要点と過去問10年分
二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)の No.6・No.7 で出題される「木造住宅の基礎工事」と「地盤調査」について、告示の基礎の寸法、アンカーボルトの埋込み長さ、床下の防湿・換気、地盤調査の試験で分かることを要点にまとめ、令和8年〜平成29年の過去問を選択肢ごとに解説します。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。

地盤調査・木造の基礎工事の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
木造住宅の基礎工事は、10年とも No.6(平成29年は No.7)で出題されています。布基礎の寸法と配筋、アンカーボルトの埋込み長さ、床下の防湿・換気の数字が毎年のように組み合わされます。地盤調査は、平成29年 No.6 と令和2年 No.7 のほか、No.7 の選択肢にも出ます。
No.6・No.7 に出題(10年のうち10年・12問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(2問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は52肢、図・表・計算の問題は2問(問題ごとに掲載)です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している二級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版や日本建築学会の JASS など、今の基準でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🧱 木造住宅の基礎
📖 布基礎・べた基礎の寸法と配筋
木造住宅の基礎は、告示(平成12年建設省告示第1347号)の最低の寸法と、住宅でふつうに使う寸法の両方が出題されます。
| 部分 | 告示の決まり | ふつうの寸法・ほかの決まり |
|---|---|---|
| 立上りの厚さ | 12cm以上 | 150mm程度(セパレーターで型枠の幅を固定) |
| 地面から基礎の上端までの高さ | 30cm以上 | 400mm以上(木造計画・設計基準の資料も地面から木材まで40cm以上) |
| 根入れ深さ(布基礎) | 24cm以上 | — |
| 底盤の厚さ(布基礎) | 15cm以上 | — |
| 底盤の幅(布基礎) | 地盤の長期許容応力度と建築物の種類で決まる(木造2階建て・30kN/㎡以上50kN/㎡未満の地盤は45cm以上) | 450mm程度 |
| 底盤の補強筋(底盤の幅が24cmを超えるとき) | 径9mm以上を30cm以下の間隔 | D10を300mm・D13を250mmの間隔はどちらも満たす |
告示の欄=平成12年建設省告示第1347号 第1第3項・第4項。
| 項目 | 決まり |
|---|---|
| 基礎を設ける位置 | 1階の外周部と、内部の耐力壁の直下 |
| 天端ならし | 遣方を基準にして陸墨を出し、容積比でセメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付ける |
| 土間コンクリート | 厚さ120mm程度。断面の中心部に、鉄線の径4.0mm程度・網目150mm×150mm程度のワイヤーメッシュ |
| 基礎のコンクリート(住宅で特記がないとき) | 呼び強度24N/mm²・スランプ18cm程度 |
✏️ 過去問:布基礎・べた基礎の寸法と配筋(10年で20肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全15枚)。
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の底盤部分の主筋にはD13 を用い、その間隔を 250 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
鉄筋コンクリート造の布基礎で底盤の幅が24cmを超えるときは、底盤に径9mm以上の補強筋を30cm以下の間隔で配置する(平成12年建設省告示第1347号 第1第4項第三号)。D13を250mm間隔は満たしている。
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の基礎底盤の主筋にはD13 を用い、その間隔を 250 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
鉄筋コンクリート造の布基礎で底盤の幅が24cmを超えるときは、底盤に径9mm以上の補強筋を30cm以下の間隔で配置する(平成12年建設省告示第1347号 第1第4項第三号)。D13を250mm間隔は満たしている。
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎において、底盤部分の主筋にはD10 を用い、その間隔を 300 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢1
同じ文:令和2年 No.6 選択肢2
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の底盤部分の主筋にD10 を用い、その間隔を 300 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢5
同じ文:平成29年 No.7 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
鉄筋コンクリート造の布基礎で底盤の幅が24cmを超えるときは、底盤に径9mm以上の補強筋を30cm以下の間隔で配置する(平成12年建設省告示第1347号 第1第4項第三号)。D10を300mm間隔は満たしている。
問題:木造 2 階建ての住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の底盤については、厚さを 120 mm、幅を 450 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
布基礎の底盤の厚さは15cm以上とする(平成12年建設省告示第1347号 第1第4項第一号)。120mmでは薄い。底盤の幅450mmは、木造2階建ての一般的な寸法。
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の底盤については、厚さを 150 mmとし、幅を 450 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
布基礎の底盤の厚さは15cm以上(平成12年建設省告示第1347号)。幅は地盤の許容応力度などで決まり、450mmはふつうの値。
