要点と過去問10年分
二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)の No.23 で毎年出題される「測量・施工機械・工法」について、測量の種類と器具・計算、施工機械・器具の使い道、工法の名前と工事の組合せを要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を選択肢ごとに解説します。図の計算の問題と3つの組合せの問題は、問題ごとに載せています。

測量・施工機械・工法の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
No.23 は、10年のうち4年が測量(うち2年は図の計算)、6年が施工機械・器具と工法の問題でした。名前と使い道・工事の組合せを入れ替えた選択肢が正答になることが多く、ノンスカラップ工法(鉄骨)、地盤アンカー工法(山留め)がくり返し出ます。
毎年 No.23 に1問(10年で10問)。この記事で解説する選択肢は35肢、図・表・計算の問題は3問(問題ごとに掲載)です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している二級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版や日本建築学会の JASS など、今の基準でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
📏 測量
📖 測量の種類と器具・計算
測量は、測量の種類と使う器具の組合せ、平板測量の方法、水準測量(高低測量)の計算、閉合トラバースの誤差がよく問われます。
| 測量 | 内容・器具 | 根拠 |
|---|---|---|
| 距離測量 | スチールテープ(鋼巻尺)などで測る。傾斜地では、高い方から低い方へ下がりながら測る降測法を使う | |
| 角測量 | セオドライト(トランシット)・トータルステーションを使う | |
| トラバース測量(多角測量) | 測点を結んだ折れ線の角度と距離を測る(トータルステーション)。閉合トラバースの測角誤差が許容範囲内なら、各角に等しく配分する | |
| 平板測量 | 平板の上で図をかく(磁針箱・アリダード)。放射法は見通しのよい狭い場所向き。見通しが悪いときは道線法など | |
| 水準測量(高低測量) | レベル(オートレベルなど)と標尺で高低差を測る。高低差が大きいときは、レベルの据付け位置を変えながら測る | |
| 真北 | その場所の磁針偏差を調べて求める |
| 計算 | 求め方 |
|---|---|
| 標高(高低測量) | 求める点の標高 = 既知点の標高 + 後視の合計 - 前視の合計 |
| 閉合トラバースの内角の和 | n角形は(n-2)×180°(五角形なら540°)。実測値の合計との差が測角誤差 |
✏️ 過去問:測量と器具・測量の方法(10年で10肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:測量とそれに用いる器具との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
距離測量スチールテープ
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢1
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問題:測量とそれに用いる器具との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
平板測量磁針箱
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢2
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問題:測量とそれに用いる器具との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
トラバース測量トータルステーション
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢3
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トラバース測量(多角測量)は、測点を結んだ折れ線の角度と距離を測る測量で、角度と距離を同時に測れるトータルステーションを使う。
問題:測量とそれに用いる器具との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
角測量アリダード
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢4
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角測量(角度を測る測量)には、セオドライト(トランシット)やトータルステーションを使う。アリダードは平板測量の器具。
問題:測量とそれに用いる器具との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
水準測量オートレベル
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢5
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問題:測量に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
傾斜地の距離測量において、傾斜地の高いほうから低いほうへ下がりながら測定する降測法を用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢1
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問題:測量に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
平板測量において、敷地内に建築物があり、見通しが悪いので放射法により測量した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢2
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放射法は、平板を1か所に据え、そこから全ての測点を見通して方向と距離を測る方法で、見通しのよい狭い場所に向く。建築物があって見通しが悪いときは、測点をたどる道線法(トラバース)などを使う。
問題:測量に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
真北の測定において、測量した場所の磁針偏差を調べて真北を求めた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢3
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問題:測量に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
