要点と過去問10年分
一級建築士試験 学科Ⅳ(建築構造)の No.22・No.23 を中心に出題される「各種構造」のうち、鉄骨鉄筋コンクリート構造、CFT・合成梁・デッキ合成スラブ、混合構造を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

鉄骨鉄筋コンクリート構造・合成構造・混合構造の出題の傾向(令和8年〜平成29年)
鉄骨鉄筋コンクリート・合成・混合構造は、No.22・No.23 を中心に出ています。正答は、鉄骨鉄筋コンクリート構造(柱脚の形式・埋込み柱脚の耐力・柱の短期のせん断)が3回、CFT(塑性変形性能・耐火性能)と合成梁・デッキ合成スラブが2回ずつ、混合構造が1回です。
No.22・No.23 に出題(10年のうち7年・7問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(8問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は35肢です。
過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。
「要点」は、今の建築基準法・告示や日本建築学会の規準などでまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。
🏢 鉄骨鉄筋コンクリート構造
📖 SRC の決まり
鉄骨鉄筋コンクリート構造は、鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分の耐力を「足せるか・足せないか」と、柱脚の形式が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 引張軸力が生じる柱脚 | 地震時に引張軸力が生じる1階(最下階)の柱脚は、原則として埋込み形式とする(非埋込み形式ではない) |
| 非埋込み形式の柱脚 | 曲げ降伏する場合は、その柱を鉄筋コンクリート造とみなして Ds を求める。曲げ終局強度は、アンカーボルト・ベースプレート直下のコンクリート・周囲の鉄筋コンクリートの累加で求める |
| 埋込み形式の柱脚 | 鉄骨部分は「鉄骨断面の曲げ終局耐力」と「埋込み部の支圧で決まる耐力」の小さいほう(足し合わせない)。これに鉄筋コンクリート部分を累加する |
| 柱の終局耐力 | 曲げ終局耐力は鉄筋コンクリート部分と鉄骨部分の累加。せん断終局耐力は、それぞれの部分の「曲げで決まる耐力」と「せん断で決まる耐力」の小さいほうの和 |
| 柱の短期のせん断 | 設計用せん断力を鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分に分け、それぞれが許容せん断力以下であることを確かめる(許容せん断力の和だけで判断しない) |
| そのほか | 柱梁接合部では、梁の鉄骨ウェブに帯筋を貫通させてよい。充腹形(フルウェブ)の鉄骨のほうが非充腹形より靱性が高い。鋼材の影響が小さければ全断面でコンクリートのヤング係数を用いてよい。耐力壁の縦横筋を柱・梁に定着できなければ、縦横筋による耐力は無視する。Ds の算定では、せん断破壊する耐力壁は種別 WC。桁行方向と張り間方向で構造種別が異なれば、方向別にそれぞれの構造計算の規定を適用できる |
✏️ 過去問:鉄骨鉄筋コンクリート構造(10年で15肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:鉄骨鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地震時に引張軸力が生じる1階の柱脚の鉄骨部分は、原則として、非埋込み形式とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.22 選択肢1
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地震時に引張軸力が生じる1階の柱脚は、鉄骨の引張力を確実に基礎へ伝えるため、原則として埋込み形式とする。
問題:合成構造及び混合構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨鉄筋コンクリート構造において、地震時に引張軸力の生じる1階の鉄骨柱脚は、原則として、埋込み形式とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢2
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問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
地震時の軸力変動により引張力が生じる鉄骨鉄筋コンクリート造の最下階の鉄骨柱脚は、原則として、埋込み形式とする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢3
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問題:鉄骨鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
非埋込み形式の鉄骨柱脚が曲げ降伏する場合、その柱を鉄筋コンクリート造とみなして、構造特性係数Dsの算定を行う。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.22 選択肢2
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問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱脚を非埋込形式とする場合、柱脚の曲げ終局強度は、アンカーボルトの曲げ終局強度、ベースプレート直下のコンクリートの曲げ終局強度及びベースプレート周囲の鉄筋コンクリートの曲げ終局強度を累加して求める。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.25 選択肢3
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SRC 造の非埋込形式柱脚の曲げ終局強度は、アンカーボルト・ベースプレート直下のコンクリート・周囲の鉄筋コンクリートの曲げ終局強度を累加して求める。
問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨鉄筋コンクリート造の埋込み型柱脚の曲げ終局耐力は、柱脚の鉄骨断面の曲げ終局耐力と、柱脚の埋め込み部分の支圧力による曲げ終局耐力の累加により求めることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢3
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SRC 造の埋込み型柱脚では、鉄骨部分の耐力は「鉄骨断面の曲げ終局耐力」と「埋込み部の支圧で決まる耐力」の小さいほうで決まる(直列の関係)。これに鉄筋コンクリート部分の耐力を累加して求めるので、鉄骨断面と支圧の耐力を足し合わせるのは誤り(日本建築学会 SRC規準)。
