要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅴ(建築施工)の No.12 で毎年出題される「プレキャスト鉄筋コンクリート工事」について、工場での製造、現場での受入れ・仮置き・組立て、接合部を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

プレキャストコンクリート工事の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
No.12 は、10年ともプレキャスト鉄筋コンクリート工事の問題でした。組立て精度(±5mm・仮固定ごと)と製造(空気量・脱型時所要強度・脱型後の扱い)が3回ずつ、仮置きと接合部が2回ずつ正答になっています。
毎年 No.12 に1問(10年で10問)。この記事で解説する選択肢は40肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版や日本建築学会の JASS など、今の基準でまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🏭 製造(工場)
📖 工場での製造
工場での製造は、空気量・加熱養生・脱型の強度と脱型後の扱い、かぶり厚さと寸法の許容差が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 空気量 | 凍結融解作用のおそれがなければ3%以下(4.5%は不適当) |
| 加熱養生 | 前養生の時間をとり、温度の上がり方を緩やかにする(前養生3時間・上昇勾配15〜18℃/h は目安の範囲内)。部材厚の大きい高強度コンクリートは、中心部と表面部の温度差を考える |
| 脱型時所要強度 | ベッドを70〜80度に立て起こしてから吊り上げる板状部材でも8〜10N/mm²程度(9N/mm²は可、5N/mm²は不可) |
| 脱型時の強度の確認 | 部材と同一養生の供試体の圧縮強度で確かめる |
| 脱型後の養生 | 表面温度が外気温と同じくらいになるまで、急な乾燥・冷却を避けて水密シートなどで養生する(乾燥させない)。湿潤養生は、同一養生の供試体が所定の強度(標準の級・普通ポルトランドセメント・厚さ20cm程度で10N/mm²)になるまで |
| 出荷日所要強度 | 品質基準強度とするのは適当 |
| 設計かぶり厚さ(計画供用期間の級が標準) | 屋内側・耐久性上有効な仕上げのある屋外側:柱・梁・耐力壁35mm、床・屋根スラブ25mm。それ以外の屋外側:45mm・35mm |
| 寸法の許容差 | 柱の幅±5mm、梁の長さ±10mm(特記がなければ) |
| ひび割れの補修 | 外壁の屋外側で、性能上支障のない幅0.10mm以下は、製造要領書に従って補修すれば合格 |
| 仮設工場 | 第三者機関の認定を取得した、工事現場の仮設工場で製造できる |
✏️ 過去問:製造(工場)(10年で20肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材に用いるコンクリートの空気量は、特記がなく、凍結融解作用を受けるおそれもなかったので、目標値を4.5%とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢2
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プレキャスト部材は工場で密実に製造するので、凍結融解作用を受けるおそれがなければ、空気量は3%以下とする。普通のコンクリートと同じ4.5%を目標値にするのは不適当。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の製造に当たり、板状のプレキャスト部材の脱型時所要強度については、脱型時にベッドを70~80度に立て起こしてから吊り上げる計画としたので、コンクリートの圧縮強度を5N/mm²とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢2
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ベッドを70〜80度に立て起こしてから吊り上げる場合でも、脱型時所要強度は 8〜10N/mm²程度とする(JASS 10)。5N/mm²では吊上げ時にひび割れや破損のおそれがある。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の製造において、脱型時に表面温度が高いプレキャスト部材については、表面部の温度が外気温と同程度になるまで適切な温度管理をした貯蔵場所で十分に乾燥させた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢4
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脱型時に表面温度が高い部材を外気にさらして乾燥させると、急激な温度変化と乾燥でひび割れが生じやすい。表面温度が外気温と同じくらいになるまでは、急激な乾燥や冷却を避けて養生する。「十分に乾燥させた」が不適当。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の製造に当たり、コンクリートの加熱養生については、前養生時間を3時間とし、養生温度の上昇勾配を18℃/hとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢2
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加熱養生では、急に温度を上げるとひび割れや強度の低下が起きるので、打込み後に前養生の時間をとり、温度の上がり方を緩やかにする。前養生3時間・上昇勾配18℃/hは、JASS 10 の目安の範囲内で適当。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の製造に当たり、コンクリートの加熱養生において、前養生時間を3時間とし、養生温度の上昇勾配を15℃/hとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢1
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問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
板状のプレキャスト部材の製造に当たり、脱型時にベッドを70~80度に立て起こしてから吊り上げる計画としたので、脱型時所要強度は9N/mm²とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢3
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板状の部材をベッドごと70〜80度に立て起こしてから吊り上げると、脱型のときに部材にかかる曲げが小さくなるので、平らなまま吊り上げる場合より小さい脱型時所要強度(9N/㎟程度)とできる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
高強度コンクリートを用いて部材厚の大きなプレキャスト部材を製造するに当たり、セメントの水和熱により中心部と表面部の温度差が大きくなることを考慮した加熱養生計画とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢1
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高強度コンクリートで部材厚の大きい部材は、水和熱で中心部と表面部の温度差が大きくなるので、それを考えた加熱養生の計画とする。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
製造工場におけるプレキャスト部材コンクリートの脱型時の圧縮強度については、プレキャスト部材と同一養生を行った供試体の圧縮強度試験の結果により確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢1