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の立上りの厚さは 150 mmとし、セパレーターを用いて型枠間の幅を固定した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の立上りの厚さは 150 mmとし、セパレーターを用いて型枠の幅を固定した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
布基礎の立上りの厚さは、告示では12cm以上で、一般的には150mm以上とする。型枠の幅はセパレーターで固定する。
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
べた基礎において、地面から基礎の立上り部分の上端までの高さを、450 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
べた基礎の立上りの高さは、地面から400mm以上とする。450mmは満たしている。官庁施設の木造計画・設計基準の資料(令和7年改定)3.2.3.4 も、雨水の跳ね返りなどへの対策として、周囲の地面から木材まで40cm以上の高さを確保するとしている。
問題:木造住宅の基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
べた基礎において、地面から基礎の立上り部分の上端までの高さを、400 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢1
同じ文:令和元年 No.6 選択肢4
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の天端ならしは、遣方を基準にして陸墨を出し、セメント、砂の調合が容積比にして 1:3 のセメントモルタルを水平に塗り付けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の天端ならしは、遣方を基準にして陸墨を出し、調合が容積比でセメント 1:砂 3 のモルタルを水平に塗り付けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢3
同じ文:令和元年 No.6 選択肢2
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
土間コンクリートは、厚さ 120 mmとし、断面の中心部に、鉄線の径が 4.0 mmで網目寸法が 150 mm×150 mmのワイヤーメッシュを配した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢1
同じ文:平成30年 No.6 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
土間コンクリートは厚さ120mm程度とし、断面の中心部に、鉄線の径4.0mm程度・網目150mm程度のワイヤーメッシュを配置する。
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1 階の外周部及び内部の耐力壁の直下に基礎を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
基礎に用いるコンクリートについて、特記がなかったので、スランプは 18 cmとし、呼び強度は 24 N/mm²とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
木造住宅の基礎のコンクリートは、特記がなければ、呼び強度24N/mm²・スランプ18cm程度とするのが一般的(住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書など)。スランプ18cmは、公共建築工事標準仕様書の基礎のスランプ(15cm又は18cm)にも合う(表6.2.2)。
✏️ 過去問:布基礎の各部の寸法(図の問題)(10年で1問)
図のA〜Eとその一般的な寸法の組合せから、最も不適当なものを選ぶ問題です。告示の寸法とふつうの寸法を思い出してから「解答・解説を見る」を開いてください。
令和3年 No.6木造住宅の布基礎の寸法(立上りの厚さ・地面からの高さ・根入れ深さ・底盤の幅・アンカーボルトの埋込み長さ)
木造住宅の布基礎において、図中のA~Eとその一般的な寸法との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、アンカーボルトはホールダウン専用アンカーボルト(M16)とし、柱脚部の短期許容耐力を20 kNとする。
図を押すと大きく表示します 1A(立上り部分の厚さ)150 mm2B(地面から基礎上端までの高さ)400 mm3C(根入れ深さ)200 mm4D(底盤の幅)450 mm5E(アンカーボルトのコンクリート基礎への埋込み長さ)360 mm出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6
▼ 解答・解説を見る(No.6)▲ 解答・解説を閉じる
布基礎の立上り部分の厚さは、告示では12cm以上(平成12年建設省告示第1347号 第1第4項第一号により、第3項第三号の規定による)で、一般的には150mm以上とする。
地面から基礎上端までの高さは、告示では30cm以上で、一般的には400mm以上とする(同)。官庁施設の木造計画・設計基準の資料(令和7年改定)3.2.3.4 も、雨水の跳ね返りなどへの対策として、周囲の地面から木材まで40cm以上の高さを確保するとしている。
布基礎の根入れ深さは、24cm以上とする(平成12年建設省告示第1347号 第1第4項第一号)。200mmでは浅い。
底盤の幅は、地盤の長期許容応力度と建築物の種類で決まり、木造2階建てで長期許容応力度30kN/㎡以上50kN/㎡未満の地盤なら45cm以上(同 第4項第二号)。450mmは一般的な寸法。
短期許容耐力25kN以下のホールダウン専用アンカーボルト(M16)の埋込み長さは、360mm以上とする(住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書)。
平成12年建設省告示第1347号 第1第3項第三号・第4項第一号・第二号、木造計画・設計基準の資料(令和7年改定)3.2.3.4
📖 アンカーボルトの埋込み長さと位置
アンカーボルトは、土台や柱が浮き上がらないよう基礎に留める金物です。埋込み長さと位置の数字がよく問われます。
| 項目 | 決まり |
|---|---|
| アンカーボルト(径12mm)の埋込み長さ | 250mm以上 |
| ホールダウン専用アンカーボルト(短期許容耐力25kN以下・M16)の埋込み長さ | 360mm以上 |
| アンカーボルトの位置 | 耐力壁の両端の柱の下部、隅角部、土台の継手・仕口の付近。その他の部分は2.7m以内の間隔 |
