全25問の解答・解説
令和4年(2022年7月3日実施)の二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)全25問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。建築史・環境工学・各種建築物の計画・建築設備の4つの分野から出題されます。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

令和4年 二級建築士試験(学科)の概要
問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。
解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は令和4年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。
分野ごとの問題一覧
計画の25問は、毎年ほぼ同じ順番で、分野ごとに出題されます。解きたい問題を押すと、その問題へ移動します。
=その後の改正や基準の改定で、今の基準では答えが変わる問題
🏯 建築史(No.1〜No.2)
No.1日本の歴史的な建築物(鹿苑寺金閣・円覚寺舎利殿・さざえ堂・薬師寺東塔・法隆寺金堂)
日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1鹿苑寺金閣(京都府)は、方形造りの舎利殿で、最上層を禅宗様仏堂風の形式とし、二層を和様仏堂風、一層を住宅風とした建築物である。2円覚寺舎利殿(神奈川県)は、部材が細く、屋根の反りが強い等の和様の特徴をもつ建築物である。3旧正宗寺三匝堂(福島県)は、通称さざえ堂と呼ばれ、堂内に二重螺旋の連続斜路を有する建築物である。4薬師寺東塔(奈良県)は、本瓦葺きの三重塔であり、各重に裳階が付いた建築物である。5法隆寺金堂(奈良県)は、重層の入母屋造りの屋根をもつ堂であり、飛鳥様式で建てられた建築物である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.1
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鹿苑寺金閣は、方形造りの舎利殿で、一層が住宅風(寝殿造り風)、二層が和様の仏堂風、最上層が禅宗様の仏堂風。
円覚寺舎利殿は、部材が細く屋根の反りが強い、禅宗様の代表的な建築物。和様ではない。
旧正宗寺三匝堂(さざえ堂)は、堂内に上りと下りが交わらない二重螺旋の斜路をもつ建築物。
薬師寺東塔は、本瓦葺きの三重塔で、各重に裳階(ひさし状の小屋根)が付き、六重に見える。
法隆寺金堂は、重層の入母屋造りの屋根をもつ、飛鳥様式の建築物。
No.2歴史的な建築物と建築様式の組合せ(アルハンブラ宮殿・シュパイヤー大聖堂・サン・マルコ大聖堂・パリのオペラ座・シャルトル大聖堂)
歴史的な建築物とその建築様式との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1アルハンブラ宮殿(スペイン)イスラム建築2シュパイヤー大聖堂(ドイツ)ロマネスク建築3サン・マルコ大聖堂(イタリア)ビザンティン建築4パリのオペラ座(フランス)ルネサンス建築5シャルトル大聖堂(フランス)ゴシック建築出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.2
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アルハンブラ宮殿(スペイン・グラナダ)は、イスラム建築の代表例。
シュパイヤー大聖堂(ドイツ)は、ロマネスク建築の代表例。
サン・マルコ大聖堂(イタリア・ヴェネツィア)は、複数のドームをもつビザンティン建築。
パリのオペラ座(ガルニエ宮)は、19世紀に建てられた豪華な装飾のネオ・バロック建築。ルネサンス建築ではない。
シャルトル大聖堂(フランス)は、ゴシック建築の代表例。
🌤️ 環境工学(No.3〜No.10)
No.3建築環境工学(熱伝導率と断熱性・日射量・輝度・音の強さ・PMV)
建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1熱伝導率の値が大きい材料ほど、断熱性が高い。2日射量は、ある面が受ける単位面積・単位時間当たりの日射エネルギー量で表される。3輝度は、光を発散する面をある方向から見たときの明るさを示す測光量である。4音の強さは、音波の進行方向に垂直な単位面積を単位時間当たりに通過する音響エネルギー量で表される。5PMV(予測平均温冷感申告)は、温度、湿度、気流、放射の四つの温熱要素に加え、人の着衣量と作業量を考慮した温熱環境指標のことである。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.3
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熱伝導率は熱の伝わりやすさなので、値が大きい材料ほど熱を伝えやすく、断熱性は低い。
日射量は、面が受ける単位面積・単位時間当たりの日射のエネルギー量。
輝度は、光を出す(反射する)面を、ある方向から見たときの明るさを表す測光量。
音の強さは、音の進む方向に垂直な単位面積を、単位時間に通過する音のエネルギー量。
PMVは、温度・湿度・気流・放射の4要素に、着衣量と作業量(代謝量)を加えた6要素から求める温熱環境の指標。
