全25問の解答・解説
令和3年(2021年7月4日実施)の二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)全25問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。建築史・環境工学・各種建築物の計画・建築設備の4つの分野から出題されます。令和3年は平均点が高かったため、計画の合格基準点が13点から14点に補正されました。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

令和3年 二級建築士試験(学科)の概要
問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。
解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は令和3年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。
分野ごとの問題一覧
計画の25問は、毎年ほぼ同じ順番で、分野ごとに出題されます。解きたい問題を押すと、その問題へ移動します。
🏯 建築史(No.1〜No.2)
No.1日本の歴史的な建築物(桂離宮・日光東照宮・東大寺南大門・住吉大社本殿・出雲大社本殿)
日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1数寄屋造りの桂離宮(京都府)は、古書院、中書院、新御殿等から構成され、茶室建築の手法を取り入れた建築物である。2霊廟建築の日光東照宮(栃木県)は、本殿と拝殿とを石の間で繋ぐ権現造りの建築物である。3東大寺南大門(奈良県)は、肘木を柱に直接差し込んで、組物を前面に大きく突き出した、大仏様(天竺様)の建築物である。4住吉造りの住吉大社本殿(大阪府)は、奥行のある長方形の平面形状で、四周に回り縁がなく、内部は内陣と外陣に区分されている等の特徴をもった建築物である。5出雲大社本殿(島根県)は、神社本殿の一形式の大社造りであり、平入りの建築物である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.1
▼ 解答・解説を見る(No.1)▲ 解答・解説を閉じる
桂離宮は、古書院・中書院・新御殿などからなる数寄屋造りの建築物で、茶室建築の手法を取り入れている。
日光東照宮は、本殿と拝殿を石の間でつないだ権現造りの霊廟建築。
東大寺南大門は、柱に差し込んだ挿肘木で組物を前に大きく突き出した大仏様(天竺様)の建築物。
住吉大社本殿は、奥行の長い平面で、四周に回り縁がなく、内陣と外陣に分かれた住吉造り。
出雲大社本殿は大社造りで、切妻屋根の妻側に入口がある妻入りの建築物。平入りではない。
No.2建築物と設計者の組合せ(落水荘・惜櫟荘・軽井沢の山荘・サヴォア邸・塔の家)
建築物A~Eとその設計者との組合せとして、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、( )内は、所在地を示す。
A.落水荘(アメリカ)B.惜櫟荘(静岡県)C.軽井沢の山荘(長野県)D.サヴォア邸(フランス)E.塔の家(東京都)
フランク・ロイド・ライト ル・コルビュジエ 吉田五十八 吉村順三 東孝光 1. A D B C E 2. A D B E C 3. A D C B E 4. D A C E B 5. D A E C B 出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.2
▼ 解答・解説を見る(No.2)▲ 解答・解説を閉じる
落水荘(A)はフランク・ロイド・ライト、サヴォア邸(D)はル・コルビュジエ、惜櫟荘(B)は吉田五十八、軽井沢の山荘(C)は吉村順三、塔の家(E)は東孝光の設計で、すべて正しい。
吉村順三の作品は軽井沢の山荘(C)、東孝光の作品は塔の家(E)で、入れ替わっている。
吉田五十八の作品は惜櫟荘(B)、吉村順三の作品は軽井沢の山荘(C)で、入れ替わっている。
ライトの作品は落水荘(A)、コルビュジエの作品はサヴォア邸(D)で、入れ替わっている。ほかも組合せが違う。
ライトとコルビュジエの作品が入れ替わっていて、吉田五十八の作品も惜櫟荘(B)ではない。
🌤️ 環境工学(No.3〜No.10)
No.3建築環境工学の用語と単位(大気放射・残響時間・BOD・絶対湿度・熱伝導率)
建築環境工学における用語・単位に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1大気放射は、日射のうち、大気により吸収、散乱される部分を除き、地表面に直接到達する日射である。2残響時間は、音源から発生した音が停止してから、室内の平均音圧レベルが60 dB低下するまでの時間をいう。3生物化学的酸素要求量(BOD)は、水質汚濁を評価する指標の一つである。4絶対湿度の単位は、相対湿度の単位と異なり、kg/kg(DA)である。5熱伝導率の単位は、熱伝達率の単位と異なり、W/(m・K)である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.3
▼ 解答・解説を見る(No.3)▲ 解答・解説を閉じる
