一級建築士 建築構造【構造計画】分野別過去問 要点解説※完全無料

構造計画|一級建築士 建築構造|分野別・要点と過去問(資格教材キング)

📝 一級建築士 学科Ⅳ(建築構造)|分野別の解説
構造計画
要点と過去問10年分

一級建築士試験 学科Ⅳ(建築構造)の No.26・No.30 を中心に出題される「構造計画」について、架構の計画、部材・構造ごとの設計の決まり、構造設計の考え方を要点にまとめ、令和8年〜平成29年の10年分の過去問を解説します。

運営者 トトまる
監修・執筆:運営者「トトまる」
一級建築士建築基準適合判定資格者
この記事の使い方
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基準の数字と考え方を、表とチェックポイントでまとめています
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過去問の選択肢を読み、適当か不適当かを考えてから解説を開く
10年分・46肢・1問
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年度別の記事で、4つの選択肢がそろった問題を時間を計って解く
📖 架構の要点から読む

構造計画の出題の傾向(令和8年〜平成29年)

構造計画は、No.26(令和2年以降は毎年)と No.30(令和8年・令和7年・令和4年・令和元年・平成30年・平成29年)を中心に出ています。正答は、剛床と仮定できない平面の妻面の耐力壁・エキスパンションジョイントが2回ずつ、偏心とねじれ・開口のある耐力壁・連層耐力壁の位置・床の振動・解析モデルの検証などが1回ずつです。

No.24・No.25・No.26・No.30 に出題(10年のうち10年・15問)。ほかの問題の選択肢から、この分野のもの(2問から)も載せています。この記事で解説する選択肢は46肢、図・表・計算の問題は1問(問題ごとに掲載)です。

📌 出典と、この記事の読み方

過去問の問題文と選択肢は、公益財団法人 建築技術教育普及センターが公表している一級建築士試験の問題から、解説に必要な範囲で引用しています(各選択肢の枠の右下に出典)。正答は、同センターの「合格基準点等(正答肢)」と照らし合わせています。

「要点」は、今の建築基準法・告示や日本建築学会の規準などでまとめています。過去問の解説は、年度別の記事と同じく出題当時の基準によります。その後の改定で答えが変わる選択肢には「🔶 現在の基準では」の枠を付けています。

🏗️ 架構の計画

📖 架構の計画の決まり

架構の計画は、床(剛床)の扱い、耐力壁の配置とねじれ、エキスパンションジョイントが問われます。

項目ポイント
剛床と仮定できない平面細長い平面で両妻面だけに耐力壁がある場合、床が変形して中間の架構も負担するので、妻面の耐力壁の負担せん断力は剛床と仮定した場合より小さい(その分、中間の架構を確かめる)。細長い平面の短辺方向は剛床と仮定しないで解析する
偏心とねじれ剛心を重心に近づける(剛心と反対側の耐力壁を厚く・追加する)。地震力と直交する方向の壁を外周に設けると、ねじり剛性が大きくなり偏心率が小さくなる
連層耐力壁浮上りに抵抗させるには、最外端より架構内の中央部分に設けるほうが有効。境界梁は耐力壁の回転を拘束し、基礎の浮上りを抑える
エキスパンションジョイント不整形な建築物を整形に分けると地震時の挙動が明確になり、温度応力や乾燥収縮にも有利。中地震時の変形で衝突しないことを確かめ、大地震時は、鉄筋コンクリート造では簡便に間隔をH/50以上とする方法がある。地下一体・地上別棟なら、1階床スラブでの地震力の伝わり方を検討する(地下部分の一次設計では地上部分のルートの割増しは不要)
構造種別の異なる建築物平面的に構造種別が異なれば、エキスパンションジョイントで分けて設計するのが原則だが、力の伝達を十分に考えれば一体にもできる
そのほかの架構P-Δ効果は水平変形が大きいと無視できない。鉄骨造の床スラブは鉄骨梁とシアコネクターで緊結する。腰壁と柱の間に完全スリットを設ければ、柱の剛性評価では腰壁を無視できる(梁剛性の算定では、腰壁は梁と一体なので考慮する)
✅ チェックポイント
1剛床でなければ妻面の耐力壁の負担は「小さい」
「剛床と仮定した場合より大きくなる」は誤り(令和8年・令和3年)。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で17肢)↓