No.4換気(開放型燃焼器具・CO₂とCOの許容濃度・温度差換気・第2種換気・必要換気量)
換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1開放型燃焼器具に対する必要換気量は、一般に、燃料消費量に対する理論廃ガス量の40倍である。2居室の空気中において、一般に、二酸化炭素の許容濃度は0.1%(1,000 ppm)であり、毒性の強い一酸化炭素の許容濃度は0.001%(10 ppm)である。3温度差換気において、外気温度が室内温度よりも低い場合、中性帯よりも下方から外気が流入する。4第2種機械換気方式は、室内を正圧に維持することにより、周辺諸室からの汚染空気の流入を防ぐものである。5汚染物質が発生している室における必要換気量は、汚染物質の発生量が同じ場合、その室の容積の大小によって変化する。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.4
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開放型燃焼器具の必要換気量は、一般に、燃料消費量に対する理論廃ガス量の40倍とされる。
居室の二酸化炭素の許容濃度は0.1%(1,000ppm)、一酸化炭素は0.001%(10ppm)とされていた(出題当時の建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令第2条・建築基準法施行令第129条の2の5第3項の基準)。
冬など外気温度が室内温度より低いときは、暖かい室内の空気が上の開口から出ていき、中性帯より下の開口から外気が流入する。
第2種機械換気(機械給気・自然排気)は、室内を正圧に保つので、周りの室から汚れた空気が入りにくい(手術室・クリーンルームなど)。
必要換気量=汚染物質の発生量÷(室内の許容濃度−外気の濃度)で、室の容積は関係しない。発生量が同じなら、容積の大小で必要換気量は変わらない。
一酸化炭素の含有率の基準は、建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令第2条が2022年4月1日から、建築基準法施行令第129条の2の5第3項が2023年4月1日から、百万分の十(10ppm)から百万分の六(6ppm)以下に強化された。今の基準では、選択肢2の「一酸化炭素の許容濃度は0.001%(10ppm)」も適当とはいえず、不適当なものは選択肢2と5の2つになる。
No.5湿り空気(絶対湿度・水蒸気分圧・相対湿度・湿球温度・露点温度)
湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1絶対湿度は、乾燥空気1 kgに含まれている水蒸気の重量であり、湿り空気の温度によって変化する。2水蒸気分圧は、湿り空気中の水蒸気のみで、湿り空気が占めている容積を占有したときの水蒸気の圧力である。3相対湿度は、湿り空気の絶対湿度と、同じ温度における飽和絶対湿度との比である。4湿球温度は、温度計の感温部を湿った布などで覆って測定した温度である。5湿り空気は、露点温度以下の物体に触れると、物体の表面に露又は霜が生じる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5
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絶対湿度は、乾燥空気1kgと一緒にある水蒸気の質量で、加熱や冷却で温度が変わっても、水蒸気の出入りがなければ変化しない(変わるのは相対湿度)。
水蒸気分圧は、湿り空気の中の水蒸気だけが、その容積を占めたと考えたときの圧力。
相対湿度は、空気に含まれる水蒸気の量が、同じ温度の飽和状態に対してどれくらいかを表す割合で、記述のとおり(厳密には水蒸気分圧の比で表すが、ほぼ同じ値になる)。
湿球温度は、温度計の感温部を湿った布で包んで測った温度で、水の蒸発で乾球温度より低くなる。
湿り空気が露点温度以下の物体に触れると、表面で冷やされて露(0℃以下なら霜)ができる。
No.6外皮平均熱貫流率の計算
イ~ニの条件に示す室の外皮平均熱貫流率の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、温度差係数は全て1.0とする。
条件イ.屋根(天井):面積40㎡、熱貫流率0.2 W/(㎡・K)ロ.外壁(窓を除く):面積60㎡、熱貫流率0.3 W/(㎡・K)ハ.窓:面積24㎡、熱貫流率2.0 W/(㎡・K)ニ.床:面積40㎡、熱貫流率0.2 W/(㎡・K)10.02 W/(㎡・K)20.10 W/(㎡・K)30.50 W/(㎡・K)41.00 W/(㎡・K)52.00 W/(㎡・K)出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6
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外皮平均熱貫流率=(各部位の面積×熱貫流率×温度差係数)の合計 ÷ 外皮の面積の合計。温度差係数はすべて1.0。
・屋根(天井):40㎡×0.2=8
・外壁(窓を除く):60㎡×0.3=18
・窓:24㎡×2.0=48
・床:40㎡×0.2=8
・合計:8+18+48+8=82(W/K)
・外皮の面積の合計:40+60+24+40=164(㎡)
・外皮平均熱貫流率:82÷164=0.50 W/(㎡・K)
No.7採光・照明(昼光率・全天空照度・光の三原色・事務室の照度・光束)