日射のうち、大気に吸収・散乱される部分を除いて地表面に直接届くものは直達日射。大気放射は、大気(水蒸気や二酸化炭素など)から地表面に向かって出る放射のこと。
残響時間は、音を止めてから室内の平均音圧レベルが60dB下がるまでの時間。
BOD(生物化学的酸素要求量)は、水の汚れを評価する指標の一つ。
絶対湿度の単位はkg/kg(DA)、相対湿度の単位は%。
熱伝導率の単位はW/(m・K)、熱伝達率の単位はW/(㎡・K)。
No.4必要換気回数の計算(二酸化炭素の許容濃度)
イ~ホの条件の室において、最低限必要な換気回数を計算した値として、最も適当なものは、次のうちどれか。
条件イ.室容積:50㎥ロ.在室者数:3人ハ.在室者1人当たりの呼吸による二酸化炭素の発生量:0.02㎥/hニ.室内の二酸化炭素の許容濃度:0.10%ホ.外気の二酸化炭素の濃度:0.04%11.0回/h21.5回/h32.0回/h42.5回/h53.0回/h出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.4
▼ 解答・解説を見る(No.4)▲ 解答・解説を閉じる
必要換気量=二酸化炭素の発生量÷(室内の許容濃度−外気の濃度)
・二酸化炭素の発生量:3人×0.02㎥/h=0.06㎥/h
・濃度の差:0.10%−0.04%=0.06%=0.0006
・必要換気量:0.06÷0.0006=100㎥/h
換気回数=必要換気量÷室容積=100÷50=2.0回/h
No.5結露(表面結露・防湿層の位置・地下室・床下結露・小屋裏結露)
結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1冬期において、外壁の室内側表面結露を防止するためには、断熱強化により、外壁の室内側壁面温度を上昇させることが有効である。2外壁の内部結露を防止させるためには、防湿層を断熱材の外気側に配置することが有効である。3地下室において、夏期に生じる結露は、換気をすることによって増加する場合がある。4床下結露には、室内から侵入した水蒸気が結露するものや、地盤からの水蒸気が非暖房室の冷たい床板に触れて結露するものなどがある。5小屋裏結露を防止するためには、天井面での防湿を行い、小屋裏換気を促進するために十分な換気口を確保することが有効である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.5
▼ 解答・解説を見る(No.5)▲ 解答・解説を閉じる
断熱を強化して外壁の室内側の表面温度を上げると、表面が露点温度を下回りにくくなり、表面結露を防げる。
内部結露を防ぐには、室内の水蒸気が壁の中に入らないよう、防湿層を断熱材の室内側に設ける。外気側に設けると、壁の中に入った水蒸気が逃げずに結露しやすい。
夏の地下室は壁や床の温度が低いので、高温多湿の外気を換気で入れると、冷やされて結露が増えることがある。
床下結露には、室内から入った水蒸気によるものや、地盤からの水蒸気が冷たい床板に触れて起きるものがある。
天井面で防湿して室内の水蒸気が小屋裏に入らないようにし、小屋裏換気口を十分に設けると、小屋裏結露を防げる。
No.6湿り空気(湿り空気の質量・乾湿球温度差・加熱と相対湿度・水蒸気圧・湿球温度)
湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1湿り空気の質量は、乾燥空気の質量と水蒸気の質量との和である。2乾球温度が同じであれば、乾球温度と湿球温度との差が大きいほうが、相対湿度は高い。3絶対湿度を変えずに、空気を加熱すると、その空気の相対湿度は低くなる。4絶対湿度を変えずに、空気を加熱・冷却しても、その空気の水蒸気圧は変化しない。5湿球温度は、乾球温度よりも高くなることはない。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.6
▼ 解答・解説を見る(No.6)▲ 解答・解説を閉じる
湿り空気は乾燥空気と水蒸気の混合物なので、質量は両者の和。
乾球温度と湿球温度の差が大きいほど、湿球から水がよく蒸発している=空気が乾いているということで、相対湿度は低い。
絶対湿度を変えずに加熱すると、飽和水蒸気量が増えるので、相対湿度は低くなる。
絶対湿度(水蒸気の量)が同じなら、加熱・冷却しても水蒸気圧は変わらない。
湿球温度は水の蒸発で冷やされるので、乾球温度より高くなることはない(飽和しているときに等しくなる)。
No.7日照・採光・照明(光束・照度・演色性・可照時間・設計用全天空照度)
日照、採光、照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1光束は、光源から放射されるエネルギーを、人間の目の感度特性で重みづけした測光量である。2照度は、光が入射する面の入射光束の面積密度で、明るさを示す測光量である。3演色性は、物体表面の色の見え方に影響を及ぼす光源の性質である。4可照時間は、天候や障害物の影響を受けない。5設計用全天空照度は、「快晴の青空」より「薄曇りの日」のほうが小さな値となる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.7
▼ 解答・解説を見る(No.7)▲ 解答・解説を閉じる
