一級建築士 建築構造【鉄筋コンクリート構造(保有水平耐力・靱性・柱梁接合部)】分野別過去問 要点解説※完全無料

鉄筋コンクリート 構造|保有水平耐力・靱性・柱梁接合部 一級建築士 建築構造|分野別・要点と過去問(資格教材キング)

📝 一級建築士 学科Ⅳ(建築構造)|分野別の解説
鉄筋コンクリート構造(保有水平耐力・靱性・柱梁接合部)
要点と過去問10年分

一級建築士試験 学科Ⅳ(建築構造)の No.11〜No.14 で出題される「鉄筋コンクリート構造」のうち、部材の靱性と終局耐力、柱梁接合部、保有水平耐力計算を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
この記事の使い方
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基準の数字と考え方を、表とチェックポイントでまとめています
2
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過去問の選択肢を読み、適当か不適当かを考えてから解説を開く
10年分・54肢
3
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📖 靱性の要点から読む

鉄筋コンクリート構造(保有水平耐力・靱性・柱梁接合部)の出題の傾向(令和8年〜平成29年)

保有水平耐力・靱性・柱梁接合部は、No.14 を中心に毎年出ています(平成29年は No.12)。正答は、柱の靱性と終局耐力(軸力・内法高さ・鉄筋比)が5回、柱梁接合部のせん断耐力が3回、保有水平耐力計算(部材種別・脆性破壊する柱・応答変形)が3回、梁の靱性が2回です。

No.11・No.12・No.14 に出題(10年のうち10年・13問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(5問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は54肢です。

📌 出典と、この記事の読み方

過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。

「要点」は、今の建築基準法・告示や日本建築学会の規準などでまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。

💪 部材の靱性・終局耐力

📖 靱性と終局耐力

部材の靱性(粘り強さ)は、「せん断破壊・付着割裂・圧壊を先に起こさないか」で決まります。耐力が上がっても靱性は下がる、という組合せがよく問われます。

部材ポイント
柱(軸力)軸方向圧縮力が大きいほど、圧縮側のコンクリートが早く圧壊して靱性は低い。せん断圧縮破壊を防ぐには、Fc を高くして軸力比を小さくする
柱(内法高さ・鉄筋比)内法高さが小さいほどせん断耐力は大きいが、せん断破壊しやすく靱性は低い。引張鉄筋比を大きくすると付着割裂・せん断破壊が起きやすく靱性は低い。曲げ降伏時の平均せん断応力度が小さいほど靱性は高い
柱(帯筋・せん断終局耐力)帯筋の拘束が大きいほど圧縮耐力は大きく、最大耐力後の低下も緩やか。せん断終局耐力は、軸応力度が Fc の0.4倍程度までは、軸圧縮が大きいほど大きい
梁梁幅を大きくする・圧縮側の主筋を入れる・Fc を高くすると靱性は高まる。Fc に対するせん断応力度の比を大きくする・内法スパンを短くすると靱性は下がる。貫通孔はせん断耐力を下げる
梁の終局耐力せん断終局耐力は、せん断スパン比が小さいほど大きい(アーチ機構)。引張側にスラブが付く梁は、有効幅内のスラブ筋が多いほど曲げ終局モーメントが大きい
耐力壁壁式構造の耐力壁は、側柱のあるラーメン構造の耐力壁より靱性が低い。側柱を設ける・側柱の帯筋を増やすと靱性が高まる。せん断耐力は引張側の柱の主筋量が多いほど大きい
✅ チェックポイント
1「せん断耐力が大きい=靱性が高い」ではない
内法高さの小さい柱(平成30年)、軸力の大きい柱(令和3年)、引張鉄筋比の大きい柱(平成30年・令和5年)は、どれも靱性が低い。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で32肢)↓

✏️ 過去問:部材の靱性・終局耐力(10年で32肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全29枚)。

柱
令和3年 No.11選択肢21 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

コンクリートは圧縮力に強く引張力に弱いので、一般に、同じ断面の柱の場合、大きな軸方向圧縮力を受けるもののほうが靱性は高い。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

