要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)の No.20 を中心に出題される「建築のマネジメント」について、発注方式と設計者の選び方、PPP・PFI、不動産・施設のマネジメント、設計・施工の進め方を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

建築のマネジメント(発注方式・FM・VE など)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
マネジメントは No.20 に毎年のように出ています(平成30年は No.19)。正答は、発注方式と設計者の選び方(デザインビルド・コンペ・プロポーザル)が4回、不動産・施設のマネジメント(AM・CRE 戦略・FM)が3回、PPP・PFI(BOT・コンセッション)が2回、VE が1回です。
No.19・No.20 に出題(10年のうち10年・10問)。この記事で解説する選択肢は40肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の法令・基準や設計の資料でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🤝 発注方式・設計者の選び方
📖 発注方式と設計者の選び方
発注方式と設計者の選び方は、方式の名前と中身の入れ替えが問われます。10年で4回正答になっています。
| 方式 | ポイント |
|---|---|
| デザインビルド | 設計と施工を一括して一つの事業者(又は共同企業体)に発注する方式(設計施工一括発注方式) |
| CM 方式 | 発注者の側に立つコンストラクションマネージャー(CMr)が、設計・発注・施工の各段階で、発注方式の検討・工程・品質・コストなどのマネジメントの全部又は一部を行う |
| ECI 方式・詳細設計付工事発注方式 | ECI は設計の段階から施工者が技術協力し、施工の数量・仕様を確定してから工事契約をする。詳細設計付工事発注方式は、構造形式や主要な寸法を決めたうえで、仮設を含む詳細設計を施工と一括して発注する |
| コストオン方式・オープンブック方式 | コストオンは、建築主が専門工事業者を選んで工事費を決め、元請の管理経費を上乗せして元請に発注する。オープンブックは、施工者がコストの情報を発注者に開示し、発注者又は第三者が監査する |
| 設計者の選び方 | 設計競技(コンペ)は具体的な設計案を選ぶ方式。プロポーザルは技術力・経験・実施体制などの提案書で設計者(人)を選ぶ方式 |
✏️ 過去問:発注方式・設計者の選び方(10年で9肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
デザインビルド方式は、設計者が設計を行い、施工者が設計者の作成した設計図書をもとに工事を行うことで設計者の責任と施工者の責任を明確化し、それぞれの専門性を発揮させるプロジェクト実施方式である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢3
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デザインビルド方式は、設計と施工を一括して一つの事業者(または共同企業体)に発注する方式。設計者と施工者を分けて、それぞれの責任を明確にする方式は、設計・施工分離方式。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
デザインビルドは、建築物の企画から、設計、施工、維持管理までの業務について、コストや工期、品質情報等の全てのデータを統合した三次元モデルを活用して行う手法である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢2
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デザインビルドは、設計と施工を一つの事業者にまとめて発注する方式(設計施工一括発注方式)。企画から設計・施工・維持管理までの情報(コスト・工期・品質など)を統合した三次元モデルを活用する手法は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
CM(Construction Management)方式とは、発注者の委任を受けたCMr(Construction Manager)が、設計・発注・施工の各段階において、設計内容や工事発注方式の検討、工程管理、品質管理、コスト管理等の各種のマネジメント業務の全部又は一部を行うものである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢4
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CM方式は、発注者の側に立つコンストラクションマネージャー(CMr)が、設計・発注・施工の各段階で、設計内容や発注方式の検討、工程・品質・コストの管理などのマネジメント業務の全部または一部を行う方式。
問題:建築のマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
公共工事におけるECI方式は、設計段階の技術協力の実施期間中に、施工の数量・仕様を確定したうえで工事契約をする方式であり、施工性等の観点から施工者の提案が行われることにより、施工段階における設計変更の発生リスクの減少等が期待できる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢1
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ECI 方式は、設計の段階から施工者が技術協力を行い、その期間中に施工の数量・仕様を確定したうえで工事契約をする方式。施工性などの観点からの提案で、施工段階の設計変更のリスクを減らせる。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
詳細設計付工事発注方式は、構造物の構造形式や主要諸元、構造一般図等を確定したうえで、施工のために必要な仮設等を含む詳細設計を施工と一括して発注する方式である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢2
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詳細設計付工事発注方式は、構造形式や主要な寸法などを決めたうえで、施工に必要な仮設などを含む詳細設計を、施工と一括して発注する方式。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コストオン方式とは、一般に、建築主が専門工事業者を選定し工事費を決定したうえで、その工事費に元請の管理経費を加えて建築の元請会社に工事を発注する方式のことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢3
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コストオン方式は、建築主が専門工事業者を選んで工事費を決め、その工事費に元請の管理経費を上乗せして、元請会社に発注する方式。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
