一級建築士 環境・設備【日照・日射・日影】分野別過去問 要点解説※完全無料

日照・日射・日影|一級建築士 環境・設備|分野別・要点と過去問(資格教材キング)

📝 一級建築士 学科Ⅱ(環境・設備)|分野別の解説
日照・日射・日影
要点と過去問10年分

一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)の No.6 を中心に出題される「日照・日射・日影」について、太陽の動きと日影、日射量の計算と大小、日射の調整を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
この記事の使い方
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基準の数字と考え方を、表とチェックポイントでまとめています
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過去問の選択肢を読み、適当か不適当かを考えてから解説を開く
10年分・16肢・4問
3
本番の形で解く
年度別の記事で、4つの選択肢がそろった問題を時間を計って解く
📖 日照・日影の要点から読む

日照・日射・日影の出題の傾向(令和8年〜平成29年)

日照・日射は、毎年 No.6 を中心に出ています(採光の選択肢は「採光・照明(昼光)」の記事)。正答は、日射量の計算と大小(sin・cos・季節ごとの終日日射量)が4回、太陽位置図・大気透過率・4時間日影・直射日光の色温度が1回ずつです。

No.6・No.7 に出題(10年のうち9年・9問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(1問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は16肢、図・表・計算の問題は4問(問題ごとに掲載)です。

📌 出典と、この記事の読み方

過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。

「要点」は、今の法令・基準や設計の資料でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。

🌞 日照・日影

📖 日照と日影

日照と日影は、北緯35度での太陽の動きと、長時間日影になる範囲の性質が問われます。

項目ポイント
春分・秋分太陽は真東から上り真西に沈むので、鉛直棒の影の先端の軌跡はほぼ直線(東西方向)
夏至日の出・日没は真東・真西より北寄り。北向き鉛直面は朝夕に日が当たり、可照時間は南向き鉛直面より長い。太陽が真東にくるのは真太陽時で8時半頃
冬至日の出・日没の方位角は南から約60°(真東・真西より南寄り)
永久日影太陽高度の最も高い夏至の日でも一日中日影になる部分
4時間日影の範囲建物の高さを高くしてもあまり広がらず、東西方向の幅の影響が大きい(建築面積と高さが同じなら、東西に長いほど広い)
✅ チェックポイント
1長時間日影は「東西の幅」が効く
高さの影響が大きい(令和3年)は誤り。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で5肢)↓

✏️ 過去問:日照・日影(10年で5肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。

令和3年 No.6選択肢21 / 5

問題:日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

建築物の形状と日影の関係において、4時間以上日影となる領域の面積は、一般に、建築物の東西方向の幅よりも高さから受ける影響が大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

4時間以上日影になる範囲の面積は、建物の高さを高くしてもあまり広がらず、東西方向の幅の影響を大きく受ける(東西に長いほど広い)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.6
令和4年 No.6選択肢42 / 5

問題:北緯35度の地点における日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

4時間日影となる領域の面積は、建築面積と高さが同じ直方体の建築物で、ある壁面が東西方向に平行に配置されている場合、一般に、平面形状が正方形より東西に長い形状のほうが大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

建築面積と高さが同じなら、東西に長い形のほうが、長時間(4時間)日影になる範囲が広い(東西の幅が長時間日影に大きく影響する)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.6
令和3年 No.6選択肢13 / 5

問題:日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

夏至の日に終日日影となる部分を、永久日影という。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

太陽高度が最も高い夏至の日でも一日中日影になる部分を、永久日影という。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.6
令和6年 No.6選択肢44 / 5

問題:日照・日射・採光に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

春分・秋分の日において、水平面上に立てた鉛直棒の直射日光による影の先端の軌跡は、ほぼ直線となる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

春分・秋分の日は太陽が真東から上り真西に沈むので、水平面に立てた棒の影の先端の軌跡は、ほぼ直線(東西方向)になる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.6
令和4年 No.6選択肢35 / 5

問題:北緯35度の地点における日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

夏至の日における可照時間は、南向き鉛直面より北向き鉛直面のほうが長い。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

夏至の日は、太陽が真東より北寄りから上り、真西より北寄りに沈む。北向き鉛直面は朝と夕方に日が当たり、可照時間は南向き鉛直面より長い。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.6

✏️ 過去問:北緯35度の太陽位置図(問題ごとのカード)(10年で1問)