採光・照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1昼光率は、室内の壁や天井の表面の反射の影響を受けない。2全天空照度は、直射日光による照度を含まない。3光の色の三原色は、赤、緑、青である。4事務室において、細かい視作業を伴う事務作業の作業面に必要な照度は、一般に、1,000 lx程度とされている。5光束は、ある面を単位時間に通過する光のエネルギー量を、視感度で補正した値である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.7
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昼光率は、窓から直接届く光(直接昼光率)と、室内の壁・天井などで反射して届く光(間接昼光率)の合計なので、壁や天井の反射の影響を受ける。
全天空照度は、空からの光(天空光)だけによる照度で、直射日光は含まない。
光の色の三原色は、赤・緑・青。
製図などの細かい視作業を伴う事務作業の作業面の照度は、一般に1,000lx程度とされる。
光束は、単位時間に通過する光のエネルギー量を、人の目の感度(視感度)で補正した量(単位はlm)。
No.8色彩(内装の色彩・マンセル記号・色調・純色・同化現象)
色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1床、壁、天井の内装材の色彩は、一般に、全体的に彩度を低くし、天井面は明度を高く、床面は明度を低くする。2マンセル表色系においては、有彩色を5R4/14のように表現し、5Rが色相、4が彩度、14が明度を示している。3明度と彩度を合わせて色の印象を表したものを、色調(トーン)という。4マンセル表色系において、各色相の中で最も彩度の高い色を、純色という。5他の色に囲まれた色が周囲の色に近づいて見えることを、色の同化現象という。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.8
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内装は、全体の彩度を低めにし、天井を明るく、床を暗くすると、落ち着いて安定感のある空間になる。
マンセル記号は「色相 明度/彩度」の順。5R4/14 は、色相5R・明度4・彩度14。記述は明度と彩度が逆。
明度と彩度を合わせた色の調子を色調(トーン)という。
各色相の中で最も彩度の高い色を純色という。
囲まれた色が周りの色に近づいて見える現象を同化現象という。
No.9吸音・遮音(弱い部分の影響・共鳴透過・多孔質材料・吸音材料の遮音性能・吸音率)
吸音・遮音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1壁を構成する材料の一部に、音響透過損失の著しく小さい部分がわずかでも含まれていると、その壁全体の音響透過損失は著しく小さくなる。2中空二重壁の共鳴透過について、壁間の空気層を厚くすると、共鳴周波数は低くなる。3多孔質材料は、一般に、低音域よりも高音域の吸音に効果がある。4吸音材料は、一般に、音の透過率が低いので、遮音性能は高い。5吸音率は、「壁の内部に吸収される音のエネルギー」と「壁を透過する音のエネルギー」の和を、「壁に入射する音のエネルギー」で除したものである。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.9
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壁の一部にすき間など透過損失の小さい部分があると、そこから音が漏れ、壁全体の透過損失は著しく小さくなる。
中空二重壁の空気層を厚くすると、共鳴透過が起きる周波数(共鳴周波数)は低くなる。
グラスウールなどの多孔質材料は、一般に高音域の吸音に効果がある。
吸音材料は、すき間の多い材料で音の透過率が高いので、それだけでは遮音性能は低い。
吸音率は、入射した音のうち反射しなかった音(吸収された音+透過した音)の割合。
No.10環境評価・地球環境(ZEH・ヒートアイランド・暖房デグリーデー・カーボンニュートラル・ビル風)
環境評価・地球環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、外皮の断熱性能等の向上や高効率設備、再生可能エネルギーの導入により、室内環境の質を維持しつつ、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロ又はマイナスとなることを目指した住宅のことである。2ヒートアイランド現象は、大気中の二酸化炭素などの温室効果ガスが増えることを主たる要因として気温が上昇する現象である。3暖房デグリーデーは、その地域の気候条件を表す指標で、その値が大きいほど暖房に必要な熱量が大きくなる。4カーボンニュートラルは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることである。5ビル風の防止対策としては、外壁面の凹凸を多くする、外壁の出隅部分を曲面にする、頻度の高い風向に対する壁面の面積を小さくするなどの手法が有効である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.10
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ZEHは、断熱性能の向上や高効率設備、再生可能エネルギーの導入で、年間の一次エネルギー消費量を正味ゼロ以下にすることを目指した住宅。
