【過去問題】令和元年 二級建築士 建築施工 全25問【解答・解説付】※完全無料

令和元年|二級建築士 建築施工|年度別・解答解説付(資格教材キング)

📝 令和元年(2019年)二級建築士 学科Ⅳ
令和元年 二級建築士「建築施工」
全25問の解答・解説

令和元年(2019年7月7日実施)の二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)全25問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。施工計画と法令・躯体工事・仕上げ工事・積算と契約などの分野から出題されます。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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目次 表示

令和元年 二級建築士試験(学科)の概要

試験日
2019年7月7日(日)
令和元年・学科の試験
法令の基準日
平成31年1月1日
法令がからむ問題はこの日の法令
出題
25問・五肢択一
構造と合わせて3時間
合格基準点
13点/25点
総得点60点以上も必要
学科の合格率
42.0%
19,389人中8,143人が合格
工事の数値
平成31年版
公共建築工事標準仕様書(国土交通省)など
📌 出典と、この記事の読み方

問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。

解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は平成31年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。

分野ごとの問題一覧

📋 施工計画・法令(No.1〜No.5)

No.1ネットワーク手法の用語(ダミー・アクティビティ・フリーフロート・ガントチャート・クリティカルパス)

施工計画(工程)最も関係の少ないもの

工程の計画と管理に関する次の用語のうち、ネットワーク手法に最も関係の少ないものはどれか。

1ダミー
2アクティビティ(作業)
3フリーフロート
4ガントチャート
5クリティカルパス

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.1

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正答4最も関係の少ないものは、4である。
1
ダミー
設問は、適当である。

ダミーは、作業の前後関係だけを表す点線の矢印で、ネットワーク手法の用語。

2
アクティビティ(作業)
設問は、適当である。

アクティビティ(作業)は、矢線(アロー)で表す作業で、ネットワーク手法の用語。

3
フリーフロート
設問は、適当である。

フリーフロートは、後続の作業の最早開始時刻に影響しない範囲で使える余裕時間で、ネットワーク手法の用語。

4正答
ガントチャート
設問は、最も不適当である。

ガントチャートは、縦に作業、横に達成度(%)をとり、各作業の進み具合を横棒で表す横線式工程表。作業の前後関係や全体の工期は分からず、ネットワーク手法とは別の工程表。

5
クリティカルパス
設問は、適当である。

クリティカルパスは、開始から終了までの経路のうち最も長い(余裕のない)経路で、ネットワーク手法の用語。

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No.2工事現場の安全確保(スレート屋根の歩み板・床材と建地の隙間・登り桟橋の踊場・悪天候・物体の投下)

施工計画(安全)最も不適当なもの

工事現場の安全確保に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1スレート葺の屋根の上で作業を行うに当たり、幅24 cmの歩み板を設け、防網を張った。
2くさび緊結式足場において、高さ2 m以上の場所に作業床を設置するに当たり、墜落防止措置のため、床材と建地(支柱)との隙間を10 cmとした。
3高さ9 mの登り桟橋において、踊り場を高さ3 mごとに設けた。
4強風による悪天候のため、地盤面からの高さが2 m以上の箇所で予定していた作業を中止した。
5高さ3 mの作業場所から不要となった資材を投下する必要があったので、投下設備を設けるとともに、立入禁止区域を設定して監視人を配置した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.2

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
スレート葺の屋根の上で作業を行うに当たり、幅24 cmの歩み板を設け、防網を張った。
設問は、最も不適当である。

スレートなどでふかれた屋根の上で作業するときは、踏み抜きを防ぐため、幅30cm以上の歩み板を設け、防網を張る(労働安全衛生規則第524条)。24cmでは狭い。

2
くさび緊結式足場において、高さ2 m以上の場所に作業床を設置するに当たり、墜落防止措置のため、床材と建地(支柱)との隙間を10 cmとした。
設問は、適当である。

作業床の床材と建地との隙間は、12cm未満とする(労働安全衛生規則第563条第1項第二号ハ)。10cmは満たしている。

3
高さ9 mの登り桟橋において、踊り場を高さ3 mごとに設けた。
設問は、適当である。

高さ8m以上の登り桟橋には、7m以内ごとに踊場を設ける(労働安全衛生規則第552条第1項第六号)。高さ3mごとは満たしている。

4
強風による悪天候のため、地盤面からの高さが2 m以上の箇所で予定していた作業を中止した。
設問は、適当である。

高さ2m以上の箇所の作業は、強風・大雨・大雪などの悪天候で危険が予想されるときは行わない(労働安全衛生規則第522条)。

5
高さ3 mの作業場所から不要となった資材を投下する必要があったので、投下設備を設けるとともに、立入禁止区域を設定して監視人を配置した。
設問は、適当である。

3m以上の高所から物体を投下するときは、投下設備を設け、監視人を置くなどの措置をとる(労働安全衛生規則第536条)。

📖 根拠の法令・基準

労働安全衛生規則 第522条・第524条・第536条・第552条第1項第六号・第563条第1項第二号ハ

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No.3材料の保管(砂利・シーリング材・タイルユニット・押出成形セメント板・断熱材)

施工計画(材料の保管)最も不適当なもの

工事現場における材料の保管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1砂利を保管するに当たり、保管場所の床は、泥土等で汚れないよう周囲地盤より高くし、かつ、水勾配を設けた。
2シーリング材は、高温多湿や凍結温度以下とならない、かつ、直射日光や雨露の当たらない場所に密封して保管した。
3陶磁器質タイル型枠先付け工法に用いるタイルユニット及び副資材は、直射日光や雨水による変質や劣化などを防止するため、シート養生を行い保管した。
4外壁工事に用いる押出成形セメント板は、屋内の平坦で乾燥した場所に、台木を用いて1.0 mの高さに積み重ねて保管した。
5断熱材を屋外で保管するに当たり、日射を避けるために黒色のシートで覆い、かつ、シートと断熱材との間に隙間が生じないようにした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.3

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
砂利を保管するに当たり、保管場所の床は、泥土等で汚れないよう周囲地盤より高くし、かつ、水勾配を設けた。
設問は、適当である。

砂利の保管場所は、泥などで汚れないよう周りの地盤より高くし、水が抜けるよう水勾配を付ける。

2
シーリング材は、高温多湿や凍結温度以下とならない、かつ、直射日光や雨露の当たらない場所に密封して保管した。
設問は、適当である。

シーリング材は、高温多湿・凍結を避け、直射日光や雨露の当たらない場所に密封して保管する。

3
陶磁器質タイル型枠先付け工法に用いるタイルユニット及び副資材は、直射日光や雨水による変質や劣化などを防止するため、シート養生を行い保管した。
設問は、適当である。

型枠先付け工法のタイルユニットや副資材は、直射日光や雨による劣化を防ぐため、シートで養生して保管する(平成28年版の公共建築工事標準仕様書 11.4.4 も、タイル・タイルユニット等は雨水・湿気等を受けないように保管するとしていた)。

4
外壁工事に用いる押出成形セメント板は、屋内の平坦で乾燥した場所に、台木を用いて1.0 mの高さに積み重ねて保管した。
設問は、適当である。

押出成形セメント板は、屋内の平坦で乾燥した場所に、台木を使って積み重ねて保管する。積置きの高さは1.0m程度までとする。

5正答
断熱材を屋外で保管するに当たり、日射を避けるために黒色のシートで覆い、かつ、シートと断熱材との間に隙間が生じないようにした。
設問は、最も不適当である。

断熱材は熱に弱いものが多い。屋外で保管するときは、シートで日射を避けたうえで、シートとの間に隙間を設けて通気をとる。黒色のシートで隙間なく覆うと、シートが熱を吸い、断熱材が高温になって変形するおそれがある。

