📝 二級建築士 学科Ⅲ(建築構造)|分野別の解説
鉄筋コンクリート造(配筋・継手)
要点と過去問10年分
二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)の No.15 で毎年出題される「鉄筋コンクリート構造の配筋」について、定着と継手、帯筋・あばら筋とせん断補強筋比、床スラブの配筋を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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基準の数字と考え方を、表とチェックポイントでまとめています
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過去問の選択肢を読み、適当か不適当かを考えてから解説を開く
10年分・30肢・4問
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📖 定着・継手の要点から読む
鉄筋コンクリート造(配筋・継手)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
No.15 は、10年とも鉄筋コンクリート造の配筋の問題でした。正誤の問題が6年、せん断補強筋比の式の図の問題が2年、大梁と柱の重ね継手の位置の図の問題が2年です。D35以上の重ね継手、梁の圧縮鉄筋(全スパンを複筋梁)がくり返し出ます。
毎年 No.15 に1問(10年で10問)。この記事で解説する選択肢は30肢、図・表・計算の問題は4問(問題ごとに掲載)です。
📌 出典と、この記事の読み方
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している二級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の建築基準法・告示や日本建築学会の規準などでまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🔗 定着・継手
📖 定着と継手
配筋の問題は、定着と継手の決まりがいちばん多く出ます。継手は「応力の小さい所に、ずらして」が基本です。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|
| 梁主筋の柱への折曲げ定着 | 投影定着長さは、原則として柱せいの0.75倍以上 | 日本建築学会 RC規準 |
|---|
| 引張鉄筋の直線定着 | 原則として300mm以上 | 日本建築学会 RC規準 |
|---|
| 鉄筋の末端 | かぎ状に折り曲げる。異形鉄筋は折り曲げなくてよいが、柱・梁(基礎梁を除く)の出隅部分と煙突はフックが必要 | 令 第73条第1項 |
|---|
| 重ね継手の位置 | 部材の応力や鉄筋の応力度の小さい所に設け、同じ断面に全数を集めない | |
|---|
| フック付き重ね継手の長さ | フックを含まず、鉄筋相互の折曲げ開始点の間の距離 | 標準仕様書 表5.3.2 |
|---|
| D35以上の異形鉄筋 | 原則として重ね継手を用いない(ガス圧接・機械式継手など) | |
|---|
| ガス圧接 | 径の差が7mmを超えるときは原則として行わない。隣り合う主筋で継手の位置を400mm以上ずらす(同じ高さにそろえない) | 標準仕様書 |
|---|
| 内柱の柱梁接合部(大梁主筋の通し配筋) | 地震時に大梁主筋の付着応力が大きくなるので、付着応力度の検討が必要 | |
|---|
「令」は建築基準法施行令、「標準仕様書」は公共建築工事標準仕様書(建築工事編)。
✅ チェックポイント
1出隅の主筋は異形鉄筋でもフック
柱の出隅の主筋を直線定着としてもよい、とあれば誤り。令 第73条
2D35以上は重ね継手にしない
D35を重ね継手、とあれば誤り。
3圧接の位置はずらす
各主筋の継手位置を同じ高さに、とあれば誤り。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で15肢)↓
✏️ 過去問:定着・継手(10年で15肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全12枚)。
定着(折曲げ・直線・出隅)
令和8年 No.15選択肢11 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
折曲げによる梁主筋の柱への定着における投影定着長さは、原則として、柱せいの 0.75 倍以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
梁主筋を柱に折り曲げて定着するとき、柱の中に入る水平部分の長さ(投影定着長さ)は、原則として柱せいの0.75倍以上とする(日本建築学会 RC規準。公共建築工事標準仕様書 令和7年版 5.3.4(5)(イ) も「柱せいの3/4倍以上」)。
令和7年 No.15選択肢32 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
引張応力を受ける鉄筋の直線定着長さは、原則として、300 mm以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
引張力を受ける鉄筋の直線定着長さは、原則として300mm以上とする(日本建築学会 RC規準)。
令和8年 No.15選択肢43 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の出隅部分に設ける主筋の末端は、一般に、異形鉄筋を用いる場合、直線定着としてもよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げて定着する。異形鉄筋は折り曲げないことができるが、柱及びはり(基礎ばりを除く)の出すみ部分と煙突は除かれている(建築基準法施行令第73条第1項)。出隅の主筋は、異形鉄筋でもフックが必要。
重ね継手(位置・長さ・D35)
