【過去問題】令和6年 二級建築士 建築構造 全25問【解答・解説付】※完全無料

令和6年|二級建築士 建築構造|年度別・解答解説付(資格教材キング)

📝 令和6年(2024年)二級建築士 学科Ⅲ
令和6年 二級建築士「建築構造」
全25問の解答・解説

令和6年(2024年7月7日実施)の二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)全25問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。構造力学(計算問題)・荷重と外力・地盤と基礎・木造や鉄筋コンクリート造などの各種構造・建築材料の分野から出題されます。計算問題は、式と途中の数値を順に示しています。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
この記事の使い方
1
解く
本番と同じように、答えを1つ選ぶ
⏱ 本番のペース:1問 約3分半
2
確かめる
「解答・解説を見る」を開き、選択肢ごとの正誤の理由を確認する
3
復習する
間違えた分野は、ほかの年度の同じ分野(毎年ほぼ同じ順番)で解き直す
✏️ No.1 から解きはじめる(全25問)

目次 表示

令和6年 二級建築士試験(学科)の概要

試験日
2024年7月7日(日)
令和6年・学科の試験
法令の基準日
令和6年1月1日
法令がからむ問題はこの日の法令
出題
25問・五肢択一
施工と合わせて3時間
合格基準点
13点/25点
総得点60点以上も必要
学科の合格率
39.1%
17,602人中6,883人が合格
出題の範囲
4つの分野
構造力学・荷重と地盤・各種構造・材料
📌 出典と、この記事の読み方

問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。

解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は令和6年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。

分野ごとの問題一覧

📐 構造力学(No.1〜No.6)

No.1断面二次モーメントの比較(H形・箱形・溝形・2倍の大きさのH形)

構造力学(断面の性質)最も不適当なもの

図のような形状の断面A~断面Dの断面二次モーメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、X軸及びY軸まわりの断面二次モーメントをそれぞれIX、IYとする。

断面A(H形 100×100・フランジ厚10・ウェブ厚20)、断面B(箱形 100×100・厚さ10)、断面C(溝形 100×100・フランジ厚10・ウェブ厚20)、断面D(H形 200×200・フランジ厚20・ウェブ厚40)
図を押すと大きく表示します
1断面AのIYは、断面AのIXの0.5倍よりも小さい。
2断面BのIXは、断面AのIXと等しい。
3断面CのIXは、断面AのIXと等しい。
4断面CのIYは、断面AのIXと等しくない。
5断面DのIXは、断面AのIXの8倍と等しい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.1

▼ 解答・解説を見る(No.1)▲ 解答・解説を閉じる
正答5最も不適当なものは、5である。
1
断面AのIYは、断面AのIXの0.5倍よりも小さい。
設問は、適当である。

断面Aの IX=(100×100³-80×80³)/12=4,920,000mm⁴。IY=フランジ2枚 2×10×100³/12+ウェブ 80×20³/12=1,720,000mm⁴。IY/IX≒0.35 なので、0.5倍より小さい。

2
断面BのIXは、断面AのIXと等しい。
設問は、適当である。

断面B(箱形)の IX=(100×100³-80×80³)/12=4,920,000mm⁴。外形から中の空き(80×80)を引く形は断面Aと同じなので、等しい。

3
断面CのIXは、断面AのIXと等しい。
設問は、適当である。

断面C(溝形)の IX も、外形100×100から空き(幅80×高さ80)を引く形で、X軸からの距離の分布がAと同じ。(100×100³-80×80³)/12=4,920,000mm⁴で、等しい。

4
断面CのIYは、断面AのIXと等しくない。
設問は、適当である。

断面Cの IY=外形 100×100³/12 から、空き(幅80×高さ80・中心がY軸から10mm)の 80×80³/12+80×80×10² を引いて 4,280,000mm⁴。断面Aの IX(4,920,000mm⁴)と等しくない。

5正答
断面DのIXは、断面AのIXの8倍と等しい。
設問は、最も不適当である。

断面Dは、断面Aの寸法をすべて2倍にした形。IX=(200×200³-160×160³)/12=78,720,000mm⁴で、断面Aの16倍(2⁴倍)。8倍ではない。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.2単純梁の最大曲げ応力度から梁のせいを求める

構造力学(応力度)最も近いもの(計算)

図のような等分布荷重を受ける幅300 mmの矩形断面の単純梁において、A点の最大曲げ応力度が10 N/mm²となるときの梁のせいの値として、最も近いものは、次のうちどれか。ただし、部材の断面は一様とし、自重は無視するものとする。

等分布荷重 w=10N/mm を受けるスパン6,000mmの単純梁。A点はスパンの中央
図を押すと大きく表示します
1210 mm
2300 mm
3420 mm
4600 mm
5840 mm

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.2

▼ 解答・解説を見る(No.2)▲ 解答・解説を閉じる
正答2最も近いものは、2である。
解説
最も近いものは2(300mm)である。

・A点(中央)の曲げモーメント:M=wL²/8=10N/mm×(6,000mm)²/8=4.5×10⁷N・mm
・σ=M/Z=10N/mm² となる断面係数:Z=4.5×10⁷/10=4.5×10⁶mm³
・Z=bh²/6=300×h²/6=50h² より、h²=90,000、h=300mm

↑ 問題の一覧へ戻る

No.3曲げモーメント図からせん断力を読む(単純梁・2つの集中荷重)

構造力学(静定梁)正しいもの(計算)

図-1のような荷重を受ける単純梁において、曲げモーメント図が図-2となる場合、C―D間のせん断力の大きさとして、正しいものは、次のうちどれか。

スパン12mの単純梁。A点から3mのC点に荷重P、9mのD点に荷重2P
図を押すと大きく表示します
10 kN
25 kN
330 kN
445 kN
590 kN

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.3

▼ 解答・解説を見る(No.3)▲ 解答・解説を閉じる
正答2正しいものは、2である。
解説
正しいものは2(5kN)である。

せん断力は、曲げモーメント図の傾き(曲げモーメントの変化÷距離)に等しい。
・C-D間:(105-75)kN・m÷6m=5kN
確かめ:A-C間の傾きから、A点の反力=75/3=25kN。C-D間のせん断力 25-P=5 より P=20kN(2P=40kN)で、B点の反力 105/3=35kN と合わせて 25+35=60=P+2P となり、つり合う。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.4静定ラーメンでD点の曲げモーメントを0にする鉛直荷重

構造力学(静定ラーメン)正しいもの(計算)

図のような外力を受ける静定ラーメンにおいて、D点の曲げモーメントが0となる鉛直荷重Pの値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、鉛直荷重Pの向きは、下向きを「+」、上向きを「-」とする。

左の柱 A(ローラー支点)〜C の高さ4m、中間のB(高さ2m)に水平荷重1kN。梁 C〜E は4mで中央がD(鉛直荷重P)。右の柱 E〜F は2mで、F がピン支点
図を押すと大きく表示します
1-2 kN
2-1 kN
30 kN
4+1 kN
5+2 kN

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.4

▼ 解答・解説を見る(No.4)▲ 解答・解説を閉じる
正答5正しいものは、5である。
解説
正しいものは5(+2kN)である。

・A点はローラーなので、反力は鉛直方向の VA だけ(水平力1kNはピンのF点が受ける)
・D点の曲げモーメント(左側で考える):VA(D点から水平に2m)と、水平荷重1kN(B点=D点より2m下)によるモーメントの和が0。VA×2-1×2=0 より、VA=1kN(上向き)
・F点まわりのつり合い(水平荷重1kNはF点と同じ高さなのでモーメント0):P×2m=VA×4m より、P=+2kN(下向き)

