要点と過去問10年分
二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)の No.16 で毎年出題される「鉄骨構造」について、座屈(細長比・横座屈・幅厚比)、梁の設計、柱脚、鋼材と許容応力度を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を選択肢ごとに解説します。接合は「鉄骨造(接合)」の記事で解説します。

鉄骨造(部材・設計)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
No.16 は、10年とも鉄骨構造が1問出題されています。梁のたわみの制限(1/300・1/250)、柱脚の寸法(根巻き2.5倍・埋込み2倍)、幅厚比と局部座屈、H形鋼の応力の分担がくり返し出ます。
毎年 No.16 に1問(10年で10問)。この記事で解説する選択肢は50肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している二級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の建築基準法・告示や日本建築学会の規準などでまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🏛️ 座屈・細長比・幅厚比
📖 座屈の決まり
鉄骨は薄い板でできているので、座屈(全体の座屈・横座屈・局部座屈)の決まりがいちばんよく問われます。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 細長比と許容圧縮応力度 | 細長比が大きいほど座屈しやすく、許容圧縮応力度は小さい(許容圧縮応力度は細長比で決まり、幅厚比にはよらない) | |
| 有効細長比の上限 | 柱200以下、柱以外の圧縮材250以下 | 令 第65条 |
| 横座屈 | 強軸まわりに曲げを受けるH形鋼は、細長比が大きいほど横座屈しやすく、許容曲げ応力度は小さい。弱軸まわりの曲げや角形鋼管は横座屈を考えなくてよい | |
| 補剛材 | 座屈を拘束する補剛材は、元たわみがあっても効くよう、十分な剛性と強度をもたせる | |
| 幅厚比・径厚比 | 小さい(板が厚い)ほど局部座屈しにくい。制限値は基準強度Fが大きいほど厳しい。制限値を超える部分は無効として断面を検討する | |
| スチフナー | 十分に設けるとウェブの局部座屈を防げる。集中荷重の作用点のスチフナーは、スチフナーと近くのウェブの有効幅を圧縮材として設計する | |
| 座屈長さ | 横移動が拘束されたラーメンの柱、トラスの弦材・ウェブ材の構面内は、精算しなければ節点間距離 |
「令」は建築基準法施行令。
✏️ 過去問:座屈・細長比・幅厚比(10年で20肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全19枚)。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
細長比の大きい部材ほど、座屈の影響により、許容圧縮応力度が小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
許容圧縮応力度の算定は、細長比によって規定されており、幅厚比にはよらない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
圧縮力を負担する柱の有効細長比は、200 以下とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢1
同じ文:令和元年 No.16 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
構造耐力上主要な部分の鋼材の圧縮材の有効細長比は、柱で200以下、柱以外で250以下とする(建築基準法施行令第65条)。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
H形断面を有する梁が強軸まわりに曲げを受ける場合、梁の細長比が大きいほど許容曲げ応力度は大きくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
H形断面の梁が強軸まわりに曲げを受けると、圧縮側のフランジが横にはらみ出す横座屈が起こりやすい。細長比(横座屈に関する)が大きいほど横座屈しやすいので、許容曲げ応力度は小さくなる。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
H形断面を有する梁が、強軸まわりに曲げを受ける場合、梁の細長比が大きいほど許容曲げ応力度が小さくなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
強軸まわりに曲げを受けるH形断面の梁は、細長比が大きい(横補剛の間隔が長い)ほど横座屈しやすく、許容曲げ応力度は小さくなる。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
曲げを受ける角形鋼管は、横座屈を考慮する必要はない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
断面の弱軸まわりに曲げモーメントを受けるH形鋼の梁については、横座屈を考慮する必要はない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
座屈を拘束するための補剛材には、十分な剛性と強度が必要である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁材の圧縮側フランジに設ける横座屈補剛材は,材に元たわみがある場合においても、その耐力が確保されるように、補剛材に十分な耐力と剛性を与える必要がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
横座屈補剛材は、梁に元たわみ(初期の曲がり)があっても補剛の効果が保てるように、十分な耐力と剛性をもたせる。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨部材は、平板要素の幅厚比や鋼管の径厚比が小さいものほど、局部座屈が生じにくい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢4
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨部材は、平板要素の幅厚比や鋼管の径厚比が大きいものほど、局部座屈が生じにくい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
幅厚比(板の幅と厚さの比)や径厚比が大きい(板が薄い)部材ほど、局部座屈が生じやすい。そのため、幅厚比・径厚比には上限が設けられている。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱及び梁材の断面において、構造耐力上支障のある局部座屈を生じさせないための幅厚比は、炭素鋼の基準強度(F値)により異なる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢2