令和8年 No.15選択肢54 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋の重ね継手は、原則として、部材応力並びに鉄筋存在応力度の小さい箇所に設け、同一断面で全数継手としない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
重ね継手は、応力の小さい所に設け、同じ断面に全数の継手を集めない(引張力の最も小さい部分に設ける場合と、それ以外とで、必要な重ね長さも違う=建築基準法施行令第73条第2項)。
令和2年 No.15選択肢15 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋の重ね継手を、部材応力及び鉄筋の応力度の小さい箇所に設けた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
重ね継手は、部材の応力や鉄筋の応力度の小さい所に設ける。
令和7年 No.15選択肢4同じ文が2回出題6 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
フック付き重ね継手の長さは、鉄筋相互の折曲げ開始点間の距離とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢4
同じ文:令和3年 No.15 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
フックありの重ね継手の長さは、フック部分を含まない=鉄筋相互の折曲げ開始点の間の距離とする(公共建築工事標準仕様書 令和7年版 5.3.4 表5.3.2(注)2)。
令和4年 No.15選択肢5同じ文が2回出題7 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
D35 以上の異形鉄筋の継手には、原則として、重ね継手を用いない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢5
同じ文:令和元年 No.15 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
原則として、D35以上の異形鉄筋には重ね継手を用いない(公共建築工事標準仕様書 令和4年版 5.3.4(1))。
令和2年 No.15選択肢28 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
D35 の異形鉄筋の継手を、重ね継手とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準太い鉄筋の重ね継手は、付着による力の伝達が不確かで、コンクリートの割裂も起こりやすいので、原則としてD35以上の異形鉄筋には重ね継手を用いない(日本建築学会 RC規準・JASS 5)。
ガス圧接・柱梁接合部の付着
令和4年 No.15選択肢4同じ文が2回出題9 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋の径(呼び名の数値)の差が 7 mmを超える場合には、原則として、ガス圧接継手を設けてはならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢4
同じ文:令和元年 No.15 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
鉄筋の径の差が7mmを超える場合は、圧接を行わない(公共建築工事標準仕様書 令和4年版 5.4.5(2))。
令和3年 No.15選択肢510 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の主筋をガス圧接する場合、一般に、各主筋の継手位置は、同じ高さに設ける。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準ガス圧接継手は、継手が同じ断面に集まらないよう、隣り合う主筋で位置を400mm以上ずらす(公共建築工事標準仕様書 平成31年版 5.3.4(4) 表5.3.3)。同じ高さに設けるのは誤り。
令和4年 No.15選択肢311 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
内柱において、梁降伏先行型の柱梁接合部に大梁主筋を通し配筋として定着する場合、大梁主筋の付着応力度の検討は不要である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準梁降伏先行型の建物では、地震時に梁端が降伏し、内柱を貫通する大梁主筋には、片側で引張り・反対側で圧縮が生じて大きな付着応力がかかる。通し配筋で定着する場合も、大梁主筋の付着応力度の検討が必要。
令和2年 No.15選択肢512 / 12
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
ラーメン構造の中間階にある内柱の柱梁接合部において、大梁主筋を通し配筋としたので、地震時の接合部内における大梁主筋の付着応力度の検討を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢5
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
内柱の柱梁接合部を通し配筋とする場合は、地震時に大梁主筋の付着応力が大きくなるので、付着応力度の検討を行う。
✏️ 過去問:大梁と柱の主筋の重ね継手の位置(図の問題)(10年で2問)
上端筋・下端筋・柱主筋のそれぞれで、引張力が小さい位置はどこかを考えてから「解答・解説を見る」を開いてください。
令和5年 No.15大梁と柱の主筋の重ね継手の位置(図)
鉄筋コンクリート造(配筋)最も適当なもの(組合せ)
鉄筋コンクリート構造の建築物において、図-1のような大梁及び図-2のような柱における主筋の重ね継手の位置ア~キの組合せとして、最も適当なものは、次のうちどれか。なお、図中の○印は、継手の中心位置を示す。