ヒートアイランド現象の主な原因は、人工排熱、地表面の舗装・建物などの人工被覆、都市の密度の高まりなど。温室効果ガスの増加による気温の上昇は、地球温暖化の説明。
暖房デグリーデーは、その地域の寒さを表す指標で、値が大きいほど暖房に必要な熱量が大きい。
カーボンニュートラルは、温室効果ガスの排出量から吸収量を差し引いて、実質ゼロにすること。
ビル風を防ぐには、外壁面に凹凸を設ける、出隅を曲面にする、よく吹く風向に向く壁面を小さくするなどが有効。
🏫 各種建築物の計画(No.11〜No.18)
No.11住宅の計画(江戸間・インターホンの高さ・車椅子の出入口スペース・くつずりの段差・誘導居住面積水準)
住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1和室を江戸間(田舎間)とするに当たり、柱心間の寸法を、基準寸法(910 mm)の整数倍とした。2玄関のインターホンの取付け位置を、玄関ポーチの床面から1,400 mmとした。3車椅子使用者に配慮し、居室の出入口の前後は段差を避け、内法寸法で1,400 mm×1,400 mm程度のスペースを確保した。4玄関のくつずりと玄関ポーチの床面との高低差を、高齢者に配慮して30 mmとした。5都市型集合住宅において、2名が居住する住居の床面積を誘導居住面積水準の目安に従って、60㎡とした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.11
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江戸間(田舎間)は、柱の中心間の寸法を基準寸法(910mm)の整数倍で割り付ける。
玄関のインターホンは、ポーチの床面から1,400mm程度が使いやすい高さ。
居室の出入口の前後に段差のない1,400mm×1,400mm程度のスペースがあれば、車椅子で向きを変えて出入りしやすい。
高齢者のつまずきを防ぐため、玄関のくつずりと玄関ポーチ(玄関の外側)の床面の高低差は20mm以下とする(住宅性能表示制度の評価方法基準の高齢者等配慮対策等級(専用部分)の等級5・4)。30mmは大きい。
都市居住型の誘導居住面積水準は、2人以上の世帯で「20㎡×世帯人数+15㎡」。2人なら55㎡なので、60㎡は水準を満たしている。
評価方法基準(平成13年国土交通省告示第1347号)9-1 高齢者等配慮対策等級(専用部分)の段差(等級5・4:くつずりと玄関外側の高低差20mm以下)
No.12集合住宅の計画(テラスハウス・スキップフロア型・ボイド型・フライングコリドー・スケルトンインフィル)
集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1テラスハウスは、共用の中庭を中心に、それを囲んで配置される集合住宅の形式である。2スキップフロア型は、共用廊下のない階の住戸では、外気に接する2方向の開口部を設けることができる。3ボイド型は、階段・エレベーター等をコアとして設け、コアとつながった共用廊下の中央に吹抜けを配置した形式である。4フライングコリドーは、プライバシーに配慮し、片廊下型などの共用廊下を住戸から離して設けたものである。5スケルトンインフィル住宅は、「建築物の躯体や共用設備部分」と「住戸専有部分の内装や設備」とを明確に分けて計画することによって、住戸の更新性や可変性を高めることができる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.12
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テラスハウスは、各住戸が専用の庭をもつ、低層の連続住宅。共用の中庭を囲んで住戸を配置する形式の説明ではない。
スキップフロア型は、共用廊下を2〜3階おきに設ける形式で、廊下のない階の住戸は、外気に面した2方向に開口部を設けやすい。
ボイド型は、階段・エレベーターなどのコアとつながる共用廊下の中央に、吹抜け(ボイド)を設けた形式。
フライングコリドーは、共用廊下を住戸から離して設け、住戸のプライバシーを守る形式。
スケルトンインフィル住宅は、躯体・共用設備と、住戸の内装・設備を分けて計画し、住戸の更新や間取りの変更をしやすくした住宅。
No.13文化施設(プロセニアムアーチ・下手・アリーナ型・展示照度・展示の光源)
文化施設に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1劇場において、プロセニアムアーチの開口寸法は、客席数や上演演目により異なる。2劇場の舞台において、下手とは客席側から見て左側をいう。3音楽ホールにおいて、アリーナ型は、客席がステージを取り囲む形式で、演奏者との一体感が得られやすい。4美術館において、絵画を展示する場合の展示壁面の照度は、一般に、日本画より油絵のほうを低くする。5美術館において、絵画用の人工照明の光源は、一般に、自然光に近い白色光とすることが望ましい。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.13
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プロセニアムアーチ(舞台の額縁)の開口の大きさは、客席数や上演する演目によって異なる。
客席側から見て舞台の左側を下手(しもて)、右側を上手(かみて)という。
