
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問題:木造軸組工法における木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
土台の継手は、柱及び床下換気口の位置を避け、土台の継手付近に設けるアンカーボルトは、その継手の上木端部付近となるように設置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢3
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土台の継手は、柱や床下換気口の位置を避ける。継手付近のアンカーボルトは、上木の端部付近に設けて、上木が浮き上がらないように押さえる。
問題:木造2階建て住宅の建築工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
枠組壁工法において、アンカーボルトの埋込み位置については、住宅の隅角部付近、土台の継手位置付近とし、その他の部分は間隔2.0m以内とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢2
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枠組壁工法のアンカーボルトは、住宅の隅角部付近と土台の継手付近に設け、その他の部分は間隔2.0m以内とする。
問題:木造軸組工法による地上2階建て住宅の建築工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
基礎工事において、アンカーボルトの径が12mm以上及び埋込み長さが基礎天端から250mm以上となっていることを、コンクリート打設前に確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢2
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アンカーボルトは径12mm以上、埋込み長さは基礎天端から250mm程度以上とし、コンクリート打設前に位置と長さを確かめる。
問題:木造軸組工法の住宅の建築工事に関する次の記述のうち、監理者の行為として、最も不適当なものはどれか。
柱脚部において、短期許容耐力20kNのホールダウン金物(引寄せ金物)をホールダウン専用アンカーボルトで緊結する箇所については、アンカーボルトのコンクリートへの埋込み長さが360mm以上であることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢1
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短期許容耐力20kNのホールダウン金物用のアンカーボルトは、コンクリートへの埋込み長さを360mm以上とする。
問題:木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
軸組構法(壁構造系)において、基礎と土台とを緊結するアンカーボルトの埋込み位置の許容誤差を、±5mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢4
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問題:木工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
最下階の床が木造の床組の建築物において、床下をコンクリートで覆わなかったので、ねこ土台を用い、外周部の土台の全周にわたって、1m当たり有効面積75cm²以上の換気孔が設けられていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢1
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床下をコンクリートで覆わない場合、ねこ土台を使い、外周部の土台の全周にわたって1m当たり有効面積75cm²以上の換気孔を設ける。
問題:木工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
鉄筋コンクリート造の建築物の内部仕上げの下地を木工事とするに当たり、床組の土台の取付けに使用するアンカーボルトは、位置や埋込み深さが不正確とならないことを重視して、「あと施工アンカー」が適切に使用されていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢4
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鉄筋コンクリート造の内部で、床組の土台を後から取り付ける場合は、位置や埋込み深さを正確にできるあと施工アンカーを使ってよい。
🏠 軸組・耐力壁・仕口
📖 軸組・耐力壁・仕口
軸組・耐力壁・仕口は、筋かいと面材の耐力壁の決まりが4回、仕口・火打梁・建方精度が3回正答になっています。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 筋かいと間柱の取合い | 間柱を筋かいの厚さだけ欠き取って、筋かいを通す(相欠きにしない) |
| 片筋かいの壁倍率 | 厚さ1.5cm×幅9cm=1.0、3cm×9cm=1.5、4.5cm×9cm=2.0(昭和56年建設省告示第1100号 別表第一。2025年3月までは建築基準法施行令第46条第4項の表1)。端部金物は 30×90 が BP、45×90 が BP-2 |
| 構造用合板の耐力壁 | 壁倍率3.7は CN50 を外周75mm以下・その他150mm以下で打つ。真壁の受材タイプ(厚さ7.5mm以上)は N50(NZ50)を150mm以下で2.5(昭和56年建設省告示第1100号)。床勝ち仕様は基準の仕様を確かめる |
| 上下階の面材の間(胴差部) | 原則として5〜6mm以上の空きを設ける(木造 5.9.3) |
| 山形プレートの部分 | 構造用合板を切り欠き、周辺の釘を増し打ちする |
| 木製の火打梁 | 90mm×90mm以上。仕口は傾ぎ大入れ・六角ボルト締め |
| 出隅の通し柱と胴差 | 傾ぎ大入れ短ほぞ差し+かね折り金物・六角ボルト・スクリュー釘(大入れ蟻掛けは横架材どうしの仕口) |
| 大引きと土台 | 大入れ蟻掛けとし、N75釘2本を斜め打ち |
| 追掛け大栓継ぎ | 上木の先端が柱心から150mm内外の位置になるよう、下木を持ち出す |
| 垂木と軒桁 | ひねり金物を当てて釘打ち |
| 桁に短材を使うとき | 長さ2m内外とし、継手は短ざく金物で補強 |
| ボルト孔 | ボルト径16mm以上は径+2.0mm(16mm未満は+1.0mm)(木造 表5.4.2) |