図を押すと大きく表示します | 大梁主筋の継手位置 | 柱主筋の継手位置 |
|---|
| 上端筋 | 下端筋 |
|---|
| 1. | ア | エ | キ |
| 2. | ア | オ | カ |
| 3. | イ | ウ | キ |
| 4. | イ | エ | カ |
| 5. | イ | オ | キ |
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15
▼ 解答・解説を見る(No.15)▲ 解答・解説を閉じる
正答4最も適当なものは、4である。
解説
最も適当なものは4(イ・エ・カ)である。
・大梁の上端筋:長期荷重で端部の上端が引張りになるので、継手は引張力の小さい中央部(柱面から L0/4 より内側)=イ
・大梁の下端筋:中央部の下端が引張りになるので、継手は端部寄り。ただし柱面から梁せい D の範囲(大きな力がかかる所)は避け、D 〜 L0/4 の範囲=エ(ウは D 以内、オは中央)
・柱の主筋:柱の上下の端部は曲げモーメントが大きいので避け、床(梁上端)から500mm以上、梁下から H0/4 の範囲を外した中間部=カ(キは床から500mm以内)
平成29年 No.15大梁と柱の主筋の重ね継手の位置
鉄筋コンクリート造(配筋)最も適当な組合せ
鉄筋コンクリート構造において、図-1のような大梁及び図-2のような柱における主筋の重ね継手の位置ア~キの組合せとして、最も適当なものは、次のうちどれか。なお、図中の○印は、継手の中心位置を示す。


| 大梁主筋の継手位置 | 柱主筋の継手位置 |
|---|
| 上端筋 | 下端筋 |
|---|
| 1. | ア | ウ | キ |
| 2. | ア | エ | カ |
| 3. | ア | オ | キ |
| 4. | イ | エ | カ |
| 5. | イ | オ | カ |
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15
▼ 解答・解説を見る(No.15)▲ 解答・解説を閉じる
正答4最も適当なものは、4である。
解説
最も適当なものは4(上端筋=イ、下端筋=エ、柱主筋=カ)である。
重ね継手は、引張応力の小さい位置に設ける。
・大梁の上端筋:端部は負の曲げモーメントで上端が大きく引っ張られるので、端部(ア)を避けて中央部のイ
・大梁の下端筋:中央部は正の曲げモーメントで下端が大きく引っ張られるので、中央部(オ)を避ける。また、柱面から梁せい D 以内(ウ)は地震時に大きな力が生じる部分なので避け、D〜L0/4 の範囲のエ
・柱主筋:上下端付近は地震時の曲げモーメントが大きいので、端部(キ)を避けて中央部のカ
➰ 帯筋・あばら筋
📖 帯筋とせん断補強筋比
帯筋・あばら筋は、末端の折曲げと、せん断補強筋比の数字が問われます。せん断補強筋比の式は図の問題で出ます。
| 項目 | 決まり | 根拠 |
|---|
| 帯筋の末端 | 135°以上に折り曲げて定着させるか、相互に溶接する | |
|---|
| 帯筋の役割 | せん断補強、内部のコンクリートの拘束、主筋の座屈防止 | |
|---|
| せん断補強筋比 | 梁・柱とも0.2%以上。耐震壁の開口に近接する柱(開口端から柱端まで300mm未満)は0.4%以上 | 令 第77条第四号ほか |
|---|
| 柱梁接合部の帯筋 | 間隔150mm以下、かつ、隣接する柱の帯筋の間隔の1.5倍以下 | 日本建築学会 RC規準 |
|---|
| せん断補強筋比の式 | pw=(地震力の方向に平行な補強筋の断面積の合計)÷(地震力に直交する方向の柱の幅×補強筋の間隔) | |
|---|
✅ チェックポイント
1接合部の帯筋は150mm・1.5倍
200mm以下・2倍以下、とあれば誤り。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で7肢)↓
✏️ 過去問:帯筋・あばら筋・せん断補強筋比(10年で7肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全6枚)。
帯筋の末端と役割
令和8年 No.15選択肢2同じ文が2回出題1 / 6
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の帯筋の末端部は、135 度以上に折り曲げて定着させるか、又は相互に溶接する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢2
同じ文:令和4年 No.15 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
帯筋の末端は、135°以上に折り曲げて、主筋に囲まれた内側のコンクリートに定着させるか、相互に溶接する(帯筋にフックを付けることと135°の折曲げの形は、公共建築工事標準仕様書 令和7年版 5.3.2(2)・表5.3.1 にもある)。
令和3年 No.15選択肢22 / 6
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の帯筋は、「せん断補強」、「内部のコンクリートの拘束」、「主筋の座屈防止」等に有効である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
帯筋は、せん断補強・内部のコンクリートの拘束・主筋の座屈防止に有効。
せん断補強筋比・柱梁接合部の帯筋
令和4年 No.15選択肢13 / 6
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁のせん断補強筋比は、0.2 %以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢1
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梁のせん断補強筋比(あばら筋比)は、0.2%以上とする。