✏️ 過去問:架構の計画(剛床・ねじれ・耐力壁・エキスパンションジョイント)(10年で17肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。同じ文で何年も出た選択肢は1枚にまとめています(全16枚)。

剛床・耐力壁の配置・境界梁・P-Δ効果
令和8年 No.26選択肢2同じ文が2回出題1 / 16

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

建築物の平面形状が細長く、耐力壁が短辺方向の両妻面のみに配置され、剛床と仮定できない場合、両妻面の耐力壁の負担せん断力は、剛床と仮定した場合より大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢2
同じ文:令和3年 No.26 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

剛床と仮定できない細長い平面では、床が変形して中間の架構もそれぞれの負担範囲の水平力を受けるので、両妻面の耐力壁の負担せん断力は剛床と仮定した場合より小さくなる(剛床なら水平力が剛性の高い妻面の耐力壁に集まる)。その分、中間の架構の負担が大きくなるので、中間の架構も確かめる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.26令和3年 No.26
平成29年 No.24選択肢22 / 16

問題:鉄筋コンクリート造の建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

平面形状が細長い建築物の応力解析において、短辺方向に地震力を受ける場合には、床を剛と仮定しなかった。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.24 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

平面が細長い建築物で短辺方向に地震力を受ける場合は、床の面内変形が大きいので、剛床と仮定しないで解析する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.24
平成30年 No.24選択肢33 / 16

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄筋コンクリート造の多層多スパンラーメン架構の建築物の1スパンに連層耐力壁を設ける場合、連層耐力壁の浮上りに対する抵抗力を高めるためには、架構内の中央部分に設けるより、最外端部に設けるほうが有効である。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.24 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

最外端部の連層耐力壁は、上に載る重さや周囲の梁による押さえが小さく浮き上がりやすい。浮上りに対する抵抗力を高めるには、架構内の中央部分に設けるほうが、周囲の柱・梁の重さと拘束を利用できて有効。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.24
令和4年 No.26選択肢24 / 16

問題:建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

細長い連層耐力壁に接続する梁(境界梁)は、耐力壁の回転による基礎の浮き上がりを抑える効果がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

連層耐力壁に取り付く境界梁は、耐力壁の回転を拘束するので、基礎の浮き上がりを抑える効果がある。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.26
令和8年 No.26選択肢15 / 16

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

地震時水平力を受けて骨組の水平変形が大きくなると、 P-Δ効果による付加的な応力及び水平変形が無視できなくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

水平変形が大きくなると、鉛直荷重が偏心して付加的な応力と変形(P−Δ効果)が生じ、無視できなくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.26
令和3年 No.26選択肢26 / 16

問題:建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

地震時水平力を受けて骨組の水平変形が大きくなると、P-Δ効果による付加的な応力及び水平変形が発生する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

水平変形が大きくなると、P-Δ効果による付加的な応力と水平変形が生じる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.26
令和3年 No.26選択肢47 / 16

問題:建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1階にピロティ階を有する鉄筋コンクリート造建築物において、ピロティ階の独立柱の曲げ降伏による層崩壊を想定する場合、当該階については、地震入力エネルギーの集中を考慮した十分な保有水平耐力を確保する必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和3年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

ピロティ階で層崩壊を想定する場合は、その階に地震入力エネルギーが集中するので、十分な保有水平耐力を確保する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和3年 No.26
令和4年 No.26選択肢18 / 16

問題:建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄骨造の多層骨組の建築物において、床を鉄筋コンクリートスラブとした場合には、一般に、各骨組に水平力を伝達するために、床スラブとこれを支持する鉄骨梁をシアコネクター等で緊結する必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

鉄骨造で床を鉄筋コンクリートスラブとした場合、各骨組に水平力を伝えるため、スラブと鉄骨梁をシアコネクター(頭付きスタッドなど)で緊結する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.26
平成30年 No.24選択肢19 / 16

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄筋コンクリート造の建築物の腰壁と柱との間に完全スリットを設けることにより、柱の剛性評価において腰壁部分の影響を無視することができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.24 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

腰壁と柱の間に完全スリットを設けると、柱は腰壁に拘束されないので、柱の剛性評価では腰壁の影響を無視できる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.24
令和4年 No.30選択肢110 / 16

問題:建築物等の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄筋コンクリート造の腰壁と柱の間に完全スリットを設けた場合には、梁剛性の算定に当たっては、腰壁部分が梁剛性に与える影響を考慮しなくてよい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