オープンブック方式は、工事費用を施工者に支払う過程において、支払金額とその対価の公正さを明らかにするため、施工者が発注者にコストに関する情報を開示し、その内容について発注者又は第三者が監査を行う方式である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢4
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オープンブック方式は、施工者が工事費の内訳などのコストの情報を発注者に開示し、発注者や第三者がその内容を監査することで、支払いの公正さと透明性を確保する方式。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
国土交通省が示す設計者選定方式における設計競技(コンペ)方式とは、技術力や経験、プロジェクトにのぞむ体制などを含めた提案書の提出を求め、最も適した設計者を選ぶ方式である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢3
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設計競技(コンペ)方式は、具体的な設計案を提出させ、最もよい設計案を選ぶ方式。技術力・経験・プロジェクトへの体制などを含む提案書を出させて、最も適した設計者(人)を選ぶのは、プロポーザル方式。
問題:建築プロジェクトのマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
国土交通省が示す設計者選定方式において、プロポーザル方式とは、提出された具体的な設計案を審査し、最も優れた設計案を選ぶ方式である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢4
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プロポーザル方式は、技術力・経験・業務の実施体制などの提案書を出させて、最も適した設計者(人)を選ぶ方式。具体的な設計案を審査して、最も優れた設計案を選ぶのは設計競技(コンペ)方式。
🏛️ PPP・PFI
📖 PPP・PFI の方式
PPP・PFI は、所有権をいつ公共に移すか(BOT と BTO)と、コンセッション方式の中身が問われます。
| 方式・言葉 | ポイント |
|---|---|
| PPP | 公共サービスの提供に民間が参画する手法を幅広くとらえた考え方 |
| BOT と BTO | BOT は、民間が建設して事業期間中は所有したまま運営し、期間が終わったら公共に移す。BTO は、民間が建設して完成直後に公共へ所有権を移し、その民間が一定期間運営する |
| コンセッション方式 | 利用料金を取る公共施設について、所有権は公共に残したまま、運営権を民間事業者に設定する |
| SPC・VFM・プロジェクトファイナンス | SPC は特定の PFI 事業のためだけに設立され、期間が終われば解散する会社。VFM は支払いに対して最も価値の高いサービスを提供する考え方で、PFI を行うかの判断基準。プロジェクトファイナンスは担保ではなく事業の収益に着目した融資 |
✏️ 過去問:PPP・PFI(10年で8肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
PPP(Public Private Partnership)は、公共サービスの提供に民間が参画する手法を幅広くとらえた概念で、民間資本や民間の創意工夫等を活用し、公共サービスの効率化や質の向上を目指すものである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢1
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PPP(Public Private Partnership)は、公共サービスの提供に民間が参画する手法を幅広くとらえた考え方で、民間の資金やノウハウを生かして、公共サービスの効率化と質の向上を目指す(PFI はその一つ)。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
PFI事業におけるBOT方式は、民間事業者が資金調達を行って施設を建設し、完成直後に公共工事の発注者に所有権を移転し、当該民間事業者に一定期間、維持管理及び運営を委ねる方式である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢1
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BOT(Build Operate Transfer)方式は、民間事業者が施設を建設し、事業期間中は所有したまま維持管理・運営を行い、事業期間の終了後に公共へ所有権を移す方式。完成直後に所有権を公共へ移し、民間が維持管理・運営を行うのは、BTO(Build Transfer Operate)方式。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
BOTは、公共サービスに関わる建築物を民間が建設して一定期間運営し、期間満了後に行政に移管する仕組みのことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢3
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BOT(Build Operate Transfer)は、公共サービスに関わる施設を民間が建設して一定期間運営し、期間が終わったら行政に移管する方式。
問題:建築プロジェクトのマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
公共事業において、BTO方式とは、民間事業者が資金調達を行って施設を建設し、完成直後に公共に所有権を移転し、当該民間事業者に一定期間、維持管理及び運営を委ねる方式である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢3
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BTO(Build Transfer Operate)方式は、民間事業者が資金を調達して施設を建設し、完成直後に公共へ所有権を移し、その民間事業者が一定期間、維持管理・運営を行う方式。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンセッション方式とは、料金の徴収を行う公共施設において、施設の所有権と運営権を民間業者へ移行する方式のことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢1
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コンセッション方式は、利用料金を取る公共施設について、施設の所有権は公共に残したまま、運営権を民間事業者に設定する方式。所有権まで民間に移すのではない。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
PFI事業におけるSPCとは、ある特定の事業を実施することを目的として設立される会社で、PFI事業以外の投資は行わず、PFIの契約期間が終了すれば解散する会社のことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢4