| 土台の継手・仕口の箇所 | 上木(上に載る側の材)を押さえられる位置に埋め込む |
数字は住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書による(年度別の記事の解説と同じ)。
✏️ 過去問:アンカーボルト(10年で8肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全7枚)。
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アンカーボルトのコンクリートへの埋込み長さは、200 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
アンカーボルトのコンクリートへの埋込み長さは250mm以上とする(住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書など)。200mmでは、引き抜く力に対して短い。
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱脚部の短期許容耐力が 25 kNのホールダウン専用アンカーボルトのコンクリート基礎への埋込み長さを、250 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢2
同じ文:平成30年 No.6 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
ホールダウン金物用のアンカーボルトは、柱の引抜き力に耐えるよう深く埋め込む。短期許容耐力25kNのものは、埋込み長さ360mm以上とする(住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書)。250mmでは足りない。
問題:木造 2 階建ての住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
径 12 mmのアンカーボルトのコンクリートへの埋込み長さを、250 mm以上とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢5
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問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱脚部の短期許容耐力が 25 kN以下のホールダウン専用アンカーボルトのコンクリート基礎への埋込み長さは、360 mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢1
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問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アンカーボルトの埋込み位置は、耐力壁両端の柱の下部、隅角部及び土台の継手・仕口位置付近とし、その他の部分は間隔を 2.0 mとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢5
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アンカーボルトは、耐力壁両端の柱の下部・隅角部・土台の継手や仕口の付近に設け、その他の部分は2.7m以内の間隔とする。2.0mは満たしている。
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アンカーボルトの埋込み位置は、隅角部及び土台の継手位置付近とし、その他の部分は間隔を 2.0 mとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢3
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アンカーボルトは、隅角部・土台の継手付近などに設け、その他の部分は2.7m以内の間隔とする。2.0mは満たしている。
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アンカーボルトの埋設に当たり、土台継手及び土台仕口箇所の埋設位置は、上木側とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢2
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📖 床下の防湿・換気
床下は湿気がこもりやすいので、地面からの湿気を防ぐ(防湿)と、空気を入れ替える(換気)の両方をします。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 防湿コンクリート | 床下の地面を盛土して十分に突き固めた後、全面に厚さ60mm以上のコンクリートを打ち込む | |
| 住宅用の防湿フィルム | 厚さ0.1mm以上、重ね幅150mm以上で全面に敷き詰める | 住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書 |
| 土間スラブの防湿層の位置 | 土間スラブ(土間コンクリート)の直下。断熱材がある場合は断熱材の直下 | 公共建築工事標準仕様書 4.6.5 |
| ねこ土台による床下換気 | 外周部の土台の全周にわたって、1m当たり有効面積75cm²以上 | 公共建築木造工事標準仕様書 4.3.4 |
| べた基礎の水抜き孔 | 工事中の雨水を抜くため適切な位置に設け、工事完了後にふさぐ |
✏️ 過去問:床下の防湿・換気(10年で12肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全10枚)。
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
床下の防湿措置において、床下地面全面に厚さ 0.15 mmのポリエチレンフィルムを、重ね幅 100 mmとして敷き詰めた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
床下の防湿措置のフィルムは、厚さ0.1mm以上の防湿フィルムを、重ね幅150mm以上で全面に敷き詰める。厚さ0.15mmは満たしているが、重ね幅100mmでは足りない。
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
断熱材がある土間スラブにおいて、防湿層は、土間スラブと断熱材の間に設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢3
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防湿層の位置は、土間スラブ・土間コンクリートの直下とし、断熱材がある場合は断熱材の直下とする(公共建築工事標準仕様書 4.6.5)。土間スラブと断熱材の間ではない。
