要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)の No.2 を中心に毎年出題される「温熱環境・湿り空気・結露」について、温熱環境の指標、局所的な不快感、湿り空気と結露の防止を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

温熱環境・湿り空気・結露の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
No.2 は、10年のうち9年が温熱環境・湿り空気・結露の問題でした(令和2年は伝熱。湿り空気は令和2年 No.3)。正答は、温熱環境の指標(met・PPD・MRT)が4回、局所不快(コールドドラフト・床暖房)が2回、結露(押入れの襖)が2回、湿り空気(加熱と加湿・絶対湿度の計算)が2回です。
No.2・No.3 に出題(10年のうち10年・10問)。この記事で解説する選択肢は34肢、図・表・計算の問題は1問(問題ごとに掲載)です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の法令・基準や設計の資料でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🌡️ 温熱環境の指標
📖 温熱環境の指標
温熱環境の指標は、PMV と PPD の関係、各指標の要素、代謝量の数値が問われます。
| 指標 | ポイント |
|---|---|
| met(代謝量) | 1met は椅子に座って安静にしているときの代謝量で、体表面積1㎡当たり約58W。日本人の平均的な成人男性(約1.7㎡)で約100W/人。睡眠時は0.7〜0.8met程度 |
| PMV(予測平均温冷感申告) | 空気温度・放射温度・相対湿度・気流速度の環境4要素と、着衣量・代謝量の人の2要素から求める。均一な環境が前提で、不均一な放射環境や上下温度差の大きい環境は正しく評価できないことがある。多数の人の平均で、個人差の予測には向かない |
| PPD(予測不満足者率) | PMV が0に近いほど低く、PMV=0で最小の5%(0%にはならない) |
| SET*(標準新有効温度) | PMV と同じ6要素から求める。22.2〜25.6℃程度が「快適、許容できる」範囲 |
| WBGT(暑さ指数) | 日射のある屋外は湿球温度・黒球温度・乾球温度から、日射のない室内は湿球温度と黒球温度から求める(0.7×湿球+0.3×黒球) |
| MRT(平均放射温度) | グローブ温度・空気温度・気流速度から求める(空気温度なしでは求められない) |
| 潜熱の割合 | 室温が高いほど、汗の蒸発による潜熱の割合が増える |
✏️ 過去問:温熱環境の指標(10年で16肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
体表面積当たりの代謝量の基準となる1metは、睡眠時の代謝量に相当する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢1
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1metは、椅子に座って安静にしているときの代謝量(体表面積1㎡当たり約58W)。睡眠時の代謝量は、これより小さい(0.7〜0.8met程度)。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
着席安静時における日本人の平均的な体格の成人男性の代謝量は、一人当たり約100Wである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢4
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着席安静時の代謝量は1met(体表面積1㎡当たり約58W)。日本人の平均的な成人男性の体表面積は約1.7㎡なので、1人当たり約100Wになる。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
着席安静時における日本人の平均的な体格の成人男性の代謝量は、約100W/人である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢4
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着席安静時の代謝量は1met(約58W/㎡)で、日本人の平均的な成人男性(体表面積約1.7㎡)では約100W/人。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
人体からの総発熱量に占める潜熱発熱量の比率は、一般に、室温が高くなるほど増加する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢2
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問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
予測平均温冷感申告(PMV)は、空気温度、放射温度、相対湿度、気流速度、着衣量、代謝量を用いて求める。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢1
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PMV(予測平均温冷感申告)は、空気温度・放射温度・相対湿度・気流速度の環境の4要素と、着衣量・代謝量の人の2要素から求める。
問題:温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
予測平均温冷感申告(PMV)は、性別、年齢等の違いを考慮した個々人の温冷感の予測には不向きである。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢3
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PMV(予測平均温冷感申告)は、多数の人が感じる平均的な温冷感を予測する指標で、性別・年齢などによる個人差の予測には向かない。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
予測平均温冷感申告(PMV)は、主に均一な環境に対する温熱快適指標であるので、不均一な放射環境や上下温度差が大きな環境等に対しては、適切に評価できない場合がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢3
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PMV は均一な環境を前提にした指標なので、冷たい窓のそばのような不均一な放射環境や、上下の温度差が大きい環境では、正しく評価できないことがある。