| 建方精度 | 垂直・水平とも1/1,000以下(木造 5.5.7) |
| 根太張りのフローリング | 釘留めに、床鳴り防止のウレタン樹脂系接着剤を併用する |
木造は公共建築木造工事標準仕様書 令和7年版の節・表
✏️ この項目の過去問を解く(10年で20肢)↓✏️ 過去問:軸組・耐力壁・仕口(10年で20肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全19枚)。
問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
一戸建て住宅において、大壁造の構造用面材による耐力壁を、1階と2階の上下同位置に設けたので、胴差部の上下の構造用面材の相互間に隙間がないように釘留めとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢1
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1階と2階の同じ位置に構造用面材の耐力壁を設けるとき、胴差部では、上下の面材の間に、原則として5〜6mm以上の空きを設けて釘留めする(公共建築木造工事標準仕様書 5.9.3)(木材の乾燥収縮で胴差がやせたとき、面材どうしが突き当たって浮いたり壊れたりしないようにする)。隙間なく張るのは不適当。
問題:木造軸組工法における木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
大壁造の壁倍率3.7の構造用合板を用いた耐力壁については、CN50釘で外周部を150mm間隔で打ち留めた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢4
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壁倍率3.7の構造用合板の耐力壁は、CN50の釘を、外周部は75mm以下、その他の部分は150mm以下の間隔で打ち付ける(昭和56年建設省告示第1100号 別表第1(二)項)。外周部を150mm間隔にすると釘が足りず、3.7の倍率にならない。
2025年4月1日施行の改正で、構造用合板を CN50 で打つ壁倍率3.7の仕様は、昭和56年建設省告示第1100号の別表第一(二)項から別表第二(二)項に移りました。釘の間隔と倍率は変わっていません。
問題:木工事に関する記述において、監理者が一般に行うものとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
軸組工法による木造の建築物における構造用合板等の面材を併用しない耐力壁において、壁倍率2.0に適合させるために30mm×90mmの木材を片筋かいとし、その端部がプレートBP‒2により緊結されていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢3
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片筋かいで壁倍率2.0とするには、厚さ4.5cm以上・幅9cm以上(45mm×90mm)の筋かいが必要(建築基準法施行令 第46条第4項 表1)。30mm×90mmの片筋かいは壁倍率1.5で、端部の金物も BP(30mm×90mm 用)を使う。BP-2 は 45mm×90mm 用の金物。
筋かいの倍率の表は、2025年4月1日施行の改正で建築基準法施行令 第46条第4項の表1から昭和56年建設省告示第1100号の別表第一に移りました。厚さ4.5cm×幅9cmの片筋かいは2、3cm×9cmは1.5で、数値は変わっていません。
問題:木造軸組工法による地上2階建て住宅の建築工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
筋かいによる耐力壁において、木材の筋かいと間柱との取合い部分は、相欠きとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢3
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筋かいと間柱が交差する部分は、筋かいの断面を欠くと耐力が落ちるので、間柱のほうを欠き取って筋かいを通す。相欠きにするのは不適当。
問題:木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木造軸組工法において、筋かいが間柱と取り合う部分については、間柱を筋かいの厚さだけ欠き取って筋かいを通した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢3
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問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
厚さ9mmの構造用合板による壁倍率2.5の真壁耐力壁において、緊結の方法は、NZ50釘を用いて、釘の間隔を150mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢4
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厚さ7.5mm以上の構造用合板を使った真壁の耐力壁(受材タイプ)は、N50釘(NZ50釘も同等)を150mm以下の間隔で打ち付けて、壁倍率2.5(昭和56年建設省告示第1100号)。
問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
構造用合板による大壁造の耐力壁において、山形プレートを用いて土台と柱とを接合する箇所については、山形プレート部分の構造用合板を切り欠いたので、その周辺には釘の増打ちを行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢1
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大壁造の構造用合板の耐力壁で、山形プレートの部分の合板を切り欠いた場合は、周辺に釘を増し打ちして耐力を補う。
問題:木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
構造用合板による大壁造の耐力壁において、山形プレートを用いて土台と柱とを接合する箇所については、山形プレート部分の構造用合板を切り欠き、その近傍の釘打ちについては増し打ちを行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢3
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問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