腰壁と柱の間に完全スリットを設けても、腰壁は梁と一体なので、梁剛性の算定では腰壁の影響を考慮する必要がある。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.30
エキスパンションジョイント・構造種別の異なる建築物
令和5年 No.26選択肢411 / 16

問題:エキスパンションジョイント等によって構造的に分離した建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

地下部分(1階の床・梁を含む。)が一体で地上部分を別棟とするに当たって、1階床スラブを一体の剛床と仮定したので、1階床スラブでの局部的な地震力の伝わり方の検討は省略した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

地下一体で地上が別棟の場合、1階床スラブは各棟の地震力を地下部分へ伝える役割をもつので、剛床と仮定しても、1階床スラブでの地震力の伝わり方を検討する必要がある(局部的な応力の集中など)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.26
令和8年 No.30選択肢312 / 16

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

平面が不整形な建築物をエキスパンションジョイントを用いて整形な建築物に分割すると、一般に、構造体の地震時の挙動が明確になるが、温度応力やコンクリートの乾燥収縮に対しては、不利になる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

エキスパンションジョイントで整形な建築物に分けると、地震時の挙動が明確になり、温度応力やコンクリートの乾燥収縮に対しても有利になる(1つの建物の長さが短くなるため)。不利になるのではない。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.30
令和5年 No.26選択肢113 / 16

問題:エキスパンションジョイント等によって構造的に分離した建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

地下部分も含めて別棟とするに当たって、許容応力度計算で用いる中地震時程度の荷重により生じる変形に対して、建築物の衝突による損傷が生じないことを確かめた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢1

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

別棟とする場合は、中地震時程度の荷重による変形で、建築物どうしが衝突して損傷しないことを確かめる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.26
令和5年 No.26選択肢214 / 16

問題:エキスパンションジョイント等によって構造的に分離した建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄筋コンクリート造で、地下部分も含めて別棟とするに当たって、保有水平耐力計算で用いる大地震時程度の荷重に対しては、簡便的に、それぞれのエキスパンションジョイントがある部分の高さをHとし、当該高さにおける間隔がH/50以上であることを確かめた。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢2

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

大地震時に対しては、簡便的に、エキスパンションジョイントのある部分の高さHに対して、間隔がH/50以上であることを確かめる方法がある。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.26
令和5年 No.26選択肢315 / 16

問題:エキスパンションジョイント等によって構造的に分離した建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

地下部分が一体で地上部分を別棟とするに当たって、一次設計については、地下部分を検討する際には、地上部分の「耐震計算ルート1」や「耐震計算ルート2」で必要となる割り増し規定を適用しなかった。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和5年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

地下一体で地上が別棟の場合、一次設計で地下部分を検討する際には、地上部分のルート1・ルート2で必要な割増しの規定は適用しなくてよい。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和5年 No.26
令和4年 No.26選択肢316 / 16

問題:建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

平面的に構造種別が異なる建築物は、構造種別ごとにエキスパンションジョイントにより分離して個々に設計することが原則であるが、力の伝達等を十分に考慮し、一体として設計することもできる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

平面的に構造種別が異なる建築物は、エキスパンションジョイントで分けて設計するのが原則だが、力の伝達などを十分に考えれば一体として設計することもできる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.26

✏️ 過去問:剛心と重心の偏心によるねじれを小さくする方法(図の問題)(10年で1問)

剛心が重心のどちら側にあるかを図で確かめ、反対側の剛性を上げる方法か、下げる方法かを見ます。

令和6年 No.26剛心と重心の偏心によるねじれを小さくする方法(耐力壁を厚くする・追加する・削除する・直交方向の壁)

構造計画(偏心)最も不適当なもの

図は、剛床仮定が成り立つ、4階建て鉄筋コンクリート造の建築物の軸組図と1階平面図の模式図である。偏心によるねじれを小さくする方法として、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、Sは剛心、Gは重心、Qは地震力(層せん断力)を示し、耐力壁の増減による重心位置の変更はないものとする。

No.26の図
図を押すと大きく表示します
1耐力壁Aを厚くする。
2耐力壁Bを追加する。
3耐力壁Cを削除する。
4耐力壁Dを追加する。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和6年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26