光束は、光源から出るエネルギーを人の目の感度で重みづけした測光量(単位はlm)。
照度は、面に入る光束の面積密度(単位はlx)。
演色性は、物の色の見え方に影響する光源の性質。
可照時間は、日の出から日の入りまでの時間で、天候や障害物に左右されない。
設計用全天空照度は、雲が光を散らして空全体が明るくなる薄曇りの日のほうが大きい(快晴の青空 10,000lx、薄曇り 50,000lx)。
No.8色彩(距離感・プルキンエ現象・補色・加法混色・明度)
色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1色彩によって感じられる距離感覚は異なり、一般に、暖色は近くに、寒色は遠くに感じる。2明所視において同じ比視感度の青と赤であっても、暗所視では青よりも赤のほうが明るく見える。3混色によって無彩色を作ることができる二つの色は、相互に補色の関係にある。4色光の加法混色においては、三原色を同じ割合で混ぜ合わせると、白色になる。5マンセル表色系における明度(バリュー)は、完全な白を10、完全な黒を0として表す。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.8
▼ 解答・解説を見る(No.8)▲ 解答・解説を閉じる
一般に、暖色は近くに(進出色)、寒色は遠くに(後退色)感じる。
暗い所では目の感度が青のほうに寄るので、明所で同じ明るさに見える青と赤では、暗所視では青のほうが明るく見える(プルキンエ現象)。記述は逆。
混ぜると無彩色になる二つの色は、互いに補色の関係にある。
色光の加法混色で三原色(赤・緑・青)を同じ割合で混ぜると白色になる。
マンセル表色系の明度は、理想的な白を10、理想的な黒を0として表す。
No.9音響設計(NC値・軽量床衝撃音・音響透過損失・フラッターエコー・最適残響時間)
音響設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1室内の騒音の許容値をNC値で表す場合、その値が小さいほど、許容される騒音レベルは低くなる。2軽量床衝撃音への対策として、カーペットや畳などの緩衝性の材料を用いることが効果的である。3窓や壁体の遮音による騒音防止の効果を高めるには、窓や壁の材料の音響透過損失の値を小さくする。4フラッターエコーは、一般に、向かい合う平行な壁面それぞれの吸音率が低いと発生する。5一般に、室容積が大きくなるほど、最適残響時間は長くなる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.9
▼ 解答・解説を見る(No.9)▲ 解答・解説を閉じる
NC値は室内騒音の許容値で、値が小さいほど許容される騒音レベルは低い(静か)。
軽量床衝撃音(物の落下など)には、カーペットや畳などの柔らかい仕上げが効果的。
音響透過損失は、音を通さない度合いなので、遮音による騒音防止の効果を高めるには、透過損失の値を大きくする。小さくするのではない。
フラッターエコーは、向かい合う平行な壁面の吸音率が低いとき、音が往復して起きる。
最適残響時間は、室容積が大きいほど長くなる。
No.10建築物の環境評価・地球環境(CASBEE・PM2.5・SDGs・LCCO₂・ZEB)
建築物の環境評価及び地球環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1CASBEE(建築環境総合性能評価システム)は、室内の快適性や景観の維持を含めた建築物の運用に関わる費用を算出するシステムである。2PM2.5(微小粒子状物質)は、人の呼吸器系、循環器系への影響が懸念されており、我が国では環境基準が定められている。3SDGs(持続可能な開発目標)は、2030年を年限とする国際目標であり、「水・衛生」、「エネルギー」、「まちづくり」、「気候変動」などに関する項目が含まれている。4建築物のLCCO2(ライフサイクルCO2)は、資材生産から施工・運用・解体除却までの全過程のCO2排出量を推定して算出する。5ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)は、室内環境の質を維持しつつ、建築物で消費する年間の一次エネルギーの収支を正味ゼロ又はマイナスにすることを目指した建築物である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.10
▼ 解答・解説を見る(No.10)▲ 解答・解説を閉じる
CASBEEは、建物の環境品質と環境負荷の両面から、建築物の環境性能を総合的に評価するシステム。運用の費用を算出するシステムではない。
PM2.5は呼吸器系・循環器系への影響が心配されていて、我が国では環境基準が定められている。
SDGsは2030年を年限とする国際目標で、水・衛生、エネルギー、まちづくり、気候変動などが含まれる。
LCCO₂は、資材の生産から解体までの建物の一生のCO₂排出量。
ZEBは、室内環境の質を保ちつつ、年間の一次エネルギーの収支を正味ゼロ以下にすることを目指した建築物。
🏫 各種建築物の計画・建築生産(No.11〜No.18)
No.11住宅の計画(パッシブデザイン・L型キッチン・就寝分離・京間・ユーティリティルーム)