問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱の短期荷重時のせん断力に対する検討において、「鉄骨部分の許容せん断力」と「鉄筋コンクリート部分の許容せん断力」の和が、設計用せん断力を下回らないものとする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢1
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SRC 柱の短期のせん断の検討は、設計用せん断力を鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分に(曲げの負担割合などに応じて)分け、それぞれの部分ごとに許容せん断力以下であることを確かめる。両者の許容せん断力の和だけで判断するのではない(日本建築学会 SRC規準)。
問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱のせん断終局耐力は、鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分において、それぞれの「曲げで決まる耐力」と「せん断で決まる耐力」のいずれか小さいほうの耐力を求め、それらの耐力の和とすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢4
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SRC 柱のせん断終局耐力は、鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分それぞれの「曲げで決まる耐力」と「せん断で決まる耐力」の小さいほうを求め、その和とできる。
問題:合成構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱の曲げ終局耐力は、コンクリート、鉄筋及び鉄骨の曲げ終局耐力の和とすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢2
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SRC 柱の曲げ終局耐力は、鉄筋コンクリート部分と鉄骨部分の耐力を足し合わせて求めることができる(累加強度)。
問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱梁接合部において、梁の鉄骨ウェブに帯筋を貫通させて配筋してよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢2
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問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱では、格子形の非充腹形鉄骨を用いた場合に比べて、フルウェブの充腹形鉄骨を用いた場合のほうが、靱性の向上が期待できる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢4
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問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨鉄筋コンクリート構造の架構応力の計算では、鋼材の影響が小さい場合には、全断面についてコンクリートのヤング係数を用いて部材剛性を評価することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢3
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SRC 造の架構の応力計算では、鋼材の影響が小さい場合、全断面でコンクリートのヤング係数を用いて部材剛性を評価してよい。
問題:鉄骨鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
耐力壁の縦横筋を周囲の鉄骨鉄筋コンクリート造の柱や梁に定着できない場合、縦横筋による耐力は無視する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.22 選択肢3
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問題:鉄骨鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
構造特性係数Dsの算定において、耐力壁の想定される破壊モードがせん断破壊である場合、その耐力壁の種別はWCとする。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.22 選択肢4
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問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
桁行方向を鉄骨鉄筋コンクリート構造、張り間方向を鉄筋コンクリート構造として設計する場合に、方向別にそれぞれの構造計算等の規定を適用することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢3
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⭕ CFT・合成梁・デッキ合成スラブ
📖 CFT と合成梁の決まり
CFT(コンクリート充塡鋼管)と合成梁は、鋼とコンクリートが互いを補う効果が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| CFT のコンファインド効果 | 鋼管が充塡コンクリートを拘束するので、一定の要件を満たせばコンクリートの圧縮強度を高く評価できる。円形鋼管のほうが角形鋼管より効果が高い |
| CFT の性能 | 充塡コンクリートが鋼管の局部座屈を抑えるので、中空の鋼管柱より剛性も塑性変形性能も高く、幅厚比・軸力比の制限を緩和できる。耐火性能も高い |
| CFT の応力伝達 | 梁からのせん断力の一部を充塡コンクリートに負担させるなら、鋼管とコンクリートの間で応力を伝えられるように設計する |
| 合成梁 | スラブと緊結された上フランジは局部座屈の検討を省略できるが、下フランジは必要。完全合成梁は、全塑性モーメントを発揮するのに必要な本数以上の頭付きスタッドを設ける。スタッドの水平せん断力は曲げ終局時の圧縮力・引張力から求める。曲げ剛性の算定に用いるスラブの有効幅は鉄筋コンクリート梁と同じにできる |
| デッキ合成スラブ | 面内せん断力の伝達も期待できる。長期たわみの変形増大係数は1.5(鉄骨梁の1とは違う)(平成12年建設省告示第1459号) |
