一級建築士 建築構造【トラス・静定と不静定の判別】分野別過去問 要点解説※完全無料

トラス・ 静定と不静定の 判別|一級建築士 建築構造|分野別・要点と過去問(資格教材キング)

📝 一級建築士 学科Ⅳ(建築構造)|分野別の解説
トラス・静定と不静定の判別
要点と過去問10年分

一級建築士試験 学科Ⅳ(建築構造)の No.5 で毎年出題される「トラス」について、切断法による部材の軸方向力、トラスの変形と崩壊荷重、静定・不静定の判別式を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を図つきで解説します。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
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トラス・静定と不静定の判別の出題の傾向(令和8年〜平成29年)

No.5 は、10年ともトラスの計算でした。切断法で斜材・弦材の軸方向力を求める問題が8年、トラスの変形と塑性崩壊荷重が1年ずつです。静定構造の判別(No.6)も2年出ています。

No.5・No.6 に出題(10年のうち10年・12問)。この記事では、12問を問題ごとに解説しています。

📌 出典と、この記事の読み方

過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。

「要点」は、今の建築基準法・告示や日本建築学会の規準などでまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。

🔺 切断法

📖 切断法の使い方

トラスの部材の軸方向力は、ほとんどが切断法で求まります。求めたい部材を含むパネルで切り、片側の部分のつり合いを考えます。

求める部材考え方
反力支点まわりのモーメントのつり合いで先に求める(左右対称な荷重なら、荷重の合計の半分ずつ)
斜材(平行弦トラス)切った片側の鉛直のつり合い。斜材の鉛直成分が、そのパネルのせん断力(反力-荷重)を負担する
上弦材・下弦材切った3本のうち、ほかの2本が交わる節点まわりのモーメントのつり合い(その2本はモーメントを生じない)
柱状のトラス(水平荷重)水平に切る。斜材の水平成分=切った上にある水平荷重の和。柱材は、斜材ともう1本の柱材が交わる点まわりのモーメントで求める
45°の斜材軸方向力=鉛直(又は水平)成分×√2
荷重も斜材もない節点の束材節点の鉛直のつり合いから、軸方向力は0
✅ チェックポイント
1符号は「引張り+・圧縮-」
部材の力が、切った部分を「引っ張る」向き(切り口から外向き)なら引張り。選択肢は符号まで含めて比べる。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で8問)↓

✏️ 過去問:切断法(斜材・弦材の軸方向力)(10年で8問)

反力を出してから、求めたい部材を含むパネルで切り、片側のつり合いを考えて「解答・解説を見る」を開いてください。

平成29年 No.5平行弦トラスの斜材の軸方向力

構造力学(トラス)正しいもの(計算)

図のような荷重が作用するトラスにおいて、部材ABに生じる軸方向力として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
1-√2P
2-√2P/2
3+√2P/2
4+√2P

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答4正しいものは、4である。
解説
正しいものは4(+√2P)である。

荷重は左右対称なので、支点の反力はどちらも 2P。
・部材AB(左から2番目のパネルの斜材。上のA点から右下のB点へ45°)を含むパネルを切り、左側の部分の鉛直のつり合いを考える
・左側に働く鉛直の力は、反力2P(上向き)とA点の荷重P(下向き)で、差し引き上向きP(パネルのせん断力)
・これを斜材ABの鉛直成分が打ち消すので、NAB×(1/√2)=P → NAB=√2P。左側の部分を右下へ引っ張る向きの力なので引張り → +√2P

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:平成29年 No.5

令和6年 No.5下弦材の節点に等しい荷重を受けるトラスの斜材の軸方向力の比

構造力学(トラス)正しいもの(計算)

図のような荷重を受けるトラスの斜材A、B及びCに生じる軸方向力をそれぞれNA、NB及びNCとするとき、それらの比として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、全ての部材は弾性部材とし、自重は無視する。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
NA : NB : NC
1.1 : 1 : 1
2.3 : 2 : 1
3.4 : 2 : 1
4.5 : 3 : 1