水準測量において、高低差が大きかったので、レベルを据え付ける位置を変えながら測量した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢4
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問題:測量に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
トラバース測量において、閉合トラバースの測角誤差が許容誤差以内であったので、それぞれの角に等しく配分して調整した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢5
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✏️ 過去問:測量の計算(図の問題)(10年で2問)
図の値から計算する問題です。標高は「既知点の標高+後視の合計-前視の合計」、内角の和は「(n-2)×180°」で求めてから「解答・解説を見る」を開いてください。
平成30年 No.23高低測量(後視と前視からD点の標高を求める)
図に示す高低測量において、A点の標高が2.0 mであった場合、D点の標高として、正しいものは、次のうちどれか。
図を押すと大きく表示します 13.2 m23.4 m33.6 m43.8 m54.0 m出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23
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レベルを据えるたびに、後ろの点を見た値(後視)と前の点を見た値(前視)の差だけ高さが変わる。A→B:2.0+1.0-2.5=0.5m、B→C:0.5+2.0-1.6=0.9m、C→D:0.9+2.9-0.6=3.2m。まとめると、2.0+(1.0+2.0+2.9)-(2.5+1.6+0.6)=3.2m。
D点の標高は3.2m(選択肢1の計算)で、3.4mではない。
D点の標高は3.2mで、3.6mではない。
D点の標高は3.2mで、3.8mではない。
D点の標高は3.2mで、4.0mではない。
令和2年 No.23閉合トラバースの測角誤差(五角形の内角の和)
閉合トラバースの内角を測定した結果、図に示す実測値を得た。測角誤差の値として、正しいものは、次のうちどれか。
図を押すと大きく表示します 16″216″326″436″546″出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23
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測角誤差は36″(下の選択肢4の計算)で、6″ではない。
測角誤差は36″で、16″ではない。
測角誤差は36″で、26″ではない。
n角形の内角の和は(n-2)×180°で、五角形なら540°。実測値を合計すると、度は 100+117+108+100+112=537°、分は 40+50+57+10+20=177′、秒は 40+30+24+20+30=144″=2′24″。合わせて 537°179′24″=539°59′24″。540°との差(測角誤差)は36″。
測角誤差は36″で、46″ではない。
🚜 施工機械・器具
📖 機械・器具の使い道
施工機械・器具は、名前と使い道の組合せがよく問われます。
| 機械・器具 | 使い道 | 根拠 |
|---|---|---|
| ハッカー | 結束線をねじって鉄筋を結束する | |
| シヤーカッター | 鉄筋を切断する | |
| チェーンブロック・ターンバックル | ワイヤロープと組み合わせて、鉄骨の建入れ直しに使う | |
| インパクトレンチ | 打撃でボルト・ナットを締める。トルシア形高力ボルトの一次締めには使える。型枠のフォームタイには使わない(締め過ぎる) | |
| バイブロハンマー | 振動で鋼矢板などを打ち込み・引き抜く | |
| 振動コンパクター | 地盤や砕石などを締め固める(杭の打込みには使わない) | |
| パワーショベル | 機械の置かれた地面より高い位置の掘削(低い位置はバックホウ) | |
| トロウェル | 床コンクリートの表面を、回転するこてで平らに仕上げる | |
| タンパー | 打込み後のコンクリート表面をたたき締める | |
| トレミー管 | 場所打ちコンクリート杭で、孔底からコンクリートを打ち込む | |
| ルーター | 溝彫り・面取り・穴あけ(木材の表面を平滑にするのはかんな) | |
| ローリングタワー | 移動式の足場。高い天井の作業に使う |
✏️ 過去問:施工機械・器具(10年で16肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全15枚)。
問題:施工機械・器具とそれを用いた作業との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
ハッカー鉄筋の結束
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢1
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問題:建築工事に用いられる工法及び機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋工事において、鉄筋の切断にシヤーカッターを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢4
同じ文:令和3年 No.23 選択肢5
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問題:施工機械・器具とそれを用いた作業との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
チェーンブロック鉄骨骨組の建入れ直し
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢2
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問題:建築工事に用いられる器具・機械及び工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨工事において、建入れ直しにターンバックルを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢1
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問題:建築工事に用いられる機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨工事において、建入れ直しに、ターンバックルを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢3
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問題:建築工事に用いられる工法及び機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨工事において、トルシア形高力ボルトの一次締付けに電動式インパクトレンチを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢5