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SPC(特別目的会社)は、特定の PFI 事業を行うためだけに設立される会社で、ほかの事業には投資せず、事業期間が終われば解散する。
問題:建築プロジェクトのマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
PFI事業において、VFMとは、重要な概念の一つで、支払いに対して最も価値の高いサービスを供給するという考え方のことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢2
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VFM(バリュー・フォー・マネー)は、支払いに対して最も価値の高いサービスを提供するという考え方で、PFI 事業を行うかどうかを判断する大切な基準。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プロジェクトファイナンスとは、資金調達手法の一つであり、不動産などを担保に資金調達をしてきたのに対し、プロジェクトから得られる事業収益に着目し、大規模な資金が融資される仕組みである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢1
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プロジェクトファイナンスは、会社の信用や不動産などの担保ではなく、そのプロジェクトから得られる事業収益を返済の元手として、大規模な資金を融資する仕組み。
🏢 不動産・施設のマネジメント
📖 不動産・施設のマネジメント
不動産・施設のマネジメントは、FM・AM・PM・CRE などの言葉の定義が問われます。10年で3回正答になっています。
| 言葉 | ポイント |
|---|---|
| ファシリティマネジメント(FM) | 企業・団体などが、組織の活動のために施設とその環境を総合的に企画・管理・活用する経営活動 |
| アセットマネジメント(AM) | 所有者・投資家に代わって、資産の価値が高まるように不動産などを運用する業務 |
| プロパティマネジメント(PM) | 所有者に代わって不動産を運営管理する業務で、リーシングマネジメントやコンストラクションマネジメントを含むことがある |
| デュー・デリジェンス | 不動産を取得するときに、適正な価値やリスクを評価するために行う物理的・法的・経済的な調査 |
| CRE 戦略 | 企業が持つ不動産を、企業価値の向上の観点から経営戦略として見直し、投資の効率を高める考え方(公共施設に民間の資金・ノウハウを使うのは PFI) |
| LCM・BCP | LCM は企画から解体・廃棄まで、機能や効用を適切なコストで維持・向上させる管理(LCC の低減も目的)。BCP は災害や事故でも重要な業務を止めない・早く再開するための計画 |
✏️ 過去問:不動産・施設のマネジメント(10年で11肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ファシリティマネジメントとは、企業、団体などが組織活動のために施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢2
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ファシリティマネジメント(FM)は、企業・団体などが、組織の活動のために施設とその環境を総合的に企画・管理・活用する経営活動。
問題:各種マネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築工事におけるファシリティ・マネジメントは、基本性能の維持を前提とした工事費低減の提案、工事施工者独自の施工技術の導入の提案等である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.19 選択肢4
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基本性能の維持を前提とした工事費の低減の提案や、施工者独自の施工技術の導入の提案は、施工段階のVE(バリューエンジニアリング)提案。ファシリティ・マネジメントは、企業などが持つ施設(土地・建物・設備)と環境を、経営の視点から総合的に企画・管理・活用する活動。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
不動産分野におけるアセットマネジメントとは、不動産を取得する際に、適正な投資価値を算出するために、物件の将来の収支の正確な予測を行うことを目的とする多角的な調査のことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢2
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不動産のアセットマネジメントは、投資家・所有者に代わって、不動産などの資産の運用・管理を行い、資産の価値や収益を高める業務。不動産を取得するときに、投資価値を出すため物件の将来の収支などを多角的に調べるのは、デューデリジェンス。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
不動産分野におけるアセットマネジメントは、不動産の所有者や投資家を代行して、テナント対応や建築物の維持管理、運営までを含めた一連の不動産業務を行うことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢1
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不動産のアセットマネジメントは、所有者や投資家に代わって、資産の価値が高まるように不動産を運用する業務で、テナント対応・維持管理・運営までを含めた一連の業務として行われる。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プロパティマネジメントは、ビル運営管理業務以外にも、リーシングマネジメント業務、コンストラクションマネジメント業務等を含むことがある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢2
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プロパティマネジメントは、所有者に代わって不動産を運営管理する業務で、ビルの運営管理のほか、テナントの募集・契約などのリーシングマネジメントや、改修工事のコンストラクションマネジメントなどを含むことがある。
問題:各種マネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
不動産分野におけるデュー・デリジェンスは、不動産を取得する場合に、適正な価値やリスクを評価するために行う建築物の物理的状況調査、法的調査、経済的調査等の多角的な調査のことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.19 選択肢1