↑ 問題の一覧へ戻る

No.5静定トラスの軸方向力(片持ち形のトラス・節点法)

構造力学(静定トラス)正しい組合せ(計算)

図のような外力を受ける静定トラスにおいて、部材A、B、Cに生じる軸方向力の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

右の壁に2つの支点がある片持ち形のトラス。左端の節点に3kN、中央の上の節点に3kN。部材Aは左端から斜め上(30°)、Bは左端から水平、Cは中央の鉛直材
図を押すと大きく表示します
ABC
1.-6 kN+√3 kN-3 kN
2.-6 kN+3√3 kN+3 kN
3.+6 kN-3√3 kN0 kN
4.+6 kN-√3 kN0 kN
5.+6 kN+3√3 kN0 kN

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.5

▼ 解答・解説を見る(No.5)▲ 解答・解説を閉じる
正答3正しいものは、3である。
解説
正しいものは3(A=+6kN、B=-3√3kN、C=0kN)である。

・部材Aの傾き:高さ2m・水平2√3m なので30°
・左端の節点(3kN・部材A・部材B):鉛直方向のつり合い NA×sin30°=3 より、NA=+6kN(引張り)
・水平方向のつり合い:NA×cos30°+NB=0 より、NB=-6×√3/2=-3√3kN(圧縮)
・中央の下の節点:外力がなく、水平な下弦材2本と鉛直材Cだけが集まるので、鉛直方向のつり合いから NC=0kN

↑ 問題の一覧へ戻る

No.6弾性座屈荷重の大小(長さと支持条件の違う3本の柱)

構造力学(座屈)正しいもの(大小関係)

図のような材の長さ、材端又は材の中央の支持条件が異なる柱A、B、Cの弾性座屈荷重をそれぞれPA、PB、PCとしたとき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、全ての柱の材質及び断面形状は同じものとする。

A:長さl・一端自由他端固定、B:長さ2l・一端ピン他端固定(水平移動拘束)、C:長さ2l・両端ピンで中央にローラー支点(各支点の水平移動拘束)
図を押すと大きく表示します
1PA > PB > PC
2PA = PC > PB
3PB > PA = PC
4PC > PA = PB
5PC > PB > PA

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.6

▼ 解答・解説を見る(No.6)▲ 解答・解説を閉じる
正答5正しいものは、5である。
解説
正しいものは5(PC>PB>PA)である。

弾性座屈荷重 Pk=π²EI/lk² は、材質と断面が同じなら座屈長さ lk の2乗に反比例する。
・A(長さl・一端自由他端固定):lk=2×l=2l
・B(長さ2l・一端ピン他端固定):lk=0.7×2l=1.4l
・C(長さ2l・両端ピン・中央にローラー支点):支点の間の長さlずつが両端ピンとして座屈するので lk=1l
座屈長さが短い順に C(1l)<B(1.4l)<A(2l)なので、座屈荷重は PC>PB>PA。

↑ 問題の一覧へ戻る

⚖️ 荷重・外力と地盤・基礎(No.7〜No.9)

No.7荷重及び外力(百貨店の積載荷重・屋根の積雪荷重・ガスト影響係数・屋根ふき材の風圧力・負の摩擦力)

荷重・外力最も不適当なもの

構造計算における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1百貨店における床の単位面積当たりの積載荷重の大小関係は、一般に、「売場」<「売場に連絡する廊下」である。
2屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が45度を超える場合においては、零とすることができる。
3風圧力の計算に用いるガスト影響係数Gfは、同じ地上高さの場合、一般に、地表面粗度区分がⅡよりⅢのほうが大きくなる。
4建築物の屋根版に作用する風圧力と、屋根葺き材に作用する風圧力とは、それぞれ個別に計算する。
5沖積粘性土の下層面が地盤面下15 m以下である地域については、一般に、杭周面の「負の摩擦力」の検討を行う必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.7

▼ 解答・解説を見る(No.7)▲ 解答・解説を閉じる
正答2最も不適当なものは、2である。
1
百貨店における床の単位面積当たりの積載荷重の大小関係は、一般に、「売場」<「売場に連絡する廊下」である。
設問は、適当である。

床の構造計算用の積載荷重は、百貨店の売場が2,900N/㎡、売場に連絡する廊下は(五)の「その他の場合」の3,500N/㎡(建築基準法施行令第85条第1項の表)。売場<廊下。

2正答
屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が45度を超える場合においては、零とすることができる。
設問は、最も不適当である。

屋根の積雪荷重は、雪止めがある場合を除き、勾配が60度を超える場合に零とすることができる(同令第86条第4項)。45度では零にできない。

3
風圧力の計算に用いるガスト影響係数Gfは、同じ地上高さの場合、一般に、地表面粗度区分がⅡよりⅢのほうが大きくなる。
設問は、適当である。

ガスト影響係数 Gf(風の息による変動の割増し)は、地表面が粗い(障害物が多い)ほど大きい。同じ高さなら、粗度区分Ⅱより Ⅲ のほうが大きい(平成12年建設省告示第1454号の表)。

4
建築物の屋根版に作用する風圧力と、屋根葺き材に作用する風圧力とは、それぞれ個別に計算する。
設問は、適当である。

屋根版(構造骨組の一部)の風圧力は建築基準法施行令第87条、屋根ふき材の風圧力は同令第82条の4・平成12年建設省告示第1458号により、それぞれ別に計算する。

5
沖積粘性土の下層面が地盤面下15 m以下である地域については、一般に、杭周面の「負の摩擦力」の検討を行う必要がある。
設問は、適当である。

沖積粘性土の下層面が地盤面下15m以深の地域など、地盤沈下のおそれがある所では、杭の周面に下向きに働く負の摩擦力を検討する。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第85条第1項の表(積載荷重)・第86条第4項(屋根の積雪荷重)・第87条(風圧力)、平成12年建設省告示第1454号(ガスト影響係数)・第1458号(屋根ふき材の風圧力)

↑ 問題の一覧へ戻る

No.8設計用地震力(地盤種別・固有周期・振動特性係数Rt・標準せん断力係数・Ci)

荷重・外力(地震力)最も不適当なもの

構造計算における設計用地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1振動特性係数Rtの算出のための地盤種別について、建築物の基礎底部の直下の地盤の大部分が、腐植土や泥土等で構成された沖積層で、その深さがおおむね30 m以上である場合、第三種地盤とする。
2建築物の設計用一次固有周期(単位 s)は、鉄骨造の場合、一般に、建築物の高さ(単位 m)に0.03を乗じて算出する。
3振動特性係数Rtは、同一の地盤種別の場合、一般に、建築物の設計用一次固有周期が長くなるほど大きくなる。
4許容応力度等計算において、地盤が著しく軟弱な区域として指定された区域内における木造の建築物の標準せん断力係数Coは、原則として、0.3以上とする。
5建築物の地上部分の各階における地震層せん断力係数Ciは、一般に、上階になるほど大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.8

▼ 解答・解説を見る(No.8)▲ 解答・解説を閉じる
正答3最も不適当なものは、3である。
1
振動特性係数Rtの算出のための地盤種別について、建築物の基礎底部の直下の地盤の大部分が、腐植土や泥土等で構成された沖積層で、その深さがおおむね30 m以上である場合、第三種地盤とする。
設問は、適当である。