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
形鋼の許容応力度設計において、板要素の幅厚比が制限値を超える場合は、制限値を超える部分を無効とした断面で検討する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
十分な量のスチフナーを設けることで、ウェブの局部座屈を防止することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢5
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉛直方向に集中荷重が作用するH形鋼梁において、集中荷重の作用点にスチフナを設ける場合、スチフナとその近傍のウェブプレートの有効幅によって構成される部分を圧縮材とみなして設計する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢5
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
横移動が拘束されているラーメンの柱材の座屈長さは、精算を行わない場合は節点間距離にすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢3
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
トラスの弦材においては、一般に、構面内の座屈に関する座屈長さを、精算を行わない場合は節点間距離とすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
トラスの弦材においては、一般に、構面内の座屈に関する座屈長さを、節点間距離とすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢3
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
トラスにおいて、ウェブ材の構面内座屈は、材端支持状態が特に剛である場合を除き、節点間距離をもって座屈長さとする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢5
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📏 梁の設計
📖 H形鋼とたわみ
梁は、H形鋼の応力の分担と、たわみの制限が問われます。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| H形鋼の応力の分担 | 曲げモーメントはフランジ、せん断力はウェブが負担する | |
| 梁のたわみ(長期) | 通常はスパンの1/300以下、片持ち梁は1/250以下 | 日本建築学会 鋼構造設計規準 |
| 母屋などの二次部材 | 仕上げ材に支障がなければ、たわみが1/300を超えてよい | |
| 断面欠損 | 充腹形の梁の断面係数は引張側のボルト孔を控除。引張材の有効断面積もボルト孔などを差し引く | |
| 長方形断面だけでせん断を負担(ガセットプレート) | 平均せん断応力度の1.5倍が許容せん断応力度以下か確かめる |
✏️ 過去問:梁の設計(10年で11肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
H形鋼の梁においては、せん断力の大部分をフランジで負担する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢3
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H形鋼の梁では、せん断力の大部分をウェブが負担する。フランジは主に曲げモーメントを負担する。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
H形鋼を梁に用いる場合、一般に、曲げモーメントをウェブで、せん断力をフランジで負担させるものとする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢5
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
長期に作用する荷重に対する梁材のたわみは、通常の場合ではスパンの 1/200 以下とし、片持ち梁の場合ではスパンの 1/250 以下とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢5
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長期荷重による梁のたわみは、通常の梁でスパンの1/300以下、片持ち梁で1/250以下とする(日本建築学会 鋼構造設計規準)。1/200は大きすぎる。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
長期に作用する荷重に対する梁材のたわみは、通常の場合はスパンの 1/300 以下、片持ち梁では 1/250 以下とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢2
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長期荷重による梁のたわみは、通常スパンの1/300以下、片持ち梁は1/250以下とする(日本建築学会 鋼構造設計規準)。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
長期に作用する荷重に対する梁材のたわみは、通常の場合ではスパンの 1/200 以下とし、片持ち梁の場合ではスパンの 1/150 以下とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢1
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長期の荷重に対する鉄骨の梁のたわみは、通常はスパンの1/300以下、片持ち梁は1/250以下とする(日本建築学会 鋼構造設計規準)。設問の1/200・1/150は大きすぎる。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
長期に作用する荷重に対する梁材のたわみは、通常の場合ではスパンの 1/300 以下とし、片持ち梁の場合ではスパンの 1/250 以下とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢1
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
母屋において、長期に作用する荷重に対するたわみは、仕上げ材に支障を与えない範囲で、スパンの 1/300 を超えることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢5
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母屋・胴縁などの二次部材は、仕上げ材に支障がなければ、たわみをスパンの1/300を超える値とすることができる。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