問題:室内の温熱・空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
予測平均温冷感申告(PMV)は、主に均一な環境に対する温熱快適指標であることから、不均一な放射環境や上下温度分布が大きな環境等に対しては、適切に評価できない場合がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢1
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PMV は均一な環境を前提にした指標なので、不均一な放射環境や上下の温度差が大きい環境では、正しく評価できないことがある。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
予測平均温冷感申告(PMV)の値が0のとき、予測不満足者率(PPD)は、0%になる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢2
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PMV が0(暑くも寒くもない)のときでも、感じ方には個人差があるので、予測不満足者率(PPD)は0%にはならず、最小で5%になる。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
予測平均温冷感申告(PMV)の値が0に近づくに従って、予測不満足者率(PPD)は高くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢1
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PMV が0(暑くも寒くもない)に近づくほど、不満に思う人の割合(PPD)は低くなり、PMV=0で最小の5%になる。
問題:温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
標準新有効温度(SET*)は、空気温度、平均放射温度、相対湿度、気流速度、着衣量、代謝量から求められる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢4
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SET*(標準新有効温度)は、空気温度・平均放射温度・相対湿度・気流速度の環境の4要素と、着衣量・代謝量の人の2要素から求める。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
SET*(標準新有効温度)が25℃の場合、温冷感は「快適、許容できる」ものの範囲内とされる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢2
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問題:温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
WBGTによる暑熱環境の評価では、日射のある屋外と日射のない室内で異なる算定式を用いる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢2
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WBGT(湿球黒球温度)は、日射のある屋外では湿球温度・黒球温度・乾球温度から、日射のない室内では湿球温度・黒球温度から求め、算定式が異なる。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
室内の暑さ指数(WBGT)は、湿球温度とグローブ温度から求められる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢3
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日射のない室内の暑さ指数(WBGT)は、湿球温度とグローブ温度(黒球温度)から求める(WBGT=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度)。
問題:室内の温熱・空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
平均放射温度(MRT)は、室温によらず、グローブ温度及び気流速度の計測値から概算で求められる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢4
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平均放射温度(MRT)は、グローブ温度・空気温度(室温)・気流速度から求める。室温によらず、グローブ温度と気流速度だけから求めることはできない。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
平均放射温度(MRT)は、グローブ温度、空気温度及び気流速度から求められる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢2
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🥶 局所不快・上下温度差
📖 局所的な不快感の目安
局所的な不快感は、放射の不均一性・上下温度差・ドラフトの目安と、床暖房の表面温度が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 放射の不均一性 | 冷たい窓面・壁面による不快感を防ぐには、方向による放射温度の差を10℃未満にする |
| 上下温度差 | 椅子に座った人では、くるぶし(床上0.1m)と頭(床上1.1m)の差を3℃以内 |
| ドラフト | 不快感には平均風速だけでなく、気流の乱れや空気温度も影響する |
| コールドドラフト | 冬に外気で冷やされた窓ガラスの近くで空気が冷やされ、床へ下降する冷たい気流(窓からの放射ではない) |
| 床暖房の表面温度 | 低温やけどを防ぐため体温より低く(一般に29℃程度以下)する |
✏️ 過去問:局所不快・上下温度差・床暖房(10年で6肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コールドドラフトは、暖房時の室内において、外気により冷やされた窓ガラスからの放射熱伝達により生じる現象である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢1