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答4正しいものは、4である。
解説
正しいものは4(5:3:1)である。

荷重は左右対称なので、支点の反力はどちらも 5P/2。平行弦トラスでは、斜材の鉛直成分がそのパネルのせん断力を負担する(斜材は45°なので、軸方向力=せん断力×√2)。
・斜材A(左から1番目のパネル):せん断力 5P/2
・斜材B(2番目):5P/2-P=3P/2
・斜材C(3番目):3P/2-P=P/2
よって NA:NB:NC=5/2:3/2:1/2=5:3:1。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和6年 No.5

令和2年 No.5平行弦トラスの部材の軸方向力(端部の斜材・上弦材・斜材・束材)

構造力学(トラス)誤っているもの(計算)

図のような荷重が作用するトラスにおいて、部材A、B、C及びDに生じる軸方向力をそれぞれNA、NB、NC及びNDとするとき、それらの値として、誤っているものは、次のうちどれか。ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
1NA=-5√2P/2
2NB=-5P
3NC=-√2P/2
4ND=0

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答2最も不適当なものは、2である。
解説
設問は、適当である。

支点の反力は左右とも5P/2。左の支点の節点で、鉛直のつり合いから斜材Aの鉛直成分が5P/2(圧縮)なので、NA=-5√2P/2。

解説
設問は、不適当である。

部材Bがある3番目のパネルを切り、斜材Cと下弦材が交わる下の節点(左から2l)まわりのモーメントを考えると、5P/2×2l-P×l=4Pl=-NB×l → NB=-4P。-5P ではない。

解説
設問は、適当である。

同じパネルのせん断力は 5P/2-P-P=P/2。斜材Cの鉛直成分がこれとつり合うので、NC=-√2P/2(圧縮)。

解説
設問は、適当である。

束材Dの下の節点には荷重も斜材もつながっていないので、鉛直のつり合いからND=0。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和2年 No.5

令和4年 No.5張出し部をもつトラスの部材の軸方向力の大小

構造力学(トラス)正しいもの(計算)

図のような荷重が作用するトラスにおいて、部材A、B及びCに生じる軸方向力をそれぞれNA、NB及びNCとするとき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、全ての部材は弾性部材とし、自重は無視する。また、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
1NA<NB<NC
2NB<NA<NC
3NC<NA<NB
4NC<NB<NA

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答1正しいものは、1である。
解説
正しいものは1(NA<NB<NC)である。

・反力:左の支点まわりのモーメントで、右の支点の反力=P×(0+1+2+3+4)l÷2l=5P。荷重の合計も5Pなので、左の支点の鉛直反力は0。
・斜材B:左から1番目のパネルで切る。左側の部分に働く鉛直の力は、上の節点の荷重Pだけ(反力0)なので、斜材Bの鉛直成分がPを受ける → NB=+√2P(引張り)
・斜材C:2番目のパネルで切る。左側の荷重は2P → NC=+2√2P(引張り)
・上弦材A(2番目のパネル):同じ切断で、斜材Cと下弦材が交わる下の節点まわりのモーメント:P×l(左端の荷重)=NA×l → NA=+P(引張り)
よって NA<NB<NC。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和4年 No.5

令和8年 No.5トラスの斜材の軸方向力(水平荷重と鉛直荷重を受けるトラス)

構造力学(トラス)正しいもの(計算)

図のような荷重を受けるトラスの斜材A及びBに生じる軸方向力をそれぞれNA及びNBとするとき、軸方向力の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、全ての部材は弾性部材とし、自重は無視する。また、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
NANB
1.0+√2P
2.0-√2P
3.+√2P+√2P
4.+√2P-√2P

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答1正しいものは、1である。
解説
正しいものは1(NA=0、NB=+√2P)である。