春分は真東から真西、夏至は北寄り、冬至は南寄り(方位角約60°)と太陽の通り道を思い浮かべてから確かめます。

令和5年 No.6北緯35度の太陽位置図(春分の15時の高度・夏至に真東にくる時刻・秋分の高度45°・冬至の日没の方位角)

環境工学(日照)最も不適当なもの

図は、北緯35度の地点における太陽位置図である。この地点における太陽の位置に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

(注)図については、著作権法上の関係から、その出所等を明示しています。
「建築設計資料集成1環境」(社団法人日本建築学会 編者、昭和53年6月10日発行)56頁年間の太陽位置図(北緯35°・極射影)
1春分の日において、時刻(真太陽時)15時における太陽高度は、約35°である。
2夏至の日において、太陽が真東にくる時刻(真太陽時)は、7時頃である。
3秋分の日において、太陽高度が約45°となるのは、太陽が概ね南東又は南西にくるときである。
4冬至の日において、日没時の太陽方位角は、約60°である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6

▼ 解答・解説を見る(No.6)▲ 解答・解説を閉じる
正答2最も不適当なものは、2である。
解説
設問は、適当である。

春分の日(赤緯0°)の15時(時角45°)の太陽高度は、sin h=cos35°×cos45°≒0.58 より約35°。※この問題の図(太陽位置図)は日本建築学会「建築設計資料集成」の図(センター以外の著作物)のため、この記事には載せていない。

解説
設問は、不適当である。

夏至の日に太陽が真東にくるのは、真太陽時で8時半頃(北緯35度では、日の出は真東より北寄りで、太陽はしばらくしてから真東にくる)。7時頃ではない。

解説
設問は、適当である。

秋分の日に太陽高度が約45°になるのは10時頃と14時頃で、そのときの太陽方位角は約45°(南東・南西)になる。

解説
設問は、適当である。

冬至の日の日没の太陽方位角は、南から西へ約60°(真西より南寄り)。日の出も南から東へ約60°の方位になる。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和5年 No.6

☀️ 日射量

📖 日射量の決まり

日射量は、太陽高度と面の向きで決まります。計算は sin・cos の使い分け、大小は季節ごとの太陽高度で判断します。

項目ポイント
直達日射量の分け方太陽高度 h のとき、水平面は JN×sin h、南中時の南向き鉛直面は JN×cos h(JN は法線面直達日射量)
終日日射量の大小(北緯35度・快晴)冬至の南向き鉛直面が大きい部類(夏至の西向き鉛直面より大きい)。夏至の南向き鉛直面は小さい(東向き鉛直面のほうが大きい)。春分・秋分は、どの向きの鉛直面より水平面が大きい
春分・秋分の南中時太陽高度は約55°で、直達日射量は水平面のほうが南向き鉛直面より大きい
大気透過率直達日射が大気を通るときの透過の程度(天空光は含まない)。大きいほど直達日射が増え、水平面天空日射量は小さい
直射日光の色温度正午頃のほうが高く、日没前は低い(赤みを帯びる)
✅ チェックポイント
1冬至の南面は「大きい」
冬至の南向き鉛直面の終日日射量が夏至の西向き鉛直面より小さい(令和4年)は誤り。大気透過率に天空光を含める(令和6年)も誤り。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で8肢)↓

✏️ 過去問:日射量(10年で8肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全7枚)。

令和4年 No.6選択肢11 / 7

問題:北緯35度の地点における日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

冬至の日における南向き鉛直面の終日日射量は、夏至の日における西向き鉛直面の終日日射量より小さい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

冬至の日は太陽高度が低いので、南向き鉛直面は一日中日射を正面近くから受け、終日日射量は一年で最も大きい部類になる。夏至の西向き鉛直面の終日日射量より大きい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.6
令和4年 No.6選択肢22 / 7

問題:北緯35度の地点における日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

春分・秋分の日における南中時の直達日射量は、水平面のほうが南向き鉛直面より大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

春分・秋分の南中時の太陽高度は約55°(90°−35°)。水平面は sin55°、南向き鉛直面は cos55°の割合で直達日射を受けるので、水平面のほうが大きい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.6
令和6年 No.6選択肢23 / 7

問題:日照・日射・採光に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

北緯35度の地点において、快晴の夏至の日における単位面積当たりの終日直達日射量は、南向き鉛直面よりも東向き鉛直面のほうが大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