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No.4工事現場の廃棄物(現場事務所の書類・廃発泡スチロール・壁紙くず・木くず・ひ素を含む汚泥)

施工計画(法令)誤っているもの

建築の工事現場から排出される廃棄物に関する次の記述のうち、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に照らして、誤っているものはどれか。

1現場事務所から排出された書類は、一般廃棄物に該当する。
2建築物の新築に伴って生じた廃発泡スチロールは、一般廃棄物に該当する。
3建築物の新築に伴って生じた壁紙くずは、産業廃棄物に該当する。
4建築物の解体に伴って生じた木くずは、産業廃棄物に該当する。
5建築物の解体に伴って生じたひ素を含む汚泥は、特別管理産業廃棄物に該当する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.4

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正答2誤っているものは、2である。
1
現場事務所から排出された書類は、一般廃棄物に該当する。
設問は、正しい。

現場事務所から出る書類(紙くず)は、工作物の新築・改築・除去に伴って生じたものではないので、一般廃棄物(廃棄物処理法施行令第2条第一号)。

2正答
建築物の新築に伴って生じた廃発泡スチロールは、一般廃棄物に該当する。
設問は、誤っている。

発泡スチロールは廃プラスチック類で、事業活動に伴って生じたものは業種に関係なく産業廃棄物(廃棄物処理法第2条第4項第一号)。一般廃棄物ではない。

3
建築物の新築に伴って生じた壁紙くずは、産業廃棄物に該当する。
設問は、正しい。

建築物の新築に伴って生じた壁紙くずは、紙製なら建設業に係る紙くず、ビニル製なら廃プラスチック類で、いずれも産業廃棄物(同法施行令第2条第一号ほか)。

4
建築物の解体に伴って生じた木くずは、産業廃棄物に該当する。
設問は、正しい。

建築物の解体に伴って生じた木くずは、建設業に係る木くずとして産業廃棄物(同法施行令第2条第二号)。

5
建築物の解体に伴って生じたひ素を含む汚泥は、特別管理産業廃棄物に該当する。
設問は、正しい。

公式の正答では正しいとされている。砒素(ひ素)などの有害物質を含む汚泥は、特定有害産業廃棄物として特別管理産業廃棄物に区分される(同法施行令第2条の4第五号)。

📖 根拠の法令・基準

廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第2条第4項第一号、同法施行令 第2条第一号・第二号・第三号・第2条の4第五号

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No.5仮設工事(仮囲いの高さ・単管足場の壁つなぎ・工事用シート・ブラケット一側足場・配電線との離隔距離)

仮設工事最も不適当なもの

仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1市街地における鉄骨造2階建ての建築物の新築工事において、仮囲いは、高さ3.0 mの鋼製板を用いた。
2単管足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向5.5 m、水平方向5 mとした。
3工事用シートの取付けにおいて、足場に水平材を垂直方向5.5 m以下ごとに設け、隙間やたるみがないように緊結材を使用して足場に緊結した。
4木造2階建ての住宅の新築工事において、必要な足場の高さが7 mであったので、ブラケット一側足場を用いた。
5200 Vの配電線の付近で移動式クレーンを使用するので、配電線からの離隔距離(安全距離)を2.0 mとした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.5

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
市街地における鉄骨造2階建ての建築物の新築工事において、仮囲いは、高さ3.0 mの鋼製板を用いた。
設問は、適当である。

木造以外で2階以上の建築物の工事では、高さ1.8m以上の仮囲いを設ける(建築基準法施行令第136条の2の20)。3.0mは満たしている。

2正答
単管足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向5.5 m、水平方向5 mとした。
設問は、最も不適当である。

単管足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向5m以下、水平方向5.5m以下(労働安全衛生規則第570条第1項第五号イ)。垂直方向5.5mは広すぎる。

3
工事用シートの取付けにおいて、足場に水平材を垂直方向5.5 m以下ごとに設け、隙間やたるみがないように緊結材を使用して足場に緊結した。
設問は、適当である。

工事用シートは、足場に垂直方向5.5m以下ごとに水平材を設け、隙間やたるみがないよう緊結材で足場に緊結する。

4
木造2階建ての住宅の新築工事において、必要な足場の高さが7 mであったので、ブラケット一側足場を用いた。
設問は、適当である。

ブラケット一側足場は、高さ15m以下の足場に使える。木造2階建てで高さ7mの足場には適している。

5
200 Vの配電線の付近で移動式クレーンを使用するので、配電線からの離隔距離(安全距離)を2.0 mとした。
設問は、適当である。

移動式クレーンと配電線の離隔距離は、低圧(600V以下)で1.0m以上が目安。200Vで2.0mは満たしている。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第136条の2の20、労働安全衛生規則 第570条第1項第五号イ

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🏗️ 地盤・躯体工事(No.6〜No.14)

No.6木造住宅の基礎工事(布基礎の底盤・天端ならし・防湿コンクリート・べた基礎の高さ・アンカーボルトの埋込み長さ)

基礎工事(木造)最も不適当なもの

木造2階建ての住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1布基礎の底盤については、厚さを120 mm、幅を450 mmとした。
2布基礎の天端ならしは、遣方やりかたを基準にして陸墨ろくずみを出し、調合が容積比でセメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付けた。
3布基礎の床下防湿措置を行うに当たり、床下地面を盛土し十分に突き固めた後、床下地面全面に厚さ60 mmのコンクリートを打設した。
4べた基礎において、地面から基礎の立上り部分の上端までの高さを、400 mmとした。
5径12 mmのアンカーボルトのコンクリートへの埋込み長さを、250 mm以上とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
布基礎の底盤については、厚さを120 mm、幅を450 mmとした。
設問は、最も不適当である。

布基礎の底盤の厚さは15cm以上とする(平成12年建設省告示第1347号 第1第4項第一号)。120mmでは薄い。底盤の幅450mmは、木造2階建ての一般的な寸法。

2
布基礎の天端ならしは、遣方やりかたを基準にして陸墨ろくずみを出し、調合が容積比でセメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付けた。
設問は、適当である。

布基礎の天端ならしは、遣方から陸墨を出し、セメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付ける。

3
布基礎の床下防湿措置を行うに当たり、床下地面を盛土し十分に突き固めた後、床下地面全面に厚さ60 mmのコンクリートを打設した。
設問は、適当である。

床下の防湿のため、床下の地面を盛土して突き固めた後、全面に厚さ60mm以上のコンクリートを打ち込む。

4
べた基礎において、地面から基礎の立上り部分の上端までの高さを、400 mmとした。
設問は、適当である。

べた基礎の立上りの地面からの高さは、告示では30cm以上で、一般的には400mm以上とする。官庁施設の木造計画・設計基準の資料(令和7年改定)3.2.3.4 も、雨水の跳ね返りなどへの対策として、周囲の地面から木材まで40cm以上の高さを確保するとしている。

5
径12 mmのアンカーボルトのコンクリートへの埋込み長さを、250 mm以上とした。
設問は、適当である。

径12mmのアンカーボルトのコンクリートへの埋込み長さは、250mm以上とする。

📖 根拠の法令・基準

平成12年建設省告示第1347号 第1第4項第一号、木造計画・設計基準の資料(令和7年改定)3.2.3.4

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No.7土工事・地業工事(ディープウェル工法・砂地業・捨てコンクリート・試験杭・やっとこ)

土工事・地業最も不適当なもの

土工事及び地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1土工事において、地盤沈下を防止するための地下水処理の工法として、ディープウェル工法を採用した。
2砂地業において、シルトを含まない山砂を使用した。
3基礎の墨出し、配筋、型枠の建込みをするために、捨てコンクリート地業を行った。
4場所打ちコンクリート杭の施工において、試験後の杭体の強度に十分な余裕があると予想されたので、試験杭を本杭とした。
5既製コンクリート杭の施工において、作業地盤面以下への打込みには、やっとこを使用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
土工事において、地盤沈下を防止するための地下水処理の工法として、ディープウェル工法を採用した。
設問は、最も不適当である。

