要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅳ(建築構造)の No.11〜No.14 で出題される「鉄筋コンクリート構造」のうち、許容応力度計算(曲げ・せん断・付着)を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

鉄筋コンクリート構造(部材の設計)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
許容応力度計算は、10年のうち9年が No.13(平成29年は No.14)の1問で、令和元年は梁の問題(No.12)の選択肢として出ました。正答は、柱の許容曲げモーメント(最小をとる)・スラブ付き梁の曲げ剛性・鉄筋の長期許容応力度の上限が2回ずつ、耐力壁の長期許容せん断力・許容付着応力度・ヤング係数比・圧縮鉄筋とクリープ(令和4年 No.12)が1回ずつです。
No.12・No.13・No.14 に出題(10年のうち10年・11問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(3問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は42肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の建築基準法・告示や日本建築学会の規準などでまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
📏 曲げ
📖 曲げの断面算定
曲げの断面算定は、許容曲げモーメントの決め方と、鉄筋の許容応力度の上限が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 柱の許容曲げモーメント | 圧縮縁のコンクリート・圧縮側鉄筋・引張鉄筋のどれかが許容応力度に達したときの曲げモーメントのうち、最小のもの(最大ではない)。コンクリートの引張りは無視する |
| 梁の許容曲げモーメント | 引張鉄筋比が釣合い鉄筋比以下なら at×ft×j で求めてよい。圧縮力はコンクリートと圧縮側の主筋が負担する。引張側にスラブが付く大梁の短期許容曲げ耐力にスラブ筋を算入しないのは安全側 |
| 鉄筋の許容引張応力度(長期) | F/1.5。異形鉄筋(径28mm以下)は215N/mm²、せん断補強筋は195N/mm²が上限。主筋を SD345 から SD390 に、せん断補強筋を SD295 から SD345 に変えても長期の値は大きくならない(施行令 第90条) |
| 鉄筋の許容引張応力度(短期) | 基準強度F(JIS の規格降伏点の最小値)。釣合い鉄筋比以下の梁なら、SD345 を SD390 に変えると短期許容曲げモーメントは大きくなる |
| ヤング係数比 n | コンクリートの設計基準強度が高いほど(コンクリートのヤング係数が大きいほど)小さい |
| スラブ付き梁の曲げ剛性 | スラブの有効幅(協力幅)を考えた T形断面で求める。スラブの効果を無視すると剛性を小さく見積もる |
| 梁端の設計用曲げモーメント | 柱面位置の曲げモーメント(フェイスモーメント)を用いてよい |
| 圧縮側の鉄筋 | コンクリートのクリープによる縮みを抑えるので、クリープたわみを減らすには圧縮側の鉄筋を増やす |
✏️ 過去問:曲げ(許容曲げモーメント・鉄筋の許容応力度・剛性)(10年で19肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全18枚)。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」、「圧縮側鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達したとき」に対して算定したそれぞれの曲げモーメントの値のうち、最大となるものとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢1
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
柱の許容曲げモーメントは、コンクリートの圧縮縁・圧縮側鉄筋・引張鉄筋のどれかが許容応力度に達したときの曲げモーメントのうち、最小のものとする。最大のものでは、ほかの部分が許容応力度を超えてしまう。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」、「圧縮側鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達したとき」に対して算定したそれぞれの曲げモーメントのうち、最大となるものとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
柱の許容曲げモーメントは、圧縮縁のコンクリート・圧縮側鉄筋・引張鉄筋のいずれかが許容応力度に達したときの曲げモーメントのうち、最小のものとする。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」、「圧縮側鉄筋が許容圧縮応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達したとき」に対して算定したそれぞれの曲げモーメントのうち、最小となるものとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
柱の許容曲げモーメントは、圧縮縁のコンクリート・圧縮側鉄筋・引張鉄筋のいずれかが許容応力度に達したときの曲げモーメントのうち、最小のものとする。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の長期許容曲げモーメントの算定において、コンクリートの引張力の負担を無視して計算を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の長期許容曲げモーメントの算定において、コンクリートには引張応力度の負担は期待せず、主筋と圧縮コンクリートを考慮して計算を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢1
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柱の長期許容曲げモーメントの算定では、コンクリートの引張応力度は期待せず、主筋と圧縮側のコンクリートを考える。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の許容曲げモーメントの計算において、引張鉄筋比が釣合い鉄筋比以下であったので、at(引張鉄筋の断面積)×ft(引張鉄筋の許容引張応力度)×j(梁の応力中心間距離)により算定した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の許容曲げモーメントの算出において、圧縮力は、コンクリートのほか、圧縮側の主筋も負担するものとした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢4
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
引張側にスラブが取り付く大梁の短期許容曲げ耐力の算定時に、スラブ筋の耐力を算入しなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢3
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許容応力度計算で、引張側のスラブ筋の耐力を算入しないのは、梁の耐力を小さめに見積もることになり、安全側の扱い。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の長期許容曲げモーメントを大きくするために、引張鉄筋をSD345から同一径のSD390に変更した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢2
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異形鉄筋(径28mm以下)の長期許容引張応力度は F/1.5 で、215N/mm²が上限(建築基準法施行令 第90条)。SD345(345/1.5=230)も SD390(390/1.5=260)も215になるので、鋼種を上げても長期許容曲げモーメントは大きくならない。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の引張鉄筋比が釣合い鉄筋比以下であったので、短期許容曲げモーメントを大きくするために、引張鉄筋をSD345から同一径のSD390に変更した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢2