夏至の日は太陽高度が高く、南向きの鉛直面には日射が浅い角度でしか当たらない。日の出から朝の日射を受ける東向きの鉛直面のほうが、終日の直達日射量は大きい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.6
令和元年 No.6選択肢24 / 7

問題:日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

北緯35度のある地点における春分・秋分の日の終日日射量は、終日快晴の場合、どの向きの鉛直面よりも水平面のほうが大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

北緯35度の春分・秋分の日(終日快晴)の終日日射量は、太陽が一日中当たる水平面が、どの向きの鉛直面よりも大きい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.6
令和6年 No.6選択肢15 / 7

問題:日照・日射・採光に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

大気透過率は、直射日光と天空光が大気を通過する場合の透過の程度を示す値である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

大気透過率は、直射日光(直達日射)が大気を通るときの透過の程度を表す値(地表の法線面直達日射量÷大気圏外の日射量など)。天空光は含まない。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.6
令和8年 No.6選択肢3同じ文が2回出題6 / 7

問題:日照・日射・採光に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

水平面天空日射量は、大気透過率が大きいほど、小さくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢3
同じ文:令和2年 No.6 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

大気透過率が大きい(空気が澄んでいる)ほど、直達日射が増え、大気中で散乱される天空日射は小さくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.6令和2年 No.6
令和元年 No.6選択肢37 / 7

問題:日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

直射日光の色温度は、正午頃より日没前頃のほうが高い。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

日の出・日没に近い時間は、太陽光が大気中を長く通るので青い光が散乱して減り、赤みを帯びる。直射日光の色温度は、正午頃のほうが高く、日没前は低い。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.6

✏️ 過去問:日射量の計算・大小(問題ごとのカード)(10年で3問)

水平面は sin、南中時の南向き鉛直面は cos で、法線面直達日射量に掛けます。

令和7年 No.6太陽高度60度のときの水平面・南向き鉛直面の直達日射量(計算)

環境工学(日射・計算)計算(最も適当なもの)

ある地点における南中時の太陽高度が60度のときの法線面直達日射量はJNであった。このときの水平面直達日射量JHと南向き鉛直面直達日射量JVの値の組合せとして、最も適当なものは、次のうちどれか。

JHJV
1.JN/√3JN/2
2.JN/2JN/√3
3.JN/2√3JN/2
4.√3JN/2JN/2

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6

▼ 解答・解説を見る(No.6)▲ 解答・解説を閉じる
正答4最も適当なものは、4である。
解説
設問は、不適当である。

JH=JN×sin60°=√3JN/2 で、JN/√3 ではない(JV も JN/2 は合っているが、JH が違う)。

解説
設問は、不適当である。

JH と JV のどちらも違う。JH=√3JN/2、JV=JN/2。

解説
設問は、不適当である。

JH と JV が入れ替わっている。太陽高度が高い(60度)ので、水平面のほうが多く日射を受ける。

解説
設問は、適当である。

太陽高度を h とすると、水平面直達日射量 JH=JN×sin h、南中時の南向き鉛直面直達日射量 JV=JN×cos h。
・JH=JN×sin60°=√3JN/2
・JV=JN×cos60°=JN/2

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和7年 No.6

平成30年 No.7太陽高度60度のときの法線面・南向き鉛直面の直達日射量(計算)

環境工学(日射・計算)計算(最も適当なもの)

ある地点における南中時の太陽高度が60度のときの水平面直達日射量はJHであった。このときの法線面直達日射量JNと南向き鉛直面直達日射量JVの値の組合せとして、最も適当なものは、次のうちどれか。

JNJV
1.2JH/√3JH/√3
2.2JH/√3√3/JH
3.2JHJH/√3
4.2JH√3JH

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.7

▼ 解答・解説を見る(No.7)▲ 解答・解説を閉じる
正答1最も適当なものは、1である。
解説
設問は、適当である。

太陽高度を h とすると、JH=JN×sin h、南中時の JV=JN×cos h。
・JN=JH÷sin60°=JH÷(√3/2)=2JH/√3
・JV=JN×cos60°=2JH/√3×1/2=JH/√3

解説
設問は、不適当である。

JN は合っているが、JV は JN×cos60°=JH/√3 で、√3/JH ではない(日射量の単位にもならない)。

解説
設問は、不適当である。

JN は JH÷sin60°=2JH/√3。2JH は sin30°(=1/2)で割ってしまった値。

解説
設問は、不適当である。

JN・JV ともに違う。JN=2JH/√3、JV=JH/√3。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:平成30年 No.7