ディープウェル工法は、深い井戸から地下水をくみ上げて地下水位を下げる排水工法。地下水位が下がると、周りの地盤が圧密されて地盤沈下を起こすおそれがある。地盤沈下を防ぐには、止水壁で地下水を止める、くみ上げた水を地中に戻す(リチャージ)などの方法をとる。

2
砂地業において、シルトを含まない山砂を使用した。
設問は、適当である。

砂地業に使う砂は、シルト・有機物などの混ざらない、締固めに適した山砂・川砂・砕砂とする(公共建築工事標準仕様書 4.6.2)。

3
基礎の墨出し、配筋、型枠の建込みをするために、捨てコンクリート地業を行った。
設問は、適当である。

捨てコンクリートは、基礎の墨出しをし、配筋・型枠の建込みを正確に行うために打つ。

4
場所打ちコンクリート杭の施工において、試験後の杭体の強度に十分な余裕があると予想されたので、試験杭を本杭とした。
設問は、適当である。

試験杭は本杭に先立って施工し、その結果で本杭の管理基準などを定める(公共建築工事標準仕様書 4.2.2)。試験杭は本杭と同じ設備で施工するので、強度に問題がなければ本杭として使う。

5
既製コンクリート杭の施工において、作業地盤面以下への打込みには、やっとこを使用した。
設問は、適当である。

やっとこ(やっとこ杭・ヤットコ)は、杭の頭を作業地盤面より下まで打ち込むときに、杭の上に継ぎ足して使う補助具。

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No.8コンクリート工事①(構造体強度補正値・水平打継ぎ・土に接する部分のかぶり厚さ・柱の打込み・梁の打込み)

コンクリート工事最も不適当なもの

コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1普通ポルトランドセメントによる構造体強度補正値については、特記がなく、コンクリートの打込みから材齢28日までの予想平均気温が5℃であったので、3 N/mm²とした。
2外壁におけるコンクリートの水平打継ぎについては、止水性を考慮し、打継ぎ面には外側下がりの勾配を付ける方法とした。
3直接土に接する柱・梁・壁・スラブにおける設計かぶり厚さは、特記がなかったので、50 mmとした。
4柱のコンクリートの打込みについては、コンクリートが分離しないようにするため、スラブ又は梁で受けた後、柱の各面の方向から流れ込むように行った。
5梁のコンクリートの打込みについては、壁及び柱のコンクリートの沈みが落ち着いた後に行った。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.8

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
普通ポルトランドセメントによる構造体強度補正値については、特記がなく、コンクリートの打込みから材齢28日までの予想平均気温が5℃であったので、3 N/mm²とした。
設問は、最も不適当である。

普通ポルトランドセメントの構造体強度補正値は、特記がなければ、打込みから材齢28日までの予想平均気温が8℃未満なら6N/mm²、8℃以上なら3N/mm²(公共建築工事標準仕様書 表6.3.2)。5℃で3N/mm²では小さい。

2
外壁におけるコンクリートの水平打継ぎについては、止水性を考慮し、打継ぎ面には外側下がりの勾配を付ける方法とした。
設問は、適当である。

外壁の水平打継ぎは、雨水が入らないよう、打継ぎ面に外側下がりの勾配を付ける(または止水板を入れる)。

3
直接土に接する柱・梁・壁・スラブにおける設計かぶり厚さは、特記がなかったので、50 mmとした。
設問は、適当である。

直接土に接する柱・梁・壁・スラブの最小かぶり厚さは40mm(公共建築工事標準仕様書 表5.3.6)。設計かぶり厚さ(加工に用いるかぶり厚さ)は、これに10mmを加えた50mm(同 5.3.5)。

4
柱のコンクリートの打込みについては、コンクリートが分離しないようにするため、スラブ又は梁で受けた後、柱の各面の方向から流れ込むように行った。
設問は、適当である。

柱にコンクリートを高い所から直接落とすと分離するので、スラブや梁でいったん受けてから、柱の各面の方向から流し込む。

5
梁のコンクリートの打込みについては、壁及び柱のコンクリートの沈みが落ち着いた後に行った。
設問は、適当である。

梁は、壁・柱のコンクリートの沈みが落ち着いた後に打ち込む(公共建築工事標準仕様書 6.6.3)。

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No.9コンクリート工事②(強度試験の頻度・湿潤養生の期間・ひび割れの確認・構造体強度の供試体・調合管理強度の判定)

コンクリート工事最も不適当なもの

コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1コンクリートの強度試験は、打込み日及び打込み工区ごと、かつ、150㎥以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行うこととした。
2建築物の計画供用期間の級が「短期」であったので、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの打込み後の湿潤養生期間を、5日間とした。
3構造体コンクリートの有害なひび割れ及びたわみの有無は、支保工を取り外した後に確認した。
4構造体コンクリートの圧縮強度推定用の供試体は、適切な間隔をあけた3台の運搬車を選び、それぞれ1個ずつ合計3個作製した。
5調合管理強度の管理試験において、1回の試験結果が調合管理強度の80%であり、かつ、3回の試験結果の平均値が調合管理強度以上であったので、合格とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.9

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
コンクリートの強度試験は、打込み日及び打込み工区ごと、かつ、150㎥以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行うこととした。
設問は、適当である。

強度試験は、打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、150㎥以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行う(公共建築工事標準仕様書 表6.9.2)。

2
建築物の計画供用期間の級が「短期」であったので、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの打込み後の湿潤養生期間を、5日間とした。
設問は、適当である。

普通ポルトランドセメントの湿潤養生の期間は5日以上(公共建築工事標準仕様書 表6.7.1)。計画供用期間の級が短期・標準の場合。

3
構造体コンクリートの有害なひび割れ及びたわみの有無は、支保工を取り外した後に確認した。
設問は、適当である。

有害なひび割れ・たわみの有無は、支保工を取り外した後に確認する。

4
構造体コンクリートの圧縮強度推定用の供試体は、適切な間隔をあけた3台の運搬車を選び、それぞれ1個ずつ合計3個作製した。
設問は、適当である。

構造体コンクリート強度の判定用の供試体は、適切な間隔をあけた3台の運搬車から1個ずつ、合計3個つくる(公共建築工事標準仕様書 表6.9.2)。

5正答
調合管理強度の管理試験において、1回の試験結果が調合管理強度の80%であり、かつ、3回の試験結果の平均値が調合管理強度以上であったので、合格とした。
設問は、最も不適当である。

調合管理強度の判定は、1回の試験の平均値が調合管理強度の85%以上で、かつ、3回の試験の総平均値が調合管理強度以上なら合格(公共建築工事標準仕様書 6.9.4)。1回の試験が80%では不合格。

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No.10型枠工事(地盤上の支柱・剝離剤・材料の検査・梁下の支柱・柱と壁のせき板の存置期間)

型枠工事最も不適当なもの

型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1地盤上に支柱を立てるに当たり、支柱がコンクリートの打込み中や打込み後に沈下しないよう、地盤を十分に締め固めるとともに、支柱の下に剛性のある板を敷いた。
2型枠の再使用に当たり、せき板とコンクリートとの付着力を減少させ、脱型時にコンクリート表面や型枠の傷を少なくするために、せき板に剝離剤を塗布した。
3せき板・支保工・締付け金物などの材料の品質管理・検査は、搬入時に行うとともに、型枠の組立て中にも随時行った。
4構造体コンクリートの圧縮強度が設計基準強度以上に達し、かつ、施工中の荷重及び外力について構造計算により安全であることが確認されたので、コンクリートの材齢にかかわらず梁下の支柱を取り外した。
5柱及び壁のせき板は、建築物の計画供用期間の級が「短期」であり、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの打込み後2日間の平均気温が20℃であったので、圧縮強度試験を行わずに取り外した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.10