構造用合板の耐力壁において、大壁造の床勝ち仕様(床の下地合板が先行施工されている仕様)であったので、壁倍率の基準の仕様を確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢4
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床の下地合板を先に張る床勝ち仕様の耐力壁は、壁倍率の基準の仕様(受材や釘の打ち方)が異なるので、確認して施工する。
問題:木造軸組工法の住宅の建築工事に関する次の記述のうち、監理者の行為として、最も不適当なものはどれか。
出隅にある通し柱と胴差との仕口については、大入れ蟻掛けとし、かね折り金物を当て、六角ボルト締め、スクリュー釘打ちされていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢2
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出隅の通し柱と胴差の仕口は、傾ぎ大入れ短ほぞ差しとし、かね折り金物を当てて六角ボルト締め・スクリュー釘打ちとする。大入れ蟻掛けは、大引きと土台など横架材どうしの仕口。
問題:木造2階建て住宅の建築工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
軸組工法において、2階床組の補強に用いる木製の火打梁については、断面寸法を45mm×90mmとし、横架材との仕口を六角ボルト締めとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢3
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木製の火打梁は、横架材の水平面の変形を抑える部材なので、断面90mm×90mm以上の材とし、横架材との仕口はボルト締めとする。45mm×90mmでは小さい。
問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建方精度の許容値は、特記がなかったので、垂直の誤差の範囲を1/1,000以下、水平の誤差の範囲を1/500以下とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢2
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建入れ直し後の建方精度の許容値は、特記がなければ、垂直・水平とも誤差の範囲を1/1,000以下とする(公共建築木造工事標準仕様書 5.5.6)。水平を1/500以下とするのは大きすぎる。
問題:木造軸組工法による地上2階建て住宅の建築工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
2階床組の補強に用いる木製の火打梁において、断面寸法を90mm×90mmとし、横架材との仕口を傾ぎ大入れとし、六角ボルト締めとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢4
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問題:木造2階建て住宅の建築工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
軸組工法において、大引きと土台との仕口については、大入れ蟻掛けとし、N75釘2本を斜め打ちとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢4
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問題:木造軸組工法の住宅の建築工事に関する次の記述のうち、監理者の行為として、最も不適当なものはどれか。
垂木の軒桁への留付けは、ひねり金物を当て、釘打ちされていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢3
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問題:木造軸組工法の住宅の建築工事に関する次の記述のうち、監理者の行為として、最も不適当なものはどれか。
2階床梁の継手を追掛け大栓継ぎとする箇所については、上木先端部が柱心より150mm内外となるように下木が持ち出されていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢4
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問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
桁に使用する木材については、継伸しの都合上、やむを得ず短材を使用する必要があったので、その長さを2m内外とし、継手部分は短ざく金物で補強した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢1
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問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ボルト径が16mmの孔あけ加工は、特記がなかったので、ボルトが木部のボルト孔に密着するように、ボルト孔の径をボルト径に2.0mmを加えた大きさとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢2
同じ文:平成29年 No.15 選択肢3
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ボルト孔は、ボルトが木部の孔に密着するようにあける。特記がなければ、ボルト径に加える大きさは、径16mm未満は1.0mm、16mm以上は2.0mm(公共建築木造工事標準仕様書 表5.4.2)。
問題:木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
釘留め工法の根太張り工法において、根太張り用フローリングの留付けには、床鳴り防止のため、ウレタン樹脂系接着剤を併用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.15 選択肢3
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まとめ:木工事で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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