アリーナ型の音楽ホールは、客席がステージを取り囲む形式で、演奏者との一体感が得られやすい。
日本画は、紙・絹・顔料などが光で傷みやすいので、展示壁面の照度は日本画のほうを油絵より低くする。記述は逆。
絵画を照らす人工照明は、色が自然に見えるよう、自然光に近い(演色性のよい)白色光とする。
No.14社会福祉施設・高齢者等に配慮した計画(グループホーム・コレクティブハウス・浴槽の縁の高さ・ヒートショック・書斎の照度)
社会福祉施設等又は高齢者、障がい者等に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1グループホームとは、知的障がい者や精神障がい者、認知症高齢者などが専門スタッフ又はヘルパーの支援のもと、少人数で共同生活を行う家のことである。2コレクティブハウスは、共同の食事室や調理室等が設けられた、複数の家族が共同で生活する集合住宅であり、高齢者用の住宅としても用いられている。3車椅子使用者が利用する浴室において、浴槽の縁の高さは、洗い場の床面から55 cm程度とする。4高齢者が利用する洗面脱衣室において、床暖房や温風機等の暖房設備を設置することは、急激な温度変化によって起こるヒートショックを防ぐために有効である。5高齢者が利用する書斎において、机上面の照度は、600~1,500 lx程度とする。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.14
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グループホームは、障がい者や認知症高齢者などが、スタッフの支援を受けながら少人数で共同生活をする住まい。
コレクティブハウスは、共同の食事室や調理室をもち、複数の家族が生活の一部を共同で行う集合住宅で、高齢者の住まいにも使われる。
車椅子から浴槽へ横に移るには、浴槽の縁の高さを車椅子の座面と同じくらい(40〜45cm程度)にする。55cmでは高すぎて移りにくい。
洗面脱衣室を暖房すると、浴室との急な温度の変化(ヒートショック)を防げる。
高齢者は視力が低下しやすいので、書斎の机上面の照度は600〜1,500lx程度と高めにする。
No.15公共建築等の計画(レファレンスコーナー・診察室と処置室・アダプタブルステージ・教室の色彩・乳児と幼児の保育室)
公共建築等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1図書館において、資料の検索等を行うコンピューター機器を備えた、レファレンスコーナーを設けた。2診療所において、診察室は処置室と隣接させて配置した。3劇場において、演目に応じて舞台と観客席との関係を変化させることができるように、アダプタブルステージ形式を採用した。4中学校の教室において、「黒板や掲示板」と「その周辺の壁」との明度対比が大きくなり過ぎないように、色彩調整を行った。5保育所において、保育室は、乳児用と幼児用とを間仕切りのないワンルームとし、乳児と幼児の人数比の変動に対応できるようにした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.15
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レファレンスコーナーは、資料の検索や調べものの相談をする場所で、検索用のコンピューターを備える。
診察室と処置室を隣接させると、診察から処置への移動が短くなる。
アダプタブルステージは、演目に応じて舞台と客席の関係を変えられる形式。
黒板・掲示板と周りの壁の明度対比を抑えると、目が疲れにくく見やすい。
乳児と幼児は、睡眠や食事などの生活のリズムや活動の内容が大きく違うので、乳児室・ほふく室と幼児の保育室は分けて計画する。ワンルームにすると、乳児の安全や睡眠が確保しにくい。
No.16車椅子使用者に配慮した計画(コンセント・スイッチの高さ・駐車スペース・発券機・サッカー台)
車椅子使用者に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1一戸建ての住宅において、壁付コンセントの取り付け高さを、床面から40 cmとした。2一戸建ての住宅において、ドアモニターや空調スイッチの高さを、床面から140 cmとした。3一戸建て住宅の駐車場において、駐車スペースの幅は、乗降を考慮して、3.5 mとした。4病院の受付において、番号札の発券機の操作ボタン及び取り出し口が、それぞれ床面から高さ60~100 cm程度の範囲に納まるようにした。5物販店舗において、購入した商品を袋に詰めるためのサッカー台は、上端高さを床面から75 cmとし、下部スペースの奥行きを50 cmとした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.16
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壁付コンセントを床から40cmにすると、車椅子使用者が深くかがまずに抜き差しできる。
車椅子に座ったまま操作するには、ドアモニターや空調スイッチは床から100〜110cm程度が適当。140cmでは高すぎて手が届きにくい。
車椅子使用者が乗り降りするには車の横に広い場所が必要で、駐車スペースの幅3.5mは適当。
発券機の操作ボタンや取り出し口を床から60〜100cm程度の範囲にすると、車椅子に座ったまま使える。