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
地盤上に支柱を立てるに当たり、支柱がコンクリートの打込み中や打込み後に沈下しないよう、地盤を十分に締め固めるとともに、支柱の下に剛性のある板を敷いた。
設問は、適当である。

地盤の上に支柱を立てるときは、沈下しないよう地盤を締め固め、支柱の下に剛性のある敷板を敷く。

2
型枠の再使用に当たり、せき板とコンクリートとの付着力を減少させ、脱型時にコンクリート表面や型枠の傷を少なくするために、せき板に剝離剤を塗布した。
設問は、適当である。

はく離剤は、せき板とコンクリートとの付着を減らし、脱型を容易にするために塗る。はく離剤は、コンクリート面に悪影響を及ぼさないものとする(公共建築工事標準仕様書 6.8.2)。

3
せき板・支保工・締付け金物などの材料の品質管理・検査は、搬入時に行うとともに、型枠の組立て中にも随時行った。
設問は、適当である。

せき板・支保工・締付け金物などの品質の確認は、搬入時と、型枠の組立て中に随時行う。

4
構造体コンクリートの圧縮強度が設計基準強度以上に達し、かつ、施工中の荷重及び外力について構造計算により安全であることが確認されたので、コンクリートの材齢にかかわらず梁下の支柱を取り外した。
設問は、適当である。

梁下の支柱は、圧縮強度が設計基準強度以上で、構造計算で安全が確かめられれば、材齢にかかわらず取り外せる(公共建築工事標準仕様書 表6.8.3)。

5正答
柱及び壁のせき板は、建築物の計画供用期間の級が「短期」であり、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの打込み後2日間の平均気温が20℃であったので、圧縮強度試験を行わずに取り外した。
設問は、最も不適当である。

基礎・梁側・柱・壁のせき板は、普通ポルトランドセメントで存置期間中の平均気温が15℃以上なら、材齢3日以上で取り外せる(公共建築工事標準仕様書 表6.8.2)。2日では短い(圧縮強度で判断する場合は5N/mm²以上を確かめる)。

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No.11鉄筋工事(最上階の柱頭のフック・加工寸法の検査・梁のスペーサー・180度フックの余長・ふくらみ不足の修正)

鉄筋工事最も不適当なもの

鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1柱の配筋において、最上階の柱頭の四隅にある主筋には、フックを設けた。
2鉄筋の加工寸法の検査は、加工種別ごとに搬入時の最初の一組について行った。
3梁の配筋において、鉄筋のかぶり厚さを確保するためのスペーサーの配置は、特記がなかったので、間隔を1.5 m程度とし、端部については1.5 m以内となるようにした。
4D19の異形鉄筋の端部に設ける180度フックにおいて、折り曲げた余長を3dとした。
5ガス圧接継手において、外観検査の結果、ふくらみの直径や長さが規定値を満たさず不合格となった圧接部は、再加熱・加圧して修正した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.11

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
柱の配筋において、最上階の柱頭の四隅にある主筋には、フックを設けた。
設問は、適当である。

柱の四隅にある主筋の重ね継手と、最上階の柱頭の鉄筋の末端部にはフックを付ける(公共建築工事標準仕様書 5.3.2)。

2
鉄筋の加工寸法の検査は、加工種別ごとに搬入時の最初の一組について行った。
設問は、適当である。

鉄筋の加工寸法の検査は、加工種別ごとに、搬入時の最初の一組について行う。

3
梁の配筋において、鉄筋のかぶり厚さを確保するためのスペーサーの配置は、特記がなかったので、間隔を1.5 m程度とし、端部については1.5 m以内となるようにした。
設問は、適当である。

梁のスペーサーは、特記がなければ、間隔1.5m程度とし、端部は1.5m以内に配置する(出題当時の JASS 5 の目安)。2022年改定の JASS 5 では端部0.5m程度とされ、令和5年 No.8 はこの値(間隔1.5m程度・端部0.5m程度)で出題されている。

4正答
D19の異形鉄筋の端部に設ける180度フックにおいて、折り曲げた余長を3dとした。
設問は、最も不適当である。

鉄筋の折曲げの余長は、180°フックで4d以上、135°フックで6d以上、90°フックで8d以上(公共建築工事標準仕様書 表5.3.1)。3dでは短い。

5
ガス圧接継手において、外観検査の結果、ふくらみの直径や長さが規定値を満たさず不合格となった圧接部は、再加熱・加圧して修正した。
設問は、適当である。

圧接部のふくらみの直径や長さが規定値に満たない場合は、再加熱・加圧して修正する(公共建築工事標準仕様書 5.4.11)。

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No.12鉄骨の溶接(吸湿した溶接棒・割れの補修・低温時の加熱範囲・スタッド溶接面の錆・打撃曲げ試験のスタッド)

鉄骨工事最も不適当なもの

鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1吸湿の疑いのある溶接棒は、再乾燥させてから使用した。
2溶接部に割れがあったので、溶接金属を全長にわたって削り取り、再溶接を行った。
3作業場所の気温が4℃であったので、溶接線から50 mmまでの範囲の母材部分を加熱して、溶接を行った。
4スタッド溶接の溶接面に著しい錆さびが付着していたので、スタッド軸径の2倍以上の範囲の錆さびをグラインダーで除去し、溶接を行った。
5スタッド溶接後の打撃曲げ試験において15度まで曲げたスタッドのうち、欠陥のないものについては、そのまま使用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.12

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
吸湿の疑いのある溶接棒は、再乾燥させてから使用した。
設問は、適当である。

吸湿した溶接棒は欠陥の原因になるので使わない(公共建築工事標準仕様書 7.6.4)。吸湿の疑いがあるものは、再乾燥させてから使う。

2
溶接部に割れがあったので、溶接金属を全長にわたって削り取り、再溶接を行った。
設問は、適当である。

溶接部に割れがある場合は、溶接金属を全長にわたって除去し、再溶接する(公共建築工事標準仕様書 7.6.13)。

3正答
作業場所の気温が4℃であったので、溶接線から50 mmまでの範囲の母材部分を加熱して、溶接を行った。
設問は、最も不適当である。

作業場所の気温が-5℃以上5℃以下のときは、溶接線から100mm程度の範囲を加熱して溶接する(公共建築工事標準仕様書 7.6.8)。50mmでは狭い。

4
スタッド溶接の溶接面に著しい錆さびが付着していたので、スタッド軸径の2倍以上の範囲の錆さびをグラインダーで除去し、溶接を行った。
設問は、適当である。

スタッド溶接の溶接面に錆などがある場合は、スタッド軸径の2倍以上の範囲を丁寧に除去する(公共建築工事標準仕様書 7.7.4)。

5
スタッド溶接後の打撃曲げ試験において15度まで曲げたスタッドのうち、欠陥のないものについては、そのまま使用した。
設問は、適当である。

打撃曲げ試験で15°まで曲げ、欠陥のなかったスタッドは、そのまま使用する(公共建築工事標準仕様書 7.7.6)。

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No.13高力ボルト接合(摩擦面の塗装・ナット回転法・勾配座金・締付けの順序・肌すき)

鉄骨工事最も不適当なもの

高力ボルト接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1ボルト締めによる摩擦接合部の摩擦面には、錆さび止め塗装を行わなかった。
2ナット回転法による M16(ねじの呼び径)の高力六角ボルトの本締めは、一次締付け完了後を起点としてナットを120度回転させて行った。
3ボルト頭部と接合部材の面が、1/20以上傾斜していたので、勾配座金を使用した。
4一群のボルトの締付けは、群の中央部から周辺に向かう順序で行った。
5接合部の材厚の差により1.2 mmの肌すきが生じたので、ボルトの締付けのトルク値を高めることにより修正した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.13