住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1パッシブデザインは、建築物が受ける自然の熱、風及び光を活用して暖房効果、冷却効果、照明効果等を得る設計手法である。2台所において、L型キッチンを採用することにより、車椅子使用者の調理作業の効率化を図ることができる。3就寝分離とは、食事をする空間と寝室とを分けることである。4和室を京間とする場合、柱と柱の内法寸法を、基準寸法の整数倍とする。5ユーティリティルームは、洗濯、アイロンかけ等の家事を行う場所である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.11
▼ 解答・解説を見る(No.11)▲ 解答・解説を閉じる
パッシブデザインは、建物のつくりの工夫で、自然の熱・風・光を活かして暖房・冷却・照明の効果を得る設計手法。
L型キッチンは、向きを変えるだけで作業でき、移動が少ないので、車椅子使用者の調理の効率がよい。
食事をする空間と寝室を分けることは食寝分離。就寝分離は、夫婦と子ども、性別の違う子どもなどの寝る部屋を分けること。
京間は、柱と柱の内法寸法を基準寸法(畳の寸法)の整数倍とする。
ユーティリティルームは、洗濯・アイロンかけなどの家事を行う部屋。
No.12集合住宅の計画(コンバージョン・コモンアクセス・床衝撃音・誘導居住面積水準・ライトウェル)
集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1コンバージョンは、事務所ビルを集合住宅にする等、既存の建築物を用途変更・転用する手法である。2コモンアクセスは、共用庭と各住戸へのアクセス路とを分離した形式で、動線はアクセス路側が中心となり、共用庭の利用は限られたものになりやすい。3子どもが飛び跳ねたりする音などの床衝撃音が下階に伝わることを防ぐためには、床スラブをできるだけ厚くすることが有効である。4都市型集合住宅における2名が居住する住居の誘導居住面積水準の目安は、55㎡である。5ライトウェル(光井戸)は、住戸の奥行きが深い場合などに、採光を目的として設けられる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.12
▼ 解答・解説を見る(No.12)▲ 解答・解説を閉じる
コンバージョンは、事務所ビルを集合住宅にするなど、既存の建物の用途を変えて使う手法。
コモンアクセスは、共用庭(コモン)を通って各住戸へアクセスする形式で、動線が共用庭側に集まるので、共用庭がよく利用され、住民の交流が生まれやすい。共用庭とアクセス路を分離した形式の説明ではない。
子どもの飛び跳ねなどの重量床衝撃音には、床スラブを厚くすることが有効。
都市居住型の誘導居住面積水準は、2人以上の世帯で「20㎡×世帯人数+15㎡」なので、2人で55㎡。
ライトウェル(光井戸)は、奥行きの深い住戸などに設ける、採光のための吹抜け。
No.13事務所ビル・商業建築の計画(フリーアドレス・システム天井・喫茶店の厨房・ホテルの客室割合・垂直循環式駐車場)
事務所ビル・商業建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1フリーアドレス方式は、事務室の在席率が60%以下でないとスペースの効率的な活用が難しい方式である。2システム天井は、モデュール割りを用いて、設備機能を合理的に組み込みユニット化した天井である。3喫茶店において、厨房の床面積は、一般に、延べ面積の15~20%程度である。4延べ面積に対する客室部分の床面積の合計の割合は、一般に、ビジネスホテルよりシティホテルのほうが大きい。5機械式駐車場において、垂直循環式は、一般に、収容台数が同じであれば、多層循環式に比べて、設置面積を小さくすることができる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.13
▼ 解答・解説を見る(No.13)▲ 解答・解説を閉じる
フリーアドレス方式は、在席率がおおむね60%以下でないと席が足りなくなりやすく、スペースを効率的に使いにくい。
システム天井は、モデュール割りに合わせて照明・空調の吹出し口などを組み込み、ユニット化した天井。
喫茶店の厨房は、一般に延べ面積の15〜20%程度。
シティホテルは宴会場・レストラン・ロビーなどの共用部分が大きいので、延べ面積に対する客室部分の割合は、ビジネスホテルのほうが大きい。記述は逆。
垂直循環式は、車を縦に循環させて収めるので、同じ台数なら多層循環式より設置面積を小さくできる。
No.14教育施設等の計画(ブラウジングコーナー・保育室の広さ・幼児用便所の扉・ラーニングセンター・クラスター型)
教育施設等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1地域図書館において、開架貸出室の一部にブラウジングコーナーを設けた。2保育所において、保育室の1人当たりの床面積は、3歳児用より5歳児用のほうを広くした。3保育所において、幼児用の大便器のブースの扉の高さを1.2 mとした。4小学校において、学習用の様々な素材を学年ごとに分散配置するスペースとして、「ラーニング(学習)センター」を設けた。5小学校のブロックプランにおいて、学年ごとの配置が容易で、普通教室の独立性が高いクラスター型とした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.14
