全25問の解答・解説
令和2年(2020年7月5日実施)の二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)全25問を、選択肢ごとに正誤の理由を示して解説します。構造力学(計算問題)・荷重と外力・地盤と基礎・木造や鉄筋コンクリート造などの各種構造・建築材料の分野から出題されます。計算問題は、式と途中の数値を順に示しています。まず自分で解き、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしてください。

令和2年 二級建築士試験(学科)の概要
問題文は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)の試験問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各問の枠の右下に出典)。正答は、同センターの合格基準点等(正答肢)と全問を照らし合わせています。
解説は、出題当時の法令・基準によります(法令がからむ問題は令和2年1月1日時点の法令)。その後の改正や基準の改定で答えが変わる問題には「🔶 現在の基準では」、言い方だけが変わった問題には「ℹ️ その後の改正」の枠を付けています。
分野ごとの問題一覧
構造の25問は、毎年ほぼ同じ順番で、分野ごとに出題されます。解きたい問題を押すと、その問題へ移動します。
📐 構造力学(No.1〜No.6)
No.1形状の等しい断面の断面二次モーメント(H形を横にした断面とI形の断面)
図のような形状の等しい断面A及び断面Bにおいて、図心を通るX軸に関する断面二次モーメントの値の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、小数点以下は四捨五入とする。
図を押すと大きく表示します
断面A(cm4) 断面B(cm4) 1. 337 653 2. 337 689 3. 337 769 4. 577 407 5. 577 653 出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.1
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・断面A:縦の板(幅2・高さ10)2枚と、中央のウェブ(長さ6・高さ2)。どれも図心が X軸上にあるので、2×(2×10³/12)+6×2³/12=333.3+4.0≒337cm⁴
・断面B:外形(幅10・高さ10)から、ウェブの両側の空き(幅4×2=8・高さ6)を引く。(10×10³-8×6³)/12=(10,000-1,728)/12≒689cm⁴
断面積は同じでも、X軸から遠い所に材料が多いBのほうが大きい。
No.2片持ち梁の最大曲げ応力度(文字式)
図のような等分布荷重wを受ける長さlの片持ち梁に断面b×hの部材を用いたとき、その部材に生じる最大曲げ応力度として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、部材の自重は無視するものとする。
図を押すと大きく表示します 13wl2/(bh2)23wl2/(b2h)36wl2/(bh2)46wl2/(b2h)56wl2/(b3h)出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.2
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・最大曲げモーメント(固定端):M=wl²/2
・断面係数:Z=bh²/6
・最大曲げ応力度:σ=M/Z=(wl²/2)×(6/bh²)=3wl²/(bh²)
No.3集中荷重を等分布荷重に変えたときの単純梁の変化(反力・曲げモーメント・たわみ・軸方向力・せん断力)
図-1のように集中荷重を受ける単純梁を、図-2のような等分布荷重を受けるように荷重条件のみ変更した場合に生じる変化に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、梁は自重を無視するものとする。
図を押すと大きく表示します 1支点A及びBの反力は、荷重条件変更後も、変わらない。2最大曲げモーメントが、荷重条件変更後に、小さくなる。3C点におけるたわみが、荷重条件変更後に、小さくなる。4軸方向力は、荷重条件変更後も、変わらない。5最大せん断力が、荷重条件変更後に、小さくなる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.3
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荷重の合計はどちらも12kNで左右対称なので、支点の反力はどちらも6kNで変わらない。
最大曲げモーメントは、図-1が PL/4=12×6/4=18kN・m、図-2が wL²/8=2×6²/8=9kN・mで小さくなる。
C点のたわみは、図-1が PL³/48EI=54/EI、図-2が 5wL⁴/384EI=33.75/EIで小さくなる。
水平方向の荷重がないので、軸方向力はどちらも0で変わらない。
最大せん断力は支点の位置で、どちらも支点の反力と同じ6kN。荷重条件を変えても小さくならない。