大きな軸方向圧縮力を受ける柱は、圧縮側のコンクリートが早く圧壊するので、靱性は低い。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.11
平成30年 No.11選択肢32 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱は、一般に、同じ断面の場合、内法高さが小さいほど、せん断耐力が大きくなることから、塑性変形能力は向上する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

内法高さが小さい柱は、せん断耐力は大きくなるが、せん断力も大きくなってせん断破壊しやすく、塑性変形能力は低下する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.11
平成30年 No.14選択肢13 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱の塑性変形能力を確保するため、引張鉄筋比ptを大きくした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

引張鉄筋比ptを大きくすると、付着割裂やせん断破壊が起きやすくなり、柱の塑性変形能力は低下する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.14
令和5年 No.14選択肢24 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算における部材の靱性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

太径の異形鉄筋を主筋に用いる柱では、曲げ降伏する場合、一般に、引張り鉄筋比が大きいほど、靱性は向上する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

太径の主筋で引張鉄筋比が大きいほど、付着割裂破壊やせん断破壊が起きやすくなり、靱性は低下する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.14
令和4年 No.14選択肢35 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱のせん断終局耐力は、一般に、軸方向圧縮応力度が小さいほど大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

柱のせん断終局耐力は、一定の範囲(軸方向応力度が設計基準強度の0.4倍程度まで)では、軸方向圧縮応力度が大きいほど大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.14
令和2年 No.14選択肢16 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱は、作用する軸方向圧縮力が大きいほど、一般に、塑性変形性能が低下する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

軸方向圧縮力が大きい柱ほど、圧縮側のコンクリートが早く圧壊し、塑性変形性能が低下する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和2年 No.14
令和3年 No.11選択肢17 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱部材は、同じ断面の場合、一般に、内法高さが小さいほど、せん断耐力が大きくなり、靱性は低下する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

内法高さが小さい柱は、せん断耐力は大きくなるが、せん断破壊しやすく靱性は低下する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.11
令和5年 No.14選択肢38 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算における部材の靱性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

軸方向応力度が小さい柱では、断面が同じ場合、一般に、曲げ降伏する時点の平均せん断応力度が小さいほど、靱性は向上する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

曲げ降伏する時点の平均せん断応力度が小さい(せん断に余裕がある)柱ほど、靱性は向上する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.14
令和8年 No.12選択肢19 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

帯筋によるコンクリートの拘束の度合いが大きいほど、一般に、柱の軸方向圧縮耐力は大きくなり、最大耐力以降の耐力低下の度合いは緩やかになる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

帯筋によるコンクリートの拘束が大きいほど、柱の圧縮耐力は大きくなり、最大耐力の後の耐力の低下も緩やかになる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.12
平成30年 No.11選択肢210 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱の軸方向の圧縮耐力は、一般に、帯筋によるコンクリートの拘束の度合いが大きいほど大きくなり、最大耐力以降の耐力低下の度合いも緩やかになる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

帯筋によるコンクリートの拘束が大きいほど、柱の圧縮耐力は大きく、最大耐力後の耐力低下も緩やかになる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.11
令和元年 No.11選択肢311 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱のせん断圧縮破壊を防止するために、コンクリートの設計基準強度を高くすることにより、コンクリートの圧縮強度に対する柱の軸方向応力度の比を小さくした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

コンクリートの強度を高めて軸方向応力度の比(軸力比)を小さくすると、柱のせん断圧縮破壊を防ぎやすい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.11
令和8年 No.14選択肢112 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱のせん断終局耐力は、一般に、平均軸応力度がコンクリートの設計基準強度の0.4倍以下の場合、軸方向圧縮応力度が大きいほど大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

柱のせん断終局耐力は、平均軸応力度が設計基準強度の0.4倍程度までは、軸方向圧縮力が大きいほど大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.14
令和6年 No.14選択肢213 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱のせん断耐力は、材料強度、断面寸法及び配筋が同一の場合、一般に、内法高さが小さいほど大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

内法高さが小さい(せん断スパン比が小さい)柱ほど、せん断耐力は大きい(アーチ機構が働く)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.14
平成29年 No.12選択肢314 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱のせん断強度を大きくするために、設計基準強度がより高いコンクリートを採用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