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問題:施工機械・器具とそれを用いた作業との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
インパクトレンチ型枠のフォームタイの締付け
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢3
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インパクトレンチは、打撃でボルト・ナットを締め付ける電動工具。型枠のフォームタイに使うと締め過ぎて型枠を傷めるので、フォームタイは専用の締付け工具で締める。
問題:建築工事に用いられる機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
山留め壁の撤去工事において、鋼矢板の引抜きに、バイブロハンマーを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢1
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問題:建築工事に用いられる機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭地業工事において、既製コンクリート杭の打込みに、振動コンパクターを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢4
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振動コンパクターは、振動で地盤や砕石などを締め固める機械。既製コンクリート杭の打込みには、ディーゼルハンマーや油圧ハンマーなどを使う。
問題:建築工事に用いられる工法及び機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
土工事において、掘削機械が置かれている地面よりも高い位置の土砂の掘削に、パワーショベルを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢3
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問題:建築工事に用いられる機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
左官工事において、床コンクリート直均し仕上げに、トロウェルを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢2
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問題:施工機械・器具とそれを用いた作業との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
タンパーコンクリート表面のたたき締め
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢5
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問題:施工機械・器具とそれを用いた作業との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
トレミー管場所打ちコンクリート杭のコンクリートの打込み
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢4
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問題:建築工事に用いられる器具・機械及び工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
木工事において、木材の表面を平滑に仕上げるために、ルーターを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢2
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ルーターは、高速で回転する刃で溝彫り・面取り・穴あけなどをする工具。木材の表面を平滑に仕上げるのは、かんな(プレーナー)。
問題:建築工事に用いられる器具・機械及び工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
内装工事において、高い天井の作業にローリングタワーを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢3
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🏗️ 工法
📖 工法の名前と内容
工法は、名前とどの工事の工法かの組合せがよく問われます。鉄骨の工法を鉄筋の工法としたり、山留めの工法を杭の工法としたりする選択肢が出ます。
| 工法 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 地盤アンカー工法 | 山留め壁の背面の地盤にアンカーを定着させて山留め壁を支える(切りばり・支柱が不要)。杭工事の工法ではない | |
| 親杭横矢板工法 | 止水性がないので、地下水位が床付け面より低い場合に使う | |
| かま場工法 | 根切り底の集水ます(かま場)にたまった水を、水中ポンプでくみ出す | |
| プレボーリング根固め工法 | 掘削した孔に既製コンクリート杭を入れ、先端を根固め液で支持地盤に定着させる | |
| リバース工法 | 場所打ちコンクリート杭の工法。コンクリートはトレミー管で打ち込む | |
| トーチ工法 | 改質アスファルトシートの裏面をトーチバーナーであぶって張る(釜を使わないので、においや煙が少ない) | |
| ノンスカラップ工法 | 鉄骨の梁端の溶接で、スカラップ(扇形の切欠き)を設けない工法(鉄筋の工法ではない) | |
| あと詰め中心塗り工法 | ベースプレートの中央下部に硬練りモルタルを塗っておき、柱を建てた後に周囲から無収縮モルタルを圧入する | 標準仕様書 表7.10.2 |
| 密着張り(ヴィブラート工法) | 張付けモルタルにタイルを押し付け、ヴィブラートで振動を与えて張る(内外装タイルの小口平・二丁掛・100角。平成31年版までは外装の小口以上二丁掛け以下) | 標準仕様書 表11.2.3 |
「標準仕様書」は公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版。
✏️ 過去問:工法(10年で9肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築工事に用いられる器具・機械及び工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