▼ 解答・解説を見る(No.14)▲ 解答・解説を閉じる
ブラウジングコーナーは、新聞や雑誌を気軽に読む場所で、開架貸出室の一部に設ける。
年齢の低い子どもほど、昼寝や食事・着替えの介助などの生活の場としての広さが必要なので、保育室の1人当たりの床面積は、3歳児用のほうを広くする。5歳児用を広くするのは逆。
幼児用便所のブースの扉は、保育士が外から見守れるよう、高さ1.2m程度と低くする。
ラーニングセンター(学習センター)は、学習用の素材を集めて配置するスペースで、学年ごとに分散して設けることもある。
クラスター型は、学年ごとに教室のまとまりをつくる配置で、普通教室の独立性が高い。
No.15社会福祉施設等(特別養護老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・ケアハウス・デイサービスセンター・介護老人保健施設)
社会福祉施設等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1特別養護老人ホームは、常に介護が必要で在宅介護を受けることが困難な高齢者が、入浴や食事の介護等を受ける施設である。2サービス付き高齢者向け住宅は、居住者の安否確認や生活相談のサービスを提供し、バリアフリー構造を有する賃貸等の住宅である。3ケアハウスは、家族による援助を受けることが困難な高齢者が、日常生活上必要なサービスを受けながら自立的な生活をする施設である。4老人デイサービスセンターは、常に介護が必要な高齢者が、入浴や食事等の日常生活上の支援、機能訓練等を受けるために、短期間入所する施設である。5介護老人保健施設は、病院における入院治療の必要はないが、家庭に復帰するための機能訓練や看護・介護が必要な高齢者のための施設である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.15
▼ 解答・解説を見る(No.15)▲ 解答・解説を閉じる
特別養護老人ホームは、常に介護が必要で、在宅での介護が難しい高齢者が入所し、入浴や食事などの介護を受ける施設。
サービス付き高齢者向け住宅は、安否確認や生活相談のサービスがあり、バリアフリー構造をもつ賃貸などの住宅。
ケアハウスは、家族の援助を受けにくい高齢者が、日常生活に必要なサービスを受けながら自立した生活をする施設。
老人デイサービスセンターは、高齢者を通わせて、入浴・食事・機能訓練などを提供する通所の施設(老人福祉法第20条の2の2)。短期間入所するのは、ショートステイ(老人短期入所施設)。
介護老人保健施設は、入院治療は必要ないが、家庭に戻るための機能訓練や看護・介護が必要な高齢者のための施設。
老人福祉法 第20条の2の2(老人デイサービスセンター)
No.16各部寸法(駐輪スペース・階段の手すり・車椅子の回転スペース・流し台と出窓・蹴込み)
建築計画における各部寸法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1診療所の駐輪場において、自転車1台当たりの駐輪スペースを、400 mm×1,600 mmとした。2診療所の階段において、手摺を床面からの高さ800 mmと600 mmの位置に上下2段に設置し、手摺の端部を壁側に曲げた。3一戸建て住宅の玄関ポーチにおいて、車椅子使用者に配慮し、車椅子が回転できるスペースを1,500 mm角程度とした。4一戸建て住宅の台所において、流し台の前面に出窓を設けるに当たって、立位で流し台を使用する場合、流し台手前から出窓までの距離を800 mmとした。5一戸建て住宅の屋内の階段において、蹴込み寸法を、昇る際に躓きにくくするため、20 mmとした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.16
▼ 解答・解説を見る(No.16)▲ 解答・解説を閉じる
自転車1台の駐輪スペースは、一般に幅600mm×奥行1,900mm程度必要で、400mm×1,600mmでは小さすぎる。
手すりを上下2段(800mmと600mm)に設けると、大人も子どもも使いやすい。端部を壁側に曲げると、衣服が引っかかりにくい。
車椅子が回転するには、1,500mm角程度の広さが必要。
立って流し台を使う場合、手が届く範囲から、流し台の手前から出窓までは800mm程度が適当。
蹴込み寸法を20mmと小さくすると、つま先が段の下に入り込まず、つまずきにくい。
No.17まちづくり(視覚障害者誘導用ブロック・スプロール・アンダーパス・登録有形文化財・イメージハンプ)
まちづくりに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1視覚障害者誘導用ブロックには、線状の突起のある移動方向を指示する線状ブロックと、点状の突起のある注意喚起を行う点状ブロックとがある。2スプロールは、一端が行止りの街路において、その端部で車の方向転換を可能としたものである。3アンダーパスは、道路や鉄道の地盤面下を潜り抜ける道路で、雨水が流入しやすいので、排水機能の確保が必要である。4登録有形文化財である建築物の一部を改装するに当たって、建築物の外観が大きく変わる場合などは現状変更の届出が必要となる。5イメージハンプは、車道の色や材質の一部を変えて、車の運転者に速度抑制を心理的に促すために設けるものであり、路面に高低差はない。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.17