▼ 解答・解説を見る(No.26)▲ 解答・解説を閉じる
正答3最も不適当なものは、3である。
解説
設問は、適当である。

剛心Sは重心Gより左にあるので、ねじれを小さくするには、右側の耐力壁の剛性を大きくして剛心を右(重心)へ近づける。右端の耐力壁Aを厚くするのは適当。

解説
設問は、適当である。

重心より右に耐力壁Bを追加すると、剛心が右へ移って重心に近づくので適当。

解説
設問は、不適当である。

右端の耐力壁Cを削除すると、右側の剛性が下がって剛心がさらに左へ移り、偏心が大きくなる。ねじれを小さくする方法として不適当。

解説
設問は、適当である。

地震力と直交する方向(X方向)の耐力壁Dを外周に追加すると、ねじり剛性(弾力半径)が大きくなり、偏心率が小さくなってねじれを抑えられる。

年度別の記事で、ほかの問題と続けて解く:令和6年 No.26

🧩 部材・構造ごとの設計の決まり

📖 部材と構造の決まり

部材や構造ごとの設計の決まりも、構造計画の問題に混ざって出ます。

項目ポイント
開口のある耐力壁せん断耐力は、開口の面積比だけでなく、長さ比・高さ比による低減率も求め、最も小さいもので低減する
床の振動・片持スラブ床の振動による使用上の支障は、梁・スラブのたわみ(剛性)で確かめる(応力ではない)。片持スラブは長期荷重に加えて地震時の上下振動を考える
鉄骨の筋かい・柱脚X形筋かいの耐力は、引張側に圧縮側の座屈後安定耐力を加えられる。山形鋼の筋かいは、小規模な建築物を除き2本使ってガセットプレートの両側に付ける。露出柱脚の最大せん断耐力は、摩擦とアンカーボルトのせん断耐力の大きいほう(足さない)。許容圧縮応力度は、材種と座屈長さが同じなら、断面二次半径が小さいほど小さい
かぶり厚さ・継手国土交通大臣が定めた構造方法によるプレキャスト鉄筋コンクリートの柱・梁は、かぶり厚さを小さくできる(直接土に接しない部分は2cm)。機械式継手はせん断補強筋の外面からかぶり厚さを確保する
基礎・杭圧密沈下のおそれのある地盤では、独立基礎をべた基礎にすると不同沈下を生じにくい。鋼管杭の腐食代は、地盤が強い酸性でなければ1mm
高層・超高層超高層の風の計算では、風向に直交する方向とねじれ方向の振動も考える。高強度材料の実用化で、高さ100mを超える鉄筋コンクリート造も建てられている
✏️ この項目の過去問を解く(10年で18肢)↓

✏️ 過去問:部材・構造ごとの設計の決まり(10年で18肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。

令和7年 No.26選択肢41 / 18

問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

開口部を有する鉄筋コンクリート造の耐力壁のせん断耐力を計算する場合、開口部の面積の影響を考慮すれば、開口部の長さ及び高さの影響を無視してよい。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

開口のある耐力壁のせん断耐力は、開口の面積比だけでなく、開口の長さ比・高さ比による低減率も求め、そのうち最も小さいものを使って低減する。長さや高さの影響は無視できない。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.26
平成29年 No.24選択肢32 / 18

問題:鉄筋コンクリート造の建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

床組の振動による使用上の支障がないことを、梁及び床スラブの断面の各部の応力を検討することにより確認した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.24 選択肢3

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

床組の振動による使用上の支障がないことは、梁や床スラブのたわみ(剛性)を検討して確かめる(平成12年建設省告示第1459号)。断面の応力の検討では振動の支障は確かめられない。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.24
平成29年 No.24選択肢43 / 18

問題:鉄筋コンクリート造の建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

片持スラブの設計において、長期荷重に加えて地震時の上下振動を考慮して配筋を決定した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.24 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

片持スラブは上下振動の影響を受けやすいので、長期荷重に加えて地震時の上下振動を考えて配筋を決める。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.24
令和8年 No.26選択肢34 / 18

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄骨構造の筋かい付き骨組の保有水平耐力計算において、X形筋かいの耐力は、引張側筋かいの耐力と、変形の適合を考慮した圧縮側筋かいの座屈後安定耐力を加えたものとすることができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

X形筋かいの耐力は、引張側の筋かいの耐力に、変形の適合を考えた圧縮側の筋かいの座屈後の安定耐力を加えたものにできる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.26
平成29年 No.25選択肢15 / 18