設計基準強度の高いコンクリートを使うと、柱のせん断強度は大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.12
梁
平成29年 No.12選択肢215 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

曲げ降伏する梁の靱性を高めるために、コンクリートの設計基準強度に対するせん断応力度の比を大きくした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

設計基準強度に対するせん断応力度の比を大きくすると、せん断破壊しやすくなり、曲げ降伏する梁の靱性は低下する。靱性を高めるには、この比を小さくする。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.12
令和7年 No.11選択肢416 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

梁における圧縮側の主筋は、一般に、地震時荷重に対する靱性の確保には効果がない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

梁の圧縮側の主筋は、圧縮側のコンクリートを補って中立軸を浅くし、コンクリートの圧壊を遅らせるので、地震時の靱性の確保に効果がある(長期のクリープによるたわみを抑える効果もある)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.11
令和4年 No.12選択肢1同じ文が2回出題17 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

曲げ降伏する梁部材の靱性を高めるために、梁せい及び引張側の鉄筋量を変えることなく、梁幅を大きくした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢1
同じ文:令和7年 No.13 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

梁幅を大きくすると、圧縮側のコンクリートの負担が減って中立軸が浅くなり、曲げ降伏する梁の靱性は高まる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.12令和7年 No.13
令和6年 No.14選択肢118 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

曲げ降伏する梁の靱性は、内法長さ、断面寸法及び配筋が同一の場合、一般に、コンクリートの設計基準強度が大きいほど高い。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

コンクリートの設計基準強度が大きいほど、圧縮側のコンクリートが壊れにくく、曲げ降伏する梁の靱性は高い。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.14
令和5年 No.14選択肢119 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算における部材の靱性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

両端部が曲げ降伏する梁では、断面が同じ場合、一般に、内法スパン長さが小さいほど、靱性は低下する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

両端が曲げ降伏する梁は、内法スパンが短いほどせん断力が大きくなり、せん断破壊しやすくなるので、靱性は低下する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.14
平成30年 No.14選択肢220 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

梁の塑性変形能力を確保するため、崩壊形に達したときの梁の断面に生じる平均せん断応力度を小さくした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

崩壊形に達したときの梁の平均せん断応力度を小さくする(せん断に余裕をもたせる)と、塑性変形能力が確保できる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.14
令和8年 No.14選択肢4同じ文が2回出題21 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

大梁のせん断終局耐力は、一般に、有効せいに対するせん断スパンの比が小さいほど大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢4
同じ文:令和4年 No.14 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

大梁のせん断終局耐力は、有効せいに対するせん断スパンの比が小さい(短い梁)ほど大きくなる(アーチ機構が働くため)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.14令和4年 No.14
令和4年 No.14選択肢122 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

引張側にスラブが取り付く大梁の曲げ終局モーメントは、一般に、スラブの有効幅内のスラブ筋量が多いほど大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

引張側にスラブが付く大梁は、有効幅内のスラブ筋も引張鉄筋として働くので、スラブ筋が多いほど曲げ終局モーメントは大きい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.14
平成29年 No.12選択肢123 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

梁のせん断強度を大きくするために、あばら筋量を増やした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

あばら筋量を増やすと、梁のせん断強度は大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.12
令和2年 No.14選択肢224 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

梁は、貫通孔を設けることにより、一般に、せん断耐力が小さくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

梁に貫通孔を設けると断面が欠けるので、せん断耐力は小さくなる(孔の周りを補強する)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和2年 No.14
耐力壁
令和8年 No.12選択肢3同じ文が2回出題25 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

壁式構造の耐力壁では、曲げ降伏する時点の平均せん断応力度が同じ場合、一般に、壁板両端に柱があるラーメン構造の耐力壁に比べて、靱性は低下する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢3
同じ文:令和5年 No.14 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

壁式構造の耐力壁は、両端に柱(側柱)がないので、側柱のあるラーメン構造の耐力壁に比べて靱性が低い。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.12令和5年 No.14
令和2年 No.14選択肢426 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

耐力壁は、壁板の周辺に側柱を設けることにより、一般に、塑性変形性能が向上する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

耐力壁の周辺に側柱を設けると、壁板が拘束されて、塑性変形性能が向上する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和2年 No.14
平成29年 No.12選択肢427 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