No.4曲げモーメント図から外力を求める(静定ラーメン・図)
図のような曲げモーメント図となる静定ラーメンにおいて、受けている外力の大きさとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、曲げモーメント図は、材の引張側に描くものとする。
図を押すと大きく表示します 図を押すと大きく表示します 1(図の1.)2(図の2.)3(図の3.)4(図の4.)5(図の5.)出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.4
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・右の柱:F点から下(F〜D)の曲げモーメントが0なので、D点はローラーで鉛直反力だけ、水平荷重はF点に作用している。C点の 2P=水平荷重×2m(C〜F)より、水平荷重=P
・左の柱:A点の水平反力 P(水平荷重とつり合う)×4m=4P で、B点の値と一致する
・梁:E点の曲げモーメント(右側で考える)=VD×2m-P×2m=2P より、D点の鉛直反力 VD=2P
・A点まわりのつり合い:鉛直荷重×2m=VD×4m+P×2m=8P+2P より、鉛直荷重=5P
No.5静定トラスの軸方向力(斜材)
図のような外力を受ける静定トラスにおいて、部材Aに生じる軸方向力の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。
図を押すと大きく表示します 1-3√2 kN2-√2 kN30 kN4+√2 kN5+3√2 kN出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.5
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・左の支点の反力:3kNの荷重は左から3m・右から6mの位置なので、3×6/9=2kN(上向き)
・中央のパネルを縦に切り、左側を考える。鉛直方向の力をもつ切った部材は斜材Aだけ
・鉛直方向のつり合い:2-3-N/√2=0 より、N=-√2kN(圧縮)
No.6柱の弾性座屈荷重(一端自由・他端固定)
図のような長さl(m)の柱(材端条件は、一端自由、他端固定とする。)に圧縮力Pが作用したとき、次のlとIとの組合せのうち、弾性座屈荷重が最も大きくなるものはどれか。ただし、Iは断面二次モーメントの最小値とし、それぞれの柱は同一の材質で、断面は一様とする。
図を押すと大きく表示します
l(m) I(m4) 1. 2.0 2×10-5 2. 2.5 3×10-5 3. 3.0 4×10-5 4. 3.5 5×10-5 5. 4.0 6×10-5 出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.6
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Pk=π²EI/lk²(一端自由・他端固定は lk=2l)。材質と材端条件が同じなので I/l² を比べる(×10⁻⁵ を除く)。
・1:2/2.0²=0.50(最大)
・2:3/2.5²=0.48
・3:4/3.0²≒0.44
・4:5/3.5²≒0.41
・5:6/4.0²≒0.38
⚖️ 荷重・外力と地盤・基礎(No.7〜No.9)
No.7設計用地震力(標準せん断力係数・第一種地盤・Ci・地下の水平震度・地震地域係数)
構造計算における設計用地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1許容応力度等計算において、地盤が著しく軟弱な区域として指定された区域内における木造の建築物の標準せん断力係数Coは、原則として、0.3以上とする。2振動特性係数Rtの算出のための地盤種別は、基礎底部の直下の地盤が、主として岩盤や硬質砂れき層などの地層によって構成されている場合、第一種地盤とする。3建築物の地上部分の各階における地震層せん断力係数Ciは、一般に、上階になるほど小さくなる。4建築物の地下の各部分に作用する地震力の計算に用いる水平震度kは、一般に、地盤面から深さ20 mまでは深さが深くなるほど小さくなる。5地震地域係数Zは、過去の震害の程度及び地震活動の状況などに応じて、各地域ごとに1.0から0.7までの範囲内において定められている。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.7
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地盤が著しく軟弱な区域として指定された区域内の木造の建築物の標準せん断力係数 Co は、0.3以上(建築基準法施行令第88条第2項)。
岩盤・硬質砂れき層などで構成される地盤は、第一種地盤(硬い地盤)とする(昭和55年建設省告示第1793号)。
Ci=ZRtAiCo(同令第88条第1項)で、Ai が上階ほど大きいので、Ci は上階になるほど大きくなる。
地下部分の水平震度 k≧0.1(1-H/40)Z は、深さ20mまで、深くなるほど小さくなる(同令第88条第4項)。
地震地域係数 Z は、過去の震害の程度や地震活動の状況などに応じて、1.0〜0.7の範囲で地域ごとに定められている(昭和55年建設省告示第1793号 第1)。