平成29年 No.6北緯35度の各面の終日日射量の大小(夏至・冬至の南面・西面・水平面)

環境工学(日射)最も適当なもの(大小関係)

北緯35度のある地点において、イ~ニに示す各面の終日日射量の大小関係として、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、終日快晴とし、日射を妨げる要素はないものとする。

イ.夏至の日における南向き鉛直面
ロ.夏至の日における西向き鉛直面
ハ.冬至の日における南向き鉛直面
ニ.冬至の日における水平面
1イ > ハ > ロ > ニ
2ロ > イ > ハ > ニ
3ロ > ハ > イ > ニ
4ハ > ロ > ニ > イ

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6

▼ 解答・解説を見る(No.6)▲ 解答・解説を閉じる
正答4最も適当なものは、4である。
解説
設問は、不適当である。

夏至の南向き鉛直面(イ)は、太陽高度が高く日射が浅い角度でしか当たらないので、終日日射量は4つの中で最も小さい。イが最大とするのは誤り。

解説
設問は、不適当である。

冬至の南向き鉛直面(ハ)が最も大きい。夏至の西向き鉛直面(ロ)や夏至の南向き鉛直面(イ)より大きい。

解説
設問は、不適当である。

ハ(冬至の南面)がロ(夏至の西面)より大きく、ニ(冬至の水平面)はイ(夏至の南面)より大きい。

解説
設問は、適当である。

北緯35度の快晴日の終日日射量は、次の順になる。
・ハ 冬至の南向き鉛直面:太陽高度が低く、一日中正面近くから日射を受けるので最も大きい(冬に南面が多く日射を受ける)
・ロ 夏至の西向き鉛直面:午後の長い時間、西日を受けるので大きい
・ニ 冬至の水平面:昼が短く太陽高度も低いので、夏より小さい
・イ 夏至の南向き鉛直面:太陽高度が高く、浅い角度でしか当たらないので最も小さい
よって ハ > ロ > ニ > イ。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:平成29年 No.6

🌳 日射の調整

📖 日射の調整の方法

日射の調整は、方位ごとの遮り方が問われます。

方法ポイント
ルーバー南向きの窓には水平ルーバー(太陽高度が高い)、西向きの窓には垂直ルーバー(西日は高度が低い)
落葉樹夏は葉で遮り冬は通す。西日は夏の冷房負荷を大きくするので、南より西に植えるほうが冷暖房負荷を減らせる
✏️ この項目の過去問を解く(10年で3肢)↓

✏️ 過去問:日射の調整(ルーバー・落葉樹)(10年で3肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全2枚)。

令和8年 No.6選択肢1同じ文が2回出題1 / 2

問題:日照・日射・採光に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

窓面における日照・日射の調整のために設けるルーバーは、一般に、南向き窓面には水平のものが、西向き窓面には垂直のものが有効である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢1
同じ文:令和元年 No.6 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

南の窓は太陽高度が高い時間に日射を受けるので水平ルーバー、西の窓は太陽高度が低い西日を受けるので垂直ルーバーが有効。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.6令和元年 No.6
令和3年 No.6選択肢32 / 2

問題:日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

南面と西面の外壁条件が同一である建築物の周囲に落葉樹を植える場合は、その落葉樹の位置は、一般に、南側より西側としたほうが、その建築物の冷暖房負荷の軽減に有効である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)」No.6 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

落葉樹は、夏は葉で日射を遮り、冬は葉が落ちて日射を通す。西日は夏の冷房負荷を大きくするので、南より西に植えるほうが、冷暖房負荷を減らすのに効果的。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.6

まとめ:日照・日射・日影で覚えておくこと

試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。

🌞 日照・日影
日照・日影要点 ›
春分の影の先端ほぼ直線夏至の北面可照時間は南面より長い4時間日影東西の幅が効く
☀️ 日射量
日射量要点 ›
水平面JN×sin h南中時の南向き鉛直面JN×cos h冬至の南面終日日射量が大
🌳 日射の調整
日射の調整要点 ›
南の窓水平ルーバー西の窓垂直ルーバー
💡 日射の問題は、季節ごとの太陽高度(夏至は高く、冬至は低い)を思い浮かべれば解けます。高い太陽は水平面に、低い太陽は南向きの鉛直面によく当たる。冬至の南の窓が暖かいのは、この関係そのものです。

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