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
ボルト締めによる摩擦接合部の摩擦面には、錆さび止め塗装を行わなかった。
設問は、適当である。

高力ボルト摩擦接合部の摩擦面は、すべり係数を確保するため、錆止め塗装をしない(公共建築工事標準仕様書 7.8.2・7.4.2)。

2
ナット回転法による M16(ねじの呼び径)の高力六角ボルトの本締めは、一次締付け完了後を起点としてナットを120度回転させて行った。
設問は、適当である。

ナット回転法の本締めは、一次締付け完了後を起点として、ナットを120°(M12は60°)回転させる(公共建築工事標準仕様書 7.4.7)。

3
ボルト頭部と接合部材の面が、1/20以上傾斜していたので、勾配座金を使用した。
設問は、適当である。

ボルト頭部またはナットと接合部材の面が1/20以上傾斜している場合は、勾配座金を使う(公共建築工事標準仕様書 7.4.6)。

4
一群のボルトの締付けは、群の中央部から周辺に向かう順序で行った。
設問は、適当である。

1群のボルトの締付けは、群の中央から周辺に向かう順序で行う(公共建築工事標準仕様書 7.4.7)。

5正答
接合部の材厚の差により1.2 mmの肌すきが生じたので、ボルトの締付けのトルク値を高めることにより修正した。
設問は、最も不適当である。

接合部の材厚の差などで1mmを超える肌すきがある場合は、フィラープレートを入れる(公共建築工事標準仕様書 7.4.6)。トルクを高めて締め付けても、接合面が密着せず、所定の摩擦力が得られない。

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No.14コンクリートブロック工事・押出成形セメント板工事(充塡コンクリートの打継ぎ位置・横筋の端部・塀の控壁・縦張りの目地幅・横張りの取付け金物)

補強コンクリートブロック造・押出成形セメント板工事最も不適当なもの

コンクリートブロック工事及び外壁の押出成形セメント板工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1補強コンクリートブロック造において、ブロック空洞部の充塡コンクリートの打継ぎ位置は、ブロックの上端から5 cm程度下がった位置とした。
2補強コンクリートブロック造において、直交壁のない耐力壁の横筋の端部は、壁端部の縦筋に180度フックによりかぎ掛けとした。
3高さ1.8 mの補強コンクリートブロック造の塀において、長さ4.0 mごとに控壁を設けた。
4押出成形セメント板を縦張り工法で取り付けるに当たり、セメント板相互の目地幅は、特記がなかったので、長辺の目地幅を8 mm、短辺の目地幅を15 mmとした。
5押出成形セメント板を横張り工法で取り付けるに当たり、取付け金物は、セメント板がスライドできるように取り付けた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.14

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
補強コンクリートブロック造において、ブロック空洞部の充塡コンクリートの打継ぎ位置は、ブロックの上端から5 cm程度下がった位置とした。
設問は、適当である。

充塡コンクリートの打止め(打継ぎ)位置は、ブロックの上端から5cm程度下がった位置とする(公共建築工事標準仕様書 8.2.8)。打継ぎがブロックの目地と重ならないようにするため。

2
補強コンクリートブロック造において、直交壁のない耐力壁の横筋の端部は、壁端部の縦筋に180度フックによりかぎ掛けとした。
設問は、適当である。

壁横筋は、壁端部の縦筋に180°フックでかぎ掛けとする(公共建築工事標準仕様書 8.2.5)。

3正答
高さ1.8 mの補強コンクリートブロック造の塀において、長さ4.0 mごとに控壁を設けた。
設問は、最も不適当である。

高さ1.2mを超える補強コンクリートブロック造の塀は、長さ3.4m以下ごとに、高さの1/5以上突き出した控壁を設ける(建築基準法施行令第62条の8第五号)。4.0mごとでは間隔が広い。

4
押出成形セメント板を縦張り工法で取り付けるに当たり、セメント板相互の目地幅は、特記がなかったので、長辺の目地幅を8 mm、短辺の目地幅を15 mmとした。
設問は、適当である。

押出成形セメント板の目地幅は、長辺8mm以上、短辺15mm以上(公共建築工事標準仕様書 8.5.3)。

5
押出成形セメント板を横張り工法で取り付けるに当たり、取付け金物は、セメント板がスライドできるように取り付けた。
設問は、適当である。

横張り工法の取付け金物は、パネルの左右端部に、スライドできるように取り付ける(公共建築工事標準仕様書 表8.5.1)。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第62条の8第五号(ブロック塀の控壁)

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🔨 木工事・仕上げ工事(No.15〜No.20)

No.15木工事①(通し柱・根太の寸法・面材耐力壁・棟木の継手・縁甲板の継手)

木工事最も不適当なもの

木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1木造2階建ての住宅の通し柱である隅柱に、断面寸法が120 mm×120 mmのベイヒを用いた。
2大引きの間隔が910 mmであったので、根太には、断面寸法が60 mm×60 mmのものを用いた。
3大壁造の面材耐力壁は、厚さ9 mmの構造用合板を用い、N50の釘を150 mm間隔で留め付けた。
4棟木の継手位置は、小屋束より持出しとした。
5床板張りにおいて、本ざねじゃくりの縁甲板を根太に直接張り付けるに当たり、継手位置は根太の心で一直線上にそろえた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.15

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
木造2階建ての住宅の通し柱である隅柱に、断面寸法が120 mm×120 mmのベイヒを用いた。
設問は、適当である。

木造2階建ての通し柱(隅柱)には、120mm角程度の断面の材を使う。ベイヒは土台・柱に使える樹種。

2
大引きの間隔が910 mmであったので、根太には、断面寸法が60 mm×60 mmのものを用いた。
設問は、適当である。

大引の間隔が910mm程度なら、根太は45mm×45mm程度以上とする。60mm×60mmは十分な寸法。

3
大壁造の面材耐力壁は、厚さ9 mmの構造用合板を用い、N50の釘を150 mm間隔で留め付けた。
設問は、適当である。

構造用合板の面材耐力壁は、N50の釘を150mm以下の間隔で留め付ける。厚さ9mm・150mm間隔は適当。

4
棟木の継手位置は、小屋束より持出しとした。
設問は、適当である。

棟木の継手は、小屋束の位置ではなく、小屋束から持ち出した位置に設ける。

5正答
床板張りにおいて、本ざねじゃくりの縁甲板を根太に直接張り付けるに当たり、継手位置は根太の心で一直線上にそろえた。
設問は、最も不適当である。

縁甲板などの床板の継手は、受材(根太)の心で乱に(隣り合う板で位置をずらして)継ぐ(公共建築工事標準仕様書 表12.6.1)。一直線上にそろえると、継手の所で床がたわんだり、割れたりしやすい。

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No.16木工事②(ホールダウン金物・管柱と胴差の仕口・筋かいと間柱・小屋梁と軒桁・敷居の溝)

木工事最も不適当なもの

木造2階建ての住宅の木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1ホールダウン金物と六角ボルトを用いて、柱を布基礎に緊結した。
2耐力壁でない軸組において、管柱と胴差との仕口は、短ほぞ差しとし、かど金物を当て釘打ちとした。
3筋かいと間柱が取合う部分については、間柱を筋かいの厚さだけ欠き取った。
4小屋梁と軒桁との仕口は、かぶと蟻掛けとし、羽子板ボルトで緊結した。
5敷居には、木裏側に建具の溝を付けたものを使用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.16

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
ホールダウン金物と六角ボルトを用いて、柱を布基礎に緊結した。
設問は、適当である。