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引張鉄筋比が釣合い鉄筋比以下なら、許容曲げモーメントは atftj で決まるので、SD345 から SD390 に変えるとftが大きくなり、短期許容曲げモーメントも大きくなる。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋の短期許容応力度は、一般に、JISに定められた最小の規格降伏点の数値を用いる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢1
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の断面算定において、コンクリートに対する鉄筋のヤング係数比nは、コンクリートの設計基準強度が高くなるほど大きな値とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の断面算定において、コンクリートに対する鉄筋のヤング係数比nは、一般に、コンクリートの設計基準強度が高くなるほど小さな値となる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢2
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ヤング係数比n(鉄筋とコンクリートのヤング係数の比)は、コンクリートの設計基準強度が高いほど(コンクリートのヤング係数が大きいほど)小さい値になる。
問題:鉄筋コンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
片側スラブ付き梁部材の曲げ剛性の算定において、スラブの効果を無視して計算を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢1
同じ文:令和3年 No.13 選択肢1
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スラブ付きの梁は、スラブの有効幅を考えたT形断面として曲げ剛性を算定する。スラブの効果を無視すると剛性を小さく見積もり、ラーメンの応力の分布や変形を正しく評価できない。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
両側スラブ付き梁部材の曲げ剛性として、スラブの協力幅を考慮したT形断面部材の値を用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢2
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
純ラーメン架構の梁端部の断面算定において、水平荷重による設計用曲げモーメントとして、フェイスモーメント(柱面位置での曲げモーメント)を用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢4
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問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁部材のクリープによるたわみを減らすために、引張側の鉄筋量を変えることなく、圧縮側の鉄筋量を減らした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢2
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圧縮側の鉄筋は、コンクリートのクリープによる圧縮側の縮みを抑えるので、クリープによるたわみを減らすには圧縮側の鉄筋量を増やす。減らすとたわみは大きくなる。
問題:鉄筋コンクリート構造の梁に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
圧縮側の主筋は、長期荷重によるクリープたわみを抑制する効果がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢4
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✂️ せん断
📖 せん断の断面算定
せん断の許容応力度計算は、長期と短期で「何を考えるか」が違います。長期はひび割れを生じさせないことが目的で、短期は補強筋の効果も考えます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 柱の長期許容せん断力 | せん断ひび割れを生じさせないことが目的なので、帯筋の効果は考慮しない |
| 耐力壁の長期許容せん断力 | コンクリートだけで負担させ、壁の横筋の効果は考慮しない(短期では考慮する) |
| 主筋のせん断負担 | 柱・梁の短期許容せん断力では、主筋のせん断力の負担(ダウエル効果)は考慮しない |
| 梁の短期許容せん断力 | せん断スパン比(M/(Qd))に応じた割増し係数α(1〜2)を考慮できる |
| 柱の短期許容せん断力 | 軸圧縮応力度による割増しの効果は無視してよい(安全側) |
| 耐力壁の短期許容せん断力 | 壁板の許容せん断力と側柱の許容せん断力の和とできる |
| 開口のある耐力壁 | 許容せん断力だけでなく、せん断剛性も開口の大きさに応じた低減率を考える。開口補強筋の量は、開口の周りの縦筋・横筋の負担分を考えて求める |
✏️ 過去問:せん断(柱・梁・耐力壁の許容せん断力)(10年で15肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐力壁の長期許容せん断力の計算において、壁の横筋による効果を考慮した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢3
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耐力壁の長期許容せん断力は、ひび割れを生じさせないことを目的として、コンクリートだけで負担させ、壁の横筋の効果は考慮しない(短期では考慮する)。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の長期許容せん断力を大きくするために、あばら筋をSD295からSD345に変更した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢2
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せん断補強に用いる鉄筋の長期許容引張応力度は、F/1.5 で、195N/mm²を超える場合は195(建築基準法施行令 第90条)。SD295(295/1.5≒196.7)も SD345(345/1.5=230)も195になるので、あばら筋の鋼種を上げても長期許容せん断力は大きくならない。
問題:鉄筋コンクリート構造の梁に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
あばら筋の長期許容応力度は、SD295AからSD345に変更しても、大きくはならない。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢2
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せん断補強に用いる鉄筋の長期許容引張応力度は、F/1.5 で195N/mm²が上限なので、SD295A から SD345 に変えても大きくならない(建築基準法施行令 第90条)。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の長期許容せん断力の算定において、帯筋の効果を考慮しなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢1
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柱の長期許容せん断力は、せん断ひび割れを生じさせないことを目的とするので、帯筋の効果を考慮しない(日本建築学会 RC規準)。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の長期許容せん断力の計算においては、帯筋の効果を考慮しなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢1
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の短期許容せん断力の算定において、主筋のせん断力の負担を考慮しなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢3
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梁の短期許容せん断力は、コンクリートとあばら筋で負担させ、主筋のせん断力の負担(ダウエル効果)は考慮しない。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の短期許容せん断力の算定において、主筋のせん断力の負担を無視して計算を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱及び梁の短期許容せん断力の算定において、主筋はせん断力を負担しないものとして計算を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢3