母屋などに用いる水平材において、長期に作用する荷重に対するたわみは、通常の場合、仕上げ材に支障を与えない範囲で、スパンの 1/300 を超えることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢4
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
充腹形の梁の断面係数は、原則として、断面の引張側のボルト孔を控除した断面について算出する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢2
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
引張材の有効断面積は、ボルト孔などの断面欠損を考慮して算出する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢2
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
許容応力度設計において、ガセットプレートのように、細長い長方形断面のみでせん断力を負担する場合には、平均せん断応力度の 1.5 倍が許容せん断応力度以下であることを確かめる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢5
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長方形断面の最大せん断応力度は平均せん断応力度の1.5倍になるので、ガセットプレートのように長方形断面だけでせん断力を負担する場合は、平均せん断応力度の1.5倍が許容せん断応力度以下であることを確かめる。
🔩 柱脚
📖 柱脚の形式と寸法
柱脚は、形式(露出・根巻き・埋込み)ごとの寸法の倍率がよく問われます。
| 形式 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 露出形式 | ベースプレートの厚さはアンカーボルトの径の1.3倍以上。アンカーボルトの定着長さは径の20倍以上。せん断力は摩擦力かアンカーボルトの抵抗で伝える。引張力が働くときは引張りとせん断の組合せを考える | 告示1456(1.3倍・20倍) |
| 根巻き形式 | 根巻き鉄筋コンクリートの高さは柱幅(大きいほう)の2.5倍以上。主筋は4本以上で頂部をかぎ状に折り曲げる | 告示1456 |
| 埋込み形式 | 埋込み深さは柱幅(大きいほう)の2倍以上。側柱・隅柱で基礎の端までが近いと、パンチングシヤー破壊が生じやすい | 告示1456(2倍) |
「告示1456」は平成12年建設省告示第1456号。
✏️ 過去問:柱脚(10年で11肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
露出柱脚に用いられるアンカーボルトの設計において、柱脚に引張力が作用する場合、一般に、引張力とせん断力との組合せ応力を考慮する必要がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢3
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露出柱脚のアンカーボルトは、柱脚に引張力が働くとき、引張力と、水平力によるせん断力が同時にかかるので、両方を組み合わせた応力を考えて設計する。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
露出柱脚に作用するせん断力は、「ベースプレート下面とモルタル又はコンクリートとの摩擦力」又は「アンカーボルトの抵抗力」によって伝達するものとして算定する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢4
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露出柱脚のせん断力は、ベースプレート下面とモルタル・コンクリートの摩擦力か、アンカーボルトの抵抗力で伝わるものとして算定する。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
露出形式の柱脚において、柱のベースプレートの厚さは、一般に、アンカーボルトの径の 1.3 倍以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢1
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露出形式の柱脚のベースプレートの厚さは、アンカーボルトの径の1.3倍以上とする(平成12年建設省告示第1456号 第一号ホ)。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
露出形式の柱脚においては、一般に、アンカーボルトの基礎に対する定着長さをアンカーボルトの径の 20 倍以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢3
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
根巻き形式の柱脚において、柱下部の根巻き鉄筋コンクリートの高さは、一般に、柱せいと柱幅の大きいほうの 2.0 倍以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢3
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根巻き形式の柱脚の根巻き鉄筋コンクリートの高さは、柱幅(柱せいと柱幅の大きいほう)の2.5倍以上とする(平成12年建設省告示第1456号)。2.0倍では足りない。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
根巻形式の柱脚において、柱下部の根巻き鉄筋コンクリートの高さは、一般に、柱せいの 2.5 倍以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢1
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根巻き形式の柱脚の根巻き部分(鉄筋コンクリート)の高さは、柱幅の2.5倍以上とする(平成12年建設省告示第1456号 第二号)。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
根巻形式の柱脚においては、一般に、柱下部の根巻き鉄筋コンクリートの高さは、柱せいの 1.5 倍以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢3
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根巻き形式の柱脚の根巻き鉄筋コンクリートの高さは、柱幅(柱の見付け幅の大きいほう)の2.5倍以上とする(平成12年建設省告示第1456号 第二号)。1.5倍では足りない。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の根巻き形式柱脚において、一般に、根巻き部分の鉄筋コンクリートの主筋は 4 本以上とし、その頂部をかぎ状に折り曲げたものとする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢2