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不動産のデュー・デリジェンスは、不動産を取得するときに、適正な価値やリスクを評価するため、建物の物理的な状況・法的な状況・経済的な状況などを多角的に調べること。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
CRE戦略とは、企業が保有している不動産について、企業価値向上の観点から、経営戦略的視点に立って見直しを行い、不動産投資の効率性を最大限向上させるための考え方である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢4
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CRE(企業不動産)戦略は、企業が持つ不動産を、企業価値の向上の観点から、経営戦略として見直し、不動産投資の効率を最大限に高める考え方。
問題:建築のマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
CRE戦略は、国や地方公共団体の事業コストの削減や、より質の高い公共サービスの提供を目的として、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して公共施設等の設計、建設、維持管理及び運営を行う手法である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢4
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CRE(企業不動産)戦略は、企業が持つ不動産を、企業価値の向上の観点から経営戦略として見直し、効率よく活用する考え方。国や地方公共団体の事業で、民間の資金・経営能力・技術的能力を活用して公共施設などの設計・建設・維持管理・運営を行う手法はPFI。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ライフサイクルマネジメントは、建築物の機能や効用の維持あるいは向上を適切なコストのもとで、建築物の企画から解体・廃棄処分まで管理実行することである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢3
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ライフサイクルマネジメントは、建築物の機能や効用を、適切なコストで維持・向上させるよう、企画から解体・廃棄までを管理すること。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
LCMは、建築物の機能や効用の維持・向上を、通常、建築物の企画から解体・廃棄処分まで、適切なコストのもとで管理・実行することをいい、LCCの低減を行うことが目的の一つである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢4
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LCM(ライフサイクルマネジメント)は、建物の企画から解体・廃棄までの間、機能や効用を適切なコストで維持・向上させる管理で、LCC(ライフサイクルコスト)を減らすことが目的の一つ。
問題:建築のマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
BCPは、企業が災害や事故で被害を受けても、重要な業務が中断しないこと、中断しても可能な限り短い期間で再開すること等、事業の継続を追求するための計画である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢3
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BCP(事業継続計画)は、災害や事故で被害を受けても、重要な業務を止めない、止まってもできるだけ早く再開するなど、事業を継続するための計画。
🧭 設計・施工の進め方
📖 設計・施工の進め方
設計・施工の進め方では、VE をいつ行うと効果が大きいかや、BIM・フロントローディングなどの言葉が問われます。
| 言葉 | ポイント |
|---|---|
| VE(バリューエンジニアリング) | 必要な機能を適切なコストで実現する手法。設計を変える自由度が大きいプロジェクトの初期に行うほど効果が大きい(実施設計の完了後ではない)。設計 VE は設計段階で機能を検討し、ライフサイクルコストも考える |
| 企画段階 | ブリーフィングは、発注者や関係者の要求・目的・制約条件を明らかにして分析する過程で、成果物はブリーフ。フィージビリティ・スタディは、事業として成り立つかを確かめる検討 |
| 設計段階の検討 | フロントローディングは、施工・維持管理の問題を早めに見つけるため検討を設計の初期に前倒しすること。デザインレビューは専門家が設計を審査して改善すること。コンカレントエンジニアリングは各部門が集まり工程を重ねて進める方式 |
| BIM・コミッショニング | BIM は3次元モデルに寸法・材料・コストなどの属性情報をもたせたデータベースで、設計・施工・維持管理で使える。コミッショニングは、オーナー・ユーザーが求める性能を明らかにし、その実現を検証する |
| ISO9000・LCA・サプライチェーン | ISO9000 シリーズは品質マネジメントの仕組みの規格(製品の規格ではない)。LCA は部材・設備の製造から解体までの環境負荷を評価する。サプライチェーンマネジメントは製造から再利用までの物の流れを合理化する |
✏️ 過去問:設計・施工の進め方(VE・BIM ほか)(10年で12肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築のマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
VE(Value Engineering)は、適切なコストで必要な機能を達成するための手法であり、プロジェクトの初期よりも実施設計完了後に行ったほうが、効果的な代替案の提案や変更コストの抑制に有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢4
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VE(バリューエンジニアリング)は、必要な機能を適切なコストで実現する手法。設計を変える自由度が大きく、変更にかかる費用が小さいプロジェクトの初期の段階で行うほど効果が大きい。実施設計の完了後では、変更の手戻りが大きく、効果が小さくなる。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
設計VEとは、ライフサイクルコストを考慮した経済性を追求しつつ、設計段階において施設の機能を検討・分析し、必要な機能を確実に達成することを目指す取り組みのことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢1
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設計VEは、設計の段階で施設の機能を検討・分析し、ライフサイクルコストを考えた経済性を追求しながら、必要な機能を確実に達成する取組み。