・反力:左下の支点まわりのモーメントのつり合いで、水平荷重P(高さL)と鉛直荷重P(距離L)の合計2PLを、右の支点の反力×2L が打ち消す → 右の支点の反力はP(上向き)。鉛直のつり合いから、左の支点の鉛直反力は0
・斜材B:右側のパネルで切る(切断法)。切った右側の部分に働く鉛直の力は、右の支点の反力Pと斜材Bの鉛直成分だけ。斜材Bは45°なので、NB×(1/√2)=P → NB=√2P(引張)
・斜材A:左側のパネルで切る。左側の部分の鉛直の力は、左の支点の鉛直反力(0)と斜材Aの鉛直成分だけなので、NA=0

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和8年 No.5

令和元年 No.5正三角形を組み合わせたトラスの斜材の軸方向力

構造力学(トラス)正しいもの(計算)

図のような荷重が作用するトラスにおいて、部材ABに生じる軸方向力として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
1-12P/(7√3)
2-2P/(7√3)
3+2P/(7√3)
4+12P/(7√3)

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答2正しいものは、2である。
解説
正しいものは2(-2P/(7√3))である。

部材は一辺2lの正三角形で組まれ、高さは√3l。左の支点はローラー(鉛直反力だけ)、右上の支点はピン。
・右のピン支点まわりのモーメント:左の支点の鉛直反力×7l=P×4l(A点の荷重)+P×2l → 左の支点の反力=6P/7
・部材ABを含むパネルを鉛直に切り、左側の部分の鉛直のつり合いを考える。左側に働く鉛直の力は、反力6P/7(上向き)、A点の荷重P(下向き)、部材ABの鉛直成分。ABは水平と60°をなすので、鉛直成分は軸方向力×(√3/2)
・6P/7-P=-P/7 を部材ABが支えるので、NAB=-(P/7)×2/√3=-2P/(7√3)(圧縮)

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和元年 No.5

平成30年 No.52層のトラスの斜材と柱材の軸力

構造力学(トラス)正しいもの(計算)

図のような水平荷重Pが作用するトラスにおいて、部材A及びBに生じる軸力の組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、軸力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
AB
1.-√2P/2+P
2.-√2P/2+2P
3.-√2P+P
4.-√2P+2P

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答3正しいものは、3である。
解説
正しいものは3(A=-√2P、B=+P)である。

・部材A:上の層を水平に切り、上の部分の水平のつり合いを考える。上の荷重Pを打ち消すのは斜材Aの水平成分(斜材は45°)なので、NA×(1/√2)=-P → NA=-√2P(圧縮)
・部材B:下の層を水平に切り、上の部分について、下の層の斜材と右の柱材が交わる右側の中間の節点まわりのモーメントを考える。荷重P(高さ6m、その節点から3m上)だけがモーメントを生じるので、P×3m=NB×3m → NB=+P(引張り)

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:平成30年 No.5

令和7年 No.5異なる水平荷重を受ける同一のトラスの部材の軸方向力

構造力学(トラス)誤っているもの(計算)

図のような異なる荷重を受ける同一のトラスにおいて、部材A、B、C及びDに生じる軸方向力をそれぞれ、NA、NB、NC及びNDとするとき、それらの値として、誤っているものは、次のうちどれか。ただし、全ての部材は弾性部材とし、自重は無視する。また、軸方向力は、引張力を「+」、圧縮力を「-」とする。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
1NA=+3P
2NB=+3√2P
3NC=+P
4ND=+√2P

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答4誤っているものは、4である。
解説
誤っているものは4である(ND=+2√2P)。

中央の段を水平に切り、上の部分のつり合いを考える(切断法)。切られるのは、左の柱材(A・C)、斜材(B・D)、右の柱材の3本。
・左のトラス:上の部分に働く水平力は3Pだけ。これを打ち消すのは斜材Bの水平成分なので、NB×(1/√2)=3P → NB=+3√2P(正しい)。斜材Bと右の柱材が交わる点(中央の段の右上)まわりのモーメントのつり合い:3P×l=NA×l → NA=+3P(引張り。正しい)
・右のトラス:切った上の部分に働く水平力は、上の2つの荷重のP+P=2P。ND×(1/√2)=2P → ND=+2√2P(+√2P ではない。誤り)。同じ点まわりのモーメント:P×l(一番上の荷重。中段の荷重はその点と同じ高さなので0)=NC×l → NC=+P(正しい)