ホールダウン金物は、柱を基礎(アンカーボルト)や横架材に緊結し、柱が引き抜かれるのを防ぐ。柱へは六角ボルトなどで留め付ける。

2
耐力壁でない軸組において、管柱と胴差との仕口は、短ほぞ差しとし、かど金物を当て釘打ちとした。
設問は、適当である。

耐力壁でない軸組の管柱と胴差の仕口は、短ほぞ差しとし、かど金物を当てて釘打ちとする。

3
筋かいと間柱が取合う部分については、間柱を筋かいの厚さだけ欠き取った。
設問は、適当である。

筋かいと間柱が交わる所は、筋かいを欠き込まず、間柱の方を筋かいの厚さだけ欠き取る(公共建築木造工事標準仕様書 5.6.9)。筋かいを欠くと耐力が落ちる。

4
小屋梁と軒桁との仕口は、かぶと蟻掛けとし、羽子板ボルトで緊結した。
設問は、適当である。

小屋梁と軒桁の仕口は、かぶと蟻掛けとし、羽子板ボルトで緊結する。

5正答
敷居には、木裏側に建具の溝を付けたものを使用した。
設問は、最も不適当である。

敷居や鴨居は、木表側に建具の溝を付ける。木材は木表側に凹に反るので、木表側に溝があると反っても溝の幅が狭まりにくい。木裏側に溝を付けると、建具の動きが悪くなる。

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No.17防水・屋根工事(ボンドブレーカー・シリコーン系の付着・アスファルトプライマー・折板のタイトフレーム・化粧スレート)

防水工事・屋根工事最も不適当なもの

防水工事及び屋根工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1シーリング工事におけるボンドブレーカーは、シーリング材と接着しない粘着テープとした。
2シーリング材の充塡作業において、充塡箇所以外の部分に付着したシリコーン系シーリング材は、硬化後の早い時期に取り除いた。
3アスファルト防水工事において、アスファルトプライマーを塗布した後、直ちにルーフィング類の張付けを行った。
4折板葺のタイトフレームと下地材との接合は、隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除去し、錆さび止め塗料を塗布した。
5木造住宅の屋根用化粧スレートの葺板は、1枚ごとに専用釘を用いて野地板に留め付けた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.17

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
シーリング工事におけるボンドブレーカーは、シーリング材と接着しない粘着テープとした。
設問は、適当である。

ボンドブレーカーは、シーリング材が目地底に接着しない(三面接着を防ぐ)ように張る、シーリング材と接着しないテープ。

2
シーリング材の充塡作業において、充塡箇所以外の部分に付着したシリコーン系シーリング材は、硬化後の早い時期に取り除いた。
設問は、適当である。

充塡箇所以外に付いたシーリング材は直ちに取り除くが、シリコーン系は、拭き取ると汚れが広がるので硬化後に取り除く(公共建築工事標準仕様書 9.7.4)。

3正答
アスファルト防水工事において、アスファルトプライマーを塗布した後、直ちにルーフィング類の張付けを行った。
設問は、最も不適当である。

アスファルトプライマーは、下地が乾燥した後に清掃して均一に塗り、乾燥させる(公共建築工事標準仕様書 9.2.4)。乾燥させずにすぐルーフィングを張ると、接着不良やふくれの原因になる。

4
折板葺のタイトフレームと下地材との接合は、隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除去し、錆さび止め塗料を塗布した。
設問は、適当である。

折板葺のタイトフレームと下地材の接合は隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除去して錆止め塗料を塗る。

5
木造住宅の屋根用化粧スレートの葺板は、1枚ごとに専用釘を用いて野地板に留め付けた。
設問は、適当である。

屋根用化粧スレートは、1枚ごとに専用の釘で野地板に留め付ける。

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No.18左官・タイル・石工事(せっこうプラスターの使用時間・セルフレベリング材の突起・改良圧着張り・接着剤張りの下地・敷きモルタル)

左官・タイル・石工事最も不適当なもの

左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1せっこうプラスター塗りにおいて、上塗りに使用するプラスターは、加水後1時間以内に使用した。
2セルフレベリング材塗りにおいて、セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部及び気泡跡周辺の突起をサンダーで削り取った。
3壁のタイルの改良圧着張りにおいて、タイル下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗り付けた。
4内壁タイルの接着剤張りにおいて、タイルの張付けに当たり、下地面に吸水調整材を塗布した。
5屋内の床の石張りにおいて、敷きモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂4とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.18

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
せっこうプラスター塗りにおいて、上塗りに使用するプラスターは、加水後1時間以内に使用した。
設問は、適当である。

せっこうプラスターは、上塗りには加水後1.5時間以上経過したものを使わない(公共建築工事標準仕様書 15.8.5)。1時間以内は満たしている。

2
セルフレベリング材塗りにおいて、セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部及び気泡跡周辺の突起をサンダーで削り取った。
設問は、適当である。

セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部の段差や気泡跡の周りの突起は、サンダーで削り取る。

3
壁のタイルの改良圧着張りにおいて、タイル下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗り付けた。
設問は、適当である。

改良圧着張りは、下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗って張る。

4正答
内壁タイルの接着剤張りにおいて、タイルの張付けに当たり、下地面に吸水調整材を塗布した。
設問は、最も不適当である。

有機系接着剤によるタイル張りでは、タイルの張付けに当たり、下地への水湿し及び吸水調整材の塗布は行わない(公共建築工事標準仕様書 11.3.7)。吸水調整材を塗ると、接着剤の接着を妨げるおそれがある。

5
屋内の床の石張りにおいて、敷きモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂4とした。
設問は、適当である。

床の石張りの敷きモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂4(公共建築工事標準仕様書 表10.2.5)。

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No.19塗装工事(エアレススプレー・クリヤラッカーの下塗り・オイルステインの色調・ローラーブラシ塗り・パテかい)

塗装工事最も不適当なもの

塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1鉄鋼面に使用する合成樹脂調合ペイントの上塗りは、エアレススプレーによる吹付け塗りとした。
2木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ジンクリッチプライマーを用いた。
3オイルステイン塗りの色調の調整は、所定のシンナーによって行った。
4壁面のローラーブラシ塗りに当たり、隅やちり回りなどは、先行して小ばけを用いて塗装した。
5パテかいは、一回で厚塗りせず、木べらを用いて数回に分けて行った。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.19

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
鉄鋼面に使用する合成樹脂調合ペイントの上塗りは、エアレススプレーによる吹付け塗りとした。
設問は、適当である。

鉄鋼面の合成樹脂調合ペイントの上塗りは、はけ塗り・ローラーブラシ塗りのほか、エアレススプレーによる吹付け塗りとしてよい。

2正答
木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ジンクリッチプライマーを用いた。
設問は、最も不適当である。

木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ラッカー系シーラーのウッドシーラーを使う(公共建築工事標準仕様書 表18.5.1)。ジンクリッチプライマーは、亜鉛末を多く含む鉄鋼面の錆止め塗料で、木部の透明塗装には使わない。

3
オイルステイン塗りの色調の調整は、所定のシンナーによって行った。
設問は、適当である。

オイルステインの色の濃さの調整は、所定のシンナーで薄めて行う。

4
壁面のローラーブラシ塗りに当たり、隅やちり回りなどは、先行して小ばけを用いて塗装した。
設問は、適当である。

ローラーブラシ塗りでは、隅・ちり回りなどは、小ばけや専用ローラーで先に塗っておく(公共建築工事標準仕様書 18.1.4)。

5
パテかいは、一回で厚塗りせず、木べらを用いて数回に分けて行った。
設問は、適当である。

パテかいは、一度に厚く塗るとひび割れややせの原因になるので、木べらで数回に分けて行う。

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No.20建具・ガラス・内装工事(木製建具の保管・丁番の枚数・複層ガラスの水抜き孔・洗面室の接着剤・フローリングの割付け)