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
埋込み形式の柱脚において、埋込み深さは、柱の見付け幅のうち大きいほうの柱幅とすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢3
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埋込み形式の柱脚の埋込み深さは、柱幅(見付け幅のうち大きいほう)の2倍以上とする(平成12年建設省告示第1456号)。柱幅と同じ(1倍)では足りない。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
埋込み形式の柱脚においては、一般に、柱幅(柱の見付け幅のうち大きいほう)の 2 倍以上の埋込み深さを確保する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
埋込み形式の柱脚の埋込み深さは、柱幅(見付け幅の大きいほう)の2倍以上とする(平成12年建設省告示第1456号 第三号)。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
側柱や隅柱の埋込み柱脚において、鋼柱から基礎梁のない側の基礎コンクリート端までの距離が小さい場合、パンチングシヤー破壊が生じやすい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
側柱・隅柱の埋込み柱脚で、鋼柱から基礎梁のない側のコンクリートの端までが近いと、柱から押される力でコンクリートが押し抜かれるパンチングシヤー破壊が起こりやすい。
⚙️ 鋼材・許容応力度・疲労
📖 鋼材の決まり
鋼材の許容応力度と、鋼材の種類・疲労・筋かいの接合の決まりも出題されています。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 短期許容応力度 | 圧縮・引張り・曲げ・せん断とも、長期の1.5倍 | 令 第90条 |
| SN400 | A種は溶接しない部材用、B種は溶接する一般の構造部材用、C種は板厚方向に力を受ける部材用 | |
| 鋳鉄 | 引張応力が生じる構造耐力上主要な部分には使わない(圧縮・接触応力以外は不可) | 令 第64条第2項 |
| 疲労 | 繰返し回数が1×10⁴回を超える部材・接合部は疲労を検討する。降伏点以下でも繰返しで破断することがある | |
| 筋かいの保有耐力接合 | 軸部の全断面が降伏するまで、接合部が破断しないことを確かめる | |
| 角形鋼管柱に筋かいを付けるとき | 板の面外変形で支障がないよう、内部・外部を補強する |
✏️ 過去問:鋼材・許容応力度・疲労(10年で8肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
構造用鋼材の短期許容応力度は、圧縮、引張り、曲げ、せん断の長期許容応力度のそれぞれの数値の 1.5 倍である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
鋼材の短期に生ずる力に対する許容応力度は、長期の圧縮・引張り・曲げ・せん断のそれぞれの1.5倍(建築基準法施行令第90条の表)。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
構造用鋼材の短期許容応力度は、圧縮、引張り、曲げ、せん断にかかわらず、それぞれの長期許容応力度の 1.5 倍とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
構造用鋼材の短期許容応力度は、圧縮・引張り・曲げ・せん断とも、長期許容応力度の1.5倍とする(建築基準法施行令第90条の表1)。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
「建築構造用圧延鋼材SN400」は、溶接接合を用いる建築物の場合、一般に、A種を用いる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
建築構造用圧延鋼材SN400は、A種が溶接をしない部材(小梁など)用、B種が溶接する一般の構造部材用、C種は板厚方向にも力を受ける部材用。溶接接合を用いる建築物には、一般にB種(又はC種)を用いる。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鋳鉄は、原則として、引張応力が生ずる構造耐力上主要な部分には、使用してはならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
鋳鉄は、圧縮応力又は接触応力以外の応力が存在する部分には、使用してはならない(建築基準法施行令第64条第2項)。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
クレーン走行桁など、1 × 104 回を超える繰返し応力を受ける部材及び接合部に対しては、一般に、疲労の検討を行う。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢2
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クレーン走行桁のように、繰返し回数が1×10⁴回を超える繰返し応力を受ける部材・接合部は、疲労の検討を行う。
問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鋼材に多数回の繰返し荷重が作用する場合、応力の大きさが降伏点以下の範囲であっても破断することがある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢5
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨造の建築物の筋かいの保有耐力接合においては、軸部の全断面が降伏するまで、接合部が破断しないことを計算によって確認する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢5
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問題:鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
角形鋼管柱に筋かい材を取り付ける場合、角形鋼管の板要素の面外変形で、耐力上の支障をきたすことのないように、鋼管内部や外部に十分な補強を行う必要がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16 選択肢5
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角形鋼管柱に筋かいを取り付けると、鋼管の板が面外に変形しやすいので、ダイアフラムなどで内部・外部を十分に補強する。
まとめ:鉄骨造(部材・設計)で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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