▼ 解答・解説を見る(No.17)▲ 解答・解説を閉じる
視覚障害者誘導用ブロックには、進む方向を示す線状ブロックと、注意を促す点状ブロックがある。
一端が行き止まりで、その端で車が方向転換できるようにした街路はクルドサック。スプロールは、都市の周辺で市街地が無秩序に広がっていく現象。
アンダーパスは、道路や鉄道の下をくぐる道路で、雨水が流れ込みやすいので、排水の機能を確保する。
登録有形文化財は、外観が大きく変わるような改装などの場合に、現状変更の届出が必要になる。
イメージハンプは、車道の色や材質を変えて段差があるように見せ、心理的に速度を落とさせるもので、路面に高低差はない。
No.18建築生産(ボックスユニット工法・枠組壁工法・プレファブ工法・モデュラーコーディネーション・曵家)
建築生産等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1ボックスユニット工法は、工場生産されたプレキャストコンクリート板を使用して現場で箱状に組み立てる工法であり、工期の短縮にも適している。2枠組壁工法(ツーバイフォー工法)は、北米において発展した木造建築の工法で、主に断面寸法が2インチ×4インチの部材により構成され、一般に、接合部においてはCマーク表示金物を使用する。3プレファブ工法は、部材をあらかじめ工場で生産する方式であり、品質の安定化、工期の短縮化等を目的とした工法である。4モデュラーコーディネーションは、基準として用いる単位寸法等により、建築及び建築各部の寸法を相互に関連づけるように調整する手法である。5曵家は、建築物を解体せずに、あらかじめ造った基礎まで水平移動させる工事のことである。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.18
▼ 解答・解説を見る(No.18)▲ 解答・解説を閉じる
ボックスユニット工法は、部屋単位などの箱形のユニットを工場で製作し、現場ではそれを据え付けて組み合わせる工法。プレキャストコンクリート板を現場で箱状に組み立てる工法ではない。
枠組壁工法(ツーバイフォー工法)は、北米で発展した工法で、主に2インチ×4インチの部材を使い、接合部にはCマーク表示金物を使う。
プレファブ工法は、部材を工場で生産しておく工法で、品質の安定や工期の短縮が図れる。
モデュラーコーディネーションは、基準の単位寸法で、建物と各部の寸法を関連づけて調整する手法。
曵家は、建物を解体せずに、新しく造った基礎まで水平に移動させる工事。
🔧 建築設備(No.19〜No.25)
No.19建築設備(避難設備・HIV電線・吸込み型トロッファ・外気冷房・第3種換気)
建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1避難設備は、人を安全な場所へ誘導するために設けられる、避難はしご、救助袋などをいう。2600 V 2種ビニル絶縁電線(HIV)は、使用電圧が600 V以下の電気工作物や電気機器の配線用で、主に防災設備の耐熱配線に用いる。3吸込み型トロッファは、照明器具と空調用吸込み口を一体化した照明器具で、照明発熱による空調負荷の軽減効果が期待できる。4外気冷房は、中間期や冬期において、室温に比べて低温の外気を導入して冷房に利用する省エネルギー手法である。5第3種換気は、室内を正圧に保持できるので、室内への汚染空気の流入を防ぐことができる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.19
▼ 解答・解説を見る(No.19)▲ 解答・解説を閉じる
避難設備は、避難はしご・救助袋など、人を安全な場所へ避難させるための設備。
600V2種ビニル絶縁電線(HIV)は、耐熱性があり、主に防災設備の耐熱配線に使われる。
吸込み型トロッファは、照明器具と空調の吸込み口を一体にしたもので、照明の熱を直接排出して空調負荷を減らせる。
外気冷房は、中間期や冬期に、室温より低い外気を取り入れて冷房に使う省エネルギーの手法。
第3種換気(機械排気・自然給気)は、室内が負圧になり、室内の汚染空気がほかの室へ流れ出にくい。室内を正圧にして、外からの汚染空気の流入を防ぐのは第2種換気。
No.20空気調和設備(ターミナルレヒート・変風量方式・氷蓄熱・マルチパッケージ・置換換気)
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1ターミナルレヒート方式は、レヒータ(再熱器)ごとの温度調節が可能であるが、冷房時には、一度冷やした空気を温めるため、大きなエネルギー損失となる。2変風量単一ダクト方式は、一般に、定風量単一ダクト方式に比べて、室内の気流分布、空気清浄度を一様に維持することが難しい。3同一量の蓄熱をする場合、氷蓄熱方式は、水蓄熱方式に比べて、蓄熱槽の容積を小さくすることができる。4空気熱源マルチパッケージ型空調機方式では、屋外機から屋内機に冷水を供給して冷房を行う。5置換換気・空調は、空気の浮力を利用した換気・空調方式である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.20