建具・ガラス・内装工事最も不適当なもの

建具工事、ガラス工事及び内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1木製建具の保管に当たり、障子は平積みとし、フラッシュ戸は立てかけとした。
2高さが2.0 mの木製開き戸を取り付けるに当たり、木製建具用丁番を3枚使用した。
3外部に面したアルミニウム製建具に複層ガラスをはめ込むに当たり、下端のガラス溝に径6 mmの水抜き孔を3箇所設けた。
4洗面室にビニル床シートを張り付けるに当たり、ウレタン樹脂系の接着剤を使用した。
5床にフローリングを張るに当たり、室の中心部から割付けを行い、壁際で寸法調整をした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.20

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
木製建具の保管に当たり、障子は平積みとし、フラッシュ戸は立てかけとした。
設問は、最も不適当である。

木製建具の保管は、障子・ふすまは立てかけ、フラッシュ戸は平積みとする。フラッシュ戸を立てかけると反りやすく、障子を平積みにすると組子が傷む。

2
高さが2.0 mの木製開き戸を取り付けるに当たり、木製建具用丁番を3枚使用した。
設問は、適当である。

木製建具用丁番の枚数は、建具の高さが2,000mm未満で2枚、2,000mm以上2,400mm以下で3枚(公共建築工事標準仕様書 表16.8.4)。高さ2.0mで3枚は適当。

3
外部に面したアルミニウム製建具に複層ガラスをはめ込むに当たり、下端のガラス溝に径6 mmの水抜き孔を3箇所設けた。
設問は、適当である。

外部に面する複層ガラスなどを受ける下端のガラス溝には、径6mm以上の水抜き孔を2か所以上設ける(公共建築工事標準仕様書 16.14.3)。

4
洗面室にビニル床シートを張り付けるに当たり、ウレタン樹脂系の接着剤を使用した。
設問は、適当である。

洗面所など湿気や水の影響を受けやすい所のビニル床シートには、エポキシ樹脂系またはウレタン樹脂系の接着剤を使う(公共建築工事標準仕様書 表19.2.1)。

5
床にフローリングを張るに当たり、室の中心部から割付けを行い、壁際で寸法調整をした。
設問は、適当である。

フローリングは、室の中心から割付けを行い、壁際で寸法を調整する。

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📐 設備・改修・工法・積算・契約(No.21〜No.25)

No.21木造住宅の設備工事(排気ダクトの勾配・給湯管・上向き給水の勾配・雨水ます・照明器具の絶縁)

設備工事最も不適当なもの

木造住宅における設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1換気設備の排気ダクトは、住戸内から住戸外に向かって、先下がり勾配となるように取り付けた。
2給湯管には、架橋ポリエチレン管を使用した。
3給水横走り管は、上向き給水管方式を採用したので、先上がりの均一な勾配で配管した。
4雨水ますには、インバートが設けられたますを使用した。
5金属板張りの外壁に照明器具を設置するに当たり、照明器具の金属製部分及び取付金具は、金属板と絶縁して取り付けた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.21

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正答4最も不適当なものは、4である。
1
換気設備の排気ダクトは、住戸内から住戸外に向かって、先下がり勾配となるように取り付けた。
設問は、適当である。

排気ダクトは、雨水や結露水が室内に入らないよう、住戸外に向かって先下がり勾配で取り付ける。

2
給湯管には、架橋ポリエチレン管を使用した。
設問は、適当である。

給湯管には、耐熱性のある架橋ポリエチレン管などを使う。

3
給水横走り管は、上向き給水管方式を採用したので、先上がりの均一な勾配で配管した。
設問は、適当である。

上向き給水管方式では、空気が抜けるように、横走り管を先上がりの均一な勾配で配管する。

4正答
雨水ますには、インバートが設けられたますを使用した。
設問は、最も不適当である。

雨水ますには、雨水に含まれる土砂を沈めるため、深さ150mm以上の泥だめを設ける(官庁施設の構内舗装・排水設計基準の資料(平成27年制定)5.4 も、桝の底部に深さ15cm以上の泥だめを設けるとしている)。底に半円形の溝(インバート)を設けるのは、汚物を滞らせず流す汚水ます。

5
金属板張りの外壁に照明器具を設置するに当たり、照明器具の金属製部分及び取付金具は、金属板と絶縁して取り付けた。
設問は、適当である。

金属板張りの外壁に照明器具を付けるときは、漏電による感電・火災を防ぐため、器具の金属部分や取付金具を金属板と絶縁して取り付ける。

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No.22改修工事(モルタルの欠損部と浮き・目透し工法のボード・既存防水層の上の改修・床下地の乾燥・天井ふところの補強)

改修工事最も不適当なもの

改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1モルタル塗り仕上げ外壁の改修において、モルタル層の欠損部の周囲に浮きがあったので、ダイヤモンドカッターにより健全部と縁を切って、その部分をはつり取った。
2内装の改修において、せっこうボードを用いた壁面の目地を見せる目透し工法とするために、テーパー付きせっこうボードを用いた。
3屋上の防水改修において、既存の露出アスファルト防水層の上に、合成高分子系ルーフィングシートを施工した。
4床の改修において、ビニル床シートの張付け前にモルタル下地の乾燥程度を確認するため、高周波式水分計による計測を行った。
5天井の改修において、天井のふところが1.5 mであったので、補強用部材を用いて、軽量鉄骨天井下地の吊りボルトの水平補強と斜め補強を行った。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.22

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正答2最も不適当なものは、2である。
1
モルタル塗り仕上げ外壁の改修において、モルタル層の欠損部の周囲に浮きがあったので、ダイヤモンドカッターにより健全部と縁を切って、その部分をはつり取った。
設問は、適当である。

欠損部の周りのモルタルの浮きは、ダイヤモンドカッターなどで健全部と縁を切って、損傷が広がらないようにはつり取る(公共建築改修工事標準仕様書 4.4.3)。

2正答
内装の改修において、せっこうボードを用いた壁面の目地を見せる目透し工法とするために、テーパー付きせっこうボードを用いた。
設問は、最も不適当である。

目地を見せる目透し工法には、ベベルエッジやスクェアエッジのせっこうボードを使う(公共建築改修工事標準仕様書 表6.13.5)。テーパーエッジは、目地を平らに埋めて見せない継目処理工法用。

3
屋上の防水改修において、既存の露出アスファルト防水層の上に、合成高分子系ルーフィングシートを施工した。
設問は、適当である。

既存の露出アスファルト防水層を撤去せず、その上に合成高分子系ルーフィングシートを施工する改修工法(S4S工法など)がある(公共建築改修工事標準仕様書 表3.1.1)。

4
床の改修において、ビニル床シートの張付け前にモルタル下地の乾燥程度を確認するため、高周波式水分計による計測を行った。
設問は、適当である。

ビニル床シートを張る前に、モルタル下地の乾燥の程度を、高周波式水分計などで確かめる。

5
天井の改修において、天井のふところが1.5 mであったので、補強用部材を用いて、軽量鉄骨天井下地の吊りボルトの水平補強と斜め補強を行った。
設問は、適当である。

天井のふところが1.5m以上の場合は、吊りボルトの水平補強・斜め補強を行う(公共建築改修工事標準仕様書 6.6.4)。

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No.23工事の工法(親杭横矢板工法・プレボーリング根固め工法・ノンスカラップ工法・あと詰め中心塗り工法・密着張り)