サッカー台の上端を75cm、下部の奥行きを50cmとすると、車椅子のひざが入り、袋詰めがしやすい。
No.17JISの案内用図記号と表示事項の組合せ
JISにおける案内用図記号とその表示事項との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
図を押すと大きく表示します 1オストメイト用設備/オストメイト2介助用ベッド3スロープ4授乳室(男女共用)5カームダウン・クールダウン出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.17
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胸に十字がある人の図記号は、人工肛門・人工膀胱を使う人(オストメイト)のための設備を表す。
台の上の人を介助する図記号は、おむつ替えなどにも使える介助用ベッドを表す。
車椅子と斜面の図記号は、スロープを表す。
赤ちゃんを抱いた人の図記号は、JIS Z 8210 では「乳幼児連れ優先設備」(乳幼児を連れた人が優先して使える設備)を表す。「授乳室(男女共用)」には、別の図記号が定められている。
囲まれた空間に座る人の図記号は、気持ちを落ち着かせるためのカームダウン・クールダウンの空間を表す。
No.18物販店舗の防災計画(一時待避スペース・埋込型消火器ボックス・非常用照明・光警報装置・ガラスの衝突防止)
物販店舗の防災計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1避難階段内に、緊急時に車椅子使用者が安全に避難でき、かつ、他の避難動線等の妨げにならないように、幅1.2 mの一時待避スペースを設けた。2視覚障がい者に配慮して、廊下には、避難時の妨げにならないように、壁埋込型消火器ボックスを設けた。3非常用の照明装置は、避難時にまぶしさを感じさせないように、間接照明とした。4便所及び便房内において、聴覚障がい者に非常警報がわかるように、フラッシュライトの光警報装置を設けた。5出入口の戸を全面ガラスとするに当たって、衝突時の事故防止のため、合わせガラスを用い、横桟を設けた。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.18
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避難階段に、車椅子使用者が他の人の避難を妨げずに待てる一時待避スペースを設けるのは適切。
消火器ボックスを壁に埋め込むと、廊下に突き出す物がなくなり、視覚障がい者がぶつからずに避難できる。
非常用の照明装置は、建築基準法施行令第126条の5第1項第一号イにより、直接照明とし、床面で1lx以上の照度を確保する。間接照明とすることはできない。
便所や便房にフラッシュライトの光警報装置を設けると、音が聞こえない人にも非常警報が伝わる。
全面ガラスの戸には、割れても破片が飛び散りにくい合わせガラスを使い、横桟でガラスがあることを分かりやすくして、衝突を防ぐ。
建築基準法施行令 第126条の5第1項第一号イ(非常用の照明装置は直接照明・床面1lx以上)
🔧 建築設備(No.19〜No.25)
No.19建築設備等の用語と説明の組合せ(NC-30・HEMS・SHF・IP-PBX・BOD)
建築設備等に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1NC-30全てのオクターブバンドで騒音レベルがNC-30曲線を上回っていることをいう。2HEMS住宅内の家電機器、給湯機器や発電設備等をネットワークでつなぎ、設備等の制御やエネルギーの可視化を行う技術である。3SHF空調機により空気に加えられる熱量又は空気から除去される熱量のうち、顕熱量の占める割合である。4IP-PBX従来のアナログやデジタル回線網とIPネットワーク相互間での通話を可能にする電話交換機である。5BOD生物化学的酸素要求量のことであり、水質基準を評価する指標の一つで、浄化槽設置区域では、放流水に含まれる上限値が定められている。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.19
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NC-30は、全てのオクターブバンドで、騒音レベルがNC-30の曲線を下回っている(超えていない)ことをいう。上回っているのではない。
HEMSは、住宅内の家電・給湯機器・発電設備などをネットワークでつなぎ、制御やエネルギーの見える化を行う技術。
SHF(顕熱比)は、空調機で加える(除く)熱量のうち、顕熱量が占める割合。
IP-PBXは、従来の電話回線とIPネットワークの間の通話をつなぐ電話交換機。
BODは生物化学的酸素要求量で、水質の指標の一つ。浄化槽の放流水には上限値が定められている。
No.20空気調和設備(床吹出し・放射冷房・水方式の換気・自然冷媒・開放式冷却塔)
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1床吹出し空調方式は、冷房時には、通常の天井吹出し空調方式よりも給気温度を高くする必要がある。2放射冷房は、気流や温度むらによる不快感が少なく、快適な室内環境を得やすい。3中央熱源方式の空気調和設備において、水方式の場合は、換気機能を有する装置が別途必要となる。4冷凍機の自然冷媒には、アンモニアや二酸化炭素などが用いられている。5開放式冷却塔の冷却効果は、主として、「冷却水に接触する空気の温度」と「冷却水の温度」との差によって得られる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.20