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の床下防湿措置を行うに当たり、床下地面は盛土し、十分に突き固めた後、床下地面全面に厚さ 60 mmのコンクリートを打設した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:木造住宅の基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の床下防湿措置として、床下地面を盛土し十分に突き固めた後、床下地面全面に厚さ 60 mmのコンクリートを打ち込んだ。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:木造 2 階建ての住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の床下防湿措置を行うに当たり、床下地面を盛土し十分に突き固めた後、床下地面全面に厚さ 60 mmのコンクリートを打設した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
布基礎の床下防湿措置において、床下地面全面に厚さ 0.1 mmの住宅用プラスチック系防湿フィルムを、重ね幅 150 mmとして敷き詰めた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢2
同じ文:平成30年 No.6 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
布基礎の床下防湿には、厚さ0.1mm以上の住宅用プラスチック系防湿フィルムを、重ね幅150mm以上として床下地面全面に敷き詰める(住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書)。なお、官庁施設の公共建築工事標準仕様書(令和4年版 4.6.2)は、床下防湿層のポリエチレンフィルムを厚さ0.15mm以上としている(住宅の仕様書より厚い)。
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ねこ土台を使用するべた基礎の床下防湿措置として、外周部の土台の全周にわたって、1 m当たり有効面積 50 cm² 以上の換気孔を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
ねこ土台(基礎と土台の間にすき間をつくる部材)を使って床下を換気する場合は、外周部の土台の全周にわたって、1m当たり有効面積75cm²以上の換気孔を設ける(公共建築木造工事標準仕様書 4.3.4)。50cm²では足りない。
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ねこ土台を使用するべた基礎の床下換気措置として、外周部の土台の全周にわたって、1 m当たり有効面積 75 cm²以上の換気孔を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢5
同じ文:令和2年 No.6 選択肢4
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
床下換気措置において、ねこ土台を使用するので、外周部の土台の全周にわたって、1 m当たり有効面積 75 cm²以上の換気孔を設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
べた基礎の底盤には、雨水を排水するために、適切な位置に水抜き孔を設け、工事完了後にふさいだ。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢3
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📖 基礎のコンクリートの打込み・養生
基礎のコンクリートは、打込みのときの締固めと、打込み後の養生・型枠の存置期間が問われます。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 打込み | 振動機などで振動を与えて締め固めながら、型枠のすみずみまで行き渡らせる(振動を与えないのは硬化中) | |
| 養生 | 直射日光・寒気・風雨を避けるため、シートなどで養生する | |
| せき板の存置期間(普通ポルトランドセメント) | 平均気温15℃以上は3日、5℃以上15℃未満は5日 | 公共建築工事標準仕様書 表6.8.2 |
| 割栗地業 | ランマーなどで突き固め、凹凸部は目つぶし砂利で上ならしする |
✏️ 過去問:基礎のコンクリートの打込み・養生・割栗地業(10年で5肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリートの打込みに際しては、コンクリートに振動を与えないように注意して打ち込んだ。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
コンクリートは、型枠のすみずみまで行き渡るよう、振動機などで振動を与えて締め固めながら打ち込む。振動を与えないように注意するのは、打込み後の硬化中(養生期間中)のこと。
問題:木造住宅の基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの打込み後、気温が 10~12 ℃の日が続いたので、型枠の存置期間を 3 日とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
基礎・梁側・柱・壁のせき板の最小存置期間は、普通ポルトランドセメントで、存置期間中の平均気温が5℃以上15℃未満なら5日(公共建築工事標準仕様書 表6.8.2)。気温10〜12℃で3日では短い。
問題:木造住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート打込み終了後は、直射日光、寒気、風雨などを避けるために、シートを用いて養生した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの打込み後、最低気温が 15 ℃を下回らなかったので、型枠の存置期間を 3 日とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
せき板の存置期間は、平均気温15℃以上なら、普通ポルトランドセメントで材齢3日以上(公共建築工事標準仕様書 表6.8.2)。
問題:木造 2 階建て住宅の基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
割栗地業における締固めはランマー 3 回突きとし、凹凸部は目つぶし砂利で上ならしを行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6 選択肢1
