要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅴ(建築施工)の No.7 で毎年出題される「地業工事」について、既製コンクリート杭(セメントミルク工法)、場所打ちコンクリート杭、地盤改良と直接基礎を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

地業工事(杭)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
No.7 は、10年とも杭を中心とした地業工事の問題でした。場所打ちコンクリート杭が6回、セメントミルク工法の既製杭が4回正答になっています。「電流値から N値を算出(換算)」は2回出た誤りの形です。単位セメント量は令和7年版の標準仕様書で改められたので、2年分に ℹ️ を付けています。
毎年 No.7 に1問(10年で10問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(1問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は41肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版や日本建築学会の JASS など、今の基準でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🔩 既製コンクリート杭
📖 セメントミルク工法
既製コンクリート杭(セメントミルク工法)は、支持層への到達の確かめ方と、根入れ・養生の数字が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 支持層への到達の確認 | 駆動用電動機の電流値・積分電流値の変化を土質柱状図・N値と対比し、オーガーの先端に付いた土を土質標本と照合する(4.3.4)。電流値から N値は算出・換算できない。記録が取れない杭は、あらかじめ定めた代替の手法の記録で確かめる |
| 掘削深さ・根入れ深さ | 支持地盤への掘削深さ1.5m程度、杭の根入れ深さ1.0m以上(JASS 4) |
| 掘削とオーガーの引上げ | 掘削中は安定液で孔壁を保護する。支持層に達したら根固め液を注入し、正回転のまま杭周固定液を注入しながら引き上げる |
| 建込み後の養生 | 杭心に合わせて保持し、7日間程度養生する |
| 試験杭 | 特記がなければ、最初に施工する本杭を兼ねる |
| 管理試験の供試体 | 根固め液はグラウトプラントで練った液から、杭周固定液は杭の建込み後に掘削孔からあふれた液から採る |
| 硫酸塩を含む地下水 | 根固め液・杭周固定液に高炉セメントを使う |
| 施工精度 | 鉛直精度1/100以内、杭心のずれは杭径の1/4以下かつ100mm以下 |
| 溶接継手 | 開先の目違い2mm以下、ルート間隔4mm以下 |
| PHC 杭の杭頭の切断(ダイヤモンドカッター) | 切断面から350mm程度の範囲を補強する |
( )内の番号は公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版の節
✏️ この項目の過去問を解く(10年で17肢)↓✏️ 過去問:既製コンクリート杭(セメントミルク工法)(10年で17肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、掘削時の支持層への到達確認については、掘削機の積分電流計の値から算出したN値によることとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
積分電流計の値は、支持層への到達を判断する目安(土質柱状図・試験杭の記録と対比する値)で、その値から N値を算出することはできない。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、支持層の出現深度の確認については、掘削機の電流計の値から換算したN値によることとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
掘削機の電流計の値は、支持層への到達を判断する目安(試験杭の記録や土質柱状図と比べる値)で、N値に換算することはできない。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、アースオーガーの支持地盤への到達については、アースオーガーの駆動用電動機の電流値や積分電流値の変化及びオーガーの先端に付着した排出土と土質標本との照合により確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢3
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セメントミルク工法で支持地盤に届いたことは、アースオーガー駆動用電動機の電流値または積分電流値の変化と、アースオーガーに付いた土砂と土質標本との照合で確かめる(公共建築工事標準仕様書 4.3.4)。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、アースオーガーの支持地盤への到達については、オーガーの駆動用電動機の電流値の変化と土質柱状図・N値の変化を対比することに加えて、オーガーの先端に付着した排出土と土質標本との照合により確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢3
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セメントミルク工法の支持層への到達は、オーガーの駆動用電動機の電流値の変化を土質柱状図・N値と対比し、さらにオーガーの先端に付いた土を土質標本と照合して確かめる。
問題:杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、掘削時に支持層への到達確認の記録が取得できない杭については、施工前にあらかじめ定めた代替の手法による記録を到達確認の記録とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢2
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問題:杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、特記がなかったので、アースオーガーの支持地盤への掘削深さについては1.5m程度とし、杭の支持地盤への根入れ深さについては0.5m程度とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢1