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床吹出し空調は、人のいる高さに近い所から吹き出すので、冷房時の給気温度は天井吹出しより高めにする。
放射冷房は、気流や温度むらによる不快感が少ない。
水方式(ファンコイルユニットなど)は、室内の空気を循環させて温度を調整するだけなので、外気を取り入れる換気の装置が別に必要。
自然冷媒には、アンモニアや二酸化炭素などが使われる。
開放式冷却塔は、冷却水を空気と直接触れさせて、その一部が蒸発するときの潜熱で残りの水を冷やす。主に空気と水の温度差で冷やすのではない。
No.21建築設備(24時間換気・LPガスの検知器・さや管ヘッダ工法・浄化槽・エア抜き)
建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1住宅の居室においては、原則として、24時間機械換気設備の設置が義務付けられている。2LPガス(液化石油ガス)のガス漏れ警報装置の検知器は、天井から30 cm以内に設置しなければならない。3さや管ヘッダ工法は、ヘッダから各給水装置まで、さや管内に挿入された一本の樹脂管で接続するため、配管の更新が容易、給水・給湯圧力の安定、湯待ち時間が短いという特徴がある。4合併処理浄化槽は、定期的な点検や、たまった汚泥のくみ取りが可能な場所に設ける。5給湯配管において、給湯立て管の頂部にエア抜き装置を設置すると、管内騒音が低減できる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.21
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シックハウス対策として、住宅の居室には、原則として24時間換気できる機械換気設備を設ける(建築基準法施行令第20条の8)。
LPガスは空気より重く床の近くにたまるので、ガス漏れ警報装置の検知器は床面から30cm以内に設ける。天井から30cm以内に設けるのは、空気より軽い都市ガスの場合。
さや管ヘッダ工法は、ヘッダから各器具まで、さや管に通した1本の樹脂管でつなぐので、配管を更新しやすく、圧力が安定し、湯待ち時間も短い。
合併処理浄化槽は、点検や汚泥のくみ取りができる場所に設ける。
給湯配管では、湯から空気が出て気泡がたまりやすいので、給湯立て管の頂部にエア抜き装置を設けると、騒音などを防げる。
建築基準法施行令 第20条の8(居室の換気設備=シックハウス対策)
No.22給排水衛生設備(遊離残留塩素・排水立て管の管径・設計用給水量・雨水専用管との接続・エアチャンバ)
給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1水道水の給水栓における遊離残留塩素は、一般に、0.1 mg/l以上としなければならない。2自然流下式の排水立て管の管径は、どの階においても、最下部の最も大きな排水負荷を負担する部分の管径と同一にしなければならない。3集合住宅における設計用給水量は、居住者1人1日当たり200~350 lである。4分流式公共下水道の雨水専用管に、敷地内の雨水排水管を接続する場合には、トラップますを設置しなければならない。5給水管に取り付けるエアチャンバは、ウォータハンマによる水撃圧を吸収するために設ける。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.22
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水道水は、給水栓で遊離残留塩素を0.1mg/l以上保つように消毒する(水道法施行規則第17条第1項第三号)。
自然流下式の排水立て管は、どの階でも、最下部の最も大きな排水負荷を負担する部分と同じ管径にする。
集合住宅の設計用給水量は、居住者1人1日当たり200〜350l程度とされる。
分流式の公共下水道の雨水専用管は汚水が流れず、においが上がってこないので、敷地内の雨水排水管をつなぐときにトラップますは必要ない。トラップますが必要なのは、汚水と雨水を一緒に流す合流式の下水道につなぐ場合。
エアチャンバは、空気のクッションでウォータハンマの水撃圧を吸収する装置。
水道法施行規則 第17条第1項第三号(給水栓の遊離残留塩素 0.1mg/l 以上)
No.23電気設備(合成樹脂製可とう電線管・インバータ制御・接地工事・ライティングダクト・進相コンデンサ)
電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1低圧屋内配線において、合成樹脂製可とう電線管をコンクリート内に埋設した。2搬送動力を削減するため、送風機やポンプ等の電動機をインバータ制御とした。3400 Vの低圧用電動機には、D種接地工事を施した。4ライティングダクトを下向きに設置するに当たり、人が容易に触れるおそれがあったので、漏電遮断器を施設した。5無効電流による電力損失を削減するため、誘導電動機に進相コンデンサを並列に接続した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.23
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合成樹脂製可とう電線管(CD管・PF管など)は、コンクリート内に埋設して配線できる。