腐植土・泥土などで大部分が構成された沖積層で、深さがおおむね30m以上のものは、第三種地盤(軟らかい地盤)とする(昭和55年建設省告示第1793号 第2)。

2
建築物の設計用一次固有周期(単位 s)は、鉄骨造の場合、一般に、建築物の高さ(単位 m)に0.03を乗じて算出する。
設問は、適当である。

設計用一次固有周期は T=h(0.02+0.01α)(h=高さ、α=鉄骨造の部分の高さの割合)。全部が鉄骨造なら α=1 で T=0.03h(同告示 第2)。

3正答
振動特性係数Rtは、同一の地盤種別の場合、一般に、建築物の設計用一次固有周期が長くなるほど大きくなる。
設問は、最も不適当である。

Rt は、固有周期 T が地盤で決まる周期 Tc より短い間は1.0で、T が長くなるほど小さくなる(同告示 第2)。大きくなるのではない。

4
許容応力度等計算において、地盤が著しく軟弱な区域として指定された区域内における木造の建築物の標準せん断力係数Coは、原則として、0.3以上とする。
設問は、適当である。

標準せん断力係数 C0 は0.2以上。地盤が著しく軟弱な区域として指定された区域内の木造の建築物は0.3以上(建築基準法施行令第88条第2項)。

5
建築物の地上部分の各階における地震層せん断力係数Ciは、一般に、上階になるほど大きくなる。
設問は、適当である。

地震層せん断力係数 Ci=ZRtAiC0。Ai が上階ほど大きいので、Ci も上階ほど大きい(同令第88条第1項)。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第88条第1項(地震層せん断力係数 Ci=ZRtAiC0)・第2項(標準せん断力係数)、昭和55年建設省告示第1793号(Rt・地盤種別・固有周期)

↑ 問題の一覧へ戻る

No.9地盤及び基礎構造(基礎形式の選び方・基礎梁の剛性・液状化・PHC杭・直接基礎の支持力)

地盤・基礎最も不適当なもの

地盤及び基礎構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1基礎形式の設定に当たっては、地盤工学的問題を基礎形式で対応する場合、基礎形式は1つに限定せず複数の選択肢を考慮する。
2基礎梁の剛性を大きくすることは、一般に、不同沈下の影響を減少させるために有効である。
3液状化とは、振動・衝撃等による間隙水圧の上昇によって、水で飽和した粘性土が、せん断抵抗を失う現象である。
4PHC杭とは、遠心力成形された中空円筒形をした工場生産の高強度コンクリート杭である。
5直接基礎の鉛直支持力の算定方法には、原地盤の地盤定数を推定して支持力式を用いる方法、平板載荷試験による方法等がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.9

▼ 解答・解説を見る(No.9)▲ 解答・解説を閉じる
正答3最も不適当なものは、3である。
1
基礎形式の設定に当たっては、地盤工学的問題を基礎形式で対応する場合、基礎形式は1つに限定せず複数の選択肢を考慮する。
設問は、適当である。

地盤の問題に基礎形式で対応するときは、一つの形式に決めつけず、直接基礎・杭基礎・地盤改良など複数の選択肢を比べて決める。

2
基礎梁の剛性を大きくすることは、一般に、不同沈下の影響を減少させるために有効である。
設問は、適当である。

基礎梁の剛性を大きくすると、建物全体が一体になって沈下の差が小さくなり、不同沈下の影響を減らせる。

3正答
液状化とは、振動・衝撃等による間隙水圧の上昇によって、水で飽和した粘性土が、せん断抵抗を失う現象である。
設問は、最も不適当である。

液状化は、地震の振動などで間隙水圧が上がり、水で飽和した緩い砂質土が、粒子どうしのかみ合わせを失ってせん断抵抗を失う現象。粘性土では起こりにくい。

4
PHC杭とは、遠心力成形された中空円筒形をした工場生産の高強度コンクリート杭である。
設問は、適当である。

PHC杭(プレストレスト高強度コンクリート杭)は、遠心力で成形した中空円筒形の、工場でつくる高強度のコンクリート杭。

5
直接基礎の鉛直支持力の算定方法には、原地盤の地盤定数を推定して支持力式を用いる方法、平板載荷試験による方法等がある。
設問は、適当である。

直接基礎の鉛直支持力は、地盤定数(粘着力・内部摩擦角など)から支持力式で求める方法や、平板載荷試験による方法などで算定する。

↑ 問題の一覧へ戻る

🏠 各種構造・構造計画(No.10〜No.19)

No.10木造の用語と説明(散りじゃくり・方づえ・召合せ・胴縁・登り淀)

木造(部材)最も不適当なもの

木造建築物の用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1散りじゃくり塗壁と周囲の木部との接触部分において、塗壁の乾燥・収縮により、隙間ができるのを防ぐ目的で設ける溝
2方づえ鉛直構面の柱と横架材の交点の入隅部分において、柱と横架材を斜めに結んで隅を固める部材
3召合せ同一平面内にある「引分け戸や両開き戸の出会う部分」や「引違い戸の重なり合う部分」
4胴縁天井材を止め付けるための下地部材
5登り淀よど切妻屋根のけらば部分において、屋根勾配に沿って軒先から棟まで傾斜している部材

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.10

▼ 解答・解説を見る(No.10)▲ 解答・解説を閉じる
正答4最も不適当なものは、4である。
1
散りじゃくり塗壁と周囲の木部との接触部分において、塗壁の乾燥・収縮により、隙間ができるのを防ぐ目的で設ける溝
設問は、適当である。

散りじゃくりは、塗壁が柱などの木部と接する所に彫る溝で、塗壁が乾燥・収縮しても隙間ができないようにする。

2
方づえ鉛直構面の柱と横架材の交点の入隅部分において、柱と横架材を斜めに結んで隅を固める部材
設問は、適当である。

方づえは、柱と横架材の交わる入隅に斜めに入れて、隅を固める部材。

3
召合せ同一平面内にある「引分け戸や両開き戸の出会う部分」や「引違い戸の重なり合う部分」
設問は、適当である。

召合せは、引分け戸・両開き戸が出会う部分や、引違い戸が重なり合う部分。

4正答
胴縁天井材を止め付けるための下地部材
設問は、最も不適当である。

胴縁は、壁の仕上げ材を張るために、柱や間柱に横(または縦)に取り付ける下地材。天井材を止め付ける下地は野縁。

5
登り淀よど切妻屋根のけらば部分において、屋根勾配に沿って軒先から棟まで傾斜している部材
設問は、適当である。

登り淀は、切妻屋根のけらば(妻側の端)で、屋根の勾配に沿って軒先から棟まで斜めに取り付ける部材。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.11木質構造の接合(比重・追掛け大栓継ぎ・防錆処理・脆性的な破壊・木ねじ)

木造(接合)最も不適当なもの

木質構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1木材の比重は、一般に、接合部の接合耐力に影響を与える。
2追掛け大栓継ぎは、断面が大きい梁・桁などの横架材を、材軸方向に継ぐ場合に用いられる。
3接合部の木材の含水状態が、使用環境条件下において、接合具に錆さびを生じさせるおそれのある場合には、耐用年数に応じた防錆せい処理を施す。
4ボルト接合においては、一般に、接合部が降伏する前に、木材に割裂、せん断、引張り等による脆ぜい性的な破壊が生じないようにする。
5木ねじ接合部は、ねじ部の存在により、一般に、釘接合部に比べて変形性能が大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.11