曲げ降伏する両側柱付き耐力壁の靱性を高めるために、側柱の帯筋量を増やした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.12 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

両側柱付き耐力壁の側柱の帯筋を増やすと、側柱のコンクリートが拘束され、靱性が高まる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.12
平成30年 No.14選択肢328 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

耐力壁の塑性変形能力を確保するため、崩壊形に達したときの耐力壁の断面に生じる平均せん断応力度を小さくした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

耐力壁も、崩壊形に達したときの平均せん断応力度を小さくすると、塑性変形能力が確保できる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.14
令和6年 No.14選択肢429 / 29

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

耐力壁のせん断耐力は、材料強度、形状、壁筋比及び作用する軸方向応力度が同一の場合、一般に、引張側柱内の主筋量が多いほど大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

耐力壁のせん断耐力は、引張側の柱の主筋量(主筋比)が多いほど大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.14

➕ 柱梁接合部

📖 柱梁接合部の決まり

柱梁接合部のせん断耐力は、コンクリートの強度と接合部の形(有効幅・柱せい)で決まります。梁の主筋や帯筋を増やしても大きくならない、が3回正答になっています。

項目ポイント
せん断耐力(許容・終局)コンクリートの強度(設計基準強度)が高いほど、取り付く梁の幅が大きい(接合部の有効幅が大きくなる)ほど大きい。梁の主筋量や接合部の帯筋量を増やしても大きくならない
設計用せん断力取り付く梁が曲げ降伏する場合、梁の引張鉄筋量が多いほど大きい
接合部の帯筋帯筋比0.2%以上(コンクリートを拘束するために入れる)
終局強度による検討終局強度に基づくせん断破壊の検討を行えば、許容せん断力による検討は省略できる
外柱の梁下端筋接合部内で上向きに折り曲げて定着させる
✏️ この項目の過去問を解く(10年で12肢)↓

✏️ 過去問:柱梁接合部(10年で12肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。

令和6年 No.14選択肢31 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部のせん断耐力は、材料強度及び柱梁接合部の形状が同一の場合、一般に、取り付く梁の主筋量が多いほど大きい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

柱梁接合部のせん断耐力は、コンクリートの強度と接合部の形状(有効幅・柱せい)などで決まり、取り付く梁の主筋量が多くても大きくならない(主筋量が多いと接合部に作用するせん断力が大きくなる)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和6年 No.14
令和2年 No.14選択肢32 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部は、取り付く梁の主筋量が多くなるほど、一般に、せん断耐力が大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

柱梁接合部のせん断耐力は、コンクリートの強度と接合部の形状で決まり、取り付く梁の主筋量が多くても大きくならない(主筋量が多いと接合部に作用するせん断力が大きくなる)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和2年 No.14
令和元年 No.14選択肢33 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造の柱梁接合部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部の許容せん断力は、柱梁接合部の帯筋量を増やすと大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢3

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

柱梁接合部の許容せん断力は、コンクリートの許容せん断応力度と接合部の形状(有効幅・柱せい)で決まり、帯筋量を増やしても大きくならない(帯筋は接合部のコンクリートを拘束するために所定量以上配筋する)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.14
令和元年 No.14選択肢44 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造の柱梁接合部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部の許容せん断力は、コンクリートの設計基準強度を高くすると大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

柱梁接合部の許容せん断力は、コンクリートの設計基準強度を高くすると大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.14
令和8年 No.13選択肢45 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部の許容せん断力を大きくするために、設計基準強度がより高いコンクリートを採用した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

柱梁接合部の許容せん断力は、コンクリートの許容せん断応力度(設計基準強度に応じて大きくなる)に比例するので、設計基準強度を高くすれば大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.13
令和3年 No.11選択肢46 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部のせん断終局耐力は、一般に、柱梁接合部のコンクリートの圧縮強度が大きくなると増大する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

柱梁接合部のせん断終局耐力は、コンクリートの圧縮強度が大きいほど大きい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.11
令和4年 No.14選択肢47 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部のせん断終局耐力は、一般に、取り付く大梁の幅が大きいほど大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