問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄骨構造の筋かい付き骨組の保有水平耐力計算において、X形筋かいの耐力は、引張側筋かいの耐力と圧縮側筋かいの座屈後安定耐力とを合算して求めることができる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.25 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

X形筋かいの耐力は、引張側筋かいの耐力と圧縮側筋かいの座屈後安定耐力を合算して求めることができる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.25
平成29年 No.25選択肢26 / 18

問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄骨構造の筋かいに山形鋼を用いる場合、小規模な建築物を除き、山形鋼を2本使用し、ガセットプレートの両側に取り付け、偏心を小さくする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.25 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

山形鋼の筋かいは、小規模な建築物を除き、2本使ってガセットプレートの両側に取り付け、偏心を小さくする。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.25
令和7年 No.26選択肢37 / 18

問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄骨構造において、露出柱脚の最大せん断耐力は、一般に、「摩擦により抵抗するせん断耐力」と「アンカーボルトのせん断耐力の和」のいずれか大きいほうとする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

露出柱脚の最大せん断耐力は、「摩擦で抵抗するせん断耐力」と「アンカーボルトのせん断耐力の和」の大きいほうとする(両者を足し合わせない)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.26
令和2年 No.26選択肢38 / 18

問題:建築物の構造設計及び耐震補強に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄骨構造において、露出柱脚の最大せん断耐力は、「摩擦により抵抗するせん断耐力」と「アンカーボルトのせん断耐力」のいずれか大きいほうとする。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和2年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢3

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

露出柱脚の最大せん断耐力は、「摩擦によるせん断耐力」と「アンカーボルトのせん断耐力」の大きいほうとする。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和2年 No.26
平成29年 No.25選択肢49 / 18

問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄骨部材の許容圧縮応力度は、材種及び座屈長さが同じ場合、座屈軸周りの断面二次半径が小さくなるほど大きくなる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.25 選択肢4

▼ 適当? 不適当?(解説を見る)▲ 解説を閉じる
設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

座屈長さが同じなら、断面二次半径が小さいほど細長比が大きくなり、許容圧縮応力度は小さくなる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.25
令和7年 No.30選択肢310 / 18

問題:建築物等の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

国土交通大臣が定めた構造方法によるプレキャスト鉄筋コンクリート造の柱及び梁における、鉄筋に対する最小かぶり厚さは、鉄筋コンクリート造の場合と同じ厚さである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢3

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

国土交通大臣が定めた構造方法によるプレキャスト鉄筋コンクリートの部材は、工場で精度よく造られるので、建築基準法施行令 第79条第1項のかぶり厚さ(柱・梁は3cm以上)を適用せず(同条第2項)、それより小さいかぶり厚さにできる(平成13年国土交通省告示第1372号)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.30
平成29年 No.30選択肢311 / 18

問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

柱及び梁は、国土交通大臣が定めた構造方法によるプレキャスト鉄筋コンクリート造とし、直接土に接しない部分の鉄筋に対する最小かぶり厚さを2cmとした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

国土交通大臣が定めた構造方法によるプレキャスト鉄筋コンクリートの柱・梁は、直接土に接しない部分の最小かぶり厚さを2cmにできる(平成13年国土交通省告示第1372号)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.30
平成30年 No.23選択肢412 / 18

問題:建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄筋コンクリート造の柱及び梁の主筋の継手に機械式継手を用いる場合、鉄筋径より継手部の外径のほうが大きくなるため、継手部に配置するせん断補強筋の外面から必要かぶり厚さを確保しなければならない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.23 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

機械式継手は継手部の外径が鉄筋径より大きいので、継手部に配置するせん断補強筋の外面から必要なかぶり厚さを確保する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.23
平成29年 No.24選択肢113 / 18

問題:鉄筋コンクリート造の建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

圧密沈下のおそれのある地盤において、直接基礎を採用した建築物の設計に当たり、不同沈下による建築物の損傷を生じにくくするために、基礎形式を独立基礎からべた基礎に変更した。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.24 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

圧密沈下のおそれのある地盤で、独立基礎をべた基礎に変えると、不同沈下を生じにくくできる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.24
令和7年 No.30選択肢414 / 18

問題:建築物等の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鋼管杭の設計においては、地盤が強い酸性ではない場合、一般に、その鋼管の腐食代として厚さ1mmを見込む。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