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和7年 No.5

↔️ トラスの変形・塑性崩壊荷重

📖 変形と崩壊荷重

トラスの変形と崩壊荷重は、部材1本の伸びと降伏で考えます。

求めるもの式・ポイント
部材の伸びδ=N×l/(E×A)
ローラー支点の水平変位片方がピン支点なら、水平材(下弦材)の伸びに等しい。断面積が2倍なら変位は1/2
静定トラスの塑性崩壊荷重全部材の断面積と降伏応力度が同じで座屈を考えないなら、軸方向力が最大の部材が降伏したとき(N=A×σy)に崩壊する
✏️ この項目の過去問を解く(10年で2問)↓

✏️ 過去問:トラスの変形・塑性崩壊荷重(10年で2問)

変形は部材の伸び(Nl/EA)、崩壊は軸方向力が最大の部材の降伏で考えます。

令和3年 No.5トラスのローラー支点の水平変位の大小(荷重の向きと水平材の断面積)

構造力学(トラスの変形)正しいもの(計算)

図のような集中荷重Pを受けるトラスA、トラスB及びトラスCにおいて、それぞれのローラー支持点の水平変位δA、δB及びδCの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、各部材は同一材質の弾性部材とし、斜材の断面積はいずれもa、水平材の断面積はトラスA及びトラスBがa、トラスCが2aとする。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
1δA=δC<δB
2δA<δC<δB
3δC<δA=δB
4δC<δA<δB

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答3正しいものは、3である。
解説
正しいものは3(δC<δA=δB)である。

左の支点はピンなので、ローラー支点の水平変位は、水平材(下弦材)の伸びに等しい(伸び=Nl/(EA))。
・トラスA(頂部に鉛直荷重):反力は左右P/2。斜材は45°なので、水平材の引張力はP/2 → δA=(P/2)×2l/(Ea)=Pl/(Ea)
・トラスB(頂部に水平荷重):ローラー支点の反力は上向きP/2(左の支点まわりのモーメント P×l=V×2l)。ローラー側の節点のつり合いから、水平材の引張力はP/2 で、δB=Pl/(Ea)
・トラスC:力の流れはBと同じだが、水平材の断面積が2aなので、δC=Pl/(2Ea)
よって δC<δA=δB。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和3年 No.5

令和5年 No.5静定トラス(片持ち形)の塑性崩壊荷重

構造力学(トラス)正しいもの(計算)

静定トラスは、一つの部材が降伏すると塑性崩壊する。図のような集中荷重Pを受けるトラスの塑性崩壊荷重として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、各部材は、断面積をA、材料の降伏応力度をσyとし、断面二次モーメントは十分に大きく、座屈は考慮しないものとする。また、全ての部材の自重は無視する。

No.5の図
図を押すと大きく表示します
1Aσy/3
2Aσy/(3√2)
3Aσy/6
4Aσy/(6√2)

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.5

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正答3正しいものは、3である。
解説
正しいものは3(Aσy/6)である。

静定トラスなので、軸方向力が最大の部材が降伏したときが塑性崩壊荷重になる。最も大きいのは、支点に一番近いパネルの上弦材。
・支点側のパネルを切り、下の支点(斜材と下弦材が集まる点)まわりのモーメントのつり合い:P×(l+2l+3l)=(上弦材の軸力)×l → 上弦材は6P(引張り)
・同じパネルの下弦材は3P(圧縮)、斜材は3√2Pで、いずれも6Pより小さい
・6P=Aσy で降伏するので、P=Aσy/6

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和5年 No.5

🔍 静定・不静定の判別

📖 判別式の使い方

静定・不静定の判別は、判別式に数を入れるだけです。反力の数と、ヒンジで部材が分かれることの数え落としに注意します。

項目式・数え方
判別式m=n+s+r-2k(n:反力の数、s:部材の数、r:剛接合部材数=剛節ごとに剛接合された部材の数-1の合計、k:支点・自由端を含む節点の数)
判定m=0 なら静定、m>0 なら m次の不静定、m<0 なら不安定
反力の数ローラー1、ピン2、固定3
部材と節点途中にヒンジがある部材は、ヒンジで2本に分かれ、ヒンジも節点に数える
✏️ この項目の過去問を解く(10年で2問)↓