問題:各種マネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の企画段階におけるブリーフィングは、一般に、発注者及び関係者の要求、目的、制約条件を明らかにし、分析するプロセスであり、その成果物はブリーフと呼ばれている。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.19 選択肢2
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ブリーフィングは、企画段階で、発注者や関係者の要求・目的・制約条件を明らかにして分析する過程で、その成果物をブリーフという。
問題:各種マネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の企画段階におけるフィージビリティ・スタディは、企画内容が事業経営上の観点で実行可能かどうかを確かめる検討作業である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.19 選択肢3
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フィージビリティ・スタディは、企画の内容が事業として成り立つか(採算・資金・法規など)を確かめる検討作業。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
フロントローディングとは、施工段階や維持管理段階における問題点の早期発見や作業全体の効率化を目指し、設計段階で各種の技術検討を行うことである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢3
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フロントローディングは、施工や維持管理の段階で起こる問題を早めに見つけ、作業全体を効率よくするため、設計の初期の段階に検討を前倒しして行うこと。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
デザインレビューとは、設計や施工等の各部門の専門家が、設計段階で性能・機能・信頼性等を価格、納期等を考慮しながら、設計について審査し改善を図ることである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢2
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デザインレビューは、設計・施工などの専門家が、設計の段階で、性能・機能・信頼性などを、価格や納期も考えながら審査し、設計の改善を図ること。
問題:建築プロジェクトのマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建設工事において、コンカレントエンジニアリングとは、設計から施工までの工程にかかわる全ての部門の人材が集まり、工程をオーバーラップさせて諸問題を討議しながら作業を進めていく方式である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢1
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コンカレントエンジニアリングは、設計から施工までの各部門の人が集まり、工程を重ね合わせながら問題を話し合って作業を同時に進める方式。
問題:建築のマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
BIMは、3次元の建築モデルに部材の寸法、材料、コスト等の属性情報をもたせたデータベースであり、設計から施工、維持管理までの各工程での情報活用が可能である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢4
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BIM は、3次元の建物のモデルに、部材の寸法・材料・コストなどの属性情報をもたせたデータベースで、設計・施工・維持管理の各段階で情報を活用できる。
問題:建築のマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物におけるコミッショニングは、一般に、環境・エネルギー性能等の観点から建築物のオーナーやユーザーが求める要求性能を把握して、その要求性能の実現を検証することである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢2
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コミッショニング(性能検証)は、建物のオーナーやユーザーが求める環境・エネルギー性能などの要求を明らかにし、設計・施工・運用の各段階で、その性能が実現されているかを検証すること。
問題:建築のマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ISO9000 シリーズは、成果物の規格ではなく、品質管理を実施するための仕組みに関する規格であり、責任と権限を明確にし、組織が行う手順やルールを明示し、文書として記録することが求められる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢1
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ISO9000シリーズは、品質マネジメントシステムの規格で、製品そのものの規格ではなく、品質を管理する仕組みを定めるもの。責任と権限、手順やルールを明らかにし、文書で記録することが求められる。
問題:建築のマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
LCA(Life Cycle Assessment)は、建築物を構成する各部材・設備の製造・施工・使用・解体に至るまでの建築物のライフサイクル全体における環境負荷を評価するものである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢2
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LCA(ライフサイクルアセスメント)は、建物に使う部材・設備の製造から、施工・使用・解体までの一生(ライフサイクル)全体の環境への負荷を評価する方法。
問題:建築のマネジメント等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築のサプライチェーンマネジメントは、部材の製造から製品の消費者への供給、その使用、さらに廃棄・回収、再利用に至るまでの全サイクルの物の流れなどを合理化する取組みである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)」No.20 選択肢3
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サプライチェーンマネジメントは、部材の製造から供給・使用、さらに廃棄・回収・再利用までの物の流れ(供給の連鎖)全体をまとめて効率よくする取組み。
まとめ:建築のマネジメント(発注方式・FM・VE など)で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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