▼ 解答・解説を見る(No.20)▲ 解答・解説を閉じる
ターミナルレヒート方式は、再熱器ごとに温度調節できるが、冷房時に一度冷やした空気を温め直すので、エネルギーの損失が大きい。
変風量方式は、負荷が小さいと送風量が減るので、気流の分布や空気清浄度を一様に保ちにくい。
氷蓄熱は、水が氷になるときの潜熱も使うので、水蓄熱より蓄熱槽を小さくできる。
空気熱源マルチパッケージ型空調機は、屋外機から屋内機へ冷媒を送って冷暖房する。冷水を供給するのではない。
置換換気・空調は、床付近から低温の空気をゆっくり供給し、人や機器で暖まった空気が浮力で上昇するのを利用して、天井付近から排気する方式。
No.21給排水衛生設備①(排水トラップ・バキュームブレーカ・封水深・水道の3要素・通気弁)
給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1排水トラップを設ける目的は、衛生害虫や臭気などの室内への侵入を防止することである。2ホースなどが接続される給水栓には、一般に、バキュームブレーカなどの逆流防止装置を設ける。3トラップの封水深は、トラップの管径が25 mmの場合は管径と同寸法である25 mm程度とする。4水道(上水)の3要素としては、適度な水圧、需要を満足する水量、水質基準を満たすことがあげられる。5通気弁は、通気管内が負圧のときは空気を吸引し、排水負荷のないときや通気管内が正圧のときは臭気などの室内への侵入を防止する器具である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.21
▼ 解答・解説を見る(No.21)▲ 解答・解説を閉じる
排水トラップは、封水で下水からの臭気や衛生害虫が室内に入るのを防ぐ。
ホースをつなぐ給水栓は、ホースの先が水につかって逆流するおそれがあるので、バキュームブレーカなどの逆流防止装置を設ける。
トラップの封水深は、管径に関係なく、50mm以上100mm以下とする。25mmでは、封水が切れて臭気などが入りやすい。
水道(上水)の3要素は、適度な水圧、需要を満たす水量、水質基準に合った水質。
通気弁は、管内が負圧のときに空気を吸い込み、正圧のときや排水がないときは閉じて臭気が室内に入るのを防ぐ。
No.22給排水衛生設備②(間接排水・エアチャンバ・高置水槽の高さ・吐水口空間・FF式給湯機)
給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1間接排水とは、器具からの排水管をいったん大気中で縁を切り、一般排水系統へ直結している水受け容器又は排水器具の中へ排水することをいう。2シングルレバー水栓や全自動洗濯機への配管において、ウォータハンマの発生を防止するためには、エアチャンバの設置が有効である。3給水設備における高置水槽方式の高置水槽は、建築物内で最も高い位置にある水栓、器具等の必要水圧が確保できるような高さに設置する。4吐水口空間とは、給水栓の吐水口最下端からその水受け容器のあふれ縁の上端までの垂直距離をいう。5FF式給湯機を用いる場合は、燃焼のための換気設備を別に設ける必要がある。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.22
▼ 解答・解説を見る(No.22)▲ 解答・解説を閉じる
間接排水は、器具の排水管をいったん大気中で縁を切り、排水系統に直結した水受け容器などに排水すること。
シングルレバー水栓や全自動洗濯機は弁が急に閉まりウォータハンマが起きやすいので、エアチャンバの設置が有効。
高置水槽は、最も高い所にある水栓や器具で必要な水圧が確保できる高さに設ける。
吐水口空間は、給水栓の吐水口の最下端から、水受け容器のあふれ縁の上端までの垂直距離。
FF式(強制給排気式)は、燃焼用の空気を屋外から取り入れ、排ガスを屋外に出す密閉式の器具なので、燃焼のための換気設備を別に設ける必要はない(建築基準法施行令第20条の3第1項第一号)。
建築基準法施行令 第20条の3第1項第一号(密閉式燃焼器具等だけを設けた室は換気設備がいらない)
No.23電気設備(ケーブルラック・進相コンデンサ・許容電流・光束法・EPSの位置)
電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1低圧屋内配線におけるケーブルラックには、一般に、絶縁電線を直接敷設してはならない。2無効電力を削減するためには、誘導電動機に進相コンデンサを並列に接続することによる力率改善が有効である。3電気配線の許容電流値は、周囲温度や電線離隔距離に影響されない。4光束法によって全般照明の照明計画を行う場合、設置直後の照度は、設計照度以上となる。5貸事務所などの場合、分電盤類が設置されているEPS(電気シャフト)の位置は、共用部に面することが望ましい。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.23
▼ 解答・解説を見る(No.23)▲ 解答・解説を閉じる