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🔍 地盤調査
📖 地盤調査の試験と分かること
地盤調査の問題は、「その試験で何が分かるか」を問うものが中心です。
| 試験・調査 | 分かること・使い方 |
|---|---|
| 標準貫入試験 | N値(63.5kgのおもりを落として、サンプラーを30cm打ち込む回数)。ボーリングと同時に行う |
| ボーリング | 地層の構成(地盤構成)。採取した土で粒度試験などの土質試験をする |
| ベーン試験 | 軟らかい粘性土のせん断強さ(砂質地盤には向かない) |
| 平板載荷試験 | 地盤の支持力(地耐力)や変形の性質。載荷板は直径300mm・厚さ25mm以上の円形の鋼板 |
| 土の粒度試験 | 地盤の粒度分布(平板載荷試験では分からない) |
| 電磁波探査法(地中レーダー) | 地表付近の地下埋設物・空洞 |
| 透水試験 | 地層の透水係数(ボーリング孔を利用) |
| スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験) | 地盤の許容応力度の算定に使える。住宅では建築物の四隅付近を含めて4点以上で調査する |
✏️ 過去問:地盤調査(10年で7肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:地盤調査等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
砂質地盤において、地盤のせん断強度を把握するために、ベーン試験を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢2
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ベーン試験は、十字形の羽根(ベーン)を地中で回して、軟らかい粘性土のせん断強さを求める試験。砂質地盤のせん断強度を把握するのには向かない(砂質地盤は標準貫入試験のN値などで推定する)。
問題:地盤調査等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
標準貫入試験を、ボーリングと同時に行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢3
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問題:地盤調査等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地表面付近にある地下埋設物の調査は、電磁波探査法により行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢1
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問題:地盤調査等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地層の透水係数を求めるために、ボーリング孔を利用して透水試験を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢5
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問題:地盤調査等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
スウェーデン式サウンディング試験の結果を、地盤の許容応力度の算定に利用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢4
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スウェーデン式サウンディング試験の結果は、地盤の許容応力度の算定に使える(平成13年国土交通省告示第1113号)。
問題:土工事及び地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)による地盤調査を実施し、計測は建築物の四隅付近を含め 4 点以上で調査を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢3
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問題:土工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地盤の平板載荷試験における載荷板は、直径 250 mm、厚さ 20 mmの鋼板を用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.7 選択肢3
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平板載荷試験の載荷板は、直径300mm、厚さ25mm以上の円形の鋼板を使う(地盤工学会の基準)。直径250mm・厚さ20mmでは小さく、薄い。
✏️ 過去問:調査事項と調査方法の組合せ(10年で1問)
調査事項と調査方法の組合せの問題は、問題ごとに載せています。
平成29年 No.6地盤の調査事項と調査方法(せん断強さ・粒度分布・地盤構成・地下埋設物・N値)
地盤の調査事項とその調査方法との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1地盤のせん断強さベーン試験2地盤の粒度分布平板載荷試験3地盤構成ボーリング4地下埋設物の調査電磁波探査法5N値標準貫入試験出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)」No.6
▼ 解答・解説を見る(No.6)▲ 解答・解説を閉じる
ベーン試験は、十字形の羽根を地中で回して、軟らかい粘性土のせん断強さを求める試験。
平板載荷試験は、地盤に置いた載荷板に荷重をかけて、地盤の支持力(地耐力)や変形の性質を求める試験。地盤の粒度分布は、ボーリングなどで採取した土の粒度試験(土質試験)で求める。
ボーリングは、地盤に孔をあけて土を採取し、地層の構成(地盤構成)を調べる。
電磁波探査法(地中レーダー)は、地表付近の地下埋設物の調査に使う。
標準貫入試験は、おもりを落としてサンプラーを30cm打ち込むのに必要な打撃回数(N値)を求める試験。
まとめ:地盤調査・木造の基礎工事で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
ほかの分野の解説・年度別の過去問
二級建築士 建築施工の分野別の解説(25分野)の一覧です。
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