柱梁接合部のせん断終局耐力は、接合部の有効幅に比例するので、取り付く大梁の幅が大きいほど大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.14
平成30年 No.11選択肢48 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部のせん断耐力は、一般に、柱に取り付く梁の幅を大きくすると大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

柱梁接合部のせん断耐力は、接合部の有効幅に比例するので、取り付く梁の幅を大きくすると大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.11
令和元年 No.14選択肢29 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造の柱梁接合部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部の設計用せん断力は、取り付く梁が曲げ降伏する場合、曲げ降伏する梁の引張鉄筋量を増やすと大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

梁が曲げ降伏する場合、柱梁接合部の設計用せん断力は梁の主筋の降伏による力で決まるので、引張鉄筋量を増やすと大きくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.14
令和7年 No.13選択肢410 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部のせん断終局強度に基づいてせん断破壊に対する安全性の検討を行ったので、許容せん断力を用いた安全性の検討を省略した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.13 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

柱梁接合部は、大地震時の終局強度に基づくせん断破壊に対する安全性の検討を行えば、許容せん断力による検討は省略できる(日本建築学会 RC規準)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.13
令和元年 No.14選択肢111 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造の柱梁接合部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

外柱の柱梁接合部においては、一般に、靱性を確保するために、梁の下端筋は上向きに折り曲げて定着させる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

外柱の柱梁接合部では、梁の下端筋は上向きに折り曲げて定着させる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.14
令和元年 No.11選択肢412 / 12

問題:鉄筋コンクリート構造の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱梁接合部内に、帯筋比が0.3%以上となるように帯筋を配筋した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.11 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

柱梁接合部の帯筋比は0.2%以上とするので、0.3%以上は適当。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.11

🏢 保有水平耐力計算

📖 保有水平耐力計算の決まり

保有水平耐力計算は、増分解析の考え方と、構造特性係数 Ds・部材種別の決め方が問われます。

項目ポイント
増分解析の外力分布地震層せん断力係数の高さ方向の分布 Ai に基づいて設定する
Ds と部材種別部材の破壊形式・寸法・配筋・応力などから部材種別を決めて Ds を求める。全体崩壊形の架構では、崩壊形を形成した時点の応力で判定する
部材種別の注意付着割裂破壊する柱は急激に耐力が低下するので FA にできない。せん断終局耐力にメカニズム時のせん断力に対する十分な余裕がない柱は FD
脆性破壊する部材がある階局部崩壊に至る脆性破壊をする柱は無視せず、その柱が破壊する時点で保有水平耐力を求める。せん断破壊する耐力壁がある階は、その破壊時点の層せん断力をその階の保有水平耐力とする
βu と Ds保有水平耐力に対する耐力壁の水平耐力の和の比率 βu が小さいほど Ds は小さい(昭和55年建設省告示第1792号)
保有水平耐力と応答保有水平耐力計算は、大地震時の最大応答変形を直接求める方法ではなく、保有水平耐力を発揮したときの変形と最大応答変形は一般に一致しない
限界耐力計算地震に対して、損傷限界(稀に発生する地震)と安全限界(極めて稀に発生する地震)の性能を確かめる(施行令 第82条の5)
✏️ この項目の過去問を解く(10年で10肢)↓

✏️ 過去問:保有水平耐力計算・構造特性係数 Ds(10年で10肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。

令和8年 No.14選択肢31 / 10

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

局部崩壊に至る脆性破壊を生じる柱を有する建築物では、一般に、当該柱を無視した靭性部材のみで構成された建築物とみなして、当該柱がある階の保有水平耐力を算定する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢3

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

局部崩壊に至る脆性破壊を生じる柱がある場合は、その柱を無視するのではなく、その柱が破壊する時点で保有水平耐力を算定する(部材種別 FD の部材を含む階として扱う)。無視して靱性部材だけの建築物とみなすと、耐力を過大に見積もる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.14
令和3年 No.14選択肢42 / 10

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

付着割裂破壊する柱については、急激な耐力低下のおそれがないので、部材種別をFAとして構造特性係数Dsを算定した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢4

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

付着割裂破壊する柱は、耐力が急激に低下するおそれがあるので、部材種別はFA にはできない(FC 又は FD とする)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.14
令和7年 No.14選択肢33 / 10