▼ 解答・解説を見る(No.11)▲ 解答・解説を閉じる
正答5最も不適当なものは、5である。
1
木材の比重は、一般に、接合部の接合耐力に影響を与える。
設問は、適当である。

木材の比重(密度)が大きいほど、めり込みにくく、接合部の耐力は大きくなる。

2
追掛け大栓継ぎは、断面が大きい梁・桁などの横架材を、材軸方向に継ぐ場合に用いられる。
設問は、適当である。

追掛け大栓継ぎは、梁・桁などの断面の大きい横架材を、材軸方向に継ぐときに使う継手(込み栓で締める)。

3
接合部の木材の含水状態が、使用環境条件下において、接合具に錆さびを生じさせるおそれのある場合には、耐用年数に応じた防錆せい処理を施す。
設問は、適当である。

接合具に錆が生じるおそれがある環境では、耐用年数に応じて、めっきなどの防錆処理を施す。

4
ボルト接合においては、一般に、接合部が降伏する前に、木材に割裂、せん断、引張り等による脆ぜい性的な破壊が生じないようにする。
設問は、適当である。

ボルト接合では、接合部が粘り強く降伏する前に、木材の割裂・せん断・引張りなどによる脆性的な破壊が先に起きないように設計する。

5正答
木ねじ接合部は、ねじ部の存在により、一般に、釘接合部に比べて変形性能が大きい。
設問は、最も不適当である。

木ねじ接合は、ねじ部が木材に食い込むので引抜き耐力は大きいが、一般に、釘接合より変形性能は小さい(せん断を受けると、ねじが早く破断しやすい)。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.12枠組壁工法の2階建て住宅(開口部の幅・耐力壁線相互の距離・交さ部・せっこうボードの釘・隅角部のたて枠)

枠組壁工法最も不適当なものℹ️ 条文が変わった(答えは同じ)

枠組壁工法による2階建ての住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1耐力壁線に設ける開口部の幅は4 m以下とし、かつ、その開口部の幅の合計はその耐力壁線の長さの3/4以下とする。
2耐力壁線相互の距離は、12 m以下とする。
3外壁の耐力壁線相互の交差部の一方には、一般に、長さ90 cm以上の耐力壁を設ける。
4耐力壁の壁材としてせっこうボードを張り付けるための釘には、一般に、CN50を使用する。
5耐力壁の隅角部を構成する隅柱は、一般に、3本以上のたて枠で構成する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.12

▼ 解答・解説を見る(No.12)▲ 解答・解説を閉じる
正答4最も不適当なものは、4である。
1
耐力壁線に設ける開口部の幅は4 m以下とし、かつ、その開口部の幅の合計はその耐力壁線の長さの3/4以下とする。
設問は、適当である。

耐力壁線に設ける開口部の幅は4m以下とし、その幅の合計は耐力壁線の長さの3/4以下とする(平成13年国土交通省告示第1541号 第一第十二号)。

2
耐力壁線相互の距離は、12 m以下とする。
設問は、適当である。

耐力壁線相互の距離は12m以下とする(同告示 第一第六号)。

3
外壁の耐力壁線相互の交差部の一方には、一般に、長さ90 cm以上の耐力壁を設ける。
設問は、適当である。

外壁の耐力壁線相互の交さ部には、長さ90cm以上の耐力壁を一以上設ける(同告示 第一第七号)。

4正答
耐力壁の壁材としてせっこうボードを張り付けるための釘には、一般に、CN50を使用する。
設問は、最も不適当である。

せっこうボードを片側全面に打ち付けた耐力壁の釘は、GNF40など(同告示 第一第五号の表)。CN50 は構造用合板などに使う釘。

5
耐力壁の隅角部を構成する隅柱は、一般に、3本以上のたて枠で構成する。
設問は、適当である。

耐力壁の隅角部や交さ部には、寸法型式204のたて枠なら3本以上を用いる(同告示 第一第九号)。

ℹ️ その後の改正(答えは同じ)

令和7年4月1日施行の改正で、耐力壁などを定めていた平成13年国土交通省告示第1541号は、第1540号に統合された(せっこうボードの釘は今も GNF40 など)。答えは同じ。

📖 根拠の法令・基準

平成13年国土交通省告示第1541号 第一第五号の表(耐力壁の倍率と釘)・第六号(耐力壁線相互の距離)・第七号(交さ部)・第九号(隅角部のたて枠)・第十二号(開口部の幅)

↑ 問題の一覧へ戻る

No.13平家建ての補強コンクリートブロック造(軒の高さ・ブロックの種類・縦筋の継手・壁量・耐力壁の長さ)

補強コンクリートブロック造最も不適当なもの

平家建ての補強コンクリートブロック造の建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1軒の高さは、4.0 m以下とする。
2補強ブロック組積体の許容圧縮応力度の大きさは、A種 < B種 < C種である。
3壁厚150 mmの耐力壁の縦筋は、壁体内で重ね継ぎしてはならない。
4壁量は、150 mm/㎡以上とする。
5両側に開口部のある耐力壁の長さ(実長)は、450 mm以上、かつ、耐力壁の有効高さの25%以上とする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.13

▼ 解答・解説を見る(No.13)▲ 解答・解説を閉じる
正答5最も不適当なものは、5である。
1
軒の高さは、4.0 m以下とする。
設問は、適当である。

平家建ての補強コンクリートブロック造の軒の高さは、4m以下とする。

2
補強ブロック組積体の許容圧縮応力度の大きさは、A種 < B種 < C種である。
設問は、適当である。

補強ブロック組積体の許容圧縮応力度は、ブロックの圧縮強さの区分に応じて、A種<B種<C種の順に大きい。

3
壁厚150 mmの耐力壁の縦筋は、壁体内で重ね継ぎしてはならない。
設問は、適当である。

耐力壁の縦筋は、コンクリートブロックの空胴部内で継いではならない(溶接接合などを除く=建築基準法施行令第62条の6第2項)。

4
壁量は、150 mm/㎡以上とする。
設問は、適当である。

耐力壁の長さの合計は、各階の床面積1㎡につき15cm以上(同令第62条の4第2項)。150mm/㎡は満たしている。

5正答
両側に開口部のある耐力壁の長さ(実長)は、450 mm以上、かつ、耐力壁の有効高さの25%以上とする。
設問は、最も不適当である。

両側に開口部のある耐力壁の実長は、55cm(550mm)以上、かつ、耐力壁の有効高さの30%以上とする(日本建築学会の壁式構造の規準)。450mm・25%では足りない。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第62条の4第2項(壁量15cm/㎡以上)・第62条の6第2項(縦筋は空胴部内で継がない)

↑ 問題の一覧へ戻る

No.14鉄筋コンクリート構造(ひび割れ幅・あばら筋・耐震壁のせん断補強筋比・柱の軸力と靱性・スラブ厚)

鉄筋コンクリート造最も不適当なもの

鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1コンクリートの曲げひび割れ幅は、一般に、鉄筋応力が一定であれば、コンクリートのかぶり厚が厚いほど、また、鉄筋径が太いほど大きくなる。
2あばら筋は、一般に、梁の「ひび割れの伸展の防止」や「せん断終局強度及び靱じん性の確保」に有効である。
3耐震壁の壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向に関して、それぞれ0.25%以上とする。
4柱は、一般に、負担している軸方向圧縮力が大きくなると、靱じん性が大きくなる。
5耐震壁周辺のスラブや吹抜け部周囲のスラブなどは、地震時の面内せん断力が伝達可能なスラブ厚とする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14