令和2年 No.15選択肢34 / 6
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱のせん断補強筋比を、0.2 %とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢3
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柱の帯筋比(せん断補強筋比)は0.2%以上とする(建築基準法施行令第77条第四号)。0.2%は満たしている。
令和3年 No.15選択肢15 / 6
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐震壁の開口に近接する柱(開口端から柱端までの距離が 300 mm未満)のせん断補強筋比は、一般に、0.4 %以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢1
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耐震壁の開口に近接する柱(開口端から柱端まで300mm未満)は、せん断補強筋比を0.4%以上とする。
令和元年 No.15選択肢16 / 6
問題:鉄筋コンクリート構造の配筋及び継手に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱梁接合部内の帯筋の間隔は、原則として、200 mm以下、かつ、その接合部に隣接する柱の帯筋の間隔の 2 倍以下とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢1
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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準柱梁接合部内の帯筋の間隔は、150mm以下、かつ、隣接する柱の帯筋の間隔の1.5倍以下とする(日本建築学会 RC規準)。200mm以下・2倍以下では粗すぎる。
✏️ 過去問:柱のせん断補強筋比の式(図の問題)(10年で2問)
地震力の方向に平行な補強筋が何本あるか、柱の幅はどちらの寸法かを確かめてから「解答・解説を見る」を開いてください。
令和6年 No.15柱のせん断補強筋比(地震力の方向と補強筋の本数)
鉄筋コンクリート造(配筋)正しいもの(式)
図のように配筋された柱のせん断補強筋比pwを求める式として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、地震力は、図に示す方向とする。
図を押すと大きく表示します凡例
at:主筋1本当たりの断面積
aw:せん断補強筋1本当たりの断面積
DX、DY:柱の幅
s:せん断補強筋の間隔
1pw=2aw/(DXs)
2pw=2aw/(DYs)
3pw=3aw/(DXs)
4pw=3aw/(DYs)
5pw=3at/(DXDY)
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15
▼ 解答・解説を見る(No.15)▲ 解答・解説を閉じる
正答2正しいものは、2である。
解説
正しいものは2(pw=2aw/(DYs))である。
せん断補強筋比=(地震力の方向に平行な補強筋の断面積の合計)÷(地震力に直交する方向の柱の幅×補強筋の間隔)。
・地震力(X方向)に平行な補強筋:帯筋の上下の辺の2本(中央の副帯筋はY方向なので数えない)
・地震力に直交する方向の柱の幅:DY
よって pw=2aw/(DYs)。
平成30年 No.15柱のせん断補強筋比 pw を求める式(地震力の方向と補強筋の本数)
鉄筋コンクリート造(配筋)正しいもの
図のように配筋された柱のせん断補強筋比pwを求める式として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、地震力は、図に示す方向とする。

図を押すと大きく表示します1pw=2aw/(DXs)
2pw=2aw/(DYs)
3pw=3aw/(DXs)
4pw=3aw/(DYs)
5pw=3at/(DXDY)
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15
▼ 解答・解説を見る(No.15)▲ 解答・解説を閉じる
正答3正しいものは、3である。
解説
正しいものは3(pw=3aw/(DXs))である。
せん断補強筋比=1組のせん断補強筋の断面積の和÷(柱の幅×間隔)。
・地震力(Y方向)に抵抗するのは、Y方向に平行な補強筋の足:外周の帯筋の左右2本+中央の副帯筋1本=3本 → 3aw
・それと直交する柱の幅は DX
・pw=3aw/(DXs)。主筋の断面積 at は関係しない
⬛ 床スラブ・主筋
📖 スラブの配筋と主筋
床スラブは短辺方向に多く力が流れること、梁は全スパンを複筋梁にすることが問われます。
| 項目 | 決まり |
|---|
| スラブの鉄筋量 | 短辺方向の方が多い(四辺固定スラブで長辺方向が多い、は誤り) |
|---|
| 周辺固定のスラブ | 両端の上端(固定端の負の曲げモーメント)の配筋量が、中央の下端より多い |
|---|
| スラブの鉄筋の間隔(最大曲げモーメントの部分・異形鉄筋) | 短辺方向200mm以下、長辺方向300mm以下かつスラブ厚の3倍以下 |
|---|
| 主筋のあき | 25mm・鉄筋径の1.5倍・粗骨材の最大寸法の1.25倍のうち最も大きい値以上 |
|---|
| 梁の圧縮鉄筋 | クリープたわみの抑制と靱性の確保に有効なので、全スパンにわたって複筋梁とする |
|---|
✏️ この項目の過去問を解く(10年で8肢)↓
✏️ 過去問:床スラブ・主筋のあき・圧縮鉄筋(10年で8肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
床スラブの配筋
令和8年 No.15選択肢31 / 8
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