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セメントミルク工法の支持地盤への掘削深さは1.5m程度、杭の支持地盤への根入れ深さは1.0m以上とするのが一般的(JASS 4)。根入れ0.5m程度では不足する。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、建込み後の杭については、保持治具を用いて杭心に合わせて保持し、3日間養生を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢3
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セメントミルク工法の杭は、建込み後、鉛直度を確かめながら杭心に合わせて保持し、7日間程度養生する(公共建築工事標準仕様書 4.3.4)。3日間では根固め液などの強度が十分に出ない。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法において、掘削中は孔壁の崩壊を防止するため安定液を使用し、アースオーガーが予定の支持層に達した後、根固め液を注入し、アースオーガーが正回転のまま杭周固定液を注入しながら引き抜いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢4
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セメントミルク工法では、掘削中は安定液で孔壁の崩壊を防ぎ、アースオーガーが支持層に達した後、根固め液と杭周固定液を注入しながらアースオーガーを引き抜く(公共建築工事標準仕様書 4.3.4)。引抜きのときもアースオーガーは正回転とする(逆回転させると掘削した土が孔の中に落ちる)。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、掘削後のアースオーガーの引き上げについては、掘削時と同様にアースオーガーを正回転させながら行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢4
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問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、根固め液及び杭周固定液に使用するセメントについては、地下水に硫酸塩を含む場所であったので、高炉セメントを使用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢3
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問題:地業工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、地盤の状況、施工性、施工時に発生する騒音・振動などを確認するための試験杭については、特記がなかったので、最初に施工する本杭を兼ねることとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢2
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問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、根固め液及び杭周固定液の管理試験に用いる供試体を作製するに当たり、根固め液についてはグラウトプラントで混練した液を、杭周固定液については杭建込み後の掘削孔からオーバーフローした液を、それぞれ採取した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢4
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根固め液の管理試験の供試体はグラウトプラントで練り混ぜた液から、杭周固定液の供試体は杭の建込み後に掘削孔からあふれ出た液から採取する。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、根固め液及び杭周固定液の管理試験に用いる供試体を作製するに当たり、根固め液についてはグラウトプラントで混練した液を、杭周固定液については杭挿入後の掘削孔からオーバーフローした液を、それぞれ採取した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢4
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供試体は、根固め液はグラウトプラントで混練した液から、杭周固定液は杭の挿入後に掘削孔からあふれた液から採る。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
既製コンクリート杭の施工精度は、特記がなかったので、鉛直精度1/100以内、杭心ずれ量を杭径の1/4以下、かつ、100mm以下として管理した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢3
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既製コンクリート杭の施工精度は、一般に、鉛直精度1/100以内、杭心のずれは杭径の1/4以下かつ100mm以下として管理する(JASS 4 の目安)。
問題:杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
打込み工法による既製コンクリート杭工事において、打込み完了後の杭頭の水平方向の施工精度の目安については、杭径の1/4以下、かつ、100mm以下とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢2
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問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
既製コンクリート杭の現場継手において、継手部の開先の目違い量は2mm以下、許容できるルート間隔の最大値は4mm以下とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢3
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問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレストレストコンクリート杭工事の杭頭処理において、ダイヤモンドカッター方式で杭頭を切断するに当たり、補強する範囲を当該切断面から350mm程度とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢4
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🏗️ 場所打ちコンクリート杭