山留め工事において、切りばり支柱が不要な地盤アンカー工法を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢4
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問題:建築工事に用いられる工法及び機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
杭工事において、地盤が軟弱であったので、地盤アンカー工法を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢1
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地盤アンカー工法は、山留め壁の背面の地盤にアンカーを定着させて、山留め壁を引っ張って支える山留め工法(土工事)。杭工事の工法ではない。
問題:建築工事に用いられる工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
山留め工事において、地下水位が床付け面より低かったので、親杭横矢板工法を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢1
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問題:建築工事に用いられる工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
既製コンクリート杭工事において、支持地盤に杭先端部を定着させるプレボーリング根固め工法を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢2
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プレボーリング根固め工法は、あらかじめ掘削した孔に既製コンクリート杭を入れ、杭の先端を根固め液で支持地盤に定着させる工法。
問題:建築工事に用いられる器具・機械及び工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
防水工事において、改質アスファルトシートの張付けにトーチ工法を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢5
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問題:建築工事に用いられる工法及び機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
防水工事において、におい対策に有効なトーチ工法を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢2
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トーチ工法は、改質アスファルトシートの裏面をトーチバーナーであぶって張る工法で、アスファルトを溶かす釜を使わないので、においや煙が少ない。
問題:建築工事に用いられる工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋工事において、同一径の鉄筋の継手には、ノンスカラップ工法を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢3
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ノンスカラップ工法は、鉄骨の梁端部の溶接で、ウェブにスカラップ(扇形の切欠き)を設けずに溶接する工法。鉄筋の継手の工法ではない(鉄筋の継手は、重ね継手・ガス圧接継手・機械式継手など)。
問題:建築工事に用いられる工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨工事において、露出形式柱脚のベースモルタルの全面を、あらかじめ同一の高さで平滑に仕上げることが困難であったので、あと詰め中心塗り工法を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢4
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あと詰め中心塗り工法は、ベースプレートの中央下部に硬練りモルタルを所定の高さに塗っておき、柱を建てた後に周囲から無収縮モルタルを圧入する工法(公共建築工事標準仕様書 表7.10.2のA種)。全面を平滑に仕上げるのが難しい場合に使う。
問題:建築工事に用いられる工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
タイル工事において、外壁への二丁掛けタイルの張付けは、特記がなかったので、密着張り(ヴィブラート工法)を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23 選択肢5
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密着張り(ヴィブラート工法)は、外装の小口以上二丁掛け以下のタイルに使える工法(公共建築工事標準仕様書 表11.2.3)。
✏️ 過去問:工事と工法・施工機械の組合せ(3つの組合せ)(10年で1問)
工事・工法・機械の3つを組み合わせた問題は、問題ごとに載せています。
令和7年 No.23建築工事と工法・施工機械(トーチ工法・かま場工法・密着張り・リバース工法・ノンスカラップ工法)
建築工事とそれに用いる工法及び施工機械・器具の組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
建築工事 工法 施工機械・器具 1. 防水工事 トーチ工法 ガスバーナー 2. 根切り工事 かま場工法 水中ポンプ 3. タイル工事 密着張り工法 ヴィブラート 4. 場所打ちコンクリート杭地業工事 リバース工法 トレミー管 5. 鉄筋工事 ノンスカラップ工法 シヤーカッター 出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.23
▼ 解答・解説を見る(No.23)▲ 解答・解説を閉じる
トーチ工法は、改質アスファルトシートの裏面をガスバーナー(トーチバーナー)であぶって張り付ける防水工法。
かま場工法は、根切り底に集水ます(かま場)を設け、たまった水を水中ポンプでくみ出す排水工法。
密着張りは、張付けモルタルにタイルを押し付け、ヴィブラート(タイル張り用振動工具)で振動を与えて張る工法。
リバース工法は場所打ちコンクリート杭の工法で、コンクリートはトレミー管で孔底から打ち込む。
ノンスカラップ工法は、鉄骨工事で梁端の溶接部にスカラップ(切欠き)を設けない工法で、鉄筋工事の工法ではない。シヤーカッターは鉄筋を切断する機械。
まとめ:測量・施工機械・工法で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
ほかの分野の解説・年度別の過去問
二級建築士 建築施工の分野別の解説(25分野)の一覧です。
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