施工の工法最も不適当なもの

建築工事に用いられる工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1山留め工事において、地下水位が床付け面より低かったので、親杭横矢板工法を採用した。
2既製コンクリート杭工事において、支持地盤に杭先端部を定着させるプレボーリング根固め工法を採用した。
3鉄筋工事において、同一径の鉄筋の継手には、ノンスカラップ工法を採用した。
4鉄骨工事において、露出形式柱脚のベースモルタルの全面を、あらかじめ同一の高さで平滑に仕上げることが困難であったので、あと詰め中心塗り工法を採用した。
5タイル工事において、外壁への二丁掛けタイルの張付けは、特記がなかったので、密着張り(ヴィブラート工法)を採用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23

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正答3最も不適当なものは、3である。
1
山留め工事において、地下水位が床付け面より低かったので、親杭横矢板工法を採用した。
設問は、適当である。

親杭横矢板工法は止水性がないので、地下水位が床付け面より低い場合に使える。

2
既製コンクリート杭工事において、支持地盤に杭先端部を定着させるプレボーリング根固め工法を採用した。
設問は、適当である。

プレボーリング根固め工法は、あらかじめ掘削した孔に既製コンクリート杭を入れ、杭の先端を根固め液で支持地盤に定着させる工法。

3正答
鉄筋工事において、同一径の鉄筋の継手には、ノンスカラップ工法を採用した。
設問は、最も不適当である。

ノンスカラップ工法は、鉄骨の梁端部の溶接で、ウェブにスカラップ(扇形の切欠き)を設けずに溶接する工法。鉄筋の継手の工法ではない(鉄筋の継手は、重ね継手・ガス圧接継手・機械式継手など)。

4
鉄骨工事において、露出形式柱脚のベースモルタルの全面を、あらかじめ同一の高さで平滑に仕上げることが困難であったので、あと詰め中心塗り工法を採用した。
設問は、適当である。

あと詰め中心塗り工法は、ベースプレートの中央下部に硬練りモルタルを所定の高さに塗っておき、柱を建てた後に周囲から無収縮モルタルを圧入する工法(公共建築工事標準仕様書 表7.10.2のA種)。全面を平滑に仕上げるのが難しい場合に使う。

5
タイル工事において、外壁への二丁掛けタイルの張付けは、特記がなかったので、密着張り(ヴィブラート工法)を採用した。
設問は、適当である。

密着張り(ヴィブラート工法)は、外装の小口以上二丁掛け以下のタイルに使える工法(公共建築工事標準仕様書 表11.2.3)。

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No.24建築積算の用語(設計数量・所要数量・計画数量・共通仮設・直接仮設)

積算最も不適当なもの

建築積算の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1設計数量は、設計図書に記載されている個数及び設計寸法から求めた長さ、面積、体積等の数量をいう。
2所要数量は、定尺寸法による切り無駄や、施工上やむを得ない損耗を含んだ数量をいう。
3計画数量は、設計図書に基づいた施工計画により求めた数量をいう。
4共通仮設は、複数の工事種目に共通して使用する仮設をいう。
5直接仮設は、工事種目ごとの工事科目で単独に使用する仮設をいう。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.24

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正答5最も不適当なものは、5である。
1
設計数量は、設計図書に記載されている個数及び設計寸法から求めた長さ、面積、体積等の数量をいう。
設問は、適当である。

設計数量は、設計図書に記載された個数や設計寸法から求めた長さ・面積・体積などの数量(公共建築数量積算基準)。

2
所要数量は、定尺寸法による切り無駄や、施工上やむを得ない損耗を含んだ数量をいう。
設問は、適当である。

所要数量は、定尺寸法による切り無駄や、施工上やむを得ない損耗を含んだ数量(同)。

3
計画数量は、設計図書に基づいた施工計画により求めた数量をいう。
設問は、適当である。

計画数量は、設計図書に基づく施工計画(根切りの余幅や足場の計画など)により求めた数量(同)。

4
共通仮設は、複数の工事種目に共通して使用する仮設をいう。
設問は、適当である。

共通仮設は、複数の工事種目に共通して使う仮設(仮囲い・現場事務所など)。

5正答
直接仮設は、工事種目ごとの工事科目で単独に使用する仮設をいう。
設問は、最も不適当である。

直接仮設は、工事種目ごとの複数の工事科目に共通して使う仮設(遣方・墨出し・足場など)。一つの工事科目だけで単独に使う仮設は、専用仮設という。

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No.25請負契約(民間建設工事標準請負契約約款(甲))(図面の疑義・部分使用・工事の中止と解除・着手の遅れ・工期の延長)

請負契約最も不適当なもの

請負契約に関する次の記述のうち、中央建設業審議会「民間建設工事標準請負契約約款(甲)」に照らして、最も不適当なものはどれか。

1受注者は、図面若しくは仕様書の表示が明確でないことを発見したときは、直ちに書面をもって発注者に通知する。
2契約書及び設計図書に、工事中における契約の目的物の一部の発注者による使用についての定めがない場合、発注者は、受注者の書面による同意がなければ、目的物の一部の使用をすることはできない。
3発注者は、必要があると認めるときは、書面をもって受注者に通知して工事を中止し、又は契約を解除することができる。
4受注者が正当な理由なく、着手期日を過ぎても工事に着手しないときは、発注者は、受注者に損害の賠償を請求することができる。
5受注者は、工事の追加又は変更があるときは、発注者に対して、その理由を明示して、必要と認められる工期の延長を請求することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.25

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正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
受注者は、図面若しくは仕様書の表示が明確でないことを発見したときは、直ちに書面をもって発注者に通知する。
設問は、最も不適当である。

受注者は、図面・仕様書の表示が明確でないこと、図面と仕様書の矛盾などを見つけたときは、直ちに書面をもって監理者に通知する(約款 第16条)。発注者に通知するのではない。

2
契約書及び設計図書に、工事中における契約の目的物の一部の発注者による使用についての定めがない場合、発注者は、受注者の書面による同意がなければ、目的物の一部の使用をすることはできない。
設問は、適当である。

部分使用について契約書・設計図書に定めがない場合、発注者は、監理者の技術的審査と受注者との事前協議を経たうえで、受注者の書面による同意を得なければならない(約款 第26条)。

3
発注者は、必要があると認めるときは、書面をもって受注者に通知して工事を中止し、又は契約を解除することができる。
設問は、適当である。

発注者は、必要があると認めるときは、書面で受注者に通知して、工事を中止し、または契約を解除できる(約款 第34条第1項)。

4
受注者が正当な理由なく、着手期日を過ぎても工事に着手しないときは、発注者は、受注者に損害の賠償を請求することができる。
設問は、適当である。

受注者が正当な理由なく着手期日を過ぎても工事に着手しないときは、発注者は、工事の中止・契約の解除ができ、受注者に損害の賠償を請求できる(約款 第34条第2項)。

5
受注者は、工事の追加又は変更があるときは、発注者に対して、その理由を明示して、必要と認められる工期の延長を請求することができる。
設問は、適当である。

受注者は、工事の追加・変更などがあるときは、理由を明示して、必要な工期の延長を請求できる(約款 第31条第5項)。

📖 根拠の法令・基準

民間建設工事標準請負契約約款(甲)(平成29年7月改正)第16条・第26条・第31条第5項・第34条

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令和元年の合格基準点(学科の試験)

配点は各問題1点(各科目25点・合計100点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。

学科Ⅰ
計画
学科Ⅱ
法規
学科Ⅲ
構造
学科Ⅳ
施工
総得点
合格基準点13点13点13点13点60点

出典:建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」

💡 施工は何点を目指すか

令和元年の施工の基準点は13点でした。施工は法令集を使えない科目で、公共建築工事標準仕様書などにある工事の数値(継手や定着の長さ・養生の温度や期間・目地の幅など)がくり返し問われます。毎年ほぼ同じ順番で出る工事ごとに、数値と理由をセットで覚えておくと安心です。

ほかの年度・ほかの科目の過去問

この記事の問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和元年 二級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。

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