📖 場所打ちコンクリート杭
場所打ちコンクリート杭は、安定液とコンクリートの決まり、孔の確かめ方、鉄筋かご、杭頭の処理が問われます。10年で6回正答になっている、いちばんよく出る内容です。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 安定液 | ベントナイトを主体に、できる限り低粘性・低比重とする(コンクリートと置き換わりやすくする) |
| コンクリートの単位セメント量 | 最小値は、無水掘り(A種)270kg/㎥、それ以外(B種)330kg/㎥(表4.5.1) |
| 構造体強度補正値 | 特記がなければ3N/㎟。地中に打ち込むので、気温による補正はしない |
| トレミー管・ケーシング | 打込み中は、先端がコンクリート中に2m以上入るように保持する(4.5.5) |
| 掘削孔の先端深度の検測 | 底ざらいの後、重錘と検測テープで孔底の複数か所(4か所程度)を測る(中心1か所だけは不可) |
| 支持層の確認(アースドリル工法) | ケリーバーの振れや回転抵抗を参考に、バケット内の土砂を土質柱状図・土質資料と比べる |
| 超音波孔壁測定 | 孔壁の形状(崩壊の有無・孔径・偏心)を確かめる。支持層の土質は測れない |
| 二次スライム処理 | 鉄筋かごの建込みのときなどに生じたスライムは、コンクリートの打込み直前に、水中ポンプ方式などで処理する |
| 鉄筋かご | 主筋と帯筋の交差部の要所は鉄線で結束する(溶接しない・4.5.4)。補強リングは一般に平鋼を2〜3m間隔で、主筋に断面欠損がないよう溶接する。主筋の間隔が10cm以下なら2本重ねて配置する |
| 杭頭の処理 | 打込みから14日程度経過した後、杭体を傷めないよう平らにはつり取る(4.5.7) |
( )内の番号は公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版の節。表4.5.1 の単位セメント量は令和7年版で改められた(それより前の版は、無水掘り310kg/㎥・それ以外340kg/㎥)
✏️ 過去問:場所打ちコンクリート杭(10年で19肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アースドリル工法において、表層ケーシング以深の孔壁の保護に用いられる安定液については、孔壁の崩壊防止や、コンクリートとの置換を考慮して、コンクリートと比べて高粘性、かつ、高比重のものとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢1
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アースドリル工法の安定液は、孔壁の崩壊を防ぎつつ、打ち込むコンクリートと置き換わりやすいように、コンクリートより低粘性・低比重のものとする。高粘性・高比重にすると、コンクリートとの置換がうまくいかない。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
場所打ちコンクリート杭工事において、安定液中に打ち込む杭に使用するコンクリートの単位セメント量については、310kg/㎥とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢1
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場所打ちコンクリート杭のコンクリートの単位セメント量の最小値は、無水掘りの場合は310kg/㎥だが、安定液中に打ち込む場合(それ以外の場合)は340kg/㎥(公共建築工事標準仕様書 表4.5.1)。310kg/㎥では少ない。
公共建築工事標準仕様書の表4.5.1 は令和7年版で改められ、単位セメント量の最小値は、無水掘りの場合(A種)270kg/㎥、それ以外の場合(B種)330kg/㎥になりました。安定液中に打ち込む杭で310kg/㎥は今の基準でも足りず、答えは変わりません。
問題:杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、安定液は、ベントナイトを主体として、分散剤や変質防止剤等を加え、できる限り低粘性・低比重となるように配合した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢3
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アースドリル工法の安定液は、ベントナイトを主体に分散剤などを加え、できる限り低粘性・低比重となるように配合する(コンクリートと置き換わりやすくする)。
問題:杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、孔壁の崩落防止に安定液を使用したので、杭に使用するコンクリートの単位セメント量を340kg/㎥とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢4
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安定液を使う場所打ちコンクリート杭のコンクリートの単位セメント量の最小値は340kg/㎥(公共建築工事標準仕様書 表4.5.1 の値と同じ)。
公共建築工事標準仕様書の表4.5.1 は令和7年版で改められ、無水掘り以外の場合(B種。安定液を使う場合はこちら)の単位セメント量の最小値は330kg/㎥になりました。340kg/㎥は今の基準でも最小値以上なので、答えは変わりません。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
場所打ちコンクリート杭工事において、コンクリートは地中に打ち込まれるので外気温による影響が少ないことから、例年の建設地の施工時期の地中温度が低温でないことを確認したうえで、コンクリートの養生温度による調合管理強度の補正は行わなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢2
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場所打ちコンクリート杭のコンクリートは地中に打ち込まれ、気温の影響を受けにくいので、構造体強度補正値は特記がなければ3N/㎟とし、気温による補正は行わない(公共建築工事標準仕様書 4.5.4)。
問題:杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
オールケーシング工法による場所打ちコンクリート杭工事において、トレミー管及びケーシングチューブの先端は、コンクリート中に2m以上入っていることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢4