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コールドドラフトは、冬の暖房時に、外気で冷やされた窓ガラスの近くで室内の空気が冷やされて重くなり、床に向かって下降する冷たい気流のこと。窓ガラスからの放射熱伝達で生じるのではない(冷たい窓面による冷放射とは別の現象)。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冷たい窓面による不快感を生じさせないためには、放射の不均一性(放射温度の差)は10℃以内とすることが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢1
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冷たい窓面による不快感(コールドドラフト・冷放射)を防ぐには、方向による放射温度の差(放射の不均一性)を10℃以内にするのが望ましい。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冷たい壁面による不快感を生じさせないためには、放射の不均一性(放射温度の差)を10℃未満にすることが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢3
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問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
空調におけるドラフトによる不快感には、平均風速だけでなく、空気温度も影響する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢3
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ドラフト(不快な局部的な気流)による不快感には、平均風速のほか、気流の乱れの強さや空気温度も影響する(温度が低いほど不快に感じやすい)。
問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
室内の上下温度分布は、椅座位の場合、くるぶしの高さ(床上0.1m)と頭の高さ(床上1.1m)の温度差が3℃以内とすることが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢4
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問題:室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
床暖房時の床表面温度は、一般に、人が触れたときに温かく感じられるよう、体温よりやや高めにすることが望ましい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢4
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床暖房の床の表面温度は、低温やけどを防ぐため、体温より低い温度(一般に29℃程度以下)にする。体温より高くするのは不適当。
💧 湿り空気・結露
📖 湿り空気と結露
湿り空気と結露は、露点温度と絶対湿度の関係、結露を防ぐ方法の向きが問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 相対湿度と水蒸気量 | 相対湿度が同じでも、乾球温度が違えば空気中の水蒸気量は違う。乾球温度と湿球温度から相対湿度・水蒸気分圧が求められる |
| 露点温度 | 絶対湿度(水蒸気の量)で決まるので、加熱しても絶対湿度が同じなら変わらない。乾球温度が一定なら、相対湿度が低いほど露点温度は低い |
| 加熱と加湿 | 相対湿度を一定に保って温度を上げるには、加熱と同時に加湿する(除湿ではない) |
| 室内の絶対湿度(定常) | 外気の絶対湿度+水蒸気発生量÷(空気の密度×換気量) |
| 表面結露の防止 | 外壁の断熱を強化して室内側の表面温度を上げる。開放型燃焼器具をやめ、密閉型にする(室内に水蒸気を出さない) |
| 内部結露の防止 | 断熱材の室内側(高温側)に防湿層を設ける |
| 押入れ・窓・二重サッシ | 押入れの襖の断熱性を高くすると押入れの中がさらに冷えて結露しやすい(外壁側の断熱や通気で防ぐ)。窓のカーテンはガラス面の結露防止にならない。二重サッシの間の結露は、室内側サッシの気密性を室外側より高くして防ぐ |
✏️ 過去問:湿り空気・結露(10年で12肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:室内の湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、対象とする湿り空気は1気圧とし、また、室内は無風状態とする。
相対湿度を一定に保ったまま乾球温度を上昇させるには、加熱と除湿を同時に行う必要がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.3 選択肢4
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温度を上げると、その温度で含みうる水蒸気量が増えるので、相対湿度を一定に保つには、加熱と同時に加湿して水蒸気量を増やす必要がある。除湿するのではない。
問題:室内の湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、対象とする湿り空気は1気圧とし、また、室内は無風状態とする。
相対湿度が同一でも、乾球温度が異なれば、空気1㎥中に含まれる水蒸気量は異なる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.3 選択肢1
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相対湿度は、その温度で含みうる最大の水蒸気量に対する割合なので、相対湿度が同じでも、乾球温度が違えば空気1㎥中の水蒸気量は違う。
問題:室内の湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、対象とする湿り空気は1気圧とし、また、室内は無風状態とする。
乾球温度が一定の場合、相対湿度が低くなるほど露点温度は低くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.3 選択肢2
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問題:室内の湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、対象とする湿り空気は1気圧とし、また、室内は無風状態とする。
乾球温度と湿球温度が与えられれば、その空気の相対湿度及び水蒸気分圧を求めることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.3 選択肢3