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問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
計画供用期間の級が「標準」で、普通ポルトランドセメントを用いた厚さが20cmのプレキャスト部材コンクリートにおいて、脱型後は、プレキャスト部材同一養生した供試体の圧縮強度が10N/mm²に達するまで湿潤養生を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢1
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プレキャスト部材は、脱型後も、部材と同じ条件で養生した供試体の圧縮強度が所定の値(標準の級・厚さ20cm程度の部材では10N/㎟)に達するまで湿潤養生を続ける。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の製造に当たり、脱型時に表面温度が高いプレキャスト部材においては、表面部の温度が外気温と同程度となるまで水密シートによる養生を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢4
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脱型時に表面温度が高い部材は、急激な乾燥や温度変化を防ぐため、表面温度が外気温と同じくらいになるまで水密シートなどで養生する。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材コンクリートの出荷日所要強度については、品質基準強度を採用した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢2
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出荷日所要強度は、工場から出荷するときに部材に必要なコンクリートの強度。品質基準強度を出荷日所要強度とすれば、運搬・吊上げ・組立てで受ける力に十分耐える強度を確かめてから出荷することになるので、適当。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の製造については、部材の大型化や輸送費の低減を図るために、工事現場に仮設の製造設備や品質管理体制を整え、第三者機関の認定を取得した仮設工場で行う計画とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢1
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部材の大型化や輸送費の低減のため、工事現場に仮設の製造設備と品質管理体制を整え、第三者機関の認定を受けた仮設工場で製造することがある。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
計画供用期間の級が「標準」の建築物において、プレキャスト部材の屋内側の設計かぶり厚さは、特記がなかったので、柱・梁・耐力壁では35mm、床スラブ・屋根スラブでは25mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢1
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計画供用期間の級が「標準」のプレキャスト部材の屋内側の設計かぶり厚さは、特記がなければ、柱・梁・耐力壁で35mm、床スラブ・屋根スラブで25mm程度とするのが一般的(工場で製造するので現場打ちより小さくできる)。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
計画供用期間の級が「標準」の建築物において、耐久性上有効な仕上げを施すプレキャスト部材の屋外側の設計かぶり厚さは、特記がなかったので、柱・梁・耐力壁については35mm、床スラブ・屋根スラブについては25mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢3
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工場製造で精度が高いので、耐久性上有効な仕上げがある屋外側の設計かぶり厚さは、柱・梁・耐力壁で35mm、床・屋根スラブで25mmとできる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
計画供用期間の級が「標準」の建築物において、プレキャスト部材の屋外側の鉄筋に対するコンクリートの設計かぶり厚さは、特記がなかったので、柱・梁・耐力壁については45mm、床スラブ・屋根スラブについては35mmとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢1
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計画供用期間の級が標準の場合、プレキャスト部材の屋外側の設計かぶり厚さは、特記がなければ柱・梁・耐力壁で45mm、床・屋根スラブで35mmとする。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト柱部材の幅については、特記がなかったので、許容差を±5mmとして管理した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢3
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問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト梁部材の長さについては、特記がなかったので、許容差を±10mmとして製品の寸法精度の管理を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢2
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問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の製造工場における製品検査において、外壁のプレキャスト部材の屋外に面する部分に、外壁の性能上支障がない幅0.10mm以下のひび割れがあったので、プレキャスト部材製造要領書に従って、初期補修用プレミックスポリマーセメントペーストによる補修を行ったうえで、合格とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢3
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外壁の屋外に面する部分で、性能上支障のない幅0.10mm以下のひび割れは、製造要領書に従って補修すれば合格とできる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の製造工場における製品検査において、外壁のプレキャスト部材の屋外に面する部分に、外壁の性能上支障がない「幅0.10mm以下のひび割れ」があったので、プレキャスト部材製造要領書に従って、初期補修用プレミックスポリマーセメントペーストによる補修を行ったうえで合格とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢2
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問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の製造工場における製品検査において、外壁のプレキャスト部材の屋外に面する部分に、幅0.10mm以下のひび割れがあったが、外壁の性能上支障がないと判断し、プレキャスト部材製造要領書に従って、初期補修用プレミックスポリマーセメントペーストによる補修を行ったうえで合格とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢3