▼ 解答・解説を見る(No.14)▲ 解答・解説を閉じる
正答4最も不適当なものは、4である。
1
コンクリートの曲げひび割れ幅は、一般に、鉄筋応力が一定であれば、コンクリートのかぶり厚が厚いほど、また、鉄筋径が太いほど大きくなる。
設問は、適当である。

鉄筋の応力が同じなら、かぶり厚さが厚いほど、また鉄筋径が太いほど、曲げひび割れの幅は大きくなる。

2
あばら筋は、一般に、梁の「ひび割れの伸展の防止」や「せん断終局強度及び靱じん性の確保」に有効である。
設問は、適当である。

あばら筋は、梁のせん断ひび割れの伸展を防ぎ、せん断終局強度と靱性を確保するのに有効。

3
耐震壁の壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向に関して、それぞれ0.25%以上とする。
設問は、適当である。

耐震壁の壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向に、それぞれ0.25%以上とする(日本建築学会 RC規準)。

4正答
柱は、一般に、負担している軸方向圧縮力が大きくなると、靱じん性が大きくなる。
設問は、最も不適当である。

柱は、負担する軸方向圧縮力が大きくなるほど、曲げ変形のときにコンクリートが早く圧壊するので、靱性(粘り)は小さくなる。

5
耐震壁周辺のスラブや吹抜け部周囲のスラブなどは、地震時の面内せん断力が伝達可能なスラブ厚とする。
設問は、適当である。

耐震壁の周りや吹抜けの周りのスラブは、地震時に面内のせん断力を伝えられる厚さとする。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.15柱のせん断補強筋比(地震力の方向と補強筋の本数)

鉄筋コンクリート造(配筋)正しいもの(式)

図のように配筋された柱のせん断補強筋比pwを求める式として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、地震力は、図に示す方向とする。

柱の配筋。帯筋(外周)と、中央にY方向の副帯筋。地震力はX方向
図を押すと大きく表示します
凡例
at:主筋1本当たりの断面積
aw:せん断補強筋1本当たりの断面積
DX、DY:柱の幅
s:せん断補強筋の間隔
1pw=2aw/(DXs)
2pw=2aw/(DYs)
3pw=3aw/(DXs)
4pw=3aw/(DYs)
5pw=3at/(DXDY)

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15

▼ 解答・解説を見る(No.15)▲ 解答・解説を閉じる
正答2正しいものは、2である。
解説
正しいものは2(pw=2aw/(DYs))である。

せん断補強筋比=(地震力の方向に平行な補強筋の断面積の合計)÷(地震力に直交する方向の柱の幅×補強筋の間隔)。
・地震力(X方向)に平行な補強筋:帯筋の上下の辺の2本(中央の副帯筋はY方向なので数えない)
・地震力に直交する方向の柱の幅:DY
よって pw=2aw/(DYs)。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.16鉄骨構造(許容圧縮応力度と細長比・角形鋼管の横座屈・埋込み柱脚・短期許容応力度・スチフナー)

鉄骨造最も不適当なもの

鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1許容圧縮応力度の算定は、細長比によって規定されており、幅厚比にはよらない。
2曲げを受ける角形鋼管は、横座屈を考慮する必要はない。
3埋込み形式の柱脚において、埋込み深さは、柱の見付け幅のうち大きいほうの柱幅とすることができる。
4構造用鋼材の短期許容応力度は、圧縮、引張り、曲げ、せん断の長期許容応力度のそれぞれの数値の1.5倍である。
5十分な量のスチフナーを設けることで、ウェブの局部座屈を防止することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16

▼ 解答・解説を見る(No.16)▲ 解答・解説を閉じる
正答3最も不適当なものは、3である。
1
許容圧縮応力度の算定は、細長比によって規定されており、幅厚比にはよらない。
設問は、適当である。

許容圧縮応力度は、細長比(座屈のしやすさ)に応じて定められる。局部座屈は、幅厚比の制限で別に防ぐ。

2
曲げを受ける角形鋼管は、横座屈を考慮する必要はない。
設問は、適当である。

角形鋼管は閉じた断面でねじれに強いので、曲げを受けても横座屈を考える必要はない。

3正答
埋込み形式の柱脚において、埋込み深さは、柱の見付け幅のうち大きいほうの柱幅とすることができる。
設問は、最も不適当である。

埋込み形式の柱脚の埋込み深さは、柱幅(見付け幅のうち大きいほう)の2倍以上とする(平成12年建設省告示第1456号)。柱幅と同じ(1倍)では足りない。

4
構造用鋼材の短期許容応力度は、圧縮、引張り、曲げ、せん断の長期許容応力度のそれぞれの数値の1.5倍である。
設問は、適当である。

鋼材の短期に生ずる力に対する許容応力度は、長期の圧縮・引張り・曲げ・せん断のそれぞれの1.5倍(建築基準法施行令第90条の表)。

5
十分な量のスチフナーを設けることで、ウェブの局部座屈を防止することができる。
設問は、適当である。

スチフナー(補剛材)を十分に設けると、ウェブの局部座屈を防止できる。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第90条(鋼材等の許容応力度:短期は長期の1.5倍)

↑ 問題の一覧へ戻る

No.17鉄骨構造の接合(隅肉溶接の有効長さ・スカラップ・すべり係数・二面摩擦・ボルトの中心間距離)

鉄骨造(接合)最も不適当なもの

鉄骨構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1隅肉溶接の有効長さは、まわし溶接を含めた溶接の全長として算出する。
2柱梁接合部において、スカラップは、応力集中により部材の破断の原因となることがあるので、スカラップを設けない方法もある。
3高力ボルト摩擦接合のせん断耐力は、ボルト締付け力と摩擦面の状態によるすべり係数によって決まる。
4高力ボルト摩擦接合において、摩擦面のすべり係数など表面条件が同じ場合、二面摩擦の許容せん断力は、一面摩擦の許容せん断力の2倍とする。
5高力ボルトの接合において、ボルト孔の中心間の距離は、公称軸径の2.5倍以上とする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.17

▼ 解答・解説を見る(No.17)▲ 解答・解説を閉じる
正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
隅肉溶接の有効長さは、まわし溶接を含めた溶接の全長として算出する。
設問は、最も不適当である。

隅肉溶接の有効長さは、まわし溶接の部分を含めない溶接の長さから、始端と終端の欠陥を見込んで隅肉サイズの2倍を引いた長さとする。全長ではない。

2
柱梁接合部において、スカラップは、応力集中により部材の破断の原因となることがあるので、スカラップを設けない方法もある。
設問は、適当である。

スカラップ(溶接線の交差を避ける切欠き)は応力集中で破断の原因になることがあるので、スカラップを設けない工法(ノンスカラップ工法)もある。

3
高力ボルト摩擦接合のせん断耐力は、ボルト締付け力と摩擦面の状態によるすべり係数によって決まる。
設問は、適当である。

高力ボルト摩擦接合は、ボルトの締付け力で生じる摩擦で力を伝えるので、せん断耐力は締付け力と、摩擦面のすべり係数で決まる。

4
高力ボルト摩擦接合において、摩擦面のすべり係数など表面条件が同じ場合、二面摩擦の許容せん断力は、一面摩擦の許容せん断力の2倍とする。
設問は、適当である。

二面摩擦は摩擦面が2つあるので、表面条件が同じなら、許容せん断力は一面摩擦の2倍とする(建築基準法施行令第92条の2の表:長期の許容せん断応力度は、一面せん断0.3T0・二面せん断0.6T0)。