建築基準法施行令 第88条第1項・第2項・第4項、昭和55年建設省告示第1793号(Z・Rt・Ai)
No.8風圧力(風上の壁の外圧係数と内圧係数)
図のような方向に風を受ける建築物のA点における風圧力の大きさとして、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、速度圧は1,000 N/㎡とし、建築物の外圧係数及び内圧係数は、図に示す値とする。
図を押すと大きく表示します 1200 N/㎡2600 N/㎡3800 N/㎡41,000 N/㎡51,200 N/㎡出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.8
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風圧力=速度圧×風力係数、風力係数=外圧係数-内圧係数。
・A点は風上の壁:外圧係数0.8、内圧係数-0.2
・風力係数:0.8-(-0.2)=1.0
・風圧力:1,000N/㎡×1.0=1,000N/㎡(壁を内側へ押す向き)
建築基準法施行令 第87条第1項(風圧力=速度圧×風力係数)、平成12年建設省告示第1454号 第3(風力係数=外圧係数-内圧係数)
No.9地盤及び基礎構造(地盤の許容応力度の大小・直接基礎の支持力・基礎の混用・土被り・底盤の深さ)
地盤及び基礎構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1一般の地盤において、地盤の長期許容応力度の大小関係は、岩盤 > 粘土質地盤 > 密実な砂質地盤である。2直接基礎の鉛直支持力は、原地盤から推定した地盤定数による支持力式を用いる方法又は平板載荷試験による方法のいずれかによって算定する。3不同沈下が生じないようにするため、原則として、直接基礎と杭基礎との混用は避ける。4基礎に直接作用する固定荷重は、一般に、基礎構造各部の自重のほか、基礎スラブ上部の土被りの重量を考慮する。5直接基礎の底盤の位置は、原則として、支持地盤以下とし、かつ、表土層以下で土の含水変化や凍結のおそれの少ない深さとする。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.9
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地盤の長期許容応力度は、岩盤1,000、密実な砂質地盤200、粘土質地盤20kN/㎡(建築基準法施行令第93条の表)。岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤の順で、設問は砂質と粘土質が逆。
直接基礎の鉛直支持力は、原地盤の地盤定数による支持力式か、平板載荷試験の結果によって算定する。
直接基礎と杭基礎の混用は、沈下の性状が違い不同沈下の原因になるので、原則として避ける。
基礎の固定荷重には、基礎各部の自重のほか、基礎スラブ上部の土被りの重量を考慮する。
直接基礎の底盤は、支持地盤以下とし、表土層より下で、土の含水変化や凍結のおそれの少ない深さとする。
建築基準法施行令 第93条の表(地盤の許容応力度)
🏠 各種構造・構造計画(No.10〜No.19)
No.10木造の部材と説明(真束・長押・面戸板・転び止め・際根太)
木造建築物の部材の名称とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1真束小屋組(洋小屋)において、中央で棟木や合掌を受ける部材2長押鴨居の上端に水平に取り付けられる和室の化粧造作材3面戸板垂木と垂木の間において、野地板と軒桁との間にできる隙間をふさぐために用いる板材4転び止め小屋組においては、合掌の上に母屋を取り付ける際に、母屋が移動・回転しないように留めておく部材5際根太大引と平行に柱や間柱の側面に取り付け、根太の端部を受ける部材出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.10
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真束は、洋小屋(トラス)の中央に立てて、棟木や合掌を受ける部材。
長押は、鴨居の上に水平に取り付ける和室の化粧の造作材。
面戸板は、垂木と垂木の間で、野地板と軒桁の間にできる隙間をふさぐ板。
転び止めは、合掌の上に母屋を取り付けるとき、母屋が移動・回転しないように留める部材。
際根太は、根太と平行に、壁際の柱や間柱の側面に取り付けて、床板の端部を受ける根太。大引と平行に取り付けて根太の端部を受ける横材は根太掛け。
No.11木造の構造設計(地震力の必要壁量・風圧力の見付面積・継手位置・枠組壁工法の面積・セットバック)
木造建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1地震力に対して必要な単位床面積当たりの耐力壁の有効長さは、一般に、壁や屋根の重量によって異なる。2風圧力に対して必要な耐力壁の有効長さを求める場合、見付面積に乗ずる数値は、平家建ての建築物と2階建ての建築物の2階部分とでは同じ値である。3軸組構法では、建築物の十分な耐力を確保するために、継手位置をそろえる。4枠組壁工法において、耐力壁線によって囲まれた部分の水平投影面積を60㎡とする場合、床版の枠組材と床材とを緊結する部分を構造耐力上有効に補強する必要がある。5枠組壁工法において、セットバックやオーバーハングにより上下階の耐力壁線が一致しない場合、上階の壁からの鉛直力などが床版を介して下階に伝わるように設計する。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.11