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🏗️ 受入れ・仮置き・組立て(現場)
📖 現場での受入れと組立て
現場での受入れ・仮置き・組立ては、仮置きの台木の位置と積み重ねの数、組立て精度の基準と検査の時期が問われます。組立て精度は3回正答になっています。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 受入れ時の検査 | 製品検査に合格した部材でも、運搬中のひび割れ・破損・変形や先付金物の状態を確かめる。特殊な部材は専用の架台に仮置きして確かめる |
| 仮置きの台木 | 組立て後に部材が支持される位置にできるだけ近い位置に置く |
| 仮置きの積み重ね | 床部材など板状の部材は6枚(段)程度まで、柱部材は平置きで2段まで(床部材10枚は多すぎる) |
| 荷取り | 組立て用のクレーンで運搬車両から直接荷取りすると、仮置きによる損傷や手間を減らせる |
| 組立て精度 | 仮固定が終わり、次の部材を組み立てる前に、全数について±5mm(垂直部材・水平部材とも) |
| 現場打ちに接合する部分 | 部材の位置の許容差を、現場打ち部分の位置の許容差と同じ値とする |
✏️ 過去問:受入れ・仮置き・組立て(現場)(10年で10肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
現場におけるプレキャスト部材の仮置きについては、品質、安定性及び安全性を考慮して、床部材では10枚、梁部材及び柱部材では2段まで積み重ねて置く計画とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢4
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プレキャスト部材を現場に仮置きするときは、ひび割れや荷崩れを防ぐため、積み重ねの数を抑える。目安は、床部材など板状の部材は6枚(段)程度まで、柱部材は平置きで2段まで。柱部材などの2段はよいが、床部材の10枚は多すぎる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事現場において、バルコニー付きの床のプレキャスト部材を平置きで仮置きするので、ひび割れや変形等が生じないように、台木の位置を、組立て後にプレキャスト部材が支持される位置からできるだけ離した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢2
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部材を仮置きするときの台木は、組立て後に部材が支持される位置にできるだけ近い位置に置く。支持される位置から離すと、設計で想定していない曲げがかかり、ひび割れや変形のおそれがある。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事現場における部材の受入検査において、特殊な形状や特に注意を要する部材については、専用の架台に仮置きして、製品検査済などの表示を確認したうえで、積込み時や運搬中に生じる可能性があるひび割れ、破損、変形などの状況を確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢3
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特殊な形状や注意の必要な部材は、専用の架台に仮置きし、製品検査済の表示を確かめたうえで、運搬中などに生じたひび割れ・破損・変形を確かめる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の現場受入れ時の検査において、製造工場における製品検査に合格した部材であっても、運搬中に起こり得るひび割れ、破損、変形や先付金物の状態等を確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢2
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製品検査に合格した部材でも、現場受入れ時に、運搬中に起こりうるひび割れ・破損・変形や先付金物の状態を確かめる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材は、搬入時に組立て用クレーンにより運搬車両から直接荷取りして組み立てた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢4
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プレキャスト部材は、搬入時に組立て用のクレーンで運搬車両から直接荷取りして組み立てると、仮置きによる損傷や手間を減らせる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト柱部材の組立精度の検査は、±10mmを判定基準として行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢4
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プレキャスト柱部材の組立精度は、位置・倒れなどを±5mm程度を判定基準として検査する。±10mmでは基準として大きすぎる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の組立精度の検査は、柱・壁の垂直部材と梁・床の水平部材とも、それぞれ±10mmを判定基準として行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢4
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プレキャスト部材の組立精度の検査の判定基準は、特記がなければ ±5mm(垂直部材・水平部材とも)。±10mmは大きすぎる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャストの柱部材と梁部材の組立て精度の検査については、当該階の全てのプレキャスト部材の仮固定完了後、接合作業前に行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢4
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柱・梁の部材の組立て精度は、部材を組み立てて仮固定するごとに確かめる。当該階の全ての部材の仮固定が終わってからでは、誤差が積み重なって直せなくなる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の組立精度の検査においては、特記がなかったので、柱・壁の垂直部材と梁・床の水平部材とも、組立て作業中の仮固定完了後、次のプレキャスト部材が組み立てられる前に、全数について、それぞれ±5mmを判定基準として行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢1
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組立精度の検査は、特記がなければ、仮固定が終わって次の部材を組み立てる前に、全数について±5mmを判定基準として行う。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材を現場打ちコンクリートに接合する部分については、現場打ちコンクリート部分の精度に影響されるため、「プレキャスト部材の位置の許容差」を、特記がなかったので、「現場打ちコンクリート部分の位置の許容差」と同じ値とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢3
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現場打ちコンクリートに接合する部分は、現場打ち部分の精度に影響されるので、部材の位置の許容差を現場打ち部分の位置の許容差と同じ値とする。