ケーブルラックに敷設するのは外装のあるケーブルで、絶縁電線を直接敷設してはならない。
誘導電動機に進相コンデンサを並列につなぐと、力率が改善し、無効電力が減る。
電線の許容電流は、熱がこもるほど小さくなるので、周囲の温度が高いほど、また電線どうしの離隔が小さいほど小さくなる。影響されないのではない。
光束法では、ランプの光束の低下や汚れを見込んだ保守率を使うので、設置直後の照度は設計照度以上になる。
貸事務所では、分電盤のあるEPS(電気シャフト)を共用部に面して設けると、テナントの区画に入らずに点検・工事ができる。
No.24消防設備等(住宅用消火器・屋外消火栓・階段室の感知器・易操作性1号消火栓・非常用エレベーター)
消防設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1住宅用消火器は、蓄圧式で再充填ができないものである。2屋外消火栓設備は、屋外から建築物の1階及び2階の火災を消火し、隣接する建築物への延焼等を防止するための設備である。3階段室に設ける自動火災報知設備の感知器は、熱感知器とする。4屋内消火栓設備における易操作性1号消火栓は、1人で操作が可能な消火栓である。5非常用エレベーターは、火災時における消防隊の消火活動などに使用することを主目的とした設備である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.24
▼ 解答・解説を見る(No.24)▲ 解答・解説を閉じる
住宅用消火器は、蓄圧式で、消火剤を再充てんできない構造(消火器の技術上の規格を定める省令 第39条)。
屋外消火栓設備は、屋外から建物の1階・2階の火災を消火し、隣の建物への延焼を防ぐための設備。
階段室は煙が上って広がる経路なので、自動火災報知設備の感知器は煙感知器とする(消防法施行規則第23条第5項第一号)。熱感知器ではない。
易操作性1号消火栓は、1人で操作できる1号消火栓。
非常用エレベーターは、火災のときに消防隊が消火・救助活動に使うことを主な目的とする設備。
消防法施行規則 第23条第5項第一号(階段・傾斜路は煙感知器)、消火器の技術上の規格を定める省令 第39条(住宅用消火器)
No.25環境・省エネルギー(全熱交換器・COP・温度差換気の吹抜け・ルーバー・雨水の集水)
我が国における環境・省エネルギーに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1換気設備について、熱損失を少なくするために、全熱交換器を用いた。2空気熱源マルチパッケージ型空調機は、省エネルギーに配慮し、成績係数(COP)の大きい機器を採用した。3風がない場合においても温度差による換気を期待し、上下部に開口部を設けた吹き抜け空間を計画した。4夏期の冷房時における窓面からの日射負荷を低減するため、東西面の窓に水平ルーバーを計画した。5雨水利用システムにおける集水場所を、集水率の高さや、集水した雨水の汚染度の低さを考慮して、屋根面とした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)」No.25
▼ 解答・解説を見る(No.25)▲ 解答・解説を閉じる
全熱交換器は、排気の熱(顕熱と潜熱)を回収して外気に移すので、換気による熱損失を減らせる。
COP(成績係数)の大きい機器ほど効率がよく、省エネルギーになる。
上下に開口部のある吹抜けでは、温度差による換気(重力換気)が起き、風がないときでも換気できる。
東西面の窓には、朝夕に低い角度から日射が入るので、水平ルーバーでは遮りにくく、縦ルーバーのほうが有効。水平ルーバー(庇)が有効なのは、夏の太陽の高度が高い南面。
屋根面は集水率が高く、汚れも少ないので、雨水の集水場所に適している。
令和3年の合格基準点(学科の試験)
配点は各問題1点(各科目25点・合計100点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。
| 学科Ⅰ 計画 | 学科Ⅱ 法規 | 学科Ⅲ 構造 | 学科Ⅳ 施工 | 総得点 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格基準点 | 14点※ | 13点 | 13点 | 13点 | 60点 |
※ 令和3年は、学科Ⅰ(建築計画)の平均点が例年に比べて著しく高く、試験問題の難易度の差によると認められたため、学科Ⅰの基準点が13点から14点に補正されました。
出典:建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」
令和3年の計画の基準点は14点(原則の13点から補正)でした。計画は法令集を使えない科目で、建築史・環境工学・各種建築物の計画・建築設備と範囲が広いので、毎年ほぼ同じ順番で出る分野ごとに、過去問で正誤の理由まで説明できるようにしておくと安心です。
ほかの年度・ほかの科目の過去問
この記事の問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和3年 二級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。
関連記事
二級建築士の過去問の一覧や、学科の教材は次の記事で紹介しています。