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地震力に対する必要壁量(床面積に乗ずる数値)は、屋根や壁の重さ(重い屋根・軽い屋根)によって異なる(建築基準法施行令第46条第4項の表2)。
風圧力に対する見付面積に乗ずる数値は、一般の区域で50cm/㎡で、平家建てと2階建ての2階部分で同じ(同項の表3)。
継手は部材の弱点になるので、同じ位置にそろえると、その部分の耐力が不足する。継手の位置はずらして(乱に)配置する。
枠組壁工法の耐力壁線で囲まれた部分の水平投影面積は40㎡以下。床版の枠組材と床材を緊結する部分を有効に補強すれば60㎡以下とできる(平成13年国土交通省告示第1541号 第一第六号)。
上下階の耐力壁線が一致しない場合は、上階の壁からの鉛直力などが床版を通して下階に伝わるように設計する。
建築基準法施行令 第46条第4項の表2(地震力)・表3(風圧力)、平成13年国土交通省告示第1541号 第一第六号(枠組壁工法の耐力壁線で囲まれた面積)
No.12木質構造(アンカーボルトの位置・ボルトの引張耐力・柱の仕口・接合金物の耐火・燃えしろ設計)
木質構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1土台継手の上木側に、アンカーボルトを設置した。2引張力を受けるボルト接合部において、ボルトの材質、ボルトの径、座金の寸法及び樹種が同じであったので、許容引張耐力は、ボルトが長くなるほど大きくなることを考慮した。3柱の上下端部と横架材の接合部は、ほぞ差しなどによって、せん断力を伝達できる仕口とした。4大規模木造建築物の接合部に用いられる接合金物は、火災等により加熱されると急激に耐力が低下する特性があるので、部材内部に埋め込むようにした。5燃えしろ設計では、柱や梁の燃えしろを除いた有効断面を用いて許容応力度等計算を行った。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.12
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土台の継手の付近では、継手の上木(上側の材)を押さえるように、上木側の端部近くにアンカーボルトを設ける。
引張力を受けるボルト接合の許容引張耐力は、座金の木材へのめり込み(座金の寸法・樹種)とボルトの強さで決まる。材質・径・座金・樹種が同じなら、ボルトの長さによって大きくはならない。
柱の上下端と横架材の接合部は、ほぞ差しなどで、せん断力を伝えられる仕口とする。
鋼製の接合金物は、火災で加熱されると急に耐力が下がるので、大規模木造では木材の内部に埋め込んで、木材で覆って守る。
燃えしろ設計は、燃えしろを除いた有効断面で許容応力度等計算を行う。
No.13補強コンクリートブロック造(端部の縦筋・縦筋の継手・場所打ちの端部・臥梁・耐力壁の長さ)
補強コンクリートブロック造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1耐力壁の端部に縦方向に設ける鉄筋を、D10の異形鉄筋とした。2耐力壁の縦筋は、溶接接合としたので、コンクリートブロックの空洞部内で継ぐこととした。3耐力壁の端部及び隅角部を、場所打ちコンクリートによって形成する構造とした。4耐力壁を臥梁で有効に連結させて、地震力等に対し、各耐力壁が一体となって抵抗するようにした。5両側に開口部のある耐力壁の長さを、耐力壁の有効高さの30%以上、かつ、55 cm以上とした。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.13
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耐力壁の端部と隅角部には、径12mm以上の鉄筋を縦に配置する(建築基準法施行令第62条の4第4項)。D10 では足りない。
縦筋はコンクリートブロックの空胴部内で継いではならないが、溶接接合などの場合は継いでよい(同令第62条の6第2項ただし書)。
耐力壁の端部や隅角部を、場所打ちコンクリートで形成する構造とするのは適当。
各階の壁頂に鉄筋コンクリート造の臥梁を設け、耐力壁を一体にして地震力などに抵抗させる(同令第62条の5)。
両側に開口部のある耐力壁の長さ(実長)は、55cm以上、かつ、耐力壁の有効高さの30%以上とする(日本建築学会の規準)。
建築基準法施行令 第62条の4第4項(端部・隅角部の縦筋は径12mm以上)・第62条の5(臥梁)・第62条の6第2項(縦筋は空胴部内で継がない。溶接接合などを除く)
No.14鉄筋コンクリート構造(主筋比・スパイラル筋・断面算定・あばら筋・複配筋)
鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1柱のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合は、一般に、0.8%以上とする。2地震時の柱の靱性を確保するために、帯筋としてスパイラル筋を用いることは有効である。3部材の曲げモーメントに対する断面算定においては、一般に、コンクリートの引張応力度を考慮する必要がある。4あばら筋は、一般に、梁のひび割れの伸展の防止や、部材のせん断終局強度及び靱性の確保に有効である。5壁板の厚さが200 mm以上の壁部材の壁筋は、複配筋(ダブル配筋)とする。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.14
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柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.8%以上とする(建築基準法施行令第77条第六号)。
スパイラル筋は、コンクリートを連続して拘束するので、柱の靱性の確保に有効。
曲げモーメントに対する断面算定では、コンクリートの引張応力度は考慮しない(引張りはすべて鉄筋が負担すると考える)。
あばら筋は、梁のひび割れの伸展を防ぎ、せん断終局強度と靱性を確保するのに有効。
壁板の厚さが200mm以上の壁は、壁筋を複配筋(ダブル配筋)とする。
建築基準法施行令 第77条第六号(主筋の断面積の和は0.8%以上)
No.15RCの配筋(重ね継手の位置・D35の継手・柱のせん断補強筋比・圧縮鉄筋・柱梁接合部の付着)
鉄筋コンクリート構造における配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1鉄筋の重ね継手を、部材応力及び鉄筋の応力度の小さい箇所に設けた。2D35の異形鉄筋の継手を、重ね継手とした。3柱のせん断補強筋比を、0.2%とした。4梁の圧縮鉄筋は、長期荷重によるクリープたわみの抑制及び地震時における靱性の確保に有効であることから、全スパンにわたって複筋梁とした。5ラーメン構造の中間階にある内柱の柱梁接合部において、大梁主筋を通し配筋としたので、地震時の接合部内における大梁主筋の付着応力度の検討を行った。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15
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重ね継手は、部材の応力や鉄筋の応力度の小さい所に設ける。
太い鉄筋の重ね継手は、付着による力の伝達が不確かで、コンクリートの割裂も起こりやすいので、原則としてD35以上の異形鉄筋には重ね継手を用いない(日本建築学会 RC規準・JASS 5)。
柱の帯筋比(せん断補強筋比)は0.2%以上とする(建築基準法施行令第77条第四号)。0.2%は満たしている。
梁の圧縮鉄筋は、クリープたわみの抑制と靱性の確保に有効なので、全スパンを複筋梁とする。
内柱の柱梁接合部を通し配筋とする場合は、地震時に大梁主筋の付着応力が大きくなるので、付着応力度の検討を行う。
建築基準法施行令 第77条第四号(帯筋比0.2%以上)
No.16鉄骨構造(埋込み柱脚・引張材の有効断面積・トラスの座屈長さ・弱軸曲げと横座屈・H形鋼の応力の負担)
鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1埋込み形式の柱脚においては、一般に、柱幅(柱の見付け幅のうち大きいほう)の2倍以上の埋込み深さを確保する。2引張材の有効断面積は、ボルト孔などの断面欠損を考慮して算出する。3トラスの弦材においては、一般に、構面内の座屈に関する座屈長さを、節点間距離とすることができる。4断面の弱軸まわりに曲げモーメントを受けるH形鋼の梁については、横座屈を考慮する必要はない。5H形鋼を梁に用いる場合、一般に、曲げモーメントをウェブで、せん断力をフランジで負担させるものとする。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.16
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埋込み形式の柱脚の埋込み深さは、柱幅(見付け幅の大きいほう)の2倍以上とする(平成12年建設省告示第1456号 第三号)。
引張材の有効断面積は、ボルト孔などの断面欠損を差し引いて算出する。
トラスの弦材の構面内の座屈長さは、節点間距離とすることができる。
H形鋼が弱軸まわりに曲げを受ける場合は、横座屈は生じないので考慮しなくてよい。
H形鋼の梁は、一般に、曲げモーメントをフランジで、せん断力をウェブで負担させる。設問は逆。
No.17鉄骨構造の接合(部分溶込み溶接・溶接の併用・重ね継手・ボルトの中心間距離・山形鋼の片側接合)
鉄骨構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1片面溶接による部分溶込み溶接は、荷重の偏心によって生じる付加曲げによる引張応力がルート部に作用する箇所には使用しない。2一つの継手に突合せ溶接と隅肉溶接を併用する場合、それぞれの応力は、各溶接継目の許容耐力に応じて分担させることができる。3応力を伝達する重ね継手の溶接には、原則として、2列以上の隅肉溶接を用いる。4高力ボルトの接合において、ボルト孔の中心間の距離は、公称軸径の2倍以上とする。5山形鋼や溝形鋼をガセットプレートの片側にのみ接合する場合は、偏心の影響を考慮して設計する。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.17