✏️ 過去問:静定構造の判別(10年で2問)

選択肢ごとに n・s・r・k を数えて表にしてから開いてください。

令和5年 No.6静定構造の判別(判別式 m=n+s+r-2k)

構造力学(静定・不静定)静定構造(判別)

次の架構のうち、静定構造はどれか。

No.6の図
図を押すと大きく表示します
1図の1
2図の2
3図の3
4図の4

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.6

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正答1静定構造は、1である。
解説
静定構造は1である。

判別式 m=n(反力の数)+s(部材の数)+r(剛接合部材数)-2k(節点の数)で、m=0なら静定、正なら不静定、負なら不安定。剛接合部材数は、剛節ごとに「剛接合された部材の数-1」を足したもの(2つの部材が剛につながる隅なら1、3つなら2)。
1:反力3(ローラー1・ピン2)、部材5(上の梁はヒンジで2本)、剛節2(上の2つの隅)、節点5 → 3+5+2-10=0(静定)
2:反力5(固定3・ピン2)、部材4、剛節0、節点4 → 5+4+0-8=1(1次不静定)
3:反力3(ローラー1・ピン2)、部材4、剛節0、節点4 → 3+4+0-8=-1(不安定)
4:反力4(固定3・ローラー1)、部材3、剛節2、節点4 → 4+3+2-8=1(1次不静定)

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和5年 No.6

令和元年 No.6静定構造の判別(判別式 m=n+s+r-2k)

構造力学(静定・不静定)静定構造(判別)

次の架構のうち、静定構造はどれか。

No.6の図
図を押すと大きく表示します
1図の1
2図の2
3図の3
4図の4

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.6

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正答3静定構造は、3である。
解説
静定構造は3である。

判別式 m=n(反力の数)+s(部材の数)+r(剛接合部材数)-2k(節点の数)で、m=0なら静定。剛接合部材数は、剛節ごとに「剛接合された部材の数-1」を足したもの(2つの部材が剛につながる隅なら1、3つなら2)。
1:反力3(ピン2・ローラー1)、部材4(柱2・梁・斜材)、剛節0、節点4 → 3+4+0-8=-1(不安定)
2:反力5(ピン2・固定3)、部材4、剛節0、節点4 → 5+4+0-8=1(1次不静定)
3:反力4(ピン2・ピン2)、部材4、剛節0、節点4 → 4+4+0-8=0(静定)
4:反力6(固定3・固定3)、部材4(右の柱はヒンジで2本)、剛節1(右上の隅)、節点5 → 6+4+1-10=1(1次不静定)

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和元年 No.6

まとめ:トラス・静定と不静定の判別で覚えておくこと

試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。

🔺 切断法
切断法要点 ›
斜材パネルのせん断力弦材ほかの2本の交点まわり45°成分×√2
↔️ 変形・崩壊
変形・崩壊要点 ›
伸びNl/EA崩壊荷重最大の部材がAσy
🔍 判別式
判別式要点 ›
m=n+s+r-2k0で静定反力ローラー1・ピン2・固定3
💡 トラスは「切って、つり合い」の繰り返しです。斜材は鉛直のつり合い(柱状のトラスは水平のつり合い)、弦材・柱材はモーメントのつり合い、と使い分けを決めておくと、切断法の問題はどの年も同じ手順で解けます。

ほかの分野の解説・年度別の過去問

一級建築士 建築構造の分野別の解説(26分野)の一覧です。

📅 年度別の過去問(建築構造)1年分の問題を、本番と同じ順に解けます。カードの番号は、その年にこの分野が出題された問題です(押すとその問題へ移ります)。
📋一級建築士 過去問題一覧(5科目)建築構造の年度別の過去問と、ほかの科目の過去問をまとめています›

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