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

保有水平耐力計算では、一般に、保有水平耐力を発揮したときの変形と、大地震時の最大応答変形が一致する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢3

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

保有水平耐力計算は、保有水平耐力が必要保有水平耐力(Dsで地震力を低減した値)以上であることを確かめる方法で、大地震時の最大応答変形を直接求めるものではない。保有水平耐力を発揮したときの変形と最大応答変形は、一般に一致しない(塑性変形が進んだ所で応答が決まる)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.14
令和8年 No.14選択肢24 / 10

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

架構のメカニズム時にヒンジが生じない状態の柱のせん断終局耐力が、架構のメカニズム時のせん断力に対して1.1倍の場合、一般に、部材種別はFDとなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

メカニズム時のせん断力に対して、せん断終局耐力に十分な余裕(技術基準解説書の値)がない柱は、せん断破壊のおそれがあるので部材種別を FD とする。1.1倍では余裕が足りない。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.14
令和7年 No.14選択肢25 / 10

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

保有水平耐力計算では、部材の破壊形式、寸法、配筋、応力などに応じて構造特性係数Dsを算出する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

保有水平耐力計算では、部材の破壊形式・寸法・配筋・応力などから部材の種別を決め、構造特性係数Dsを算出する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.14
令和3年 No.14選択肢16 / 10

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

増分解析に用いる外力分布は、地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を表す係数Aiに基づいて設定した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

増分解析に用いる外力分布は、Ai分布に基づいて設定する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.14
令和3年 No.14選択肢27 / 10

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

全体崩壊形を形成する架構では、構造特性係数Dsは崩壊形を形成した時点の応力等に基づいて算定した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

全体崩壊形を形成する架構では、崩壊形を形成した時点の応力などに基づいて部材種別を判定し、Dsを算定する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.14
令和3年 No.14選択肢38 / 10

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

せん断破壊する耐力壁を有する階では、耐力壁のせん断破壊が生じた時点の層せん断力を当該階の保有水平耐力とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

せん断破壊する耐力壁がある階では、耐力壁がせん断破壊した時点の層せん断力をその階の保有水平耐力とする。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.14
平成30年 No.14選択肢49 / 10

問題:鉄筋コンクリート構造の保有水平耐力計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

ラーメン架構と耐力壁を併用した建築物の構造特性係数Dsを小さくするため、保有水平耐力に対する耐力壁の水平耐力の和の比率βuを小さくした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

耐力壁の水平耐力の比率βuが小さいほどDsは小さくなる(昭和55年建設省告示第1792号)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.14
令和7年 No.14選択肢410 / 10

問題:鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

限界耐力計算では、地震に対しては損傷限界と安全限界に対する性能を確認する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.14 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

限界耐力計算では、地震に対して、損傷限界(稀に発生する地震)と安全限界(極めて稀に発生する地震)の性能を確かめる(建築基準法施行令 第82条の5)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.14

まとめ:鉄筋コンクリート構造(保有水平耐力・靱性・柱梁接合部)で覚えておくこと

試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。

💪 靱性
靱性・終局耐力要点 ›
軸力・鉄筋比が大靱性は低い梁幅・圧縮鉄筋靱性は高い柱のせん断終局耐力軸圧縮0.4Fcまで増
➕ 柱梁接合部
柱梁接合部要点 ›
せん断耐力Fc と有効幅で決まる梁の主筋・帯筋増やしても大きくならない
🏢 保有水平耐力
保有水平耐力要点 ›
外力分布Ai付着割裂する柱FA にできない脆性破壊する柱無視しない
💡 靱性の問題は「壊れ方」を想像すると解けます。せん断破壊・付着割裂・コンクリートの圧壊は急に壊れる(靱性が低い)、曲げ降伏は粘る(靱性が高い)。急に壊れる要因(軸力・鉄筋の詰め込み・短い部材)を増やす選択肢は、靱性が下がります。

ほかの分野の解説・年度別の過去問

一級建築士 建築構造の分野別の解説(26分野)の一覧です。

📋一級建築士 過去問題一覧(5科目)建築構造の年度別の過去問と、ほかの科目の過去問をまとめています›

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