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片面溶接の部分溶込み溶接は、付加曲げでルート部に引張応力がかかる所には使わない。
突合せ溶接と隅肉溶接を併用する場合は、各溶接継目の許容耐力に応じて応力を分担させることができる。
応力を伝える重ね継手の溶接は、原則として2列以上の隅肉溶接とする。
高力ボルト・ボルト・リベットの相互間の中心距離は、その径の2.5倍以上とする(建築基準法施行令第68条第1項)。2倍では足りない。
山形鋼や溝形鋼をガセットプレートの片側だけに接合すると、力の作用線がずれるので、偏心の影響を考えて設計する。
建築基準法施行令 第68条第1項(中心距離は径の2.5倍以上)
No.18固有周期(質量・構造種別・ひび割れ・耐震スリット・免震構造)
建築物の固有周期に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1建築物は、水平剛性が同じであれば、質量が小さいほど固有周期が長くなる。2形状及び高さが同じであれば、一般に、鉄筋コンクリート造建築物に比べて鉄骨造建築物のほうが固有周期が長くなる。3鉄筋コンクリート造建築物では、一般に、躯体にひび割れが発生するほど固有周期が長くなる。4鉄筋コンクリート造建築物において、柱と腰壁の間に耐震スリットを設けると、設けない場合に比べて固有周期が長くなる。5免震構造を採用した建築物は、一般に、免震構造を採用しない場合と比べて固有周期が長くなる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.18
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固有周期は T=2π√(m/k)(m=質量、k=水平剛性)。水平剛性が同じなら、質量が小さいほど固有周期は短くなる。
同じ形・高さなら、鉄骨造はRC造より剛性が低い(柔らかい)ので、固有周期が長い。
RC造は、ひび割れが生じると剛性が下がるので、固有周期が長くなる。
柱と腰壁の間に耐震スリットを設けると、柱が短柱にならず剛性が下がるので、固有周期は長くなる。
免震構造は、免震装置で建物の固有周期を長くして、地震動との共振を避ける。
No.19構造計画(強度と靱性・エキスパンションジョイント・層間変形角・大梁の継手・袖壁と腰壁)
建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1建築物の耐震性は、一般に、強度と靱性によって評価されるが、靱性が乏しい場合には、強度を十分に高くする必要がある。2エキスパンションジョイントのみで接している複数の建築物については、それぞれ別の建築物として構造計算を行う。3各階における層間変形角の値は、一次設計用地震力に対し、原則として、1/200以内となるようにする。4鉄骨造建築物において、大梁は、材端部が十分に塑性化するまで、継手で破断が生じないようにする。5鉄筋コンクリート造建築物において、柱や梁に接続する袖壁、腰壁については非耐力壁として考え、偏心率の算定に当たり、影響はないものとする。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.19
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耐震性は強度と靱性で評価され、靱性が乏しい場合は強度を十分に高くする。
エキスパンションジョイントなど、相互に応力を伝えない構造方法だけで接している部分は、それぞれ別の建築物として構造計算を行う(建築基準法施行令第36条の4)。
層間変形角は、一次設計用の地震力に対して、原則1/200以内とする(同令第82条の2)。
鉄骨造の大梁は、材端部が十分に塑性化するまで、継手で破断しないようにする(保有耐力接合)。
袖壁・腰壁は、非耐力壁として扱う場合でも、取り付く柱の剛性を高め、剛心の位置を変える。偏心率の算定では、その影響を考慮する必要がある。
建築基準法施行令 第36条の4(エキスパンションジョイントで接する部分は別の建築物とみなす)・第82条の2(層間変形角1/200以内)・第82条の6第二号ロ(偏心率)
🧱 建築材料(No.20〜No.25)
No.20木材・木質材料(CLT・板目材の反り・軟木・加圧式防腐処理木材・真比重)
建築材料として使用される木材及び木質材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1CLTは、挽板を幅方向に並べたものを繊維方向が直交するように積層接着したものである。2板目材は、乾燥すると、木裏側に凹に変形する。3スギやヒノキなどの針葉樹は軟木と言われ、一般に、加工がしやすく構造材にも適している。4加圧式防腐処理木材は、現場で切断加工した場合、加工した面を再処理して使用する。5木材の真比重は、樹種によらずほぼ一定であり、樹種によって比重が異なるのは木材中の空隙率の違いによるものである。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.20