送風機やポンプの電動機をインバータで回転数制御すると、負荷に応じて動力を減らせる。
機械器具の金属製外箱等の接地は、使用電圧が300V以下の低圧ならD種、300Vを超える低圧ならC種(電気設備の技術基準の解釈 第29条)。400Vの電動機はC種接地工事。
ライティングダクトを人が容易に触れるおそれのある所に設ける場合は、漏電遮断器を施設する。
進相コンデンサを誘導電動機と並列につなぐと、遅れた無効電流が減って力率が改善し、電力損失が減る。
電気設備の技術基準の解釈 第29条(機械器具の金属製外箱等の接地)
No.24照明(演色性・光束法・色温度・照明制御・タスク・アンビエント照明)
照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1演色性は、物体色の見え方に変化を起こす光源の性質である。2屋内作業面の平均照度を光束法により求める場合、ランプ光束、器具台数、照明率、保守率及び作業面面積を用いて算出する。3色温度の低い光源を用いた場合、一般に、暖かみのある雰囲気となる。4省エネルギーのための照明制御システムには、タイムスケジュール制御、明るさセンサによる制御、熱線センサによる制御、調光センサ制御、施錠連動制御等の手法がある。5タスク・アンビエント照明は、ある特定の部分だけを照明する方式である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.24
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演色性は、物の色の見え方に影響する光源の性質。
光束法では、平均照度=ランプ光束×器具台数×照明率×保守率÷作業面の面積で求める。
色温度の低い光源(電球色など)は、赤みを帯びた暖かみのある雰囲気になる。
照明の省エネルギー制御には、タイムスケジュール・明るさセンサ・熱線センサ・調光・施錠連動などの方法がある。
タスク・アンビエント照明は、作業面(タスク)を局部照明で明るくし、周り(アンビエント)を控えめな全般照明で照らす、併用の方式。ある特定の部分だけを照らすのは局部照明。
No.25環境・省エネルギーに配慮した計画(配電電圧・PAL*・排水再利用・CASBEEのBEE・LCA)
環境・省エネルギーに配慮した建築・設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1電気設備において、配電線路における電力損失を低減するために、配電電圧を低く設定した。2窓の断熱性能を高めて、年間熱負荷係数(PAL*:パルスター)の値を小さくした。3排水再利用設備において、洗面・手洗い排水を浄化して再利用水として使用した。4CASBEEにおけるBEE(環境性能効率)を高めるため、環境負荷(L)の数値が小さくなるように、かつ、環境品質(Q)の数値が大きくなるように計画した。5使用する設備機器を、ライフサイクルアセスメント(LCA)により評価し選定した。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.25
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同じ電力を送るなら、配電電圧を高くすると電流が小さくなり、配線の電力損失(電流の2乗×抵抗)が減る。電圧を低くすると損失は増える。
窓の断熱性能を高めると、外周部(ペリメーターゾーン)の熱負荷が減り、年間熱負荷係数PAL*が小さくなる。
洗面・手洗いの排水を浄化して、便器の洗浄水などの再利用水に使うのは、水の有効利用になる。
CASBEEのBEE(環境性能効率)=環境品質Q÷環境負荷L。Qを大きく、Lを小さくするほどBEEは高くなる。
ライフサイクルアセスメント(LCA)で、製造から廃棄までの環境負荷を評価して機器を選ぶのは適切。
令和4年の合格基準点(学科の試験)
配点は各問題1点(各科目25点・合計100点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。
| 学科Ⅰ 計画 | 学科Ⅱ 法規 | 学科Ⅲ 構造 | 学科Ⅳ 施工 | 総得点 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格基準点 | 13点 | 14点※ | 14点※ | 13点 | 60点 |
※ 令和4年は、学科Ⅱ(建築法規)と学科Ⅲ(建築構造)の平均点が例年に比べて著しく高く、試験問題の難易度の差によると認められたため、2科目の基準点が13点から14点に補正されました。学科Ⅰ(建築計画)は13点のままです。
出典:建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」
令和4年の計画の基準点は13点でした。計画は法令集を使えない科目で、建築史・環境工学・各種建築物の計画・建築設備と範囲が広いので、毎年ほぼ同じ順番で出る分野ごとに、過去問で正誤の理由まで説明できるようにしておくと安心です。
ほかの年度・ほかの科目の過去問
この記事の問題文と図は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和4年 二級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。
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