✏️ 過去問:CFT・合成梁・デッキ合成スラブ(10年で16肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:建築物の構造設計及び耐震補強に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート充填鋼管(CFT)造の柱は、コンクリートが充填されていない同じ断面の中空鋼管の柱に比べて、剛性は高いが水平力に対する塑性変形性能は低い。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢2
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CFT 柱は、充填コンクリートが鋼管の局部座屈を抑えるので、中空の鋼管柱に比べて剛性が高いだけでなく、塑性変形性能も高い。
問題:合成構造及び混合構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート充塡鋼管(CFT)構造の柱は、同一断面で同一板厚の鋼管構造の柱に比べて、水平力に対する塑性変形性能は高いが耐火性能は同等である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢3
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CFT 柱は、充塡コンクリートが熱を吸収するので、同じ断面の中空鋼管の柱より耐火性能が高い(耐火被覆を減らせる)。
問題:合成構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート充塡鋼管(CFT)造の柱においては、外周の鋼材によるコンファインド効果により、一定の要件を満足すれば、充塡コンクリートの圧縮強度を、通常の鉄筋コンクリート造の場合に比べて高く評価することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢1
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CFT 柱では、鋼管がコンクリートを拘束する効果(コンファインド効果)で、一定の要件を満たせば充塡コンクリートの圧縮強度を高く評価できる。
問題:建築物等の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート充塡鋼管(CFT)造柱の特徴の一つであるコンファインド効果は、短柱において角形鋼管より円形鋼管のほうがその効果が高い。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢2
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円形鋼管は充塡コンクリートを周りから均等に拘束できるので、コンファインド効果は角形鋼管より円形鋼管のほうが高い(特に短柱)。
問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート充塡鋼管(CFT)構造の柱は、鉄骨構造の柱に比べて塑性変形能力が優れているので、鋼管の幅厚比制限を緩和することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢4
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CFT の柱は、充塡したコンクリートが鋼管の局部座屈を抑えるので塑性変形能力が高く、鋼管の幅厚比の制限を緩和できる。
問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート充塡鋼管(CFT)構造の柱は、鉄骨構造の柱に比べて塑性変形能力が優れているため、軸力比制限や鋼管の幅厚比制限を緩和することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢4
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問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート充塡鋼管(CFT)造の柱では、梁から伝達されるせん断力の一部を充塡コンクリートに負担させる場合、鋼管と充塡コンクリートとの間で応力伝達ができるように設計する必要がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢4
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CFT 柱で、梁からのせん断力の一部を充塡コンクリートに負担させる場合は、鋼管とコンクリートの間で応力を伝達できるように(ダイアフラムなどで)設計する。
問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
コンクリート充填鋼管(CFT)造の柱では、梁から伝達されるせん断力の一部を充填コンクリートに負担させる場合、鋼管と充填コンクリートとの間で応力伝達ができるように設計する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢4
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CFT 柱で梁からのせん断力の一部を充填コンクリートに負担させる場合は、鋼管とコンクリートの間で応力を伝えられるように設計する。
問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
H形断面の鉄骨梁と鉄筋コンクリートスラブを頭付きスタッドを介して緊結した合成梁では、一般に、上下フランジのいずれも、局部座屈の検討を省略することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢1
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合成梁では、スラブに緊結された上フランジは局部座屈が拘束されるので検討を省略できるが、下フランジは拘束されないので局部座屈の検討が必要。上下とも省略できるのではない。
問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
H形断面の鉄骨梁と鉄筋コンクリートスラブを緊結した合成梁では、一般に、下フランジの局部座屈の検討を行う必要があるが、上フランジの局部座屈の検討は省略することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢2
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合成梁では、上フランジがスラブと緊結されて局部座屈が拘束されるので、上フランジの局部座屈の検討は省略できる。下フランジは拘束されないので検討が必要。
問題:合成構造及び混合構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリートスラブとこれを支持する鉄骨梁とを接合する合成梁を完全合成梁とする場合には、合成梁断面が全塑性モーメントを発揮するのに必要な本数以上の頭付きスタッドを設ける。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢1