5
高力ボルトの接合において、ボルト孔の中心間の距離は、公称軸径の2.5倍以上とする。
設問は、適当である。

高力ボルト・ボルト・リベットの相互間の中心距離は、その径の2.5倍以上とする(建築基準法施行令第68条第1項)。

📖 根拠の法令・基準

建築基準法施行令 第68条第1項(中心距離は径の2.5倍以上)・第92条の2(高力ボルト摩擦接合の許容せん断応力度)

↑ 問題の一覧へ戻る

No.18耐震設計・構造計画(一次設計と二次設計・ひび割れと固有周期・剛性率とねじれ・保有耐力接合・床の剛性)

耐震設計最も不適当なもの

建築物の耐震設計、構造計画等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1建築物の耐震設計は、稀まれに生じる(中程度の)地震動に対して損傷による性能の低下を生じないことを確かめる一次設計と、極めて稀まれに生じる(最大級の)地震動に対して崩壊・倒壊等しないことを確かめる二次設計から構成される。
2鉄筋コンクリート造の建築物では、一般に、躯体にひび割れが発生するほど固有周期が長くなる。
3建築物の各階で重心と剛心の位置が一致しているが、剛性率が0.6未満の階がある場合には、地震時にねじれ振動が生じて損傷を受けやすい。
4鉄骨造の建築物について、極めて稀まれに発生する地震に対しては、一般に、鋼材が塑性域に入ることを許容しながら、保有耐力を発揮するまで接合部が破断しないことを確認する。
5木造軸組構法において、床組における床の面内の強度・剛性を高めるには、厚物の構造用合板を張るなどの方法がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.18

▼ 解答・解説を見る(No.18)▲ 解答・解説を閉じる
正答3最も不適当なものは、3である。
1
建築物の耐震設計は、稀まれに生じる(中程度の)地震動に対して損傷による性能の低下を生じないことを確かめる一次設計と、極めて稀まれに生じる(最大級の)地震動に対して崩壊・倒壊等しないことを確かめる二次設計から構成される。
設問は、適当である。

耐震設計は、まれに生じる中程度の地震動で損傷しないことを確かめる一次設計と、極めてまれに生じる最大級の地震動で崩壊・倒壊しないことを確かめる二次設計からなる。

2
鉄筋コンクリート造の建築物では、一般に、躯体にひび割れが発生するほど固有周期が長くなる。
設問は、適当である。

RC造は、ひび割れが生じると剛性が下がるので、固有周期は長くなる。

3正答
建築物の各階で重心と剛心の位置が一致しているが、剛性率が0.6未満の階がある場合には、地震時にねじれ振動が生じて損傷を受けやすい。
設問は、最も不適当である。

重心と剛心が一致していれば、ねじれ振動は生じにくい。剛性率が0.6未満の階は、その階に変形と損傷が集中しやすい(ねじれの原因は偏心)。

4
鉄骨造の建築物について、極めて稀まれに発生する地震に対しては、一般に、鋼材が塑性域に入ることを許容しながら、保有耐力を発揮するまで接合部が破断しないことを確認する。
設問は、適当である。

極めてまれな地震に対しては、鋼材の塑性化を許容しつつ、部材が保有耐力を発揮するまで接合部が破断しないこと(保有耐力接合)を確かめる。

5
木造軸組構法において、床組における床の面内の強度・剛性を高めるには、厚物の構造用合板を張るなどの方法がある。
設問は、適当である。

床の面内の強度・剛性を高めるには、根太を省いて厚物の構造用合板を直接張るなどの方法がある。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.19耐震診断・耐震補強(第2次診断法・ブロック塀の診断・木造の補強・免震・あと施工アンカー)

耐震診断・補強最も不適当なもの

建築物の耐震診断、耐震補強等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1既存の鉄筋コンクリート造の建築物の耐震診断における第2次診断法は、主として梁降伏型となる建築物の耐震性能を評価するための手法である。
2既存の補強コンクリートブロック塀の耐震診断において、横筋や縦筋の状況等を確認し、「壁本体」の一体性だけでなく、「壁本体と控壁との間」や「壁と基礎との間」の一体性についても評価する。
3既存の木造住宅の耐震補強において、上下階の耐力壁や隅柱の位置を一致させたり、ピロティ部分の補強を行ったりすることは、建築物の一体性を確保するのに有効である。
4既存建築物の耐震補強において、部材の補強だけでは目標とする耐震性能を確保できない場合には、免震構造の採用や地震荷重を減らす方法等も有効である。
5あと施工アンカーを用いた補強壁の増設工事において、新設するコンクリートの割裂を防止するために、アンカー筋の周辺にスパイラル筋等を設けることが有効である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.19

▼ 解答・解説を見る(No.19)▲ 解答・解説を閉じる
正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
既存の鉄筋コンクリート造の建築物の耐震診断における第2次診断法は、主として梁降伏型となる建築物の耐震性能を評価するための手法である。
設問は、最も不適当である。

RC造の耐震診断の第2次診断法は、梁が十分に強く、柱・壁が先に壊れる建物を想定し、柱と壁の強度・靱性で耐震性能を評価する方法。梁の降伏が先行する建物は、梁も考える第3次診断法で評価する。

2
既存の補強コンクリートブロック塀の耐震診断において、横筋や縦筋の状況等を確認し、「壁本体」の一体性だけでなく、「壁本体と控壁との間」や「壁と基礎との間」の一体性についても評価する。
設問は、適当である。

既存のブロック塀の診断では、配筋を確かめ、壁本体だけでなく、控壁との間や基礎との間が一体になっているかも評価する。

3
既存の木造住宅の耐震補強において、上下階の耐力壁や隅柱の位置を一致させたり、ピロティ部分の補強を行ったりすることは、建築物の一体性を確保するのに有効である。
設問は、適当である。

上下階の耐力壁・隅柱の位置をそろえたり、ピロティ部分を補強したりすると、建物の一体性が高まる。

4
既存建築物の耐震補強において、部材の補強だけでは目標とする耐震性能を確保できない場合には、免震構造の採用や地震荷重を減らす方法等も有効である。
設問は、適当である。

部材の補強だけで足りないときは、免震構造にする、建物を軽くして地震荷重を減らすなどの方法もある。

5
あと施工アンカーを用いた補強壁の増設工事において、新設するコンクリートの割裂を防止するために、アンカー筋の周辺にスパイラル筋等を設けることが有効である。
設問は、適当である。

あと施工アンカーで補強壁を増設するとき、アンカー筋の周りにスパイラル筋などを入れると、新しいコンクリートの割裂を防げる。

↑ 問題の一覧へ戻る

🧱 建築材料(No.20〜No.25)

No.20木材・木質材料(繊維飽和点と収縮・腐朽菌・下見板の向き・炭化速度・耐腐朽性の高い樹種)