鋼管杭は、地盤が強い酸性でなければ、腐食代として一般に厚さ1mmを見込む。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.30
平成29年 No.30選択肢415 / 18

問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

杭を鋼管杭とするに当たり、地盤が強い酸性ではなかったので、その鋼管の腐食代として厚さ1mmを見込んだ。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

鋼管杭は、地盤が強い酸性でなければ、腐食代として厚さ1mmを見込む。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.30
令和7年 No.26選択肢116 / 18

問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

超高層建築物に作用する風圧力に対する構造計算を行う場合、水平面内での風向に直交する方向及びねじれ方向の建築物の振動についても考慮する必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和7年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.26 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

超高層建築物の風に対する構造計算では、風向の方向だけでなく、風向に直交する方向とねじれ方向の振動も考える。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和7年 No.26
平成30年 No.24選択肢217 / 18

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

高強度コンクリートや高強度鉄筋の実用化等により、高さ100mを超える鉄筋コンクリート造の建築物が建設されている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.24 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

高強度コンクリートや高強度鉄筋の実用化などで、高さ100mを超える鉄筋コンクリート造の建築物が建設されている。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.24
平成29年 No.30選択肢218 / 18

問題:建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

角形鋼管柱の許容曲げ応力度を、許容引張応力度と同じ値とした。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成29年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

角形鋼管柱は横座屈を生じないので、許容曲げ応力度を許容引張応力度と同じ値にできる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成29年 No.30

💡 構造設計の考え方

📖 構造設計の考え方

No.30 では、構造設計の考え方そのものも問われます。

項目ポイント
荷重・設計グレード荷重・外力の数値は、法規や規準が扱いやすいように便宜的に示したもの。設計グレードを高くして高品質を求めることが、必ずしもよい設計とはいえない
解析モデル複雑なモデルほど誤りが見えにくいので、解析結果の検証は省略できない
剛性・耐力の不連続剛性率に基づいて安易に保有水平耐力を割り増すのではなく、振動性状や崩壊過程を考えて計画する
余裕・耐久性・耐震性積載荷重や断面に適度な余裕をもたせると、初期費用は増えるが寿命が延び、ライフサイクルコストの節減につながる。耐久性は設計基準強度やかぶり厚さで高める。耐震性は強度・塑性変形能力の向上や上部構造の軽量化で高める
環境への配慮電炉材・高炉セメントの使用、木質構造の採用、ハーフ PC 床版で型枠用合板を減らす、などが資材製造段階の二酸化炭素の削減や地球環境との共生につながる
✅ チェックポイント
1複雑なモデルでも「検証は省略できない」
計算精度が向上するので検証を省略できる、は誤り(令和元年)。
✏️ この項目の過去問を解く(10年で11肢)↓

✏️ 過去問:構造設計の考え方(10年で11肢)

答えを考えてから、選択肢の下の「解説を見る」を開いてください。解説は出題当時の基準によります。

令和元年 No.30選択肢41 / 11

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

構造物のモデル化において、実構造物により近い複雑な解析モデルを採用することは、計算精度が向上するので、解析結果の検証を省略できるという利点がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢4

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設問は、不適当である。
この問題の正答解説は出題当時の基準

複雑な解析モデルほど入力の誤りや設定の不備が見えにくくなるので、解析結果の検証は省略できない(簡単なモデルや手計算などで確かめることが大切)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.30
令和元年 No.30選択肢12 / 11

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

建築物の機能性、安全性、耐久性等の設計グレードを高く設定して、高品質を求めるのは必ずしもよい設計とはいえない。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

設計グレードを高く設定して高品質を求めることが、必ずしもよい設計とはいえない(目的やコストとの釣合いが大切)。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.30
令和8年 No.30選択肢13 / 11

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

建築物に作用する荷重及び外力の性質には、いろいろな種類があり取扱いが難しいので、法規及び基規準は、荷重及び外力の数値を扱いやすいように便宜的に提示している。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

荷重や外力は性質が多様で扱いが難しいので、法規や規準では設計に使いやすいよう便宜的な数値として示している。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.30
令和元年 No.30選択肢24 / 11

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

建築物に作用する荷重及び外力には性質が異なるいろいろな種類があり、取扱いが難しいので、法規及び基規準は、荷重及び外力の数値を扱いやすいように便宜的に提示している。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