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の短期許容せん断力の計算において、有効せいに対するせん断スパンの比による割増しを考慮した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢1
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の短期許容せん断力の計算においては、有効せいに対するせん断スパンの比による割増しを考慮した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢2
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の短期許容せん断力の算定において、軸圧縮応力度の効果を無視して計算を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢4
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐力壁の短期許容せん断力を、「壁板の許容せん断力」と「側柱の許容せん断力」の和とした。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢4
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
開口を有する耐力壁において、許容せん断力だけではなく、せん断剛性についても、開口の大きさに応じた低減率を考慮して構造計算を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢1
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
開口を有する耐力壁において、開口周囲の縦筋や横筋の負担分を考慮して、設計用せん断力に対して必要となる開口補強筋量を算定した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢4
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問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
開口を設けた耐力壁において、壁縦筋や壁横筋の寄与分を考慮して、設計用せん断力に対して必要となる開口補強筋量を算定した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢4
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📋 許容付着応力度・荷重と架構の扱い
📖 付着と荷重の扱い
付着の許容応力度と、荷重・架構の扱いも、許容応力度計算の問題で出ます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 許容付着応力度 | 上端筋(その下に300mm以上のコンクリートが打ち込まれる水平の鉄筋)はブリーディングの影響で付着が弱いので、下端筋より小さい値。太径の異形鉄筋は、かぶり厚さと鉄筋径の比に応じて低減する |
| 片持ちバルコニーの鉛直震度 | 外壁から2mを超えて突出する片持ちのバルコニーなどは、鉛直震度で確かめる(平成19年国土交通省告示第594号)。2m以下なら不要 |
| コンクリートの単位体積重量 | 設計基準強度が高いほど大きいので、階ごとに強度を変えるなら、それに応じた値を用いる |
| 柱抜けのフィーレンディール架構 | 上下弦材の梁に軸方向力が生じるので、剛床仮定を設けず、軸方向力を考えた断面算定を行う |
✏️ 過去問:許容付着応力度・荷重と架構の扱い(10年で8肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁の上端筋のコンクリートに対する許容付着応力度は、下端筋よりも大きい値を用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢3
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上端筋(その下に300mm以上のコンクリートが打ち込まれる水平の鉄筋)は、ブリーディングの影響で付着が弱くなるので、許容付着応力度は下端筋より小さい値を用いる。
問題:鉄筋コンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
梁において、上端筋のコンクリートに対する許容付着応力度は、下端筋よりも小さい値を用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
上端筋(その下に300mm以上のコンクリートが打ち込まれる水平の鉄筋)は、ブリーディングの影響で付着が弱くなるので、許容付着応力度を下端筋より小さくする。
問題:鉄筋コンクリート構造の梁に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
主筋のコンクリートに対する許容付着応力度は、下端筋より上端筋のほうが小さい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢3
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
太径の異形鉄筋を梁の主筋に使用したので、鉄筋のコンクリートに対する許容付着応力度を、かぶり厚さと鉄筋径の比に応じて低減した。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢4
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の外壁から突出する部分の長さが2m以下の片持ちのバルコニーについて、鉛直方向の振動の励起が生じにくいものと判断して、鉛直震度による突出部分に作用する応力の割増しを行わなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢2
▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
鉛直震度の割増し(1.0)が必要なのは、外壁から2mを超えて突出する片持ちのバルコニーなど(平成19年国土交通省告示第594号)。2m以下なら割増しをしなくてよい。
問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の外壁から突出する部分の長さが2m以下の片持ちのバルコニーについては、鉛直方向の振動の励起が生じにくいものとして、鉛直震度による突出部分に作用する応力の割増しを行わなかった。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢1
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鉛直震度の割増しが必要なのは、外壁から2mを超えて突出する片持ちのバルコニーなど(平成19年国土交通省告示第594号)。2m以下なら行わなくてよい。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
高層建築物の建築物重量の算出において、階により異なる強度のコンクリートを使用することとしたので、コンクリートの設計基準強度に応じて、異なる単位体積重量を用いた。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢3
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コンクリートの単位体積重量は設計基準強度が高いほど大きくなるので、階ごとに強度を変える場合は、それに応じた値を用いる。
問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
下階の柱抜けによりフィーレンディール架構が形成されるので、剛床仮定を設けず、上下弦材となる梁では軸方向力を考慮した断面算定を行った。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢4
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柱抜けでフィーレンディール架構ができる場合は、上下弦材となる梁に軸方向力が生じるので、剛床仮定を設けずに軸方向力を考えた断面算定を行う。
まとめ:鉄筋コンクリート構造(部材の設計)で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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