建築材料(木材)最も不適当なもの

建築材料として使用される木材及び木質材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1含水率が繊維飽和点以上の木材では、膨張・収縮が起こりにくい。
2木材の腐朽菌は、水分、温度、酸素及び養分の全ての条件がそろったときに繁殖する。
3雨にさらされる下見板や雨戸に木材を用いる場合において、表側が木裏となるように使用する。
4大断面の木材の炭化速度は、標準的な火災のもとでは、毎分0.6~0.7 mm程度である。
5耐腐朽性及び耐蟻性が高い木材として、アカマツ、クロマツ、ベイツガ等がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.20

▼ 解答・解説を見る(No.20)▲ 解答・解説を閉じる
正答5最も不適当なものは、5である。
1
含水率が繊維飽和点以上の木材では、膨張・収縮が起こりにくい。
設問は、適当である。

繊維飽和点(含水率約30%)以上では、細胞の中の自由水が出入りするだけなので、膨張・収縮はほとんど起こらない。

2
木材の腐朽菌は、水分、温度、酸素及び養分の全ての条件がそろったときに繁殖する。
設問は、適当である。

木材腐朽菌は、水分・温度・酸素・養分(木材)の4つの条件がそろったときに繁殖する。どれか一つを断てば腐朽を防げる。

3
雨にさらされる下見板や雨戸に木材を用いる場合において、表側が木裏となるように使用する。
設問は、適当である。

板目材は乾燥すると木表側が凹に反るので、雨にさらされる下見板や雨戸は、外側(表側)を木裏にして、外に凸に反って水がたまらないように使う。

4
大断面の木材の炭化速度は、標準的な火災のもとでは、毎分0.6~0.7 mm程度である。
設問は、適当である。

大断面の木材は、火災時に表面に炭化層ができて内部を守る。炭化速度は、標準的な火災で毎分0.6〜0.7mm程度。

5正答
耐腐朽性及び耐蟻性が高い木材として、アカマツ、クロマツ、ベイツガ等がある。
設問は、最も不適当である。

アカマツ・クロマツ・ベイツガは、耐腐朽性・耐蟻性が低い樹種。耐腐朽性・耐蟻性が高いのは、ヒノキ・ヒバ・ベイヒバ・ケヤキなど。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.21コンクリートの用語(ブリーディング・エフロレッセンス・中性化・クリープ・プラスティック収縮ひび割れ)

建築材料(コンクリート)最も不適当なもの

コンクリートに関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。

1ブリーディングコンクリートを打ち込んだ直後から、練混ぜ水の一部が分離して、コンクリートの上面に上昇する現象
2エフロレッセンス(白華)コンクリート中の炭酸カルシウムなどがコンクリートの表面に析出した、白色の物質
3中性化骨材がセメントペースト中に含まれるアルカリ成分と化学反応を起こし、水分を吸収して膨張することによって、コンクリートにひび割れを生じさせる現象
4クリープ一定の外力が継続して作用したときに、時間の経過とともにひずみが増大する現象
5プラスティック収縮ひび割れコンクリートが固まる前に、コンクリートの表面が急激に乾燥することによってひび割れが生じる現象

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.21

▼ 解答・解説を見る(No.21)▲ 解答・解説を閉じる
正答3最も不適当なものは、3である。
1
ブリーディングコンクリートを打ち込んだ直後から、練混ぜ水の一部が分離して、コンクリートの上面に上昇する現象
設問は、適当である。

ブリーディングは、打込み直後から、練混ぜ水の一部が分離してコンクリートの上面に上がってくる現象。

2
エフロレッセンス(白華)コンクリート中の炭酸カルシウムなどがコンクリートの表面に析出した、白色の物質
設問は、適当である。

エフロレッセンス(白華)は、コンクリート中の成分が水に溶けて表面に出て、炭酸カルシウムなどの白い物質になって析出したもの。

3正答
中性化骨材がセメントペースト中に含まれるアルカリ成分と化学反応を起こし、水分を吸収して膨張することによって、コンクリートにひび割れを生じさせる現象
設問は、最も不適当である。

骨材とセメントペーストのアルカリ成分が反応し、吸水・膨張してひび割れを生じさせる現象は、アルカリシリカ反応。中性化は、空気中の二酸化炭素によってコンクリートのアルカリ性が失われていく現象。

4
クリープ一定の外力が継続して作用したときに、時間の経過とともにひずみが増大する現象
設問は、適当である。

クリープは、一定の力がかかり続けると、時間とともにひずみが増えていく現象。

5
プラスティック収縮ひび割れコンクリートが固まる前に、コンクリートの表面が急激に乾燥することによってひび割れが生じる現象
設問は、適当である。

プラスティック収縮ひび割れは、固まる前のコンクリートの表面が急に乾燥して生じるひび割れ。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.22コンクリートの材料(フライアッシュ・pH・骨材の粒度・高炉セメントB種の養生・高性能AE減水剤)

建築材料(コンクリート)最も不適当なもの

コンクリートの材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1フライアッシュを使用することにより、フレッシュコンクリートのワーカビリティーを良好にすることができる。
2コンクリートの水素イオン濃度(pH)は、12~13程度のアルカリ性を示すので、鉄筋の腐食を抑制する効果がある。
3骨材の粒径は、均一であるより、小さな粒径から大きな粒径までが混ざり合っているほうが望ましい。
4高炉セメントB種を用いたコンクリートは、圧縮強度が同程度の普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートに比べて、湿潤養生期間を短くすることができる。
5高性能AE減水剤の使用により、単位水量を低減させるとともに、優れたスランプ保持性能を発揮させることができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.22

▼ 解答・解説を見る(No.22)▲ 解答・解説を閉じる
正答4最も不適当なものは、4である。
1
フライアッシュを使用することにより、フレッシュコンクリートのワーカビリティーを良好にすることができる。
設問は、適当である。

フライアッシュは球形の微粒子なので、コンクリートの流動性がよくなり、ワーカビリティーが改善される。

2
コンクリートの水素イオン濃度(pH)は、12~13程度のアルカリ性を示すので、鉄筋の腐食を抑制する効果がある。
設問は、適当である。

コンクリートは pH12〜13程度の強いアルカリ性で、鉄筋の表面に不動態皮膜をつくり、腐食を抑える。

3
骨材の粒径は、均一であるより、小さな粒径から大きな粒径までが混ざり合っているほうが望ましい。
設問は、適当である。

骨材は、大小の粒が適度に混ざっている(粒度分布がよい)ほうが、すき間が少なく、ワーカビリティーもよい。

4正答
高炉セメントB種を用いたコンクリートは、圧縮強度が同程度の普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートに比べて、湿潤養生期間を短くすることができる。
設問は、最も不適当である。

高炉セメントB種は、初期の強度の伸びがゆっくりなので、湿潤養生の期間は普通ポルトランドセメント(5日以上)より長い7日以上とする(公共建築工事標準仕様書 令和4年版 6.7.2 表6.7.1)。短くはできない。

5
高性能AE減水剤の使用により、単位水量を低減させるとともに、優れたスランプ保持性能を発揮させることができる。
設問は、適当である。

高性能AE減水剤は、単位水量を大きく減らせるとともに、スランプの低下を抑える(スランプ保持性能がよい)。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.23鋼材(炭素量と溶接性・軟鋼・ヤング係数・高温での引張強さ・密度)

建築材料(鋼材)最も不適当なもの

鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1鋼材は、一般に、炭素含有量が多くなると、溶接性が向上する。
2軟鋼は、炭素量が約0.15~0.3%の炭素鋼であり、建築用の構造用鋼材として用いられる。
3常温において、SN400材のヤング係数とSN490材のヤング係数は、同じである。
4鋼材の引張強さは、一般に、温度が200~300℃程度で最大となり、それ以上の温度になると急激に低下する。
5鋼材の密度は、コンクリートや木材よりも大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.23