床スラブの最大曲げモーメントを受ける部分における配筋は、一般に、異形鉄筋を用いる場合、短辺方向では 200 mm以下の間隔とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
床スラブの最大曲げモーメントを受ける部分の鉄筋の間隔は、異形鉄筋の場合、短辺方向で200mm以下、長辺方向で300mm以下かつスラブの厚さの3倍以下とする。
令和7年 No.15選択肢12 / 8
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
四辺固定された床スラブに必要な単位幅当たりの鉄筋量は、一般に、短辺方向に比べて長辺方向が多くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準四辺固定スラブでは、荷重の多くが短いほうの方向に伝わり、短辺方向の曲げモーメントが大きい。必要な鉄筋量は短辺方向が多く、長辺方向が少ない。
令和元年 No.15選択肢23 / 8
問題:鉄筋コンクリート構造の配筋及び継手に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
スラブの短辺方向の鉄筋量は、一般に、長辺方向の鉄筋量に比べて多くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
スラブは短辺方向に多くの荷重を伝える(短い方向のほうが曲がりにくい)ので、短辺方向の鉄筋量が多くなる。
令和3年 No.15選択肢34 / 8
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
周辺固定とみなせる長方形スラブが等分布荷重を受ける場合、一般に、生じる応力から必要となるスラブの配筋量は、両端の上端配筋量のほうが、中央の下端配筋量より多くなる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
周辺固定のスラブは、両端(固定端)の上端に大きな負の曲げモーメントが生じるので、上端の配筋量が中央の下端より多くなる。
主筋のあき・梁の圧縮鉄筋
令和7年 No.15選択肢25 / 8
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
径が同じ柱主筋の相互のあきは、「25 mm」、「異形鉄筋の径(呼び名の数値)の 1.5 倍」及び「粗骨材最大寸法の 1.25 倍」のうち最も大きい数値以上とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢2
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鉄筋相互のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍、25mm、隣り合う鉄筋の径の平均の1.5倍のうち、最大のもの以上とする(公共建築工事標準仕様書 令和7年版 5.3.5(4))。
令和7年 No.15選択肢56 / 8
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の圧縮鉄筋は、一般に、長期荷重によるクリープたわみの抑制及び地震時における靱性の確保に有効であるので、全スパンにわたって複筋梁とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢5
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梁の圧縮鉄筋は、長期荷重によるクリープたわみを抑え、地震時の靱性を高めるので、全スパンにわたって入れて複筋梁とする。
令和2年 No.15選択肢47 / 8
問題:鉄筋コンクリート構造における配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の圧縮鉄筋は、長期荷重によるクリープたわみの抑制及び地震時における靱性の確保に有効であることから、全スパンにわたって複筋梁とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢4
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梁の圧縮鉄筋は、クリープたわみの抑制と靱性の確保に有効なので、全スパンを複筋梁とする。
令和元年 No.15選択肢48 / 8
問題:鉄筋コンクリート構造の配筋及び継手に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の圧縮鉄筋は、長期荷重によるクリープたわみの抑制及び地震時における靱性の確保に有効であるので、一般に、全スパンにわたって複筋梁とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)」No.15 選択肢4
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梁の圧縮鉄筋は、クリープたわみの抑制と地震時の靱性の確保に有効なので、全スパンを複筋梁とする。
まとめ:鉄筋コンクリート造(配筋・継手)で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
🔗 定着・継手
0.75倍投影定着長さ(柱せいの)300mm直線定着出隅はフック異形鉄筋でも
日本建築学会 RC規準・令 第73条
応力の小さい所重ね継手D35以上は不可重ね継手7mm・400mmガス圧接の径の差・ずらす距離
➰ 帯筋
135°帯筋の末端0.2%(近接柱0.4%)せん断補強筋比
令 第77条
💡 継手は「引張力の小さい所」に置きます。大梁の上端筋は中央、下端筋は端部寄り(柱面から梁せいの範囲は避ける)、柱は中間、と力の流れから考えると、図の問題も解けます。
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