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CLT(直交集成板)は、ひき板を幅方向に並べたものを、繊維方向が直交するように積層接着したもの。
板目材は、木表側(樹皮側)のほうが収縮が大きいので、乾燥すると木表側が凹に、木裏側が凸に反る。「木裏側に凹」は逆。
スギ・ヒノキなどの針葉樹は軟木と呼ばれ、加工しやすく構造材にも向く。
加圧式防腐処理木材は、薬剤が表面近くにしか浸透していないことが多いので、現場で切断・加工した面は再処理する。
木材の真比重(細胞壁そのものの比重)は樹種によらずほぼ一定(約1.5)で、比重の違いは空隙率の違いによる。
No.21コンクリート(乾燥収縮・中性化・ヤング係数・強度の大小・コールドジョイント)
コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1単位水量の少ないコンクリートほど、乾燥収縮の程度は小さくなる。2水セメント比が小さいコンクリートほど、中性化速度は遅くなる。3気乾単位容積質量が大きいコンクリートほど、ヤング係数は大きくなる。4コンクリートの圧縮強度、引張強度、曲げ強度のうち、最も小さい値となるのは曲げ強度である。5コールドジョイントを防止するためには、先に打ち込まれたコンクリートの凝結が始まる前に、次のコンクリートを打ち重ねる必要がある。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.21
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単位水量が少ないほど、乾燥による水の蒸発が少なく、乾燥収縮は小さい。
水セメント比が小さいほどコンクリートは密実で、中性化は遅い。
気乾単位容積質量が大きいほど、ヤング係数は大きい。
コンクリートの強度は、圧縮強度>曲げ強度(1/5〜1/8)>引張強度(1/10〜1/13)の順。最も小さいのは引張強度で、曲げ強度ではない。
コールドジョイント(打ち重ねた部分が一体にならない継目)を防ぐには、先に打ち込んだコンクリートが凝結し始める前に、次のコンクリートを打ち重ねる。
No.22コンクリートの材料(フライアッシュ・高炉スラグ微粉末・膨張材・AE剤・粗骨材の実積率)
コンクリートの材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1フライアッシュを使用することにより、フレッシュコンクリートのワーカビリティーを良好にすることができる。2高炉スラグ微粉末を使用することにより、硬化後のコンクリートの水密性や化学抵抗性を向上させることができる。3膨張材を使用することにより、硬化後のコンクリートの乾燥収縮によるひび割れを低減することができる。4AE剤を使用することにより、コンクリートの凍結融解作用に対する抵抗性を大きくすることができる。5実積率の小さい粗骨材を使用することにより、同一スランプを得るための単位水量を小さくすることができる。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.22
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フライアッシュ(球形の微粒子)を使うと、流動性がよくなり、ワーカビリティーが改善される。
高炉スラグ微粉末を使うと、組織が緻密になり、水密性・化学抵抗性が向上する。
膨張材を使うと、乾燥収縮によるひび割れを減らせる。
AE剤の微細な気泡は、凍結融解作用に対する抵抗性を大きくする。
実積率(容器に詰めたときの骨材の体積の割合)が大きい粗骨材ほど、すき間が少なく、同じスランプを得るための単位水量を小さくできる。実積率の小さい粗骨材では単位水量が増える。
No.23鋼材(黒皮・炭素量と引張強さ・高温での引張強さ・SM490Aの降伏点・SN材)
鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1鋼を熱間圧延して製造するときに生じる黒い錆(黒皮)は、鋼の表面に被膜として形成されるので防食効果がある。2鋼材は、炭素含有量が多くなると硬質になり、引張強さが大きくなる。3鋼材の引張強さは、一般に、温度が200~300℃程度で最大となり、それ以上の温度になると急激に低下する。4溶接構造用圧延鋼材SM490Aの降伏点の下限値は、490 N/mm²である。5建築構造用圧延鋼材は、SN材と呼ばれ、建築物固有の要求性能を考慮して規格化された鋼材である。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.23
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熱間圧延のときに生じる黒皮(ミルスケール)は、鋼の表面の被膜となり、一定の防食効果がある。
鋼材は、炭素量が多くなると硬くなり、引張強さが大きくなる(伸びは小さくなる)。
鋼材の引張強さは、200〜300℃程度で最大になり、それ以上では急に下がる。