🔗 接合部
📖 接合部の施工
接合部は、グラウト・敷モルタルの強度の確かめ方と、溶接・打込みの手順が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 敷モルタル・目地部のグラウト | 現場水中養生の供試体の材齢28日の強度が、部材コンクリートの品質基準強度以上(設計基準強度以上では足りない場合がある) |
| スリーブ継手のグラウト | 注入口から注入し、全ての排出口からあふれ出たことを目視で確かめる |
| エンクローズ溶接継手 | 同一接合部の溶接は連続して行う(残留応力を小さく)。部材相互の接合は、建築物の中央部から外周部へ順に行う |
| 現場打ちコンクリートとの接合部 | 清掃し、散水してせき板と接合面を湿らせてから、1か所ごとに一度に打ち込む |
| 接合部の防水 | バックアップ材で目地の深さを確保してシーリング。屋根部材の液状シールは、目地幅の端部から両側とも60mm以上塗る |
✏️ 過去問:接合部(10年で10肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャストの耐力壁の水平接合部に用いる敷モルタルは、現場水中養生による供試体の圧縮強度が、材齢28日において部材コンクリートの設計基準強度以上となるように管理した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢1
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敷モルタルの圧縮強度は、工事現場で採取して現場水中養生した供試体で確かめ、材齢28日(設計図書に記載がない場合)に、接合されるプレキャスト部材コンクリートの品質基準強度以上とする(JASS 10)。品質基準強度は設計基準強度と耐久設計基準強度の大きいほうなので、設計基準強度以上とする管理では足りない場合がある。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱脚目地部に施される目地部等グラウトの圧縮強度は、特記がなかったので、供試体の養生を現場水中養生として、材齢28日の圧縮強度をプレキャスト部材コンクリートの品質基準強度以上とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢2
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柱脚の目地部などに使うグラウトの圧縮強度は、現場水中養生の供試体の材齢28日の強度が、プレキャスト部材のコンクリートの品質基準強度以上であることを確かめる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材の柱脚部において、鉄筋のスリーブ継手のグラウト材の充填度については、注入口から注入したグラウト材が、すべての排出口からあふれ出たことを目視により確認した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢3
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問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
エンクローズ溶接継手によるプレキャスト部材相互の接合において、溶接作業については、建築物の外周部から中央部へ順次行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢3
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エンクローズ溶接継手による部材相互の接合は、溶接による収縮の拘束を少なくするため、建築物の中央部から外周部へ向かって順に行う。外周部から先に溶接すると、中央部の拘束が大きくなる。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事現場において、プレキャスト部材のエンクローズ溶接継手については、溶接後の鉄筋の残留応力が過大とならないように、同一接合部の鉄筋の溶接作業を連続して行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢4
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エンクローズ溶接継手は、溶接後の鉄筋の残留応力が過大にならないよう、同一接合部の鉄筋の溶接作業を連続して行う。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事現場において、プレキャスト部材のエンクローズ溶接継手については、溶接後の鉄筋の残留応力を小さくするため、同一接合部の溶接作業を連続して行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢3
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問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャスト部材と現場打ちコンクリートの接合部については、豆板などの欠陥を防止するために、打込み箇所を清掃して異物を取り除き、散水してせき板やコンクリート面を湿潤状態にして、接合部1か所ごとに一度にコンクリートを打ち込んだ。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢2
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プレキャスト部材と現場打ちコンクリートの接合部は、清掃して異物を取り除き、散水してせき板やコンクリート面を湿らせてから、1か所ごとに一度に打ち込んで豆板などを防ぐ。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
工事現場において、プレキャスト部材と現場打ちコンクリートとの接合部については、コンクリートの打込みに先立ち、豆板等の欠陥を防止するため、散水してせき板及びプレキャスト部材の接合面を湿潤状態にした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢4
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現場打ちコンクリートとの接合部は、打込みに先立ち、散水してせき板と部材の接合面を湿潤状態にし、豆板などを防ぐ。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
プレキャストの耐力壁の水平及び鉛直接合部の防水については、適切な目地深さを確保するためにバックアップ材を装填し、建築用シーリング材により行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢1
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プレキャストの耐力壁の水平・鉛直接合部の防水は、適切な目地深さを確保するためバックアップ材を入れ、建築用シーリング材で行う。
問題:プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
液状シールによるプレキャスト屋根部材の接合部の防水において、液状シールの塗布幅については、目地幅端部より両端とも60mm以上とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)」No.12 選択肢4
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まとめ:プレキャストコンクリート工事で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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