荷重や外力は性質が多様で扱いが難しいので、法規や規準は扱いやすいように便宜的な数値で示している。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.30
令和元年 No.30選択肢35 / 11

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

建築物の高さ方向の剛性や耐力の分布が不連続になる場合には、剛性率に基づき安易に保有水平耐力を割り増すのではなく、地震時の振動性状や崩壊過程を十分に考慮して計画を進める必要がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和元年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

高さ方向の剛性や耐力の分布が不連続な場合は、剛性率に基づいて安易に保有水平耐力を割り増すのではなく、振動性状や崩壊過程を十分に考えて計画する。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和元年 No.30
令和8年 No.30選択肢46 / 11

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

床の積載荷重や部材断面設計において、適度に余裕をもたせて設計することは、イニシャルコスト増となるが、一般に、建築物の寿命を延ばし、ライフサイクルコストの節減に結びつく。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

積載荷重や断面に適度な余裕をもたせると、初期費用は増えるが、用途の変更などに対応しやすく建築物の寿命が延び、ライフサイクルコストの節減につながる。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.30
平成30年 No.30選択肢47 / 11

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鉄筋コンクリート造の建築物の耐久性を向上させる手段として、コンクリートの設計基準強度を高く設定する方法、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さを大きく設定する方法等がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢4

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

鉄筋コンクリート造の耐久性を高めるには、設計基準強度を高くする、かぶり厚さを大きくするなどの方法がある。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.30
平成30年 No.30選択肢18 / 11

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

建築物の耐震性を向上させる手段として、構造体の強度を大きくする方法、構造体の塑性変形能力を高める方法、建築物の上部構造を軽量化する方法等がある。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢1

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

耐震性を高める方法には、強度を大きくする、塑性変形能力を高める、上部構造を軽くするなどがある。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.30
令和8年 No.30選択肢29 / 11

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

鋼材スクラップから再生した電炉材を適切に用いることは、建築物の資材製造段階の二酸化炭素排出量を削減する方法の一つである。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和8年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

鋼材スクラップから再生した電炉材を適切に使うことは、資材製造段階の二酸化炭素の排出量を減らす方法の一つ。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和8年 No.30
平成30年 No.30選択肢310 / 11

問題:建築物の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

銑せん鉄の製造時に副生する高炉スラグを利用した高炉セメントを構造体コンクリートに用いることは、環境に配慮した建築物を実現することにつながる。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「平成30年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢3

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

銑鉄の製造時に出る高炉スラグを使った高炉セメントは、環境に配慮した材料。

本番の形(4つの選択肢)で解く:平成30年 No.30
令和4年 No.30選択肢211 / 11

問題:建築物等の構造計画及び構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

木質構造の採用や、ハーフPC床版利用による型枠用合板の使用量低減等、地球環境との共生に寄与した設計が求められている。

出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「令和4年一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)」No.30 選択肢2

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設問は、適当である。
解説は出題当時の基準

木質構造の採用や、ハーフPC床版で型枠用合板の使用量を減らすなど、地球環境との共生に寄与する設計が求められている。

本番の形(4つの選択肢)で解く:令和4年 No.30

まとめ:構造計画で覚えておくこと

試験の前に見直すことを、章ごとにまとめました。左が覚える数字や言葉、右がその説明です。「要点 ›」を押すと、くわしい説明に戻ります。

🏗️ 架構
架構の計画要点 ›
剛床でない細長い平面妻面の負担は小さいねじれ剛心を重心に近づけるエキスパンションジョイント衝突の確認・H/50
🧩 部材の決まり
部材・構造の決まり要点 ›
開口耐力壁面積・長さ・高さの最小床の振動たわみで確かめる
💡 考え方
設計の考え方要点 ›
解析モデル検証は省略しない適度な余裕ライフサイクルコスト節減
💡 構造計画の問題は、計算より「力がどう流れるか」を想像すると解けます。床が硬ければ力は硬い壁に集まり、床が柔らかければ近くの架構が受ける。壁の位置がずれればねじれ、端の壁は持ち上がりやすい。選択肢ごとに、力の流れで理由を説明できるかを確かめながら読み進めます。

ほかの分野の解説・年度別の過去問

一級建築士 建築構造の分野別の解説(26分野)の一覧です。

📋一級建築士 過去問題一覧(5科目)建築構造の年度別の過去問と、ほかの科目の過去問をまとめています›

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