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コンクリートの打込み中は、トレミー管とケーシングチューブの先端がコンクリート中に2m以上入るように保持する(公共建築工事標準仕様書 4.5.5)。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アースドリル工法において、底ざらい実施直後に行う掘削孔の先端深度の検測は、重錘と検測テープを用いて、孔底の中心1か所で行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢1
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アースドリル工法の掘削孔の先端深度の検測は、底ざらいの後、重錘と検測テープで、孔底の中心だけでなく周囲も含めた複数か所(4か所程度)で行い、スライムの残りや孔底の傾きも確かめる。中心の1か所だけでは不十分。
問題:地業工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アースドリル工法による現場打ちコンクリート杭工事において、超音波孔壁測定器により、孔壁の崩壊の有無、水平方向の偏心及び支持層の土質を確認することとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢3
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超音波孔壁測定器で確かめられるのは、孔壁の形状(崩壊の有無・孔径・鉛直性や偏心)。支持層の土質は測れない。支持層の確認は、掘削深さと、バケットで掘り出した土を土質柱状図・土質標本と照合して行う。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、支持層の確認については、ケリーバーの振れや掘削機の回転抵抗等を参考にしつつ、バケット内の土砂を近傍のボーリング調査における土質柱状図及び土質資料と比較して行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢3
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アースドリル工法の支持層の確認は、ケリーバーの振れや回転抵抗などを参考にしつつ、バケット内の土砂を土質柱状図や土質資料と比べて行う。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
場所打ちコンクリート杭工事において、特記がなかったので、本杭の施工における各種管理基準値を定めるための試験杭を、最初に施工する1本目の本杭と兼ねることとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢1
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問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
場所打ちコンクリート杭工事の鉄筋かごの組立てについては、主筋が太径であったので、主筋と帯筋とを溶接するとともに、鉄線結束により結合した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢4
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場所打ちコンクリート杭の鉄筋かごは、主筋と帯筋の交差部の要所を鉄線で結束して組み立てる(公共建築工事標準仕様書 4.5.4)。主筋と帯筋を溶接すると、熱で主筋の材質が損なわれたり断面が欠けたりするおそれがあるので、溶接しない。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
場所打ちコンクリート杭工事の鉄筋かごの組立てにおいて、補強リングについては、特記がなかったので、平鋼を用い、2~3mの間隔で配置した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢2
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場所打ちコンクリート杭の鉄筋かごの補強リングは、特記がなければ平鋼を使い、2〜3m程度の間隔で配置するのが一般的(鉄筋量が多く補強リングが変形するおそれがある場合は協議する=公共建築工事標準仕様書 4.5.4)。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
場所打ちコンクリート杭工事の鉄筋籠の組立てにおいて、補強リングについては、主筋に断面欠損を生じないように注意して、堅固に溶接した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢2
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鉄筋籠の補強リングは、主筋に断面欠損を生じないよう注意して、堅固に溶接する(主筋と帯筋は溶接しないが、補強リングは溶接できる)。
問題:杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
場所打ちコンクリート杭工事において、鉄筋かごの主筋間隔が10cm以下になると、コンクリートの充塡性が悪くなるので、主筋を2本重ねて配置し、適切な主筋間隔を確保した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢3
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鉄筋かごの主筋の間隔が10cm以下になるとコンクリートの充塡性が悪くなるので、主筋を2本重ねて配置するなどして間隔を確保する。
問題:各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、鉄筋かごの建込みの際の孔壁の欠損によるスライムや建込み期間中に生じたスライムの処理を行う二次スライム処理については、コンクリートの打込み直前に、水中ポンプ方式により行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.21 選択肢1
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鉄筋かごの建込みのときなどに生じたスライムの二次スライム処理は、コンクリートの打込み直前に、水中ポンプ方式などで行う。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