▼ 解答・解説を見る(No.23)▲ 解答・解説を閉じる
正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
鋼材は、一般に、炭素含有量が多くなると、溶接性が向上する。
設問は、最も不適当である。

鋼材は、炭素量が多くなると、強度は上がるが、硬く粘りがなくなり、溶接部が割れやすくなるので、溶接性は低下する。

2
軟鋼は、炭素量が約0.15~0.3%の炭素鋼であり、建築用の構造用鋼材として用いられる。
設問は、適当である。

軟鋼は、炭素量が約0.15〜0.3%の炭素鋼で、建築の構造用鋼材として使われる。

3
常温において、SN400材のヤング係数とSN490材のヤング係数は、同じである。
設問は、適当である。

鋼材のヤング係数は、強度の区分にかかわらず約2.05×10⁵N/mm²で、SN400とSN490で同じ。

4
鋼材の引張強さは、一般に、温度が200~300℃程度で最大となり、それ以上の温度になると急激に低下する。
設問は、適当である。

鋼材の引張強さは、200〜300℃程度で最大になり(青熱脆性の域)、それ以上の温度では急激に下がる(500℃で常温の約1/2)。

5
鋼材の密度は、コンクリートや木材よりも大きい。
設問は、適当である。

鋼材の密度(約7.85g/cm³)は、コンクリート(約2.3)や木材(0.4〜0.8程度)より大きい。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.24建築材料(珪藻土・テラゾブロック・粘板岩・花こう岩・安山岩)

建築材料(石材・左官)最も不適当なもの

建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1珪けい藻そう土を素材とした左官材料は、一般に、軽量で耐火性及び断熱性に優れている。
2テラゾブロックは、壁や床などの内装材として用いられる。
3粘板岩(天然スレート)は、容易に層状に割裂できるので、屋根材などに用いられる。
4花こう岩は、高温でも火害を受けにくいので、耐火被覆材として用いられる。
5安山岩は、板状で硬いので、外構の床材などに用いられる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.24

▼ 解答・解説を見る(No.24)▲ 解答・解説を閉じる
正答4最も不適当なものは、4である。
1
珪けい藻そう土を素材とした左官材料は、一般に、軽量で耐火性及び断熱性に優れている。
設問は、適当である。

珪藻土(藻の化石からなる土)を使った左官材料は、多孔質で軽く、耐火性・断熱性に優れ、調湿性もある。

2
テラゾブロックは、壁や床などの内装材として用いられる。
設問は、適当である。

テラゾブロックは、大理石などの砕石をセメントで固めて磨いたもので、壁や床の内装材に使われる。

3
粘板岩(天然スレート)は、容易に層状に割裂できるので、屋根材などに用いられる。
設問は、適当である。

粘板岩(天然スレート)は、薄い層状に割れやすいので、屋根材などに使われる。

4正答
花こう岩は、高温でも火害を受けにくいので、耐火被覆材として用いられる。
設問は、最も不適当である。

花こう岩は、硬くて耐久性・耐摩耗性は高いが、高温になると含まれる石英が膨張して崩れやすく、耐火性が低い。耐火被覆材には向かない。

5
安山岩は、板状で硬いので、外構の床材などに用いられる。
設問は、適当である。

安山岩(鉄平石など)は、板状に割れやすく硬いので、外構の床材などに使われる。

↑ 問題の一覧へ戻る

No.25建築材料(酢酸ビニル樹脂系接着剤・けい酸カルシウム板・瞬間接着剤・ステンレスシート・押出成形セメント板)

建築材料(仕上げ)最も不適当なもの

建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1酢酸ビニル樹脂系接着剤は、耐水性、耐熱性に優れているので、屋外における使用に適している。
2けい酸カルシウム板は、不燃材料であり、断熱性が高いので、防火構造や耐火構造の天井・壁に使用される。
3シアノアクリレート系接着剤は、被着体表面の微量の水分と接触して瞬間的に硬化するので、迅速な作業が求められる場合に用いられる。
4ステンレスシートは、屋根や庇ひさしの防水層に用いられる。
5押出成形セメント板は、中空のパネルであり、断熱性や遮音性に優れているので、外壁等に使用される。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.25

▼ 解答・解説を見る(No.25)▲ 解答・解説を閉じる
正答1最も不適当なものは、1である。
1正答
酢酸ビニル樹脂系接着剤は、耐水性、耐熱性に優れているので、屋外における使用に適している。
設問は、最も不適当である。

酢酸ビニル樹脂系接着剤(木工用ボンドなど)は、作業性はよいが、耐水性・耐熱性に劣るので、屋内向き。屋外での使用には適さない。

2
けい酸カルシウム板は、不燃材料であり、断熱性が高いので、防火構造や耐火構造の天井・壁に使用される。
設問は、適当である。

けい酸カルシウム板は不燃材料で、断熱性も高いので、防火構造や耐火構造の天井・壁に使われる。

3
シアノアクリレート系接着剤は、被着体表面の微量の水分と接触して瞬間的に硬化するので、迅速な作業が求められる場合に用いられる。
設問は、適当である。

シアノアクリレート系接着剤(瞬間接着剤)は、表面のわずかな水分と反応して瞬間的に固まるので、すぐに接着したい作業に使う。

4
ステンレスシートは、屋根や庇ひさしの防水層に用いられる。
設問は、適当である。

ステンレスシートは、屋根や庇などのシート防水(溶接して一体にする)に使われる。

5
押出成形セメント板は、中空のパネルであり、断熱性や遮音性に優れているので、外壁等に使用される。
設問は、適当である。

押出成形セメント板は、中空のパネルで、断熱性・遮音性がよく、外壁などに使われる。

↑ 問題の一覧へ戻る

令和6年の合格基準点(学科の試験)

配点は各問題1点(各科目25点・合計100点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。

学科Ⅰ
計画
学科Ⅱ
法規
学科Ⅲ
構造
学科Ⅳ
施工
総得点
合格基準点13点13点13点13点60点

出典:建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」

💡 構造は何点を目指すか

令和6年の構造の基準点は13点でした。構造は法令集を使えない科目で、前半の構造力学(断面の性質・応力・反力・トラス・座屈など)は毎年同じ形の計算問題が出ます。計算問題を確実に解けるようにし、後半の各種構造と材料は、建築基準法施行令や告示の数値と材料の性質をセットで覚えておくと安心です。

ほかの年度・ほかの科目の過去問

この記事の問題文と図は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和6年 二級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。

関連記事

二級建築士の過去問の一覧や、学科の教材は次の記事で紹介しています。

過去問題 一覧|二級建築士 学科4科目|解答・解説付(資格教材キング) 【過去問題一覧】二級建築士試験 学科4科目(計画・法規・構造・施工)10年分(令和8年〜平成29年)【解答・解説付】※完全無料 令和6年|二級建築士 建築法規|年度別・解答解説付(資格教材キング) 【過去問題】令和6年 二級建築士 建築法規 全25問【解答・解説付】※完全無料 二級建築士|おすすめテキスト・問題集|学科試験(資格教材キング) 【2026年最新】二級建築士「学科試験」おすすめテキスト・問題集!選び方も徹底解説