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問題:結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
空気を加熱しても、絶対湿度が同じ場合、その空気の露点温度は変化しない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢1
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問題:冬期における結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁に接する押入れ内に生じる表面結露を防止するため、押入れの襖の断熱性を高くした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢4
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押入れの襖の断熱性を高くすると、室内の暖かさが押入れに伝わりにくくなり、押入れの中(外壁側)の温度がさらに下がって結露しやすくなる。押入れの結露を防ぐには、外壁側の断熱を強化したり、押入れの通気をよくしたりする。
問題:結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冬期において、外壁に接する押入れ内に生じる結露を防止するためには、押入れの襖の断熱性を高くすることが有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢4
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押入れの襖の断熱性を高くすると、室内の暖かさが押入れに伝わりにくくなり、押入れの中(外壁側)の温度がさらに下がって結露しやすくなる。外壁側の断熱の強化や通気で防ぐ。
問題:冬期における結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁の室内側の表面結露を防止するため、外壁断熱を強化することにより室内側の壁面温度を上昇させた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢1
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問題:冬期における結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁の室内側の表面結露を防止するため、暖房設備を開放型燃焼器具の代わりに密閉型燃焼器具とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢2
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開放型の燃焼器具は燃焼で水蒸気を室内に出すが、密閉型(屋外から給気し屋外へ排気)は室内に水蒸気を出さないので、表面結露の防止に役立つ。
問題:冬期における結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外壁の内部結露を防止するため、断熱材の室内側に防湿層を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢3
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問題:結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
窓ガラスの室内側にカーテンを設けることは、冬期におけるガラス面の結露の防止対策として期待できない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢2
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窓の室内側にカーテンを付けると、ガラス面が室内の暖かい空気から遮られてさらに冷え、湿った空気はカーテンのすき間から入るので、ガラス面の結露の防止は期待できない(かえって結露しやすい)。
問題:結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
冬期において、二重サッシの間の結露を防止するためには、室外側サッシの気密性に比べて室内側サッシの気密性を高くすることが有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2 選択肢3
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二重サッシの間の結露を防ぐには、室内の湿った空気が入らないよう、室内側のサッシの気密性を室外側より高くする。
✏️ 過去問:水蒸気が発生する室の絶対湿度(計算の問題)(10年で1問)
室内の絶対湿度=外気の絶対湿度+水蒸気発生量÷(空気の密度×換気量)に数値を入れて求めます。
令和元年 No.2水蒸気が発生する室の定常状態の絶対湿度(計算)
容積が100㎥の室において、室内の水蒸気発生量が0.6kg/h、換気回数が1.0回/hのとき、十分に時間が経過した後の室内空気の重量絶対湿度として、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、室内の水蒸気は室全体に一様に拡散するものとし、外気の重量絶対湿度を0.010kg/kg(DA)、空気の密度を1.2kg/㎥とする。なお、乾燥空気1kgを1kg(DA)と表す。
10.005kg/kg(DA)20.010kg/kg(DA)30.015kg/kg(DA)40.020kg/kg(DA)出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.2
▼ 解答・解説を見る(No.2)▲ 解答・解説を閉じる
外気の絶対湿度(0.010)より低くなることはない。室内で水蒸気が発生しているので、外気より高くなる。
0.010は外気と同じ値。室内で発生する水蒸気の分(0.005)を加える必要がある。
室内の絶対湿度=外気の絶対湿度+水蒸気発生量÷(空気の密度×換気量)
・換気量:1.0回/h×100㎥=100㎥/h
・換気で入れ替わる乾燥空気の質量:1.2kg/㎥×100㎥/h=120kg/h
・水蒸気による増加分:0.6÷120=0.005kg/kg(DA)
・室内の絶対湿度:0.010+0.005=0.015kg/kg(DA)
0.020では大きすぎる。増加分は 0.6÷(1.2×100)=0.005 で、0.010に足すと0.015になる。
まとめ:温熱環境・湿り空気・結露で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
ほかの分野の解説・年度別の過去問
一級建築士 環境・設備の分野別の解説(18分野)の一覧です。
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