場所打ちコンクリート杭工事において、杭頭の余盛り部分は根切り後、所定の位置まではつり処理とするので、そのはつり処理の時期を、コンクリート打込みから7日経過した後とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢1
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場所打ちコンクリート杭の杭頭の余盛り部分は、コンクリートの打込みから14日程度経過したあとに、杭体を傷めないようにはつり取る(公共建築工事標準仕様書 4.5.7)。7日では早すぎる。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、杭頭の処理については、コンクリートの打込みから14日程度経過した後、杭本体を傷めないように、可能な限り平坦に斫り取り、所定の高さにそろえた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢4
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場所打ちコンクリート杭の杭頭の余盛り部分は、コンクリートの打込みから14日程度経過した後、杭体を傷めないようはつり取る(公共建築工事標準仕様書 4.5.7)。
問題:地業工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
アースドリル工法による現場打ちコンクリート杭工事において、杭頭の処理については、コンクリートの打込みから14日程度経過した後、杭体を傷めないように、可能な限り平坦に斫り取り、所定の高さにそろえた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢4
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杭頭の余盛り部分は、コンクリートの打込みから14日程度経過した後、杭体を傷めないように平らにはつり取り、所定の高さにそろえる(公共建築工事標準仕様書 4.5.7)。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
場所打ちコンクリート杭工事において、余盛り部分を所定の位置まではつり処理を行う計画であったので、処理の時期をコンクリート打込み後14日経過した後とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢2
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杭頭の余盛り部分のはつり処理は、コンクリートの打込みから14日程度経過した後に行う(公共建築工事標準仕様書 4.5.7)。
🪨 地盤改良・直接基礎
📖 地盤改良と直接基礎
地盤改良と直接基礎も、同じ No.7 で出ます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| サンドコンパクションパイル工法 | 締め固めた砂杭をつくり、液状化のおそれのある地盤を改良する。補給材に再生砕石(RC-40 など)も使える |
| セメント系固化材の地盤改良 | 事前に、現場の土と使う固化材で六価クロム溶出試験を行い、土壌環境基準以下であることを確かめる |
| 地肌地業 | 浅層地盤改良をした強固で良質な地盤を支持面とする場合は、砂利地業をせず、直接捨てコンクリートを打つことがある |
| 床付け面の手掘り | バックホウで掘るときは、床付け面までの30〜50cmを残して手掘りとする |
✏️ 過去問:地盤改良・直接基礎(10年で5肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
液状化のおそれのある地盤の地盤改良工事については、地盤内に締め固められた砂杭が形成されるサンドコンパクションパイル工法を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢1
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問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
サンドコンパクションパイル工法の補給材として、再生砕石のRC-40を用いて締固めを行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢2
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サンドコンパクションパイル工法の補給材には、砂のほか、粒度などが適していれば再生砕石(RC-40など)も使える。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
セメント系固化材を用いた地盤改良を採用するに先立ち、現場の土壌と使用する予定のセメント系固化材とを用いて六価クロム溶出試験を実施して六価クロムの溶出量が土壌環境基準以下であることを確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢1
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セメント系固化材による地盤改良では、現場の土と使用予定の固化材で六価クロム溶出試験を行い、溶出量が土壌環境基準以下であることを確かめる。
問題:地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
直接基礎において、浅層地盤改良を実施した強固で良質な地盤を支持面とするので、砂利地業を行わず、地盤改良を実施した地盤の表層に直接、捨てコンクリートを打設する地肌地業を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢2
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浅層地盤改良をした強固で良質な地盤を支持面とする場合は、砂利地業を行わず、改良した地盤に直接捨てコンクリートを打つ地肌地業とすることがある。
問題:地業工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
直接基礎において、掘削作業をバックホウにより行ったが、支持層となる床付け面までの30~50cmを残し、残りを手掘りとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.7 選択肢1
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まとめ:地業工事(杭)で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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