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問題:各種建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
H形断面の鉄骨梁と鉄筋コンクリートスラブを接合する頭付きスタッドの設計に用いる水平せん断力は、曲げ終局時に合成梁の各断面に作用する圧縮力及び引張力の関係から計算できる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢2
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頭付きスタッドの設計用の水平せん断力は、曲げ終局時に合成梁の各断面に働く圧縮力と引張力の関係から計算できる。
問題:合成構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨梁と鉄筋コンクリートスラブとを頭付きスタッドを介して緊結した合成梁の曲げ剛性の算定に用いる床スラブの有効幅は、鉄筋コンクリート梁の曲げ剛性の算定に用いる床スラブの有効幅と同じとすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢4
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頭付きスタッドでスラブと緊結した合成梁の曲げ剛性の算定に用いるスラブの有効幅は、鉄筋コンクリート梁の場合と同じにできる。
問題:合成構造及び混合構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨梁と鉄筋コンクリートスラブとを頭付きスタッドを介して緊結した合成梁の曲げ剛性の算定に用いる床スラブの有効幅は、鉄筋コンクリート梁の曲げ剛性の算定に用いる床スラブの有効幅と同じとしてもよい。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢1
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頭付きスタッドで緊結した合成梁の曲げ剛性に用いる床スラブの有効幅は、鉄筋コンクリート梁の場合と同じにできる。
問題:合成構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨造において、長期間の荷重によるデッキプレート版(デッキ合成スラブ)の変形増大係数は、梁と同じとすることができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢3
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長期の荷重によるたわみの変形増大係数は、鉄骨造の梁は1、デッキプレート版(デッキ合成スラブ)は1.5で、梁と同じではない(平成12年建設省告示第1459号)。
問題:合成構造及び混合構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
デッキ合成スラブは、鋼製デッキプレートとその上に打設されるコンクリートとが一体となる構造で、面内せん断力の伝達も期待することができる。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢2
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🧩 混合構造
📖 混合構造の決まり
混合構造は、異なる構造の役割分担と、部材の間の応力の伝達が問われます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 外周の鉄骨+鉄筋コンクリートのコア | 剛性の高いコアの壁が主に水平力を負担し、外周の鉄骨の骨組は主に鉛直荷重を負担する。大スパン化による空間の有効利用に適している |
| 鉄筋コンクリート柱+鉄骨梁 | 異種構造の部材間の応力の伝達を考え、柱梁接合部のせん断破壊や、柱頭・柱脚の支圧破壊が生じないことを確かめる |
✏️ 過去問:混合構造(10年で4肢)
答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。
問題:合成構造及び混合構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
外周部の骨組を鉄骨造とし、コア部分の壁を鉄筋コンクリート造とした混合構造形式は、一般に、外周部の骨組は主に水平力を負担する主要な構造要素とし、コア部分の壁は主に鉛直荷重を負担する構造形式である。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢4
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外周を鉄骨造、コアを鉄筋コンクリート造の壁とした混合構造では、一般に、剛性の高いコアの壁が主に水平力を負担し、外周の鉄骨の骨組は主に鉛直荷重を負担する。設問は役割が逆。
問題:合成構造及び混合構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリート構造のコア壁を耐震要素とし、外周部を鉄骨構造の骨組とした架構形式は、大スパン化による空間の有効利用に適している。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢4
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問題:合成構造及び混合構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁の混合構造における柱梁接合部の設計では、柱梁接合部のせん断破壊や、接合部に連なる柱頭・柱脚の支圧破壊等が生じないことを確認する。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢3
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RC柱・鉄骨梁の混合構造の柱梁接合部では、接合部のせん断破壊や、接合部に連なる柱頭・柱脚の支圧破壊などが生じないことを確かめる。
問題:建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
大きいスパンの建築物において、柱を鉄筋コンクリート造、梁を鉄骨造とする場合、異種構造の部材間における応力の伝達を考慮して設計する必要がある。
出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢3
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まとめ:鉄骨鉄筋コンクリート構造・合成構造・混合構造で覚えておくこと
試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。
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