SM490A の「490」は、引張強さの下限値(490N/mm²)を表す。降伏点の下限値は325N/mm²(厚さ16mm以下。JIS G 3106)。
建築構造用圧延鋼材(SN材)は、溶接性・塑性変形能力など、建築物に固有の要求性能を考えて規格化された鋼材。
No.24ガラス(網入り板ガラス・型板ガラス・熱線吸収板ガラス・倍強度ガラス・ガラスブロック)
ガラスに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1網入り板ガラスは、板ガラスの中に金網を封入したガラスで、強度は同程度の厚さのフロート板ガラスに比べて低い。2型板ガラスは、片面に型模様を付けたガラスで、装飾のためや、透視を避けるために用いられる。3熱線吸収板ガラスは、ガラスの片面又は両面に金属酸化膜をコーティングしたガラスで、太陽光線を反射して冷房負荷を軽減する。4倍強度ガラスは、フロート板ガラスに熱処理を施し強度を増したもので、割れると大きな破片となるため、脱落しにくい。5ガラスブロックは、内部の空気が低圧となっているため、フロート板ガラスに比べて、一般に、断熱性や遮音性が優れている。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.24
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網入り板ガラスは金網を封入した防火用のガラスで、同じ厚さのフロート板ガラスより強度は低い。
型板ガラスは、片面に型模様を付けたガラスで、装飾や透視を避けるために使う。
熱線吸収板ガラスは、ガラスの原料に鉄・ニッケル・コバルトなどの金属を加えて着色し、日射を吸収するガラス。表面に金属酸化膜をコーティングして日射を反射するのは熱線反射ガラス。
倍強度ガラスは、熱処理でフロート板ガラスの約2倍の強度にしたもので、割れると大きな破片になり、枠から脱落しにくい。
ガラスブロックは、内部の空気が低圧になっているので、フロート板ガラスより断熱性・遮音性に優れる。
No.25建築材料(けい酸カルシウム板・パーティクルボード・せっこうボード・ロックウール化粧吸音板・ALCパネル)
建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1けい酸カルシウム板は、断熱性が高く、不燃材料であることから、防火構造や耐火構造の天井・壁に使用される。2パーティクルボードは、耐火性に優れており、壁及び床などの下地材に使用される。3せっこうボードは、火災時にはせっこうに含まれる結晶水が分解されるまでの間、温度上昇を防ぐので、耐火性に優れている。4ロックウール化粧吸音板は、ロックウールを主原料として板状に成形したもので、吸音性以外にも防火性や断熱性に優れており、天井の仕上材に使用される。5ALCパネルは、軽量で耐火性及び断熱性に優れており、外壁や屋根等に使用される。出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.25
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けい酸カルシウム板は、断熱性が高い不燃材料で、防火構造・耐火構造の天井や壁に使われる。
パーティクルボードは、木材の小片を接着剤で固めた板なので、燃えやすく耐火性に優れているとはいえない。壁や床の下地材に使われるのは、強度・加工性などのため。
せっこうボードは、火災時にせっこうの結晶水が分解・蒸発する間、温度上昇を抑えるので耐火性に優れる。
ロックウール化粧吸音板は、ロックウールを主原料とした板で、吸音性に加え防火性・断熱性もあり、天井仕上げに使われる。
ALCパネルは軽量で耐火性・断熱性に優れ、外壁や屋根に使われる(吸水しやすいので防水性の仕上げは必要)。
令和2年の合格基準点(学科の試験)
配点は各問題1点(各科目25点・合計100点)で、各科目の基準点と総得点の基準点のすべてに達した人が合格です。
| 学科Ⅰ 計画 | 学科Ⅱ 法規 | 学科Ⅲ 構造 | 学科Ⅳ 施工 | 総得点 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格基準点 | 13点 | 13点 | 13点 | 13点 | 60点 |
出典:建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験『学科の試験』の合格基準点等について」
令和2年の構造の基準点は13点でした。構造は法令集を使えない科目で、前半の構造力学(断面の性質・応力・反力・トラス・座屈など)は毎年同じ形の計算問題が出ます。計算問題を確実に解けるようにし、後半の各種構造と材料は、建築基準法施行令や告示の数値と材料の性質をセットで覚えておくと安心です。
ほかの年度・ほかの科目の過去問
この記事の問題文と図は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している令和2年 二級建築士試験(学科の試験)の問題から、著作権法第32条の引用として掲載しています。著作権は同センターにあります。
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